JPH03339A - ガススプリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一端が閉じているケーシングと、該ケーシン
グの他端から突出して案内されているピストン棒とを有
し、ケーシングが蔽い管のなかに取外し可能に配置され
、終端位置まで蔽い管のなかに押し込み可能であり、ピ
ストン棒の外端と蔽い管とにそれぞれ固定要素が装着さ
れているガススプリングに関するものである。

〔従来の技術と問題点〕

蔽い管を備えたこの種のガススプリングは、西ドイツ特
許第２８４９２６７号公報或いは西ドイツ特許公開第３
２２５９７４号公報から知られている。この蔽い管を使
用する目的は、付加的な調整長さを得るためである。例
えばガススプリングを用いて自動車のボンネットを中間
の開いた位置にもたらす場合がそれである。他方エンジ
ン等のおおかかすな作業のためにボンネットを開いた傾
斜状態以上に開かせるのが望ましいことがある。

この場合蔽い管はその一部または全体がガススプリング
のケーシングから引き出され、ボンネットはその上死点
を越えて開く。蔽い管をガススプリングのケーシングか
らまちがって引き出すことを防止するため、ケーシング
が完全に押し込まれた終端位置で蔽い管とロックするた
めのロック装置を設けることがすでに知られている。こ
のロック装置は蔽い管の外面に設けられる弾性湾曲体か
ら成っている。弾性湾曲体はロック部分を有し、該ロッ
ク部分は、弾性湾曲体が予め弾性的に緊張せしめられて
いるので、蔽い管内での前記終端位置でケーシングの端
面前方に係合する。ケーシングを蔽い管から引き出すた
めに、弾性湾曲体の緊張力に抗してガススプリングの中
心縦軸線に対して横にロック部分が蔽い管から外側へ回
動せしめられる。この公知の構成は、ガススプリングに
よって支持される部品、例えばボンネットが、ケーシン
グを蔽い管から部分的に引き出した状態で自らを支えて
いること、即ち安定な状態にあることを前提としている
。

〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の課題は、ケーシングが蔽い管から部分的に引き
呂された状態でも、ガススプリングによって支持される
部品が確実に保持されるように、上記種類のガススプリ
ングを構成することである。

〔課題を解決するための手段及び効果〕本発明は、上記
課題を解決するため、ケーシングが終端位置に対して蔽
い管から部分的に引き呂されている中間位置でケーシン
グを蔽い管と取外し可能にロックするためのロック装置
が設けられていることを特徴とするものである。

ロック装置は、中間位置が達成されると自動的にロック
状態になる。この中間位置でも、ガススプリングによっ
て支持される部品、例えば自動車のボンネットまたはト
ランクはね蓋または他のこれに相当する部品は確実に保
持される。

本発明の第１の有利な実施例によれば、ロック装置が、
ロック部分を備えケーシングに弾性支持されるロックピ
ンを有し、ロック部分が、中間位置で弾性力により蔽い
管に設けたロック穴に係合可能である。このように構成
すると、ロックを解除するためには、ロックピンを押す
だけでよい。

ロックピンをケーシングの閉じた端部の領域に配置する
と、終端位置と中間位置との間隔を最大限にすることが
できる。

他の有利な実施例によれば、ロックピンがガイド兼ロッ
クピンとして形成され、ロック部分に接続しているガイ
ド部分を有し、該ガイド部分は、ロック部分がロック穴
から押し出されたときに且つ蔽い管がケーシングに対し
て相対移動するときに、ロック穴に接続するように蔽い
管に設けたガイドスリットに係合する。このように構成
すると、ロックピンは中間位置でロック穴に対して常に
正確に整列する。この場合、ガイドスリットが、端に、
ロック穴から間隔をもって配置される他のロック穴を備
え、該ロック穴に、ケーシングの終端位置でロックピン
のロック部分が係合するように構成するのが有利である
。これによって終端位置での確実なロックも達成される
。

本発明の他の有利な実施例によれば、ロック装置が、蔽
い管に張設されロック部分を備えた弾性湾曲体を有し、
ロック部分が、中間位置で、ケーシングの閉じた端部に
設けたロックストッパーと係合可能である。ロック部分
はケーシングの外面に載っている。ケーシングを蔽い管
から中間位置へ移動させるためにロック部分を操作する
必要はない。ケーシングを再び蔽い管内の終端位置へ押
し込む場合にはロック部分を弾性湾曲体の力に抗しては
ずせばよい。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて説明する。

第１図から第３図までに図示したガススプリング１は、
はぼ円筒状のケーシング２を有している。

このケーシング２は一端（第１図では右側）を閉塞栓３
により気密に閉塞されている。ケーシング２は他端にガ
イドブシュ４を有している。ガイドブシュ４内ではピス
トン捧５がケーシング２の中心縦軸線６に同軸に移動可
能に案内されている。

ガイドブシュ４はケーシング２とピストン捧５に対して
通常の方法で気密に密封されている。ピストン棒５の、
ケーシング２の内部空間７内にある端部には、ピストン
８が取付けられている。ピストン８は通常のように緩衝
ピストンとして形成されている。ケーシング２の内部空
間７には圧縮ガスが充填されている。さらに内部空間７
内には少量のオイルもある。オイルはピストン棒５とガ
イドブシュ４との間の潤滑に用いる。以上の構成は実際
に多方面で使用されている通常のガススプリングの構成
と同一である。

ピストン棒５の他端には固定要素９が装着されている。

ガススプリング１のケーシング２は蔽い管１０のなかに
配置されている。ケーシング２は蔽い管１０に対して少
なくとも押し込みばめを有している。蔽い管ｌＯはピス
トン棒５に隣接する側面にて開口しており、その結果こ
こからケーシング２を挿入することができる。蔽い管１
０は他端にて底部１１によって閉塞されている。底部１
１には固定要素１２が装着されている。固定要素９と１
２により、ガススプリング１と蔽い管１０とから成るユ
ニットを相対的に可動な部材の間に取付けることが可能
になる。例えば固定要素９を自動車のボンネットに装着
し、固定要素１２を車体に装着して、ガススプリング１
をボンネットの持ち上げ用の補助手段として用いること
ができる。

ガススプリング１と蔽い管１０との間には、ケーシング
２が蔽い管１０内に完全に挿入された位置でケーシング
２を蔽い管１０にロックするとともに、ケーシング２の
一部が蔽い管１０から引き出された位置でケーシング２
を蔽い管１０にロックするためのロック装置１３が設け
られている。

ロック装置１３はガイド兼ロックピン１４を有している
。ガイド兼ロックピン１４は、中心縦軸線６に直角に延
びるように閉塞栓３内に設けたガイドダクト１５内に移
動可能に配置されている。ガイドダクト１５には、予め
緊張せしめられた圧縮コイルばね１７を収容する収容室
１６に通じている。圧縮コイルばね１７は収容室１６内
に設けたストッパー１８とガイド兼ロックピン１４で支
持されている。ガイド兼ロックピン１４は突出鍔１９を
有している。突出鍔１９は収容室１６とガイドダクト１
５の間の縁２０に当接しており、従ってガイドダクト１
５からのガイド兼ロックピン１４の抜は落ちが防止され
ている。

第１図乃至第３図かられかるように、ガイド兼ロックピ
ン１４は非円形の横断面を有しており、ガイドダクト１
５の横断面に一致している。このためガイド兼ロックピ
ン１４はガイドダクト１５内でその縦軸線２１の方向へ
移動可能に、しかじ回動不能に配置されている。

蔽い管１０はその長さ方向の一部分にわたって、中心縦
軸線６に平行に延びるガイドスリット２２を有している
。ガイドスリット２２はその両端にて円形のロック穴２
３．２４で終わっている。ロック穴２３．２４の直径ｄ
はガイドスリット２２の幅ａよりも大きい。ガイド兼ロ
ックピン１４はガイドスリット２２の長手方向に対して
横方向に幅すを有しており、幅すはガイドスリット２２
の幅ａよりも大きく、且つロック穴２３．２４の直径ｄ
よりも小さい。以上の構成により、ガイド兼ロックピン
１４は、第１図と第２図に図示したように閉塞栓３から
最大限突出した状態でロック穴２３のなかへ突入する。

ガイド兼ロックピン１４がこの状態にあるとき蔽い管１
０はガイド兼ロックピン１４とロックされ、従ってガス
スプリング１のケーシング２とロックされる。即ちガイ
ド兼ロックピン１４はガイドスリット２２よりも幅広で
あり、従って移動できないからである。ガイド兼ロック
ピン１４の、ロック穴２３または２４内に突入している
部分を、以下ではロック部分２５と呼ぶことにする。

ロック部分２５には外側に、即ち蔽い管１０から突出し
てガイド部分２６が接続している。ガイドスリット２２
の長手方向に対して横方向におけるガイド部分２６の幅
Ｃはガイドスリット２２の幅ａよりもいくぶん狭い。ガ
イド兼ロックピン１４が圧縮コイルばね１７の力に抗し
て中心縦軸線６に対して横方向に挿入されると、ロック
部分２５はロック穴２３または２４から抜は出て、ガイ
ド部分２６がロック穴２３または２４の領域に達する。

このとき幅の関係が上述したように選定されているので
、蔽い管１０をガススプリング１のケーシング２に対し
て相対的に中心縦軸線６の方向へ、ロック穴２３と２４
の中心間隔１にわたって移動させることができる。ガイ
ド兼ロックピン１４を再び離すと、ロック部分２５は圧
縮コイルばね１７により再びロック穴２３．２４の一方
のロック位置に押し込められる。このようにしてケーシ
ング２を、蔽い管１ｏ内に完全に挿入された状態及び一
部が引き出された状態で蔽い管１０とロックさせること
ができる。ケーシング２の一部が蔽い管１０から引き出
された状態でガイド兼ロックピン１０を、ガイド部分２
６の外面が閉塞栓３のなかに完全に挿入されるほどに閉
塞栓３のなかに押し込むと、ケーシング２を蔽い管１０
から完全に引き出すことができる。ケーシング２の蔽い
管１０への取付けは逆の態様で行なう。

第４図と第５図に図示した実施例はその基本構造におい
て第１図から第３図までに図示した実施例に等しいので
、比較可能な部材には符号にダッシュを付して表すこと
にし、新たな説明は省略する。同一の部材には同一の符
号を付している。

蔽い管１０′には、ガススプリング１′のケーシング２
′の一部が蔽い管１０′から引き出された状態でケーシ
ング２′を蔽い管１０′とロックさせるためのロック装
置２７が設けられている。

ロック装置２７は弾性湾曲体２８を有している。

弾性湾曲体２８は、中心縦軸線６の方向において、内側
へ曲げられたピン２９により蔽い管１０′に位置固定さ
れている。弾性湾曲体２８のアーム３０の、ピン２９に
隣接している部分は、中心縦軸線６に平行に延びている
支持部材３１で蔽い管１０′に位置固定されており、そ
の結果弾性湾曲体２８はピン２９のまわりで蔽い管１０
’　に対し回動することができない。アーム３０をピン
２９とは逆の側の端部で結合させているロック部分３２
は、アーム３０の支持部材３１とロック部分３２の間の
部分を適当に弾性的に変形させるだけで、中心縦軸線６
に対して横方向に回動させることができる。蔽い管１０
′には横スリット３３が形成され、該横スリツト３３内
にロック部分３２がある。第４図に図示するように、ケ
ーシング２′が蔽い管１０’内に完全に挿入されている
と、アーム３ｏが弾性により中心縦軸１ＩＡ６を含む面
から外側へ変形しているので、弾性湾曲体２８のロック
部分３２は弾性的に外側からケーシング２′に接してい
る。弾性湾曲体２８はばね鋼または少なくとも弾性のあ
る鋼などの弾性材料から成っていし ケーシング２′は閉じた端部に底部３４を有している。

底部３４には、横断面が丁字形のロックストッパー３５
が装着されている。ロックストッパー３５は、短いピン
３６と、これを外側で制限し突出している皿状部３７と
を有している。弾性湾曲体２８に形成されたロック部分
３２は、−平面内で中心縦軸線６に直角に延びる２つの
ウェブ３８を有している。ウェブ３８の間隔ｅはピン３
６の直径ｆよりもいくぶん大きく、且つ皿状部３７の直
径ｇよりもいくぶん小さい。弾性湾曲体２８のロック部
分３２がロックストッパー３５によって蔽われるほどケ
ーシング２′が蔽い管１０’から引き出されると、アー
ム３０が予め緊張せしめられているのでロックストッパ
ー３５は中心縦軸線６の方向へ回動する。この場合面ウ
ェブ３８はピン３６を取り囲み、即ちロック部分３２は
ケーシング２′の底部３４と皿状部３７との間に受容さ
れる。その結果ガススプリング１′は部分的に蔽い管１
０’　から引き出されたこの位置で蔽い管１０′とロッ
クされる。このロックを解除するために、ロック部分３
２は手でアーム３ｏの弾性力に抗して中心縦軸線６から
離すように蔽い管１０’　から引き出される。これを容
易にするため、ウェブ３８を結合させているロック部分
３２の制限部分３９は横スリット３３に形成される蔽い
管１０′のストッパー４０に当接する。これによって、
ロック部分３２が蔽い管１０′のなかへ完全に回動する
ことが阻止される。従って中心縦軸線６の方向でのケー
シング２′と蔽い管１０′とのロックはケーシング２′
の底部３４に対して且つ皿状部３７に対して行なわれる
。

さらに、ケーシング２′を蔽い管１０′のなかへ完全に
押し込んだ状態でロックするためのロック装置４１が設
けられている。この状態でロックストッパー３５は蔽い
管１０’の底部１１′に当接する。このため蔽い管１０
’は、ロック部分３２を備えた弾性湾曲体２８と同一で
あるが、これに鏡対称に配置される、ロック部分３２を
備えた弾性湾曲体２８を具備している。ケーシング２′
が蔽い管１０’のなかへ完全に押し込まれた状態でケー
シング２′のピストン棒出口側の端面４２と整列するよ
うに、ストッパー４０を備えた横スリット３３が形成さ
れている。ロック状態ではロック部分３２はケーシング
２′の他面４２の前方に係合する。ピストン棒の直径り
がピン３６の直径ｆにほぼ等しいので、ウェブ３８はピ
ストン棒を自らの間で受容する。ロックとその解除はす
でに述べたように行なう。

次に、本発明の実施態様を列記しておく６（１）ロック
装置（１３）が、ロック部分（２５）を備えケーシング
（２）に弾性支持されるロックピン（１４）を有し、ロ
ック部分（２５）が、中間位置で弾性力により蔽い管（
１０）に設けたロック穴（２３）に係合可能であること
を特徴とする請求項１に記載のガススプリング。

（２）ロックピン（１４）がケーシング（２）の閉じた
端部の領域に配置されていることを特徴とする、上記第
１項に記載のガススプリング。

（３）ロックピン（１４）がガイド兼ロックピン（１４
）として形成され、ロック部分（２５）に接続している
ガイド部分（２６）を有し、該ガイド部分（２６）は、
ロック部分（２５）がロック穴（２３）から押し出され
たときに且つ蔽い管（１０）がケーシング（２）に対し
て相対移動するときに、ロック穴（２３）に接続するよ
うに蔽い管（１０）に設けたガイドスリット（２２）に
係合することを特徴とする、上記第１項に記載のガスス
プリング。

（４）ロック部分（２５）が、ガイドスリット（２２）
の幅（ａ）よりも大きな幅（ｂ）を有していることを特
徴とする。上記第３項に記載のガススプリング。

（５）ガイドスリット（２２）が、一端に、ロック穴（
２３）から間隔（１）で配置される他のロック穴（２４
）を備え、該ロック穴（２４）に、ケーシング（２）の
終端位置でロックピン（１４）のロック部分（２５）が
係合することを特徴とす、る、上記第３項に記載のガス
スプリング。

（６）ロック装置（２７）が、蔽い管（１０′）に張設
されロック部分（３２）を備えた弾性湾曲体（２８）を
有し、ロック部分（３２）が、中間位置で、ケーシング
（２′）の閉じた端部に設けたロックストッパー（３５
）と係合可能であることを特徴とする請求項１に記載の
ガススプリング。

（７）終端位置でケーシング（２′）を蔽い管（１０’
）とロックさせるためのロック装置（４１）が設けられ
、該ロック装置（４１）が、蔽い管（１０″）に張設さ
れロック部分（３２）を備えた弾性湾曲体（２８）を有
し。

ロック部分（３２）が、終端位置で、ケーシング（２′
）のピストン棒出口側の端部にある端面（４２）と係合
可能であることを特徴とする。上記第６項に記載のガス
スプリング。

（８）ケーシング（２′）に、ロック部分（３２）を貫
通するための横スリット（３３）が形成されていること
を特徴とする。上記第６項または第７項に記載のガスス
プリング。

（９）ロック部分（３２）が、ロックストッパー（３５
）の皿状部（３７）とケーシング（２′）の底部（３４
）との間で受容可能であることを特徴とする。上記第６
項に記載のガススプリング。

【図面の簡単な説明】

第１図は蔽い管を備えた本発明によるガススプリングの
第１実施例を一部破断して図示した縦断面図、第２図は
蔽い管を備えたガススプリングの第１図の線■−■によ
る横断面図、第３図は第１図の線■方向に見た蔽い管の
部分平面図、第４図は蔽い管を備えた本発明によるガス
スプリングの第２実施例を一部破断して図示した縦断面
図、第５図はロック部分を備えた弾性湾曲体の、第４図
の線■方向に見た端面図である。 １．１′　・・・・・・ガススプリング２．２′　・・
・・・・ケーシング ５・・・・・・・・・ピストン捧 ９．１２．１２’　　・・・・・・固定要素１０．１０
’　　・・・・蔽い管 １３．２７・・・・・ロック装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端が閉じているケーシング（２、２’）と、該
   ケーシング（２、２’）の他端から突出して案内されて
   いるピストン棒（５）とを有し、ケーシング（２、２’
   ）が蔽い管（１０、１０’）のなかに取外し可能に配置
   され、終端位置まで蔽い管（１０、１０’）のなかに押
   し込み可能であり、ピストン棒（５）の外端と蔽い管（
   １０、１０’）とにそれぞれ固定要素（９；１２、１２
   ’）が装着されているガススプリングにおいて、 ケーシング（２、２’）が終端位置に対して蔽い管（１
   ０、１０’）から部分的に引き出されている中間位置で
   ケーシング（２、２’）を蔽い管（１０、１０’）と取
   外し可能にロックするためのロック装置（１３、２７）
   が設けられていることを特徴とするガススプリング。