JPH0334774B2 - - Google Patents

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JPH0334774B2
JPH0334774B2 JP14886884A JP14886884A JPH0334774B2 JP H0334774 B2 JPH0334774 B2 JP H0334774B2 JP 14886884 A JP14886884 A JP 14886884A JP 14886884 A JP14886884 A JP 14886884A JP H0334774 B2 JPH0334774 B2 JP H0334774B2
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JP
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polymer
triphenylamine
electrode
reaction
poly
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Yasuyuki Murofushi
Masazumi Ishikawa
Mikio Kawai
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、特に導電性高分子材料を形成する
のに有用である、4,4′−トリフエニルアミンを
くり返し単位として成る新規な重合体に関するも
のである。
(従来の技術) この発明の重合体は従来知られていない新規な
重合体である。
(発明が解決しようとする問題点) 従来、導電性高分子材料を形成するのに用いら
れる重合体としては、白川、山辺共編「合成金
属」化学同人(1980)11頁に、例えばポリアセチ
レン、ポリパラフエニレン、ポリパラフエニレン
スルフイド等が知られている。これ等の重合体は
電子受容体がトーピングされることにより導電性
高分子材料として使用可能であるが、空気中で変
質し、電気的特性が変化するという問題点および
ポリパラフエニレンスルフイドを除き、融解性、
溶解性を持たず加工性が極めて悪いという問題点
があつた。
(問題を解決するための手段) 発明者等はこのような問題点を解決する重合体
として先にトリフエニルアミン構造単位を有する
重合体を提案した(特願昭59−68986号)。この発
明は引続く研究の結果達成されたもので、次の一
般式 (式中のRは水素原子、炭素数1〜4の低級ア
ルキル基または炭素数1〜4の低級アルコキシル
基を示す)で表わされる4,4′−(4″−置換また
は非置換)トリフエニルアミン構造をくり返し単
位としてなり、数平均分子量が2500〜5000である
重合体に関するものである。
この発明の上記式の重合体は従来知られてい
ない新規な高分子化合物であり、例えば触媒とし
てニツケル化合物を使用し、非反応性溶媒中で次
に示す反応式に従つて作ることができる。
(式中のXはハロゲン原子) なおマグネシウムについては同じ非反応性溶媒
中でカリウムと塩化マグネシウムとを反応させ、
次式に示すようにして製造することもできる。
2K+MgCl2→Mg+2KCl この発明の重合体の上記製造方法は、グリニヤ
ル試薬を中間状態とした重合反応によるものであ
り、この反応はハロゲンの置換位置において、結
合を生じる重合反応として知られている。(山本
氏ほか「Bull.Chem.Soc.Japan」51,2091(1978)
および特公昭58−46268号公報等)。
上記反応に用いられる非反応性溶媒としては、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジブチ
ルエーテルなどがある。
また触媒としてはジクロロニツケル、ジブロモ
ニツケル、ジクロロ(2,2′−ビピリジン)ニツ
ケル、ジブロモビス(トリフエニルホスフイン)
ニツケル、1,5−シクロオクタジエンビス(ト
リフエニルホスフイン)ニツケルのようなニツケ
ル化合物が用いられる。
(作用) この発明の重合体は熱可塑性高分子としての
種々の成形法により成形体とすることが可能で、
またクロロホルム、テトラヒドロフラン、二硫化
炭素等の有機溶媒に可溶である。従つて従来の導
電性高分子材料に使用する重合体に比べて加工性
が良くなる。
次に、この発明の重合体は電子受容体をドーピ
ングした場合、空気中でも安定で高い電導度が得
られ、電導度の低下がみられない。
この時のドーパントとしては、ヨウ素、臭素、
ヨウ化臭素の如きハロゲン化合物、五フツ化ヒ
素、五塩化リン、五フツ化リン、五フツ化アンチ
モン、四フツ化ケイ素、塩化アルミニウム、臭化
アルミニウム、フツ化アルミニウム、塩化第2鉄
の如き金属ハロゲン化物、硫酸、硝酸、フルオロ
硫酸の如きプロトン酸、三酸化イオウ、二酸化窒
素、ジフルオロスルホニルパーオキシドの如き酸
化剤、テトラシアノキノジメタン、テトラシアノ
エチレンの如き有機物などを挙げることができ
る。
また、電気化学的にドーピングするドーパント
としてはPF6 -,SbF3 -,AsF6 -の如きVa族の元
素のハロゲン化物アニオン、BF4 -の如きa族
の元素のハロゲン化物アニオン、I-(I3 -),Br-
Cl-の如きハロゲンアニオン、ClO4 -の如き過塩
素酸アニオンなどの陰イオンが挙げられる。
更に、この発明の重合体は、陰イオンをドープ
した際に、高分子中の窒素原子が正電荷を帯び安
定な状態となる性質を有するので、酸化還元のく
り返しに安定で且つ加工性が良いという特性を利
用して電極を構成するのに用いられる。即ちこの
発明の重合体を溶媒に溶解したものを用いて成形
するか、重合体を主成分として加圧成形したり、
結着剤を用いて任意の形に成形したものを、電極
とすることができる。結着剤としてはポリ四フツ
化エチレン、ポリフツ化ビニリデン、ポリエチレ
ンなどをあげることができるが、必ずしもこれ等
に限定されるものではない。
また重合体を200〜250℃まで加熱して融解し適
当な形に成形することも可能である。
従来高分子電極材料としてはポリ(アセチレ
ン)やポリ(パラフエニレン)あるいはそれらの
高分子にドーパントをドープしたものなどの各種
導電性高分子を主成分としたものが知られていた
が、これらの高分子電極材料が酸素によつて極め
て酸化されやすく、酸化されると電極としての機
能を失つてしまうため、不活性ガス雰囲気中に保
管する必要があるなど取扱いが厄介である。また
酸化還元を繰返すと、すぐに機能が低下し、寿命
が短かいという問題点やポリ(アセチレン)など
一部の高分子を除いた大部分の導電性高分子は粉
体としてしか得られず、溶媒にも溶解しないた
め、加工性が悪いなどの問題点があつた。しかし
これらの問題点はこの発明の重合体を電極材料と
して用いることによりことごとく解決された。
(実施例) 以下この発明を実施例および参考例により詳細
に説明する。
実施例 1 金属カリウム0.8g(0.02グラム原子量)、塩化
マグネシウム0.95g(0.01モル)、テトラヒドロ
フラン50mlを100mlフラスコ中窒素雰囲気下でか
きまぜながら加熱還流し、反応させた。約1時間
後黒色の粉末を生じ、金属マグネシウムが生成し
たことを認めた。
次いで4,4′−ジクロロトリフエニルアミン
3.1g(0.01モル)を添加し、かきまぜながら加
熱還流し反応させた。約1時間後、金属マグネシ
ウムが消費しつくされたことが認められた。
次いでこの反応生成物に、触媒としてジクロロ
ビス(2,2′−ビピリジン)ニツケル10mg(0.03
ミリモル)を添加し、かきまぜながら加熱還流す
ると重合反応が円滑に始まつた。反応を2時間行
ない、反応後、生成物を塩酸酸性エタノール中に
あけ、1時間かきまぜた後別した。フイルター
上で十分にエタノールで洗浄した後、ソツクスレ
ー抽出器により熱エタノールで5時間抽出し、不
純物を除去した。生成した重合体の乾燥後の収量
は1.7gであつた。
精製後、融点が200℃〜250℃で、熱クロロホル
ムにほぼ全量が溶解する黄白色の重合体が得られ
た。この重合体の数平均分子量は、ゲル拡散クロ
マトグラフ法による分子量測定により、ポリスチ
レン換算で2500〜3000であつた。また元素分析し
たところ次の結果が得られた。重合体の元素分析
値: 炭素(C)77.92%、水素(H)4.71%、窒素(N)4.75
%、C:H:N=19.1:13.8:1で、理論値
(C18H13N)に近い値であつた。
次に重合体の赤外スペクトル分析を行い、測定
した赤外吸収スペクトルを第1図に示す。図中
1600cm-1,1490cm-1,1320cm-1,1280cm-1付近の
吸収はトリフエニルアミン構造によるものであ
り、820cm-1付近の吸収はパラ置換ベンゼンによ
るものである。
また4,4′−ジクロロトリフエニルアミンと生
成重合体の核磁気共鳴スペクトル分析を行い、得
た結果を第2図に示す。
これ等の結果より生成重合体がポリ(4,4′−
トリフエニルアミン)であることが確認できた。
参考例 1 実施例1で得たポリ(4,4′−トリフエニルア
ミン)をクロロホルムに溶解し、このクロロホル
ム溶液をガラス基板上にスピンコーテイングし、
膜厚800Åの薄膜試料を作成した。この試料を、
空気の存在下で室温(24℃)でヨウ素が飽和蒸気
圧に達している容器に入れ、ヨウ素飽和蒸気に晒
して15時間放置しドーピングを行つた後、電導度
を測定した。この結果、1.15Scm-1の電導度(2
端子法にて測定)を得た。
この試料を一旦脱ドーピングし、再度ドーピン
グした所、同様の電導度となり、空気中での変質
はみられなかつた。
参考例 2 参考例1と同様に、透明電極のついたガラス基
板上にポリ(4,4′−トリフエニルアミン)をス
ピンコートし、真空乾燥器で180℃、3時間の熱
処理を加えて厚さ1000Åの薄膜電極試料を作成し
た。
次に溶媒をプロピレンカーボネート、溶質とし
て過塩素酸リチウムを用いて、1モル/の電解
液をつくり、白金線を対極とし、Ag/AgCl電極
を参照電極として、上述の電極の酸化還元電位を
大気中で測定した。電圧の掃引速度は10mV/
secとした。得た結果を第3図に示す。ポリ(4,
4′−トリフエニルアミン)の酸化還元電位は約
0.97Vであつた。
実施例 2 金属カリウム0.8g(0.02グラム原子量)、塩化
マグネシウム0.95g(0.01モル)、テトラヒドロ
フラン50mlを100mlのフラスコ中窒素雰囲気下で
加熱還流し、反応させた。約1時間後黒色の粉末
を生じ、金属マグネシウムが生成したことを認め
た。
次いで4,4′−ジブロモ−(4″メチル)−トリフ
エニルアミン3.2g(0.01モル)を添加し、かき
まぜながら加熱還流し反応させた。約1時間後金
属マグネシウムが消費しつくされたことが認めら
れた。
次いでこの反応生成物に触媒としてジクロロビ
ス(2,2′−ビピリジン)ニツケル10mg(0.03ミ
リモル)を加え、かきまぜながら加熱還流すると
重合反応が円滑に始まつた。反応を2時間行な
い、反応後、生成物を塩酸酸性エタノール中にあ
け、1時間かきまぜた後、別した。フイルター
上で十分にエタノールで洗浄した後、ソツクスレ
ー抽出器により熱エタノールで5時間抽出し、不
純物を除去した。生成した重合体の乾燥後の収量
は1.9gであつた。
精製後、融点が200℃〜250℃で、熱クロロホル
ムにほぼ全量が溶解する黄白色の重合体が得られ
た。この重合体〔ポリ4,4′(4″−メチル)トリ
フエニルアミン〕の数平均分子量はゲル拡散クロ
マトグラフ法による分子量測定によりポリスチレ
ン換算で2500〜3000であつた。また元素分析した
ところ次の結果が得られた。
重合体の元素分析値 炭素(C)87.95%、水素(H)5.53%、窒素(N)5.49
%、C:H:N=18.6:14.1:1で、理論値
(C19H15N)に近い値であつた。
次に重合体の赤外スペクトル分析を行い、測定
した赤外吸収スペクトルを第4図に示す。図中
1600cm-1,1490cm-1,1320cm-1,1280cm-1付近の
吸収は、トリフエニルアミンの構造によるもので
あり、820cm-1付近の吸収はパラ置換ベンゼンに
よるものである。
また4,4′−ジブロモ(4″メチル)−トリフエ
ニルアミンと、生成重合体の核磁気共鳴スペクト
ル分析を行い、得た結果を第5図に示す。
これ等の結果より生成重合体がポリ4,
4′(4″−メチル)トリフエニルアミンであること
が確認できた。
参考例 3 実施例2で得たポリ4,4′(4″メチル)トリフ
エニルアミンをクロロホルムに溶解し、このクロ
ロホルム溶液をガラス基板上にスピンコーテイン
グし、ガラス基板上に厚さ500Åの薄膜試料を作
成した。この試料を空気の存在下で室温(24℃)
でヨウ素が飽和蒸気圧に達している容器に入れ、
ヨウ素飽和蒸気に晒して10分間放置しドーピング
を行つた後、電導度を測定した。この結果0.05S
cm-1の電導度(2端子法にて測定)を得た。この
試料を一旦ドーピングし、再度ドーピングした
所、同様の電導度となり空気中での変質はみられ
なかつた。
参考例 4 参考例3と同様に、透明電極のついたガラス基
板上に、ポリ4,4′(4″−メチル)トリフエニル
アミンをスピンコートし、真空乾燥器で180℃で
3時間熱処理をして、厚さ800Åの薄膜電極試料
を作成した。
次に溶媒としてプロピレンカーボネート、溶質
として過塩素酸リチウムを用いて1モル/の濃
度の電解液を作り、白金線を対極とし、Ag/
AgCl電極を参照電極として上述の試料の酸化還
元電位を大気中で測定した。電圧の掃引速度は
10mV/secとした。得た結果を第6図に示す。
ポリ4,4′(4″−メチル)トリフエニルアミンの
酸化還元電位は約0.85Vであつた。
実施例 3 金属カリウム0.8g(0.02グラム原子量)、塩化
マグネシウム0.95g(0.01モル)、テトラヒドロ
フラン50mlを100mlフラスコ中窒素雰囲気下で加
熱還流し、反応させた。約1時間後黒色の粉末を
生じ、金属マグネシウムが生成したことを認め
た。
次いで4,4′−ジブロモ−(4″−メトキシ)−ト
リフエニルアミン3.4g(0.01モル)を添加し、
かきまぜながら加熱還流し、反応させた。約1時
間後、金属マグネシウムが消費しつくされたこと
が認められた。
次いで反応生成物に、触媒としてジクロロビス
(2,2′−ビピリジン)ニツケル10mg(0.03ミリ
モル)を添加し、かきまぜながら加熱還流すると
重合反応が円滑に始まつた。反応を2時間行な
い、反応後、生成物を塩酸酸性エタノール中にあ
け、1時間かきまぜた後、別した。フイルター
上で十分にエタノールで洗浄した後、ソツクスレ
ー抽出器により熱エタノールで5時間抽出し、不
純物を除去した。生成した重合体の乾燥後の収量
は2.0gであつた。
精製後、融点が200〜250℃で、熱クロロホルム
にほぼ全量が溶解する黄白色の重合体が得られ
た。この重合体〔ポリ4,4′(4″−メトキシ)ト
リフエニルアミン〕の数平均分子量はゲル拡散ク
ロマトグラフ法による分子量測定によりポリスチ
レン換算で5000程度であつた。また元素分析した
ところ次の結果が得られた。
重合体の元素分析値 炭素(C)76.27%、水素(H)4.97%、窒素(N)4.33
%、ハロゲン元素9.82%、その他4.51%であつ
た。
その他を酸素とすると、 C:H:N:O=20.6:16.1:1:0.91であり、
理論値(C19H15NO)に近い値となつた。
この重合体の赤外スペクトル分析を行い、測定
した赤外吸収スペクトルを第7図に示す。図中
1590cm-1,1490cm-1,1320cm-1,1280cm-1付近の
吸収はトリフエニルアミンの構造によるものであ
り、820cm-1付近の吸収はパラ置換ベンゼンによ
るものである。
また4,4′−ジブロモ−(4′−メトキシ)−トリ
フエニルアミンと生成重合体の核磁気共鳴スペク
トル分析を行い、得た結果を第8図に示す。
これ等の結果より生成重合体がポリ4,
4′(4″−メトキシ)トリフエニルアミンであるこ
とが確認できた。
参考例 5 実施例3で得たポリ4,4′(4″−メトキシ)ト
リフエニルアミンをクロロホルムに溶解し、この
クロロホルム溶液をガラス基板上にスピンコーテ
イングし、ガラス基板上に厚さ500Åの薄膜試料
を作成した。この試料を室温(24℃)でヨウ素が
飽和蒸気圧に達している容器に入れ10分間放置し
た後、電導度を測定した。この結果3.3Scm-1の電
導度(2端子法にて測定)を得た。
この試料を一旦脱ドーピングし、再ドーピング
したところ同様の電導度となり、空気中での変質
はみられなかつた。
参考例 6 参考例5と同様に、透明電極のついたガラス基
板上に、ポリ4,4′(4″−メトキシ)トリフエニ
ルアミンをスピンコートし、真空乾燥器で、180
℃で3時間熱処理して、厚さ800Åの薄膜電極試
料を作成した。
次に溶媒としてプロピレンカーボネート、溶質
として過塩素酸リチウムを用いて、1モル/の
濃度の電解液をつくり、白金線を対極とし、
Ag/AgCl電極を参照電極として、上述の試料の
酸化還元電位を大気中で測定した。電圧の掃引速
度は20mV/secとした。得た結果を第9図に示
す。ポリ4,4′(4″−メトキシ)トリフエニルア
ミンの酸化還元電位は約0.85Vであつた。
尚参考例2,4および6において電解液として
は、有機溶媒だけでなく、水を用いることも可能
であり、電解質もホウフツ化リチウムなどを用い
ることができる。ただし電解液としては前述の溶
媒溶質に必ずしも限定されるものではない。
(発明の効果) 以上説明してきたように、この発明の式で表
わされる4,4′−(4″−置換または非置換)トリ
フエニルアミンをくり返し単位としてなる重合体
は加工性にすぐれ、薄膜をはじめとし任意の形に
成形が可能であり、また電子受容体をドーピング
した時に空気中でも安定で高い電導度が得られ、
電導度の低下がみられないので、導電性高分子材
料としてまた高分子電極材料として極めて有用で
あるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得た重合体の赤外線吸収ス
ペクトル図、第2図は4,4′−ジクロロフエニル
アミンと実施例1で得た重合体の核磁気共鳴スペ
クトル図、第3図はポリ(4,4′−トリフエニル
アミン)を薄膜電極とし、その酸化還元電位を大
気中で測定した結果を示す電流−電圧曲線図、第
4図は実施例2で得た重合体の赤外線吸収スペク
トル図、第5図は4,4′−ジブロモ−(4″−メチ
ル)−トリフエニルアミンと実施例2で得た重合
体の核磁気共鳴スペクトル図、第6図はポリ4,
4′(4″−メチル)トリフエニルアミンを薄膜電極
とし、その酸化還元電位を大気中で測定した結果
を示す電流−電圧曲線図、第7図は実施例3で得
た重合体の赤外吸収スペクトル図、第8図は4,
4′−ジブロモ−(4″−メトキシ)−トリフエニルア
ミンと実施例3で得た重合体の核磁気共鳴スペク
トル図、第9図はポリ4,4′(4″−メトキシ)ト
リフエニルアミンを薄膜電極とし、その酸化還元
電位を大気中で測定した結果を示す電流−電圧曲
線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式 (式中のRは水素原子、低級アルキル基または
    低級アルコキシル基を示す)で表わされる4,
    4′−(4″置換または非置換)トリフエニルアミン
    構造をくり返し単位としてなり、数平均分子量が
    2500〜5000である重合体。
JP14886884A 1984-04-09 1984-07-18 トリフェニルアミン構造をくり返し単位としてなる重合体 Granted JPS6128524A (ja)

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US06/719,461 US4565860A (en) 1984-04-09 1985-04-03 Polymer of triphenylamine
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JPS6128524A JPS6128524A (ja) 1986-02-08
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RU2131411C1 (ru) * 1997-11-20 1999-06-10 Институт химической физики РАН в Черноголовке Способ получения смеси олиготрифениламинов, способ получения 3-(4-бифенилил)-4- (4-трет-бутилфенил)-5-(4-диметиламинофенил)-1,2,4-триазола и электролюминесцентное устройство

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