JPH0333863A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0333863A
JPH0333863A JP16859989A JP16859989A JPH0333863A JP H0333863 A JPH0333863 A JP H0333863A JP 16859989 A JP16859989 A JP 16859989A JP 16859989 A JP16859989 A JP 16859989A JP H0333863 A JPH0333863 A JP H0333863A
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JP
Japan
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resin
titanyl phthalocyanine
photosensitive layer
layer
photoreceptor
Prior art date
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Pending
Application number
JP16859989A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Oda
康弘 織田
Hiroshi Yoshioka
吉岡 寛
Hajime Tadokoro
肇 田所
Yoshihide Fujimaki
藤巻 義英
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真感光体に関し、特に光導電性材料とし
て特定のチタニルフタロシアニン顔料を用い、プリンタ
、複写機等に有効であって、露光手段として半導体レー
ザー光及びLED光等を用いて像形成を行うときにも好
適な電子写真感光体に関するものである。
〔従来の技!] 近年、電子写真感光体に用いられる光導電性材料として
、無機光導電性材料に代えて有機光導電性材料が多く用
いられるようになった。その理由は、有機光導電性材料
においては、合成物質及び合成条件の組合せにより多種
多様の材料を得ることができ、材料の選択の自由度が大
きく、目的に応じて所望の感光体を容易に作製できるか
らである。
更にまた、前記有機光導電性材料を用いた感光体におい
ては、キャリア発生機能とキャリア輸送機能とを異なる
材料に分担させた機能分離型とすることにより、材料の
選択の自由度が一層拡大され、帯電能、感度及び耐久性
等の電子写真特性の改善が期待されるようになった。
他方、複写業界において、−mのii!i質の改善及び
画像の編集機能が要請され、これに対応したデジタル方
式の複写機又はプリンター等の記録装置の開発が進めら
れており、そのための記録媒体としての感光体の改善が
切望されている。前記デジタル方式の記録V4IFにお
いては、一般に、画像信号により変調されたレーザー光
を用いてドツト状に露光して感光体上にドツト潜像を形
成し、これを反転現像方式により現像して像形成を行う
ようにしている。この場合、前記レーザー光としては、
露光装置の11純化、小型化及び低g&格化が可能な半
導体レーザーIIが好ましく用いられ、その発振波長は
750nm以上の赤外領域とされている。従って、用い
られる感光体としては、少なくとも750〜850nm
の波長領域に高感度を有することが要求される。
ところで、前記機能弁tel!lの感光体に用いられる
キャリア発生物質として、種々の有機染料又は有tiI
Fi料が提案されており、例えば、ジブロムアンスアン
スロンに代表される多環キノン顔料、ビリリウム染料、
及び該ピリリウム染料とポリカーボネートとの共晶錯体
、スクェアリウム顔料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料
等が実用化されている。これらのうち、特開昭61−2
39248号公報、同61−217050号公報、同6
2−67094号公報及び同63−218768号公報
等には、7SOnm以上の長波長領域に主感度を有する
チタニル系フタロシアニン顔料が記載されている。こう
したチタニル系フタロシアニン顔料はいずれも、特定の
凝集構造もしくは結晶構造をもたせることによって、主
吸収を長波長化させ、高感度化を図ったものであるが、
前記した顔料の製造条件の設定が難しく、このため、帯
電能、感度、繰り返し特性等の特性全般を満足するもの
が得られず、また、感度の点では一層の高感度化が望ま
れる。
本出願人は先に、前記高感度化の要望に対応するものと
し、て、特開昭64−17066号明細書及び特願昭 
63−286537号明1111l(昭和63年11月
11日出1f!i)により高感度チタニル系フタロシア
ニン感光体を提案した。この感光体は、キャリア発生物
質としてCu−Ka特性X1i(波長1.54A)1.
:対するブラッグ角度2θの主要ピークが少なくとも2
7.2゜±0.2°及び9.6゜±0.23にあるチタ
ニルフタロシアニン顔料を用いた点に特徴がある。
即ち、この顔料は、従来公知のチタニル系フタロシアニ
ン顔料とは全く異なった前記X11回折スペクトルを有
していて、可視及び近赤外の吸収スペクトルが780n
−〜860n−に最大吸収を示す″III状態を有し、
前記レーザー光に対して極めてa感度な特性を発揮しう
るものである。
〔発明が解決しようとする課ff11 本出願人が先に提案した上記チタニルフタロシアニン顔
料は前記のように優れた感度特性を有し、また、感光体
上への像形成に際して、画像信号により変調されたレー
ザー光によりドツト露光して前記感光体上にドツト潜像
を形成し、該潜像のドツト露光部を反転現像してドツト
状のトナー画像を良好に得ることができる。ところが、
このようなチタニルフタロシアニン顔料を用いた感光体
の感度特性、階調性、解像性等は、その分散方法によっ
て左右されることがあり、分散方法の確立によって安定
した特性を得ることが望まれている。
他方、通常の電子写真感光体においては、接地された導
111Mと感光層との間の電気的接触は微視的には均一
ではなく、例えば導電wa側からのキ1rリア注入が場
所によって異なるために、感光体表面に保持される電荷
分布に、局所的な差異が生じる。これは、11像の後に
、画像欠陥として顕在化し、ポジ型現像方式においては
黒地に白色斑点、ネガ型の反転現像方式においては白地
に黒色斑点となる。特に反転現像方式における黒色斑点
は、地かぶりと同様に、画像品質を著しく損なうもので
ある。この問題は、前記の高感度化された感光体におい
ては特に鋭敏に生じ、前記反転現像方式における黒色斑
点の発生が顕著となる。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、その目
的は、特に半導体レーザー等の長波長光に対して高感度
特性を右し、画像欠陥、特に反転現像時における黒色斑
点の少ない、さらに高階調性で@検力にも優れた電子写
真感光体を提供することにある。
[課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明は、導電性支持体上
に感光層を有する電子写真感光体において、前記感光層
がCu−にα特性X線(波長1.54A)に対するブラ
ッグ角2θの主要ピークが少なくとも9.6′±0.2
°及び27.2゜±0.29にあり且つ9,6゜±0.
2°のピーク強度が2γ、2゜±0.2°のピーク強度
の40%以上であるチタニルフタロシアニン顔料を金石
し、前記感光層はさらに熱硬化性バインダー樹脂を含有
することを特徴とする。
本発明に係る前記チタニルフタロシアニン顔料は、前記
した各公報で知られたチタニル系フタロシアニン顔料と
は顔料結晶の凝集状態が異なり、後記の実施例の第3図
〜第5図に示されるような独特のXm回折スペク1−ル
を右していて、可視及び近赤外の吸収スペクトルが78
0n1〜8G0na+に最大吸収を示す凝集状態を有し
、半導体レーザー光等に対して極めて高感度な特性を発
揮しうるちのである。本発明に係る前記チタニルフタロ
シアニン顔料の基本構造は次の一般式で表される。
式中、×1、×2、×3及びX4はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を表し、n
、n+、、2及びkはそれぞれO〜4の整数を表す。
また、上記のxmo折スペクトルは次の条件で測定した
もの(以下同!りである。
X線管球    CLI 電圧      40.0  KV 電流     10G、OmA スタート角度   6.00  deg。
ストップ角度  35.00  deg。
ステップ角度  0.020 deQ。
測定時間    0.50  sec、また、上記のx
vA回折スペクトルは「320型自記記録分光光度計」
 (日立製作所製〉を用いて測定され、反射型の回折ス
ペクトルとされる。
本発明に係るチタニルフタロシアニン顔料は前記ブラッ
グ角2θの主要ピークが9.6゜±0.2゜及び27.
2゜±0.2゛にあるが、これらの特徴的なピークノ他
に、11.7” :t: 0.2°、15.0” + 
0.2”23.5゜±0.2°及び24,1゜±0.2
°にもピークを有している。
ざらに本発明に係るチタニルフタロシアニン顔料は、前
記ブラッグ角2θの9,6゜±0.2°のピーク強度が
27.2゜±0.rのピーク強度の40%以上のもので
あり、感度、帯電性等の点から特に好ましい。
本発明に係る前記チタニルフタロシアニンの製造方法を
次に説明する。例えば、1.3−ジイミノイソインドリ
ンとスルホランを混合し、これにチタニウムテトラプa
ボキシドを加え、N素雰囲気下に反応させる。反応温度
は80”C〜300”Cで、特に100℃〜260℃が
好ましい。反応終了後、放冷した後析出物を濾取し、チ
タニルフタロシアニンを得ることができる。次にこれを
溶媒処理することによって、第3図〜第5図に示す目的
の結晶型のチタニルフタロシアニンを得ることができる
が、処理に用いられる装置としては一般的な攪拌装置の
他に、ホモミキサ、ディスパーサ、アジター、或いはボ
ールミル、サンドミル、アトライタ等を用いることがで
きる。
本発明では、キャリア発生物質として上記のチタニルフ
タロシアニンの他に、本発明の効果を損わない範囲で他
のキャリア発生物質を併用してもよい。そのような併用
可能なキャリア発生物質としては、本発明のチタニルフ
タロシアニンとは結晶型において異なる、例えばα型、
β型、α、β混合型、アモルファス型等のチタニルフタ
ロシアニンをはじめ、他のフタロシアニン顔料、アゾ顔
料、アントラキノン顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔
料、スクェアリウム顔料等が挙げられる。
本発明の感光体を作製するには、例えば、溶媒にバイン
ダー樹脂を溶解した溶液中に本発明に係る前記チタニル
フタロシアニン顔料を混合分散し、かつこれに後述する
キャリア輸送物質を溶解してなる塗布液を、必要に応じ
て予め下引層を設けた導電性支持体上に例えばデイツプ
コーティング、スプレーコーティング、スパイラルコー
ティング等の方法により塗布加工して、第1図の単層構
成の感光体を得る。なお、図中の1は導電性支持体、2
は単層構成の感光層、3は下引層である。
しかしながら、高感度特性及び高耐久性の感光体を得る
上から、機能分離型の第2図の2mMR或の感光体とす
るのが好ましい。この場合、バインダー樹脂を溶解した
溶液中に前記顔料を混合分散してなる塗布液を、必要に
応じて前記下引層を有する支持体1上に塗布してキャリ
ア発生層5を形成した後、該キトリア発生層上にキャリ
ア輸送物質を含む塗布液を塗布加工してキャリア輸送m
6を積層し、2居構成の感光層4を形成する。以下、2
居構成の感光体を中心として説明する。
前記の2層構成の感光層4のキヤリア発生層5J5を形
成するに鉱、適当な溶剤又は分散媒中にバインダー樹脂
を混合溶解し、得られた溶液中に前記チタニルフタロシ
アニン顔料を混合し、ホモミ4:サー、ボールミル又は
超音波分散器等により分散して、前記顔料の微細粒子を
含む塗布液を作成し、前記導電性支持体1の表面に設け
た下引層3上に塗布加工される。
前記2層構成の感光体におけるキャリア発生層を形成す
るに際して、分数含有される前記チタニルフタロシアニ
ン顔料の分散液中での、及び層形成後の結晶性及び凝集
性の安定化にとって、熱硬化性バインダー樹脂がバイン
ダーとして有利であることが判明した。
熱硬化性バインダー樹脂としては、縮重合により硬化す
るタイプのものと付加重合により硬化するタイプのもの
に分類され、#者としてはフェノール樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、シリコーン樹脂などがあげられる。また
後壱としては不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレ
ー1・樹脂、エポキシ樹脂、ポリブタジェン樹脂などが
あげられる。
本発明に用いられる熱硬化性バインダー樹脂としては熱
硬化性のものであれば特に限定はないが、本発明では具
体的には、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂又はアルキド15
4mを好ましく用いることができる。
これらの樹脂はいずれも市販品として容易に入手するこ
とができる。
前記キャリア発生層5に用いられるバインダー樹脂は、
単独或いは2種以上の混合物として用いることができる
。またバインダー樹脂に対するキャリア発生物質の割合
は好ましくは10〜600重邑%、更に好ましくは50
〜4001J[、とされる。
また、キレリア発生層の形成に使用される溶剤或は分散
媒とし−(は広く任意のものを用いることができる。例
えば、n−ブチルアミン、エチレンジアミン、N、N−
ジメヂル小ルムアミド、アセトン、メチルエチルク°ト
ン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセルソルブ、エチ
ルセルソルブ、エヂレングリコールジメチルエーテル、
トルエン、キシレン、アセトフェノン、クロロホルム、
ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
が挙げられる。
このようにして形成されるキャリア発生層5の厚さは0
.01〜20μ−であることが好ましいが、更に好まし
くは0.05〜5μ儂である。
上記キャリア発生物質を分散せしめてキャリア発生層5
を形成する場合においては、当該キャリア発生物質は2
μ鳳以下、好ましくは1μm以下の平均粒径の粉粒体と
されるのが好ましい。即ち、粒径が余り大きいと、層中
への分散が悪くなるとともに、粒子が表面に一部突出し
て表面の平滑性が悪くなり、場合によっては粒子の突出
部分で放電が生じたり、あるいはそこにトナー粒子が付
着してトナーフィルミング現象が生じ易い。
次に、前記キャリア発生層5上にキトリア輸送物質を設
けて感光体が作製されるが、前記キャリア輸送り6を形
成するための塗布液に用いられる溶剤としては、後述す
るバインダー樹脂及びキャリア輸送物質等を溶解するが
下層のキル9フ発生1i!i5を溶解又は浸食しないも
のが選択される。
前記キャリア輸送物質としては、種々のものが使用でき
るが、代表的なものとしては例えば、オキVゾール、オ
キサジアゾール、チタゾール、チアジアゾール、イミダ
ゾール等に代表される含窒素複素環核及びその縮合環核
を右する化合物、ポリアリールアルカン系の化合物、ピ
ラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合物、トリアリール
アミン系化合物、スチリル系化合物、スチリルトリフェ
ニルアミン系化合物、β−フェニルスチリルトリフェニ
ルアミン系化合物、ブタジェン系化合物、ヘキナトリエ
ン系化合物、カルバゾール系化合物、縮合多環系化合物
等が挙げられる。
これらのキトリア輸送物質の具体例としては、例えば特
開昭61−107356号に記載のギ11リア輸送物質
を挙げることができるが、特に代表的なちの−1 −2 −3 −4 −7 T−9 T−10 −11 −14 −15 −17 −18 −19 前記キャリア輸送物質と共に主11リア輸送層を形成す
るためのバインダー樹脂としては、任意のものを選ぶこ
とができるが、疎水性でかつフィルム形成能を有するも
のとされ、以下のものを挙げることができる。
ポリカーボネート ポリカーボネートZ樹脂アクリル樹
脂   メタクリル樹脂 ポリ塩化ビニル  ポリ塩化ビニリデンポリスチレン 
スチレン−ブタジェン共重合体ポリ酢酸ビニル  ポリ
ビニルカルバゾールスチレン−アルキッド樹脂 シリコ
ーン樹脂シリコーン−アルキッド樹脂 ポリエステルフ
ェノール樹脂  ポリウレタン エポキシ樹脂 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体 キャリア輸送層の形成に使用される溶剤或は分wL媒と
しては広く任意のものを用いることができる。例えば、
n−ブチルアミン、エチレンジアミン、N、N−ジメチ
ルボルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸
エチル、酢酸ブチル、メチルセルソルブ、エチルヒルソ
ルブ、エチレングリコールジメチルエーテル、トルエン
、キシレン、アセトフェノン、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げら
れる。
バインダー樹脂に対するキヤリア発生物質の割合は好ま
しくは10〜500重ffi%とされ、また、キャリア
輸送層の厚みは好ましくは1〜100μ膳、更に好まし
くは5〜30μ−とされる。
本発明の感光体の感光層には感度の向上や残留電位の減
少、或いは反復使用時の疲労の低減を目的として、電子
受容性物質を含有させることができる。このような電子
受容性物質としては例えば、無水コハク酸、無水マレイ
ン酸、ジブロム無水コハク酸、熱水フタル酸、テトラク
ロル無水フタル酸、ブトラブロム熱水フタル酸、3−ニ
トロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロ
メリット酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレン、
テトラシアノキノジメタン、0−ジニトロベンゼン、m
−ジニトロベンゼン、1.3.5−トリニトロベンゼン
、p−ニトロベンゾニトリル、ビクリルクロライド、キ
ノンクロルイミド、クロラニル、ブロマニル、ジクロル
ジシアノ−p−ベンゾ4:ノン、アントラキノン、ジニ
トロアントラキノン、9−フルオレニリデンマOノジニ
トリル、ポリニトロ−9−フルオレニリデンマロノジニ
トリル、ピクリン酸、0−ニトロ安息香酸、p−二トロ
安息香酸、3.5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ
安息香酸、5−二トロサリチル酸、3゜5−ジニトロシ
リチル酸、フタル酸、メリット酸、その他の電子親和力
の大きい化合物を挙げることができる。電子受容性物質
の添加割合はキャリア発生物質のfl量100に対して
0.01〜200が望ましく、更には0.1〜100が
好ましい。
また、上記感光層中には、保存性、耐久性、耐c4境依
存性を向上させる目的で酸化防止剤や光安定剤等の劣化
防止剤を含有させることができる。
なお、第1図に示した単WJ構成の感光体においては、
感光層2に用いるキヤリア発生物質は本発明に係るチタ
ニルフタロシアニン等であり、主11リア輸送物質は上
述したものから選択してよい。
また、感光層2のバインダー樹脂は前記熱硬化性バイン
ダー樹脂を少なくとも主成分として使用する。その他、
感光l1I12への添加物質も上述したものと同様であ
ってよい。
前記導電性支持体としては、金属板、金属ドラム等が用
いられる他、導電性ポリマーや酸化インジウム等の導電
性化合物、もしくはアルミニウム、パラジウム等の金属
の薄層を塗布、蒸着、ラミネート等の手段により紙やプ
ラスチックフィルムなどの上に設けてなるものが用いら
れる。
本発明の感光体の構成は以上に例示したが、以下の実施
例からも明らかなように、レーザー光を露光手段とする
感光体として高感度特性を有し、且つ、反転現像時に黒
色斑点などの欠点を生ずることのない優れた特性を有す
る。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
まず、各種のチタニルフタロシアニン顔料の合成例を述
べる。
(合成例1) 1.3−ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラ
ン200−を混合し、チタニウムテトライソプロポキシ
ド17.0gを加え、窒素雰囲気下に140℃で2時間
反応させた。放冷した後析出物を濾取し、クロロホルム
で洗浄、2%の塩酸水溶液で洗浄、水洗、メタノール洗
浄して、乾燥の後25.5g(88,5%〉のチタニル
フタロシアニンを得た。
生成物は20倍0の濃硫酸に溶解し、100倍良0水に
あけて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1.
2−ジクロルエタンにて50℃で10RtJ1加熱して
第3図に示すX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。
この結晶はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が2
7.2°のそれの102%であった。
(合成例2) 1.3−ジイミノイソインドリン29.21Jとスルホ
ラン2001fiを混合し、チタニウムテトライソプロ
ポキシド17.OIJを加え、窒素雰囲気下に140℃
で2時間反応させた。放冷した後析出物を濾取し、クロ
ロホルムで洗浄、2%の塩酸水溶液で洗浄、水洗、メタ
ノール洗浄して、乾燥の後25.5a(88,5%)の
チタニルフタロシアニンを得た。
生成物は20倍分のm硫酸に溶解し、100倍量の水に
あけて析出さ吐て、濾取した後にウェットケーキを1,
2−ジクロルエタンにて室温で1時間撹拌して第4図に
示すX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。この結晶
はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27゜2°
のそれの75%であった。
(合成例3) フタロジニトリル25.60とα−り0ルナフタレン1
50112の混合物中に窒素気流下で6.5.12の四
塩化チタンを滴下し、200〜220℃の温度で5時間
反応させた。析出物をwji取し、α−クロルナフタレ
ンで洗浄した後、クロロホルムで洗浄し、続いてメタノ
ールで洗浄した。次いでアンモニア水中で還流して加水
分解を完結させた後、水洗、メタノール洗浄し乾燥の後
チタニルフタロシアニン21.8Q  (75,6%)
を得た。
生成物は10倍0のI!硫酸に溶解し、100倍里の水
にあけて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1
.2−ジクロルエタンにて室温で1時間撹1’F Lで
第5図に示すX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。
この結晶はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が2
7.2°のそれの45%であった。
(比較合成例1) フタロジニトリル25.617とα−クロルナフタレン
150112の混合物中に窒素気流下で6.5112の
四塩化チタンを滴下し、200〜220℃の温度で5時
間反応させた。析出物を濾取し、α−クロルナフタレン
で洗浄した後、クロロホルムで洗浄し、続いてメタノー
ルで洗浄した。次いでアンモニア水中で還流して加水分
解を完結さ・吐た後、水洗、メタノール洗浄し乾燥の後
チタニルフタロシアニン21.8g(75,6%)を得
た。
生成物は10([の濶硫駿に溶解し、100倍mの水に
あけて析出させて、濾取した後にウェブ1〜ケーキを0
−ジクロルベンゼンにて室温で1時間撹拌して第6図に
示すX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。この結晶
はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27.2@
のそれの35%であった。
(比較合成例2) 合成例1のウェットグー4:を乾燥後、α−クロロナフ
タレンを用いて、加熱撹拌することによって、第7図に
示すようなβ型のチタニルフタロシアニンを得た。
(実施例1) 共重合ポリアミド「ラッカマイト5003 J  (大
日本インキ社製)3部(部は重量部を示す:iX下同じ
)をメタノール100部に加熱溶解し、0.6μ■フイ
ルタで濾過した後、浸透塗布法によって、アルミニウム
ドラム上に塗布し、膜厚0.5μmの下引層を形成した
一方、合成例1において(qられた第3図のX線回折パ
ターンを有するチタニルフタロシアニン3部、バインダ
樹脂としてフェノール樹脂fブライナンドミルを用いて
分散した液を、先の下引層の上に、浸透塗布法によって
塗布して、gl膜厚02μ−のキャリア発生層を形成し
た。次いで、キャリア輸送物質−r−1の1部、ポリカ
ーボネー1−樹脂「ニーピロンZ 200J  (三菱
瓦斯化学社製〉1.5部、mff1(7)シI、J:I
−ンオイlLt rKF−54J((it越化学社製)
を、1,2−ジクロロエタン10部に溶解した液を用い
て浸透塗布し乾燥の後、膜厚25μ鱈のキャリア輸送層
を形成した。このようにして得られた感光体を試料1と
する。
(実施例2〜8) キャリア発生物質のII類及びキレリア発生層の8g脂
の種類を表−2に示すものとし、バインダーがフェノー
ル樹脂以外の場合には分散媒どしてシクロヘキサノンを
用いた他は実施例1と同様にして7f!!類の感光体を
得、これらを試料2〜8とする。
(比較例1〜4) キャリア発生物質の種類及びキャリア発生層の樹脂の種
類を表−2に示ヅ゛ものとした他は実施例1と同様にし
て4種類の感光体を得、これらを比較試料1〜4とする
(評価−1〉 前記試料1〜8及び比較試料1〜4を「U−3ix 1
550 J  (コニカ社製)(半導体レーザ光源搭載
)改造機に搭載し、未露光部電位VHが−600[V]
になるようにグリッド電圧Vaを調節し、0.71Wの
照射時の露光部の電位VLを測定した。また、現像バイ
アス−560[V]で反転現像を行い、複写画像の白地
部分の黒斑点を評価した。
なお、黒斑点の評価は、画像解析装置「オムニコン30
00形J (島11製作所社製)を用いて黒斑点の粒径
と(lXI数を測定し、φ(径)  0.05+nm以
上の黒斑点が1 cm2当たり何個あるかにより判定し
た。
黒斑点評価の判定基準は、下記表−1に示す通りである
表−1 評価の結果を表−2に示す。
(評価−2) 前記試料1〜8及び比較試料1〜4をrpc−8010
J (コニカ社製)に搭載し、二成分現像剤を用いた非
接触ジトンビング現像を行なって、複写画像を形成し、
その解像力を評価した。JISZ 4916に倣い、ブ
レイドとして1間当り等間隔の横線を 4.0本、 5
.0本、 6.3本、 8.0本設け、横線の判別でき
るブレイドを解像度として表示した。評価の結果を表−
2に示す。
(評優−3) 前記試料5及び比較試料4について、露光エネルギー・
に対する感光体表面電位の変化を測定し、その結果を第
8図に示した。第8図において工は試料5の結果を、■
(よ比較試料4の結果をそれぞれ示す。
なお、露光エネルギーに対する感光体表面電位の低下が
シャープであるほど、複写画像が硬調と表−2及び第8
図から、本発明の感光体は、比較感光体に比して高感度
特性を有し、かつ画像欠陥が少なく、反転現像時の黒斑
点が少ないことがわかり、さらに、高階調で解像力にも
優れてJ3す、デジタル方式の記録装置に好適であるこ
とがわかる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明の感光体によれば、
反転現像時の黒斑点等の発生が少なく、高感度、高画質
でシャープな画像が安定して得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の感光体の層構成を
例示する断面図、第3図〜第5図はそれぞれ本発明の実
施例のチタニルフタロシアニン顔料のXJ1回折スペク
トル図、第6図及び第7図はそれぞれ比較例のチタニル
フタロシアニン顔料のx!1回折スペクトル図、第8図
は感光体表面電位と露光エネルギーとの関係を示す図で
ある。 1・・・導電性支持体 2・・・単層構成の感光層 3・・・下引層 4・・・2層構成の感光層 5・・・キャリア発生層 6・・・キャリア輸送層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体
    において、前記感光層がCu−Kα特性X線(波長1.
    54Å)に対するブラッグ角2θの主要ピークが少なく
    とも9.6゜±0.2゜及び27.2゜±0.2゜にあ
    り且つ9.6゜±0.2゜のピーク強度が27.2゜±
    0.2゜のピーク強度の40%以上であるチタニルフタ
    ロシアニン顔料を含有し、前記感光層はさらに熱硬化性
    バインダー樹脂を含有することを特徴とする電子写真感
    光体。
  2. (2)前記熱硬化性バインダー樹脂がフェノール樹脂、
    エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ポリエス
    テル樹脂及びアルキド樹脂から選ばれる少なくとも1種
    である請求項1記載の電子写真感光体。
  3. (3)前記感光層がキャリア発生層及びキャリア輸送層
    がこの順に積層されてなり、該キャリア発生層が前記チ
    タニルフタロシアニン顔料及び熱硬化性バインダー樹脂
    を含有する請求項1記載の電子写真感光体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03134065A (ja) * 1989-10-19 1991-06-07 Canon Inc オキシチタニウムフタロシアニン結晶の製造方法

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JPH03134065A (ja) * 1989-10-19 1991-06-07 Canon Inc オキシチタニウムフタロシアニン結晶の製造方法

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