JPH0332573B2 - - Google Patents
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- JPH0332573B2 JPH0332573B2 JP8978182A JP8978182A JPH0332573B2 JP H0332573 B2 JPH0332573 B2 JP H0332573B2 JP 8978182 A JP8978182 A JP 8978182A JP 8978182 A JP8978182 A JP 8978182A JP H0332573 B2 JPH0332573 B2 JP H0332573B2
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Landscapes
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Description
(発明の技術分野)
本発明は乾燥したマイクロフイブリル化セルロ
ース(以下MFCと略記する)の再分散懸濁方法
に関するものである。 (技術的背景) MFCはパルプを特開昭56−100801号明細書に
示された方法により、水中で粘状叩解して得られ
るもので、セルロース繊維の結晶構造を物理的に
破壊し、微細フイブリル化したものであつて、上
記明細書には、「微小繊維状セルロース」として
定義されている。このMFCは非常に大きな水保
持力、水中での安定な分散懸濁性、各種化学試薬
酵素類に対する高い反応性などで特有の性質があ
り、広汎な用途が期待される。 しかしながら、MFCは固型分濃度が6%以下
の水懸濁液の状態で製造されるので、これをその
まま保存あるいは輸送すると種々の問題が起こ
る。即ち、水含量が大きいため輸送などに不便で
あり、化学反応性の高い状態のものが水に懸濁し
ているため、微生物による腐敗現象も起こりやす
い。また用途によつては大量の水の同伴は好まし
くない場合も多い。 生物化学反応による品質低下を防止する方法の
最も一般的なものは、素材を乾燥することであ
る。MFCにおいても、これを水懸濁液の状態か
ら脱水し、乾燥することによつて保存、安定性に
優れたものとすることは可能である。しかしなが
らMFCの場合、水を含有する状態から乾燥する
過程で、品質的に変化が生じてしまい凝集してし
まう。これはMFCの水酸基による水素結合の作
用と考えられ、乾燥したMFCを水中に投じても、
これは容易に再分散しないので、もとのような均
一な水懸濁液とするのは甚だ困難である。 一般に乾燥した物の再湿潤性は、その乾燥工程
に依存する。即ち、加熱乾燥、減圧加熱乾燥、凍
結乾燥などの乾燥手段において、凍結乾燥が最も
乾燥工程における品質の変化が少ない方法として
知られている。MFCの場合は、凍結乾燥をでき
るだけ固型分濃度の低い懸濁液(例えば0.5%以
下)から出発して行つたものに強力な機械的撹拌
を加えてやることにより、再分散をすることを認
めたが、その場合でも再懸濁されたMFCは、乾
燥処理前のMFCに比べ、保水性、分散安定性な
どの物性に劣るものしか得られない。乾燥時に、
機械的撹拌を加えたり有機溶媒で稀釈したり、グ
リセリン、ソルビツトなどの多価アルコールのよ
うな高沸点溶剤を共存させるなどの措置を行つて
も効果はみられなかつた。 (発明の目的) 本発明の目的は、いかなる乾燥方法によつて乾
燥したMFCであつても安定な再分散懸濁液とな
るような再分散方法を開発することである。また
本発明の二次的な目的は、適当な条件を選択する
ことによつて乾燥以前のMFCよりも分散安定性
の向上した再分散懸濁液を与えるような再分散方
法を開発することである。 (発明の構成) 発明者らは、MFCの乾燥及び、再分散懸濁方
法について鋭意研究した結果、乾燥したMFCを
水中に浸漬した状態で、10kHz以上の超音波を照
射することにより安定な再分散懸濁液が得られる
ことを認め本発明に到達した。 本発明で用いることのできる超音波の発振周波
数は10kHz以上であればよく、一般的には20kHz、
28kHz、55kHzの発振周波数を用いるが、100kHz、
400kHzなどの高周波数の超音波を用いてもさし
つかえない。この超音波照射を実施すれば乾燥工
程における固型分濃度は低くする必要はなく、2
%固型分濃度でも何ら問題はない。 乾燥工程に凍結乾燥を用いた場合は20kHz、2
分間以内の短時間の超音波照射で充分であるが、
100℃以上の加熱乾燥を用いた場合には超音波照
射時間を長くする必要がある。 超音波を照射する時の環境温度は常温でよい。
常温のもとにおいて照射しても、MFC自体の温
度は次第に上昇する。 (実施例) 以下に実施例を示して本発明をさらに詳しく説
明するが、下記の実施例は本発明を制限するもの
ではない。 実施例 1 2%固型分濃度のMFC及び固型分濃度が1%、
0.5%、0.25%となるように水で稀釈したMFC分
散液を品温40℃以下、トラツプ温度−55℃、真空
度0.1mmHg以下の条件で凍結乾燥した。 乾燥MFC50mgに対し水50mlを添加した後、超
音波照射を実施した。大岳製作所製のソニケータ
ー(Scnicator)150を使用して、発振周波数20k
Hz、陽極電流計5A、照射時間2分の条件を採用
した。ついで超音波照射液を50ml目盛付き遠心分
離管に移し、300rpm(15×G)で一定時間遠心分
離し、遠心分離管下層に形成されるMFCの安定
懸濁層液量(Vs)の全液量(Vt)に対する割合
により安定度指標を次式より算出し、凍結乾燥前
の原料MFC(0.1%水溶液)と比較した。 安定度指標=Vs/Vt 得られた安定度指標を第1表に示す。
ース(以下MFCと略記する)の再分散懸濁方法
に関するものである。 (技術的背景) MFCはパルプを特開昭56−100801号明細書に
示された方法により、水中で粘状叩解して得られ
るもので、セルロース繊維の結晶構造を物理的に
破壊し、微細フイブリル化したものであつて、上
記明細書には、「微小繊維状セルロース」として
定義されている。このMFCは非常に大きな水保
持力、水中での安定な分散懸濁性、各種化学試薬
酵素類に対する高い反応性などで特有の性質があ
り、広汎な用途が期待される。 しかしながら、MFCは固型分濃度が6%以下
の水懸濁液の状態で製造されるので、これをその
まま保存あるいは輸送すると種々の問題が起こ
る。即ち、水含量が大きいため輸送などに不便で
あり、化学反応性の高い状態のものが水に懸濁し
ているため、微生物による腐敗現象も起こりやす
い。また用途によつては大量の水の同伴は好まし
くない場合も多い。 生物化学反応による品質低下を防止する方法の
最も一般的なものは、素材を乾燥することであ
る。MFCにおいても、これを水懸濁液の状態か
ら脱水し、乾燥することによつて保存、安定性に
優れたものとすることは可能である。しかしなが
らMFCの場合、水を含有する状態から乾燥する
過程で、品質的に変化が生じてしまい凝集してし
まう。これはMFCの水酸基による水素結合の作
用と考えられ、乾燥したMFCを水中に投じても、
これは容易に再分散しないので、もとのような均
一な水懸濁液とするのは甚だ困難である。 一般に乾燥した物の再湿潤性は、その乾燥工程
に依存する。即ち、加熱乾燥、減圧加熱乾燥、凍
結乾燥などの乾燥手段において、凍結乾燥が最も
乾燥工程における品質の変化が少ない方法として
知られている。MFCの場合は、凍結乾燥をでき
るだけ固型分濃度の低い懸濁液(例えば0.5%以
下)から出発して行つたものに強力な機械的撹拌
を加えてやることにより、再分散をすることを認
めたが、その場合でも再懸濁されたMFCは、乾
燥処理前のMFCに比べ、保水性、分散安定性な
どの物性に劣るものしか得られない。乾燥時に、
機械的撹拌を加えたり有機溶媒で稀釈したり、グ
リセリン、ソルビツトなどの多価アルコールのよ
うな高沸点溶剤を共存させるなどの措置を行つて
も効果はみられなかつた。 (発明の目的) 本発明の目的は、いかなる乾燥方法によつて乾
燥したMFCであつても安定な再分散懸濁液とな
るような再分散方法を開発することである。また
本発明の二次的な目的は、適当な条件を選択する
ことによつて乾燥以前のMFCよりも分散安定性
の向上した再分散懸濁液を与えるような再分散方
法を開発することである。 (発明の構成) 発明者らは、MFCの乾燥及び、再分散懸濁方
法について鋭意研究した結果、乾燥したMFCを
水中に浸漬した状態で、10kHz以上の超音波を照
射することにより安定な再分散懸濁液が得られる
ことを認め本発明に到達した。 本発明で用いることのできる超音波の発振周波
数は10kHz以上であればよく、一般的には20kHz、
28kHz、55kHzの発振周波数を用いるが、100kHz、
400kHzなどの高周波数の超音波を用いてもさし
つかえない。この超音波照射を実施すれば乾燥工
程における固型分濃度は低くする必要はなく、2
%固型分濃度でも何ら問題はない。 乾燥工程に凍結乾燥を用いた場合は20kHz、2
分間以内の短時間の超音波照射で充分であるが、
100℃以上の加熱乾燥を用いた場合には超音波照
射時間を長くする必要がある。 超音波を照射する時の環境温度は常温でよい。
常温のもとにおいて照射しても、MFC自体の温
度は次第に上昇する。 (実施例) 以下に実施例を示して本発明をさらに詳しく説
明するが、下記の実施例は本発明を制限するもの
ではない。 実施例 1 2%固型分濃度のMFC及び固型分濃度が1%、
0.5%、0.25%となるように水で稀釈したMFC分
散液を品温40℃以下、トラツプ温度−55℃、真空
度0.1mmHg以下の条件で凍結乾燥した。 乾燥MFC50mgに対し水50mlを添加した後、超
音波照射を実施した。大岳製作所製のソニケータ
ー(Scnicator)150を使用して、発振周波数20k
Hz、陽極電流計5A、照射時間2分の条件を採用
した。ついで超音波照射液を50ml目盛付き遠心分
離管に移し、300rpm(15×G)で一定時間遠心分
離し、遠心分離管下層に形成されるMFCの安定
懸濁層液量(Vs)の全液量(Vt)に対する割合
により安定度指標を次式より算出し、凍結乾燥前
の原料MFC(0.1%水溶液)と比較した。 安定度指標=Vs/Vt 得られた安定度指標を第1表に示す。
【表】
第1表に示したように、凍結乾燥した後に超音
波照射をした場合には全て原料MFCよりも安定
度は高く、しかも凍結乾燥時の固型分濃度が高い
ほど安定度も高い結果が得られた。 実施例 2 2%固型分濃度のMFC分散懸濁液3.0gを100
〜110℃で3時間加熱乾燥した。乾燥MFCに対し
水12mlを添加し0.5%とした後実施例−1と同様
に超音波照射を実施した。この場合均一なMFC
の再分散懸濁液を得るには10分間以上の超音波照
射時間を必要とした。0.1%固型分濃度になるよ
うに水で稀釈した後に実施例−1と同様の方法で
安定度指標をもとめた。得られた安定度指標を第
2表に示す。
波照射をした場合には全て原料MFCよりも安定
度は高く、しかも凍結乾燥時の固型分濃度が高い
ほど安定度も高い結果が得られた。 実施例 2 2%固型分濃度のMFC分散懸濁液3.0gを100
〜110℃で3時間加熱乾燥した。乾燥MFCに対し
水12mlを添加し0.5%とした後実施例−1と同様
に超音波照射を実施した。この場合均一なMFC
の再分散懸濁液を得るには10分間以上の超音波照
射時間を必要とした。0.1%固型分濃度になるよ
うに水で稀釈した後に実施例−1と同様の方法で
安定度指標をもとめた。得られた安定度指標を第
2表に示す。
【表】
第2表に示すように加熱乾燥したMFCでも、
再分散懸濁時に超音波照射をおこなえば原料
MFC以上の安定度指標が得られた。 参考例 1 実施例−1に示した各種凍結乾燥法による
MFC50mgに対し水50mlを添加し、混合後50mlメ
スシリンダーに移し20℃に静置した。この場合に
は遠心分離することなく実施例−1と同様の計算
方法で安定度指標を算出した。凍結乾燥時におけ
るMFC固型分濃度と安定度指標の関係を第1図
に示した。 第1図において曲線1は原料MFCの安定度指
標、曲線2は乾燥時の濃度が0.05%のMFCの安
定度指標、曲線3は乾燥時の濃度が0.25%の
MFCの安定度指標、曲線4は乾燥時の濃度が0.5
%のMFCの安定度指標、曲線5は乾燥時の濃度
が1%のMFCの安定度指標、曲線6は乾燥時の
濃度が2%のMFCの安定度指標を示す。 凍結乾燥におけるMFCの固型分濃度の影響は
大きく、0.5%以下が望ましいが0.5%以下でも原
料MFCに比較し安定度指標の低下が認められた。 参考例 2 0.5%固型分濃度のMFC水懸濁液に対しソルビ
ツト、あるいはグリセリンを固型分に対し2%に
なるように添加し、実施例−1と同様の方法で凍
結乾燥をおこなつた。 参考例−1と同様に安定度指標を求めて第2図
に示す。第2図において曲線7はソルビツトもグ
リセリンも添加しなかつたMFCの安定度指標、
曲線8および曲線9はグリセリンを添加した
MFCの安定度指標を示す。第2図はソルビツト
もグリセリンも効果がないことを示している。 参考例 3 参考例−1で得られた2%固型分濃度のMFC
凍結乾燥品50mgに対し水50mlを添加し、90〜95℃
で2時間撹拌後に、室温まで冷却した後、参考例
−1と同様に安定度指標を求めて第3図に示す。
第3図において曲線10は加熱処理をしなかつた
MFCの安定度指標、曲線11は加熱処理をした
MFCの安定度指標を示す。 第3図によれば、乾燥時に加熱処理をしてもし
なくても、MFCの再分散懸濁液の安定性はほと
んど変らないことが明白である。 参考例 4 実施例1の原料MFC(超音波未照射)と凍結乾
燥時MFC濃度2%の乾燥MFCを水に入れ、超音
波を照射して再懸濁した2種のMFCの長さと幅
を走査型表面電子顕微鏡(日立FE−SEMS−
800)で測定した。測定結果を第3表に示す。
再分散懸濁時に超音波照射をおこなえば原料
MFC以上の安定度指標が得られた。 参考例 1 実施例−1に示した各種凍結乾燥法による
MFC50mgに対し水50mlを添加し、混合後50mlメ
スシリンダーに移し20℃に静置した。この場合に
は遠心分離することなく実施例−1と同様の計算
方法で安定度指標を算出した。凍結乾燥時におけ
るMFC固型分濃度と安定度指標の関係を第1図
に示した。 第1図において曲線1は原料MFCの安定度指
標、曲線2は乾燥時の濃度が0.05%のMFCの安
定度指標、曲線3は乾燥時の濃度が0.25%の
MFCの安定度指標、曲線4は乾燥時の濃度が0.5
%のMFCの安定度指標、曲線5は乾燥時の濃度
が1%のMFCの安定度指標、曲線6は乾燥時の
濃度が2%のMFCの安定度指標を示す。 凍結乾燥におけるMFCの固型分濃度の影響は
大きく、0.5%以下が望ましいが0.5%以下でも原
料MFCに比較し安定度指標の低下が認められた。 参考例 2 0.5%固型分濃度のMFC水懸濁液に対しソルビ
ツト、あるいはグリセリンを固型分に対し2%に
なるように添加し、実施例−1と同様の方法で凍
結乾燥をおこなつた。 参考例−1と同様に安定度指標を求めて第2図
に示す。第2図において曲線7はソルビツトもグ
リセリンも添加しなかつたMFCの安定度指標、
曲線8および曲線9はグリセリンを添加した
MFCの安定度指標を示す。第2図はソルビツト
もグリセリンも効果がないことを示している。 参考例 3 参考例−1で得られた2%固型分濃度のMFC
凍結乾燥品50mgに対し水50mlを添加し、90〜95℃
で2時間撹拌後に、室温まで冷却した後、参考例
−1と同様に安定度指標を求めて第3図に示す。
第3図において曲線10は加熱処理をしなかつた
MFCの安定度指標、曲線11は加熱処理をした
MFCの安定度指標を示す。 第3図によれば、乾燥時に加熱処理をしてもし
なくても、MFCの再分散懸濁液の安定性はほと
んど変らないことが明白である。 参考例 4 実施例1の原料MFC(超音波未照射)と凍結乾
燥時MFC濃度2%の乾燥MFCを水に入れ、超音
波を照射して再懸濁した2種のMFCの長さと幅
を走査型表面電子顕微鏡(日立FE−SEMS−
800)で測定した。測定結果を第3表に示す。
【表】
測定条件
倍率 ×1000〜×5000
傾斜角度 0゜(水平)
加速電圧 5KV
W・D 15mm
COND−LENS 10ノツチ
白金スパツタ 120Å〜150Å
第3表に示したように、超音波を照射しても照
射しなくてもMFCの長さ及び幅には変化のない
ことが判明した。 (発明の効果) 本発明の方法によれば、乾燥工程の如何によら
ず再分散懸濁安定液が得られ、しかも条件を適当
に選択することにより乾燥以前のMFCよりも分
散安定性にすぐれた再分散懸濁液が得られる。 このように本発明によりはじめてMFCを乾燥
物として取り扱う事が可能となり微生物による腐
敗現象の防止、MFCの長期保存などが可能にな
つた。
射しなくてもMFCの長さ及び幅には変化のない
ことが判明した。 (発明の効果) 本発明の方法によれば、乾燥工程の如何によら
ず再分散懸濁安定液が得られ、しかも条件を適当
に選択することにより乾燥以前のMFCよりも分
散安定性にすぐれた再分散懸濁液が得られる。 このように本発明によりはじめてMFCを乾燥
物として取り扱う事が可能となり微生物による腐
敗現象の防止、MFCの長期保存などが可能にな
つた。
添付の図面は、先行技術によつて得られた再分
散MFC懸濁液の分散安定性を示すグラフである。
第1図は参考例−1による試験結果を示すグラ
フ、第2図は参考例−2による試験結果を示すグ
ラフ、第3図は参考例−3による試験結果を示す
グラフである。
散MFC懸濁液の分散安定性を示すグラフである。
第1図は参考例−1による試験結果を示すグラ
フ、第2図は参考例−2による試験結果を示すグ
ラフ、第3図は参考例−3による試験結果を示す
グラフである。
Claims (1)
- 1 乾燥したマイクロフイブリル化セルロースを
水に浸漬した後、発振周波数10kHz以上の超音波
を照射することを特徴とする乾燥マイクロフイブ
リル化セルロースの再分散懸濁方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8978182A JPS58206601A (ja) | 1982-05-28 | 1982-05-28 | 乾燥マイクロフイブリル化セルロ−スの再分散懸濁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8978182A JPS58206601A (ja) | 1982-05-28 | 1982-05-28 | 乾燥マイクロフイブリル化セルロ−スの再分散懸濁方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58206601A JPS58206601A (ja) | 1983-12-01 |
JPH0332573B2 true JPH0332573B2 (ja) | 1991-05-13 |
Family
ID=13980217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8978182A Granted JPS58206601A (ja) | 1982-05-28 | 1982-05-28 | 乾燥マイクロフイブリル化セルロ−スの再分散懸濁方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58206601A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5577622B2 (ja) * | 2008-05-13 | 2014-08-27 | 三菱化学株式会社 | 微細セルロース繊維分散液、高分子セルロース複合体及びセルロース繊維の解繊方法 |
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PL3612675T3 (pl) * | 2017-04-21 | 2021-11-08 | Fiberlean Technologies Limited | Mikrofibrylowana celuloza o ulepszonych właściwościach i sposoby jej wytwarzania |
-
1982
- 1982-05-28 JP JP8978182A patent/JPS58206601A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58206601A (ja) | 1983-12-01 |
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