JPH0332517Y2

JPH0332517Y2 -

Info

Publication number: JPH0332517Y2
Application number: JP1986035668U
Authority: JP
Priority date: 1986-03-11
Filing date: 1986-03-11
Publication date: 1991-07-10
Also published as: JPS62148559U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はマツフル型ストリツプ連続熱処理炉に
関するものである。

（従来技術とその問題点）従来、連続熱処理炉として、加熱帯を炉本体と
マツフルとで構成したマツフル型ストリツプ連続
熱処理炉がある。

ところで、この連続熱処理炉においては、使用
によつて生じるマツフルの熱的変形等のため、マ
ツフルを約１年位で補修取り替えを行う必要があ
る。

しかしながら、マツフルを取り替える場合、竪
型熱処理炉にあつては、マツフルを真上に吊り上
げて、炉本体から取り外す必要があるが、マツフ
ルの上部には冷却帯等があるため、前記マツフル
の着脱作業は非常に作業性が悪いという問題があ
る。

このことは、横型熱処理炉にあつても同様であ
る。

本考案者らは、前記問題点を解決するために、
種々検討の結果、炉本体を炉長方向での分割構造
とし、この分割炉体とマツフルとを炉幅方向に一
体移動可能とすると、前記冷却帯等に何等左右さ
れずに炉外に移動させることができることを見出
だして本考案を完成したものである。

（前記問題点を解決すべき手段）本考案は前記問題点を解決するために、加熱帯
を炉本体とマツフルとで構成したマツフル型スト
リツプ連続熱処理炉を、前記炉本体を炉長方向に
分割した分割炉体と固定炉体との分割構造にする
とともに、前記分割炉体とマツフルとを炉幅方向
に移動可能な台車により保持し、かつ、分割炉体
と固定炉体とに連結手段を設けたものである。

（実施例）つぎに、本考案を一実施例である図面にしたが
つて説明する。

図において、１は基台で、この基台１の中間部
にはレール２が敷設されている。

３は炉体４とマツフル６とからなる加熱帯で、
前記マツフル６の上端は、前記レール２上を図上
左右（炉幅方向）に移動する台車８にフランジ７
を介して載置され、台車８から吊り下げられてい
る。

一方、前記炉体４は、第２図に示すように、炉
長方向で分割炉体４ａとバーナ５を備えた固定炉
体４ｂとに分割され、かつ、分割炉体４ａの上端
は前記台車８にワイヤ９等で吊り下げられ、固定
炉体４ｂは前記基台１に適宜手段で固定されてい
る。

そして、分割炉体４ａと固定炉体４ｂとは、た
とえば、図示しないボルト等で一体、分離可能と
なつている。

１０は、前記基台１に取り付けられた冷却帯
で、その下端は伸縮継手１１により前記マツフル
６の上端に取り外し可能に連結されている。

なお、１２はロール、１３はシール機構、１４
はストリツプである。

したがつて、マツフル６を通過するストリツプ
１４は、炉体４のバーナ５により間接加熱され、
その後、冷却帯１０で冷却されて、連続的に熱処
理されることになる。

つぎに、マツフル６を交換する場合について説
明する。

まず、伸縮継手１１とマツフル６との連結を解
除するとともに、図示しないボルトを取り外して
炉体４を分割炉体４ａと固定炉体４ｂとに分離す
る。

そして、前記台車８を図上左方に移動する。こ
の場合、分割炉体４ａとマツフル６とは台車８に
支持されているため、冷却帯１０の存在しない位
置に移動する。

したがつて、ここで、マツフル６を適宜手段に
より抜き取り、修理あるいは交換すればよい。交
換が終了すると、再度、マツフル６を台車８にそ
の上端を支持させるとともに、台車８を移動し、
分割炉体４ａを固定炉体４ｂに一体化させ、か
つ、伸縮継手１１をマツフル６に連結するもので
ある。

前記実施例では、竪型マツフル型ストリツプ連
続熱処理炉について述べたが、横型においては、
分割炉体に移動装置または移動装置への連結具を
取り付け、分割炉体とマツフルとを上方に一緒
に、または、別々に移動させるようにすればよ
い。また、加熱手段としては電熱式でもよい。

（効果）以上の説明で明らかなように、本考案によれ
ば、炉体を炉長方向に分割した分割炉体と固定炉
体との分割構造とし、この分割炉体とマツフルと
を炉幅方向に一体移動可能としてあるので、冷却
帯等が存在していても、これらに影響されること
なくマツフルを移動でき、マツフルの交換を容易
に行うことができる。

しかも、マツフルと分割炉体とを移動する台車
は、マツフルの炉外支持構造物として兼用するた
め、全体としての構造も簡単である。

なお、バーナ等の燃焼機器を、実施例に示すよ
うに、固定炉体側のみに設ければ、マツフル６の
交換にあたつて、バーナ配管等を着脱する必要が
なく、マツフルの交換作業がそれだけ簡単になる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案にかかるマツフル型ストリツ
プ連続熱処理炉の断面図で、第２図は第１図の
−線断面図である。１……基台、３……加熱帯、４……炉体、４ａ
……分割炉体、４ｂ……固定炉体、５……バー
ナ、６……マツフル、７……フランジ、８……台
車、１０……冷却帯、１１……伸縮継手、１４…
…ストリツプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 加熱帯を炉本体とマツフルとで構成したマツ
フル型ストリツプ連続熱処理炉において、前記
炉本体を炉長方向に分割した分割炉体と固定炉
体との分割構造とするとともに、前記分割炉体
とマツフルとを炉幅方向に一体移動可能な移動
装置により保持し、かつ、分割炉体と固定炉体
とに連結手段を設けたことを特徴とするマツフ
ル型ストリツプ連続熱処理炉。 (2) 前記固定炉体側にのみ、燃焼機器を有するこ
とを特徴とする前記実用新案登録請求の範囲第
１項に記載のマツフル型ストリツプ連続熱処理
炉。