JPH0333849Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は鉄骨造に外断熱を施す、鉄骨造にお
けるパネル取り付け装置に関するものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

鉄骨造では鉄骨材に外壁材、屋根材等を取り付
ける必要から内断熱が一般的であり、外断熱では
これらの部材の鉄骨材への取り付け、断熱材の処
理に工夫を要し、全体的に施工が難しくなる。

この考案は外断熱の施工性を高める目的からな
されたもので、鉄骨材に外装材のパネルを固定す
る通し材を取り付けておくことにより断熱材及び
パネルの取り付けを容易にしようとするものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案では鉄骨材にプレートを接合し、プレー
トに接合プレートを取り付けてパネルを固定する
通し材を配置することにより断熱材とパネルの取
り付けを容易にする。

プレートは鉄骨材のフランジに垂直に、長手方
向に接合され、また接合プレートはこのプレート
に垂直に取り付けられる。そして通し材をプレー
トを挾むように鉄骨材に平行に配置して接合プレ
ートに固定する。

断熱材は鉄骨材の外側に取り付けられるコンク
リート板とパネルとの間に入れられる。

〔実施例〕

以下本考案を一実施例を示す図面とともに説明
する。

この考案は鉄骨材１のフランジ１ａにプレート
２を接合し、プレート２に接合プレート３を取り
付けて通し材４を配置し、鉄骨材１の外側に順に
コンクリート板５、断熱材６、パネル７を取り付
けるものである。

鉄骨材１は骨組を構成する、梁もしくは柱であ
り、プレート２はそのフランジ１ａに垂直に長手
方向に接合され、また接合プレート３はプレート
２に垂直に、例えば第２図のように係合されて取
り付けられる。そしてプレートに突き合わせてコ
ンクリート板５をフランジ１ａに接合し、更に通
し材４をプレート２を挾んでコンクリート板５・
接合プレート３間に配置し、接合プレート３にビ
ス等により固定する。このために接合プレート３
にはビスホール３ａが設けられている。一方第３
図のように通し材４の接合プレート３位置を切り
欠き、パネル７が通し材４に接して隙間なく取り
付けられるようにしている。

コンクリート板５は軽量気泡コンクリート板で
あり、例えばALC板等である。また通し材４に
はビス止めが可能な木材等が用いられる。

パネル７は通し材４の外側に貼り付けられ、こ
の通し材４にビス等により固定される。そして断
熱材６はパネル７とコンクリート板５との間に入
れられる。パネル７は外装材もしくは屋根材であ
り、例えば木質セメント板、野地板、コンパネ等
である。また断熱材６は合成樹脂発泡板で、例え
ばポリエチレン、ポリスチレン発泡板等である。
屋根材の場合、パネル７の外側にはシート防水、
アスフアルトルーフイング、瓦等で防水層を形成
する。

なおコンクリート板５，５相互接合部の目地に
はモルタル８を充填しておく。

〔考案の効果〕

この考案は以上の通りであり、通し材にパネル
が取り付けられることによつてコンクリート板の
外側に断熱材を入れるスペースが確保できるため
断熱材の取り付けが容易になり、またパネルの取
り付けも通し材により簡単に行えるので全体的に
外断熱の施工性が向上される。

またパネルの外側に金物等が突出しないので防
水層の形成が容易に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の実施例を示したも
ので、第１図は断面図、第２図、第３図はその一
部を示した斜視図、第４図は全体の斜視図であ
る。 １……鉄骨材、１ａ……フランジ、２……プレ
ート、３……接合プレート、３ａ……ビスホー
ル、４……通し材、５……コンクリート板、６…
…断熱材、７……パネル、８……モルタル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 骨組を構成する鉄骨材のフランジに垂直に接合
   されたプレートに垂直に接合プレートを取り付
   け、コンクリート板をプレートに突き合わせて鉄
   骨材のフランジに接合するとともに、コンクリー
   ト板・接合プレート間に通し材を鉄骨材に平行に
   プレートを挾んで配置し、コンクリート板との間
   に断熱材を介してパネルを通し材に固定してなる
   鉄骨造におけるパネル取り付け装置。