JPS599987Y2 - 自動車のリヤエンド部構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車のリャエンド部の構造、特にライセン
スプレートを取付ける部分の構造に関するものである。

従来、自動車のリャエンド部におけるライセンスプレー
トの取付構造としては、種々の形式のものがあるが、自
動車の後面を形或するリャエンドプレートにライセンス
プレートを取付けるようにしたもので゛は、このライセ
ンスフ゜レートを照明するライセンスランプをバンパー
に取付けたり、リヤエンドプレートに突設している。

しがるに、この構造ではライセンスプレートが浮き出た
感じになり、ライセンスランプも異質感を与える突出部
となってデザイン的な統一感、機能美が得られ難い欠点
を有するものである。

又、ライセンスプレートを取付ける部分のリャエンドプ
レートを凹ませてその上にライセンスランプを下向きに
設けるようにした構造のものもあるが、この場合にもラ
イセンスフ゜レートの周辺で゛リャエンドフ゜レートの
テ゛ザイン的連続感が損なわれるとともに、上記ライセ
ンスランプを隠蔽するような飾り板が必要となるもので
ある。

一方、自動車を輪出する場合等に、各国でライセンスプ
レートの大きさが異なるものであるか゛、この大きさの
変更に対して従来構造ではライセンスプレートの取付構
造そのものをその周辺部から変更する必要があり、変更
部分が多く、コスト面で不利となるものである。

本考案はかかる点に鑑み、リャエンドプレートの開口部
の内方部分にライセンスプレ−１へを取付けるようにし
、ライセンスランプをこのリャエンドプレートの内側に
隠蔽して取付けるようにした自動車のリャエンド部構造
を提供し、前記欠点を解消するものである。

以下、本考案の実施例を図面に沿って説明する。

第１図ないし第３図に示す自動車のリャエンド部構造に
おいて、１は自動車の後部外壁面を形或するリャエンド
プレート、２はライセンスプレートであって、上記リャ
エンドプレート１にはライセンスプレート２とほぼ同じ
大きさの矩形状の開口部１ａが設けられ、該開口部１ａ
の周縁は内方に折り曲げられている。

この開口部１ａの上部にはバツクドア（図示せず）の受
け面１ｂが形或され、下部にはバンパー（図示せず）が
装着される凹部１Ｃを介してスカート部１ｄが連設され
ている。

３は上記ライセンスプレート２を取付けるリャエンドパ
ネル内板であって、該リャエンドパネル内板３は、中央
部にライセンスプレート２より大きい平面状のライセン
スプレート取付面３ａを有し、外周縁には全周にわたっ
てフランジ部３ｂが設けられてなり、このフランジ部３
ｂが上記リャエンドプレート１の開口部１ａ周縁の内面
にシール状態で固定される。

このシール性を有する固定としては、例えば溶接もしく
は充填材４による接着などによって行う。

上記リャエンドパネル内板３をリャエンドプレート１に
固定した場合に、ライセンスプレート取付面３ａはリャ
エンドプレート１の開口部１ａから車体内側に引込むよ
うに構威されている。

すなわち図示の場合、リャエンドパネル内板３において
、ライセンスプレート取付面３ａの上方および左右側方
は、このライセンスプレート取付面３ａと略直角に車体
後方に向かって屈曲された側壁３Ｃを介してフランジ部
３ｂに連設され、一方、ライセンスプレート取付面３ａ
の下方は、リャエンドプレ−１〜１のバンパ装着用の凹
部１Ｃ背面に固定されることにより、上記の如き側壁３
Ｃを有することなくフランジ部３ｂに連設されている。

上記構造により、ライセンスプレート取付面３ａが開口
部１ａより車体内側に引っ込んで形威されてなり、この
ライセンスプレート取付面３ａにライセンスプレート２
が取付けられる。

尚、５は開口部１ａの下部においてリャエンドパネル内
板３との結合部近傍のリャエンドプレート１に開設され
た水抜き孔である。

次に、６はリャエンドパネル内板３に取付けられるライ
センスランプであって、該ライセンスランプ６はライセ
ンスプレート取付面３ａすなわちライセンスプレート２
の左右両側に相対向して取付けられている。

よって、このライセンスランプ６は、リャエンドプレー
ト１の開口部１ａの左右側方内側に位置し、該リャエン
ドプレート１により隠蔽されている。

尚、上記ライセンスランプ６はその側面が放光面に形威
されているものである。

上記実施例においては、ライセンスランプ６はその側面
が放光面となるような形式のものであるか゛、これに対
し、第４図ないし第６図には形態の異なるライセンスラ
ンプ７， ８． ９を取付けた変形例を示すもので
ある。

第４図に示す例では、ライセンスランプ７は頭部から放
光するものであって、該ライセンスランプ７はリャエン
ドパネル内板３のライセンス取付面３ａの左右側方にお
ける側壁３Ｃに取付けられている。

その他は第３図のものと同様に設けられている。

第５図に示す例では、ライセンスランプ８は前面から放
光するものであって、該ライセンスランフ゜８はリャエ
ンドパネル内板３のライセンスフ゜レート取付面３ａの
左右側方における側壁３Ｃに開設された取付穴１０に取
付けられている。

この場合には、ライセンスランプ８の内方突出量が少な
いため、リャエンドパネル内板３の左右方向の大きさは
リャエンドプレート１の開口部１ａの左右方向の長さよ
り若干大きい程度に設けられる。

尚、第５図中、鎖線で示すように、リャエンドプレート
１の開口部１ａ周縁からリャエンドパネル内板３のライ
センスプレート取付面３ａに到る間に縁どりを兼ねた飾
り板１１を設けてもよい。

この飾り板１１はライセンスランプ８の前面部は透光可
能な構造とするものであり、この飾り板１１の付設は、
第５図の場合のみならず他の構造でも採用可能である。

次に、第６図に示す例では、ライセンスランプ９は前面
から放光するものであるが、その取付面が傾斜しており
、このライセンスランプ９をリャエンドパネル内板３の
ライセンスプレート取付面３ａの左右側方に設けられた
傾斜面による側壁３Ｃに取付けるようにしたものである
。

尚、第６図において、１２はリャエンドプレート１の開
口部１ａの両側方に配設されたりャコンビネーションラ
ンプであり、他の実施例においても同様にリャコンビネ
ーションランプ１２を付設してもよい。

従って、以上の如き本考案構造によれば、リャエンドプ
レートに開口部を設け、この開口部から車体内側に引っ
込めた位置にライセンスプレートを取付けるリャエンド
パネル内板を固定し、さらに、ライセンスランプをライ
センスプレートの左右のリャエンドパネル内板に取付け
てこのライセンスランプをリャエンドプレートにより隠
蔽したことにより、リャエンドプレートには開口部が開
設されているだけで゛、ライセンスランフ゜もその内側
に取付けられており、ライセンスプレート取付部近傍の
リャエンドプレートには、ライセンスランプ等の突出部
がなく、開口部周辺のリャエンドプレートの形状が、こ
のライセンスプレートの取付部近傍で凹凸状に形威され
ることもなく、周辺の曲面が開口部を介して連続するも
のであって、外観の見栄えが良好となり、デザイン的に
も統一感が得られるものである。

又、ライセンスランプがリャエンドプレートの内側に隠
蔽されたことにより、より一層デザイン的な特色が生か
せ機能美をもたらすことができるものである。

さらに、自動車を輪出する場合等に、各国でライセンス
プレートの大きさが異なるものであるが、これに対して
リャエンド構造を変更するとき、本考案によれば、リャ
エンドプレートの開口部の大きさを変更するだけで大き
さの異なるライセンスプレートを見栄えよく取付けるこ
とができ、変更部分が少なくてすむなど実用上種々の利
点を有している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示し、第１図は自動車のリ
ャエンド部の正面図、第２図は第１図のＩＩ − ＩＩ
線に沿う断面側面図、第３図は同ＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿
う断面平面図、第４図ないし第６図はそれぞれ変形例を
示す自動車のリャエンド部の断面平面図である。 １・・・・・・リャエンドプレート、１ａ・・・・・・
開口部、２・・・・・・ライセンスプレート、３・・・
・・・リャエンドパネル内板、３ａ・・・・・・ライセ
ンスプレート取付面、３ｂ・・・・・・フランジ部、３
Ｃ・・・・・・側壁、４・・・・・・充填材、６，
７， ８． ９・・・・・・ライセンスランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ライセンスプレートとほは゛同じ大きさの開口部を有す
   るリャエンドプレートに、ライセンスプレートを取付け
   るリャエンドパネル内板をシールして固定し、リャエン
   ドパネル内板のライセンスプレート取付面をリャエンド
   プレートの開口部から車体内側に引っ込めて形威し、ラ
   イセンスランプをライセンスプレート取付面の左右のリ
   ャエンドパネル内板に取付け、該ライセンスランプをリ
   ャエンドプレートにより隠蔽したことを特徴とする自動
   車のリャエンド部構造。