JPH0332426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車等の計器板におけるウオーニン
グランプ取付装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より自動車等においては、スピードメー
タ、タコメータ、燃料計等の計器の計器板に、オ
イル量、照明灯、ドア開閉、バツテリチエツク等
の各種ウオーニング装置の表示部が設けられてい
る。計器類では、文字板の背後に光導板があつて
この光導板により文字板を全面にわたつて一様に
照明するようになつているが、前記ウオーニング
装置は点灯することにより警報するようになつて
いるため、表示部背後には文字板の照明用とは別
個に表示用ウオーニングランプが配されるのが一
般的である。

第３図はこの種のウオーニングランプの取付構
造の一例を示しており、計器の文字板１の背面に
は光導板２が設けられ、光導板２に穿つた孔２ａ
の背後には、計器のケース３に形成した柱３ａを
位置させ、この柱３ａの先端部にLEDの如きウ
オーニングランプ４を取り付けたものである。

また第４図の例では、柱３ａの代わりに筒状の
収納部３ｂをケース３に突出して設け、この収納
部３ｂ底部にウオーニングランプ４を配するとと
もに、筒状の先端を開口として文字板１に臨ませ
たものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし乍ら上記いずれの位置にあつても、ウオ
ーニングランプ４はケース３に固定されているか
ら、第３図の例においてはウオーニングランプの
外周部と孔２ａとの間、第４図の例においては収
納部３ｂ先端と孔２ａとの間に幾分かのクリアラ
ンスを設けて、組立時にウオーニングランプ４と
文字板１上の表示部との文字板１平行方向の位置
調整を行えるようにしているのであるが、この位
置調整作業は極めて煩雑であり、実際には位置ず
れが生じ易い。

またケース３には前方に突出する柱３ａ、収納
部３ｂ等を設けなくてはならないため、スペース
を効率的に利用し難い。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、ウ
オーニングランプを文字板に対して正確に且つ容
易に位置決めできるようにするとともに、スペー
スを有効に利用することのできる計器板における
ウオーニングランプの取付装置を提供することを
目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため本考案により成された
ウオーニングランプ取付け装置は、ウオーニング
ランプをホルダに収納し、このホルダの側面に溝
を形成し、光導板には周壁に段部が設けられた切
欠部を形成し、前記ホルダの溝を前記切欠部の段
部に嵌合して前記光導板に対してホルダをその面
方向で位置調整可能に保持し、ホルダの前部に設
けた突出部を光導板前面に設けた文字板の窓に緊
密に嵌合して文字板に対するホルダの位置決めを
行うようにしたことを特徴としている。

〔実施例〕

以下第１図、第２図に基づいて本考案の実施例
を説明する。

第１図は実施例の断面図であり、LEDからな
るウオーニングランプ４は有底の角筒形ホルダ５
内に収納されている。このホルダ５は上方を開口
とし、３方向の側面には２つの鍔部５ａ，５ｂと
この鍔部５ａ，５ｂ間の溝部５ｃとを形成してお
り、底壁からは前記ウオーニングランプ４のリー
ド線６を導出している。

一方、文字板１を上面に貼着した光導板２には
角型の切欠部２ｂが形成されており、切欠部２ｂ
の３方向の周壁には段部２ｃが周壁全周にわたつ
て設けられている。

そして前記ホルダ５の溝部５ｃの幅d₁は光導板
２の段部２ｃの幅d₂と略同一寸法に設定され、相
対向する溝部５ｃ底面間の寸法w₁は、これに対
応する相対向する切欠部周壁間の距離w₂より１
mm程度小さく設定される。

而して、ホルダ５は第１図に示すように、前記
鍔部５ａ，５ｂが段部２ｃを挟み、溝部５ｃ内に
段部２ｃが嵌合することで光導板２の切欠部２ｂ
に固定されるが、溝部５ｃ間の幅w₁は段部２ｃ
間の距離w₂より幾分小さいため、ホルダ５は光
導板２と平行な方向（第１図の左右方向）に１mm
程度の範囲内で移動可能である。また第２図から
わかるようにホルダ５は切欠部２ｂの開口側より
光導板２に嵌合されるから、この嵌合方向、即ち
上述移動方向と直角で光導板２に対し平行な方向
（第１図の底面に垂直な方向）にも幾分移動可能
である。しかし乍ら、光導板２と直角な方向にお
いては、溝部５ｃの幅d₁と段部２ｃの幅d₂とが略
同一であつて緊密に嵌合しているから、ホルダ５
は光導板２に対し移動不能である。

このようにしてホルダ５を取付けた光導板２の
上方からは文字板１が貼着される。

文字板１には計器の指針７に対する表示１ａの
他、前記光導板２の切欠部２ｂに対応する位置に
角形の窓１ｂが穿設されており、この窓１ｂの径
D₁はホルダ５の前面に形成した角形の突出部５
ｄの外径D₂と略同一に設定され、窓１ｂは突出
部５ｄに緊密に嵌合する。従つてこの窓１ｂによ
つてホルダ５の光導板２と平行な方向における位
置が定められる。

尚上記実施例では、文字、図形等からなるウオ
ーニング表示部を示していないが、これはホルダ
５内においてウオーニングランプ４の上面に直接
設けるか、又はホルダ５の突出部５ｄ上面に取り
付けるようにすればよい。

〔考案の効果〕

本考案は以上の如くであり、ウオーニングラン
プをホルダ内に収納し、このホルダを光導板に対
し平行な方向に移動可能に多少のクリアランスを
もつて保持させ、文字板によつてこの方向のホル
ダの位置決めを行うようにしたものである。

従つて、光導板と文字板間に多少の位置ずれが
あつてもウオーニングランプを文字板に対して正
確に位置決めすることができるとともに、ウオー
ニングランプの取付けは、予め一体化したホルダ
を光導板に嵌合し、上方より文字板を設けること
でなされるから極めて容易であり、作業性が向上
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の要部断面図、第２図は
本考案実施例の分解斜視図、第３図は従来例の要
部断面図、第４図は他の従来例の要部断面図であ
る。 １……文字板、１ａ……表示、１ｂ……窓、２
……光導板、４……ウオーニングランプ、５……
ホルダ、５ｄ……ホルダの突出部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 文字板の背面の光導板により文字板を背後から
   照明するとともに、文字板にはウオーニング装置
   の表示部を設け、この表示部の背後にウオーニン
   グランプを配した計器板において、 前記ウオーニングランプをホルダに収納し、こ
   のホルダの側面に溝を形成し、光導板には周壁に
   段部が設けられた切欠部を形成し、前記ホルダの
   溝を前記切欠部の段部に嵌合して前記光導板に対
   してホルダをその面方向で位置調整可能に保持
   し、ホルダの前部に設けた突出部を、光導板前面
   に設けた文字板の窓に緊密に嵌合して文字板に対
   するホルダの位置決めを行うようにした、 ことを特徴とするウオーニングランプ取付装置。