JPH0335468Y2 - - Google Patents

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JPH0335468Y2
JPH0335468Y2 JP6383885U JP6383885U JPH0335468Y2 JP H0335468 Y2 JPH0335468 Y2 JP H0335468Y2 JP 6383885 U JP6383885 U JP 6383885U JP 6383885 U JP6383885 U JP 6383885U JP H0335468 Y2 JPH0335468 Y2 JP H0335468Y2
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JP
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core
pipe material
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molding
cast
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は中子造型金型に係り、詳しくは、中子
の造型時に、鋳ぐるまれるパイプ材の結合強化孔
が位置決めされるようにした中子の造型金型に関
するものである。
〔従来の技術〕
自動車部品などある形状の鋳造部品を製作する
場合、その鋳造工程において、別途製作されたパ
イプ材を鋳ぐるむことにより、パイプ材を一体化
させる場合がある。
そのような部品の鋳造にあつては、例えば、特
開昭55−109742号公報に示されているように、パ
イプ状の発泡金属体にシエル砂を充填してシエル
中子に発泡金属体を一体化し、これを用いて発泡
金属体を鋳ぐるむものがある。また、雌雄嵌合す
る二つの中子に、予めパイプ材が一体化されたも
のを用いている。その際、シエル中子に嵌合され
る他方の中子は、そのパイプ材の露出している側
を、鋳造部品内に鋳ぐるむことができるような形
状とされる。
したがつて、鋳造作業においては鋳型の中に所
定の二つの中子のうち他方の中子が幅木などを介
して組み込まれると、二つの中子間に形成された
キヤビテイへ注入した湯により、所定形状の鋳造
部品の成形とパイプ材の鋳ぐるみが、同時に行わ
れる。
ところで、その鋳造部品が自動車のトーコント
ロールハブのように、形状が単純でなく、また、
パイプ材と鋳造部品との鋳ぐるみ結合強度の高い
ことが要求される場合には、湯が回り込むことに
より結合度を上げることができるような結合強化
孔がパイプ材に設けられる。
この結合強化孔は、パイプ材を保持する側のシ
エル中子を造型する際に、そのシエル中子に一体
化されたときパイプ材の露出側に位置するように
配置される。したがつて、鋳造時には鋳型内に配
置された。中子間のキヤビテイ内で成形が行われ
ると同時に、その結合強化孔に湯が回り込んで、
鋳造部品とパイプ材との結合強度が向上される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のようにして製作された鋳造部品における
パイプ材の結合強度を被破壊検査により確認する
場合、結合強化孔における湯の充満度または空洞
の有無やその程度が計測される。その検査ににあ
たつては、結合強化孔がその鋳造部品の何処に位
置しているかを確認したうえで行わなければなら
ない。
その場合、例えば二つの中子の嵌合部がともに
円形であれば、嵌合状態で内側となる中子を、そ
の幅木でもつて組み込み姿勢を保ちながら鋳型内
に設置しても、外から嵌め込まれたシエル中子は
回転していることがある。
したがつて、鋳型内において、パイプ材の結合
強化孔の周方向の位置が一定しなくなる。その状
態で鋳造すると、鋳造部品の検査を行う場合に、
その結合強化孔の位置確認が簡単にできない。す
なわち、結合強化孔の探索作業に時間と手間を要
し、量産品における検査としては極めて不都合な
ものとなる。
そのような事態を回避するために、鋳造に先立
ち、結合強化孔を指標する目印をいずれかの個所
に施すことができればよいが、部品の正確や強度
上などの観点から、それを施すことができない場
合には、もはや結合強化孔の位置を直ちに知るこ
とができない。しかも、非破壊検査においては、
同一の検査対象品を原則として同一の姿勢に保持
して行うので、たとえ結合強化孔の位置が分かつ
ていても、その鋳造部品の保持姿勢において、常
に同じ位置にはないとういうことになり、大量の
検査作業においては、その検査能率が大きく阻害
される問題がある。
本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、鋳ぐるまれるパイプ材の結合強化孔の
位置を、パイプ材を一体化して成形される鋳造部
品に対して常に一定した位置に配置でき、非破壊
検査において、簡単に結合強化孔を知ると共に、
鋳造部品の保持姿勢を変えることなく、大量の同
一部品を迅速に検査することができるようにした
中子造型金型を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、パイプ材の一端部にシエル中子を一
体に造型する中子造型金型に適用される。
その特徴とするところは、図1を参照して、複
数の造型金型3A,3Bからなる中子造型金型3の
一方に、鋳ぐるまれるパイプ材1の他端部1aを
嵌挿する環状溝5が形成される。その他端部1a
には結合強化孔Aが設けられ、その結合強化孔4
に対応する環状溝5の壁部に、結合強化孔4に臨
む位置保持部材6が設置される。そして、造型金
型3A,3Bのいずれか一方に、鋳造時に嵌合され
る他の中子2B(第3図参照)との位置決めを図る
嵌合位置決め部8が形成されていることである。
〔実施例〕
以下に、本考案をその実施例に基づいて、詳細
に説明する。
第1図は本考案の中子造型金型の要部断面図
で、パイプ材1の一端部にシエル中子2Aを一体
に造型する中子造型金型3などを示している。こ
の中子造型金型3は、鋳造に必要とされる二つの
中子のうち、鋳ぐるまれるパイプ材1を包み込む
ようにして一体化されるシエル型の中子を造型で
きるようになつている。そのパイプ材1は例えば
薄肉の円筒体であり、その一方端の円周上の例え
ば四個所(図示は三個所)に、適当な大きさの結
合強化孔4が開口されている。
中子造型金型3は上金型3Aと下金型3Bの二
つの造型金型からなり、その一方の金型、例え
ば、下金型3Bには、鋳ぐるまれるパイプ材1の
他端部1a、すなわち、シエル中子2Aから露出
する部分を嵌挿する環状溝5が形成されている。
この環状溝5の壁部には、その他端部1aに設
けられた結合強化孔4に対応する位置に、その結
合強化孔4に臨んで係合状態となる位置保持部材
6が設けられる。この位置保持部材6は、結合強
化孔4に一部嵌入するボール6aとそれをパイプ
材1に向けて常時付勢するスプリング6bとから
なり、そのスプリング6bは下金型3Bに形成さ
れた水平な弾設孔7に介装されている。
なお、ボール6aは、スプリング6bとは離脱
しないように、ボール受け6cが下金型3Bに固
定され、スプリング6bは、プリング押さえ6d
を介して弾設孔7に着座されている。もちろん、
このような位置保持部材6に限らず、中子造型金
型3に結合強化孔4を有するパイプ材1を一定の
位置に保持できる構造を採用しておいてもよい。
このような中子造型金型3のいずれか一方、本
例では下金型3Bに、鋳造時に嵌合される他の中
子2B(第3図参照)との位置決めを図る嵌合位
置決め部8が形成されている。この嵌合位置決め
部8は、例えば第2図に示すように、シエル中子
2Aに形成される三角凸部9Aを成形するための
三角凹部8aである。
その三角凸部9Aは、他の中子2Bに形成され
る三角凹部9B(第3図参照)と嵌合して、シエ
ル中子2Aと他の中子2Bとの嵌合状態が一義的
に定まるようにするためのものである。なお、嵌
合位置決め部8の形状やその凹凸の方向は適宜選
択されるものであり、また、それをシエル中子2
Aに形成するために、上述した中子造型金型3の
上金型3A側において行われるようにしておいて
もよい。
ちなみに、図中の下金型3Bが上金型3Aに接
触している部分の突起10は、第3図に示すシエ
ル中子2Aの端部中央におけるガス抜き孔11を
形成させるためのものである。そして、環状溝5
の先端の空間12は、砂逃し孔として、円周方向
に数個所設けられている。
一方、上金型3Aに設けられている通路は、シ
エル中子2Aを造型するために必要なシエル砂を
吹き込むためのブローノズル13である。なお、
上述した他の中子2Bは、図示の中子造型金型3
で造型されるものではなく、別途それを製作する
ための金型により造型される。
上述した中子造型金型3を使用すれば、パイプ
材1をシエル中子2Aに包み込むことができ、パ
イプ材1と一体化された部品を鋳造する場合に、
結合強化孔4を鋳造部品に対して一定の位置とす
ることができる。
まず、シエル中子2Aの造型から述べる。中子
造型金型3の下金型3Bの環状溝5に、鋳ぐるみ
のためのパイプ材1を嵌挿する。そのとき、結合
強化孔4が設けられている他端部1aを挿入し、
シエル中子2Aに包み込まれる部分が、上金型3
Aと下金型3Bとの間に形成されるキヤビテイ1
4に臨むようにする。
環状溝5に嵌挿された他端部1aを適宜回転す
るなどすれば、結合強化孔4に位置保持部材6の
ボール6aが係合され、それがスプリング6bの
弾発力で付勢され、その力でパイプ材1の下金型
3Bに対する回転が阻止される。その状態で上金
型3Aが重ねられ、キヤビテイ14にブローノズ
ル13からシエル砂が吹き込まれる。
エアが別途排出されつつ、そのキヤビテイ14
内に残つた砂でシエル中子2Aが造型される。図
示の例においては、パイプ材1の外周面に僅かな
段差15が施されているので、造型後パイプ材1
がシエル中子2Aから簡単に脱落しないように配
慮されている。
このようにしてパイプ材1を包み込んだシエル
中子2Aが造型されると、その中子造型金型3が
ひらかれて取り出される。そのシエル中子2Aに
は、嵌合位置決め部8の三角凹部8aにより、三
角凸部9Aが形成される。鋳造作業において、こ
のシエル中子2Aと嵌合される他の中子2Bは、
別途そのための造型金型により造型され、その
際、シエル中子2Aに成形された三角凸部9Aに
噛み合う三角凹部9Bが、その外周に成形され
る。その他の中子2Bには、鋳型17,18内に
おいて固定されるための幅木16も同時に成形さ
れている。
成形されたシエル中子2Aと他の中子2Bは鋳
造作業場へ移され、第3図に示すように、鋳砂で
形成されている鋳型17内に、他の中子2Bの幅
木16を介して組み込まれる。その際、位置決め
のための三角凸部9Aと三角凹部9Bが噛み合わ
されることにより、シエル中子2Aが他の中子2
Bに相対変位することなく一体化され、シエル中
子2Aに包み込まれているパイプ1の結合強化孔
4は、常に鋳型17に対して一定の位置に配置さ
れることになる。
その状態で鋳型18が重ねられ、キヤビテイ1
9に湯が注入されると、所望形状の鋳造部品が成
形されると共にパイプ材1が鋳ぐるまれる。パイ
プ材1の結合強化孔4に湯が進入し、鋳造部品に
おけるパイプ材1の結合強度が高められる。
その結合強化孔4における湯の充填度合が低か
つたり、部分的に空洞が生じていると、結合強度
が低下することになるので、型ばらしの後、鋳造
部品が非破壊検査される。その際、結合強化孔4
は鋳造部品に対して常に同じ位置にあるので、同
一の形状をした鋳造部品に検査にあたつては、そ
の部品を同じ姿勢に保持した状態で、その結合強
化孔4における湯の回り具合いを検査することが
できる。
〔考案に効果〕
本考案は以上の実施例の説明から判るように、
造型金型の一方にパイプ材の他端部を嵌挿する環
状溝を形成し、その他端部に設けた結合強化孔に
臨む位置保持部材を環状溝の壁部に設置し、造型
金型の一方に鋳造時に嵌合される他の中子との位
置決めを図る嵌合位置決め部を形成したので、鋳
ぐるまれるパイプ材の結合強化孔の位置を、パイ
プ材を一体化して成形される鋳造部品において、
常時一定した位置に配置することができる。その
結果、非破壊検査において、簡単に結合強化孔の
位置を確認できると共に、鋳造部品の保持姿勢を
変えることなく、大量の同一部品を同一の姿勢に
して、迅速に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の中子造型金型の要部断面図、
第2図は第1図の−線矢視部分断面図、第3
図は本考案の中子造型金型により造型された中子
を用いて鋳造する様子を示す断面図である。 1……パイプ材、1a……他端部、2A……シ
エル中子、2B……他の中子、3……中子造型金
型、3A……上金型(造型金型)、3B……下金
型(造型金型)、4……結合強化孔、5……環状
溝、6……位置保持部材、8……嵌合位置決め
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パイプ材の一端部にシエル中子を一体に造型す
    る中子造型金型において、 複数の造型金型からなる上記中子造型金型の一
    方に、鋳ぐるまれる前記パイプ材の他端部を嵌挿
    する環状溝が形成され、 上記他端部には結合強化孔が設けられ、その結
    合強化孔に対応する前記環状溝の壁部に、上記結
    合強化孔に臨む位置保持部材が設置され、 前記造型金型のいずれか一方に、鋳造時に嵌合
    される他の中子との位置決めを図る嵌合決め部が
    形成されていることを特徴とする中子造型金型。
JP6383885U 1985-04-26 1985-04-26 Expired JPH0335468Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6383885U JPH0335468Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6383885U JPH0335468Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

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Publication Number Publication Date
JPS61182642U JPS61182642U (ja) 1986-11-14
JPH0335468Y2 true JPH0335468Y2 (ja) 1991-07-26

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JP6383885U Expired JPH0335468Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

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