JPH033261Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、入浴時に足裏等を擦る軽石に関する
ものである。

〔従来の技術〕

軽石は古くより足裏、殊に踵の硬質化してカサ
ついた皮膚を擦り落とすために用いられている。
従来の軽石は、直方体の各角を丸めたような形状
で、上下両面は平坦であり、また、稜線は角張つ
たものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記従来の軽石によつた場合、擦面が平坦であ
るため、足裏に対する接触面積が少なく、足裏全
面を擦るのに時間がかかり、また、角張つている
ために使いにくく、指の付け根が指間を擦ること
ができない。

本考案は上記欠点を除去するためになされたも
ので、足裏各部を擦るのに好適な形状で、常用す
ることにより血行が促進され、健康増進に役立つ
軽石を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上面ないし上下両面に浅い窪みを形
成し、一側面を嘴状に突出させ、且つ、各稜線に
丸味を持たせて成る軽石であつて、図面はその実
施例を示すものである。この軽石の素材自体は、
従来のものと変わりはない。図中１は軽石の上面
で、浅い窪み２を形成する。この窪み２は、大体
踵の曲線に合致させ（第２図参照）、また、斜め
に形成することが好ましい（第３図参照）。かく
して、軽石の一側面に薄肉部３が形成される。そ
して、この薄肉部３と反対側の側面は嘴状に突出
させ、嘴部４となす。なお、窪み２は上下両面に
形成してもよい。図示した軽石は、手掌内に収ま
る程度の大きさ（縦横比が約1.7：１）であるが、
これを更に長尺化、例えば、全長15cm程度（縦横
比約３：１）にすると握り易く、一層使い易くな
る。また、肌色その他適宜色に着色することによ
り、軽石に対する抵抗感、隔世物感を除去、軽減
することができる。

〔作用〕

本考案に係る軽石は、従来のものと同様、主と
して入溶時に足裏等を擦るために用いるものであ
る。その使用に当つては、必要に応じ、擦擦面に
石けんやクリームを塗る。その量が多ければ多い
程、痛感を軽減できる。踵を擦る場合は、踵を窪
み２に当てがつて行うが、窪み２は踵と同様の曲
面であるため、効率良く擦作業を行うことができ
る。また、指の付け根や指間は、嘴部４ないし薄
肉部３を用いて擦る。その他の部分については、
適当な部分を用いて行なう。本軽石の各稜線は、
角張ることなく丸味を帯びているので、どの部分
も利用することができる。

身体各部の血行を良くすることが、健康の増進
につながるということは一般によく知られてい
る。然るに足裏は、血流の折り返し点であり、心
臓から最も遠い所に位置しているにも拘らず、そ
こに気を遣う者は少なく、多くの人の踵は厚肉
化、且つ硬質化し、血行を阻害している。本考案
に係る軽石を常用していると、足裏の皮膚が段々
と薄くなつて赤味を帯び、且つ、柔らかくなつて
くる。それは血行が良くなつた証拠である。この
ような足裏刺激は、冷え症、不眠症、便秘症等の
治療に著効を示し、殊に立ち仕事をする人に最適
の療法といえる。

〔考案の効果〕

本考案は上述した通りであつて、極めて使い勝
手が良く、足裏刺激による健康促進の普及に大い
に寄与するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の平面図、第２図は第
１図におけるＡ−Ａ線断面図、第３図は同Ｂ−Ｂ
線断面図である。 符号の説明、１……軽石上面、２……窪み、３
……薄肉部、４……嘴部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上面ないし上下両面に浅い窪みを形成し、一
   側面を嘴状に突出させ、且つ、各稜線に丸味を
   持たせて成る軽石。 (2) 縦横比を３：１程度とした実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の軽石。 (3) 適宜色に着色した実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の軽石。