JPH0333861A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0333861A
JPH0333861A JP16859789A JP16859789A JPH0333861A JP H0333861 A JPH0333861 A JP H0333861A JP 16859789 A JP16859789 A JP 16859789A JP 16859789 A JP16859789 A JP 16859789A JP H0333861 A JPH0333861 A JP H0333861A
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JP
Japan
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titanyl phthalocyanine
phthalocyanine pigment
layer
photosensitive layer
photoreceptor
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Pending
Application number
JP16859789A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Oda
康弘 織田
Hiroshi Yoshioka
吉岡 寛
Hajime Tadokoro
肇 田所
Yoshihide Fujimaki
藤巻 義英
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真感光体に関し、特に光導電性材料とし
て特定のチタニルフタロシアニン顔料を用い、プリンタ
、複写機等に有効であって、露光手段として半導体レー
ザー光及びLED光等を用いて像形成を行うときにも好
適な電子写真感光体に関するものである。
[従来の技術J 近年、電子写真感光体に用いられる光導電性材料として
、無機光導電性材料に代えて有機光導電性材料が多く用
いられるようになった。その理由は、有機光導電性材料
においては、合成物質及び合成条件の組合せにより多種
多様の材料を得ることができ、材料の選択の自由度が大
きく、目的に応じて所望の感光体を容易に作製できるか
らである。
更にまた、前記有機光導電性材料を用いた感光体におい
ては、キャリア発生機能とキャリア輸送機能とを異なる
拐料に分担さピた機能分離型とすることにより、材料の
選択の自由度が一層拡大され、帯電能、感度及び耐久性
等の電子写真特性の改善が期待されるようになった。
他方、複写業界において、−flの画質の改善及び画像
の編集機能が要請され、これに対応したデジタル方式の
複写機又はプリンター等の記録装置の開発が進められて
おり、そのための記録媒体としての感光体の改善が切望
されている。yJ記デジタル方式の記録装置においTは
、一般に、画像信号により変調されたレーザー光を用い
てドツト状に露光して感光体上にドツト潜像を形成し、
これを反転現像方式により現像して像形成を行うように
している。この場合、前記レーザー光としては、露光装
置の単純化、小型化及び低価格化が可能な半導体レーザ
ー装置が好ましく用いられ、その発振波長は750n−
以上の赤外領域とされている。従って、用いられる感光
体としては、少なくとも750〜850rvの波長領域
に高感度を有することが要求される。
ところで、前記機能分離型の感光体に用いられるキャリ
ア発生物質として、種々の有機染料又は有機顔料が提案
されており、例えば、ジブロムアンスアンスロンに代表
される多環キノン顔料、ピリリウム染料、及び該ビリリ
ウム染料とポリカーボネートとの共晶鉛体、スクェアリ
ウム顔料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料等が実用化さ
れている。これらのうち、特開昭61−239248号
公報、同61−217050号公報、同62−6709
4弓公報及び同63−218768号公報等には、75
0nm以上の長波長領域に主@度を有するチタニル系フ
タロシアニン顔料が記載されている。こうしたチタニル
系フタロシアニン顔料はいずれも、特定の凝集構造もし
くは結晶構造をもたせることによって、主吸収を長波長
化させ、高感度化を図ったものであるが、前記した顔料
の製造条件の設定が難しく、このため、?1シ劃り感度
、繰り返し特性等の特性全般を満足するものが得られず
、また、感度の点では一層の高感度化が望まれる。
本出願人は先に、前記高感度化の要望に対応するものと
して、特開昭64−17066号明m書及びVI!i′
i昭63−286537@明Igl用(昭和63年11
月11日出願)により高感度チタニル系フタロシアニン
感光体を提案した。この感光体は、キレ9フ発生物質と
してCu−Ka特性X線(波長1.54 A ”) !
、一対1ルブラッグ角1f2θの主要ピークが少なくと
も21.20±0.2゜及び9,6゜±0.20にある
チタニルフタロシアニン顔料を用いた点に特徴がある。
即ち、この顔料は、従来公知のチタニル系フタロシアニ
ン顔料とは全く異なった前記xm回折スペクトルを有し
ていて、可視及び近赤外の吸収スペクトルが780nm
〜860111に最大吸収を示す′aI状態を有し、前
記レーザー光に対して極めて高感度な特性を発揮しうる
ちのである。
[発明が解決しようとする課題] 本出願人が先に提案した上記チタニルフタロシアニン顔
料は前記のように優れた感度特性を有し、また、感光体
上への像形成に際して、画像信号により変調されたレー
デ−光によりドツト露光して前記感光体上にドツト潜像
を形成し、該潜像のドツト露光部を反転現像してドツト
状のトナー画隘を良好に得ることができる。ところが、
このようなチタニルフタロシアニン顔料を用いた感光体
の感度特性や電荷保持性は、その分散方法によって左右
されることがあり、分散方法の確立によって安定した特
性を得ることが望まれている。
他方、通常の電子写真感光体においては、接地された導
電層と感光層との間の電気的接触は微視的には均一では
なく、例えば導Wi層側からのキャリア注入が場所によ
って異なるために、感光体表面に保持される電荷分布に
、局所的な差異が生じる。これは、現像の後に、画像欠
陥として顕在化し、ポジ型現像方式においては黒地に白
色斑点、ネガ型の反転現像方式においては白地に黒色斑
点となる。特に反転現像方式における黒色斑点は、地か
ぶりとrti1様に、画像品質を著しく鯛なうものであ
る。この問題は、前記の高感度化された感光体において
は特に鋭敏に生じ、前記反転現像方式における黒色斑点
の発生が顕著となる。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、その目
的は、特に半導体レーザー等の長波長光に対して高感度
特性を有し、電荷保持性が良好で、さらに、画像欠陥、
特に反転現像時における黒色斑点の少ない電子写真感光
体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、導電性支持体上
に感光層を有する電子写真感光体において、前記感光層
がCu−にα特性X線(波長1.54A)に対するブラ
ッグ角2θの主要ピークが少なくとも9.6゜±0.2
0及び27.20±0.2゜にあるチタニルフタロシア
ニン顔料と水溶性ポリマーを主成分とするバインダーと
を含有することを特徴とする。
本発明に係る前記チタニルフタロシアニン顔料は、前記
した各公報で知られたチタニル系フタロシアニン顔料と
は顔料結晶の凝集状態が異なり、後記の実施例の第3図
〜第6図に示されるような独特のxI!回折スペクトル
を有していて、可視及び近赤外の吸収スペクトルが78
0nm〜860nmに最大吸収を示り゛凝集状態を右し
、半導体レー1f−光等に対して極めて高感度な特杜を
発揮しうるちのである。本発明に係る前記チタニルフタ
ロシアニン顔料の基本構造は次の一般式で表される。
式中、×1、×2、×3及び×1はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を表し、n
、m、l及びkはそれぞれO〜4の整数を表す。
また、上記のX線回折スペクトルは次の条付で測定した
もの(以下同様)である。
XwJ管球    Cu 電圧      40.0  KV 雷電流     100.0  mA スタート角度   6.00  deg。
ストップ角度  35゜00  dcg。
ステップ角度  0.020 deg。
測定時間    0.50  sec。
また、上記のX線回折スペクトルは「320型自記記録
分光光度計」 (日立製作所製)を用いて測定され、反
射型の回折スペクトルとされる。
本発明に係るチタニルフタロシアニン顔料は前記ブラッ
グ角2θの主要ピークが9.6゜±0.2゜及び27.
20±0.20にあるが、これらの特徴的なピークの他
に、11.7゜±0.20、15.0゜±0.2゜23
.5゜±0.20及び24.1゜±0.20にもピーク
を有している。
本発明に係るチタニルフタロシアニン顔料のうち、前記
ブラッグ角2θの9.6゜±0.20のピーク強[fが
27.20±0.20のピーク強度の40%以上である
ものが感度、帯電性等の点から特に好ましい。
本発明に係る前記チタニルフタロシアニンの製造方法を
次に説明する。例えば、1.3−ジイミノイソインドリ
ンとスルボランを混合し、これにチタニウムテトラプロ
ポキシドを加え、窒素雰囲気下に反応させる°。反応温
度は80℃〜300℃で、特に100℃〜260℃が好
ましい。反応終了後、放冷した後析出物を濾取し、チタ
ニルフタロシアニンを得ることができる。次にこれを溶
媒処理することによって、第3図〜第6図に示す目的の
結晶型のチタニルフタロシアニンを得ることができるが
、処理に用いられる装置としては一般的な攪拌装置の他
に、ホモミキサ、ディスパーサ、アジター、或いはボー
ルミル、サンドミル、アトライタ等を用いることができ
る。
本発明では、キャリア発生物質として上記のチタニルフ
タロシアニンの他に、本発明の効果を損わない範囲で他
のキャリア発生物質を併用してもよい。そのような併用
可能なキャリア発生物質としては、本発明のチタニルフ
タロシアニンとは結晶型において異なる、例えばα型、
β型、α、β混合型、アモルファス型等のヂタニルフタ
ロシアニンをはじめ、他のフタロシアニン顔料、アゾ顔
料、アントラキノン顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔
料、スクェアリウム顔料等が挙げられる。
本発明の感光体を作製するには、例えば、溶媒にバイン
ダー樹脂を溶解した溶液中に本発明に係る前記チタニル
フタロシアニン顔料を混合分散し、かつこれに後述する
キャリア輸送物質を溶解してなる塗布液を、必要に応じ
て予め下引層を設fプた導電性支持体上に例えばデイツ
プコーティング、スプレーコーティング、スパイラルコ
ーティング等の方法により塗布加工して、第1図の単層
構成の感光体を得る。なお、図中の1は導電性支持体、
2は単層構成の感光層、3は下引層である。
しかしながら、高感度特性及び高耐久性の感光体を得る
上から、機能分離型の第2図の2層構成の感光体とする
のが好ましい。この場合、バインダー樹脂を溶解した溶
液中に前記顔料を混合分散してなる塗布液を、必要に応
じて前記下引層を有する支持体1上に塗布してキャリア
発生層5を形成した後、該キレリア発生層上にキレリア
輸送物質を含む塗布液を塗布加工してキャリア輸送層6
を積層し、2層構成の感光層4を形成する。以下、2層
構成の感光体を中心としで説明する。
前記の2 Fl 4M成の感光層4のキャリア発生層5
を形成するには、適当な溶剤又は分散媒中にバインダー
樹脂を混合溶解し、得られた溶液中に前記チタニルフタ
ロシアニン顔料を混合し、ホモミキサー、ボールミル又
は超音波分散器等により分散して、前記顔料の微細粒子
を含む塗布液を作成し、前記導電性支持体1の表面に設
置ノた下引層3−ヒに塗布加工される。
前記2Fi構成の感光体にお番プるキャリア発生層を形
成するに際して、分散含有される前記チタニルフタロシ
アニン顔料の分散液中での、及び層形成後の結晶性及び
凝集性の安定化にとって、水溶性ポリマーがバインダー
樹脂として有利であることが判明した。
本発明に用いられる水溶性ポリマーとしては水溶性のも
のであれば特に限定はないが、例えば代表的なものとし
てポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエ
チレンオキシド、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース等が挙げられ、この中で
もポリビニルアルコール、メチルセルロースが特に好ま
しい。
前記キャリア発生層5に用いられるバインダー樹脂は、
単独或いは2種以上の混合物として用いることができる
。またバインダー樹脂に対するキャリア発生物質の割合
は好ましくは10〜600重伍%、更に好ましくは50
〜400重量%とされる。
また、キャリア発生層の形成に使用される溶剤或は分数
媒としては広く任意のものを用いることができる。例え
ば、水、n−ブチルアミン、エチレンジアミン、N、N
−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキリ
ーン、酢酸エヂル、酢酸ブチル、メチルセルソルブ、エ
チルセルソルブ、エチレングリコールジメチルエーテル
、トルエン、キシレン、アセトフェノン、クロロホルム
、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン
、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール
等が挙げられる。
このようにして形成されるキャリア発生層5の厚さは0
.01〜20μmであることが好ましいが、更に好まし
くは0.05〜5μmである。
上記キレリア発生物質を分散ヒしめてキャリア発生層5
を形成する場合においては、当該キトリア発生物質は2
μm以下、好ましくは1μm以下の平均粒径の粉粒体と
されるのが好ましい。即ち、粒径が余り大きいと、層中
への分散が悪くなるとともに、粒子が表面に一部突出し
て表面の平滑性が悪くなり、場合によってGよ粒子の突
出部分で放電が生じたり、あるいはそこにトナー粒子が
付着してトナーフィルよング現象が生じ易い。
次に、前記キャリア発生層5上にキャリア輸送H6を設
けて感光体が作製されるが、前記キャリア輸送層6を形
成するための塗布液に用いられる溶剤としては、後述す
るバインダー樹脂及びキレリア輸送物質等を溶解するが
下層のキャリア発生層5を溶解又は浸食しないものが選
択される。
前記キャリア輸送物質としては、種々のものが使用でき
るが、代表的なものとしては例えば、Aキサゾール、オ
キサジアゾール、チタゾール、チアジアゾール、イミダ
ゾール等に代表される含窒素複素環核及びその縮合環核
を有する化合物、ボリアリールアルカン系の化合物、ピ
ラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合物、トリアリール
アミン系化合物、スチリル系化合物、スチリルトリフェ
ニルアミン系化合物、β−フェニルスチリルトリフェニ
ルアミン系化合物、ブタジェン系化合物、ヘキサトリエ
ン系化合物、カルバゾール系化合物、縮合多環系化合物
等が挙げられる。
これらのキャリア輸送物質の具体例としては、例えば特
開昭61−107356号に記載のキャリア輸送物質を
挙げることができるが、特に代表的なもの−1 −2 −3 −4 −7− T−14 T−15 −17 −18 −19 前記キャリア輸送物質と共にキャリア輸送層を形成する
ためのバインダー樹脂としては、任意のものを選ぶこと
ができるが、疎水性でかつフィルム形成能を有するもの
とされ、以下のものを挙げることができる。
ポリカーボネート ポリカーボネート2樹脂アクリル樹
脂   メタクリル樹脂 ポリ塩化ビニル  ポリ塩化ビニリデンポリスチレン 
スチレン−ブタジェン共重合体ポリ酢酸ビニル  ポリ
ビニルカルバゾールスチレン−アルキッド樹脂 シリコ
ーン樹脂シリコーン−アルキッド樹脂 ポリエステルフ
ェノール樹脂  ポリウレタン エポキシ樹脂 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体 キャリア輸送層の形成に使用される溶剤或は分散媒とし
ては広く任意のものを用いることができる。例えば、0
−ブチルアミン、ニブレンジアミン、N、N−ジメチル
ホルムアミド、アセトン、メチルエヂルケトン、シクロ
ヘキザノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、メヂルセルソルブ、エチルヒルソル
ブ、エチレングリコールジメチルエーテル、1−ルエン
、キシレン、アヒトフェノン、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、1−ジクロロエタン、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げ
られる。
バインダー樹脂に対するキレリア輸送物質の割合は好ま
しくは10〜5oon m%とされ、また、キャリア輸
送層の厚みは好ましくは1〜100μm1更に好ましく
は5〜30μ鑞とされる。
本発明の感光体の感光層には感度の向上や残留電位の減
少、或いは反復使用時の疲労の低減を目的として、電子
受容性物質を含有させることができる。このような電子
受容性物質としては例えば、無水コハク酸、無水マレイ
ン酸、ジブロム無水コハク酸、無水フタル酸、テトラク
ロル無ホフタル酸、テトラブロム無水フタル酸、3−ニ
トロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロ
メリット酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレン、
テトラシアノキノジメタン、0−ジニ]〜ロベンゼン、
−一ジニトロベンゼン、1.3.5−トリニトロベンゼ
ン、p−ニトロベンゾニトリル、ビクリルクロライド、
キノンクロルイミド、クロラニル、ブロマニル、ジクロ
ルジシアノ−p−ベンゾキノン、アントラキノン、ジニ
トロアントラキノン、9−フルオレニリデンマロノジニ
トリル、ポリニトロ−9−フルオレニリデンマロノジニ
トリル、ピクリン酸、O−ニトロ安息香酸、p−二トロ
安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ
安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3゜5−ジニトロサ
リチル酸、フタル酸、メリット酸、その他の電子親和力
の大きい化合物を挙げることができる。電子受容性物質
の添加割合はキャリア発生物質のff1l!110Gに
対して0.01〜200が望ましく、更には0.1〜1
00が好ましい。
また、上記感光層中には、保存性、耐久性、耐環境依存
性を向上させる目的で酸化防止剤や光安定剤等の劣化防
止剤を含有させることができる。
なお、′i11図に示した1)1層構成の感光体におい
ては、感光層2に用いるキヤリア発生物質は本発明に係
るチタニルフタロシアニン等であり、キャリア輸送物質
は上述したものから選択してよい。
また、感光層2のバインダー樹脂は水溶性ポリマーを少
なくとも主成分として使用する。その他、感光層2への
添加物質も上述したものと同様であってよい。
前記導電性支持体としては、金属板、金属ドラム等が用
いられる他、導電性ポリマーや酸化イン・ジウム等の導
電性化合物、もしくはアルミニウム、パラジウム等の金
属の薄層を塗布、蒸着、ラミネート等の手段により紙や
プラスチックフィルムなどの上に設けてなるものが用い
られる。
本発明の感光体の構成は以上に例示したが砥以下の実施
例からも明らかなように、レーザー光を露光手段とする
感光体として高感度特性を有し、且つ、反転現像時に黒
色斑点などの欠点を生ずることのない優れた特性を有す
る。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
まず、各種のチタニルフタロシアニン顔料の合成例を述
べる。
(合成例1) 1.3−ジイミノイソインドリン29.2CIとスルホ
ラン2001flを混合し、チタニウムテトライソプロ
ポキシド17.09を加え、窒素雰囲気下に140℃で
2時間反応させた。放冷した後析出物を濾取し、クロロ
ホルムで洗浄、2%の塩酸水溶液で洗浄、水洗、メタノ
ール洗浄して、乾燥の後25.59(88,5%)のチ
タニルフタロシアニンを得た。
生成物は20倍机の′a硫酸に溶解し、100倍量の水
にあけて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1
,2−ジクロルエタンにて50℃で10時間加熱して第
3図に示すX11回折スペクトルをもつ結晶型とした。
この結晶はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が2
1.20のそれの102%であった。
(合成例2〉 1.3−ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラ
ン200iNを混合し、チタニウムア1−ライソブロボ
キシド17.0(Jを加え、窒素雰囲気下に140℃で
2時間反応させた。放冷した後析出物を濾取し、クロロ
ホルムで洗浄、2%の塩酸水溶液で洗浄、水洗、メタノ
ール洗浄して、乾燥の後25.5!J(88,5%)の
チタニルフタロシアニンを得た。
生成物は20倍量の濃硫酸に溶解し、100倍量の水に
あけて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1,
2−ジクロルエタンにて室温で1時間撹拌して第4図に
示tX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。この結晶
はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27.20
のそれの75%であった。
(合成例3) フタロジニトリル25.617とα−クロルナフタレン
150.fiの混合物中に窒素気流下で6.5mj2の
四塩化チタンを滴下し、200〜220℃の温度で5時
間反応させた。析出物を濾取し、α−クロルナフタレン
で洗浄した後、クロロホルムで洗浄し、続いてメタノー
ルで洗浄した。次いでアンモニア水中で還流して加水分
解を完結させた後、水洗、メタノール洗浄し乾燥の後チ
タニルフタロシアニン21.80  (75,6%)を
得た。
生成物は10倍量の濃硫酸に溶解し、10000倍mに
あけて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1.
2−ジクロルエタンにて室温で1時間撹拌して第5図に
示すXm回折スペクトルをもつ結晶型とした。この結晶
はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27.20
のそれの45%であった。
(合成例4) フタロジニトリル25.60とα−クロルナフタレン1
50dの混合物中に窒素気流下で6.51Qの四塩化チ
タンを滴下し、200〜220℃の温度で5時間反応さ
せた。析出物を濾取し、α−クロルナフタレンで洗浄し
た後、クロロホルムで洗浄し、続いてメタノールで洗浄
した。次いでアンモニア水中で還流して加水分解を完結
させた後、水洗、メタノール洗浄し乾燥の後チタニルフ
タロシアニン21.8g  (75,6%〉を得た。
生成物は10倍mの濃硫酸に溶解し、10000倍量に
あ番)で析出させて、濾取した後にウェットケーキを0
−ジクロルベンゼンにて室温で1時間撹拌して第6図に
示すX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。この結晶
はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27.20
のそれの35%であった。
(比較合成例1) 合成例1のウェットケーキを乾燥後、α−クロOナフタ
レンを用いて、加熱撹拌することによって、第7図に示
すようなβ型のチタニルフタロシアニンを得た。
(実施例1) 共重合ポリアミド「ラッカマイト5003 J  (大
日本インキ社製〉3部(部は重量部を示す;以下同じ)
をメタノール100部に加熱溶解し、0.6μmフィル
タで濾過した後、浸透塗布法によって、アルミニウムド
ラム上に塗布し、膜w0.5μ重の下引層を形成した。
一方、合成例1において得られた第3図のX線回折パタ
ーンを有するチタニルフタロシアニン3部、バインダ樹
脂としてポリビニルアルコール10部をサンドミルを用
いて分散した液を、先の下引層の上に、浸透塗布法によ
って塗布して、膜厚0.2μmのキャリア発生層を形成
した。次いで、キャリア輸送物IT−1の1部、ポリカ
ーボネート樹脂「ニーピロンZ 200J  (三菱瓦
斯化学社¥)J)1.5部、微量のシリコーンオイルr
KF−54J(信越化学社製〉を、1,2−ジクロロエ
タン10部に溶解した液を用いて浸y1塗布し乾燥の後
、膜厚25μ■のキレリア輸送層を形成した。このよう
にして得られた感光体を試料1とする。
(実施例2〜4) キャリア発生物質の種類及びキャリア発生層の樹脂の種
類を表−2に示すものとした他は実施例1と同様にして
3種類の感光体を冑、これらを試料2〜4とする。
(比較例1.2) キャリア発生物質の秤類及びキャリア発生層の樹脂の種
類を表−2に示すものとした他は実施例1と同様にして
2種類の感光体を191これらを比較試料1.2とする
(評価) 前記試料1〜4及び比較試$11.2を「U−3ix 
1550 J (コニカ社製〉 (半導体レーザ光源搭
載)改造機に搭載し、未露光部電位VHが−600[V
]になるようにグリッド電圧Vaを調節し、0.71W
の照射時の露光部の電位VLを測定した。また、現像バ
イアス−560[V]で反転現像を行い、複写画像の白
地部分の黒斑点を評価した。
なお、黒斑点の評価は、画像解析装置「オムニコン30
00形」 (島津製作所社製〉を用いて黒斑点の粒径と
個数を測定し、φ(径)  0.051−以上の黒斑点
が1c+g2当たり何個あるかにより判定した。
黒斑点評価の判定基準は、 下記衣 1に示す通り である。
表−1 また、 前記のキャリア発生層用分散液を20℃の暗所に1ケ月
静置させたものを用いて試料を作製し、 上記と同様の評価を行なった。
表−2から、本発明の感光体は、比較感光体に比して高
感度特性を有し、かつi!i像欠陥が少なく、反転現像
時の黒斑点が少ないことがわかる。しかも分数安定性が
良好なため、1ケ月後の特性が変化しないことがわかる
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明の感光体によれば、
反転現像時の黒斑点等の発生が少なく、高感度、高画質
の画像が安定して得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の感光体の層構成を
例示する断面図、第3図〜第6図はそれぞれ本発明の実
施例のチタニルフタロシアニン顔料のX線回折スペクl
−ル図、第7図は比較例のチタニルフタロシアニン顔料
のX線回折スペクトル図である。 1・・・導電性支持体 2・・・単層構成の感光層 3・・・下引層 4・・・2層構成の感光層 5・・・キャリア発生層 6・・・主11リア輸送層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体
    において、前記感光層がCu−Kα特性X線(波長1.
    54Å)に対するブラッグ角2θの主要ピークが少なく
    とも9.6゜±0.2゜及び27.20±0.2゜にあ
    るチタニルフタロシアニン顔料と水溶性ポリマーを主成
    分とするバインダーとを含有することを特徴とする電子
    写真感光体。
  2. (2)前記ブラッグ角2θの9.6゜±0.2゜のピー
    ク強度が27.2゜±0.2゜のピーク強度の40%以
    上であるチタニルフタロシアニン顔料を含有する請求項
    1記載の電子写真感光体。
  3. (3)前記水溶性ポリマーがポリビニルアルコール及び
    メチルセルロースから選ばれる少なくとも1種である請
    求項1記載の電子写真感光体。
  4. (4)前記感光層がキャリア発生層及びキャリア輸送層
    がこの順に積層されてなり、該キャリア発生層が前記チ
    タニルフタロシアニン顔料及び水溶性ポリマーを含有す
    る請求項1記載の電子写真感光体。
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