JPH0334900Y2 - - Google Patents

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JPH0334900Y2
JPH0334900Y2 JP17399983U JP17399983U JPH0334900Y2 JP H0334900 Y2 JPH0334900 Y2 JP H0334900Y2 JP 17399983 U JP17399983 U JP 17399983U JP 17399983 U JP17399983 U JP 17399983U JP H0334900 Y2 JPH0334900 Y2 JP H0334900Y2
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core portion
coil device
outer core
metatarsal
magnetic material
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JP17399983U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、主として、電源装置等において、ノ
イズフイルタとして使用されるコイル装置に関す
る。
従来技術 例えば、スイツチング電源等の電源装置におい
ては、交流電源の入力ラインに第1図に示すよう
なチヨークコイルによるノイズフイルタ回路を挿
入するのが普通である。第1図において、1は非
対称成分たるコモンモードノイズ成分除去用のチ
ヨークコイルであり、2つの巻線101及び10
2を備えて構成されている。2及び3は対称成分
たるノルマルモードノイズ除去用のチヨークコイ
ルであり、前記チヨークコイル1の巻線101及
び102のそれぞれに対して直列に接続されてい
る。実際のノイズフイルタ回路においては、この
第1図に示すチヨークコイルによる回路に対して
図示しないコンデンサ回路を結合させる。
この第1図に示すノイズフイルタ回路を構成す
る場合、従来は、第2図に示すように、フエライ
ト磁性体でなるコア103に巻線101及び10
2を巻装してチヨークコイル1を構成すると共
に、このチヨークコイル1の巻線101及び10
2に対して、圧粉鉄成形体でなるコア21に巻線
22を形成したチヨークコイル2、及び圧粉鉄成
形体でなるコア31に巻線32を巻装したチヨー
クコイル3を、それぞれ直列に接続する。
従来技術の欠点 上述のように、従来は、コモンモードノイズ成
分除去用のチヨークコイル1及びノルマルモード
ノイズ成分除去用のチヨークコイル2,3を、そ
れぞれ互いに独立する別々の部品として構成し、
これらチヨークコイル1〜3の巻線を互いに結線
することにより、第1図のフイルタ回路を構成し
ていたため、次のような欠点があつた。
(イ) チヨークコイル1〜3の巻線101,10
2,22,32等の結線作業に多大な手間を要
し、製造組立能率が悪くなる。
(ロ) 互いに独立する3個のチヨークコイル1〜3
が必要であるため、実装占有面積が大きくな
り、電源装置が大型になる。
(ハ) 互いに独立する3個のチヨークコイル1〜3
が必要であるため、コイル及びコアが3個必要
であり、コスト高になる。
本考案の目的 本考案は上述する従来の欠点を除去し、電源装
置等のノイズフイルタ回路の構成要素として使用
した場合に、単独で、コモンモードノイズ及びノ
ルマルモードノイズに対するフイルタ作用を持
ち、小型で、生産能率が高く、コストの安価なコ
イル装置を提供することを目的とする。
本考案の構成 上記目的を達成するため、本考案に係るコイル
装置は、無端状に形成された外側コア部分と、該
外側コア部分より透磁率が小さく、かつ、磁束飽
和密度の大きい磁性材で成り、前記外側コア部分
を橋絡する如く連設された中足コア部分とを備
え、該中足コア部分の両側に位置する前記外側コ
ア部分の外足部分のそれぞれに、入力端または出
力端から見た巻方向が互いに逆の巻線を巻装した
ことを特徴とする。
実施例 第3図は本考案に係るコイル装置の構成を概略
的に示す図である。図において、4は無端状に形
成された外側コア部分である。この外側コア部分
4はアモルフアス磁性材またはフエライト磁性材
等のように、透磁率μの高い磁性材を用いて、円
環状或いは矩形環状等の適当な形状の無端状に形
成してある。無端状に形成するに当つては、一体
成形によるのが一般的であるが、例えばC形もし
くはU形等の2つのコア部材を互いに突き合せて
結合する構造とすることも可能である。
5は外側コア部分4より透磁率μが小さく、か
つ、磁束飽和密度の大きい磁性材で構成された中
足コア部分であり、外側コア部分4の内側の略中
間を橋絡する如く連設されている。この中足コア
部分5を構成する磁性材としては、例えば圧粉鉄
成形体が適当である。外側コア部分4に対する中
足コア部分4の結合構造としては、第4図に示す
ように、中足コア部分5を外側コア部分4の側面
に位置させる構造も考えられる。
6及び7は中足コア部分5の両側に位置する外
側コア部分4の外足部分41及び42のそれぞれ
に巻装された巻線である。該巻線6及び7は、入
力端61,71または出力端62,72から見た
巻方向が互いに逆になつている。外足部分41及
び42に対する巻線6,7の巻装に当つては、第
5図に示すように、巻線6,7をボビン8に巻装
してもよい。この場合には、外側コア部分4は2
つのU形コアの組合せとする。なお、第5図にお
いて、9は絶縁材で成るベース、10は巻線6,
7の端末を接続する端子である。
上記構成の本考案に係るコイル装置を電源ライ
ンに直列に挿入した場合、通電電流aにより巻線
6及び7に発生した磁束Φ1及びΦ2は中足コア部
分5で相加わるように流れる。ここで、中足コア
部分5は、前述の如く、圧粉鉄成形体等のよう
に、磁束飽和密度が高く、かつ透磁率μの低い磁
性材で構成されているから、前記磁束Φ1,Φ2
中足コア部分5で相加わつても、この部分で磁気
飽和することがない。
この状態で、矢印イで示すノルマルモードノイ
ズ成分が巻線6,7に流れた場合、巻線6に流れ
るノルマルモードノイズ成分による磁束Φ3は中
足コア部分5−外側コア4の外足部分41を巡る
ループとなり、また巻線7に流れるノルマルモー
ドノイズ成分による磁束Φ4は中足コア部分5−
外側コア部分4の外足部分42を巡るループとな
る。従つて、等価的には、単独のコイル装置であ
りながら、ノルマルモードノイズ成分除去用のコ
イルを2つ独立に設けてインダクタンスを得る従
来の回路構成と同一になる。なお、中足コア部分
5は、上述の如く、磁束飽和密度の高い磁性材で
構成されているから、前述の磁束Φ3,Φ4が加わ
つても磁気飽和することがない。
次に、矢印ロで示すコモンモードノイズ成分が
流れた場合は、巻線6に流れるコモンモードノイ
ズ成分による磁束Φ5及び巻線7に流れるコモン
モードノイズ成分による磁束Φ6の多くは、透磁
率μの大きい外側コア部分4の外足部分41,4
2を通つて同一方向に流れる。ここで、磁束Φ5
Φ6の流通する外足部分41,42は透磁率μの
高い磁性材で構成されているから、コモンモード
ノイズ成分に対して大きなインダクタンスが得ら
れる。
第6図は本考案に係るコイル装置のコモンモー
ドの直流重畳特性を従来のものと比較して示す実
測による特性図であり、横軸に直流重畳電流Idc
(アンペア)をとり、縦軸にインダクタンスL1
(μH)をとつてある。第7図は第6図の実測デー
タを得るために供された実験回路である。
第6図において、曲線A1は本考案に係るコイ
ル装置の特性であり、第8図に示すように、出力
端62,72を短絡した状態で、第7図の実験回
路によつてインダクタンスL1を実測した。曲線
B1は、第9図に示す如く、本考案に係るコイル
装置における中足コア部分5を持たないものの特
性、曲線C1は、第10図に示す如く、曲線B1
得たチヨークコイル12に対して、チヨークコイ
ル13,14を直列に接続した場合の特性、曲線
D1は、第2図で説明し、第11図に示す如く、
従来のものの特性をそれぞれ示している。
なお、第8図〜第11図の巻線6,7,101
及び102は直径0.55φの線材を90回巻回して構
成し、チヨークコイル13,14,2及び3は直
径0.55φの線材を50回巻回したもを、2個直列に
接続して構成した。
この実測データを見ると、本考案に係るコイル
装置は、コモンモードノイズに関しては、中足コ
ア部分5がない場合(特性B1,C1)よりは磁気
飽和をし易いが、従来例(特性D1)より飽和し
にくく、高いインダクタンスが得られていること
が解る。
第12図は本考案に係るコイル装置のノルマル
モード−直流重畳特性を従来のものと比較して示
す実測による特性図である。グラフ軸のとり方は
第6図の場合と同様である。第13図は第12図
の実測データを得るために供された実験回路であ
る。第12図の曲線A2,B2,C2及びD2は、第6
図における曲線A1,B1,C1及びD1に対応し、そ
れぞれ、第14図〜第17図の構成で直流重畳電
流Idcに対するインダクタンス|L1−L2|を測定
した。
この第12図の実測データから明らかなよう
に、本考案に係るコイル装置(特性A2)は、ノ
ルマルモード直流重畳特性において、従来例(特
性D2)より大きなインダクタンス値が得られて
おり、ノルマルモードノイズ成分に対して優れた
フイルタ作用が得られる。また、中足部分5のな
い場合(特性B2)よりも、高いインダクタンス
値が得られており、中足部分5を有することによ
り、ノルマルモードノイズに対するフイルタ作用
が向上することが明らかである。
本考案の効果 以上述べたように、本考案に係るコイル装置
は、無端状に形成された外側コア部分と、該外側
コア部分より透磁率が小さく、かつ、磁束飽和密
度の大きい磁性材で成り、前記外側コア部分を橋
絡する如く連設された中足コア部分とを備え、該
中足コア部分の両側に位置する前記外側コア部分
の外足部分のそれぞれに、入力端または出力端か
ら見た巻方向が互いに逆の巻線を巻装したことを
特徴とするから、電源装置等のノイズフイルタ回
路の構成要素として使用した場合に、一個の部品
でありながら、それ自体で、コモンモードノイズ
及びノルマルモードノイズに対するフイルタ作用
が得られ、小型で、生産能率が高く、コストの安
価なコイル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のチヨークによるノイズフイルタ
回路図、第2図は同じくその具体的な結線状態を
示す図、第3図は本考案に係るコイル装置の構成
を概略的に示す図、第4図は本考案に係るコイル
装置の別の実施例における斜視図、第5図は同じ
く更に別の実施例における斜視図、第6図は本考
案に係るコイル装置のコモンモードの直流重畳特
性を従来のものと比較して示す実測による特性
図、第7図は第6図の実測データを得るために供
された実験回路、第8図乃至第11図は第6図の
実測データを得るために供されたコイル装置の構
成を示す図、第12図は本考案に係るコイル装置
のノルマルモードの直流重畳特性を従来のものと
比較して示す実測による特性図、第13図は第1
2図の実測データを得るために供された実験回
路、第14図乃至第17図は第12図の実測デー
タを得るために供されたコイル装置の構成を示す
図である。 4……外側コア、5……中足コア部分、41,
42……外足部分、6,7……巻線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 無端状に形成された外側コア部分と、該外側
    コア部分より透磁率が小さく、かつ、磁束飽和
    密度の大きい磁性材で成り、前記外側コア部分
    を橋絡する如く連設された中足コア部分とを備
    え、該中足コア部分の両側に位置する前記外側
    コア部分の外足部分のそれぞれに、入力端また
    は出力端から見た巻方向が互いに逆の巻線を巻
    装したことを特徴とするコイル装置。 (2) 前記中足コア部分は圧粉鉄成形体で成ること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載のコイル装置。 (3) 前記外側コア部分はアモルフアス磁性材また
    はフエライト磁性材で成ることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項または第2項に記
    載のコイル装置。
JP17399983U 1983-11-10 1983-11-10 コイル装置 Granted JPS6081630U (ja)

Priority Applications (1)

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JP17399983U JPS6081630U (ja) 1983-11-10 1983-11-10 コイル装置

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JP17399983U JPS6081630U (ja) 1983-11-10 1983-11-10 コイル装置

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JPS6081630U JPS6081630U (ja) 1985-06-06
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JP4472589B2 (ja) * 2005-06-28 2010-06-02 スミダコーポレーション株式会社 磁性素子
CN103946934B (zh) 2012-11-08 2016-01-06 三菱电机株式会社 噪声滤波器
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DE102017223322A1 (de) 2017-12-20 2019-06-27 Robert Bosch Gmbh Transformatorkern und Transformator

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