JPH033032Y2 - - Google Patents

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JPH033032Y2
JPH033032Y2 JP12464184U JP12464184U JPH033032Y2 JP H033032 Y2 JPH033032 Y2 JP H033032Y2 JP 12464184 U JP12464184 U JP 12464184U JP 12464184 U JP12464184 U JP 12464184U JP H033032 Y2 JPH033032 Y2 JP H033032Y2
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hinge
lid
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swinging
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JP12464184U
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【考案の詳細な説明】 本考案は、本体とこれの開口部を閉ざす蓋体と
を開閉自由に螺着するヒンジ具に関し、特に開閉
操作の際、蓋体の螺着縁が本体の開口縁に衝突し
たりすることなく浮き上り状に円滑に開放し、閉
塞時には密閉状に閉じ合せられる合成樹脂を素材
にして一体的に成形されるヒンジ具に関する。
一般に家庭用電気製品、例えばテレビジヨン受
像機の前面に設けられる調整用ツマミ類はキヤビ
ネツトに設ける凹部に配置してこれを蓋板で被い
隠すようにしていることが多く、この場合更に蓋
板を閉じたときキヤビネツトの前面と面一とな
り、その存在が隠されるように凹部の開口部に嵌
め込まれるような螺着方法が採用されることが
多々ある。
この場合、一軸蝶番によると窪んだ開口部の縁
と、蓋板の螺着側の縁とが衝突する関係になつて
90度程度に開放させるのが精々で、それ以上開放
させると蝶番が破損したり、衝突部が損傷するこ
とになる。なお、一軸蝶番によつても、軸を開口
部の縁の外に出すことによつて90度を越す回動を
得ることが可能であるが、この場合には軸を始と
して取付片が外に露出することになるため外観上
好ましくない。
本考案はこの様な蓋板が閉塞したとき窪みに嵌
り込み、開放時にはこの窪みの縁に衝合すること
なく大きく開放できる機能を有するヒンジ具を提
供すべく考案されたもので、その一つの目的はキ
ヤビネツト等の本体に取付ける固定体と、蓋体に
取付ける移動体を有し、これら両体の側縁同志を
2つの揺動連結片で繋ぐ一方、これら揺動連結片
と上記固定体及び移動体との各連接点をそれぞれ
ヒンジ部にして固定体側の両ヒンジ部を基点に移
動体を揺動自由に支持し、蓋体の開放時には浮き
上り状に開放させ、閉塞時には沈み込む如く引き
寄せて密閉できるようにしたヒンジ具を提供する
ことにある。
また、本考案は上記固定体と移動体を各連結す
る揺動連結片の連接点たる4つのヒンジ部のう
ち、少なくとも一つのヒンジ部を軸とこれを枢着
する軸受からなる連結体にして成形時には上記固
定体と、移動体並びに2つの揺動連結片を一列に
展開した姿で一体成形を可能にし、上記連結体の
組合せによつて無端状に組立られるようにした製
造が極めて容易なヒンジ具を提供することにあ
る。
また更に本考案は上記固定体と移動体に各々取
付手段を一体に設け、本体及び蓋体に備える装着
部に対し、単なる嵌め付け作業で取付けが可能で
あつて本体に対する蓋体の取付けが出来る作業性
に優れたヒンジ具を提供することにある。
以下、本考案を図示する実施例を基にしてその
特徴とするところを説明する。
第1図は本考案に係るヒンジ具をキヤビネツト
等の本体と、この本体の開口部を閉じるための蓋
体に対しそれぞれ取付ける直前の状態を示した斜
視図で、第2図は成形されたまゝの姿における本
考案ヒンジ具の側面図、第3図は同じく斜視図で
ある。
ここに示す本考案ヒンジ具はポリプロピレン等
揉軟性と多少の剛性を有した熱可塑性合成樹脂を
材料に一体成形されるもので、図面に示す符合1
は本体2に取付ける固定体、3は蓋体4側に取付
けられる移動体で、5は固定体1の一側縁部と移
動体3の一側縁部の間に渡る第1の揺動連結片、
6は固定体1の他方の側縁から延設し、後述する
ように移動体3の他方の側縁部に枢着される第2
の揺動連結片である。
固定体1は板状をなす主体の下縁から直角状に
補助片1aを延設し、この補助片の両端に主体の
左右側縁部に並行して外側面に爪7を有した一対
の係止片8,8を起立させる一方、該補助片の縁
部から肉薄にして屈曲自由にしたヒンジ部9を介
して前記第2の揺動連結片6を連接する。
揺動連結片6は並行した2本の腕6a,6aを
有し、この腕の間に軸10を渡して後述する移動
体の一側縁に設けられる軸受と連結する連結体を
形成する。
一方、第1の揺動連結片5は断面L字形に形成
してあり、その一方の端縁は固定体1の一方の側
縁に第2のヒンジ部11を介して連接し、他方の
端縁は移動体3の一側縁に同じく肉薄にした第3
のヒンジ部12を介して連接してある。
上記第1の揺動連結片5を介して繋がれた移動
体3は左右両端部から先端に外向きに爪13、を
突き出した一対の係止片14,14を並行状に起
立させ、この係止片14の起き上り方向とは逆の
側縁部に断面を湾形にした軸受15を設ける。
この移動体3は係止片14を左右離して起立さ
せ、この間に第1の揺動連結片5が自由に通過で
きるようにしてあり、また軸受15は内径を前記
第2の揺動連結片6に設ける軸10の外径に合せ
て、この開かれた開口部からこの軸10を割込ま
せることによつて回動自由に連結できるようにし
てある。
ここに示した本考案ヒンジ具は第2,3図に示
した如く展開した姿で成形し、次に説明する順序
で目的の形状に組上げられ使用に供せられる。
即ち、第2,3図に示した姿で成形されたヒン
ジ具は矢符で示すように先ず第3のヒンジ部12
を支点にして水平姿勢にある係止片14を下向き
に回動させて垂直に起立させ、軸受15の開口を
上向きにする。この係止片14を垂直姿勢に保つ
たまゝ次に第2のヒンジ部11を支点に第1の揺
動連結片5が第2の揺動連結片6の上方に並行す
るまで180度回転させる。
このとき、係止片14はヒンジ部12を更に折
曲げるようにして垂直姿勢のまゝ第2図面上左に
移動し、移動体3に設けた軸受15を第2揺動連
結片6に備えた軸10の直上に臨ませることにな
る。勿論、この垂直姿勢のまゝ移動するとき両係
止片14,14の間に第1の揺動連結片5のL字
形に曲成した一片が入り込むことになる。
この様にして軸10の直上に軸受15が臨んだ
ところで、その開口部を通して無理に軸10を割
込ませ両者を回動自在に連結する。
これによつて固定体1と移動体3の各側縁部間
に2つの揺動連結片5,6が折り曲ることが自由
で回動支点として働くことが出来るヒンジ部及び
連結体を介して無端に繋がれ、本考案ヒンジ具を
完成させることになる。
さて、上記完成されたヒンジ具はこの実施例で
は本体2の開口部の螺着縁に対立状に設ける取付
部の壁16,16の間に固定体1を上方から臨ま
せ、この壁16に縦に設ける溝17,17に固定
体の左右側縁部を滑合させると共にこの溝に並行
して設ける凹所18に係止片8を誘導し、その爪
7を係合させて本体に対する取付けを行い、他方
垂直に起立する移動体3の係止片14を蓋体4の
螺着縁に向い合せに設ける係止突条19,19間
に突き入れ、その先端の爪13を突条の端部に掛
止めることによつて蓋体に対する取付けを行う。
第5図乃至第7図は上記本考案ヒンジ具によつ
て螺着された蓋体4の開閉動とヒンジ具の作動関
係を示したもので、第5図の閉塞状態においては
固定体1の一側縁からヒンジ部9を介して連接さ
れた第2揺動連結片6は略水平に延び出し、軸1
0を介して移動体を押出すように支え、またこの
固定体の他側縁からヒンジ部11を介して延び出
た第1の揺動連結片5は上記移動体を吊り下げる
ようにしてこれを一定位置に保持する。
第5図Bはこの関係を略図で示したもので、次
に蓋体4を開放させると、第6図に示した如く固
定体体の両側縁の2つのヒンジ部9と11が固定し
た回転基点となつて2つの揺動連結片5,6を上
向きに揺動させながら移動体3の回転を許し開放
を誘導することになる。
このとき、ヒンジ部9を基点とした第2揺動連
結片6は軸10側を上昇させ、これによつて蓋体
4の縁を本体2から離すと共に、軸10を支点に
して移動体3を回転させ無理なく蓋体の開放を誘
導することになる。
第7図は蓋体が開放された状態を示したもの
で、固定体1に対し並行状にあつた移動体3は直
交状に向きを変え、蓋体を90度開いた姿となる。
この開放角度はL字形に曲成した第1揺動連結片
5の内側に軸10と軸受15の連結部を送り込む
ことによつて更に拡大され、蓋板は90度を越えて
開放が可能となる。
この様にして開放された蓋体は再び閉じ合せる
ことによつてヒンジ具の各部を逆に作動させて第
5図の閉塞状態に戻され、その開閉はこれの繰り
返しによつて行われる。
本考案ヒンジ具は上述の如く構成されるもの
で、本体に固定される固定体1と蓋体に取付けら
れる移動体3を連結する2つの移動連結片5,6
はそれぞれ3つのヒンジ部9,11,12と軸1
0と軸受15の連結によつて4ケ所で枢着された
関係におかれ、固定された固定体の両側縁部の2
つのヒンジ部9,11が位置を固定した回転基点
となり、第2の揺動連結片6が移動体3を下から
支え、また第1の揺動連結片5が吊り下げ状に支
持し、そして蓋板の開放時には実質的に第1のヒ
ンジ部9と、軸10と軸受15の連結点の2つの
回動点が回転基点となつて蓋板4の縁を本体2か
ら離し、また閉塞時には引き寄せ密閉されるよう
に誘導することになる。従つて、本考案ヒンジ具
によれば、開閉操作時に蓋体が本体に衝合するこ
となく円滑に操作されると共に、このヒンジ具は
蓋板の背面に取付けられて隠れるため、外観され
ることがなく、従つて美観を重視する製品等のヒ
ンジ具として極めて好ましいものとなる。
ところで、前記実施例では固定体、移動体及び
2つの揺動連結片を繋ぐ4つのヒンジ部のうち、
第2揺動連結片6と移動体3を繋ぐヒンジ点を軸
10と軸受15の連結体にして嵌合構造にした
が、これは本考案ヒンジ具を図示する様に展開状
態で一体的成形を可能にするためであり、この少
なくとも1ケ所の連結体を設けることによつて製
造性を向上させ、廉価に提供できる利点の外、成
形後の組立が容易で、且つ部品が一点となるため
管理、取扱い上極めて有利なものとなつている。
尚、上記実施例において4つのヒンジ部のう
ち、軸10と、軸受15による連結を第2揺動連
結片6と移動体3との間に設けているが、これは
当該連結点が最も大きく折れ曲ることによるもの
で、実質的には当該連結部を他の連結部と同様に
肉薄のヒンジ部としてもよく、この部所に代えて
他のヒンジ部に軸と軸受からなる連結体を移して
も同効である。
また、本考案ヒンジ具は固定体と移動体に成形
時それぞれ実施例で説明した如く係止片を一体に
備えることによつて本体及び蓋体に設ける取付部
に単なる押込みで取付けることが可能となるので
従来のこの種ヒンジ具と比較して遥かに作業性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案ヒンジ具の一実施例を示したもの
で、第1図は取付直前の姿における斜視図、第2
図は成形されたまゝの状態におけるヒンジ具の側
面図、第3図は上図の斜視図、第4図は本体に設
けた取付部の斜視図、第5図乃至第7図は使用時
の作動説明図で、第5図Aは蓋体を閉じた状態を
示し、同図Bは各部の状態を示す概略図、第6図
Aは蓋体の開放途中における状態を示し、同図B
はその概略図、第7図Aは蓋体を開放した状態を
示し、同図Bはその概略図である。 1……固定体、2……本体、3……移動体、4
……蓋体、5……第1の揺動連結片、6……第2
の揺動連結片、7……係止片、9……第1のヒン
ジ部、10……軸、11……第2のヒンジ部、1
2……第3のヒンジ部、14……係止片、15…
…軸受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体とこれの開口部を閉ざす蓋体を螺着するヒ
    ンジ具であつて、本体に取付けられる固定体と蓋
    体に取付けられる移動体を有し、該固定体と移動
    体は相対向する一側縁間に第1の揺動連結片を、
    また他側縁間に第2の揺動連結片をそれぞれ渡
    し、且つ該両揺動連結片は各端縁を固定体及び移
    動体の側縁に対し折曲げ自由なヒンジ部で連接し
    無端状に繋ぐと共に、該ヒンジ部のうち少なくと
    も一つのヒンジ部は軸と軸受の嵌合枢着による連
    結としたことを特徴とする合成樹脂を素材にして
    成形されるヒンジ具。
JP12464184U 1984-08-17 1984-08-17 ヒンジ具 Granted JPS6140079U (ja)

Priority Applications (1)

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JP12464184U JPS6140079U (ja) 1984-08-17 1984-08-17 ヒンジ具

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JP12464184U JPS6140079U (ja) 1984-08-17 1984-08-17 ヒンジ具

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Publication Number Publication Date
JPS6140079U JPS6140079U (ja) 1986-03-13
JPH033032Y2 true JPH033032Y2 (ja) 1991-01-25

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190099U (ja) * 1983-06-06 1984-12-17 株式会社東芝 マイクロ波加熱装置
JP3713932B2 (ja) * 1997-12-15 2005-11-09 松下電器産業株式会社 扉軸受装置

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JPS6140079U (ja) 1986-03-13

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