JPH0333296A - 紙塗工用組成物 - Google Patents

紙塗工用組成物

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JPH0333296A
JPH0333296A JP1167093A JP16709389A JPH0333296A JP H0333296 A JPH0333296 A JP H0333296A JP 1167093 A JP1167093 A JP 1167093A JP 16709389 A JP16709389 A JP 16709389A JP H0333296 A JPH0333296 A JP H0333296A
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JP
Japan
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polymer particles
weight
paper
parts
hollow polymer
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JP1167093A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tadenuma
蓼沼 博
Fujio Sakurai
桜井 富士夫
Tatsuya Shimizu
達也 清水
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、非熱溶融性のカルボキシル基含有高架橋性中
空ポリマー粒子を配合してなる、断熱性、保温性に優れ
、かつ軽量化可能な、塗工紙に有用な紙塗工用組成物に
関する。
〔従来の技術〕
近年、塗工紙業界においては、塗工紙の輸送費低減を目
的とした軽量化、あるいは高機能化を目的として断熱・
保温性のニーズが高まっている。
これらの要求に対し、塗工に使用する従来の顔料、すな
わち炭酸カルシウム、カオリンクレーなどの高比重の無
機顔料を配合した系では、軽量化、断熱性、保温性ある
いは各種の物性において限界があるため、新しい紙塗工
用組成物に対する要求が強くなっていた。
これらの要求に対し、比重の小さい中空を有する有機顔
料が注目されている。例えば、発泡剤としてイソブタン
を含有する塩化ビニリデン、−アクリロニトリルコポリ
マー、発泡アクリロニトリル−ブタジェンゴム、発泡ブ
チルゴムや熱可塑性スチレン系中空粒子を用いることが
検討されている。
しかしながら、前記塩化ビニリデン−アクリロニトリル
コポリマーは、粒子径コントロールが難しく、その結果
、塗工紙の平滑性が悪く、発泡アクリロニトリル−ブタ
ジェンゴム、発泡ブチルゴムは、破砕処置し微粉となす
ことが必要で、不均一な大粒径の粉末であり、水への分
散性も悪く、塗工液への導入は難しい。
さらに、熱可塑性のスチレン系の中空粒子は、塗工乾燥
後のブロッキングやスーパーカレンダー時のそれ自身の
熱可塑性のために中空粒子が変形し、断熱性、保温性が
不充分である。
このように、従来の紙塗工用組成物では、品質的にも優
れ、断熱性、保温性も良好で、しかも軽量化も可能なも
のは実現していないのが現状である。
(発明が解決しようとするi!f!題)本発明は、前記
従来の技術的課題を背景になされたもので、断熱性、保
温性に優れかつ軽量化が可能な紙塗工用組成物を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、トルエン不溶分が80%以上で非熱溶融性の
カルボキシル基含有高架橋中空ポリマー粒子(以下、単
に「中空ポリマー粒子」ということがある)を、バイン
ダー20重量部に対し、5〜100重量部配合した紙塗
工用&lI戊物を提供するものである。
本発明に使用される中空ポリマー粒子は、トルエン不溶
分が80%以上で非熱溶融性のカルボキシル基を含有す
る高架橋性の中空ポリマー粒子であることが必要であり
、それ以外の中空粒子では本発明の目的とする断熱性、
保温性、軽量性などの効果が得られない。
本発明で使用される中空ポリマー粒子のトルエン不溶分
は、80%以上、好ましくは90%以上であり、80%
未満では塗工面が汚れやすくなる。
ここで、トルエン不溶分とは、25°Cで充分乾燥した
ポリマー粒子10gに100 ccのトルエンを加え、
24時間後のポリマー粒子の不溶分を重量で測定して不
溶分を計算した値である。
また、本発明の中空ポリマー粒子は、非熱溶融性である
ことが必須であり、熱可塑性であると、塗工後、加熱乾
燥後の工程でのロールや紙へのブロッキング現象が発生
し、スーパーカレンダーをかけたときに粒子自身の熱可
塑性のために中空粒子が変形し、軽量化、断熱性、保温
性を効果的に示さなくなる。
ここで、非熱溶融性とは、ポリマー組成の熱分解温度近
くまでほとんど熱可塑性を示さないことを指称し、好ま
しくは200″C110kg f /ciの条件下のメ
ルトフローレートが0.1g/10分以下である。
さらに、本発明で使用される中空ポリマー粒子は、カル
ボキシル基を含有していることが必要であり、カルボキ
シル基を含有していない場合には紙塗工用組成物の安定
性が劣り、塗工性が悪化する。
なお、中空ポリマー粒子に結合するカルボキシル基含有
モノマー濃度は、通常、1〜20M景%であり、好まし
くは3〜10重量%である。
さらに、本発明で使用される中空ポリマー粒子は、高架
橋性であることが必要であり、高架橋性でないと塗工紙
製造工程で粒子変形を起こし、断熱性、保温性、軽量化
が劣るものとなる。
ここで、高架橋性とは、ポリマー粒子が2〜3官能性モ
ノマーや自己架橋性モノマーなどにより硬度に架橋した
ものをいう。
なお、中空ポリマー粒子のガラス転移温度は、150°
C以上であるか、または測定不能であることが、塗工紙
製造工程のダスティングトラブル発生防止の面から好ま
しい。
また、中空ポリマー粒子の粒径は、外径が0.05〜2
0μm、好ましくは0.1〜15μm、さらに好ましく
は0. 1〜5.0μm、特に好ましくは0.1〜1μ
mであり、また内径が外径の0.2〜0.9倍、好まし
くは0. 3〜0.9倍である。
このような中空ポリマー粒子は、種々の方法により製造
することができ、例えば (1)架橋ポリマー粒子をシードとし、相溶性の異なる
ポリマーをそのシード上に重合、架橋する2段階架橋方
法、あるいは (n)ポリマーの重合収縮により製造する方法、などの
方法によって製造することができる。
このうち、本発明に使用される中空ポリマー粒子として
は、(n)ポリマーの重合収縮により製造する方法が好
ましい。
例えば、(a)架橋性モノマー1〜50重量%、(b)
不飽和カルボン酸1〜40重量%および/またはその他
の親水性モノマー5〜99重量%からなる親水性モノマ
ー(以下r(b)ffl水性モノマー」という)1〜9
9重量%および(C)前記(a)架橋性モノ”7−ある
いは(b)親水性モノマーと共重合可能なその他の重合
性モノマー(以下「(C)その他の重合性モノマー」と
いう)0〜85重量%(ただし、(a)+(b)+(C
)= 100重量%)よりなる重合性モノマー収骨(イ
)100重量部を、該重合性モノマー成分(イ)のポリ
マーとは異なるMi戒の異種ポリマー(ロ)1〜100
重量部の存在下において水中に分散し、次いで前記重合
性モノマー成分(イ)を重合させることによって内孔を
有する中空ポリマー粒子(A)を得ることができる(特
開昭62127336号公報参照、以下「中空ポリマー
粒子(A)」という)。
ここで、前記(a)架橋性モノマーとしては、ジビニル
ベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、1.
3−ブチレングリコールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレー
トなどのジビニル系モノマーあるいはトリビニル系モノ
マーが挙げられ、特にジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジメタクリレートおよびトリメチロールプロパン
トリメタクリレートが好ましい。
また、(b)親水性モノマー中の不飽和カルボン酸とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル
酸などが挙げられる。
さらに、(b)親水性モノマー中のその他の親水性モノ
マーとしては、ビニルピリジン、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、メチルアクリレート、
メチルメタクリレート、アクリロニトリル、アクリルア
ξド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミド、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム、酢酸ビニル、ジメチルアξノエチルメ
タクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、β−ヒドロキシ
プロピルメタクリレートなどが挙げられる。
さらに、(C)その他の重合性モノマーとしては、ラジ
カル重合性を有するものであれば特に制限されず、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ハロ
ゲン化スチレンなどの芳香族ビニル単量体、プロピオン
酸ビニルなどのビニルエステル類、エチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレ
ート、2−エチルへキシルメタクリレート、ラウリルア
クリレート、ラウリルメタクリレートなどのエチレン性
不飽和カルボン酸アルキルエステル、ブタジェン、イソ
プレンなどの脂肪族共役ジエンなどが挙げられ、好まし
くはスチレンである。
本発明で使用される中空ポリマー粒子を製造するには、
重合時におけるポリマー粒子内部での内孔の形成をより
促進させるために、重合時にあらかじめ水性分散体中に
異種ポリマー(ロ)を共存させる必要がある。この異種
ポリマー(ロ)は、少なくとも前記重合性モノマー成分
(イ)が重合されて得られるポリマーとは異なる種類あ
るいは組成のポリマーであること、および重合性モノマ
ー成分(イ)に溶解し易いものであること、が必要とさ
れる。
このような異種ポリマー(ロ)としては、例えばポリス
チレン、カルボキシ変性ポリスチレン、カルボキシ変性
スチレン−ブタジェンコポリマースチレン−ブタジェン
コポリマー、スチレン−アクリル酸エステルコポリマー
、スチレン−メタクリル酸エステルコポリマー、アクリ
ル酸エステルコポリマー、メタクリル酸エステルコポリ
マーカルボキシ変性スチレン−アクリル酸エステルコポ
リマー、カルボキシ変性スチレン−メタクリル酸エステ
ルコポリマー、カルボキシ変性メタクリル酸エステルコ
ポリマーなどが挙げられる。
これらのうち、特にポリスチレンまたはスチレン収骨を
50重量%以上含むスチレンコポリマーが好ましい。
異種ポリマー(ロ)の使用量は、重合性モノマー収骨(
イ)100重量部に対して1−100重量部、好ましく
は2〜50重量部、さらに好ましくは5〜20重量部で
あり、1重量部未満では内孔を形成する効果が小さく、
一方100重量部を超えると大きくなりすぎかえって内
孔の形成が抑制される傾向を生ずる。
異種ポリマー(ロ)を水性分散体中に存在させて重合を
行う場合、 (1)異種ポリマー(ロ)を固体微粒子の状態で用い、
この微粒子を水性媒体中に分散させ、重合性モノマー成
分(イ)および必要とあれば油性物質を吸収させて後重
合させる方法、 (It)異種ポリマー(ロ)を重合性モノマー成分(イ
)および必要とあれば油性物質に溶解して溶液状態とし
、この油性溶液を水性媒体中に分散しさせて後重合する
方法、などが挙げられる。
かくして、重合工程においては、異種ポリマー(ロ)の
相分離による核が発生し、この核を中心に重合性モノマ
ー収骨(イ)のポリマーの重合収縮が生じて内孔が形成
され、さらにポリマーの外壁をとおして水が内孔に入り
込み、あるいは油性物質が存在する場合には、該油性物
質が内孔に集中して内孔が拡大する。
本発明に使用される中空ポリマー粒子としては、前記中
空ポリマー粒子(A)のほかに、該粒子(A)の表面に
さらに(d)重合性不飽和カルボン酸0〜80重量%と
(e)他の共重合可能なモノマー100〜20重量%か
らなるモノマーまたはモノマー混合物の重合体被膜を形
成させた第2の中空ポリマー粒子(B)であってもよい
(特願昭63−76437号明細書参照)。
ここで、(d)重合性不飽和カルボン酸としては、前記
(b)ffl水性モノマー中の不飽和カルボン酸を挙げ
ることができる。
また、(e)他の共重合可能なモノマーとしては、例え
ば芳香族ビニル化合物、ビニルシアン化合物、アクリル
酸またはメタクリル酸のエステル、脂肪族共役ジエン、
有機酸ビニル化合物、α−オレフィン類、ビニルエーテ
ル類、ハロゲン化ビニリデン類、ヒドロキシル基含有モ
ノマー、アミノ基含有モノマー、グリシジル基含有モノ
マー、ア旦ド系モノマーおよび架橋性モノマーなどが好
ましく用いられる。以上の中空ポリマー粒子(B)の詳
細については、特願昭63−76437号明細書におい
て詳述されている。
以上の本発明に使用される中空ポリマー粒子は、乾燥し
て中空にした粒子であってもよいし、粒子中に水を含有
し、乾燥後に中空になるものであってもよい。
次に、本発明の祇塗工用組成物に用いられるバインダー
としては、ポリビニルアルコール、セルロースエーテル
、デンプン、デンプン誘導体、イソブチレン−無水マレ
イン酸共重合体塩、カルボキシ変性アクリル酸−スチレ
ン共重合体塩、エチレン−アクリル酸共重合体塩などの
水溶性ポリマ、あるいはカルボキシ変性スチレン−ブタ
ジェン共重合体ラテ、ツクス、カルボキシ変性メチルメ
タクリレート−ブタジェン共重合体ラテックス、カルボ
キシ変性アクリル酸−スチレン共重合体ラテックス、エ
チレン−酢酸ビニルエマルジョン、天然ゴムラテックス
、ポリウレタンラテックス、シリコン−アクリルゴムラ
テックス、カルボキシ変性アクリル酸−酢酸ビニル共重
合体ラテ・ノクスなどのラテックス(エマルジョン)な
どが挙げられる。
本発明の祇塗工用Mi或物における中空ポリマー粒子と
バインダーとの配合割合は、バインダー(固形分換算)
20重量部に対し、中空ポリマー粒子を5〜100重量
部、好ましくは10〜50重量50重量部ことが必要で
あり、5重量部未満では本願の目的とする軽量化、断熱
性、保温性が得られず、また塗工直後のロール汚れが発
生し易く、一方100重量部を超えると塗工層に割れが
発生し易くなる。
本発明の祇塗工用組戊物には、前述の中空ポリマー粒子
およびバインダーのほかに、クレー、タルク、炭酸カル
シウム、酸化チタン、サチンホワイトなどの紙塗工用に
一般に使用されている無機顔料、有機顔料、可塑剤、染
料、架橋剤、造膜助剤、増粘剤、分散剤、防腐剤、水混
和有機溶剤、pH調整剤、耐水性向上剤、耐水化反応促
進剤、顔料分散剤などを任意に配合することができる。
なお、本発明の祇塗工用組成物の固形分濃度は、通常、
40〜75重量%、好ましくは50〜70重量%程度で
ある。
本発明の紙塗工用組成物は、各種情報記録紙用、室内コ
ート壁紙、保温用ダンボール、冷凍食品用包装紙などの
保温性、断熱性を特に必要とし、かつ軽量化も可能な多
くの用途に適用できる。
また、本発明の紙塗工用U酸物は、断熱性を利用し、感
熱紙の感度向上が可能なアンダーコート用塗料として有
用である。
例えば、本発明の紙塗工用組成物を用いて感熱紙を製造
するには、支持体上に本発明の紙塗工用組成物をアンダ
ーコートし、さらにその上に感熱記録層を設ける。
ここで、感熱紙を構成する支持体としては、上質紙、抄
造原紙、片面艶だし原紙、両面艶だし原紙、キャストコ
ート祇、アート紙、コート紙、中質コート紙などの紙類
、合成繊維紙、合成樹脂フィルムなどの合成紙が挙げら
れる。
次いで、この支持体上に本発明の紙塗工用組成物をアン
ダーコートする。この塗布量は特に制限されるものでは
ないが、通常、固形分換算で5〜30g/ボ、好ましく
は10〜20g/ボ程度であり、5 g/ld未満では
断熱性が低下して感熱紙としての性能が悪化し、さらに
平滑性の向上が期待できず、一方30g/n(を超える
と塗工層が剥がれやすくなると同時にコストアップして
しまう。
なお、このアンダーコート層の塗布方法は、エアーナイ
フコーティング、ブレードコーティング、ロールコーチ
インク、スプレー法、バーコード法などの手段によって
形成される。
次いで、支持体上に本発明の紙塗工用組成物が塗布され
て形成されたアンダーコート層の上に、さらに感熱記録
層を形成する。この感熱記録層に含有される発色剤と呈
色剤の組み合わせについては特に制限されないが、呈色
反応を起こすような組み合わせであれば如何なるもので
もよく、例えば無色もしくは淡色の塩基性染料と無機も
しくは有機の酸性物質との組み合わせ、ステアリン酸第
二鉄などの高級脂肪酸金属塩と没食子酸などのフェノー
ル類との組み合わせなどが挙げられる。さらに、ジアゾ
ニウム化合物、カプラーおよび塩基性物質を組み合わせ
た感熱記録層など、熱によって顕色像(記録像)を得る
ことが可能な各種の感熱記録層も包含される。
この感熱記録層の塗布量は、通常、固形分換算で3〜1
5g/rrr、好ましくは5〜lOg/rT?程度であ
る。
なお、この感熱記録層の塗布方法も、前記アンダーコー
ト層と同様の塗布手段が採用される。
なお、本発明の紙塗工用組成物を用いて感熱紙を作製す
る場合に、支持体とアンダーコート層、および/または
アンダーコート層と感熱記録層との間に、無機顔料およ
び/または有機顔料を含有する中間層を設けてもよい。
このような中間層を設けることによって、顔料を含有す
る中間層が平滑な表面を形成し、かつ断熱層としても機
能することになる。
また、前記アンダーコートN(さらには中間層)は、適
宜、複数層設けてもよい。
さらに、本発明の紙塗工用組成物を用いて感熱紙を作製
するには、アンダーコート層、必要に応じて形成される
中間層、感熱記録層を塗布、乾燥後、さらに必要に応じ
てスーパーカレンダー掛けなどの平滑化処理を施すこと
もでき、さらに感熱記録層上に記録層を保護するための
オーバーコート層を形成したり、さらに支持体の裏塗り
層を形成させてもよい。
〔実施例] 以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例中における部および%は特に断らない限り
、重量基準である。
実施例1〜3、比較例1〜9 ボ1マー、 Aの+l・告 スチレン100部、t−ドデシルメルカプタン10部を
、水200部にラウリル硫酸ナトリウム0、 5部およ
び過硫酸カリウム1.0部を溶かした水溶液に入れ、撹
拌しながら70°Cで8時間重合してポリマー粒子を得
た。このポリマー粒子は、平均粒子径0.22μm、ト
ルエン不溶分3%、GPCによる数平均分子量4,10
0、重量平均分子量と数平均分子量との比であるM w
 / M n =2.4であった。
次いで、このポリマー粒子を種粒子として用い、このポ
リマー粒子を固形分で20部、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル0.1部、ラウリル硫酸ナトリウム
0.3部および過硫酸カリウム0.5部を、水900部
に分散した。
これに、メチルメタクリレート80部、ジビニルベンゼ
ン(純品換算)5部、メタクリル酸5部、スチレン10
部およびトルエン20部の混合物を加えて70°Cで5
時間重合したところ、重合収率98%でトルエンを粒子
内部に含むカプセル粒子の分散液が得られた。
このようにして得られた分散液をスチームストリッピン
グしたのち、ポリマー粒子を透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、このポリマー粒子は中央部が透けており、完
全な球形のカプセル粒子であることが分かった。このカ
プセルポリマー粒子は、外径が0.51μm、内径が0
.3dm、熱溶融性は無く、トルエン不溶分90%、ガ
ラス転移温度が150°Cであった。
なお、熱溶融性は、ポリマーの熱分解温度付近までほと
んど熱可塑性を示さないものを「無し」、熱分解温度以
下で熱可塑性をはっきり示したものを「有り」と評価し
た。
ボ首マー  B−Fの 6 中空ポリマー粒子Aとほぼ同様の方法で、第1表に示す
組成の各種中空ポリマー粒子B−Fを製造した。これら
の中空ポリマー粒子は、外径がすべて0.3〜0.8μ
mの範囲で、内径が外径の0.4〜0.8倍であった。
得られた中空ポリマー粒子の熱溶融性の有無、トルエン
不溶分は、第1表に示すとおりであった。
虱塗工且紙威生型班盟 このようにして製造した各種の中空ポリマー粒子もしく
は市販の中空ラテックス、および無機充填剤(炭酸カル
シウム)を、第1表に示すバインダー、さらに増粘剤(
ポリアクリル酸ナトリウム、2部)、消泡剤(サンノブ
コNXZ、1部)、分散剤(トリポリリン酸ナトリウム
、1部)を加えて、紙塗工用組成物を調製した。
檀二」し凶艷遣 各種の紙塗工用組成物を、坪量toog/rrfの塗工
原紙にウェノトで40μmの厚さにアプリケータを用い
て塗工し、120″Cで2分間乾燥し、70°Cの熱ロ
ールで40kg/cmの条件で軽くプレスし、各種塗工
紙を得た。
益置夏拝侵 このようにして製造された塗工紙を用いて、軽量化、断
熱性、保温性の評価を行った。
軽量化;塗工層の重量を測定し、相対評価した。
軽量化良好なもの;○ やや軽量化されているもの;Δ はとんど軽量化されていないもの;× 断熱性;25°Cの室温で60”Cの加熱したアルミニ
ウム板に塗工面を載せ、5秒後の裏側の非塗工面の温度
を測定し、次のように評価した。
40°C未満のもの;0 40〜50”Cのもの;Δ 50°Cより高いもの;× 保温性;25°Cの室温で60°Cに加熱した5dの鉛
の立方体に、10枚重ねした塗工紙で包装し5分後の鉛
の温度を測定し、次のように評価した。
45°Cより高いもの;○ 35〜45°Cのもの;Δ 35°C未満のもの;× 第1表から明らかなように、トルエン不溶分が80%以
上で非熱溶融性のカルボキシ基含有高架橋性中空ポリマ
ー粒子を、バインダー20部に対し、5〜100部配合
した本発明の紙塗工層組成物は、断熱性、保温性、軽量
化に優れた塗工紙が得られることが分かる。
また、本発明の紙塗工用組成物を用いて感熱紙のアンダ
ーコートとして使用すると、アンダーコート層の塗工後
の平滑性、耐ブロッキング性も良好で、中空ポリマー粒
子も潰れずに断熱性が良好であった。また、このアンダ
ーコート層上に感熱記録層を塗工して発色感度を調べた
ところ、いずれも高感度であり、その結果、本発明の紙
塗工用&IIIfc物は、感熱紙のアンダーコートとし
ても有用であることが分かった。
〔発明の効果〕
本発明の紙塗工用組成物は、断熱性、保温性、軽量化に
優れた塗工紙が得られる。
また、本発明の紙塗工用組成物を感熱紙のアンダーコー
トとして使用すると、アンダーコート層の平滑性、耐ブ
ロッキング性が良好で、断熱性が良好であり、発色感度
も良好なものが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トルエン不溶分が80%以上で非熱溶融性のカル
    ボキシル基含有高架橋中空ポリマー粒子を、バインダー
    20重量部に対し、5〜100重量部配合した紙塗工用
    組成物。
JP1167093A 1989-06-30 1989-06-30 紙塗工用組成物 Pending JPH0333296A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218330A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Tlv Co Ltd フロート式スチームトラップ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218330A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Tlv Co Ltd フロート式スチームトラップ

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