JPH03296568A - 水性樹脂分散体の製造方法 - Google Patents

水性樹脂分散体の製造方法

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JPH03296568A
JPH03296568A JP9764990A JP9764990A JPH03296568A JP H03296568 A JPH03296568 A JP H03296568A JP 9764990 A JP9764990 A JP 9764990A JP 9764990 A JP9764990 A JP 9764990A JP H03296568 A JPH03296568 A JP H03296568A
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JP
Japan
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dispersion
resin
aqueous
carboxyl group
base
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Pending
Application number
JP9764990A
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English (en)
Inventor
Reiji Takehara
竹原 怜治
Shigeru Kobayashi
繁 小林
Chizuru Keida
慶田 千鶴
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は有機溶剤の含有量が少なく、高固形分で安定性
に優れた水性樹脂分散体の製造方法に関し、さらに詳し
くは缶の内面用として金属板にロールコータ−塗装する
ために有用な水性樹脂分散体の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来より、食品や飲料を収容する金属缶の内面被覆剤と
しては、強靭性、柔軟性、接着性、耐内容物性等に優れ
るエポキシ樹脂を主成分とする溶剤系塗料が多く使用さ
れてきた。しかし、近年、環境公害、作業環境、省資源
、あるいは省エネルギー等の観点から缶用塗料も溶剤系
から水系への転換が望まれている。そのため、エポキシ
樹脂を水性化する種々の技術が開発されている。
例えば、特公昭63−17869号公報には、エポキシ
樹脂の存在下にメタクリル酸の如きカルボキシル基含有
ビニルモノマーを含有するビニルモノマー混合物を共重
合させて得られるカルボキシル基含有エポキシ樹脂組成
物を水性媒体中に分散して成る水性被覆用樹脂組成物が
記載されている。
特開昭55−3481号公報および特開昭56−109
243号公報には、アミン触媒存在下にカルボキシル官
能性ポリマーとエポキシ樹脂を反応させ、自己乳化性エ
ポキシエステルコポリマー混合物を得る方法が記載され
ている。
一方、特開昭60−215015号、特開昭60−21
5016号、特開昭61−246263号、特開昭61
−250023号、特開昭61−250024号、特開
昭61−268764号、特開昭62−84145号、
特開昭62−84146号、特開昭62−201970
号、特開昭62−201971号及び特開昭63−75
075号各公報には、缶用水性塗料を目的とするエポキ
シ−アクリル樹脂とフェノール樹脂からなる水性樹脂分
散体が記載されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の如き公知の技術による水性樹脂分
散体は、いずれも、溶媒を多量に含んだ樹脂液を塩基で
イオン化して水中に分散させて得たものであり、依然と
して多量の有機溶剤を含有するばかりでなく、高固形分
の水性樹脂分散体とするのは困難で、せいぜい水性樹脂
分散体の不揮発分の最高濃度は30重量%程度であった
。そのため、これらの塗料は、公害対策や作業環境上で
問題が残されており、また、塗装方法が限定され、スプ
レー塗装以外の塗装方法が実用化されている例は少なか
った。
任用塗料の塗装方法としては、コイル状あるいはシート
状金属板にロールコータ−塗装する場合が主であり、こ
れに就いても塗料の水性化が強く望まれていた。
缶用塗装金属板の塗膜厚は、通常4〜8μm必要であり
、ロールコータ−塗装でこの塗膜厚を確保するためには
、塗料の不揮発分は、30〜40重量%が適当とされて
いる。
本発明が解決しようとする課題は、金属缶の内面用塗料
として優れた塗膜性能を有する樹脂組成物であって、有
機溶剤含有量が少なく、しかも安定な水性分散体であっ
て、ロールツーター塗装によっても必要な塗膜厚を得る
のに十分な固形分濃度を有する水性樹脂分散体の製造方
法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するために、(1)沸点が1
00℃以下にある塩基及び沸点が100℃を超える塩基
を含有する水性媒体中に、カルボキシル基含有樹脂組成
物を分散させて中和分散体を得る第1工程と、(2)該
中和分散体を蒸留することによって、沸点が100℃以
下にある塩基を除去する第2工程から成る水性樹脂分散
体の製造方法を提供する。
本発明の水性樹脂分散体の製造方法に用いられるカルボ
キシル基含有樹脂組成物は、特に制限されるものではな
いが、缶の内面塗料用としては、(従来の技術)の欄で
述べた公知の方法で得ることができるエポキシ−アクリ
ル樹脂がいずれも対象として上げられる。
これらの中でも好適なものの1つは、エポキシ樹脂又は
変性エポキシ樹脂の存在下に、カルボキシル基含有ビニ
ルモノマーを含有するビニルモノマー混合物を共重合さ
せることにより得られるものである。
このエポキシ樹脂又は変性エポキシ樹脂の存在下でカル
ボキシル基含有ビニルモノマーを含有するビニルモノマ
ー混合物を共重合させる反応は、フリーラジカル発生剤
の存在下に有機溶媒中で行う。
この反応によって得られるカルボキシル基含有樹脂組成
物には、(1)カルボキシル基含有エポキシ−アクリル
グラフト重合体、(2)エポキシ樹脂とカルボキシル基
含有アクリル樹脂が会合したもの、及び、(3)未反応
のエポキシ樹脂が含まれる。
エポキシ−アクリル樹脂の中でも好適なものの他の1つ
は、エポキシ基の当量に対して過剰のカルボキシル基含
有ビニルモノマーとエポキシ樹脂を反応させて得られる
自己乳化型エポキシエステルコポリマーである。
このエポキシエステルコポリマーは、予めカルボキシル
基含有ビニルモノマーとこれと共重合可能なその他のビ
ニルモノマーとから成るビニルモノマー組成物を溶液重
合により官能基としてカルボキシルを有するポリマーを
得た後、これをエポキシ樹脂の溶液に加え、ジメチルエ
タノールアミンの如きアミン触媒の存在下に加熱するこ
とにより得ることができる。
エポキシ樹脂又は変性エポキシ樹脂としては、例えば、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型
エポキシ樹脂、ノボラック型エボ牛シ樹脂及びこれらの
エポキシ樹脂のエポキシ基又は水酸基と(メタ)アクリ
ル酸又はその無水物、α、β不飽和ジカルボン酸又はそ
の無水物、脂肪酸、(ビス)フェノール系化合物等を反
応させて得られる変性エポキシ樹脂が挙げられる。これ
らのエポキシ系樹脂の中でも、缶塗料用としては、数平
均分子量が2.500〜10.000の範囲のものが好
ましい。
ビニルモノマー混合物中のカルボキシル基含有ビニルモ
ノマーの混合割合は、カルボキシル基含有樹脂組成物の
酸価が30〜100 (mgKOH/ g)となる量が
好ましい。
カルボキシル基含有ビニルモノマーとしては、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸等が挙げられるが、メタクリル酸
が特に好ましい。
カルボキシル基含有ビニルモノマー以外のビニルモノマ
ーとしては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、2−
メチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロルスチレン
等のスチレン系モノマー;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−アミル、
アクリル酸イソアミル、アクリル酸n−ヘキシル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、
アクリル酸デシル、アクリル酸ドデンル等のアクリル酸
エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミル、メタ
クリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸デシル、
メタクリル酸ドデシル等のメタクリル酸エステル類;ア
クリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒ
ドロキシプロピル等のヒドロキシル基含有モノマー;N
−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメ
チル(メタ)アクリルアミド等のN−置換(メタ)アク
リル系モノマー等が挙げられるが、これらの中でも、ス
チレン及びアクリル酸エチルが特に好ましい。
エポキシ樹脂とビニルモノマー混合物の使用割合は、重
量比で70:30〜85:15の範囲が好ましい。
フリーラジカル発生剤としては、例えば、アゾビスイソ
ブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げら
れる。
共重合反応に用いる有機溶媒としては、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパツール、ブタノール等のアル
コール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロ
ピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルセロソル
ブ、メチルカルビトール、エチルカルピトール、ブチル
カルピトール等のエーテルアルコール類;メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類やトルエ
ン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。
本発明で必要に応じて使用するメチロール基含有樹脂硬
化剤は、通常缶用塗料その他でエポキシ樹脂の硬化剤と
して使用されるフェノプラスト及びアミノプラストが含
まれる。ここでメチロール基とはエーテル化メチロール
基も含まれる。これらのメチロール基含有樹脂硬化剤の
中でも、得られる塗膜の耐腐食性、耐熱水性等の面から
、フェノプラストが特に好ましい。
本発明で使用するフェノブラストは、触媒としてアルカ
リ金属化合物、アルカリ土類金属化合物又はアンモニア
を用いてフェノール類とホルムアルデヒドを反応させて
得られるレゾール樹脂である。フェノール類として好適
なものは、フェノール、0−クレゾール、p−クレゾー
ル、p−tertブチルフェノール、p−エチルフェノ
ール、2,3−キシレノール、2. 5−キシレノール
、2,2′  −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン等が挙ケられる。
これらのレゾール樹脂はメチロール基の少なくとも一部
をブチルアルコール等のアルコール類と反応させてエー
テル化させてもよい。
本発明で好適に使用されるフェノプラストとしては、メ
チロール化フェノール類のフェノール水酸基をアリル基
等でエーテル化したものも挙げられる。これらの化合物
は、メチロール化フェノール類のナトリウム塩の如きア
ルカリ金属塩と、例えば、アリルクロライドの如き脂肪
族炭化水素のハライドとを反応させることにより製造す
ることができる。
メチロール基含有樹脂硬化剤を併用する場合の添加量は
、本発明の水性樹脂分散体の固形分に対し、1〜50重
量%の範囲が好ましく、5〜30重量%の範囲が特に好
ましい。
本発明で使用されるメチロール基含有樹脂硬化剤として
は、それ自体水溶性又は水分散性であるものの他に、水
性媒体中に溶解又は分散しないものも含まれる。これを
水性媒体中に分散させるためには、予めカルボキシル基
含有樹脂組成物と均一に混合した後、塩基性化合物を含
む水性媒体中に投入すればよい。
本発明で使用するカルボキシル基含有樹脂組成物の酸価
は、30〜100 (mgKOH/ g)の範囲が好ま
しいが、メチロール基含有樹脂硬化剤の添加量及び目標
とする水性樹脂分散体の不揮発分によって、変化させる
こともできる。
さて、本発明で使用するカルボキシル基含有樹脂組成物
又はカルボキシル基含有樹脂組成物とメチロール基含有
樹脂硬化剤を含む樹脂混合物の有機溶剤の溶液には、そ
れ自体、目的とする水性樹脂分散体に最終的に含まれる
塩基の量をもってしては水性媒体中に十分安定に分散し
得ないものも含まれる。このような組成物も過剰の塩基
を使用して水中に分散させると安定な中和分散体が得ら
れる。これを減圧または常圧で蒸留すると、塩基が揮発
性であれば、容易に過剰分を除去することができ、その
際、有機溶剤も同時に除去することができる。−旦水性
媒体中に微分散された樹脂は、過剰の塩基及び有機溶剤
を除去しても、もはや安定性を失わないことが明らかと
なった。
しかし、塩基の全てが、アンモニアのように揮発性が極
めて大きいものであると、蒸留によって、必要以上の塩
基が除去されてしまい、樹脂の水分散性が失われる結果
、分散安定性に優れた水性樹脂分散体を得るのは困難と
なる傾向にあった。
方、使用する塩基の全てが、アルカノールアミンの如き
沸点が100℃を超える塩基である場合、過剰の塩基は
、蒸留では除去できないので、安定な分散体が得られて
も、樹脂分散体のpHか極めて高いままであり、さらに
粘度も高いものとなって、実用性のないものとなるが得
られる傾向にあった。
尚、ここで過剰の塩基とは、本発明の方法で製造される
水性樹脂分散体中に最終的に含有される塩基の量より余
分の塩基を意味する。
本発明で使用する塩基は、複数であり、その内の少なく
とも1つは、沸点が100 ”Cを超える塩基である。
沸点が100℃を超える塩基は、それ自体揮発性である
が、カルボキシル基含有樹脂組成物の水分散系に含有さ
れた状態で蒸留された時には、実質的に留出しないもの
である。
沸点が100℃を超える塩基としては、例えば、ジメチ
ルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジェ
タノールアミン、アミノメチルプロパツール、2−ジメ
チルアミン−2−メチル−1−プロパツール等のアルカ
ノールアミン類;モルホリン等が挙げられる。
沸点が100″Cを超える塩基の使用量は、樹脂のカル
ボキシル基当量に対して、20〜100%当量の範囲が
好ましく、50〜90%当量の範囲が特に好ましい。
本発明で使用する他の塩基は、沸点が100℃以下にあ
る塩基である。沸点が100℃以下にある塩基は、カル
ボキシル基含有樹脂組成物の中和分散系に含有された状
態で蒸留された時には、実質的に留出可能なものである
。ここで使用される沸点が100℃以下にある塩基とし
ては、例えば、アンモニア;トリメチルアミン、トリエ
チルアミン等のアル牛ルアミンが挙げられるが、中でも
アンモニアが好ましい。
沸点が100℃以下にある塩基の使用量は、カルボキシ
ル基含有樹脂組成物が水性媒体中に充分に分散できる量
の中から選ばれるが、樹脂のカルボキシル基当量に対し
て、10〜250%当量の範囲が好ましい。
本発明において水性媒体とは、少なくとも10重量%以
上が水である水単独もしくは親水性有機溶剤との混合物
を意味する。親水性有機溶剤としては、例えば、メタノ
ール、エタノール、n−プロパツール、イソプロパツー
ル、n−フタノール、5ee−ブタノール、tert−
ブタノール、イソブタノール等のアルキルアルコール類
;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロ
ソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルセロソルブ、メチ
ルカルピトール、エチルカルピトール、ジエチルカルピ
トール、ブチルカルピトール等のグリコールエーテル類
;その他、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ダイア
セトンアロコール等が挙げられる。
本発明の水性樹脂分散体の製造方法によれば、系中に混
入されるカルボキシル基含有樹脂組成物又はメチロール
基含有樹脂硬化剤に含有される溶剤、未反応のビニルモ
ノマー ホルムアルデヒド等の不用な物質も、留去可能
な塩基を蒸留によって除去する際に、同時に減量できる
という利点も有する。
本発明において、有機溶剤、沸点が100℃以下にある
塩基及び過剰の水を蒸留によって除去する条件は任意に
選ぶことができる。例えば、メチロール基含有樹脂硬化
剤が不安定で高温で変化を受は易い場合には、50℃以
下程度の低温で減圧蒸留するのが好ましい。また、安定
性に問題がない場合には、共沸組成によって有利な条件
を選ぶのがよい。
(実施例) 次に、本発明を実施例によってより具体的に説明する。
尚、例中、「部」及び1%」はそれぞれ「重量部」及び
「重量%」を表わす。
実施例1 反応容器に、1−ブタノール 38部、ブチルカルピト
ール22部を仕込み、100℃に加熱した。この混合溶
媒に、粉砕した「エピコート101O」(油化シェルエ
ポキシ社製エポキシ樹脂、エポキシ当量約4000) 
80部をかき混ぜながら徐々に加え、溶解した後、温度
を115〜117℃に保った。
別容器に、メタクリル酸4.6部、スチレン14.4部
、アクリル酸エチル1部、含水過酸化ベンゾイル(水分
25%含有)1.8部、及び、1−ブタノール6部を入
れて均一に混合溶解した。このモノマー溶液を、上記の
エポキシ樹脂溶液を収容した反応容器に2時間かけて一
定速度で徐々に加えた。加え終わった時点で、濯ぎのた
め、1−ブタノール3部をモノマー容器に入れ、これを
反応容器に加えた。
温度を115〜117℃に維持したまま、さらに、3時
間攪拌を続けた。
得られたカルボキシル基含有樹脂組成物は、不揮発分5
8%、酸価(固型分換算)32であった。この組成物に
、ジメチルエタノールアミン3.9部(カルボキシル基
当量に対して80モル%)、25%アンモニア 水4.
6部(カルボキシル基当量に対して120モル%)及び
イオン交換水166部より成る塩基水溶液を徐々に加え
たところ、乳白色の中和分散体が得られた。
続いて、この中和分散体を減圧下に40〜50℃に加熱
して蒸留を行ない130部の留出液を除去して、水性樹
脂分散体を得た。
得られた水性樹脂分散体は、不揮発分46,0%、25
℃に於けるフォードカップNo、 4による粘度65秒
、MEQ(固形分100グラム当りに含まれる塩基のミ
リグラム当量)54、有機溶剤含有量は、造膜助剤とし
て有用なブチルカルピトールが10%であり、1−ブタ
ノールはほぼ完全に除去されていた。この水性樹脂分散
体は極めて安定であり、6力月放置後も何ら変化は認め
られなかった。
この水性樹脂分散体に、必要に応じて水溶性のフェノブ
ラスト又はアミノブラスト、消泡剤、濡れ助剤等を配合
することによって、ロールコートに適した水性缶用塗料
を得ることができる。
実施例2 反応容器に、l−ブタノール38部、ブチルカルピトー
ル22部を仕込み、i o o ”cに加熱した。この
混合溶媒に、粉砕した[エビコー目010J  (油化
シエルエポ牛シ社製エポキシ樹脂、エポキシ当量約4.
000) 80部をかき混ぜながら徐々に加え、溶解し
た後、温度を115〜117℃に保った。
別容器に、メタクリル酸6.9部、スチレン12.1部
、アクリル酸エチル1部、含水過酸化ベンゾイル(水分
25%含有)1.8部、及び、1−ブタノール6部を入
れて均一に混合溶解した。このモノマー溶液を、上記の
エポキシ樹脂溶液を収容した反応容器に2時間かけて一
定速度で徐々に加えた。加え終わった時点で、濯ぎのた
め、1−ブタノール3部をモノマー容器に入れ、これを
反応容器に加えた。
温度を115〜117℃に維持したまま、さらに、3時
間攪拌を続けた。
得られたカルホキ・シル基含有樹脂組成物は、不揮発分
58%、酸価(固型分換算)47であった。この組成物
に、rOR3OLJ  (仏画S、  F、  O,S
社製、メチロールフェノールアリルエーテル)43部を
加え、80℃まで加熱して均一に混合した。この樹脂混
合物に、イオン交換水358部、ジメチルエタノールア
ミン6.4部(カルボキシル当量に対して86モル%)
、28%アンモニア水8.2部(カルボキシル基当量に
対して161モル%)より成る塩基の水溶液を徐々に加
えたところ、乳白色の中和分散体が得られた。
続いて、この中和分散体を減圧下に40〜50℃に加熱
して蒸留を行ない、240部の留出液を除去して、水性
樹脂分散体を得た。
得られた水性樹脂分散体は、不揮発分35.0%、25
℃に於けるフォードカップN014による粘度76秒、
ME058、有機溶剤含有量は、造膜助剤として有用な
ブチルカルピトールが5.5%であり、l−ブタノール
はほぼ完全に除去されていた。この水性樹脂分散体は極
めて安定であり6力月放置後も何ら変化は認められなか
った。
この水性樹脂分散体に、必要に応じて、消泡剤、濡れ助
剤等を配合することによって、ロールコートに適した水
性缶用塗料を得ることができる。
実施例3 「エピコート1o09J  (油化シェルエポキシ社製
エポキシ樹脂、エポキシ当j12800) 140.0
部、メチルエチルケトン166、0部を窒素ガス置換し
た4つロフラスコに仕込み、完全に溶解させた後、無水
メタクリル酸1.4部を加え、内容物を攪拌しながら、
80℃まで加熱し、同温度で4時間攪拌することによっ
て変性エポキシ樹脂溶液を得た。
別容器に、メタクリル酸14.6部、スチレン25.4
部、アクリル酸エチル20.0部、アゾビスイソブチル
ニトリル1.5部、及び、メチルエチルケトン125部
を入れて均一に混合した。このモノマー溶液の100部
を、上記の変性エポキシ樹脂溶液を収容した4つロフラ
スコに仕込んだ後、80℃に加熱し、同温度に保ちなが
ら、残りの混合液を3時間かけて徐々に滴下し、さらに
同温度で4時間攪拌することによってカルボキシル基含
有樹脂組成物溶液を得た。
得られたカルボキシル基含有樹脂組成物は、不揮発分4
0.5%、酸価(固型分換算)50であった。この樹脂
組成物に、rORsOLJ22部を加え、80℃まで加
熱して均一に混合した。この樹脂混合物に1−ブタノー
ル100部を加えて均一に混合した後、イオン交換水8
20部、ジメチルエタノールアミン8.9部(カルボキ
シル基当量に対して56モル%)、28%アンモニア水
21.6部(カルボキシル基当型番こ対して200モル
%)より成る塩基の水溶液を徐々(こ加えたところ、乳
白色の中和分散体が得られた。
続いて、この中和分散体を減圧下に40〜50℃に加熱
して蒸留を行い880部の留出液を除去して、水性樹脂
分散体を得た。
得られた水性樹脂分散体は、不揮発分38.2%、25
℃に於けるフオードカ・ノブNo、 4による粘度56
秒、MEQ76であり、メチルエチルケトンと1−ブタ
ノールはほぼ完全に除去されていた。この水性樹脂分散
体は極めて安定であり、6力月放置後も何ら変化は認め
られなかった。
この水性樹脂分散体に、必要に応じて造膜助剤、消泡剤
、濡れ助剤等を配合することによって、ロールコートに
適した水性缶用塗料を得ることができる。
実施例4 スチレン           750部アクリル酸エ
チル       300部メタクリル酸      
   450部1−ブタノール       2.25
0部過酸化ベンゾイル       30部上記組成の
混合物の1/4を窒素ガス置換した4つロフラスコに仕
込み、90℃に加熱し、その温度に保ちつつ残り3/4
を2時間かけて徐々に滴下した。滴下終了後、更に同温
度で2時間攪拌を続けた。反応終了後、反応液を冷却し
、酸価196(固形分換算、以下同様)、固形分39.
5%、重量平均分子量36.000のカルボキシル基含
有ビニルポリマー溶液を得た。
別の反応容器に1−ブタノール137部を仕込み、80
℃に加熱し、その温度に保ちつつ粉砕した「エビコー)
1010J  (油化シェルエポキシ社製エポキシ樹脂
、エポキシ当量約4.0004) 163部を徐々に加
えた後、温度を112〜115℃に昇温しで樹脂を完全
に溶解した。この溶液を80℃迄冷却し、固形分54%
のエポキシ樹脂溶液を得た。この溶液に、上記カルボキ
シル基含有ビニルポリマー溶液116部を加え、均一に
混合した後、ジメチルエタノールアミン84部(ビニル
ポリマー中のカルボキシル基に対して59モル%、エス
テル化反応後のカルボキシル基に対して79モル%)を
加えた。内温を80℃に昇温し、2時間保持した。この
時点でエポキシ基は、はぼ100%反応し、樹脂反応物
の酸価は、32であった。この反応混合物に28%アン
モニア水8.7部とイオン交換水675部をかき混ぜな
がら徐々に加えることにより、固形分18.9%の乳白
色の中和分散体が得られた。続いて、この中和分散体を
減圧下に40〜50℃に加熱して蒸留を行ない、622
部の留出液を留去して、水性樹脂分散体を得た。
得られた水性樹脂分散体は、不揮発分43.6%、25
℃に於けるフォードカップNQ4による粘度52秒、M
EQ54 (カルボキシル基当量に対して95%中和)
であり、1−ブタノールはほぼ完全に除去されていた。
この水性樹脂分散体は、極めて安定性に優れており、6
ケ月放置後も何ら変化は認められなかった。
この水性樹脂分散体に、必要に応じて造膜助剤、消泡剤
、濡れ助剤等を配合することによって、ロールコートに
適した水性缶用塗料を得ることかできる。
比較例1 実施例2において、ジメチルエタノールアミン6.4部
(カルボキシル基当量に対して86モル%)に代えて、
28%アンモニア水4.4部(カルボキシル基当量に対
して86モル%)を使用し、塩基はアンモニア単独で、
カルボキシル基に対して247モル%を用いた以外は、
実施例2と同様にして、中和分散体を得た。この中和分
散体を実施例2と同様にして、減圧下に40〜50℃で
蒸留を行なった。140部の留出液を除去した時点で、
分散体の分散状態が悪化したので蒸留を中断した。この
分散液は、不揮発分31.5%、MEQ44 (樹脂に
含まれるカルボキシル基当量に対して75%中和)であ
った。この分散体にME058 (樹脂に含まれるカル
ボキシル基当量に対して100%中和)となるまでアン
モニアを加えたが、分散状態は回復しなかった。
比較例2 実施例2において、28%アンモニア8.2部(カルボ
キシル基当量に対して161モル%)に代えて、ジメチ
ルエタノールアミン12.0部(カルボキシル基当量に
対して161モル%)を使用し、塩基はジメチルエタノ
ールアミン単独で、カルボキシル基に対して247モル
%を用いた以外は、実施例2と同様にして、中和分散体
を得た。この中和分散体を実施例2と同様にして、減圧
下に40〜50℃に加熱して蒸留を行なった。127部
の留出液を除去した時点で、分散液の粘度が上昇し、均
一な攪拌が不能となったので蒸留を中断した。この分散
液は、不揮発分30.6%、MEQ136 (樹脂に含
まれるカルボキシル基当量に対して247%中和)であ
った。この分散液を等量の純水で希釈しpHを測定した
ところ、pH10,4を示した。
(発明の効果) 本発明の水性樹脂分散体の製造方法によれば、有機溶剤
含有量が少なく、しかも安定な水性分散体であって、ロ
ールコータ−塗装によっても必要な塗膜厚を得るのに十
分な固形分濃度を有する水性樹脂分散体を提供すること
ができる。
本発明の水性樹脂分散体の製造方法によって得られる水
性樹脂分散体は、特に、金属缶の内面用塗料として用い
る樹脂組成物として有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(1)沸点が100℃以下にある塩基及び沸点が1
    00℃を超える塩基を含有する水性媒体中に、カルボキ
    シル基含有樹脂組成物を分散させて中和分散体を得る第
    1工程と、 (2)該中和分散体を蒸留することによって、沸点が1
    00℃以下にある塩基を除去する第2工程から成る水性
    樹脂分散体の製造方法。 2、(1)沸点が100℃以下にある塩基及び沸点が1
    00℃を超える塩基を含有する水性媒体中に、カルボキ
    シル基含有樹脂組成物及びメチロール基含有樹脂硬化剤
    の混合物を分散させて中和分散体を得る第1工程と、 (2)該中和分散体を蒸留することによって、沸点が1
    00℃以下にある塩基を除去する第2工程から成る水性
    樹脂分散体の製造方法。 3、カルボキシル基含有樹脂組成物が、カルボキシル基
    含有ビニルモノマーにより分子中にカルボキシル基を導
    入したエポキシ樹脂又は変性エポキシ樹脂を含有する請
    求項1又は2記載の水性樹脂分散体の製造方法。 4、カルボキシル基含有樹脂組成物の酸価が30〜10
    0の範囲にある請求項1、2又は3記載の水性樹脂分散
    体の製造方法。 5、カルボキシル基含有樹脂組成物中のエポキシ樹脂部
    分の数平均分子量が2,500〜10,000の範囲に
    ある請求項3記載の水性樹脂分散体の製造方法。 6、エポキシ樹脂とビニルモノマー混合物との使用割合
    が重量比で70:30〜85:15の範囲にある請求項
    3記載の水性樹脂分散体の製造方法。 7、メチロール基含有樹脂硬化剤がフェノプラスト樹脂
    である請求項2記載の水性樹脂分散体の製造方法。 8、メチロール基含有樹脂硬化剤の含有量が樹脂固形分
    当り1〜50重量%の範囲にある請求項2記載の水性樹
    脂分散体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6403731B1 (en) 1999-04-07 2002-06-11 Mitsubishi Chemical America, Inc. Process for preparing polymer solution
WO2011078113A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 協立化学産業株式会社 部分エステル化エポキシ樹脂及びその製造方法

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6403731B1 (en) 1999-04-07 2002-06-11 Mitsubishi Chemical America, Inc. Process for preparing polymer solution
WO2011078113A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 協立化学産業株式会社 部分エステル化エポキシ樹脂及びその製造方法
JP4728457B1 (ja) * 2009-12-25 2011-07-20 協立化学産業株式会社 部分エステル化エポキシ樹脂及びその製造方法

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