JPH0330190Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、幌付自動車において高いところに
尾灯を取付けられるようにした、幌付自動車の尾
灯装置に関するものである。

「従来の技術」 貨物自動車や貨客兼用車では、後部車体の上部
を幌布で覆うようにしたものがある。この場合、
荷台側板などの車体に幌骨を取付け、その上部に
幌布を掛けることになる。

「考案が解決しようとする問題点」 幌付自動車の場合、その後面も幌布で覆われる
ので、尾灯（停止灯、後退灯）もその下部の低い
ところに取付けられることになる。このため後続
車両から見えにくいので、高い位置に取付けるよ
うに規制されることがある。しかしながら幌布は
一般的にいつて尾灯を取付けにくいので、このよ
うな規制に適合できないことになる。

この考案はこの点について工夫をし、幌付自動
車に尾灯を取付けられるようにしたものである。

「問題点を解決するための手段」 この考案が上記問題点解決のために構成した手
段は、車体に取付けた幌骨に幌布を掛け渡した幌
付自動車において、幌骨に後方に向けた尾灯を取
付け、幌布の尾灯に対応したところに窓孔を設け
たことである。

「作用」 このような構成とすれば、幌骨に取付けた尾灯
の光線は、幌布に設けられた窓から後方に出るこ
とになるので、後続車両等にこれが見えることに
なる。

「実施例」 次に、この考案の一実施例を図について説明す
ると、第１図において１は自動車の後部車体であ
つて、ブラケツト２により幌骨３を取付けたもの
である。幌骨３はこのほかにも２，３本あり、第
２図に示す幌布４を内部から支持するが、それら
は図示を省略する。幌布３は第１図に示すように
コ字状のもので、中間部５を後部車体１の後端の
上部に位置させて取付けられている。これにより
幌布４の後端角部を支持する。

幌骨３の中間部５には、鉄板製のランプブラケ
ツト６が溶接により取付けられている。第３図に
示すようにこのランプブラケツト６には孔７が設
けられており、この孔７に、後方を向けて尾灯
（停止灯や後退灯を組合わせたものでもよい）８
が嵌装され、スクリユ９によりランプブラケツト
６に固着されている。ランプブラケツト６の背面
にはランプカバー１０が位置し、側部においてラ
ンプブラケツト６に固着されている。（この部分
図示せず）。

第２図および第３図に示すように幌布４の尾灯
８に対応したところには、窓孔１１が設けられて
いる。そしてこの窓孔１１の外周内側には、両面
テープ１２により板ゴム状の磁石１３が取付けら
れている。

このように構成されたこの装置は、尾灯８の配
線を幌骨３に沿わせ、制御部に接続して使用す
る。幌布４を掛けると窓孔１１から尾灯８が後方
に向けて露出するので、点灯すれば後続車両がこ
れを確認することができる。幌布４を掛けたと
き、磁石１３がランプブラケツト６に吸着するの
で、窓光１１からの浸水は防止される。磁石１３
の幌布４への取付構造は、両面テープ１２によら
ず、幌布４で磁石１３を包囲して端部を縫着して
もよく、また磁石１３を幌布４に接着してもよ
い。

第４図はこの考案の他の実施例を示すもので、
この実施例では窓孔１１の内側に透明のフイルム
１４を当て、全周を幌布４の窓孔１１内側周面に
溶着してある。この実施例のようにすれば、窓孔
１１からの浸水は更に確実に防止できることにな
る。

「考案の効果」 この考案は以上説明したように、幌骨３に尾灯
８を取付け、幌布４のこの部分に窓孔１１を設け
たものであるから、幌付自動車であつても高いと
ころに尾灯８を取付けることができる。そして幌
布４側には窓孔１１を設けるのみであるから着脱
が容易であり、また折畳みも行なえることにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
は幌布の斜視図、第３図は幌骨に幌布を掛けた状
態の断面図、第４図はこの考案の他の実施例を第
３図と同一の部分で示した断面図である。 １…後部車体、３…幌骨、４…幌布、８…尾
灯、１１…窓孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体に取付けた幌骨に幌布を掛け渡した幌付自
   動車において、前記幌骨に後方に向けて尾灯を取
   付け、幌布の前記尾灯に対応するところに窓孔を
   設けたことを特徴とする幌付自動車の尾灯装置。