JPH0330576B2 - - Google Patents

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JPH0330576B2
JPH0330576B2 JP57055129A JP5512982A JPH0330576B2 JP H0330576 B2 JPH0330576 B2 JP H0330576B2 JP 57055129 A JP57055129 A JP 57055129A JP 5512982 A JP5512982 A JP 5512982A JP H0330576 B2 JPH0330576 B2 JP H0330576B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シクロヘキセン、1−メチルシクロ
ヘキセン、4−メチルシクロヘキセン、1,4−
ジメチルシクロヘキセン、シクロオクテン、シク
ロデセン又はシクロドデセンの分離方法に関する
ものである。
本発明の説明において、シクロヘキセン、1−
メチルシクロヘキセン、4−メチルシクロヘキセ
ン、1,4−ジメチルシクロヘキセン、シクロオ
クテン、シクロデセン、シクロドデセンを単環式
モノエンと総称し、又、シクロヘキサジエン、シ
クロドデカトリエンを単環式ポリエンと総称し、
又、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シ
クロオクタン、シクロデカンを単環式パラフイン
と総称し、ベンゼン、トルエン、p−キシレンを
単環式芳香族炭化水素と総称し、そしてグルタル
ニトリル、2−メチルグルタルニトリル、アジポ
ニトリルを脂肪族ジニトリル化合物と総称する。
単環式モノエンは種々の原料、中間体として有
用な化合物である。例えばシクロヘキセンはシク
ロヘキサノール、シクロヘキサノン、アジピン
酸、リジン及びその他の有用な化合物の中間原料
である。又、シクロオクテン及びシクロドデセン
はスベリン酸及びドデカン二酸の中間原料であ
る。
単環式モノエンを取得する方法としては種々の
方法が知られている。例えばシクロヘキセンを工
業的に取得する方法としてはシクロヘキサノール
を脱水する方法があるが、原料が割高であり、満
足できる方法でない。その他幾つかの方法が開示
されているが、その内最も有望な方法としてベン
ゼンの部分水添もしくはシクロヘキサンの脱水素
による方法がある。これらの方法はベンゼンもし
くはシクロヘキサンと云う比較的低廉な原料を出
発物質として使用できると云う点で他の方法より
も優れている。しかし、同方法は下記の理由によ
り工業的に利用されるに至つていない。例えば、
特公56−22850号公報によれば、ベンゼンの部分
水添によりシクロヘキセンが得られ有用である。
しかし、この時生成したシクロヘキセンは更に水
添されたシクロヘキサンと未反応のベンゼンを含
む混合物として得られる。トルエンを部分水添す
る場合も同様に、トルエン、メチルシクロヘキセ
ン及びメチルシクロヘキサンの混合物として得ら
れる。又、特公昭50−16322号公報によれば、シ
クロヘキサンの脱水素によりシクロヘキセンが得
られるが、この場合もシクロヘキサン及びベンゼ
ンを含む混合物として得られる。これらの場合、
得られた単環式モノエン、単環式パラフイン、及
び単環式芳香族炭化水素を次の目的に活用すると
か、未反応の原料を再び反応に供するには、それ
ぞれを分離する必要がある。しかしこれらの混合
物を最も簡便な方法である蒸溜により分離しよう
とする場合、それぞれの沸点が近く実質的に困難
である。例えばベンゼン、シクロヘキセン、シク
ロヘキサンの沸点は760mmHgで80.1℃、83.0℃、
80.7℃であり、しかもベンゼンとシクロヘキセ
ン、ベンゼンとシクロヘキサンは共沸混合物を作
る事が知られている。又、トルエン、1−メチル
シクロヘキセン、メチルシクロヘキサンの沸点は
760mmHgで110.6℃、110〜111℃、100.9℃であり、
近接した沸点を持つその分離には困難な操作が必
要となる。従つて、これら単環式芳香族炭化水素
の部分水添もしくは単環式パラフインの脱水素法
を工業的に活用するためには、得られた単環式モ
ノエンを簡便な方法で分離取得する方法を確立す
ることが重要な課題となる。
又、別の方法として、ブタジエンの重合により
容易に得られるシクロオクタジエン又はシクロド
デカトリエンの部分水添によるシクロオクテン及
びシクロドデセンを合成する方法も有望である。
しかしこの方法においても完全に単環式モノオレ
フインを得ることは困難であり、未反応原料及び
更に水添された単環式パラフインとの分離が必要
となる。
従来から、上記混合物を分離する試みがなされ
ている。例えば、米国特許第2517839号明細書に
よれば、単環式モノエンをフツ化物に一旦変換し
て、該混合物から分離取得する方法がある。この
方法はフツ化物とする工程及び脱フツ化する工程
が必要であり、又これらを行う装置の材質もフツ
化水素による腐食のため高価なものが必要とな
り、問題が残る。又、溶媒による抽出法、陽イオ
ン交換樹脂、ニトロ基を含有する樹脂による吸着
分離法、X型及びY型ゼオライト等のアルミノシ
リケートによる吸着分離法が提案されている。又
γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等による抽出蒸溜法も提案さ
れている。しかし、分離効率、分離のためのエネ
ルギーコスト等まだ改良されるべき要素も多く、
工業化されるに至つてはおらず、現在も研究が続
けられている。
本発明者らは単環式モノエンの分離に当たつて
何ら複雑な操作例えば製品中への溶剤の流出とそ
の回収と云うような操作や装置を必要とすること
なく出来る抽出蒸溜法について、選択的、効率的
に、即ち、単環式モノエンの回収率及び純度とも
極めて高く、かつ、エネルギーコストの少ない低
還流比において運転できる抽出溶剤を鋭意検討し
た結果本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、シクロヘキセンと、シクロヘ
キサン、シクロヘキサジエン又はベンゼンの少な
くとも1種とからなる混合物から蒸溜によつて、
シクロヘキセン又はシクロヘキセンを含む成分を
分離取得するにあたり、 又は、1−メチルシクロヘキセンとトルエンか
らなる混合物から蒸溜によつて、1−メチルシク
ロヘキセンを分離取得するにあたり、 又は、4−メチルシクロヘキセンとメチルシク
ロヘキサンからなる混合物から蒸溜によつて、4
−メチルシクロヘキセンを分離取得するにあた
り、 又は1,4−ジメチルシクロヘキセンとp−キ
シレンからなる混合物から蒸溜によつて、1,4
−ジメチルシクロヘキセンを分離取得するにあた
り、 又は、シクロオクテンとシクロオクタンからな
る混合物から蒸溜によつて、シクロオクテンを分
離取得するにあたり、 又は、シクロデセンとシクロデカンからなる混
合物から蒸溜によつて、シクロデセンを分離取得
するにあたり、 又は、シクロドデセンとシクロドデカトリエン
からなる混合物から蒸溜によつて、シクロドデセ
ンを分離取得するにあたり、 グルタルニトリル、2−メチルグルタルニトリ
ル又はアジポニトリルを抽剤として抽出蒸溜する
ことを特徴とするシクロヘキセン、1−メチルシ
クロヘキセン、4−メチルシクロヘキセン、1,
4−ジメチルシクロヘキセン、シクロオクテン、
シクロデセン又はシクロドデセンの分離方法に関
するものである。
本発明の方法によれば、単環式モノエンと、単
環式バラフイン、単環式ポリエン又は単式芳香族
炭化水素の少なくとも1種を含有する混合物か
ら、単環式モノエンを分離取得することができ
る。又プロセスの都合上、例えば連続的に本発明
の方法を実施する場合もしくはその他の理由によ
り、単環式モノエンと単環式パラフイン、単環式
ポリエン又は単環式芳香族炭化水素を含有する混
合物から、単環式モノエンと単環式パラフイン、
単環式モノエンと単環式ポリエンもしくは単環式
芳香族炭化水素の混合物、即ち単環式モノエンを
含む成分として分離し、更に必要があれば上記操
作を繰り返し単環式モノエンを分離取得すること
ができる。
又、上記操作に使用する脂肪族ジニトリル化合
物は前記単環式炭化水素類の分離に驚くべき選択
性を有している。例えば単環式炭化水素がシクロ
ヘキセン、シクロヘキサン及びベンゼンの場合、
シクロヘキセンとシクロヘキサン及びシクロヘキ
センとベンゼンのそれぞれ2成分系の常圧におけ
る気液平衡は第1図及び第2図に示す如きであ
る。即ち、シクロヘキセンに対するシクロヘキサ
ンの比揮発度が溶媒が存在しない場合は1.1程度
であり、このままでは2成分の分離が工業上極め
て困難かつ不経済であるが、本発明に係る脂肪族
ジニトリル化合物を両化合物の抽出溶媒として使
用すると比揮発度は1.5〜2.5まで上昇し、蒸溜分
離が極めて容易となる。同様にシクロヘキセンの
ベンゼンに対する比揮発度が0.8〜1.1から2.0〜
3.5に上昇し、結果としてシクロヘキサン、シク
ロヘキセン及びベンゼンとからなる炭化水素混合
物を効率良く分離することができる。
第1図のシクロヘキサンとシクロヘキセンとの
2成分系気液平衡図において、曲線1は抽剤を含
まない場合の曲線であり、曲線2は抽剤としてア
ジポニトリルを85モル%含む場合の曲線である。
又、第2図のシクロヘキセンとベンゼンとの2成
分系気液平衡図において、曲線1は抽剤を含まな
い場合の曲線であり、曲線2は抽剤としてアジポ
ニトリルを62モル%含む場合の曲線である。第1
図、第2図の曲線1と曲線2の差異が本発明の効
果を明瞭に示している。
次に具体的に本発明法を記述する。
使用する脂肪族ジニトリル化合物の蒸溜塔に対
する仕込量は何ら制約されるものではない。脂肪
族ジニトリル化合物の仕込量が多くなれば分離効
率は大きくなり有利であるが、余り多くなると装
置が大きくなると共に高沸点成分の回収に必要な
エネルギーが増大し好ましくない。又、余り少な
すぎると使用する脂肪族ジニトリル化合物の分離
効率が現れにくくなる。従つて、通常脂肪族ジニ
トリル化合物の使用量は分離しようとする炭化水
素混合物と脂肪族ジニトリル化合物との合計量に
対して30〜95モル%が好ましい。更に好ましくは
40〜90モル%で使用される。
本発明方法に供給される単環式炭化水素類は単
環式芳香族化合物又は単環式ポリエンの部分水添
もしくは単環式パラフインの脱水素により得られ
るが、これらは反応器から取り出したまま供給し
ても良いし、又、場合によつては液々抽出等の別
な操作により、例えば単環式芳香族炭化水素の一
部を分離した後、供給しても良い。又、供給され
た混合物を本発明の方法により、1種を分離後、
更に他の成分を別の方法により分離しても良い。
以下実施例をもつて本発明の効果を説明する。
実施例中、部は重量部を表す。
実施例 1 実段数50段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から20段目にシクロヘキセン47.1重量%、ベンゼ
ン52.9重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリル180部を、
下から45段目に供給し、還流比1.8で、常圧にて
運転を行つたところ、塔頂より99重量%の純度の
シクロヘキセンを47部留出することが出来た。
実施例 2 実段数50段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から20段目に1−メチルシクロヘキセン40重量
%、トルエン60重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリル180部を、
下から45段目に供給し、還流比3.3で、常圧にて
運転を行つたところ、塔頂より95重量%の純度の
1−メチルシクロヘキセンを41部留出することが
出来た。
実施例 3 実段数40段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から16段目に1,4−ジメチルシクロヘキセン
61.4重量%、p−キシレン38.6重量%を含む液
100部を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリルを180部、
下から36段目に供給し、還流比1.0で、常圧にて
運転を行つたところ、塔頂より98重量%の純度の
1,4−ジメチルシクロヘキセンを61部留出する
ことが出来た。
実施例 4 実段数40段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から18段目にシクロヘキセン48重量%、ベンゼン
52重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリルを300部、
下から36段目に供給し、還流比0.6で、常圧にて
運転を行つたところ、塔頂より99.5重量%の純度
のシクロヘキセンを48部留出することが出来た。
実施例 5 実施例2と同じ装置を使用して1−メチルシク
ロヘキセン40.0重量%、トルエン60.0重量%を含
む液100部を供給した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを160部供給し、還流比4.0で、常圧にて運転を
行つたところ、塔頂より97.1重量%の純度の1−
メチルシクロヘキセンを40部留出することが出来
た。
実施例 6 実施例2と同じ装置を使用して1−メチルシク
ロヘキセン40.0重量%、トルエン60.0重量%を含
む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてグルタルニトリルを250部
供給し、還流比4.5で、常圧にて運転を行つたと
ころ、塔頂より94.1重量%の純度の1−メチルシ
クロヘキセンを41部留出することが出来た。
実施例 7 実施例3と同じ装置を使用して1,1−ジメチ
ルシクロヘキセン61.4重量%、p−キシレン38.6
重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを160部供給し、還流比1.0で、常圧にて運転を
行つたところ、塔頂より97.3重量%の純度の1,
4−ジメチルシクロヘキセンを60部留出すること
が出来た。
実施例 8 実施例3と同じ装置を使用して1,4−ジメチ
ルシクロヘキセン61.4重量%、p−キシレン38.6
重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてグルタルニトリルを250部
供給し、還流比1.6で、常圧にて運転を行つたと
ころ、塔頂より98.3重量%の純度の1,4−ジメ
チルシクロヘキセンを60部留出することが出来
た。
実施例 9 実段数50段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から26段目にシクロヘキセン44重量%、ベンゼン
56重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを160部、下から45段目に供給し、還流比2.5で
常圧にて運転を行つたところ、塔頂より97.5重量
%の純度のシクロヘキセン44部留出することが出
来た。
実施例 10 実段数50段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から32段目にシクロオクタン56.0重量%、シクロ
オクテン44.0重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてグルタルニトリルを500部
下から46段目に供給し、還流比5.6で、塔頂圧35
mmHgの減圧下にて運転を行つたところ、塔頂よ
りシクロオクテンとグルタルニトリル溶媒との混
合物が542部、溶媒フリーベースで95.5重量%の
純度のシクロオクテンが得られた。この混合物は
蒸溜により容易にシクロオクテンとグルタルニト
リル溶媒に分離することができた。
実施例 11 実施例10と同じ装置を使用してシクロオクタン
56.0重量%、シクロオクテン44.0重量%を含む液
100部を供給した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを310部供給し、還流比3.5で、塔頂圧35mmHg
の減圧下にて運転を行つたところ、塔頂より、シ
クロオクテンと2−メチルグルタルニトリル溶媒
との混合物が542部、溶媒フリーベースで94.4重
量%の純度のシクロオクテンが得られた。この混
合物は蒸溜により容易にシクロオクテンと2−メ
チルグルタルニトリル溶媒とに分離することがで
きた。
実施例 12 実段数50段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から32段目にシクロオクタン56重量%、シクロオ
クテン44重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリルを320部、
下から46段目に供給し、還流比3で、塔頂圧35mm
Hgの減圧下にて運転を行つたところ、塔底より、
シクロオクテンとアジポニトリル溶媒との混合物
が364部、溶媒フリーベースで95重量%の純度の
シクロオクテンが得られた。この混合物は蒸溜に
より容易にシクロオクテンとアジポニトリル溶媒
に分離することができた。
実施例 13 実段数55段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から33段目にシクロデカン47重量%、シクロデセ
ン53重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを310部、下から50段目に供給し、還流比3で、
塔頂圧8mmHgの減圧下にて運転を行つたところ、
塔底より、シクロデセンと2−メチルグルタルニ
トリル溶媒との混合物が363部、溶媒フリーベー
スで95重量%の純度のシクロデセンが得られた。
この混合物は蒸溜により容易にシクロデセンと2
−メチルグルタルニトリル溶媒とに分離すること
ができた。
実施例 14 実施例13と同じ装置を使用しシクロデカン47.0
重量%、シクロデセン53.0重量%を含む液100部
を供給した。
一方抽出溶媒としてグルタルニトリルを500部
供給し、還流比3.5で、塔頂圧8mmHgの減圧下に
て運転を行つたところ、塔底より、シクロデセン
とグルタルニトリル溶媒との混合物が552部、溶
媒フリーベースで96.8重量%の純度のシクロデセ
ンが得られた。この混合物は蒸溜により容易にシ
クロデセンとグルタルニトリル溶媒に分離するこ
とができた。
実施例 15 実段数40段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から22段目にシクロヘキセン46.7重量%、シクロ
ヘキサジエン53.3重量%を含む液100部を供給し
た。
一方抽出溶媒としてアジポニトリル310部、下
から36段目に供給し、還流比2.6で、常圧にて運
転を行つたところ、塔頂より、96重量%の純度の
シクロヘキセンを47部留出することが出来た。
実施例 16 実段数45段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から20段目にシクロドデセン83.2重量%、シクロ
ドデカトリエン16.8重量%を含む液100部を供給
した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを490部、下から40段目に供給し、還流比1.8で
塔頂圧7mmHgの減圧下にて運転を行つたところ、
塔頂より、97.2重量%の純度のシクロドデセンを
83部留出することが出来た。
実施例 17 第3図に記載の直列2塔式蒸溜塔にて抽出蒸溜
を行つた。以下第3図の表示に基づき説明する。
第1塔2は60段、第2塔6は42段のシーブトレイ
型精溜塔であり、共に常圧で運転した。
抽出蒸溜塔第1塔2に原料としてシクロヘキサ
ン6.3重量%、シクロヘキセン25.2重量%、ベン
ゼン68.5重量%を含む混合物100部を原料供給管
1より塔底から数えて20段目に連続的に供給し
た。一方溶媒のアジポニトリルは溶媒供給管3よ
り55段目に350部供給した。この時還流比7.4で塔
頂液4を循環したところ、塔頂より98.6重量%の
純度のシクロヘキサンが6.4部留出した。蒸溜塔
2の塔底から抜き出されるシクロヘキセン、ベン
ゼン、アジポニトリルの混合物は5より次の抽出
蒸溜塔第2塔6の塔底から15段目に供給した。
又、溶媒のアジポニトリルを37段目に溶媒供給管
より250部供給した。塔頂部の留出管8よりの留
出液液を還流比2.9で運転したところ、純度98.7
重量%のものが25.4部得られた。塔底部の留出管
9からはベンゼンとアジポニトリルとの混合物が
溶媒フリーベースで99.8重量%の純度のベンゼン
として抜き出された。この混合物は蒸溜により容
易にベンゼンとアジポニトリル溶媒に分離するこ
とができた。
実施例 18 実施例13と同じ装置を使用しシクロデカン47.0
重量%、シクロデセン53.0重量%を含む液100部
を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリルを320部供
給し、還流比2.4で、塔頂圧8mmHgの減圧下にて
運転を行つたところ、塔底より、シクロデセンと
アジポニトリル溶媒との混合物が372部、溶媒フ
リーベースで96.2重量%の純度のシクロデセンが
得られた。この混合物は蒸溜により容易にシクロ
デセンとアジポニトリル溶媒とに分離することが
できた。
実施例 19 実施例16と同じ装置を使用してシクロドデセン
83.2重量%、シクロドデカントリエン16.8重量%
を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてグルタルニトリルを500部
供給し、還流比2.0で、塔頂圧7mmHgの減圧下に
て運転を行つたところ、塔頂より、94.9重量%の
純度のシクロドデセンを87部留出することができ
た。
実施例 20 実施例16と同じ装置を使用してシクロドデセン
83.2重量%、シクロドデカントリエン16.8重量%
を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリルを500部供
給し、還流比1.7で、塔頂圧7mmHgの減圧下にて
運転を行つたところ、塔頂より、98.1重量%の純
度のシクロドデセンを83部留出することができ
た。
実施例 21 実段数70段のシーブトレイ型精溜塔を用い、下
から42段目にメチルシクロヘキサン52.5重量%、
4−メチルシクロヘキセン47.5重量%を含む液
100部を供給した。
一方抽出溶媒としてグルタルニトリルを250部
下から65段目に供給し、還流比3.5で、常圧にて
運転を行つたところ、塔底より4−メチルシクロ
ヘキセンとグルタルニトリル溶媒との混合物が
300部、溶媒フリーベースで93.4重量%の純度の
4−メチルシクロヘキセンが得られた。この混合
物は蒸溜により容易に4−メチルシクロヘキセン
とグルタルニトリル溶媒とに分離することができ
た。
実施例 22 実施例21と同じ装置を使用してメチルシクロヘ
キサン52.5重量%、4−メチルシクロヘキセン
47.5重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを160部供給し、還流比3.0で、常圧にて運転を
行つたところ、塔底より、4−メチルシクロヘキ
センと2−メチルグルタルニトリル溶媒との混合
物が210部、溶媒フリーベースで94.3重量%の純
度の4−メチルシクロヘキセンが得られた。この
混合物は蒸溜により容易に4−メチルシクロヘキ
センと2−メチルグルタルニトリル溶媒とに分離
することができた。
実施例 23 実施例21と同じ装置を使用してメチルシクロヘ
キサン52.5重量%、4−メチルシクロヘキセン
47.5重量%を含む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてアジポニトリルを180部供
給し、還流比2.3で、常圧にて運転を行つたとこ
ろ、塔底より、4−メチルシクロヘキセンとアジ
ポニトリル溶媒との混合物が227部、溶媒フリー
ベースで98.2重量%の純度の4−メチルシクロヘ
キセンが得られた。この混合物は蒸溜により容易
に4−メチルシクロヘキセンとアジポニトリル溶
媒とに分離することができた。
実施例 24 実施例15と同じ装置を使用してシクロヘキセン
46.7重量%、シクロヘキサジエン53.3重量%を含
む液100部を供給した。
一方抽出溶媒としてグルタルニトリルを500部
供給し、還流比3.3で、常圧にて運転を行つたと
ころ、塔頂より96.3重量%の純度のシクロヘキセ
ンを45部留出することができた。
実施例 25 実施例15と同じ装置を使用してシクロヘキセン
46.7重量%、シクロヘキサジエン53.3重量%を含
む液100部を供給した。
一方抽出溶媒として2−メチルグルタルニトリ
ルを310部供給し、還流比3.0で、常圧にて運転を
行つたところ、塔頂より95.4重量%の純度のシク
ロヘキセンを45部留出することができた。
実施例 26 実施例17と同じ装置を使用して常圧にて運転を
行つた。
抽出蒸溜塔2に原料としてシクロヘキサン6.3
重量%、シクロヘキセン25.2重量%、ベンゼン
68.5重量%を含む混合物100部を供給した。一方
溶媒のグルタルニトリルは500部供給した。還流
比9.0で塔頂液4を循環したところ、塔頂より
99.0重量%の純度のシクロヘキサンが6.4部留出
した。蒸溜塔2の塔底から抜き出されるシクロヘ
キセン、ベンゼン、グルタルニトリルの混合物は
5より次の抽出蒸溜塔6に供給した。又、溶媒の
グルタルニトリルを溶媒供給管7より300部供給
した。留出管8よりシクロヘキセンが留出し、還
流比3.6で運転したところ、純度98.7重量%のも
のが25.0部得られた。留出管9からはベンゼンと
グルタルニトリル溶媒との混合物が溶媒フリーベ
ースで99.3重量%の純度で抜き出された。この混
合物は蒸溜により容易にベンゼンとグルタルニト
リルとに分離することができた。
実施例 27 実施例17と同じ装置を使用して常圧にて運転を
行つた。
抽出蒸溜塔2に原料としてシクロヘキサン6.3
重量%、シクロヘキセン25.2重量%、ベンゼン
68.5重量%を含む混合物100部を供給した。一方
溶媒の2−メチルグルタルニトリルは400部供給
した。還流比8.0で塔頂液4を循環したところ、
塔頂より99.4重量%の純度のシクロヘキサンが
6.3部留出した。蒸溜塔2の塔底から抜き出され
るシクロヘキセン、ベンゼン、2−メチルグルタ
ルニトリルの混合物は5より次の抽出蒸溜塔6に
供給した。又、溶媒の2−メチルグルタルニトリ
ルを溶媒供給管7より300部供給した。留出管8
よりシクロヘキセンが留出し、還流比2.6で運転
したところ、純度99.1重量%のものが25.0部得ら
れた。留出管9からはベンゼンと2−メチルグル
タルニトリル溶媒との混合物が溶媒フリーベース
で99.9重量%の純度で抜き出された。この混合物
は蒸溜により容易にベンゼンと2−メチルグルタ
ルニトリルとに分離することができた。
比較例 実施例1と同一の装置を用い、抽出溶媒として
ジメチルホルムアミドを用いた以外は、実施例1
と同一のフイード液組成、液供給量、及び還流比
にて運転を行つたところ、シクロヘキセンは91.4
重量%までしか濃縮できなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図はシクロヘキサンとシクロヘキセンとの
2成分系の気液平衡図を示す。曲線1は抽剤を含
まない場合の曲線であり、曲線2は抽剤としてア
ジポニトリルを85モル%含む場合の曲線である。
第2図はシクロヘキセンとベンゼンとの2成分系
の気液平衡図を示す。曲線1は抽剤を含まない場
合の曲線であり、曲線2はアジポニトリルを62モ
ル%含む場合の曲線である。第3図は、本発明の
実施に使用される抽出蒸溜装置の例を示す工程図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シクロヘキセンと、シクロヘキサン、シクロ
    ヘキサジエン又はベンゼンの少なくとも1種とか
    らなる混合物から蒸溜によつて、シクロヘキセン
    又はシクロヘキセンを含む成分を分離取得するに
    あたり、 又は、1−メチルシクロヘキセンとトルエンか
    らなる混合物から蒸溜によつて、1−メチルシク
    ロヘキセンを分離取得するにあたり、 又は、4−メチルシクロヘキセンとメチルシク
    ロヘキサンからなる混合物から蒸溜によつて、4
    −メチルシクロヘキセンを分離取得するにあた
    り、 又は1,4−ジメチルシクロヘキセンとp−キ
    シレンからなる混合物から蒸溜によつて、1,4
    −ジメチルシクロヘキセンを分離取得するにあた
    り、 又は、シクロオクテンとシクロオクタンからな
    る混合物から蒸溜によつて、シクロオクテンを分
    離取得するにあたり、 又は、シクロデセンとシクロデカンからなる混
    合物から蒸溜によつて、シクロデセンを分離取得
    するにあたり、 又は、シクロドデセンとシクロドデカトリエン
    からなる混合物から蒸溜によつて、シクロドデセ
    ンを分離取得するにあたり、 グルタルニトリル、2−メチルグルタルニトリ
    ル又はアジポニトリルを抽剤として抽出蒸溜する
    ことを特徴とするシクロヘキセン、1−メチルシ
    クロヘキセン、4−メチルシクロヘキセン、1,
    4−ジメチルシクロヘキセン、シクロオクテン、
    シクロデセン又はシクロドデセンの分離方法。
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