JPH0331062B2 - - Google Patents

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JPH0331062B2
JPH0331062B2 JP60183828A JP18382885A JPH0331062B2 JP H0331062 B2 JPH0331062 B2 JP H0331062B2 JP 60183828 A JP60183828 A JP 60183828A JP 18382885 A JP18382885 A JP 18382885A JP H0331062 B2 JPH0331062 B2 JP H0331062B2
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JP
Japan
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density
copolymer
ethylene
transparency
laminate
Prior art date
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JP60183828A
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English (en)
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JPS6244256A (ja
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Kihachi Shishido
Toshio Taka
Hisashi Hatano
Toshihiko Funato
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
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Priority to EP19860306491 priority patent/EP0216509B1/en
Priority to DE8686306491T priority patent/DE3681536D1/de
Priority to US06/899,850 priority patent/US4775562A/en
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  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は衛生性、柔軟性、透明性、耐熱性など
にすぐれた血液、薬液などを入れる医療用袋に関
する。さらにくわしくは、内外層を低密度ポリエ
チレンとし、中間層を密度0.935g/cm3以下であ
るエチレンと1−オレフインとの共重合体とする
積層体からなることを特徴とする医療用袋に関す
るものであり、衛生性、柔軟性、透明性、耐熱性
などにすぐれた血液、薬液などを入れる医療用袋
を提供することを目的とするものである。 従来の技術 現在、医療用容器として、ガラス、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどからなる硬質の容器と可
塑性を含むポリ塩化ビニルからなる軟質の袋が知
られている。しかし、前者は内容液を滴下するさ
いに通気針または通気孔つきの輸液セツトを用い
て空気を導入せねばならない。さらに、内容液の
汚染などを生じる。一方、後者は、前記の空気の
導入が不要であり、内容液の滴下とともに袋自体
が大気圧によつて絞られるなどの安全性、運搬の
便利性などがある。しかし、ポリ塩化ビニルに含
される可塑剤、残留モノマーの毒性などの問題が
ある。 これに対し、柔軟性、透明性、衛生性などの点
で、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エラストマ
ーなどのポリマーを中間層に用いた医療用袋が提
案されている(特開昭58−165866号)が、中間層
に使われるこれらのポリマーは耐熱性が乏しいた
めに滅菌時に袋にシワ状態が発生するなどの外観
の劣る医療用袋が得られるなどの問題がある。 発明が解決しようとする問題点 以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題
点)がなく、すなわち衛生性が良好であるのみな
らず、柔軟性および透明性が著しくすぐれ、かつ
耐熱性についても良好な医療用袋を得ることであ
る。 問題点を解決するための手段および作用 本発明にしたがえば、これらの問題点は内外
層を低密度ポリエチレンとし、中間層を密度が
0.915g/cm3以下であり、かつ炭素数が15未満
の分岐である結晶性のエチレンと1−オレフイ
ンとの共重合体とする積層体であつて、積層体
の厚みが0.15〜0.6mmであり、中間層の厚みが
積層体全体の厚みの60%以上である積層体から
なることを特徴とする医療用袋、 によつて解決することができる。以下、本発明を
具体的に説明する。 (A) 低密度ポリエチレン 本発明の内層および外層を構成する低密度ポリ
エチレンは、通常密度が0.930g/cm3以下であり、
衛生性はポリ塩化ビニルよりはるかにすぐれ、良
好な柔軟性、透明性を有するが、滅菌の温度条件
から密度0.920g/cm3以上が好ましい。該低密度
ポリエチレンは主鎖と長鎖分岐とからなつている
いわゆる高圧法ポリエチレンである。ここで、長
鎖分岐とは、主鎖に対して充分比較し得る程度の
長さを有するものであり、たとえば炭素数が15以
上の分岐を意味する。 (B) エチレンと1−オレフインとの共重合体 また、本発明の中間層を構成するエチレンと1
−オレフインとの共重合体(以下「エチレン系共
重合体」と云う)は、その密度は0.935g/cm3
下であり、0.930g/cm3以下のものが好ましく、
特に0.925g/cm3以下のものが好適である。この
エチレン系共重合体の製造に用いられる1−オレ
フインとは、通常炭素数が多くとも12個のα−オ
レフインであり、代表例としてプロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1
およびオクテン−1があげられる。この共重合体
において、コモノマーとして共重合された1−オ
レフインは、コモノマーの共重合割合が高くなる
にともない、密度が低下する。すなわち、1−オ
レフインが生じる短鎖分岐の増加にともない、密
度が低下するばかりでなく、柔軟性に富み、かつ
透明性がすぐれてくるのは、前記低密度ポリエチ
レンの長鎖分岐の増加とともに密度が低下する点
では同じであるが、低密度ポリエチレンでは、密
度の低下とともに融点も低下するのに対し、該エ
チレンと1−オレフインとの共重合体では、融点
が約120℃近傍でサチレートとし、従来の密度と
融点との関係よりはずれている。この特性を生か
すことによつて柔軟性に富み、透明性および耐熱
性にすぐれる中間層の材質として応用することに
より、柔軟性があるのみならず、耐熱性にも良好
であることを見出し、本発明に至つた。前記の
“長鎖分岐”とは、主鎖と比較して充分短く、炭
素数が15未満の分岐をさす。該共重合体の密度が
0.915g/cm3以下(とりわけ、0.910g/cm3以下)
のものは、透明性がすぐれているばかりでなく、
特に柔軟性にも富み、かつ内層および外層を構成
する低密度ポリエチレンとの接着性が良好である
ために好都合である。 以上の低密度ポリエチレンおよびエチレンと1
−オレフインとの共重合体のメルトフローインデ
ツクス(JIS K7210にしたがい、条件4で測定、
以下「MFR」と云う)は成形性、強度などの点
から通常0.1〜20g/10分であり、0.1〜15g/10
分のものが望ましく、殊に0.1〜10g/10分のも
のが好適である。 (C) 積層体の製造、医療用袋の製造 本発明の積層体を得るには、水冷式または空冷
式共押出インフレーシヨン法、共押出Tダイ法、
ドライラミネーシヨン法、押出ラミネーシヨン法
など採用することができるが、経済性の点からは
水冷式共押出インフレーシヨン法および共押出T
ダイ法が好ましい。積層体は通常チユーブ状、シ
ート状であり、ヒートシールにより適宜所定の形
状、寸法に製袋み注出入口を取付けることによつ
て本発明の医療用袋を製造することができる。 積層体の厚みは好ましくは0.15〜0.6mmであり、
0.15mm未満では、質量感が損なわれる、一方、
0.6mmを越えると、柔軟性が不足気味である。ま
た各層の厚み割合は特に制限するものではない
が、積層体に柔軟性を十分付与するには中間層の
厚みを積層体の厚みの60%以上が好ましく、内外
層の厚みが0.1mm以上では積層体の柔軟性が不足
気味であり、内層の厚みが0.01mm未満ではヒート
シール強度が弱くなる懸念がある。 このようにして得られた医療用袋は必要なら
ば、内容液の充填前に袋の内外面を所定温度の蒸
留水、消毒水などで洗浄され、乾燥後に内容液を
充填するとよい。次いで、滅菌処理が施される
が、この方法としては高圧蒸気による方法があげ
られ、滅菌の条件としては特に限定される訳では
ないが通常115℃の温度では30分間、121℃の温度
では20分間などである。滅菌後、40℃以上の温度
において10分間程度の熱処理をすることによつて
該医療用袋の透明性が向上する。 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、密度は
JIS K7112のD法にしたがい、23℃±0.1℃の温
度において測定した。さらに、融点はDSC−法
にしたがい、昇温速度が1分間当り10℃で昇温さ
せ、ピークの温度を求めた。また、柔軟性は
ASTM D−882に準拠し、引張弾性率を測定し、
自然排出性は肉眼で観察することによつて評価し
た。さらに、透明性は内容液充填した後、115℃
の温度で30分間高圧蒸気滅菌処理をし、40℃にお
いて40分間熱処理したさいに肉眼で観察した。ま
た、透明性は生理食塩水を充填し、滅菌後の透視
性を肉眼で観察すること、およびASTM D−
1003法に準拠して測定することによつて求めたヘ
ーズ(Haze)によつて評価した。さらに、衛生
性は日本薬局方輸液用プラスチツク容器試験法に
基づいて試験した結果を評価した。また、外観は
得られた医療用袋を肉眼で観察した。以上のう
ち、耐熱性および外観は、それぞれ、シワ、変形
および破袋の状態を観察した。なお、耐熱性、柔
軟性の自然排出性、透明性の肉眼による観察、衛
生性、外観および総合判定は下記の四ランクで示
した。 ◎:非常に良好 〇:良好 △:やや不良 ×:不良 実施例1〜3、比較例1〜3 実施例および比較例において、内層、中間層お
よび外層をそれぞれ構成するポリマーとして、密
度が0.927g/cm3である高圧法で製造した低密度
ポリエチレン〔MFR1.1g/10分、以下「PE(1)」
と云う〕、密度が0.909g/cm3であるエチレンとブ
テン−1との共重合体〔MFR1.2g/10分、短鎖
分岐のアルキル基の平均の炭素数 約2、1000個
の炭素に対する短鎖分岐の平均の数 約27、以下
「PE(2)」と云う〕、密度が0.896/cm3であるエチレ
ンとブテン−1との共重合体〔MFR1.5g/10
分、短鎖分岐のアルキル基の平均の炭素数 約
2、1000個の炭素に対する短鎖分岐の平均の数
約35、以下「PE(3)」と云う〕、密度が0.900g/
cm3であるエチレンとヘキセン−1との共重合体
〔MFR2.0/10分、短鎖分岐のアルキル基の平均
の炭素数 約4、1000個の炭素に対する短鎖分岐
の平均の数 約30、以下「PE(4)」と云う〕、密度
が0.950g/cm3であるエチレン−ブテン−1共重
合体〔MFR1.5g/10分、短鎖分岐のアルキル基
の平均の炭素数 約2、1000個の炭素に対する短
鎖分岐の平均の数 約4、以下「PE(5)」と云
う〕、酢酸ビニルの共重合割合が20重量%である
エチレンと酢酸ビニルとの共重合体(MFR2.0
g/10分、以下「EVA」と云う」および密度が
0.900g/cm3であるエチレンとプロピレンとの共
重合ゴム(プロピレン含有量25重量%、MFR1.3
g/10分、以下「EPR」と云う)を使つた。 以上のポリマーを水冷式共押出法によつて第1
表に内層、中間層および外層の厚みならびに全体
の厚みが示されている積層フイルムを製造した
(実施例1,2、比較例2)。また、Tダイ法によ
つて上記と同様に第1表に厚みが示されている積
層フイルムを製造した(実施例3、比較例3)。
このようにして得られた各積層フイルムから医療
用袋(内容積 500ml)を製造した。このように
して得られた医療用袋の各種特性の測定を行なつ
た。それらの結果を第2表に示す。
【表】
【表】 以上の実施例および比較例の結果から、本発明
の医療用袋は、柔軟性が良好であるばかりでな
く、透明性にもすぐれており、かつ耐熱性および
衛生性が良好であることは明らかである。 発明の効果 本発明の医療用袋は下記のごとき効果(特徴)
を発揮する。 (1) 耐熱性がすぐれているために滅菌のさいに袋
にシワ、変形などの発生がほとんどなく、外観
的にも良好である。 (2) 柔軟性がすぐれているために内容液の排出な
どを生じることがない。 (3) 透明性が良好であるから、内容液の状態の判
断が簡易である。 (4) 外観(シワ、変形など)がよく、破袋がほと
んどない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内外層を低密度ポリエチレンとし、中間層を
    密度が0.915g/cm3以下であり、かつ炭素数が15
    未満の分岐である結晶性のエチレンと1−オレフ
    インとの共重合体とする積層体であつて、積層体
    の厚みが0.15〜0.6mmであり、中間層の厚みが積
    層体全体の厚みの60%以上である積層体からなる
    ことを特徴とする医療用袋。
JP60183828A 1985-08-23 1985-08-23 医療用袋 Granted JPS6244256A (ja)

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JP60183828A JPS6244256A (ja) 1985-08-23 1985-08-23 医療用袋
EP19860306491 EP0216509B1 (en) 1985-08-23 1986-08-21 Medical bag
DE8686306491T DE3681536D1 (de) 1985-08-23 1986-08-21 Beutel fuer medizinische zwecke.
US06/899,850 US4775562A (en) 1985-08-23 1986-08-25 Medical bag

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