JPH0331513Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0331513Y2
JPH0331513Y2 JP1986117041U JP11704186U JPH0331513Y2 JP H0331513 Y2 JPH0331513 Y2 JP H0331513Y2 JP 1986117041 U JP1986117041 U JP 1986117041U JP 11704186 U JP11704186 U JP 11704186U JP H0331513 Y2 JPH0331513 Y2 JP H0331513Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical
mounting body
reflecting mirror
support cylinder
spherical bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986117041U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6325286U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986117041U priority Critical patent/JPH0331513Y2/ja
Publication of JPS6325286U publication Critical patent/JPS6325286U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0331513Y2 publication Critical patent/JPH0331513Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、レーザビームの方向を任意の角度で
反射し、屈曲させるためのビームベンダに関す
る。
従来技術 一般に、レーザ加工装置においては、レーザ発
振器とレーザヘツドとの位置関係の制約上、ビー
ム経路を直線的に設定することが困難である。ま
た、レーザビームが各加工点に対して常に適当な
状態で照射されるように、レーザヘツドにX、
Y、Z方向の移動機能、あるいは回転機能を持た
せており、例えば3軸制御あるいは5軸制御など
のレーザ加工装置が数多く使われている。このた
め、レーザビームは、通常、軸方向の異なる複数
の中空軸の軸中心を通り、これらの中空軸の各屈
曲点ではビームベンダの反射鏡により反射屈曲し
ながら、照射点に導かれる。したがつて、反射鏡
は、レーザビームをその中心に狂いのないように
正確に反射させるものでなければならない。この
ため、ビームベンダの組み込み時における反射鏡
の角度の微調整、あるいは使用中の再調整などが
必要とされる。
そこで、第3図に見られるように、従来のビー
ムベンダ21は、反射鏡22を取り付けた取付板
23の背面側に半球面24を形成し、この半球面
24を本体25の球座26に対して圧縮スプリン
グ27により付勢しながら当接させるようにして
いる。そして、その球座26に沿つて取付板23
を3本または4本の調整ねじ28により移動させ
ることで、反射鏡22の角度が微調整できるよう
になつている。
ところが、上記構造のものによると、調整ねじ
28の調整具合によつては半球面24が球座26
より離れることがあり、その結果、反射鏡22の
回転心がずれ、調整状態が不安定となる。また、
半球面24と球座26の部分が安定した保持状態
とするために、半球面24および球座26を大き
く形成しなくてはならず、その結果、ビームベン
ダ21全体が大型となつてしまう。さらに、調整
後のロツク機能がとくにないため、調整ねじ28
の緩みなどにより、調整状態が狂うなどの問題点
がある。
考案の目的 したがつて、本考案の目的は、上記問題点を無
くし、調整ねじの調整方向に制約を受けずに、安
定した反射鏡の微調整をできるようにし、しかも
調整状態を安定維持するロツク機能を備えた小型
で安価のビームベンダを得ることである。
考案の概要 そこで、本考案は、反射鏡を保持する取付板
と、この取付板を支持する支持筒の間に球面座お
よび球面ブツシユとからなる調心型の球面軸受を
抜け止め状態で介在させるようにしている。この
ことにより、支持筒に対して取付体が球面軸受の
可動範囲で回動自在に支持された状態となり、調
整ねじにより、その調整方向の制約を受けずに、
取付体の角度すなわち反射鏡のレーザビームに対
する角度を調整することができる。また、上記支
持筒にすり割り部を形成し、このすり割り部をテ
ーパボルトおよび締付けナツトとの締め付け具合
によつて押し広げ、上記球面座と球面ブツシユを
摺動不能の状態にできるようにしている。このこ
とにより、取付体をロツク状態として、反射鏡の
角度調整状態が安定に維持できる。さらに、上記
球面軸受は、標準品として製造されており、しか
も小型でありながら、安定した回動を行えるた
め、ビームベンダ全体をコンパクトに、しかも安
価に製作できる。
実施例の構成 第1図および第2図は、本考案のビームベンダ
1を示している。このビームベンダ1は、主要部
として、反射鏡2、取付体3、球面軸受4、支持
筒5、テーパボルト6、本体7、調整ねじ8とに
より構成されている。
上記反射鏡2は、レーザビームを任意の角度で
反射屈曲させるものであり、その反射面2aを外
側すなわちレーザビーム側に向けた状態で、押え
リング9および取付けボルト10により上記取付
体3の前面に固定されている。また、この取付体
3の背面側の中心位置には、軸受体11がはめ込
まれており、この軸受体11の中心に、環状凸球
面の球面座4aと環状凹球面の球面ブツシユ4b
とからなり、調心可能な組み合わせ構造の球面軸
受4が固定されている。そして、軸受体11およ
び球面軸受4の球面ブツシユ4bは、ともに押え
板12および取付けボルト13とにより取付体3
に対して抜け止め状態で固定されている。もちろ
ん、自動調心型の球面軸受4の球面座4aと球面
ブツシユ4bとは、汎用の調心軸受と同様に、中
心に大径部を有し、両端で小径部を有する環状球
面ではまり合つているから、テーパボルト6の方
向に抜けない状態となつている。なお、取付体3
と軸受体11との間には冷却室14が形成される
ようになつており、この冷却室14に冷却用エア
ー出し入れ口15により冷却用エアーを取り入れ
るようになつている。
また、上記支持筒5は、球面軸受4を介して、
取付体3を回動自在に支持するとともに、球面座
4aを上記本体7との間で挟み込み、固定ナツト
16の締め付けにより固定している。すなわち、
本体7側に固定された球面座4aに対して、球面
ブツシユ4bおよび取付体3が、その球面に沿つ
て摺動自在に支持されているとともに、本体7に
対して支持筒5が抜け止め状態で支持されてい
る。
さらに、上記テーパボルト6は、そのテーパ面
6aにより支持筒5に形成されたすり割り部5a
および球面座4aを材料変形により外径方向に押
し広げて、球面軸受4の回動状態をロツクするよ
うに、支持筒5の中空部の取付体3側より挿入さ
れ、その先端部が支持筒5より突出しており、そ
の突出部のねじに締付けナツト17がねじ込まれ
ている。
また、上記本体7は、既に述べたように、支持
筒5および球面座4aを固定支持するとともに、
全体として、前面を開口させた容器状に形成され
ており、その開口面側に反射鏡2が位置する状態
でビームベンダ1の外装カバーとなつている。
さらに、上記調整ねじ8は、取付体3を反射鏡
2側に押し込んで、取付体3を球面軸受4を中心
に回動させ、反射鏡2のレーザビームに対する角
度を微調整するように、例えば4本の調整ねじ8
が本体7の等配点に、貫通状態で反射鏡2の法線
方向に螺合しており、その各先端部が押え板12
を押圧可能な状態となつている。この4本の調整
ねじ8のうち、一方の隣り合う2本は、基準側で
あり、他の隣り合う2本は、微調節用である。
なお、本体7の開口側と押えリング9との間
は、リング状のスポンジ18を介在させ、さら
に、押え板12と本体7との間には、スプリング
19を介在させており、それらの付勢力および吸
収力により反射鏡2を角度調整する時の動きが安
定するようになつている。
実施例の作用 本考案のビームベンダ1で、反射鏡2のレーザ
ビームに対する角度の微調整を行う場合、まず、
締付けナツト17を緩めて取付体3が球面軸受4
を中心にいずれの方向にも回動可能な状態となる
ようにする。この状態で、調節側の調整ねじ8を
適当に調整して取付体3の角度すなわち反射鏡2
のレーザビームに対する角度を微調整する。ここ
で、既に記載したように、4本の調整ねじ8のう
ち2本の調整ねじ8は、基準位置に設定されてお
り、他の2本の調整ねじ8の調整具合により角度
調整を行う。次に、反射鏡2の角度の微調整が完
了した時点で、締付けナツト17を再び締め付け
て、球面軸受4をその材料変形により回動不能な
状態にロツクする。このロツク過程でも、反射鏡
2の角度調整状態がずれることなく、レーザビー
ムの反射方向が安定する。
考案の変形例 なお、上記実施例では、調整ねじ8の方向を反
射鏡2の法線方向に設定しているが、これと直交
する方向、つまり反射面の方向に設定してもよ
い。
考案の効果 本考案のビームベンダでは、反射鏡を固定保持
する取付体が、球面軸受を介して支持筒に回動自
在に支持されているため、調整ねじの方向に制約
を受けずに、常に回動中心を一定位置に保つこと
ができる。したがつて、反射鏡の反射中心が大き
くずれるようなことがない。
また、球面軸受を回動不能な状態にロツクする
機能を備えているため、反射鏡の角度調整状態が
ずれることがない。したがつて、レーザビームの
反射方向が安定する。
さらに、球面軸受が標準品として製造されてお
り、しかも、小型のものでも安定した回動状態が
得られるため、ビームベンダ全体をコンパクト
に、しかも安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のビームベンダの垂直断面図、
第2図は同ビームベンダの背面図である。第3図
は従来のビームベンダの垂直断面図である。 1……ビームベンダ、2……反射鏡、3……取
付体、4……球面軸受、5……支持筒、5a……
すり割り部、6……テーパボルト、7……本体、
8……調整ねじ、17……締付けナツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. レーザビームを設定された任意の方向に反射さ
    せる反射鏡2と、この反射鏡2を固定状態で保持
    する取付体3と、環状凸球面の球面座4aと環状
    凹球面の球面ブツシユ4bとの調心可能な組み合
    わせ構造からなり取付体3の中心部に固定された
    球面軸受4と、この球面軸受4を介して上記取付
    体3を回動自在に支持する支持筒5と、この支持
    筒5の中空部に挿入され、支持筒5を押し拡げて
    押し拡げ方向の押圧力により上記球面軸受4を摺
    動不能のロツク状態とするテーパボルト6および
    その締付けナツト17と、上記支持筒5を支持す
    る本体7と、この本体7に螺合し、上記取付体3
    を押して、取付体3の角度すなわち反射鏡2のレ
    ーザビームに対する角度を微調整するための複数
    の調整ねじ8とを具備することを特徴とするビー
    ムベンダ1。
JP1986117041U 1986-07-30 1986-07-30 Expired JPH0331513Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986117041U JPH0331513Y2 (ja) 1986-07-30 1986-07-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986117041U JPH0331513Y2 (ja) 1986-07-30 1986-07-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6325286U JPS6325286U (ja) 1988-02-19
JPH0331513Y2 true JPH0331513Y2 (ja) 1991-07-04

Family

ID=31002193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986117041U Expired JPH0331513Y2 (ja) 1986-07-30 1986-07-30

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0331513Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6325286U (ja) 1988-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4088396A (en) Optical mount with independently orthogonally adjustable element
JP2743249B2 (ja) 光コリメータ
US3357268A (en) Optical cell
US4531855A (en) Adjustable arm
JPH1073122A (ja) 摩擦の少ないボールジョイントを製造するための方法ならびに摩擦の少ないボールジョイント
JPH0331513Y2 (ja)
US4637695A (en) Adjusting the direction of a beam of radiation
JP3217374B2 (ja) 支持アーム機構のための傾動アダプタ
JP4000682B2 (ja) テレビカメラのアジャスト装置
US5099102A (en) Device for supporting and adjusting a mirror in a laser-robot system and a laser-robot system using the device
JP2503831Y2 (ja) 雲台装置
JPH0645849Y2 (ja) 測量機のスラスト隙間調整装置
JP2000019380A (ja) ミラー保持調整装置
JPH0755364Y2 (ja) クリック係止機構
JP2019137355A (ja) 車両用のアッパーマウント及びサスペンション
JP3949802B2 (ja) 板ガラス保持具の取付装置
JPH0451500Y2 (ja)
JPH0756144Y2 (ja) レーザ加工用ヘッド
JP2501730Y2 (ja) ボルトの芯出し装置
JPH0742094Y2 (ja) 測量機の軸筒支持装置
JPH0311901Y2 (ja)
JPS6323851Y2 (ja)
JPS649490B2 (ja)
JPS5918236Y2 (ja) カ−ブミラ−等の支持装置
JPS6350037Y2 (ja)