JPH0334484B2 - - Google Patents

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JPH0334484B2
JPH0334484B2 JP10853881A JP10853881A JPH0334484B2 JP H0334484 B2 JPH0334484 B2 JP H0334484B2 JP 10853881 A JP10853881 A JP 10853881A JP 10853881 A JP10853881 A JP 10853881A JP H0334484 B2 JPH0334484 B2 JP H0334484B2
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JP
Japan
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component
ethylene
polymer
polymerization
olefin
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JP10853881A
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JPS5811513A (ja
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Mitsuyuki Matsura
Takashi Fujita
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP10853881A priority Critical patent/JPS5811513A/ja
Publication of JPS5811513A publication Critical patent/JPS5811513A/ja
Publication of JPH0334484B2 publication Critical patent/JPH0334484B2/ja
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔〕 発明の背景 本発明は、エチレンと炭素数3以上のα−オレ
フインとを共重合し、実質的にポリマー粒子形成
条件下で、エチレン共重合体を製造することに関
するものである。 従来からよく知られているように、エチレンと
α−オレフインとを共重合させると、共重合体の
ポリマー密度はホモポリエチレンのそれに比べて
低い。 そして、エチレンとα−オレフインとの共重合
体の製造方法は、大きく分けて2種類に分類され
る。すなわち、ひとつは、炭化水素等の溶剤中で
生成するポリマーを溶解させて行なういわゆる
「溶液重合」(一般的に高温)である。残りのひと
つは、実質的にポリマー粒子の形成下に重合を行
なういわゆる「スラリー重合」または「気相重
合」である。 後者の重合法の場合は、特に「スラリー重合」
では、生成する共重合体のポリマー性状が悪く、
その安定生産が困難な場合が多い。たとえば、ポ
リマー嵩密度低下、ポリマー付着発生、粗大ポリ
マー発生等、種々の問題が生じやすい。 これらの問題点に対しては、これを改良しよう
とする提案もされており、それなりの成功をみて
いる。たとえば、特開昭51−52487号公報によれ
ば、ハロゲン化マグネシウム、チタン化合物、お
よびハロゲン化アルミニウム−エーテル錯体の共
粉砕物という触媒成分を使用して、一定条件下で
エチレンの予備重合を行なつたのち、沸点40℃以
下の低沸点炭化水素中で共重合を行なう方法が開
示されている。しかし、この方法は、本発明者の
考えるところでは、予備重合を行なう点および重
合溶媒を低沸点炭化水素に限定している点等から
まだ改良すべき余地があるといえる。また、特開
昭55−86804号および同55−86805号各公報によれ
ば、特定の条件を有する固体触媒成分(たとえ
ば、比表面積40m2/g以上、平均粒子径5〜
200μ、有機酸エステルを含有すること。)を使用
して、一定条件下で予備重合を行なつたのち、共
重合を行なう方法が開示されている。さらにま
た、特開昭55−90515号公報によれば、炭素数3
以上のα−オレフインで予備重合することおよび
有機酸エステルを触媒系内に含有することという
条件の下に共重合を行なうことが開示されてい
る。しかしながら、これらの技術でも予備重合す
ることが必要であり、また実施例をみる限りでは
重合温度が低くて(60〜70℃)触媒活性が十分に
高められていないなど改良すべき余地があると解
される。 〔〕 発明の概要 要 旨 本発明は前述の問題点に解決を与えてエチレン
−α−オレフイン共重合体を得ることを目的と
し、特定の態様で製造した担持遷移金属触媒成分
と特定の有機アルミニウムおよび電子供与性有機
化合物より成る触媒系によつて上記の目的を達成
しようとするものである。 従つて、本発明によるエチレン−α−オレフイ
ン共重合体の製造法は、下記の成分(A)、成分(B)お
よび成分(C)との組合せからなる触媒系に、エチレ
ンと炭素数3以上のα−オレフインとを、ポリマ
ー粒子を形成する条件下で接触させて、ポリマー
密度0.900〜0.945g/cm3のエチレン−α−オレフ
イン共重合体を得ること、を特徴とするものであ
る。 成分(A) 下記の成分(A1)と成分(A2)との接触生成
物。 成分(A1) ジハロゲン化マグネシウム、チタンテトラアル
コキシドおよび
【式】(R1は炭化水素残 基)で示される構造を有するポリマーケイ素化合
物の接触生成物。 成分(A2) 下記の成分(a)〜(b)の少なくとも一種と必要によ
りこれらと成分(c)。 (a) TiX4(Xはハロゲン)。 (b) SiX4(Xはハロゲン)。 (c)
【式】(R2は、R1と同一または異な る炭化水素残基)で示される構造を有するポリ
マーケイ素化合物。 成分(B) 一般式AlRnX3-n(Rは炭素数1〜8のアルキ
ル基、Xはハロゲン、1≦m≦3)および/また
はAlRo(OR′)3-o(R、R′は、それぞれ炭素数1
〜8のアルキル基、1≦n≦3)で表わされる有
機アルミニウム化合物。 成分(C) 電子供与性有機化合物。 効 果 本発明では、エチレン−α−オレフイン共重合
体を製造するにあたつて、前述の先行技術に対し
て、下記の点においてすぐれている。 (1) 予備重合を必要としないこと。 先行技術ではいずれも予備重合が必須条件と
なつているが、本発明では必須でない。予備重
合すると、製造原価の上昇につながり、品質面
でもフイシユアイ等で不利であることは言うま
でもない。 (2) 重合条件に制限がないこと。 たとえば、先行技術では、使用する溶剤に制
限があつたり、重合温度がいずれも60〜75℃と
比較的低いが、本発明では使用する溶剤には制
限はなく、重合温度も本発明では85℃から95℃
の温度が採用できる。重合温度は高い方が好ま
しく、高温重合が可能であるということは工業
生産上重要な点である。 以上のように、本発明は、先行技術の問題点に
解決を与えてエチレン−α−オレフイン共重合体
の高密度粒子を安定生産するのに成功したもので
ある。 〔〕 発明の具体的説明 1 固体触媒成分(A) 固体触媒成分(A)は、成分(A1)と成分(A2
との接触生成物である。 (1) 成分(A1) 成分(A1)は、ジハロゲン化マグネシウ
ム、チタンテトラアルコキシドおよび
【式】(R1は、炭化水素残基)で示さ れる構造を有するポリマーケイ素化合物の接
触生成物である。 (1) ジハロゲン化マグネシウム たとえば、MgF2、MgCl2、MgBr2、等
がある。これらは併用してもよい。 (2) チタンテトラアルコキシド アルキル基炭素数が1〜20程度のものが
一般に使用可能である。 適当なチタンテトラアルコキシドの具体
例は、たとえば、Ti(OC2H54、Ti(O−
isoC3H74、Ti(O−nC4H94、Ti(O−
nC3H74、Ti(O−isoC4H94、Ti(O−
CH2CH(CH324、Ti(O−C(CH334
Ti(O−nC5H114、Ti(O−nC6H134、Ti
(O−nC7H154、Ti〔OCH(C3H724、Ti
〔OCH(CH3)C4H94、Ti(OC8H174、Ti
(OC10H214、Ti〔OCH2CH(C2H5
C4H94、等である。これらは、併用して
もよい。特に好ましいものとしては、Ti
(OC2H54、Ti(O−nC4H94、Ti(O−
nC6H134、等があげられる。 (3) ポリマーケイ素化合物 この化合物は、式
【式】で示され る。ここでR1は、炭素数1〜10程度、特
に1〜6程度、の炭化水素残基である。 このような構造単位を有するポリマーケ
イ素化合物の具体例としては、メチルヒド
ロポリシロキサン、エチルヒドロポリシロ
キサン、フエニルヒドロポリシロキサン、
シクロヘキシルヒドロポリシロキサン等が
あげられる。 それらの重合度は、特に限定されるもの
ではないが、取り扱いを考えれば、粘度が
10センチストークスから100センチストー
クス程度となるものが好ましい。また、ヒ
ドロポリシロキサンの末端構造は、大きな
影響をおよぼさないが、不活性基たとえば
トリアルキルシリル基で封鎖されることが
好ましい。 (4) 各成分の接触 (量比) 成分(A1)構成分の使用量は、本発明
の効果が認められるかぎり、任意のもので
ありうるが、一般的には次の範囲内が好ま
しい。 チタンテトラアルコキシドの使用量は、
ジハロゲン化マグネシウムに対して、モル
比で0.1〜10の範囲内でよく、好ましくは、
1〜4の範囲内である。 ポリマーケイ素化合物の使用量は、ジハ
ロゲン化マグネシウムに対して、モル比で
1×10-2〜100の範囲内でよく、好ましく
は、0.1〜10の範囲内である。 (接触方法) 成分(A1)は、上記の三成分を接触さ
せて得られるものである。三成分の接触
は、一般に知られている任意の方法で行な
うことができる。一般に、−100℃〜200℃、
好ましくは0〜100℃、の温度範囲で接触
させればよい。接触時間は、通常10分から
20時間程度、好ましくは1時間〜5時間程
度、である。 三成分の接触は、撹拌下に行なうことが
好ましく、またボールミル、振動ミル、等
による機械的な粉砕によつて、接触させる
こともできる。三成分の接触の順序は、本
発明の効果が認められるかぎり、任意のも
のでありうるが、ジハロゲン化マグネシウ
ムとチタンテトラアルコキシドとを接触さ
せて、次いでポリマーケイ素化合物を接触
させるのが一般的である。 三成分の接触は、溶媒ないし分散媒の存
在下に、行なうこともできる。その場合の
分散媒としては、炭化水素、ハロゲン化炭
化水素、ジアルキルポリシロキサン等があ
げられる。炭化水素の具体例としてはヘキ
サン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサ
ン等があり、ハロゲン化炭化水素の具体例
としては塩化n−ブチル、1,2ジクロロ
エチレン、四塩化炭素、クロルベンゼン等
があり、ジアルキルポリシロキサンの具体
例としてはジメチルポリシロキサン、メチ
ル−フエニルポリシロキサン等があげられ
る。 (2) 成分(A2) 成分(A2)は、下記の成分(a)、(b)、(a)+
(b)、(a)+(c)、(b)+(c)または(a)+(b)+(c)であ
る。 成分(a)はTiX4(Xはハロゲン)である。具
体例としては、TiCl4、TiBr4などである。 成分(b)はSiX4(Xはハロゲン)である。具
体例としては、SiCl4、SiBr4などである。 成分(c)はポリマーケイ素化合物である。 このポリマーケイ素化合物の定義は、成分
(A1)を製造するときに使用すべきもののそ
れと同じである。成分(c)としては成分(A1
製造に使用した化合物と同じものでも異なつ
たものでもよい。 (3) 成分(A1)と成分(A2)の接触 (1) 量比 各成分の使用量は、本発明の効果が認め
られるかぎり任意であるが、一般的には次
の範囲が好ましい。 成分(a)の使用量は、成分(A1)を構成
するジハロゲン化マグネシウムに対して、
モル比で1×10-2〜100の範囲内でよく、
好ましくは、0.1〜10の範囲内である。 成分(b)の使用量は、成分(A1)を構成
するジハロゲン化マグネシウムに対して、
モル比で1×10-2〜100の範囲内でよく、
好ましくは、0.1〜10の範囲内である。 ポリマーケイ素化合物(c)の使用量は、成
分(A1)を構成するジハロゲン化マグネ
シウムに対して、モル比で1×10-3〜10の
範囲内でよく、好ましくは、0.05〜5.0の
範囲内である。 (2) 接触方法 本発明の固体触媒成分(A)は、前述の固体
成分(A1)と成分(A2)すなわち(a)、(b)、
(a)+(b)、(a)+(c)、(b)+(c)、または(a)+(b)+
(c)とを接触させて得られるものである。 接触は、一般に、−100℃〜200℃、好ま
しくは0℃〜100℃、の温度範囲で接触さ
せればよい。接触時間は、通常10分から20
時間程度、好ましくは1時間〜5時間程
度、である。 固体成分(A1)と成分(a)〜(c)との接触
は撹拌下に行なうことが好ましく、またボ
ールミル、振動ミル等による機械的な粉砕
によつて接触を十分に行なわせることもで
きる。接触の順序は、本発明の効果が認め
られるかぎり、任意のものでありうる。固
体成分(A1)に対して、成分(a)、(b)また
は(および)(c)のいずれの成分を先に接触
させてもよい。また、本発明における接触
は、分散媒ないし溶媒の存在下に行なうこ
ともできる。そのときの分散媒としては、
固体成分(A1)を製造するとき使用した
ものと同じものが使用できる。 2 成分(B) 成分Bは、有機アルミニウム化合物である。 本発明で使用するのに適当な有機アルミニウ
ム化合物の具体例としては、一般式A1RnX3-n
(Rは炭素数1〜8のアルキル基、Xはハロゲ
ン、1≦m≦3)および/またはA1Ro(OR′)3
−o(R、R′はそれぞれ炭素数1〜8のアルキル
基、1≦n≦3)で表わされるものがある。具
体的には、(イ)トリメチルアルミニウム、トリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリオクチルアルミニウム、トリデシルア
ルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、(ロ)
ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジイソ
ブチルアルミニウムモノクロライド、エチルア
ルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニ
ウムジクロライド等のアルキルアルミニウムハ
ライド、(ハ)ジエチルアルミニウムエトキシド、
ジエチルアルミニウムブトキシド、ジエチルア
ルミニウムフエノキシド、エチルアルミニウム
ジエトキシド等があげられる。 3 成分(C) 成分(C)は、電子供与性有機化合物である。 電子供与性の有機化合物としては、アルコー
ル、エーテル、エステル、ケトンおよびアルデ
ヒドからなる群から選ばれた化合物が適当であ
る。これらの化合物の具体例は、特開昭54−
40293号公報に記載されている。 本発明で使用するのに特に適当な電子供与性
有機化合物は、アルコール、好ましくは炭素数
1〜20程度の一価ないし二価アルコール、特に
一価アルコール、およびα,β−不飽和カルボ
ン酸の、好ましくはモノカルボン酸の、エステ
ル、特に一価アルコールとのエステル、が好ま
しい。「α,β−不飽和」の定義には、エチレ
ン性不飽和の外に芳香族性不飽和をも包含する
ものとする。 適当な電子供与性有機化合物の具体例は、た
とえば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル類およびブタノール類、ならびに安息香酸低
級アルキル(C1〜C10)エステル、たとえばメ
チルおよびエチルエステル、p−トルイル酸低
級アルキル(C1〜C10)エステル、たとえばエ
チルエステル、p−アニス酸低級アルキル
(C1〜C10)エステル、たとえばイソプロピルエ
ステル、メタクリル酸低級アルキル(C1〜C10
エステル、たとえばメチルエステル、その他が
ある。 このような電子供与性有機化合物を使用する
ときは、、有機アルミニウム成分としては、ト
リアルキルアルミニウム(成分(B1))と一般
式R″3-oA1Xo(ここで、R″は炭化水素残基であ
り、Xはハロゲン、nは0<n3の数を示
す)(成分(B2))を併用することが好ましい。
たとえば、トリエチルアルミニウム/ジエチル
アルミニウムクロライド/エタノールの併用、
トリエチルアルミニウム/安息香酸エチル/モ
ノエチルアルミニウムジクロライドの併用、ト
リイソブチルアルミニウム/ブタノール/塩化
アルミニウムの併用等があげられる。 4 触媒の調製 成分(A)、(B)および(C)の組合せからなる本発明
触媒は、これらの成分を接触させることによつ
て形成される。 成分(B)の有機金属化合物の使用量は特に制限
はないが、本発明の固体触媒成分(A)に対して、、
重量比で0.5〜1000、特に10〜100、の範囲内が
好ましい。また、成分(C)の使用量は、電子供与
体/有機アルミニウム化合物=0.01〜1.0(モル
比)の範囲内が好ましい。 5 エチレンとα−オレフインの共重合 (1) α−オレフイン 本発明触媒によつてエチレンと共重合させ
るべき炭素数3以上のα−オレフインの具体
例としては、プロピレン、ブテン−1、ペン
テン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペン
テン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デ
セン−1、テトラデセン−1、などがあげら
れる。好ましいα−オレフインは、炭素数3
〜10のものである。また、上記α−オレフイ
ンの混合物も使用できる。 エチレンに対するα−オレフインの使用量
は、必要とするポリマー密度により異なる
が、一般的には1モルパーセントから50モル
パーセントである。 (2) 重合条件 共重合は、「実質的にポリマー粒子を形成
する条件下」に行なわれる。「実質的にポリ
マー粒子を形成する条件下」とは、生成ポリ
マーが溶液としてあるいは融液として回収さ
れる場合を排除することを意味する。従つ
て、本発明方法は、炭化水素溶媒中でのスラ
リー重合あるいは炭化水素溶媒不存在下の気
相重合の形で行なわれる。 スラリー重合の場合に使用する重合溶媒と
しては、たとえばヘキサン、ヘプタン、ペン
タン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン
等の飽和脂肪族または芳香族炭化水素の単独
あるいは混合物がある。また、条件によつて
は、前述のα−オレフインをそのまま溶媒と
して使用するも可能である。重合温度は、30
〜95℃、好ましくは80〜90℃、が適当であ
る。また、分子量調節剤として、補助的に水
素を用いることができる。 (3) 生成共重合体 本発明に従つて製造されるエチレン−α−
オレフイン共重合体は、ポリマー密度が
0.900〜0.945g/cm3のものである。 6 実験例 参考例 1 (1) 固体成分(A1)の合成 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱
酸素したn−ヘプタンを50ミリリツトル導入
し、次いでMgCl2を0.1モルおよびTi(O−
nBu)4を0.2モル導入し、90℃にて2時間反応
させた。反応終了後、40℃に温度を下げ、次い
でメチルハイドロジエンポリシロキサン(20セ
ンチストークスのもの)を12ミリリツトル導入
して、2時間反応させた。生成した固体成分を
n−ヘプタンで洗浄し、その一部分を取り出し
て組成分析をしたところ、Ti=14.3重量パーセ
ント、Cl=11.7重量パーセント、Mg=5.3重量
パーセント、Si=1.5重量パーセントであつた。
また、BET法により比表面積を測定したとこ
ろ、比表面積が小さすぎて測定できなかつた
が、推定では、1m2/g程度である。 (2) 固体触媒成分(A)の製造 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱
酸素したn−ヘプタンを50ミリリツトル導入
し、上記で合成した固体成分(A1)を導入し、
次いでTiCl4(成分(a))0.04モルとn−ヘプタン
50ミリリツトルとを導入し、さらにメチルハイ
ドロジエンポリシロキサン(成分(c))12ミリリ
ツトルを導入して、70℃で2時間反応させた。
反応終了後、n−ヘプタンで洗浄して、固体触
媒成分(A)とした。その一部分をとり出して組成
分析したところ、Ti=14.9重量パーセントであ
つた。 (3) エチレン−プロピレンの重合 撹拌および温度制御装置を有する内容積1.5
リツトルのステンレス鋼製オートクレーブに、
真空−エチレン置換を数回くり返したのち、充
分に脱水および脱酸素したn−ヘプタンを800
ミリリツトル導入し、続いてトリエチルアルミ
ニウム(成分(B))100ミリグラムおよび上記で
合成した触媒成分(A)を10ミリグラム導入した。 85℃に昇温し、水素を分圧で2.0Kg/cm2導入
し、さらにプロピレンを8モルパーセント含有
するエチレン−プロピレン混合ガスを導入し
て、全圧で9Kg/cm2とした。3時間重合を行な
つた。重合中、これら反応条件を同一に保つ
た。ただし、重合が進行するに従つて低下する
圧力は、エチレン−プロピレン混合ガスだけを
導入することによつて一定の圧力に保つた。重
合終了後、エチレン、プロピレンおよび水素を
パージして、オートクレーブより内容物をとり
出し、このポリマースラリーを濾過して、真空
乾燥機で一昼夜乾燥した。220℃グラムのポリ
マー(PE)が得られた。 このポリマーについて190℃で荷重2.16Kgの
メルトフローレイト(MFR)を測定したとこ
ろ、、MFR=1.0であり、ポリマー密度=0.932
(g/cm3)であり、ポリマー嵩密度=0.43(g/
cm3)であつた。 参考例 2 (1) 固体触媒成分(A)の製造 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱
酸素したn−ヘプタンを50ミリリツトル導入
し、参考例1と同様に合成した固体成分(A1
を導入し、次いでTiCl4(成分(a))0.1モルを導
入して、50℃で2時間反応させた。反応終了
後、n−ヘプタンで洗浄して、固体触媒成分(A)
とした。一部分をとり出して組成分析したとこ
ろ、Ti=10.7重量パーセントであつた。 (2) エチレン−ブテン−1の重合 参考例1で使用した装置を使用し、トリエチ
ルアルミニウム(成分(B))を100ミリグラム、
上記で合成した触媒成分(A)を10ミリグラム導入
した。ブテン−1を8モルパーセント含有する
エチレン−ブテン−1混合ガスを使用し、重合
時間を2.0時間にした以外は、参考例1と全く
同様に、重合を行なつた。231グラムのポリマ
ーが得られた。MFR=3.1、ポリマー密度=
0.934(g/cm3)、ポリマー嵩密度=0.42(g/
cm3)であつた。 実施例 1 (1) 固体触媒成分(A)の製造 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱
酸素したn−ヘプタンを50ミリリツトル導入
し、参考例1と同様に合成した固体成分(A1
を導入し、次いでTiCl4(成分(a))0.075モル、
SiCl4(成分(b))0.025モルおよびn−ヘプタン
50ミリリツトルを導入して、50℃で2時間反応
させた。反応終了後、n−ヘプタンで洗浄し
て、触媒成分(A)とした。その一部分をとり出し
て組成分析したところ、Ti=11.4重量パーセン
トであつた。 (2) エチレン−ヘキセン−1の重合 参考例1で使用した装置を使用し、トリエチ
ルアルミニウム(成分(B1))1.0ミリモル、ジ
エチルアルミニウムクロライド(成分(B2))
0.5ミリモル、安息香酸エチル(成分(C))0.13
ミリモル、をそれぞれ導入し、上記で合成した
触媒成分(A)を10ミリグラム導入した。ヘキセン
−1をエチレンに対して、10モルパーセントに
なるようにして、ヘキセン−1およびエチレン
を導入した。重合時間を1.0時間にした以外は、
参考例1と全く同様に重合を行なつた。201グ
ラムのポリマーが得られた。MFR=3.4、ポリ
マー密度=0.934(g/cm3)、ポリマー嵩密度=
0.42(g/cm3)であつた。 実施例 2 (1) 固体触媒成分(A)の製造 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱
酸素したn−ヘプタンを50ミリリツトル導入
し、参考例1と同様に合成した固体成分(A1
を導入し、次いでSiCl4(成分(b))0.04モル、お
よびメチルハイドロジエンポリシロキサン(成
分(c))12ミリリツトルをそれぞれ導入して、70
℃で2時間反応させた。反応終了後、n−ヘプ
タンで洗浄し、触媒成分とした。その一部分を
とり出して組成分析したところ、Ti=15.5重量
パーセントであつた。 (2) エチレン−ヘキセン−1の重合 参考例1で使用した装置を使用し、トリエチ
ルアルミニウム(成分(B1))1.0ミリモル、エ
チルアルミニウムセスキクロライド(成分
(B2))0.5ミリモル、エタノール(成分(C))
0.15ミリモルをそれぞれ導入し、上記で合成し
た触媒成分を10ミリグラム導入した。ヘキセン
−1をエチレンに対して、8モルパーセントに
なるようにして、ヘキセン−1およびエチレン
を導入した。重合時間を2.0時間にした以外は、
参考例1と全く同様に重合した。206グラムの
ポリマーが得られた。MFR=2.8、ポリマー密
度=0.938(g/cm3)、ポリマー嵩密度=0.43
(g/cm3)であつた。 参考例 3 エチレン−ドデセン−1およびテトラデセンの
重合 参考例1で使用した装置を使用し、トリエチル
アルミニウム(成分(B1))0.05モル、ジエチル
アルミニウムクロライド(成分(B2))0.05モル、
ジエチルアルミニウムエトキシド(成分(B2))
0.05モルをそれぞれ導入し、参考例1で合成した
触媒成分を10ミリグラム導入した。商品名「ダイ
ヤレン124」(ドデセン−1とテトラデセン−1の
混合物)をエチレンに対して10モルパーセントに
なるようにして、「ダイヤレン124」およびエチレ
ンを導入した。重合時間を2.0時間にした以外は、
参考例1と全く同様に重合を行なつた。226グラ
ムのポリマーが得られた。MFR=1.8、ポリマー
密度=0.941(g/cm3)、ポリマー嵩密度=0.43
(g/cm3)であつた。 参考例 4 参考例1の重合において、重合温度を90℃に、
エチレン−プロピレン混合ガスのかわりにブテン
−1をエチレンに対して5モルパーセントになる
ようにした以外は、参考例1と全く同様に重合を
行なつた。233グラムのポリマーが得られた。
MFR=2.1、ポリマー密度=0.941(g/cm3)、ポリ
マー嵩密度=0.42(g/cm3)であつた。 実施例 3 実施例1の重合において、ヘキセン−1のかわ
りに、ブテン−1をエチレンに対して12モルパー
セントにし、重合槽内H2濃度を15モルパーセン
トにし、重合時間を1.2時間にした以外は、実施
例1と全く同様に重合を行なつた。211グラムの
ポリマーが得られた。MFR=1.5、ポリマー密度
=0.925(g/cm3)、ポリマー嵩密度=0.37(g/
cm3)であつた。 比較例 実施例3の重合において、成分(C)の安息香酸エ
チルを使用しなかつた以外は、実施例3と全く同
様に重合を行なつた。188グラムのポリマーが得
られ、MFR=3.5、ポリマー嵩度=0.936(g/
cm3)、ポリマー嵩密度=0.30(g/cm3)であり、ポ
リマーの収量及び得られたポリマーの嵩密度は、
実施例3に比較し劣るものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、チーグラー触媒に関する本発明の技
術内容の理解を助けるためのものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の成分(A)、成分(B)および成分(C)との組合
    せからなる触媒系に、エチレンと炭素数3以上の
    α−オレフインとを、ポリマー粒子を形成する条
    件下で接触させて、ポリマー密度0.900〜0.945
    g/cm3のエチレン−α−オレフイン共重合体を得
    ることを特徴とする、エチレン−α−オレフイン
    共重合体の製造法。 成分(A) 下記の成分(A1)と成分(A2)との接触生成
    物。 成分(A1) ジハロゲン化マグネシウム、チタンテトラアル
    コキシドおよび【式】(R1は炭化水素残 基)で示される構造を有するポリマーケイ素化合
    物の接触生成物。 成分(A2) 下記の成分(a)〜(b)の少なくとも一種と必要によ
    りこれらと成分(c)。 (a) TiX4(Xはハロゲン)。 (b) SiX4(Xはハロゲン)。 (c) 【式】(R2は、R1と同一または異な る炭化水素残基)で示される構造を有するポリ
    マーケイ素化合物。 成分(B) 一般式AlRnX3-n(Rは炭素数1〜8のアルキ
    ル基、Xはハロゲン、1≦m≦3)および/また
    はAlRo(OR′)3-o(R、R′は、それぞれ炭素数1
    〜8のアルキル基、1≦n≦3)で表わされる有
    機アルミニウム化合物。 成分(C) 電子供与性有機化合物。
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