JPH03297310A - 移植機の苗供給方法および苗供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、農作物の移植栽培で、個々の苗に分離可能な
整列苗を使用する移植機の苗供給方法とその装置に関す
る。

従来の技術 移植栽培には、種々の方式があるが、例えば紙筒苗を用
いる方式が広く用いられている。この紙筒苗によるもの
とは、通常、多数の紙筒を整然と配列して水溶性糊で分
離可能に連結した育苗容器を用い、これに土詰および播
種して育苗し、この紙筒整列苗から苗分離装置により個
々の苗に分離して移植するもので、同士を確実に保持し
たまま移植でき、しかも、移植後短期間で腐敗する紙筒
が開発されていることがら、各種農作物への利用が期待
されている。

一方、上記紙筒苗の紙筒中には土が詰められているため
、その同士が多い育苗容器の紙筒整列苗は重く、個々の
紙筒苗相互は糊で連結されているので結合力は弱いから
、この紙筒整列面を取り扱うには移植前に分離してしま
わないよう充分に注意をしなければならない。そこで、
従来はこのような重い紙筒整列面の運搬には上方と一則
の開口した苗運搬容器を用い、それを移植機に供給する
には人手により列状に分離してから移植機の苗供給コン
ベアに倒置していた。

そこで、先に発明者らは、この重い紙筒整列菌群のまま
苗運搬容器から移植機の苗供給コンベアに無理なく移し
かえる方法として、苗運搬容器の底に薄くてたわみ易い
板を敷き、その上に整列面を載せて移植機の苗供給コン
ベアの入口に臨ませ、苗運搬容器の底と苗供給コンベア
の上面をほぼ同一平面に保ち、整列面を、これを載せた
薄くてたわみ易い板とともに苗運搬容器の底面を滑らし
ながら苗供給コンベア上に移しかえ、その際、上記の薄
くてたわみ易い板を苗運搬容器の出口で下方に曲げて取
り除く方法を提案した。

発明が解決しようとする問題点 前記のような苗供給方法では、苗を供給した後に苗運搬
容器と薄くてたわみ易い板の両方を回収しなければなら
ないし、薄くてたわみ易い板は風に飛ばされ易く、その
取り扱いに注意をしなければならなかった。

また、薄くてたわみ易い板とともに苗運搬容器の底面を
滑らしながら苗供給コンベア上に移しかえる間、その重
い整列面を載せた苗運搬容器を持っていなければならず
、それでなければ苗供給コンベアの入口に苗運搬容器を
載せる装置を別に設けなければならなかった。

本発明は、前記薄くてたわみ易い板のようなものを使用
せずに、移しかえが容易で、装置が簡単な、移植機の苗
供給方法および苗供給装置を提供し、移植栽培を飛躍的
に広げることを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 請求項１の発明の苗供給方法は、整列面３ｏを苗運搬容
器３１から移植機の苗供給コンベア１２に移しかえる苗
供給方法において、整列面３ｏを載せた苗運搬容器３１
を、その下面を苗供給コンベア１２上面に近接させた状
態で、苗供給コンベア１２の入口１７から前方１８へ移
送し、整列面３ｏが動かぬように後ろから押さえながら
苗運搬容器３１を引き抜き、整列面３０を苗運搬容器３
１がら苗供給コンベア１２に移しかえるものである。

請求項２の発明の苗供給装置は、整列面３０を苗運搬容
器３１から移植機の苗供給コンベア１２に移しかえる苗
供給装置１０において、苗供給コンベア１２上に整列面
３０を載せた苗運搬容器３１を移送する移送装置２０を
設け、移送装置２ｏは一１苗運搬容器３１の下面を苗供
給コンベア１２上面に近接させた状態で載せ、苗供給コ
ンベア１２の入口１７から前方１８への前後方向に移動
するものである。

作　　　　用 請求項１の発明では、苗運搬容器３１の下面を苗供給コ
ンベア１２上面に近接させた状態で移送するから、苗運
搬容器３１と苗供給コンベア１２は接触しないのでその
摩擦抵抗がない。また、整列面３０を載せた苗運搬容器
３１を苗供給コンベア１２の人口１７から前方１８へ移
送するようにしたから、整列面３０を苗供給コンベア１
２上の所望の位置まで移送させることができる。

請求項２の発明では、移送装置２０は苗運搬容器３１の
下面を苗供給コンベア１２上面に近接させた状態で載せ
て移動するようにしたから、苗運搬容器３１と苗供給コ
ンベア１２は接触しないのでその摩擦抵抗がない。また
、移送装置２０は整列面３０を載せて苗供給コンベア１
２の人口１７がら前方１８へ移動するから、整列面３０
を苗供給コンベア１２上の所望の位置まで移送させるこ
とができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第４図は、本発明に用いる紙筒育苗容器による整列面３
０を示しており、多数の筒状の紙筒を左右および前後方
向に整然と配列して水溶性糊で分離可能に連結した育苗
容器を用い、これに土詰および播種して育苗し、個々の
紙筒苗に分離して移植するものである。

第５図は、この整列苗３０を載せて運搬するための苗運
搬容器３１を示しており、整列苗３０の底面よりやや大
きな長方形の板である底板３２と、底板３２の補強のた
め底板３２の長辺の一側に底板３２に直角に設けた側板
３３と、底板３２の両短辺の中央付近に苗運搬容器３１
を引き抜く際に指を掛けるための孔３４が開いている。

そして、底板３２の上面には、載せた整列苗３０との摩
擦を軽減するよう薄いプラスチックフィルムを貼着して
いる。

第６図は、苗運搬容器３１に整列苗３０を載せた状態を
示しており、整列苗３０は側板３３側に寄せて孔３４が
のぞくように載せる。

つぎに、この整列苗３０を移植する移植機について説明
する。

第１図において、１は機枠であり、図示しないトラクタ
ーに取り付けて牽引され、機枠１の下部より後方に長い
植付部枠２を上下方向に移動自在に設ける。植付部枠２
の下方には、前方よりローリングコルク−３、鎮圧ロー
ラー４、開溝器５、一対の鎮圧輪６を設ける。開溝器５
と鎮圧輪６の間で植付部枠２の上方には分離部７を設け
、分離部７の下方から開溝器５の後方に至る分離された
苗を案内する落下管８を設ける。

この分離部７より後方に苗供給装置１０が連設されるが
、苗供給装置ｌＯはその後部を整列苗３０の入口１７と
し、分離部７側を前方１８として、入口１７から前方１
８へ整列苗３０を移送し、その人口１７側をやや高く設
ける。苗供給装置１０には、整列苗３０の底面の短辺の
長さとほぼ同じ間隔で一対の苗供給装置枠１１を設け、
苗供給装置枠Ｉｌ内には無端回行するベルトである苗供
給コンベア１２を設ける。苗供給コンベア１２は、一対
の苗供給装置枠１１間の前方１８側下部に設けた駆動プ
ーリー１３と、入日１フ側下 １４との間に掛は渡されており、その間の苗供給コンベ
ア１２の上面は平面になるようにしている。

また、駆動プーリー１３と誘導プーリー１４の間の苗供
給コンベア１２の上面の裏面に接する位置に多数のロー
ラー１５を設け、苗供給コンベア１２上面に載せられた
整列苗３０を支持させる。

誘導プーリー１４の後方の一対の苗供給装置枠１１間の
下部には自由に回転する案内ローラー１６を設け、案内
ローラー１６の上端は誘導プーリー１４上の苗供給コン
ベア１２上面よりやや高（なるようにしている。

一対の苗供給装置枠１１の内側で苗供給コンベア１２の
上面よりやや高い位置で、入口１７側の誘導プーリー１
４の両端部から苗供給コンベア１２上面に平行に前方１
８方向に、移送装置２０を受ける細長い一対のレールＩ
９を設ける。

移送装置２０は、第３図に示すように、苗運搬容器３１
の底板３２の短辺よりやや長い板状の受部２１と、その
受部２１の長平方向の両端に受部２１に直角上方に設け
た一対の側板２２と、一対の側板２２から外方向に前後
左右同一高さで突き出た４本のピン２３と、このビン２
３には鍔２５付きのローラー２４がはめ込まれ、ローラ
ー２４は鍔２５を内方として自由に回転するようにはめ
込まれている。

そして、第１１図に示すように、左右のローラー２４の
鍔２５の外方間隔は前記一対のレール１９内方間隔より
わずかに狭くしてあり、受部２１の下面は苗供給コンベ
ア１２の上面に接触しないように近接させている。

つぎに、苗供給方法とともに作動を説明する。

苗床にて育苗された整列苗３ｏは苗床から取り出され、
苗運搬容器３１に載せられる。そしてこれを圃場まで運
び、移植機に供給する。

移送装置２０は、第２図に示すように、苗供給装置１０
の入口１７の案内ローラー１６と誘導プーリー１４の間
で、前側のローラー２４のみをし〜ル１９に載せて斜め
に載せておく。

そして、第７図に示すように、苗運搬容器３１の一側の
短辺部を移植機の苗供給装置１ｏの入口１７に挿入し、
苗運搬容器３１の前端より少し奥を移送装置２０の受部
２１上に載せると、重さにより受部２１の後部も持ち上
がるので、そのまま苗供給コンベア１２上に押し込む。

つぎに、第８図に示すように、苗運搬容器３１を移送装
置２０の受部２１上と入口１７の案内ローラー１６上に
載せて、さらに苗供給コンベア１２上に押し込むと、ロ
ーラー２４が回転して移送装置２０は苗運搬容器３１と
ともに移動し、案内ローラー１６は接しながら回転する
。

このとき、苗運搬容器３０は重い整列面３０を載せてい
るので多少たわむが、苗供給コンベア１２の上面に接触
しないように近接させた受部２１と、苗供給コンベア１
２上面よりやや高くなるようにした案内ローラー１６の
上端に支持されているので、苗供給コンベア１２の上面
に接触しない近接した状態で移送され、ローラー２４と
案内ローラー１６の回転により移動するので重い整列面
３０を軽く移動させることができる。

つぎに、第９図に示すように、苗運搬容器３１の前端が
先に供給された整列面３０ａに近接したところで移送を
やめ、整列面３０が動かぬように苗押さえ具４０で後ろ
から押さえながら、苗運搬容器３１の孔３４に指を掛け
て引き抜く。そして、苗運搬容器３１の前端が整列面３
０の前端より引っ込んだところでいったん引き抜くのを
やめ、整列面３０の前端が先に供給された整列面３０ａ
の後端に接するよう苗運搬容器３１を押し込む。そして
、再び整列面３０が動かぬように苗押さえ具４０で後ろ
から押さえながら苗運搬容器３１を引き抜く。このこと
により、先に供給された整列面３０ａに供給した整列面
３０が密着する位置まで移送させることができる。

このとき、苗運搬容器３１の底板３２の上面には薄いプ
ラスチックフィルムを貼着しであるので、載せた整列面
３０との摩擦は軽減され、苗運搬容器３１は移送装置２
０の受部２１上と入口１７の案内ローラー１６上に載せ
られているから、軽く引き抜（ことができる。

つぎに、第１０図に示すように、苗運搬容器３１を引き
抜いていくと、整列面３０は苗供給コンベア１２上に移
しかえられていき、苗運搬容器３１の底板３２と苗供給
コンベア１２の上面は近接させであるので整列面３０は
無理なく移しかえられる。

このとき、移送装置２０はローラー２４が回転して苗運
搬容器３１とともに移動して戻ってくる。

そして、苗運搬容器３１が完全に引き抜かれると、移送
装置２０は第２図に示される案内ローラー１６と誘導プ
ーリー１４の間の所定位置に戻り、つぎの苗供給に備え
る。

引き抜かれた苗運搬容器３１は、回収されて再び運搬に
使用される。

発明の効果 請求項１の発明によれば、苗運搬容器の下面を苗供給コ
ンベア上面に近接させた状態で移送してその摩擦抵抗が
ないから、軽（移送できるので苗供給を容易にできる。

また、整列面を載せた苗運搬容器を苗供給コンベアの入
口から前方へ移送するようにしたから、整列面を先に供
給した整列面に密着するよう供給できる。

請求項２の発明によれば、移送装置は苗運搬容器の下面
を苗供給コンベア上面に近接させた状態で載せて移動し
てその摩擦抵抗がないから、軽く移動できるので苗供給
を容易にできる。また、移送装置は整列面を載せて苗供
給コンベアの人口から前方へ移動するようにしたから、
整列面を先に供給し、た整列面に密着するよう供給でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の移植機の苗供給方法および苗供給装置
の一実施例を示す側面図、第２図は第１図の一部を切り
欠いた側面図、第３図は同移送装置の斜視図、第４図は
同整列苗の斜視図、第５図は同苗運搬容器の斜視図、第
６図は同整列苗を載せた苗運搬容器の斜視図、第７図か
ら第１０図は苗供給方法と作動を示す一部を切り欠いた
側面図、第１１図は第９区のＡ−Ａ線に沿う縦断面図で
ある。 １０・・苗供給装置、１２・・苗供給コンベア、１７・
・人口、１８・・前方、２０・・移送装置、３０・・整
列面、３１・・苗運搬容器。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）整列苗を苗運搬容器から移植機の苗供給コンベア
   に移しかえる苗供給方法において、整列苗を載せた苗運
   搬容器を、その下面を苗供給コンベア上面に近接させた
   状態で、苗供給コンベアの入口から前方へ移送し、 整列苗が動かぬように後ろから押さえながら苗運搬容器
   を引き抜き、整列苗を苗運搬容器から苗供給コンベアに
   移しかえる、 ことを特徴とする移植機の苗供給方法。
2. （２）整列苗を苗運搬容器から移植機の苗供給コンベア
   に移しかえる苗供給装置において、苗供給コンベア上に
   整列苗を載せた苗運搬容器を移送する移送装置を設け、 移送装置は、苗運搬容器の下面を苗供給コンベア上面に
   近接させた状態で載せ、苗供給コンベアの入口から前方
   への前後方向に移動する、ことを特徴とする移植機の苗
   供給装置。