JPH108340A - 制電性パイル糸 - Google Patents

制電性パイル糸

Info

Publication number
JPH108340A
JPH108340A JP18113796A JP18113796A JPH108340A JP H108340 A JPH108340 A JP H108340A JP 18113796 A JP18113796 A JP 18113796A JP 18113796 A JP18113796 A JP 18113796A JP H108340 A JPH108340 A JP H108340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
pile
conductive
antistatic
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18113796A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shimono
孝志 霜野
Original Assignee
Shimono Shikimono Kk
霜野敷物株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimono Shikimono Kk, 霜野敷物株式会社 filed Critical Shimono Shikimono Kk
Priority to JP18113796A priority Critical patent/JPH108340A/ja
Publication of JPH108340A publication Critical patent/JPH108340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/44Yarns or threads characterised by the purpose for which they are designed
    • D02G3/445Yarns or threads for use in floor fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/22Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
    • D02G3/38Threads in which fibres, filaments, or yarns are wound with other yarns or filaments, e.g. wrap yarns, i.e. strands of filaments or staple fibres are wrapped by a helically wound binder yarn
    • D02G3/385Threads in which fibres, filaments, or yarns are wound with other yarns or filaments, e.g. wrap yarns, i.e. strands of filaments or staple fibres are wrapped by a helically wound binder yarn using hollow spindles, e.g. making coverspun yarns
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2401/00Physical properties
    • D10B2401/16Physical properties antistatic; conductive

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線やプラスチック補強材等として広く使用
されていて入手し易く、在来の導電性糸条に比して安価
な極細金属線をパイル糸に有効かつ適切に適用して制電
性織カーペットを経済的かつ効率的に得る。 【解決手段】 一般繊維糸条16に、その一般繊維糸条
16の太さの10分の1以下の太さの導電性糸条17を
添え合わせ、それらの一般繊維糸条16と導電性糸条1
7を、その一般繊維糸条16の太さの10分の1以下の
太さの結束糸18によって捲撚結束して制電性パイル糸
12を形成する。その結束糸18はパイル糸12の表面
積の2分の1以下を占める撚数をもって捲撚せしめ、そ
の捲撚結束している結束糸18のピッチ間(L)に導電
性糸条17を露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制電性パイル布
帛、つまり、使用中にパイル面が静電気を帯び難い毛
布、有毛編物、コール天、モケット等の有毛織物、ウイ
ルトンカーペット、アキスミンスターカーペット、タフ
テッドカーペット、フックドラック等の敷物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】制電性パイル布帛は、パイル糸や基布に
炭素繊維やステンレス繊維等の導電性繊維を混用して構
成され、必要に応じてカーボンブラックや金属粉末を配
合したバッキング剤を裏打して仕上げられている。
【0003】パイル糸や基布の織糸に導電性繊維を混用
するには、導電性繊維と一般繊維を混紡する混紡方法、
導電性糸条をパイル糸や織糸に巻き付ける合撚方法、又
は、導電性糸条をパイル糸や織糸に引き揃えてタフテイ
ング、整経、或いは、経糸間の開口に打ち込んでパイル
布帛を編成・織成する引揃方法が採られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】混紡方法では、慣用さ
れる炭素繊維やステンレス繊維等の導電性繊維は、それ
と混紡する羊毛繊維、木綿繊維、レーヨン、ナイロン、
ポリエステル繊維、アクリル繊維等の一般繊維に比して
剛直で伸縮性や可撓性を欠き、それらの一般繊維に馴染
まず、混紡過程やパイル布帛の製織過程で導電性繊維が
脱落し易く、導電性繊維を効果的に使用し得ない。
【0005】又、合撚方法では、パイル布帛の編成・織
成過程で強いテンションが作用するとき、一般繊維は、
そのテンションに応じて伸縮するが、導電性糸条は、一
般繊維に追随して伸縮せず、そのテンションに抗しきれ
ずに破断し、導電性糸条を効果的に使用し得ない。
【0006】そのように導電性糸条は、テンションに応
じて一般繊維に追随して伸縮し得ないので、引揃方法で
は、一般繊維糸条とは別の糸道に通し、一般繊維糸条と
は異なるテンションを掛けてニードルへと導入し、或い
は、織前へと引き出し、或いは又、経糸間の開口に打ち
込むことになるが、その場合には、一般繊維糸条による
補強がないので、導電性糸条には、その独自に作用する
テンションに耐え得る程度の太さが要求される。しか
し、導電性糸条は、炭素(カーボン)や金属と言う染色
性や粘弾性を有しない物質を素材とするので、その使用
によってパイル面の美観や風合いが損なわれ、又、導電
性糸条が一般繊維糸条に比して高価なのでパイル布帛が
コスト高になる。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明は、電線やプラスチック補
強材等として広く使用されていて入手し易く、在来の導
電性糸条に比して安価な極細金属線をパイル糸に有効か
つ適切に適用して制電性織カーペットを経済的かつ効率
的に得ることを主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る制電
性パイル糸12は、パイル繊維糸条16に、そのパイル
繊維糸条16の太さの10分の1以下の太さの導電性糸
条17を添え合わせ、それらのパイル繊維糸条16と導
電性糸条17を、そのパイル繊維糸条16の太さの10
分の1以下の太さの結束糸18によって捲撚結束して成
り、その結束糸18がパイル糸12の表面積の2分の1
以下を占め、捲撚結束している結束糸18のピッチ間
(L)に導電性糸条17が露出していることを第1の特
徴とする。
【0009】本発明の第2の特徴は、上記第1の特徴に
加え、導電性糸条17を弛ませてパイル繊維糸条16に
添え合わされており、制電性パイル糸12を解舒した無
緊張状態における導電性糸条17の糸長をパイル繊維糸
条16の糸長よりも長くしたことにある。
【0010】本発明の第3の特徴は、上記第1および第
2の何れかの特徴に加え、結束糸18が200デニール
以下の熱可塑性合成繊維フイラメント糸であり、結束糸
18にテンションを掛け伸長して捲撚させ、制電性パイ
ル糸12を解舒した無緊張状態において結束糸18が収
縮し、その解舒した無緊張状態における導電性糸条17
の糸長をパイル繊維糸条16と結束糸18の何れの糸長
よりも長くしたことにある。
【0011】本発明の第4の特徴は、上記第1、第2お
よび第3の何れかの特徴に加え、導電性糸条17が1m
につき30回以下の撚数をもってパイル繊維糸条16に
巻き付いており、結束糸18が1mにつき20回以上の
撚数をもってパイル繊維糸条16と導電性糸条17を捲
撚結束していることにある。
【0012】本発明の第5の特徴は、上記第1、第2、
第3および第4の何れかの特徴に加え、導電性糸条17
が、S撚り方向24とZ撚り方向25に交互に撚り方向
27を変えてパイル繊維糸条16に巻き付いており、導
電性糸条17のS撚部分24とZ撚部分25の各部分の
撚数が1mにつき30回以下であることにある。
【0013】本発明の第6の特徴は、上記第1、第2、
第3、第4および第5の何れかの特徴に加え、パイル繊
維糸条16が加撚された紡績糸によって構成され、その
撚り方向26と結束糸18の捲撚方向28が同じである
ことにある。
【0014】本発明の第7の特徴は、上記第1、第2、
第3、第4および第5の何れかの特徴に加え、パイル繊
維糸条16が無撚のマルチフィラメント糸によって構成
されていることにある。
【0015】本発明の第8の特徴は、上記第1、第2、
第3、第4および第5の何れかの特徴に加え、パイル繊
維糸条16が短繊維を引き揃えた無撚の紡績スライバー
によって構成されていることにある。
【0016】
【発明の実施の形態】導電性糸条17には、金属繊維フ
イラメント糸その他のステンレスや銅の極細金属線、炭
素繊維フイラメント糸、特開平8−35147号に記載
されている硫化銅が導入されたシアノ基を有する導電性
合成繊維糸条、無電解金属メッキ処理された導電性合成
繊維糸条、金属蒸着を施した導電性合成繊維糸条、金属
箔糸等のカーボンや金属などの導電性物質を構成素材と
するものが使用される。
【0017】捲撚結束する結束糸18が制電性パイル糸
12の表面に占める面積比率を50%(2分の1)以下
とするのは、捲撚結束している結束糸のピッチ間Lに導
電性糸条17が露出して制電性を発揮するようにするた
めである。そのためには、パイル繊維糸条16が一般の
加撚された紡績糸やマルチフイラメント糸であり、一般
にダブルラッシェル経編パイル布帛、コール天、モケッ
ト、カーペット等に使用されているパイル糸と同程度の
300〜5000デニールのものであれば、結束糸には
太さが30〜200デニール、好ましくは40〜80デ
ニール、より好ましくは50デニール前後(50±5デ
ニール)のナイロンやポリエステル繊維のモノフイラメ
ント糸を使用し、その捲撚回数は1mにつき20〜10
0回(以下、1mあたりの撚数を“回/m”と表示す
る。)、好ましくは25〜60回/m、より好ましくは
30回/m前後(30±5回/m)にする。
【0018】結束糸18の太さをパイル繊維糸条16の
太さの10分の1以下にするのは、結束糸18を巻き付
けた場合に、パイル繊維糸条16と結束糸18を撚り合
わせた場合のようにパイル繊維糸条16が結束糸18の
回りに巻き付いた恰好にならず、パイル繊維糸条16が
制電性パイル糸12の軸芯となって真っ直ぐに連続し、
結束糸18を巻き付けない単糸(11)の状態を保持す
るようにするため、それと共に、その真っ直ぐに連続し
ているパイル繊維糸条16の表面に結束糸18が食い込
むように強く密着し、結束糸18によってパイル繊維糸
条16の表面に導電性糸条17が強く圧着されるように
するためである。
【0019】そのように結束糸18をパイル繊維糸条1
6に強く密着させるには、結束糸18を緊張させてパイ
ル繊維糸条16と導電性糸条17と共に回転する中空ス
ピンドル22に通し、中空スピンドル22から引き出し
てパイル繊維糸条16と導電性糸条17に結束糸18を
巻き付けることとし、その中空スピンドル22へと供給
する際の結束糸18の緊張度合いを、制電性パイル糸1
2を解舒して緊張から解放された無緊張状態における結
束糸18の糸長がパイル繊維糸条16の糸長と略同じか
それよりも若干短くなる程度にする。
【0020】即ち、テンションが掛けられて緊張し引き
伸ばされた状態の結束糸18を、パイル繊維糸条16に
巻き付かせる。その引き伸ばされて巻き付いた結束糸1
8は、制電性パイル糸12を解舒した無緊張状態におか
れると、その引き伸ばされていた分だけ収縮して短くな
る。従って、解舒されずにパイル繊維糸条16に巻き付
いた制電性パイル糸12の状態においては、引き伸ばさ
れて生じる弾性収縮応力によって結束糸18がパイル繊
維糸条16に強く密着することになる。それ故に結束糸
18には、弾性的に伸縮変化し易い50デニール前後の
ナイロンやポリエステル繊維等の熱可塑性合成繊維フイ
ラメント糸の使用が推奨される。
【0021】結束糸18が一層効果的にパイル繊維糸条
16に強く密着するようにするには、そのパイル繊維糸
条16への捲撚回数を20回/m以上にする。又、パイ
ル繊維糸条16が加撚された紡績糸(以下、有撚紡績糸
とも言う。)、その結束糸18の捲撚方向(撚り方向)
28を有撚紡績糸(16)の撚り方向26と同じ方向に
し、結束糸18の撚山とパイル繊維糸条16の撚山が重
なり合うので効果的である(図5)。
【0022】このように結束糸18と有撚紡績糸(1
6)の撚り方向26・28を合わせることは、特に、有
撚紡績糸(16)が下撚りを有する合撚されない単糸で
あれば、結束糸18による捲撚結束過程で有撚紡績糸
(16)の糸切れを予防するうえでも推奨される。何故
なら、中空スピンドル22に通される有撚紡績糸(1
6)は、その中空スピンドル22に触れて仮撚が掛けら
れることになる。
【0023】その場合、結束糸の撚り方向28を有撚紡
績糸(16)の撚り方向26に逆向きにしようとする場
合には、中空スピンドル22からの出口側23におい
て、その中空スピンドル22によって有撚紡績糸(1
6)の撚山が解舒される方向に仮撚が掛けられ、その結
果、有撚紡績糸(16)は一時的に無撚の状態、つま
り、有撚紡績糸を構成する個々の短繊維相互間がフリー
の状態になる。しかし、中空スピンドル22からの出口
側23においては、中空スピンドル22から引き出すた
めに有撚紡績糸(16)が強く引っ張られているから、
有撚紡績糸(16)を構成する個々の短繊維相互間がフ
リーの状態におかれれば、特に、下撚りを有する合撚さ
れない紡績単糸では、個々の短繊維が引き抜かれるよう
にして破断し易くなるからである。
【0024】導電性糸条17の糸長をパイル繊維糸条1
6の糸長よりも長くすると、パイル布帛のタフテイン
グ、編成、或いは、織成過程で制電性パイル糸12が強
く緊張されてパイル繊維糸条16が伸長しても、導電性
糸条17がパイル繊維糸条16よりも長く弛緩していた
分だけパイル繊維糸条16に追随して伸長し、導電性糸
条17にはテンションが作用しない。従って、パイル繊
維糸条16に作用するテンションによっては導電性糸条
17が破断せず、パイル布帛が効率的にタフテイング、
編成、或いは、織成される。
【0025】導電性糸条17の太さをパイル繊維糸条1
6の太さの10分の1以下にするのは、導電性糸条17
による制電効果はその太さによって左右されないので、
導電性糸条17を格別太くする必要はなく、その一方、
それを太くすれば、導電性糸条17によってパイル面の
美観や風合いが損なわれ、又、制電性パイル糸12が粗
硬で重く取り扱い難いものとなり、それを弛ませてパイ
ル繊維糸条16に添え合わせ難くなり、パイル繊維糸条
16や結束糸18との間に強い摩擦力が作用し、パイル
繊維糸条16にテンションが作用したとき導電性糸条1
7が、その弛み分だけパイル繊維糸条16の表面で制電
性パイル糸12の長さ方向にずれ移動し難く破断し易く
なるからである。
【0026】導電性糸条17を弛緩状態でパイル繊維糸
条16に添え合わせるには、パイル繊維糸条16が有撚
紡績糸やマルチフイラメント糸であってそれ自体が強い
テンションに耐え得るものであれば、捲撚結束するため
に中空スピンドル22に通す際に、或いは、パイル繊維
糸条16との合撚の際に、導電性糸条17の供給量(送
出長)をパイル繊維糸条16よりも多くすればよい。
【0027】簡便的には、導電性糸条17とパイル繊維
糸条16の一方または双方に解撚トルクを発生させて両
者を引き揃え、その解撚トルクによってS撚り方向(2
4)とZ撚り方向(25)に交互に導電性糸条17をパ
イル繊維糸条16に絡み付かせるとよい。そのように糸
条(16・17)に解撚トルクを発生させるには、それ
らの糸条16・17を回転リング29に通せばよく、そ
の入口側30では仮撚状態になり、その出口側31で解
撚トルクが発生する(図4)。
【0028】しかし、有撚紡績糸(16)においては、
それをガイド32に通して擦過させると、そのガイド3
2に擦られ、そのガイド32の入口側33では有撚紡績
糸(16)の下撚の撚山が寄せ集められて撚数が増える
恰好、つまり、仮撚状態になり、その出口側34では撚
数が減る恰好、つまり、解舒状態になる。そして、その
ガイド32の入口側34で或る程度まで撚数が増加する
と、その増加した撚山はガイド32を越えて出口側34
へと伝播し、その出口側34で解撚トルクが顕現して入
口側33での撚数の増加状態が解消する。
【0029】そのように出口側34に伝播した撚山が解
撚トルクを発生するので、その出口側34において引き
揃えられる導電性糸条17は、S撚り方向(24)とZ
撚り方向(25)に交互して有撚紡績糸(16)に絡み
付き、有撚紡績糸(16)の表面で捩れた分だけ、導電
性糸条17の糸長が有撚紡績糸(16)の糸長よりも長
くなり、導電性糸条17が制電性パイル糸12の表面で
弛緩状態におかれることになる(図6)。
【0030】その場合、そのパイル繊維糸条16に絡ま
り付く導電性糸条17の撚数が30回/mを超えると、
導電性糸条17がパイル繊維糸条16に強く密着し、パ
イル繊維糸条16にテンションが作用するとき、そのテ
ンションが導電性糸条17にも作用して引っ張られ破断
し易くなる。従って、導電性糸条17を弛ませて供給し
つつパイル繊維糸条16と合撚する場合でも、その撚数
は30回/m以下にし、又、導電性糸条17の撚り方向
27と結束糸18の撚り方向28を逆にし、導電性糸条
17が結束糸18に交叉してパイル繊維糸条16に押さ
え込まれるようにする。又、前記の如く結束糸18と有
撚紡績糸(16)の撚り方向26・28を同じにする場
合、導電性糸条17の撚り方向27は有撚紡績糸(1
6)の撚り方向26と逆方向にすることが望ましい。
【0031】そのように有撚紡績糸(16)の撚り方向
26を結束糸18の撚り方向28と逆にするには、結束
糸18によって有撚紡績糸(16)と導電性糸条17を
捲撚結束して成る制電性パイル糸12の巻返工程等にお
いて、結束糸18の撚り方向28に逆向きに、つまり、
結束糸18を解舒して結束糸18の撚数を減らす方向に
制電性パイル糸12を回しながら引き出すことも一法で
ある。
【0032】制電性パイル糸12の滑りをよくし、ニー
ドルや綜絖その他のヤーンガイドを通過し易くする上で
も、結束糸18には表面が平滑な合成繊維モノフイラメ
ント糸を用い、それによってパイル繊維糸条16の表面
毛羽を押さえ込むようにするとよい。パイル繊維糸条1
6が、一般の加撚された紡績糸やマルチフイラメント糸
であり、一般にカーペット等に使用されているパイル糸
と同程度の1000〜5000デニールのものであれ
ば、太さ(円形断面の場合の直径)が0.5〜50μm
の極細銅線やステンレス線を導電性糸条17に使用する
ことが出来る。
【0033】パイル繊維糸条16が、紡績工程のカード
装置から送り出される短繊維を引き揃えた無撚の紡績ス
ライバーであれば、その無撚の紡績スライバー(16)
に結束糸18を捲撚し結束して無撚結束紡績糸の製造工
程において、紡績スライバー(16)に導電性糸条17
を添え合わせ、結束糸18と共に回転する中空スピンド
ル22に通し、中空スピンドル22から引き出して紡績
スライバー(16)と導電性糸条17に結束糸18を巻
き付ければよい。
【0034】その場合、紡績スライバー(16)は結束
糸18に捲撚結束されてテンションによって破断しない
糸条になるので、結束糸18の捲撚回数は70回/m以
上にする。具体的に言えば、1000〜5000デニー
ルの紡績スライバー(16)に50デニール前後の結束
糸18を捲撚する場合、その結束糸18の捲撚回数は7
0〜150回/mにすればよい。
【0035】その場合、導電性糸条17の糸長を紡績ス
ライバー(16)の糸長よりも長くするには、紡績スラ
イバー(16)を引き出すエプロン35に導電性糸条1
7を弛ませて供給する等して、導電性糸条17を紡績ス
ライバー(16)よりも多く中空スピンドル22に通す
(図3)。
【0036】制電性パイル糸12には、結束糸18の他
に熱融着性糸条を巻き付かせ、それによって結束糸18
と導電性糸条17をパイル繊維糸条16の表面に確りと
固定することも出来る。この熱融着性糸条は、結束糸1
8に代えて使用すること、即ち、熱融着性糸条だけで導
電性糸条17とパイル繊維糸条16を捲撚結束すること
も出来る。
【0037】尚、本発明において「導電性糸条の撚数が
30回/m以下」とは、導電性糸条17をパイル繊維糸
条16に引き揃えただけで撚数が0回/mとなる場合も
含まれことを意味し、又、制電性パイル糸12に導電性
糸条のS撚部分とZ撚部分が混在する場合には、その各
部分の撚数が30回/m以下になることを意味し、その
S撚部分とZ撚部分の撚数が同じであれば制電性パイル
糸全体12での導電性糸条の撚数は0回/mとカウント
される。
【0038】本案制電性パイル糸12は、在来の非制電
性パイル糸数本につき1本の割合でパイル布帛に使用す
るとよい。又、パイル布帛21の基布19には、制電性
パイル糸12と同様に導電性糸条17を結束糸18で係
止した制電性地糸11を、在来の非制電性地糸数本につ
き1本の割合で使用するとよい。
【0039】パイル布帛21が、タフテッドカーペッ
ト、織カーペット、モケット等のように、パイル20が
基布19の緯糸11に係止されるものでは、その緯糸1
1に導電性糸条17を適用し、制電性地糸11と制電性
パイル糸12が接触して電気的に接続状態になるように
するとよい。パイル布帛21の裏面には、カーボンブラ
ックその他の導電性充填剤を配合したバッキング剤を裏
打することも出来る。
【0040】
【発明の効果】本発明(請求項1)によると、導電性糸
条17は、パイル繊維糸条16の表面に添え合わされ、
そのパイル繊維糸条16に担持されているので、導電性
糸条17には引き千切れ易い極細金属線でも使用するこ
とが出来、それが結束糸18によってパイル繊維糸条1
6に押さえ付けられて係止されていので、制電性パイル
糸12が擦られても解れ出すことなく結束糸18に保護
され、ニードルや綜絖を通過するパイル布帛のタフテイ
ング、編成、或いは、織成過程で破断せず、パイル布帛
21を効率的に製造することが出来る。
【0041】そして、導電性糸条17が、それを捲撚結
束している結束糸18のピッチ間に露出しているので、
基布19が導電性を有するものでは、その基布19に接
触して電気的に接続状態になり、又、パイル布帛21に
導電性バッキング剤を裏打して仕上げる場合には、その
導電性バッキング剤の塗膜に電気的に接続状態になるの
で、高い制電性を有するカーペットや車両内装材などの
パイル布帛製品が得られる。
【0042】又、その導電性糸条17には安価で容易に
入手し得る極細銅線や極細ステンレス線等の極細金属線
を使用することが出来るので、制電性パイル布帛21を
随時経済的に得られる。
【0043】本発明(請求項2)によると、導電性糸条
17が、だぶつき弛緩した状態でパイル糸12の中に介
在しているので、パイル布帛のタフテイング、編成、或
いは、織成過程で、パイル繊維糸条16にテンションが
作用しても、パイル繊維糸条16よりも長く弛緩してい
た分だけパイル繊維糸条16に追随して伸長し、そのテ
ンションは導電性糸条17に作用せず、そのパイル繊維
糸条16に作用するテンションによって導電性糸条17
が破断することはない。
【0044】本発明(請求項3)によると、結束糸18
を伸長させて捲撚し導電性糸条17をパイル繊維糸条1
6に強固に密着させることが出来、導電性糸条17がだ
ぶつき弛緩した状態でパイル糸12の中に介在していて
も、ニードルや綜絖を通過するパイル布帛のタフテイン
グ、編成、或いは、織成過程で、導電性糸条17が解れ
出たり異物に引っ掻けられて破断する等のトラブルは生
ぜず、パイル布帛21を効率的に製造することが出来
る。
【0045】本発明(請求項4)によると、導電性糸条
17がパイル繊維糸条16に絡み付いて制電性パイル糸
12の表面に浮き立たず、従って、制電性パイル糸12
がヤーンガイド等で擦られて導電性糸条17が破断せ
ず、又、パイル繊維糸条16の伸縮に追随し得るように
なる。
【0046】本発明(請求項5)によると、S撚り方向
(24)とZ撚り方向(25)に交互に撚れた導電性糸
条17の糸長は、パイル繊維糸条16の糸長よりも十分
に長くすることが出来、而も、その長い導電性糸条17
のだぶつき分がパイル繊維糸条16に絡み付いて密着
し、その上から結束糸18に保護されているので、その
だぶつき分(S撚部分24やZ撚部分25)が解れ出し
て導電性糸条17が破断することはなく、そのだぶつき
分だけパイル繊維糸条16の伸縮に導電性糸条17が追
随し易くなり、又、特に、パイルがカットパイルの場合
には、導電性糸条17が結束糸18によってパイル繊維
糸条16に強く締束されていても、カットされて結束糸
18から解放されると、そのだぶつき分だけパイル20
の先端から導電性糸条17がパイル繊維糸条16よりも
高く突き出ることになるので、導電性糸条17によるパ
イル面の制電効果が高まる。
【0047】本発明(請求項6)によると、結束糸18
が、パイル繊維糸条16の撚り方向26に添って強固に
密着し、導電性糸条17がパイル繊維糸条16の表面に
確り固定されて解れ出し難くなる。
【0048】本発明(請求項7)によると、無撚のマル
チフイラメント糸(16)は、その無撚の状態で制電性
が付与され、その嵩高性が制電性を付与されることによ
って失われず、特に、パイルをカットパイルとする場合
は、マルチフイラメント糸(16)が結束糸18に強く
結束されていても、嵩高に開毛した制電性パイル布帛2
1が得られる。
【0049】本発明(請求項8)によると、紡績スライ
バー(16)を結束糸18で捲撚結束して無撚結束紡績
糸を製造する紡績工程において、紡績スライバー(1
6)に導電性糸条17に添え合わせるだけで制電性パイ
ル糸12が得られる。
【0050】そして、その製造工程において、無撚の紡
績スライバー(16)は、添え合わされた導電性糸条1
7によって中空スピンドル22へと導かれることになる
ので、その中空スピンドル22へと導く過程において紡
績スライバー(16)が破断せず、結束糸18によって
効率的に紡績スライバー(16)を捲撚結束することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制電性パイル布帛の斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る制電性パイル糸の斜視図である。
【図3】本発明に係る制電性パイル糸の製造装置の要部
斜視図である。
【図4】本発明に係る制電性パイル糸の製造装置の要部
斜視図である。
【図5】本発明に係る制電性パイル糸の斜視図である。
【図6】本発明に係る制電性パイル糸の製造装置の要部
斜視図である。
【符号の説明】
L ピッチ間 11 地糸(緯糸) 12 制電性パイル糸 16 パイル繊維糸条 17 導電性糸条 18 結束糸 19 基布 20 パイル 21 制電性パイル布帛 22 中空スピンドル 23 出口側 24 S撚部分 25 Z撚部分 26 パイル繊維糸条の撚り方向 27 導電性糸条の撚り方向 28 結束糸の撚り方向 29 回転リング 30 入口側 31 出口側 32 ガイド 33 入口側 34 出口側 35 エプロン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイル繊維糸条(16)に、そのパイル
    繊維糸条(16)の太さの10分の1以下の太さの導電
    性糸条(17)を添え合わせ、それらのパイル繊維糸条
    (16)と導電性糸条(17)を、そのパイル繊維糸条
    (16)の太さの10分の1以下の太さの結束糸(1
    8)によって捲撚結束して成り、その結束糸(18)が
    パイル糸(12)の表面積の2分の1以下を占め、捲撚
    結束している結束糸(18)のピッチ間(L)に導電性
    糸条(17)が露出していることを特徴とする制電性パ
    イル糸。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の制電性パイル糸
    (12)を解舒した無緊張状態における導電性糸条(1
    7)の糸長がパイル繊維糸条(16)の糸長よりも長い
    ことを特徴とする前掲請求項1に記載の制電性パイル
    糸。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の結束糸(18)が
    200デニール以下の熱可塑性合成繊維フイラメント糸
    であり、制電性パイル糸(12)を解舒した無緊張状態
    における導電性糸条(17)の糸長が、パイル繊維糸条
    (16)と結束糸(18)の何れの糸長よりも長いこと
    を特徴とする前掲請求項1に記載の制電性パイル糸。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の導電性糸条(1
    7)が1mにつき30回以下の撚数をもってパイル繊維
    糸条(16)に巻き付いており、結束糸(18)が1m
    につき20回以上の撚数をもってパイル繊維糸条(1
    6)と導電性糸条(17)を捲撚結束していることを特
    徴とする前掲請求項1に記載の制電性パイル糸。
  5. 【請求項5】 前掲請求項1に記載の導電性糸条(1
    7)が、S撚り方向(24)とZ撚り方向(25)に交
    互に撚り方向(27)を変えてパイル繊維糸条(16)
    に巻き付いており、導電性糸条(17)のS撚部分(2
    4)とZ撚部分(25)の各部分の撚数が1mにつき3
    0回以下であることを特徴とする前掲請求項1に記載の
    制電性パイル糸。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載のパイル繊維糸条
    (16)が加撚された紡績糸であり、その撚り方向(2
    6)と結束糸(18)の捲撚方向(28)が同じである
    ことを特徴とする前掲請求項1に記載の制電性パイル
    糸。
  7. 【請求項7】 前掲請求項1に記載のパイル繊維糸条
    (16)が無撚のマルチフィラメント糸であることを特
    徴とする前掲請求項1に記載の制電性パイル糸。
  8. 【請求項8】 前掲請求項1に記載のパイル繊維糸条
    (16)が短繊維を引き揃えた無撚の紡績スライバーで
    あることを特徴とする前掲請求項1に記載の制電性パイ
    ル糸。
JP18113796A 1996-06-22 1996-06-22 制電性パイル糸 Pending JPH108340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18113796A JPH108340A (ja) 1996-06-22 1996-06-22 制電性パイル糸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18113796A JPH108340A (ja) 1996-06-22 1996-06-22 制電性パイル糸

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH108340A true JPH108340A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16095539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18113796A Pending JPH108340A (ja) 1996-06-22 1996-06-22 制電性パイル糸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH108340A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011036405A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Universal Treasure Inc 制電性多機能カーペット
JP2011139908A (ja) * 2011-02-23 2011-07-21 Universal Treasure Inc 制電性多機能カーペット
CN108823715A (zh) * 2018-07-23 2018-11-16 王武英 一种并列复合纱线及其面料的制作工艺

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011036405A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Universal Treasure Inc 制電性多機能カーペット
JP4753057B2 (ja) * 2009-08-11 2011-08-17 株式会社ユニバーサルトレジャー 制電性多機能カーペット
JP2011139908A (ja) * 2011-02-23 2011-07-21 Universal Treasure Inc 制電性多機能カーペット
CN108823715A (zh) * 2018-07-23 2018-11-16 王武英 一种并列复合纱线及其面料的制作工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4114549A (en) Pile fabric
US3596459A (en) Process of producing a nonstretch or low-stretch composite yarn of super high bulkiness
US2964900A (en) Novelty combination yarns
US4196574A (en) Composite yarn and method of manufacture
CA2434185C (en) Method of needle punching yarns
JP2004060103A (ja) ストレッチループヤーンとこれを用いた編物
EP0269600A1 (en) Cord structure
JPH06257027A (ja) 複合糸及びその製造法
JPH108340A (ja) 制電性パイル糸
Alagirusamy et al. Conversion of fibre to yarn: an overview
US6796115B1 (en) Needle punched yarns
JP2849738B2 (ja) 制電性織カーペット
JP2991606B2 (ja) 混成糸及びその混成糸の製造方法
JP2597852B2 (ja) 伸縮シェニール糸
JP2006225827A (ja) コアヤーンおよび織編物
TW452610B (en) Production of bulky yarn
JP3591643B2 (ja) 複合ヤーン及びその製造方法
JPH105105A (ja) 制電性タフテッドパイル布帛
JP4758031B2 (ja) エアー加工糸及びエアー加工仮撚糸、それらの製造装置並びにそれらを使用した織物及び編物
JP2004169230A (ja) 縫糸およびその製造方法
JP3307731B2 (ja) 複合紡績糸およびその製造方法
JPH0616944Y2 (ja) ウイルトンカーペット
WO1994009195A1 (en) High bulk, multi-component yarn
JP2010013778A (ja) 意匠糸、織物、意匠糸の製造方法
JP3049356B1 (ja) 制電性織カ―ペット