JPH0335571Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は複数のゴム印を組み合わせて使用する
捺印器に関する。

（従来の技術） 周知の如くゴム印は、手軽に製作出来、しかも
安価で便利なために従来より複数のゴム印をホル
ダー内に挿入し、組み合わせて使用する捺印器は
数多く存在する。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら従来の上記の捺印器は、ホルダー
内にゴム印を組み合わせ挿入する場合殆んど押印
方向と平行な縦方向にゴム印を挿入する方法を採
用しているため、挿入に手間どり、しかも挿入後
のゴム印の保持は螺子止め構造等のために挿入
後、螺子を締め付ける手間等を要し、従つてゴム
印の組み換え作業はかなり煩わしい手作業であつ
た。本考案はこれらの問題点を解決し、煩わしい
作業を無くし、ゴム印の組み換え作業が手軽に行
なえるゴム印の捺印器を提供する目的で考案され
たものである。

（問題点を解決するための手段） 上記の問題点を解決すべく研究の結果、一端側
が開閉可能なＵ字形の挟み板の内面に受け棚及び
挿入突条を設け、ゴム印側に嵌入溝を窪設するこ
とにより解決したものである。

以下本考案を図面に基づいて説明すると、１は
平板の中央位置を縦断面略Ｕ字形に曲折して開閉
基部２を形成し、開閉基部２を中心として、先端
側（第１図において上端側）が左右に開閉すべく
略Ｕ字形に形成したホルダーである。３はホルダ
ー１の片方の側板４の先端辺５より略ゴム印台の
高さの寸法相当量ｌだけ開閉基部２側よりの位置
の側板４の内側面に、対向する他の一方の側面４
に向かつて横方向に先端辺５と平行に棚形に設け
たゴム印台受け棚である。６，６は側板４の先端
辺５とゴム印台受け棚３との中間位置の側板４の
内面に、各々内側に向かつて先端辺５と平行方向
に貼設した押止板である７は左右の側板４，４の
略中央位置に両端を係止し、左右の側板４，４の
先端部を常閉せしめるバネである。８はゴム印９
を貼着したゴム印台である。

（作用） 次に本考案の作用に就いて述べると、バネ７の
常閉力より強く、側板４，４の先端側を左右に押
し開くと、ゴム印台８は自由に縦横方向に移動可
能となるため、所望のゴム印９を貼着したゴム印
台８と簡単に取り換えることが可能となり、取り
換えた後、前記の側板４，４の押し開き力を解除
するとバネ７の常閉力により、ゴム印台８は左右
より挟持され、更に押止板６及びゴム印台受け棚
３により押印時、ゴム印台８に作用する奥方向へ
の移動力は完全に抑止せられる。

（実施例） 本考案の押止板６はゴム板、植毛布地、合成樹
脂板、等が適するが、かならずしも平板形に限定
されるものではなく、他の実施例としては、第３
図に示す如く、略半円形に形成してもよく、此の
場合は縦方向に対して一層強力な固定保持力が期
待出来るが、ゴム印台８の側面に嵌合窪み１０を
窪設する必要がある。又、開閉基部２の素材は弾
性を有する鋼板、合成樹脂板、等で形成すること
が望ましい。

（考案の効果） 本考案を実施すると、側板４，４を左右に押し
開くのみで、所望のゴム印を簡単に横方向、或は
縦方向に抜き出し、取り換えすることが可能とな
り、又、バラバラにして一斉に組み代える作業も
側板４を開けるのみで簡単に行なえ、又、組み付
け後は、側板４，４の左右の挟持力と、奥側のゴ
ム印台受け棚３による三方からの完全止持力によ
り瞬時にして確実にゴム印台８はホルダー１に固
持せしめることが可能となり、所望ゴム印の取り
換え止持が極めて簡単、且つ確実に行なえる便利
な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の側板４，４を開いた状態を示
す斜視図である。第２図は側板４，４を閉じた使
用時の状態を示す側面図である。第３図は他の実
施例を示す斜視図である。 １……ホルダー、２……開閉基部、３……ゴム
印台受け棚、４……側板、５……先端辺、６……
押止板、７……バネ、８……ゴム印台、９……ゴ
ム印、１０……嵌合窪み、ｌ……ゴム印台の高さ
の寸法相当量。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略Ｕ字形に曲折形成した開閉基部２を中心に先
   端側が左右に開閉すべく縦断面略Ｕ字形に形成し
   たホルダー１の片方の側板４の内面にゴム印台受
   け棚３を、側板４の先端辺５よりゴム印台８の高
   さの寸法相当量ｌだけ開閉基部２側によつた位置
   に先端辺５と平行に横方向に設け、先端辺５とゴ
   ム印台受け棚３との中間位置の側板４の内面に、
   横方向に押止板６，６を貼設し、左右の側板４，
   ４に常閉用のバネ７を係止したことを特徴とする
   ゴム印の捺印器。