JPS6134937Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車の荷台サイドカバーに関す
る。

後部に荷台のある貨物積載用の自動車では、通
常、荷台側壁が低く、運転者が、斜め後方を見る
ことができる高さにできている。ところが、荷物
を多く積す場合には、荷台側壁を運転室の天井の
高さ位まで高くするので、斜め後方の視界が確保
できない。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

サイドカバー１は、合成樹脂で成形するもの
で、中央部に斜め外側後方に開いたルーバー２を
設ける。サイドカバー１の上記ルーバー２形成部
の周りの内側面には、周溝３を一体的に設け、
又、周溝３部分に適宜間隔に突起４を設ける。一
方、周囲に突条５を一体成形して透明板６を透明
な合成樹脂で成形し、突起４に合せて孔７を設け
る。そして、サイドカバー１の周溝３にシーラー
ゾルを塗付して、透明板６の突条５を嵌め合わ
せ、孔７を突起４に通して、突起４の先端を溶着
する。サイドカバー１は、荷台側壁８上に立設
し、金具９を用いて固定する。

しかして、運転者は、サイドカバー１のルーバ
ー２を通して、斜め後方の視界が確保できる。し
して、ルーバー２が斜め後方に開いているので、
外側の横方向からでは、内側の積荷が見えない。
サイドカバー１上に、幌布を張れば、サイドカバ
ー１のルーバー２形成部の内側は、透明板６が添
設してあるので、荷台が密室になつて、雨水等が
入ることもない。サイドカバー１と透明板６は、
周溝３にシーラーゾルを塗付して突条５を嵌め合
わせることによつて密閉が保て、突起４の先端を
溶着するだけで組付けできるので、ビス等の連結
部品が不要で、安価にできる。

以上説明したように、この考案は、中央にルー
バーを設けたサイドカバーの上記ルーバー形成部
の周りに周溝を設け、周囲に突条を設けた透明板
をルーバー部の内側に添設し、突条を周溝に嵌め
合わせて、周溝に適宜間隔を設けた突起を透明板
の孔に挿入して溶着し、サイドカバーを荷台側壁
上に立設するようにしたので、ルーバーを通して
斜め後方の視界が運転者に確保でき、しかも、外
側横方向からは、荷台の積荷が見えない。そし
て、サイドカバーは透明板で密閉されているの
で、サイドカバー上面に幌布を張ることによつ
て、荷台を密室にできて、雨水等が入らないよう
にできる。又、サイドカバーと透明板は、周溝に
突条を嵌め合わせ、孔に通した突起を溶着するだ
けで組立てられるので、ビス等の組付け部品が不
要で、組付けも簡単にできて安価にできる。又、
サイドカバーを荷台側壁に立設することによつ
て、自動車が乗用車的に見えて体裁もよくなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視拡大断面図であ
る。 １……サイドカバー、２……ルーバー、３……
周溝、４……突起、５……突条、６……透明板、
７……孔、８……荷台側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央にルーバーを設けたサイドカバーにおける
   上記ルーバー形成部の周りに周溝を設け、周囲に
   突条を設けた透明板をルーバー部の内側に添設
   し、上記突条を周溝に嵌合して、周溝に適宜間隔
   に設けた突起を透明板の孔に挿入して溶着し、サ
   イドカバーを荷台側壁上に立設するようにしたこ
   とを特徴とする自動車の荷台サイドカバー。