JPH0742094Y2 - 測量機の軸筒支持装置 - Google Patents

測量機の軸筒支持装置

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JPH0742094Y2
JPH0742094Y2 JP4498589U JP4498589U JPH0742094Y2 JP H0742094 Y2 JPH0742094 Y2 JP H0742094Y2 JP 4498589 U JP4498589 U JP 4498589U JP 4498589 U JP4498589 U JP 4498589U JP H0742094 Y2 JPH0742094 Y2 JP H0742094Y2
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cylinder
shaft
shaft cylinder
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surveying instrument
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Inventor
孝 川嶋
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株式会社ソキア
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、トランシット等の測量機における支持装置に
係り、特に測量機上部を支承する軸筒の支持装置に関す
る。
[従来技術] 通常、測量機本体は、固定側の機体下部に対して、可動
側に機体上部が、堅軸で回動可能に支承されている。
そして従来から、測量機上部を支承する軸筒の支持装置
としては、第2図或は第3図で示されるように、微動筒
4と軸筒3を直接固定し、測量機上部を担持する竪軸2
が前記軸筒の中で回動する技術が用いられている。なお
堅軸が上方に抜けるのを防ぐために抜け止めナットが設
けられている。また、軸筒と抜け止めナットの対接する
面はわずかな間隙となって、堅軸が軽く回転するよう構
成されている。
即ち、第2図で示される従来技術は、先ず、軸筒3に水
平フランジ部5を形成し、該水平フランジ部5の下方の
外周面に、雄ネジ部S1を螺刻する。一方、微動筒4の中
央に開設されている挿通孔12の上部には、円筒状の軸筒
担持部6が形成されており、この軸筒担持部6の内周面
には雌ネジ部S2が螺刻されている。そしてこれらの両ネ
ジ部S1,S2を螺着し、更にこの螺着部に接着剤を注入し
て、前記軸筒3と微動筒4とを固定している。
また第3図で示される従来技術は、内側に軸筒3と摺接
する面6aを有する軸筒担持部6を形成し、軸筒3の外周
に設けられた水平フランジ部5を、上記第2図に示され
る従来技術よりも大きな径に形成する。そして水平フラ
ンジ部5と前記軸筒担持部6とを重ね、その下方よりネ
ジ8を嵌入して、このネジ8により軸筒3と軸筒担持部
6とを固定したものである。この場合、軸筒担持部6に
開設されたネジ貫通孔6bと、水平フランジ部5に設けら
れたネジ孔5aのうち、ネジ貫通孔6bは製作誤差等を吸収
することが可能なように、ネジ孔5aよりやや径が大きく
形成されている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、測量機上部のスムーズな回動は、測量機上部
を担持する堅軸2が、軸筒3の摺動面3a及び3bと、それ
ぞれ数μmというきわめて小さな間隙を保って、該軸筒
3に対して回動することにより得られるようになってい
る。そして、この摺動面3a,3bと堅軸2とが、密着して
回動不能にならないように、堅軸2及び軸筒3の表面
は、表面焼き入れ処理により硬化されて形成されてい
る。
しかし、第2図で示した従来技術は、軸筒3と微動筒4
とを、雌雄のネジS1,S2で固定しているため、上記表面
焼き入れ処理をするときに、軸筒3の外周面に形成され
た雄ネジ部S1が熱膨張するが、摺動面3a,3bは研磨さ
れ、堅軸2と僅かな間隔をもって内接する。そしてこの
ネジ部の熱膨張率によって、軸筒担持部6の内周面に形
成されている雌ネジ部S2と螺合する際、軸筒3にひずみ
力が加わって軸筒3の真円が悪くなってしまうことにな
る。このような上下方向以外の力が加わると、摺動面3
a,3bと堅軸2との間、特に摺動面3bと竪軸2との間に、
上記の微妙な間隙を保持させることが難しくなり、結局
摩擦などが生じて堅軸2の回動が重くなり、測量機上部
がスムーズに回動しなくなるという問題があった。
また第3図に示される従来技術は、ネジ8を挿通するた
めに、水平フランジ部5及び軸筒担持部6の加工誤差に
よってひずみが生じてしまい、ネジ固定の際、軸筒3に
不測の応力が発生してしまう。更に好ましくないこと
に、たとえ位置誤差が生じない場合でも、ネジ8の締め
付けによって水平フランジ部5は軸筒担持部6側へ、即
ち下方(図中の矢印C方向)へ引き付けられ、軸筒3に
ひずみを与え、真円研磨の状態をくずし、堅軸2を締付
ける結果となる。このように、第3図で示される支持装
置でも、前述したような微妙な間隙を維持することは困
難で、先に示した従来例と同様、上下方向以外の力が作
用してしまい、測量機上部がスムーズに回動しないとい
う問題があった。
本考案の目的は、上記の欠点を解消し、測量機上部をス
ムーズに回動することのできる軸筒支持装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案に係る測量機の軸筒支
持装置は、竪軸を内部で回転可能に支承する軸筒と、測
量機下部の微動筒とを固定してなる軸筒支持装置におい
て、該軸筒支持装置は、前記微動筒に連なる軸筒担持部
の中央に開設され前記軸筒を挿通する挿通孔と、前記軸
筒の外周に形成された水平フランジ部と、該水平フラン
ジ部の外周側で前記軸筒担持部と連結される支持部と水
平フランジ部上に位置する内フランジ部とを備えた押え
部材と、から構成され、前記水平フランジ部を前記軸筒
担持部上に配設すると共に水平フランジ部を前記押え部
材と前記軸筒担持部とで上下から挟持することによって
前記軸筒を微動筒に固定してなることを特徴とする。
[作用] 本考案は、水平フランジ部を軸筒担持部上に配設すると
共に水平フランジ部を押え部材と軸筒担持部とで上下か
ら挟持することによって軸筒を微動筒に固定しているた
め、軸筒には上下方向以外に力が作用せず、このため軸
筒を完璧な垂直に支持することができ、堅軸と軸筒摺動
面との間に好適な間隙を保持させることができる。また
上述のように構成することによって、堅軸にひずみを与
えないようにすることができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。な
お、以下に説明する部材,配置等は本考案を限定するも
のでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改変することが
できるものである。
第1A図及び第1B図は本考案の一実施例を示すものであ
り、この実施例においては、前記従来例の第2図及び第
3図で示された部材等と同一部材には同一符号を付して
説明をする。
第1A図及び第1B図で示すように、測量機上部1は堅軸2
によって担持されるとともに、測量機の外周壁の下端に
形成された係合部Kと係合して、微動筒4上で回動自在
に載置されている。この係合部Kは、突起部1a及び1bの
間に溝1cを形成し、微動筒4の周縁先端部4aを係合させ
るてなるものである。なお、この係合部Kはラビリンス
シールされ雨水等の浸入を防止している。また、軸筒3
の内周面の上部と下部に、やや隆起した摺動面3a,3bが
形成されており、前記堅軸2がスムーズに回動できるよ
うに、摺動面3a,3bと、堅軸2との間には、僅かな間隙
(数μm)が設けられている。なお符号10はボールベア
リング,符号11は堅軸が上方に抜けるのを防ぐ抜け止め
ナット,符号13は整準台を示すものである。なお抜け止
めナットと堅軸の作用は従来例と同様になされる。
本例の微動筒4は、お椀容器状の形状をしており、開口
部9が開設されている。該開口部9の上部には、上方
(第1A図)へ盛り上がった軸筒担持部6が形成されてい
る。そして軸筒担持部6の中央部には、軸筒3を挿通す
るための挿通孔12が形成されており、さらに軸筒担持部
6の上面は水平に形成されている。そしてこの軸筒担持
部6の所定箇所には、ネジ挿通孔6bが穿設されている。
上記軸筒3の外周面の所定位置には、水平フランジ部5
が、前記挿通孔12の径より大きく周設されている。この
水平フランジ部5が前記軸筒担持部6の水平な上面に当
接することにより、軸筒3は軸筒担持部6上に載置され
るように構成されている。
また水平フランジ部5の外方には、断面L字形をしたリ
ング状の押え部材7が配設されており、L字形の一辺側
は、水平フランジ部5の上面と当接すると共に、中心軸
方向へ向かって延出する内フランジ7aとなっており、L
字形の他辺は、上記軸筒担持部6の上面に配設される支
持部7bとなっている。そして、支持部7bの所定箇所の前
記ネジ挿通孔6bと整合する位置には、ネジ孔7cが穿設さ
れている。
上記構成からなる実施例において、軸筒3を微動筒4に
固定するには、次のようにして行なう。即ち、軸筒3を
軸筒担持部6の挿通孔12に挿通して、水平フランジ部5
を軸筒担持部6の上面に位置させる。そして水平フラン
ジ部5の上方から押え部材7を取付ける。このようにす
ると、押え部材7の内フランジ7aと軸筒担持部6との間
に、水平フランジ部5が挾持されるようになる。次に、
ネジ挿通孔6bとネジ孔7cとを整合させて、ネジ8をネジ
挿通孔6bの下方から嵌入して、押え部材7のネジ孔7cに
螺着する。このとき、押え部材7に設けられた内フラン
ジ7aと軸筒担持部6との間に、水平フランジ部5が挾持
されて、軸筒3は微動筒4に固定される。
また上記実施例では、押え部材7としてリング状の部材
を用いているが、これに限らず、不連続な扇形状の部材
を適宜複数カ所に配設しても良い。またネジ8に代わっ
て、押え部材側に下方へ突出する延出部を形成し、該延
出部を軸筒担持部に穿設した貫通孔に挿入して、下端を
押えナットで固定するなどにしてもよい。
このように、軸筒3と微動筒4とを固定するのに、軸筒
3の水平フランジ部5を上下方向から挾持して、微動筒
4に固定させているので、軸筒3にひずみを与えること
がない。従って、軸筒3の固定によるひずみをなくし、
測量機上部のスムーズな回動を確保することができる。
[考案の効果] 本考案は、上記のように、水平フランジ部を軸筒担持部
上に配設すると共に水平フランジ部を押え部材と軸筒担
持部とで上下から挟持することによって軸筒を微動筒に
固定しているため、軸筒には上下方向の力だけが作用
し、軸筒から竪軸への不測の力が作用することがなく、
測量機上部を担持する堅軸と、微動筒に固定された軸筒
の摺動面との間隙を、一定の幅に保持することができ、
これにより測量機上部をスムーズに回動させることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1A図及び第1B図は本考案の一実施例を示すもので、第
1A図は要部断面図であり、第1B図は第1A図の部分拡大図
であり、第2図及び第3図は従来例を示すの要部断面図
である。 1……測量機上部、2……堅軸、3……軸筒、4……微
動筒、3a,3b……摺動面、5……水平フランジ部、6…
…軸筒担持部、7……押え部材、8……ネジ、12……挿
通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】竪軸を内部で回転可能に支承する軸筒と、
    測量機下部の微動筒とを固定してなる軸筒支持装置にお
    いて、該軸筒支持装置は、前記微動筒に連なる軸筒担持
    部の中央に開設され前記軸筒を挿通する挿通孔と、前記
    軸筒の外周に形成された水平フランジ部と、該水平フラ
    ンジ部の外周側で前記軸筒担持部と連結される支持部と
    水平フランジ部上に位置する内フランジ部とを備えた押
    え部材と、から構成され、前記水平フランジ部を前記軸
    筒担持部上に配設すると共に水平フランジ部を前記押え
    部材と前記軸筒担持部とで上下から挟持することによっ
    て前記軸筒を微動筒に固定してなることを特徴とする測
    量機の軸筒支持装置。
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