JPH0330566Y2 - - Google Patents

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JPH0330566Y2
JPH0330566Y2 JP1985086270U JP8627085U JPH0330566Y2 JP H0330566 Y2 JPH0330566 Y2 JP H0330566Y2 JP 1985086270 U JP1985086270 U JP 1985086270U JP 8627085 U JP8627085 U JP 8627085U JP H0330566 Y2 JPH0330566 Y2 JP H0330566Y2
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JP
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oil
circumferential surface
plunger
high pressure
gap
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は内燃機関の動弁装置において、弁間隙
を油孔および弾性部材の弾発力により自動的に補
正する油圧式ラツシユアジヤスタを有する弁間隙
自動補正装置に関するものである。
油圧式ラツシユアジヤスタはオーバヘツドカム
型内燃機関への組込みをはじめとして、動弁機構
の動特性を良好に保つためにその重量軽減を図る
ことは極めて重要なことであり、そのため、その
各構成部品と共に油を収納している高圧室と油溜
室の容積も必要最小限の寸法にする工夫が凝らさ
れている。
ところで機関の停止時、油がラツシユアジヤス
タから漏出するため、機関の再始動時は油量が不
足して空気を多量に吸い込むことになり、ラツシ
ユアジヤスタが十分に機能し得ないという問題が
ある。
本考案はこの問題を解決することを目的とし
て、停止時に漏出した油を油溜室へ回収し、油量
不足の事態を防止できる新規な弁間隙自動補正装
置を提供しようとするものである。
従来の技術 従来の油溜室分置型の油圧式ラツシユアジヤス
タを用いた弁間隙自動補正装置について図に従つ
て説明をする。
第6図において油圧ラツシユアジヤスタ1のボ
デイ11は上部に閉塞端11aを、下部に開口端
11bを有する有底中空円筒体で、その中空内に
プランジヤ12が嵌装され、それから外方に伸び
る部分12aを有している。高圧室13はボデイ
11の閉塞端11aとプランジヤ12の間に形成
され、弾性体14は高圧室13内に位置してお
り、プランジヤ12をボデイ11から外方へ付勢
するようになつている。ボデイ閉塞端11aには
油を外方から導入するための油孔15が設けられ
ている。また該油孔15の開閉を司るチエツクバ
ルブ16とチエツクバルブケージ17とが高圧室
内に設けられている。この油圧式ラツシユアジヤ
スタ1は第7図に示すようにロツカアーム2に設
けたラツシユアジヤスタ支持孔21に嵌装するよ
うに配置され、これに隣接してその上部の奥に油
溜室3が設けられている。前記ラツシユアジヤス
タ1のボデイ11の閉塞端11aは前記油溜室3
側に向くように配置されている。
考案が解決しようとする問題点 この構成において、機関停止時は第8図に示す
ように油溜室3の油がボデイ11と前記支持孔2
1との間隙21aから漏出する。また開弁、停止
の状態にあるときは、弁ばね(図示せず)の力が
プランジヤ12に作用しているため、該プランジ
ヤ12は停止時点の位置から動いてボデイ11内
に収縮する。そのために高圧室13内の容積が減
少させられるので該室内の油はボデイ11の内周
とプランジヤ12の外周との間隙11cから漏出
する。この状態から機関を再始動するとプランジ
ヤ12はやがて停止時点の位置まで復帰するがこ
の際油の漏出があるため、油溜室3内の油量が不
足すると空気を混入した油を油溜室3から高圧室
13内に吸込むに至る。その結果、多量の気泡を
混入した高圧室13内の油は極端な剛性低下を招
き、弁を正常作動させる機能を果し得なくなるお
それがある。
問題点を解決するための手段 本考案はこのような不具合の発生を避けること
を目的とし、前記油溜室3での油量減少を防止す
る為、油溜室3及び高圧室13から漏出した油を
確実に油溜室3へ戻して所要油量を確保して常に
適量の油を高圧室13へ供給できるような弁間隙
自動補正装置を提供しようとするものである。
そのための手段として、本考案においては、前
記支持孔とボデイの外周面との間に油のシール部
材を設けるとともに該シール部材の上方のボデイ
の外周面に前記油溜室に連通する油還流路を設
け、またボデイの内周面に前記油還流路と連通す
る円周溝を設け、さらに該ボデイの内周面に設け
た円周溝の下端から該内周面の下端までの寸法l
を該内周面およびプランジヤ外周面の間の間隙寸
法hに対して規定して漏失油の量を実用上最低限
にすることによりシール部材を使用しないですま
すようにしたものである。
本考案になる油圧式ラツシユアジヤスタはボデ
イ内周とプランジヤ外周との間にO−リング等の
シール部材を設ける代りに、両者の間の摺動部間
隙寸法を下記の式の関係を満足するような値に定
めることによつて高圧室からの漏出油が前記摺動
部間隙から外部への漏出を無視できる量に抑える
ことができ、油還流路21aを経て油溜室3へ回
収されるようにしたものである。
lk・h3 l:摺動間隙部長手寸法 h:間隙量 k:油の種類、高圧室圧力、流速により定まる
数値 上式について若干の解析を行うと次の通りであ
る。すなわち油が間隙を流れるときの一般式は次
のように表わされることが知られている。
Δp=24/Rl/hρw2/2 − ここにΔpは圧力降下、R=wh/νはレイノルズ 数、ρは油の密度、wは油の流速、νは動粘性係
数である。
またプランジヤの直径をD、油の流量をQとす
れば w=Q/πDh − であるから 式と式とをまとめてlについて解けば l=πDΔP/12νρQ・h3 ∴l=k・h3 ここにk=πDΔp/12νρQ である。
実施例 第1図A,B,Cはボデイ11の外形に例えば
O−リングのようなシール材18を設けて、ボデ
イ外周部からの油の漏失を防ぎ、またボデイ内周
とプランジヤ外周部とから形成される摺動間隙の
間隙量と間隙部長手寸法を適正に選ぶことによ
り、該間隙からの油の漏失を防ぎ、それらの直上
の位置においてそれぞれ油還流路21a、円周溝
21bを設け、両者を油孔により連通するととも
に、外周の油還流路21aを起点とするスパイラ
ル溝11cと該ボデイ頂面の溝11dとを設けて
いる。第2図A,Bは第1図の構成においてボデ
イ外周を縦溝11eとした場合である。
第5図は摺動部間隙寸法を定めた例である。実
用上は高圧室からの流出量の90%以上が回収され
れば支障を生じないことが分つている。本例では
これを満足する寸法はほぼ間隙量3μmで間隙長
手寸法はカムの基礎円上に対応する位置で4mm以
上であることが掌握できた。
これまでの詳細説明は油圧式ラツシユアジヤス
タをロツカアーム内に設けた油溜室に隣接して配
した構成についてなしてきたが、その使用方法に
より、油溜室は別体として設けてもよく、また油
圧ラツシユアジヤスタと一体の構造としてもよ
い。第3図A,Bは別体として設けた油溜室部材
3′を油圧ラツシユアジヤスタ1と結合した結合
体としての例で、この構成において前記第1図、
第2図に示した実施例はそのまま適用できる。第
4図A,Bは第3図に示した油溜室部材3を油圧
ラツシユアジヤスタ1とボデイ11によつて一体
の構成となしたもので、この構成において前記第
1図、第2図に示した実施例はそのまま適用でき
る。
本考案はこのようにして油の漏失の防止手段と
漏出油の回収手段とをボデイとプランジヤ間に設
けることにより、所要油量を確保することができ
るので、従来から問題になつていた機関停止后の
再始動における動作不良を解決すると同時に油溜
室を必要最小限の寸法に形成し得ることにより、
ロツカアームと油圧ラツシユアジヤスタと相まつ
て動弁系の軽量化に寄与できるという大きな効果
を発揮することができる。また従来慣用的に使用
されている例えばO−リングのようなシール材を
使用せず、したがつてO−リング用溝を設けるこ
ともないからコスト低減ならびにO−リング等の
消耗品の除去という副次的効果も得られる。更に
またシール材の除去によつてプランジヤの動きの
応答性が改善され、その工業的効果は極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の説明図、第6図〜第
8図は従来例の説明図、である。 図中の符号はそれぞれ下記部材を示す。1:油
圧式ラツシユアジヤスタ、2:ロツカアーム、
3:油溜室、11:ボデイ、12:プランジヤ、
13:高圧室、14:弾性体、15:油孔、1
6:チエツクバルブ、17:チエツクバルブケー
ジ、18:シール部材、21:支持孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 底部に油孔を有する有底中空円筒形状のボデイ
    と、該ボデイ内に摺動自在に嵌装されて前記底部
    内面との間に高圧室を形成するプランジヤと、該
    高圧室内に設けられて前記プランジヤをボデイの
    開口端側に離間するように付勢する弾性体と、同
    じく前記高圧室内に設けられ前記油孔の開閉を司
    るチエツクバルブおよび該チエツクバルブを保持
    するチエツクバルブケージからなる油圧式ラツシ
    ユアジヤスタを備え、前記ボデイをロツカアーム
    の支持孔に嵌入して該ボデイの油孔を有する底部
    を油溜室に対面させるとともに前記プランジヤの
    外端を弁頭部に接衝させるものにおいて、該支持
    孔とボデイの外周面との間に油のシール部材を設
    けるとともに該シール部材の上方のボデイの外周
    面に前記油溜室に連通する油還流路を設け、また
    ボデイの内周面に前記油還流路に連通する円周溝
    を設け、さらに該ボデイの内周面に設けた円周溝
    の下端から該内周面の下端までの寸法lを該内周
    面およびプランジヤ外周面の間の間隙寸法hに対
    して規定して漏失油の量が実用上最低限になるよ
    うにした弁間隙自動補正装置。
JP1985086270U 1985-06-10 1985-06-10 Expired JPH0330566Y2 (ja)

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JPS61202605U JPS61202605U (ja) 1986-12-19
JPH0330566Y2 true JPH0330566Y2 (ja) 1991-06-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5964405U (ja) * 1982-10-23 1984-04-27 アイシン精機株式会社 頭上カム式エンジン用ロツカア−ム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61202605U (ja) 1986-12-19

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