JPH03295204A - 永久磁石およびその製造方法 - Google Patents

永久磁石およびその製造方法

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JPH03295204A
JPH03295204A JP2098060A JP9806090A JPH03295204A JP H03295204 A JPH03295204 A JP H03295204A JP 2098060 A JP2098060 A JP 2098060A JP 9806090 A JP9806090 A JP 9806090A JP H03295204 A JPH03295204 A JP H03295204A
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permanent magnet
alloy powder
oxygen
magnet
containing silicon
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JP2098060A
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Yasuto Nozawa
野沢 康人
Motoharu Shimizu
元治 清水
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Hitachi Metals Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/04Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/047Alloys characterised by their composition
    • H01F1/053Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
    • H01F1/055Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
    • H01F1/057Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B
    • H01F1/0571Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes
    • H01F1/0572Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes with a protective layer

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はR−Fe−B系永久磁石(Rは希土類元素)に
関するものである。
〔従来の技術〕
永久磁石の市場において、従来はアルニコ系またはフェ
ライト系永久磁石が多く用いられてきたが、OA機器や
精密機器での小型化要求に伴い、希土類永久磁石が広く
実用に供されている。中でも、近年開発されたR−Fe
−B系焼結磁石(特開昭59−46008)は、従来の
S m −G o系焼結磁石よりも高い残留磁束密度と
低い価格のため広く実用に供されている。また超急冷プ
ロセスを利用し、0.5μm以下の微細な結晶粒を有す
るR −F e −B系等方性ボンデツド磁石(特開昭
59−211549.6O−207302)が開発され
、実用化されている。また、超急冷プロセスを利用した
合金粉を、温間で圧縮し高密度化した後に、温間塑性加
工を行っても異方性磁石を作製可能である(特開昭6O
−100402)。このR−Fe−B系塑性加工磁石は
、磁化方向の厚みが薄い磁石で高い特性を発揮できると
いう利点を有しており、研究開発の途上にある。また、
超急冷プロセスを利用した塑性加工磁石は、高い磁気特
性を有する異方性ボンド磁石の原料として使用可能であ
るという利点を有している(特開昭63−232301
)。
本発明者等は、昇温中に合金粉境界に粗大な結晶粒が生
成しやすい事、前記粗大結晶粒は塑性変形しにくく、残
留磁束密度が低下する事を見いだした。このことは、加
熱に時間を要する大きな磁石(例えばMRI用磁石)を
作るためには大きな問題となる。本発明者等は、粗大結
晶粒を抑制するために改良を試みできたが(特願平1−
292889号公報参照)、磁気特性の向上と安定のた
めには、更なる改良が望まれる。
また、希土類金属は酸化しやすいために、前記高密度化
過程、塑性加工の過程において、真空または、不活性雰
囲気が必要である。このため作業性が悪く、高価な真空
装置を必要とするために、焼結磁石よりも高い特性にも
関わらず、広く実用化されるに到っていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、合金粉境界に発生する粗大結晶粒の抑制を第
1の目的としている。さらには、高価な真空装置を必要
としない安価な塑性加工磁石を提供することを第2の目
的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記問題点を解決するために下記のような技
術的手段を用いた。
すなわち、R−Fe−B系急冷台金粉を圧縮、高密度化
し、塑性変形により異方性化した平均結晶粒径が0.1
μm以上0.5μm以下のR−FeB系永久磁石(Rは
Yを含む1種類以上の希土類元素)において、前記合金
粉境界を珪素と酸素を含有する化合物で被覆する事によ
り、前記問題を解決した。
前記珪素と酸素を含有する化合物による被覆が、湿式で
合金粉周囲を均一被覆した後、溶媒を蒸発させ、加熱に
より目的とする化合物を焼き付ける事により形成され、
その平均厚さが5nm以上1μm以下である事が望まし
い。
また、前記珪素と酸素を含有する化合物が、加熱縮合に
より形成されたポリオルガノシルセスキオキサン、また
はアルカリケイ酸塩の1種または2種以上の混合物、ま
たはアルカリ変性シリカ微粒子と加熱縮合により形成さ
れたポリシロキサンの混合物である事がさらに望ましい
前記R−Fe−B系合金が、RvFeracoxByM
z(RはYを含む1種類以上の希土類元素、MはGay
 Zn、Si,Al,Nb、Zr、Hf。
Mo、Ta、Ti、V、W、Cr、P、C,Cu、Ni
よりなる元素の1種以上および不可避不純物)の組成式
で表され、11≦V≦18、w=100−u−x−y−
z、 O≦X≦30.4≦y≦11、0≦z≦3である
事が望ましい。
また、この永久磁石を粉砕することにより、平均粒径が
1μm以上1mm以下であるR−Fe−B系永久磁石磁
粉を得る事ができる。この磁粉は、異方性ボンデツド磁
石の原料として使用可能である。
また、本発明はR−F e−B系急冷台金粉を圧縮、高
密度化し、塑性変形により異方性化した平均結晶粒径が
0.1μm以上0.5μm以下の永久磁石(RはYを含
む1種類以上の希土類元素)の製造方法において、前記
合金粉の表面を珪素と酸素を含有する化合物により被覆
する事を特徴とするR−Fe−B系永久磁石の製造方法
を提供する。前記の珪素と酸素を含有する化合物は、溶
液またはコロイド溶液より溶媒を蒸発させた後、熱縮合
により形成され、その平均厚さが5nm以上1μm以下
である事が望ましい。
本発明の中心的アイディアは、珪素と酸素を含有する化
合物で合金粉境界を被覆することにより、合金粉境界で
の拡散の障害を形成し、粗大結晶粒の生成を抑制する事
にある。同時にこの被覆により同時に耐酸化性が改善さ
れ、従来よりも酸素分圧の高い雰囲気において、圧縮高
密度化及び塑性加工が可能になった。
本発明において、R−Fe−B系合金は主相としてR2
Fe14BあるいはR2(Fe、Go)14Bを有する
合金を意味する。単ロール法、双ロール法、超音波ガス
アトマイズ法等の溶湯急冷法を用いて、溶融金属を急速
冷却する事により、非晶質状態または微細な結晶よりな
る急冷合金粉を作成できる。この合金粉を600℃から
850℃の範囲で圧縮高密度化の後に塑性加工する事に
より、磁気的に異方性化した永久磁石を作成可能である
圧縮高密度化の方法としては、ホットプレス、押し出し
、圧延等の方法を利用できる。塑性加工の方法としては
、据込み、押し出し、圧延等の公知の方法を利用できる
。ここで異方性化とは、残留磁束密度が測定方向により
異なる現象を言い、結晶軸方向が塑性加工により一方向
に揃う事と対応している。
本発明者等は、塑性加工による異方性化の度合が結晶粒
径により異なることを見いだした。特に、平均結晶粒径
を0.1〜0.5μmとすることによ・す、異方性化度
の良好な永久磁石を作成することが可能であることを見
いだした(特願平1−292889号公報参照)。
平均結晶粒径は、組成(とくに希土類量)や塑性加工条
件(昇温速度、加工温度、加工時間等)により、大きく
異なる。また、異方性化した結晶粒は、正方晶のC軸方
向が短くC面方向に長い板状の結晶粒である。本発明に
おいては、破面の写真より測定した形状をC軸方向に中
心軸を有する円板として体積を求め、この円板と等しい
体積を有する球の直径をもって結晶粒径と定義した。ま
た、結晶粒径の平均が平均結晶粒径である。
塑性加工温度が低すぎる場合や希土類量が少なすぎる場
合には、結晶粒成長を促進する希土F ’)ッ子な低融
点液相(融点580〜690℃)が存在しないために結
晶粒成長が抑制され、平均結晶粒径は0.1μm以下に
なる。平均結晶粒径が01μm未満の場合、合金の塑性
変形能が不十分で結晶粒の異方性化が充分に進行しない
ために、残留磁束密度を飽和磁化の90%以上にするこ
とが困難である。
急冷状態の合金に多くの粗大結晶粒が含まれる場合、塑
性加工温度が高すぎる場合、希土類量が多すぎる場合に
は、平均結晶粒径が大きくなる。
平均結晶粒径が0.5μmを越える場合、塑性加工温度
での結晶成長速度速度が結晶粒の大きさに大きく依存す
るために、結晶粒径のばらつきが大きくなる。粗大結晶
粒は塑性変形しにくく異方性化しない。粗大結晶粒は周
囲の塑性流動を乱し、他の結晶粒の容易磁化方向がばら
つく。このため残留磁束密度が低下する。
平均結晶粒径が前記範囲内(0,1μm以上0.5μm
以下)に入っていても、結晶粒径が0゜7μmを越える
結晶粒(以下、粗大結晶粒と呼ぶ)は、塑性加工による
異方性化を妨害する。すなわち、粗大結晶粒そのものが
異方性化しない効果の他に、周囲の塑性流方向を乱す効
果を有する。
このため、粗大結晶粒は、少なければ少ないほどよい。
粗大結晶粒には、■溶湯急冷法により作成した急冷合金
粉中の粗大結晶粒、■昇温過程で、急冷合金粉の界面に
形成される粗大結晶粒、■昇温過程でアモルファス相が
急激に結晶化した部分から生じる粗大結晶粒、の3種類
がある。第1番目の粗大結晶粒は、合金粉の厚さを減す
ることにより。
はとんどなくすことが出来る。また、第3番目の粗大粒
は、塑性加工温度領域を精密に制御することにより、か
なり少なくできる。本発明では、珪素と酸素を含有する
化合物を合金粉の表面に形成することにより、第2番目
の急冷合金粉の界面に形成される粗大結晶粒を減少させ
る事を可能にした。
粗大結晶粒の体積分率を減少させることにより、異方性
化度の良好な磁石を作成可能である。このため、珪素と
酸素を含有する望ましい被覆、被覆のための望ましい化
合物、望ましい組成範囲、塑性加工のための望ましい熱
履歴、望ましい塑性加工条件が存在する。
珪素と酸素を含有する望ましい被覆は以下の通りである
。粗大結晶粒を抑制するためには、急冷合金粉の周囲を
均一に取り巻く必要がある。このための被覆形成手段と
しては、湿式で合金粉周囲を均一被覆した後、溶媒を蒸
発させ、加熱により目的とする化合物を焼き付ける事が
望ましい。この被覆の厚さが5nm未満の時には、均一
な被覆が困難であるために、磁気特性が向上しなかった
。また、被覆厚さが1μmを超えるときには、変形抵抗
の急激な増大とエネルギー積の急激な減少を示した。こ
れは、合金粉が被覆化合物により酸化されているためと
考えられる。なお、被覆厚さは合金粉の破面の走査型電
子顕微鏡写真により求めた。厚さが0.1μm以下のと
きは、比例計算により計算した。
珪素と酸素を含有する望ましい化合物は以下の通りであ
る。加熱縮合により形成されたポリオルガノシルセスキ
オキサン(商品名 昭和電工 グラスレジン GR−1
00)、またはアルカリ変性シリカ微粒子と加熱縮合に
より形成されたポリシロキサンの混合物、またはアルカ
リケイ酸塩の1種または2種以上の混合物である。ポリ
オルガノシルセスキオキサンは、原料をアセトン、トル
エン等の溶媒に溶解後磁粉と混合し、加熱により溶媒を
蒸発させた後で、硬化処理することにより得られる。後
の2者は溶媒を水として同様に処理される。アルカリケ
イ酸塩としては、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、
ケイ酸リチウム等が知られている。これらは水に溶解し
て水ガラスとなる。水ガラスにおいてアルカリの割合が
高いものは吸湿性が高く、取り扱いに注意を要するが、
耐湿性の要求が低い分野では使用可能である。アルカリ
の割合が低いものは、高い耐湿性を有する。
アルカリ変性シリカ微粒子としては、超微粒子状無水シ
リカ、シリカゾル等が有る。これらをアルカリ水中で表
面をアルカリ変性する。加熱脱水の際に、表面のアルカ
リケイ酸塩の脱水縮合により形成されたポリシロキサン
により、微粒子同士が強固に結合する。
永久磁石として望ましい組成範囲は以下の通りである。
R(Yを含む希土類元素の1種または2種以上の組合せ
)量が1lat%未滴の場合には希土類リッチな液相成
分が存在しないために塑性加工が困難であり、かつ十分
な保磁力を得られない。Rが18at%を越えると主相
量が減少し、0.7μmを越える粗大結晶粒が発生し易
いために残留磁束密度が低下する。よって、11≦R≦
18とした。特に、13≦R≦15の時、高い残留磁束
密度と保磁力を同時に実現可能であり望ましい。
B量が4at%未滴の場合は水系磁石の主相であるNd
2Fe14B相の形成が完全でなく、残留磁束密度、保
磁力ともに低い。また、B量が11at%を越えるとき
には、磁気特性的に好ましくない相の出現により、残留
磁束密度が低下する。
よって、B量は4≦y≦11とした。残留磁束密度と保
磁力のために特に好ましい範囲としては、5≦y≦7で
ある。
COを添加することによりキュリー点は向上するが、主
相の異方性定数が低下し、高保磁力が得られない。よっ
て、Co量は30at%以下とした。・また、Co量が
20at%を超えると、塑性加工が徐々に難しくなる。
このため、coを2゜at%以下とすることが更に望ま
しい。
添加元素として、Ga、Zn、Si,Al,Nb、Zr
、Hf、Mo、Ta、Ti、V+ W、Cr、P、C,
Cu、Niを選択した理由は以下の通りである。3at
%以下のGa、Zn、Si。
Al、Nb、Zr、Hf、Mo、Ta、Ti、V、W、
Cr、Pは保磁力向上に効果がある。3at%を超える
添加は保磁力を大きく減少させる。
希土類やホウ素の還元過程で原料に混入するCは3at
%以下であれば保磁力を減少させない。
(:u、Niは磁気特性をあまり変化させずに耐食性を
向上する。Gaもまた耐食性を向上させる効果を有する
望ましい熱履歴は、以下の通りである。良好な塑性加工
のための温度領域は600℃〜850℃であり、磁石原
料はこの温度領域に速やかに加熱される必要がある。加
熱される物体の大きさにより、温度が均質化するための
必要時間が異なるため、一義的に良好な昇温速度が存在
するわけではない。一般番コは、600℃未満の低温度
領域では10〜b 1〜b 粗大結晶粒を抑制するためには、塑性加工のための金型
の温度をできるだけ均質化することにより、試料温度の
均質性を向上させる必要がある。
また、温度の均質化が終了し所定の温度に到達してから
の保持時間が短いほど、粗大結晶粒が少なく好ましい。
望ましい塑性加工条件は、以下の通りである。
塑性加工歪は、少なくとも50%必要である。60%以
上の歪を与えることにより、同形状の焼結磁石よりも明
らかに高い特性を有する塑性加工磁石を作成可能である
。歪速度10−4〜10−2/sの範囲で高い残留磁束
密度を得られるが、経済的側面からは、歪速度を大きく
することが望ましい。
この永久磁石を粉砕することにより、平均粒径が1μm
以上1mm以下であるR−Fe−B系永久磁石磁粉を得
る事ができる。ここで、平均粒径1μm未満では、自然
発火しやすく取り扱いが困難であり*1mmを超えると
成形性が悪い。この磁粉は、異方性ボンデツド磁石の原
料として使用可能である。この異方性ボンデツド磁石の
磁粉は残留磁束密度が高いという特徴を有する。
〔実施例〕
実施例1 組成式Nd13.5FebalCo6B6Gal (表
示は原子%、以下同様)に秤量した原料0.2kgをA
r雰囲気中でアーク溶解炉を用いて溶解し母合金を作製
した。母合金を下部に孔を有する透明石英ノズルに入れ
、Be−Cuロール上でセットした。ロールを組み込ん
だチャンバーをo、oosTorrまで真空引きしだ後
、380TorrまでArガスを導入した。母合金を高
周波により再溶解後、250g/cm2のAr圧力によ
り、周速25m/secで回転するロール上に溶湯を噴
出した。溶湯は急速に冷却されて薄片状に凝固した。平
均厚さ24μm、保磁力1.6kOeであった。合金粉
破面の1a察結果、0.7μmを越える粗大結晶粒は観
察されなかった。
得られた合金粉を500ALm以下に粉砕した。
そのうち150gをとり、1.5wt%の水ガラス(2
0%Na2O・4Si○2水溶液)を加え、ヘンシェル
ミキサーにより均一に混合した。これを80℃の炉中で
乾燥後、冷間で直径28 m mの円柱状の成形体を作
製した。処理した合金粉の破面を走査型電子顕微鏡で観
察したところ、ガラス被覆層は約0.3μmであった。
この成形体を大気圧のAr中でホットプレスを用いて7
30℃で相対密度が99%以上になるまで圧縮、高密度
化し、圧密化磁石を作製した。酸素分圧は、30ppm
で高い値を示した。ついで、高密度化した試料を側面の
拘束がない状態で、730℃で軸方向に74%圧縮する
事により、塑性加工磁石を作製した。平均歪速度は、7
 X 10−3/ sであった。
得られた磁石は、直径約60mm、厚さ約7.3mmで
厚さ方向が容易磁化方向であった。
70kOeパルス着磁した磁石の平均特性は、残留磁束
密度12.8kG、保磁力16.6kOe、エネルギー
積((BH)ma x) 39.8MGOeであった。
磁石の破面をa察し、平均結晶粒径と粗大結晶粒の割合
を求めた。それぞれ、0.32μm、4%であった。比
較例として、水ガラスを混合しない以外は、同様の方法
で、磁石を作成した。70kOeパルス着磁した磁石の
平均特性は、残留磁束密度12.1kG、保磁力17.
6kOe、(BH)max35.7MGOaであった。
磁石の破面を観察し、平均結晶粒径と粗大結晶粒の割合
を求めた。それぞれ、0.38μm、13%であった。
実施例2 平均結晶粒径を変化させる以外は実施例1と同様にして
、磁石を作成した。塑性加工後の平均結晶粒径、粗大粒
の割合、磁気特性を表1に示す。
高い(BH)maxを得るためには塑性加工温度は60
0℃〜850℃とし、平均結晶粒径を0゜1μm以上0
.5μm以下とする事が望ましい。
表1 実施例3 被覆厚さを変化させる以外は実施例1と同様にして、磁
石を作成した。結果を表2に示す。珪素と酸素を含有す
る化合物を5nm以上1μm以下被覆することにより、
被覆しないときよりも高い(BH)maxを得られるこ
とが分かる。
被覆する化合物の種類以外は実施例1と同様にして、磁
石を作成した。結果を表3に示す。高い(BH)max
を示している。ここで試料No、20は比較例である。
表3 表2 実施例4 実施例5 組成を変化させる以外は実施例1と同様にして磁石を作
成した。被覆をおこなわなかった時と比較した(BH)
maxの増加量Δ(BH)を表4に示す、空欄は塑性加
工不能を示す。
実施例6 表4 表5 組成式をNdf4Febalco486Mx (Mは添
加元素)とし、添加物元素を変化させる以外は実施例1
と同様にして磁石を作成した。試料36と比較した時の
i Hcの増加量ΔiHcを表5に示す。
(以下余白) いずれの添加物も保磁力を増加する効果がある事が分か
る。
実施例7 実施例1と全く同様にして磁石を作成した。これをディ
スクミルにより粉砕した。急冷合金粉のiHcを表6に
示す。平均粒径が1μm以上1mm以下の時に、高い保
磁力が得られる。
表6 〔発明の効果ゴ 以上の記述のように、本発明による永久磁石は、高い磁
気特性を示すと共に、酸素分圧の大きい雰囲気で作製可
能であり有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)R−Fe−B系急冷合金粉を圧縮、高密度化し、
    塑性変形により異方性化した平均結晶粒径が0.1μm
    以上0.5μm以下のR−Fe−B系永久磁石(RはY
    を含む1種類以上の希土類元素)において、前記合金粉
    の境界が珪素と酸素を含有する化合物で被覆されている
    事を特徴とする永久磁石。
  2. (2)珪素と酸素を含有する化合物が、湿式で合金粉周
    囲を均一被覆した後、溶媒を蒸発させ、加熱により目的
    とする化合物を焼き付ける事により形成され、その平均
    厚さが5nm以上1μm以下である事を特徴とする請求
    項1に記載の永久磁石。
  3. (3)珪素と酸素を含有する化合物が、加熱縮合により
    形成されたポリオルガノシルセスキオキサン、またはア
    ルカリケイ酸塩の1種または2種以上の混合物、または
    アルカリ変性シリカ微粒子と加熱縮合により形成された
    ポリシロキサンの混合物である事を特徴とする請求項2
    に記載の永久磁石。
  4. (4)R−Fe−B系合金が、RvFewCoxByM
    z(RはYを含む1種類以上の希土類元素、MはGa,
    Zn,Si,Al,Nb,Zr,Hf,Mo,Ta,T
    i,V,W,Cr,P,C,Cu,Niよりなる元素の
    1種以上および不可避不純物)の組成式で表され、11
    ≦v≦18、w=100−u−x−y−z、0≦x≦3
    0、4≦y≦11、0≦z≦3である事を特徴とする請
    求項1に記載の永久磁石。
  5. (5)請求項1に記載の永久磁石を粉砕して得られる磁
    粉であって、平均粒径が1μm以上1mm以下であるこ
    とを特徴とする永久磁石磁粉。
  6. (6)R−Fe−B系急冷合金粉を圧縮、高密度化し、
    塑性変形により異方性化した平均結晶粒径が0.1μm
    以上0.5μm以下の永久磁石(RはYを含む1種類以
    上の希土類元素)の製造方法において、前記合金粉の表
    面を珪素と酸素を含有する化合物により被覆する事を特
    徴とするR−Fe−B系永久磁石の製造方法。
  7. (7)珪素と酸素を含有する化合物が、湿式で合金粉周
    囲を均一被覆した後、溶媒を蒸発させ、加熱により目的
    とする化合物を焼き付ける事により形成され、その平均
    厚さが5nm以上1μm以下である事を特徴とする請求
    項7に記載の永久磁石の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011223006A (ja) * 2003-11-25 2011-11-04 Magnequench Inc コーティング製剤および鉄ベース希土類粉への有機不動態化層の適用
DE102013213494A1 (de) 2013-07-10 2015-01-29 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung eines Permanentmagneten sowie Permanentmagnet und elektrische Maschine mit einem solchen
CN105225780A (zh) * 2015-10-12 2016-01-06 北京工业大学 一种耐高温各向异性粘结钐铁氮磁体及其制备方法

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