JP2000271531A - 塗布液除去方法 - Google Patents

塗布液除去方法

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JP2000271531A
JP2000271531A JP11080654A JP8065499A JP2000271531A JP 2000271531 A JP2000271531 A JP 2000271531A JP 11080654 A JP11080654 A JP 11080654A JP 8065499 A JP8065499 A JP 8065499A JP 2000271531 A JP2000271531 A JP 2000271531A
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JP
Japan
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web
coating
roller
coating liquid
thick
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Application number
JP11080654A
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English (en)
Inventor
Hideki Otsubo
秀樹 大坪
Akio Kono
晃男 甲野
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】除去ローラをウエブに押し当てた際、ウエブ表
面が削り取られ粉塵が飛散することを防止する除去方法
を提供する。 【解決手段】連続走行しているウエブ1に塗布された塗
布液の少なくとも一部をウエブから除去する方法であっ
て、除去ローラ5を塗布液を塗布したウエブ1に押し当
てながら噴霧ノズル11より水を噴霧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエブに塗布され
た塗布液の厚塗り部分を除去することができる塗布液除
去方法に関するもので、例えば、感光材料の製造工程に
おいて、感光層を長尺ウエブに連続的に塗布する工程な
どに適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】写真材料は一般にハロゲン化銀粒子を懸
濁し、写真特性、生産性を整える添加剤を含有した親水
性コロイド(例えばゼラチン)を、ポリエチレンテレフ
タレートあるいはポリエチレン被覆紙の如き可撓性の長
尺ウエブに連続的に塗布、乾燥して製造される。写真材
料を構成する写真層をウエブに塗布する方法として初期
的には浸漬法、ダブルロール法、エアドクタ法等が用い
られ、多量の塗布液を同時に高速度で塗布したいという
要請の下にスライドホッパー法及びカーテン塗布法等が
開発され、現在これらの塗布方法が主流を占めるに到っ
ている。
【0003】スライドホッパー法は、1液以上の塗布液
を塗布液流延供給台(ダイス)に設けられたスリットか
ら連続した幅広リボンとして押出し、ダイスの塗布液流
延面(スライド面)の終縁に近接して走行するウエブ面
に前記塗布液の単層もしくは積層リボンを差渡してビー
ドを形成し、塗布液の流延速度とこのリボンをビードよ
り持去るウエブの走行速度とを整合させて、ウエブ上に
単層もしくは積層の塗膜を塗布するものである。なお一
般に、走行するウエブはダイス端(スライド終縁)に近
接して設けられた塗布ローラに張架される。
【0004】従ってこのように構成されたスライドホッ
パー法では、塗布液供給量とウエブの走行速度(塗布速
度)とは完全に整合していることが必須条件であるが、
終始に亘って必ずしも満足させることは困難であり、更
にウエブとダイス端間に差渡される塗布液ビードの形成
方法は塗膜の均一性、乾燥仕上がりに大きな影響を及ぼ
す。
【0005】即ちウエブ上に塗布された塗膜はウエブ塗
膜全域に亘って観察すると、塗布液の表面張力、比重、
粘度あるいはウエブの吸水性、表面粗さ、平面性によっ
て様々な膜厚に関するパターンを現出し、それぞれのパ
ターンに対してそれぞれの技術的対策が必要である。特
に共通パターンとして定常的に現出し易い膜厚パターン
は、塗布初期、すなわち塗布液の単層もしくは積層リボ
ンを差渡してビードを形成した時点からの若干のウエブ
区間及びウエブの接合部分に生じる厚膜部分、または塗
布終了時、すなわち塗布液ビードをウエブから引離した
塗膜終端部及びこの終端部からの紐状尾引の厚膜部分、
あるいはウエブの両端(耳と称される)に連続した畝状
の厚膜部分を生ずるパターンである。
【0006】前記共通かつ定常的に現出する厚膜部分は
製品化に不適合なロス部分であり製品歩留の面で問題と
なる。しかもこの厚膜部分は一般に製品設計上の正規の
厚みの1.5〜3倍に及び乾燥において余分の乾燥エネ
ルギーと時間を要し大きく生産性を低下させる。
【0007】この厚膜部分の充分な乾燥を怠ると、ウエ
ブを巻き取った場合正常製品部分とくっつきを起し、こ
の正常製品部分を損傷しロスを拡げる。一方においてこ
の厚膜部分に充分な乾燥を施す場合には、前記生産性の
低下あるいは乾燥装置の長大化による設備投資の増大を
招き、かつ正常製品部分に対し乾燥過度となり、ウエブ
のカーリングあるいは写真特性上乾燥圧かぶりその他の
好ましからざる障害を生ずる。
【0008】一方、近年においては、更なる高速塗布を
可能にしたカーテン塗布方法の普及がめざましい。この
カーテン塗布方法は、200m/分以上の高速塗布を可
能にするが、その反面、塗布初期の厚塗りの程度は前記
スライドビード塗布方法に比べて、量的にも面積的(厚
塗り長さ)にも数段大きなものとなっている。量的に
は、正規の塗布量の5〜10倍、厚塗り部分の長さは数
十メートルにも及ぶ。この程度の厚塗りになれば、もは
や充分に乾燥させることは設備的に困難である。
【0009】カーテン塗布方法の厚塗りを防止する手段
として、塗布初期にのみ塗布液のカーテン膜を液受け皿
で受ける方法が特開平7−116581号公報、同平8
−201961号公報等に開示されているが、厚塗りを
充分に防止することは難しかった。
【0010】また、厚塗り部分のウエブからの除去につ
いては、特開昭61−71876号公報にローラを用い
て除去する方法について開示されている。しかし、この
方法はウエブを線接触させて除去するもので、除去能力
が十分ではなかった。また、同公報には、エンドレスベ
ルトを用いた除去方法についても開示されているが、厚
塗り部分を充分に除去することはできなかった。特にカ
ーテン塗布方法における重量厚塗り部の除去には効果が
なかった。また、特開平5−168999号公報には、
カーテン塗布方法における厚塗り部を剥離ローラとバッ
クアップローラとの間隙で除去する方法が開示されてい
るが、前記方法と同様に充分に除去できるまでには至っ
ていなかった。
【0011】そこで本発明は、特願平9−355222
号でウエブに除去ローラを押し当てて、塗布液を除去す
る方法を提案した。該除去方法は塗布液の除去について
は優れた効果を示したが、塗布液の塗布開始部以前の未
塗布部分から除去ローラをウエブに押し当てておく必要
があり、ウエブの種類(例えば祖面加工されたもの、下
引き加工されたもの等)によっては、表面が削り取られ
て粉塵が飛散するという問題が生じる場合があった。飛
散した粉塵は良質塗布部に付着し、品質異常を起こすこ
とがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、ウエブ上の設定塗布量より多
くなった部分(以下「厚塗り部」という)を確実に除去
することができ、且つウエブの削りかすの発生を防止し
た塗布液除去方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、連続走
行しているウエブに除去ローラを押し当てて、該ウエブ
に塗布された塗布液の少なくとも一部をウエブから除去
する方法であって、該ウエブまたは/および前記除去ロ
ーラに水を付与することによって達成された。
【0014】本発明にかかる前記除去ローラでの厚塗り
部の確実且つ好適な除去のためには、走行するウエブの
厚塗り部より以前の塗布されていないウエブに前記除去
ローラを押し当てる必要がある。その際の該ウエブと前
記除去ローラとの間に生ずる摩擦により、ウエブの表面
層が破壊され粉塵となって周囲に飛散され良質塗布部分
に付着し品質異常をもたらすことがあったが、本発明に
よるところの水の付与によってウエブが湿潤化され摩擦
抵抗を最小限に抑制することが可能となりウエブ表面層
の破壊を無くすことができた。
【0015】また除去ローラにおいては塗布された液体
の水分が乾燥によって著しく減少した状態では、好適な
厚塗り除去が困難になる。感光材料の塗布製造工程では
それぞれの製品の用途、性質等によって様々な乾燥温度
や風速等の条件が与えられ、この乾燥条件毎に一番適し
た場所に除去ローラを設置する事が望ましい。しかしな
がら本装置を製品毎に移動させることは設置スペースや
移設時間の問題等により事実上は不可能である。除去ロ
ーラを設置している場所がこのような条件下の場合、一
定の水分を与えることにより一旦乾燥しかかっていた塗
布膜の湿潤化で厚塗り除去を可能とすることができた。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる塗布液除去方法の実施の形態について説明す
る。図1において、塗布液を塗布されたウエブ1は、ガ
イドローラ2、3、4を介して搬送方向を水平方向から
右斜め下、左斜め下、水平方向への折り返し、というよ
うに変えられながら搬送されている。ウエブ1は、塗布
液が塗布された後、乾燥工程を経て、図示しない巻き取
りローラに巻き取られており、そのため乾燥工程では一
定のテンションが与えられ、一方向に搬送されている。
【0017】図1に示す実施の形態においては、ウエブ
1の各ガイドローラ2、3、4への非接触面であるB側
が塗布液の塗布面である。図中の搬送経路は乾燥工程の
一部の段階であり、ウエブ1に塗布された塗布液は未乾
燥の状態である。
【0018】ガイドローラ3からガイドローラ4に至る
ウエブ1の左斜め下方への搬送路には、ウエブ1の塗布
面側に除去ローラ5が配置されている。除去ローラ5
は、図示しない駆動源により図の矢印のC方向、すなわ
ちウエブ搬送方向とは逆方向に回転駆動されるようにな
っている。除去ローラ5は、オイルシリンダ、エアーシ
リンダ、ソレノイド、その他適宜のアクチュエータ10
によって、ウエブ1の塗布面に接触する位置から、ウエ
ブ1から離間する位置までの範囲で移動させられるよう
になっている。ウエブ1の塗布面Bには、塗布が開始さ
れる初期段階あるいはウエブ1の接合部において、厚塗
り部が発生する場合が多い。従って、正常に塗布されて
いるときは、除去ローラ5は、ウエブ1から退避した状
態でウエブ搬送経路近傍で待機しており、かかる厚塗り
部が通過する際にアクチュエータ10により移動されて
ウエブ1に接触し、厚塗り部分の除去作業を行う。
【0019】本発明では、塗布初期段階の厚塗り部手前
のウエブ1の未塗布部分へ除去ローラ5が接触する数秒
前、好ましくは接触と同時に水噴霧ノズル11より水を
噴霧させる。この際の水の噴霧対象は、ウエブでも除去
ローラでもまたはその両方でも同様の効果が得られる
が、回転中のローラに水を噴霧した場合、遠心力により
水が飛散するおそれがあることから、ウエブに噴霧する
方が望ましい。本発明に於いて、噴霧する水は30℃か
ら60℃程度、好ましくは35℃から50℃である。本
発明は、水を付与してウェブあるいは塗布面を湿潤させ
るものであり、その意味に於いて用いられる水は、純粋
な水であっても、有機溶剤や界面活性剤等の薬品を混合
していてもよい。水を噴霧後、塗布開始部が除去ローラ
5に到達した時点より除去ローラ5がウエブ1から離脱
するまでの間、好ましくは離脱すると同時に噴霧を停止
する。これは、一旦乾燥しかかっていた塗布膜を再度湿
潤化することにより、厚塗りの除去を容易にしようとす
るものである。図1において、2点鎖線5Aで示されて
いる除去ローラ5は待避状態の位置を示したもので、実
線で示されている除去ローラ5は除去作業を行う際の位
置を示したものである。また、点線1Aで示されたウエ
ブ1は塗布液除去作業を行っている場合の走行位置を示
したものである。
【0020】除去ローラ5で削り取られた塗布液は、塗
布液回収容器6内に一時的に溜められ、一定量が溜まっ
た場合、ポンプ7によって汲み出され、処分される。除
去ローラ5のウエブ1とは反対側には、スプレー8とブ
レード9が設けられ、除去された塗布液を除去ローラ5
からはぎ取り、除去ローラ5をクリーニングする役目を
果たしている。
【0021】また、図示したガイドローラ2、3、4、
除去ローラ5、塗布液回収容器6、スプレー8、ブレー
ド9、噴霧ノズル11はあくまでも例示であり、これら
の形状、配置に限られたものではなく、適宜設計変更可
能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、該ウエブに塗布された
塗布液の少なくとも一部をウエブから除去する方法であ
って、ウエブの削りかす発生防止のため、該ウエブまた
は/および前記除去ローラに水を付与することを特徴と
する塗布液の除去方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるウェブ自動巻取装置の実施の形
態の全体構成を示す模式図である。
【図2】図1の除去ローラ部の拡大図である。
【符号の説明】
1 ウエブ 5 除去ローラ 11 噴霧ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行しているウエブに除去ローラを
    押し当てて、該ウエブに塗布された塗布液の少なくとも
    一部をウエブから除去する方法であって、該ウエブまた
    は/および前記除去ローラに水を付与することを特徴と
    する塗布液の除去方法。
JP11080654A 1999-03-25 1999-03-25 塗布液除去方法 Pending JP2000271531A (ja)

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