JPH0330865A - 塗布されたウエブの移動方向を横断する方向の塗膜に形成された厚い部分を除去する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、連続的に移動しているウェブを液又は分散剤
で塗布した後、塗布されたウェブめ移動方向を横断する
方向に塗膜層に形成された厚さの厚い部分を除去する装
置及び方法に関する。

要約すれば本発明は、連続的に移動しているウェブ、例
えば写真用フィルム又は印画紙あるいは磁気記録媒体の
ウェブを液又は分散剤で塗布した後、塗布されたウェブ
の移動方向を横断する方向に形成された層の厚さの厚い
部分を除去する装置及び方法である。偏向用ローラー（
４）が塗布及び乾燥装置の下流に設置され、このローラ
ー上をこれに塗布面を向けたウェブが走行する。層の厚
さの厚い部分か接近すると、フリースで覆われた清浄用
ローラー（２）がウェブと接触するように旋回され、ウ
ェブは清浄用ローラー上のみを走行する（第１図）。

ウェブが液体、例えば粘性のある水性又は有機性の溶液
、あるいは写真用ゼラチン／ハロゲン化銀乳剤、あるい
は磁性体分散剤で塗布される場合、塗布装置が液中に浸
漬されるとき又は液から出されるとき、あるいはウェブ
が互いに接着され又はウェブ自体が厚くなった部分では
、塗布すべき材料の堆積による層の厚い部分が形成され
る。これらの厚い部分は、ウェブの移動方向を横断する
方向に延び、多くの場合ウェブの全幅を横切る。浸漬に
よる厚い部分は塗布液の供給過多により塗布作業の開始
時に形成され、これは例えばカスケード又は押出機のよ
うな塗布装置により多少の相違はあるが、急速に正常に
戻り、塗布装置が一定厚さの層を塗布する平衡状態に達
する。

塗布作業の終了時においては、塗布層がウェブの支持部
から離されるので、引き上げによる膨らみが形成される
。この膨らみも又ウェブの全幅を横切った厚い部分とし
て延び、「塗布ストランド」どなって終わる。

別々のウェブを互いに連結して塗布すべきエンドレスウ
ェブを形成するため、ウェブの端部が接着テープで一緒
に接着される場合もある。この接着テープは、ウェブの
厚さを増加させて塗布層を塗布する機構を妨害し、層の
厚さは再び平衡に達するまで増加し又は減少する。外部
の影響により形成された塗布の欠陥により、又はウェブ
の局部的な厚い部分によっても、塗布の厚い部分が形成
され得る。

これらの厚い部分は層の正常な厚さの２倍乃至４倍に達
するであろう。塗布されたウェブは、巻き取られる前に
、厚い部分も含めて総ての部分を完全に乾燥されなけれ
ばならない。もしこれらの厚い部分が完全に乾燥されな
ければ、これらは巻き取られたウェブの巻きを互いに接
着させ、次にウェブを巻きほどく際に、これをほどくこ
とができず又は破損させるであろう。更に、もしも塗膜
が完全に乾燥されないならば、塗膜は、例えば磁気テー
プのインライン清浄の場合に、接触する総てのローラー
を汚染し、その結果、痕跡、掻き傷又は変形によりテー
プの品質を損なうであろう。

ウェブの厚い部分を乾燥させるには、正常な厚さの層を
乾燥させるよりも非常に大きな乾燥ｆ赴ヵか要求される
。この能力は、大きな投資を伴う乾燥経路の延長による
か、あるいは生産の損失とエネルギーの損失とを伴う塗
布速度の低下によるがでしか得られない。また、層の厚
い部分の完全な乾燥は、正常な層が過乾燥されひび割れ
し脆くなり、写真用材料の場合には曇りを生しさせ、こ
のため正常な層の品質を損なう欠点がある。

ウェブをロールに巻き上げ得るように層の厚い部分が完
全に乾燥されたときでさえも、厚い部分におけるロール
圧力は、この部分の前後のロールの巻きに痕跡を作り、
層が感圧性であるならばロールのかなりの部分が使用で
きなくなることがしばしばである。

多くの異なった方法及び装置が、これら層の厚い部分を
減少させ又は完全に防ぐために、これまで提案されてい
る。

西独特許公開公報第２６　３３　３１６号は、まず層の
正常な部分を乾燥するために通常の方法により塗布ウェ
ブを乾燥し、次いで塗布ウェブは、好ましくは残留水分
の少ない正常な層を保護しながらウェブの厚い部分を乾
燥するマイクロウェーブ乾燥を受ける方法を開示してい
る。この方法は、層の厚い部分だけを後乾燥しエネルギ
ーの一部を節約できるが、厚い部分を無くすことはでき
ず、従ってなお厚い部分は巻き上げられたウェブにおけ
る圧力による痕跡又は破損を生ずる。更に、マイクロウ
ェーブ乾燥は相当に広い空間を必要とするので、この方
法は乾燥経路を僅かに短縮しあるいは乾燥速度を僅かに
増加させるだけである。

西独特許公開公報第１　９０４　９２８号によれば、ウ
ェブの接合、特に接着剤接合により生じた層の厚い部分
は、厚い部分を分布させるという見地から、層のこれら
の部分に水分を与えることにより無くすことができる。

しかし、この方法は厚い部分を十分に平らにはできず殆
ど成功しなかった。更に、これは、ウェブの厚い部分が
キャスティング装置を通過するとき、層の厚い部分を避
けるように装置を制御しようともした。これは、ウェブ
の厚い部分がキャスティング装置を通過する少し前にそ
の下の真空度を大きくし、次いでつニブのこの部分の通
過の直後に過度の真空を無くすことにより達成される（
西独特許公告公報筒　２４５３　８８４）。この方法は
僅かの改良しか提供せず、且つ特別の塗布装置によって
しか実施できない。

西独特許公開公報第３　０１９　４５９号は、旋回可能
に取り付けらウェブに向けられた一対のエアナイフが偏
向用ローラーの各側に１つずつ配置され、層の上の厚い
部分を掻き落とし真空タンク内に吹き込む装置を開示し
ている。このタンク内部では微粒子は水で洗い落とされ
る。この配置は、構造が比較的複雑であり、且つウェブ
を高速で走行させる際に問題が生ずる。

最後に、西独特許公開公報第２　８０３　９１４号は、
研摩装置が磁気テープを平らにし、更に磁気テープを覆
う清浄用フリースを有する装置が磁気テープを清浄にす
る、磁気記録媒体の表面を平滑化する装置を開示してい
る。この装置は、比較的大きな厚い部分の除去には不十
分である。

本発明の目的は、塗布されたウェブの移動方向を横切っ
て横断方向に延びている層の厚い部分を、ウェブ又はウ
ェブ上の正常な塗膜を破損することなく、且つウェブを
高速で走行させたときでも完全に除去できる装置及び方
法を提供することにある。

本発明は、特許請求の範囲の本発明の特徴部分において
示された特徴を有する装置の手段及び方法によりこの問
題を解決した。本発明の更に詳細は以下の説明及び図面
において明らかとされるであろう。

本発明を図面を参照して以下、より詳細に説明する。

第１図は装置の実施例を例示する。層３を塗布されたウ
ェブｌが、キャスティング装置に続く乾燥装置から第１
の偏向用ローラー１３により、清浄装置１２内に矢印方
向に走行する。ウェブｌは、塗布されていない背面が偏
向用ローラー１３と接触するように配置されている。清
浄装置１２は偏向用ローラー４を備え、ウェブｌはその
塗布された側３が偏向用ローラー４と接触しながらこの
ローラー上を走行する。休止位置においては、層が接着
された接合部、浸漬又は引き上げによる始動時又は停止
時の層の厚い部分あるいはその他の層の厚い部分によっ
て乱されていないときは、層はローラー４を汚すことな
くこのローラー上を走行する。ウェブは装置を通過した
後は位ｉＡの方に進む。

移動しているウェブの層の厚い部分の到着曲に、厚い部
分の接近が以下説明されるように合図され、休止位置２
′にありモしてウェブの幅と等しい幅の清浄用ローラー
２が移動中のウェブと接触するように旋回され、ウェブ
は偏向用ローラー４との接触を外され、その塗布された
側が清浄用ローラー２上だけを走行する。このローラー
２は回転可能であることが好ましい。従って、材料中の
（未乾燥の）厚い部分は清浄用ローラーと完全に接触で
きる。この清浄用ローラーは吸収力のあるフリースで覆
われていることが好ましい。ウェブｌの全幅に作用する
清浄用ローラーの接触圧力（面圧）は、層の組成に従っ
て調整可能であり、６ｋｐ／ｃｍ２までの値に達するこ
とができる。次いでウェブは位置Ｂで示された操作位置
において装置から去る。層の厚い部分が本装置を通過し
た後、清浄用ローラーは旋回して位置２′に戻り、ウェ
ブは再びその塗布側が偏向用ローラー４上を走行する。

液又は分散剤で汚染された清浄用ローラーは、繰り返し
上述のように機能し、塗布装置が休止したときに清浄に
され又は新しいフリースで被覆される。

変更例においては、休止位置においてフリースを器具（
図示せず）で清浄してもよい。

第２図は本発明による別の装置を示す。この例では、ウ
ェブｌは、その塗布側３が清浄装置９の方に面して装置
を通り越して走行する。このとき清浄装置は旋回し休止
位置（図示せず）に後退している。装置９は巻き出しロ
ーラー６を備え、ウェブの幅と等しい幅の清浄用フリー
ス５のウェブをこの巻き出しローラーから巻き出すこと
ができる。フリースは偏向用ローラー７上を走行して被
駆動の巻き取りローラー８上に巻き取られる。層の厚い
部分が接近すると、清浄装置９は１つ又は２つのシリン
ダー１４によりウェブと完全に接触するように旋回させ
られ、偏向用ローラー７を覆うフリース５は層の厚い部
分を掻き落とす。層の厚い部分が通過したとき、清浄装
置は再び旋回して戻り、所定長さのフリースが空気式回
動モーターにより前進させられ巻き取られ、同時に清浄
なフリース部分が巻き出しローラー６から引き出される
。

驚くべきことに、１つのキャスティング装置から幾つか
の層が続けて塗布される場合、各層の厚い部分は次の層
によって再び湿らされてその粘った状態を保つため、総
ての層の厚い部分が最後の層の塗布後に同時に除去でき
るので、最後の層の乾燥後に上述の装置を操作すること
だけしか必要でないことが見出された。

本発明による装置を作動させるか否かは、塗布ステーシ
ョンにおいて操作するようにできる。この場合、塗布装
置の始動及び停止を、即ち浸漬又は引き上げを、本発明
による装置を制御するために使用できる。装置からの引
き上げの時間が記録され、引き上げ点が装置直前の地点
に達したとき、ウェブの動きを追跡しているプログラム
によって装置が作動させられる。塗布の開始の場合、即
ち浸漬の場合も時間が再び記録され、これに塗布装置の
安定化の時間が加算され、厚い部分の終端が装置を通過
したとき、装置はウェブ監視用プログラムにより作動を
停止させられる。

層の厚い部分は計測によっても検出でき、これも装置の
始動、停止のために使用することができる。この目的の
ため、層の厚さ又は層の水分が装置の上流側で測定され
る。もしこれらの値が正常値を超えると、装置は測定点
と装置との間の距離に対応した遅延で起動され（ウェブ
の動きを監視するプログラム）、測定値が正常値に戻っ
たとき装置は再び遅延を伴ってその作動が停止させられ
る。

本装置及び方法は、機能の簡単性及び信頼性が顕著であ
る。ウェブ及びその層に対する破損が避けられる。驚（
べきことに、本装置は、塗装装置への浸漬及び引き上げ
、接着剤接合による層の厚い部分、又はその他の層の厚
い部分の全てを完全に除去できることが見出された。

本装置又は方法の適用により、塗布されたウェブの乾燥
時間を２０乃至４０％減少でき、ウェブの長さに基いた
エネルギーを相当に節約することができる。現存の塗布
装置と組み合わせて本装置及び方法が使用されるとき、
大量の材料を高速で製造でき、又は材料の品質が改良さ
れるよ２うに材料をよりゆっくりと乾燥できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、休止位置及び作動位置における本発明の装置
の側面図。 第２図は、作動位置における本発明の別の装置の側面図
。 図中、■・・・ウェブ、２・・・清浄用ローラー　３・
・・層、４，７・・・偏向用ローラー　６・・・巻き出
しローラー　８・・・巻き取りローラー　９，１２・・
・清浄装置、である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、連続的に移動しているウェブを液又は分散剤で塗布
   した後、ウェブの移動方向を横切る方向に延びている層
   の厚い部分を除去するための装置及び方法であつて、 ウェブを偏向させる偏向用ローラー、及び所定位置に旋
   回するように設計された隣接した清浄用ローラーが、ウ
   ェブ塗布装置の後に設けられ、ウェブの塗布側は、塗布
   全幅に亙つてローラーと接触するように、偏向用ローラ
   ー又は清浄用ローラー上を通過し、 層の厚い部分が装置を通過するとき、ウェブが清浄用ロ
   ーラー上だけを移動するように、清浄用ローラーが旋回
   してウェブと接触状態となり、層の厚い部分が通過した
   後、清浄用ローラーは旋回して層から離れ、ウェブは偏
   向用ローラー上だけを走行することを特徴とする装置及
   び方法。 ２、清浄用ローラーの表面は、吸収力のあるフリースで
   覆われていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に
   記載の装置。 ３、連続的に移動しているウェブを液又は分散剤で塗布
   した後、ウェブの移動方向を横切る方向に延びている層
   の厚い部分を除去するための装置及び方法であつて、 ウェブの塗布側はこれと接触するように旋回することが
   できる清浄装置を通り越して動かされ、該清浄装置は、
   ローラーから巻きほどかれウェブの塗布側に隣接した偏
   向用ローラー上を輸送されそして巻き取りローラー上に
   巻き取られる清浄用フリースを備え、 材料の厚い部分が装置を通過するとき、清浄装置がウェ
   ブと旋回して接触状態となり、材料が通過した後、旋回
   して戻り、この戻りの旋回は、巻き取りローラーに向か
   う清浄用フリースの所定量の前進供給によりなされるこ
   とを特徴とする装置及び方法。