JPH0319477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動車のスポイラー取付構造に関す
る。

（従来技術） 従来、自動車の車体にスポイラーを取り付ける
場合には、例えば第３図および第４図に示すよう
なバツクドアパネル或はリヤトランク等の車体パ
ネル１の後端部に、スポイラー２の裏面側に突出
させたボス３に上部を埋め込んだ取付ボルト４を
通し、車体パネル１の内側からボルト４の下部に
螺合させたナツト５で締め付けることにより、車
体パネル１にスポイラー２を固定するようにして
いた（実開昭48−24126号参照）。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、車体パネル１とスポイラー２と
の間には、自動車の走行時に空気を流通させる開
口６が形成されているため、車体の後方からスポ
イラー取付部のボス３が見えて外観上体裁が悪い
という問題があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、このような問題点に鑑みてなされた
もので、充分な取付強度を確保すると共に見栄え
の良いスポイラー取付構造を提供することを目的
とし、そのため、自動車の車体パネルとその上方
に取り付けるスポイラーとの間にストツプランプ
を配置し、スポイラー取付用ボルトをストツプラ
ンプのケーシングに通してスポイラーとストツプ
ランプとを車体パネルに固定するようにしたもの
である。

（実施例） 第１図は、本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。図において、１は自動車のバツクドアパネル
であり、その後端部にスポイラー２が取り付けら
れ、パネル１とスポイラー２との間の車体中央位
置にストツプランプ１１が配置されている。

第２図に示すように、スポイラー２は、その裏
面側に突出させたボス３に上部を埋め込んだ取付
用ボルト４を備えている。一方、ストツプランプ
１１のケーシングは、スポイラー２のボス３を受
け入れる凹部１２と、スポイラー取付用ボルト４
を通す貫通孔１３とを備えている。

取付けの際には、スポイラー２のボス３をスト
ツプランプケーシングの凹部１２に入れると共に
ボルト４をストツプランプケーシングの貫通孔１
３に通し、更にストツプランプケーシングとパネ
ル１との間にシールパツキン１４を介在させて、
ボルト４の下部をパネル１の車体中心位置に穿設
したボルト孔に通し、パネル１の内側からボルト
４に螺合させたナツト５で締め付けることで、ス
ポイラー２とストツプランプ１１とを一緒に固定
する。

図示の実施例は上記のように構成されるので、
スポイラー２の取付部のボス３がストツプランプ
１１に隠されると同時にストツプランプ１１がパ
ネル１とスポイラー２との間に位置することで車
体後端の外観が向上する。また、スポイラー２を
ストツプランプ１１と一緒に車体パネルに取り付
けるので、取付強度が向上し、その取付位置が図
のように１箇所で済むという利点もある。

（考案の効果） 以上のように、本考案のスポイラー取付構造は
自動車の車体パネルとその上方に取り付けるスポ
イラーとの間にストツプランプを配置し、スポイ
ラー取付用ボルトをストツプランプのケーシング
に通してスポイラーとストツプランプとを車体パ
ネルに固定するようにしたので、スポイラーの取
付部がストツプランプに隠されて見栄えが良くな
ると共に、スポイラーをストツプランプと一緒に
車体パネルに取り付けるので、取付強度も向上す
る。更に、車両の比較的高い位置にストツプラン
プが取り付けられているため、自車の制動を複数
の後続車両に知らせることができ、二重衝突の防
止に役立つという効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図の線−に沿う断面図、第３図は従
来例を示す斜視図、第４図は第３図の線−に
沿う断面図である。 １……車体パネル、２……スポイラー、３……
ボス、４……スポイラー取付用ボルト、５……ナ
ツト、１１……ストツプランプ、１２……凹部、
１３……貫通孔、１４……シールパツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の車体パネルとその上方に取り付けるス
   ポイラーとの間にストツプランプを配置し、スポ
   イラー取付用ボルトを該ストツプランプのケーシ
   ングに通して前記スポイラーとストツプランプと
   を前記車体パネルに固定するようにしたことを特
   徴とする自動車のスポイラー取付構造。