JPH03294093A - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents
ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤInfo
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- JPH03294093A JPH03294093A JP9825190A JP9825190A JPH03294093A JP H03294093 A JPH03294093 A JP H03294093A JP 9825190 A JP9825190 A JP 9825190A JP 9825190 A JP9825190 A JP 9825190A JP H03294093 A JPH03294093 A JP H03294093A
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Landscapes
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、溶接作業性が良好で、かつ優れた低温じん性
を得るガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ
に関するものである。
を得るガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ
に関するものである。
(従来の技術)
フラックス入りワイヤは、ビード外観・溶接作業性が良
好である。また溶接能率が向上することから軟鋼および
50キロ級高張力鋼の溶接に広く使用されている。
好である。また溶接能率が向上することから軟鋼および
50キロ級高張力鋼の溶接に広く使用されている。
一方、60キロ級高張力鋼・低温用A1ギルド鋼の溶接
には、例えば低水素系の被覆アーク溶接棒が多く使用さ
れているが、溶接能率を高めるため、更には溶接作業性
が良いことから、フラックス入りワイヤの開発が強く望
まれている。
には、例えば低水素系の被覆アーク溶接棒が多く使用さ
れているが、溶接能率を高めるため、更には溶接作業性
が良いことから、フラックス入りワイヤの開発が強く望
まれている。
従来軟鋼および50キロ級高張力鋼の溶接に使用されて
いたフラックス入りワイヤは、ルチールを主成分とする
フラックスが充填剤として使用されている。このルチー
ル系フラックス入りワイヤは、上述したように溶接作業
性という面では優れた特徴を持つが、一方溶接金属の材
質面からはじん性確保が難しく、特に−20℃以下の低
温域においてじん性を確保するのは困難とされていた。
いたフラックス入りワイヤは、ルチールを主成分とする
フラックスが充填剤として使用されている。このルチー
ル系フラックス入りワイヤは、上述したように溶接作業
性という面では優れた特徴を持つが、一方溶接金属の材
質面からはじん性確保が難しく、特に−20℃以下の低
温域においてじん性を確保するのは困難とされていた。
この理由としては、TiO2が酸化性酸化物であり、溶
接時において、溶融金属から溶融スラグが浮上・分離し
難いため、非金属介在物として溶接金属中に残留し、結
果として溶接金属中の酸素量が700〜900pI)腸
と著しくなることに起因する。
接時において、溶融金属から溶融スラグが浮上・分離し
難いため、非金属介在物として溶接金属中に残留し、結
果として溶接金属中の酸素量が700〜900pI)腸
と著しくなることに起因する。
このような問題を解決する方法の一例として、特公昭5
9−44159号公報においてフラックス中にMgを添
加し、更に金属TI或はFe−Tiなどの状態でTIを
添加し、溶接金属の酸素量を低減させることによって低
温じん性の改善を図るという発明が開示されている。し
かし、単にMg及びTiを添加するだけでは溶接金属の
酸素量を減少させることはできず、従って低温じん性に
ついても何等の改善もなされていなかった。
9−44159号公報においてフラックス中にMgを添
加し、更に金属TI或はFe−Tiなどの状態でTIを
添加し、溶接金属の酸素量を低減させることによって低
温じん性の改善を図るという発明が開示されている。し
かし、単にMg及びTiを添加するだけでは溶接金属の
酸素量を減少させることはできず、従って低温じん性に
ついても何等の改善もなされていなかった。
また、特公昭5B −6840号公報では、T1及びT
ie、量とB及びB20.量を制限することにより、大
入熱溶接を行なった場合でも良好な低温じん性を得るガ
ス被包アーク溶接用複合ワイヤが開示されている。しか
し、該発明においても溶接金属中の酸素量の低減は不十
分であり、そのため溶接金属のじん性は何等の改善もな
されていなかった。
ie、量とB及びB20.量を制限することにより、大
入熱溶接を行なった場合でも良好な低温じん性を得るガ
ス被包アーク溶接用複合ワイヤが開示されている。しか
し、該発明においても溶接金属中の酸素量の低減は不十
分であり、そのため溶接金属のじん性は何等の改善もな
されていなかった。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、上記諸問題を解決し、溶接作業性が良好で、
かつ優れたじん性を得るガスシールドアーク溶接用フラ
ックス入りワイヤを提供することを目的とするものであ
る。
かつ優れたじん性を得るガスシールドアーク溶接用フラ
ックス入りワイヤを提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するための本発明の要旨は、■鋼製外皮
にフラックスを充填してなるガスシールドアーク溶接用
フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全重量に対して
重量%で、TiO2:2.5〜5.5%、 MgO:0.1〜2.0%、 金属弗化物二重量として0.36〜2.5%、Si
:0.2〜1.2%、 Mn :1.0〜4.0%、 Mg : 0.10〜1.0% を含有し、かつ Ni +0.5〜5.0%、 Cr : 0.3〜2,5%、 Mo :0.1〜2,0% の1種または2種以上を含有するガスシールドアーク溶
接用フラックス入りワイヤ。
にフラックスを充填してなるガスシールドアーク溶接用
フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全重量に対して
重量%で、TiO2:2.5〜5.5%、 MgO:0.1〜2.0%、 金属弗化物二重量として0.36〜2.5%、Si
:0.2〜1.2%、 Mn :1.0〜4.0%、 Mg : 0.10〜1.0% を含有し、かつ Ni +0.5〜5.0%、 Cr : 0.3〜2,5%、 Mo :0.1〜2,0% の1種または2種以上を含有するガスシールドアーク溶
接用フラックス入りワイヤ。
■鋼製外皮にフラックスを充填してなるガスシールドア
ーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全重
量に対して重量%で、Tie2 :2.5〜5.5%、 MgO:0.1〜2.0%、 金属弗化物二重量として0,36〜2,5%、Si
:0.2〜1.2%、 Mn :1.O〜4.0%、 Mg : 0.10〜1,0% を含有し、かつ Nl :0.5〜5.0%、 Cr :0.3〜2.5%、 Mo : 0.1〜2.0%の1種または2
種以上を含有し、更に Al) : 0.01〜0.2%、Ti :
0.02〜0.2%、Zr : 0.02〜0.
2%、 B : 0.002〜0.01%の1種または2
種以上を含有することを特徴とするガスシールドアーク
溶接用フラックス入りワイヤにある。
ーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全重
量に対して重量%で、Tie2 :2.5〜5.5%、 MgO:0.1〜2.0%、 金属弗化物二重量として0,36〜2,5%、Si
:0.2〜1.2%、 Mn :1.O〜4.0%、 Mg : 0.10〜1,0% を含有し、かつ Nl :0.5〜5.0%、 Cr :0.3〜2.5%、 Mo : 0.1〜2.0%の1種または2
種以上を含有し、更に Al) : 0.01〜0.2%、Ti :
0.02〜0.2%、Zr : 0.02〜0.
2%、 B : 0.002〜0.01%の1種または2
種以上を含有することを特徴とするガスシールドアーク
溶接用フラックス入りワイヤにある。
(作 用)
上述した如く、ルチール系フラックス入りワイヤは溶接
作業性が優れる点にその最大の特徴があるが、従来のワ
イヤ組成に単にミクロ組織微細化に有効であるとされて
いるT1.Bを複合添加しても、溶接金属のミクロ組織
は微細化されず、低温じん性は何等の改善もみなかった
。この原因について本発明者らは種々検討した結果、■
溶接時、溶融金属から溶融スラグが浮上分離せず非金属
介在物として溶接金属中に残留するため溶接金属中の酸
素量が増加し、 ■これら溶接金属中に残留したTiO2などの非金属介
在物が大形の複合介在物を形成し、ミクロ組織の微細化
に有効な核生成サイトを減少させるため、ミクロ組織の
微細化が十分に達成されず、その結果じん性が改善され
ないためであることを見いだした。
作業性が優れる点にその最大の特徴があるが、従来のワ
イヤ組成に単にミクロ組織微細化に有効であるとされて
いるT1.Bを複合添加しても、溶接金属のミクロ組織
は微細化されず、低温じん性は何等の改善もみなかった
。この原因について本発明者らは種々検討した結果、■
溶接時、溶融金属から溶融スラグが浮上分離せず非金属
介在物として溶接金属中に残留するため溶接金属中の酸
素量が増加し、 ■これら溶接金属中に残留したTiO2などの非金属介
在物が大形の複合介在物を形成し、ミクロ組織の微細化
に有効な核生成サイトを減少させるため、ミクロ組織の
微細化が十分に達成されず、その結果じん性が改善され
ないためであることを見いだした。
そこで、低温じん性を改善するには、
l)スラグの流動性を高め、かつ溶融金属の攪拌を促進
することにより、溶融金属からスラグを浮上・分離させ
る。
することにより、溶融金属からスラグを浮上・分離させ
る。
2)更に、Si*Mn及びMgなどの脱酸剤の脱酸効果
を高め、溶接金属中に残留する大形の非金属介在物を極
力少なくすることが必要であるとして、種々検討を行っ
た結果見いだしたものである。
を高め、溶接金属中に残留する大形の非金属介在物を極
力少なくすることが必要であるとして、種々検討を行っ
た結果見いだしたものである。
以下に、本発明における成分組成限定理由について述べ
る。
る。
T i 02 :2.5〜5.5 %T t O2は
、ルチール系フラックス入りワイヤの主要成分であり、
溶接ビードに対するスラグ形成剤およびアーク安定剤と
しての性質を示すが、ワイヤ全重量に対して2.5%未
満では良好なビード形状が得られない。また5、5%を
超えると溶接金属中に酸素量が増加し、大形の非金属介
在物が増加するためミクロ組織が微細化されず、じん性
が低下するのでTiO2は2.5〜5.5%とした。
、ルチール系フラックス入りワイヤの主要成分であり、
溶接ビードに対するスラグ形成剤およびアーク安定剤と
しての性質を示すが、ワイヤ全重量に対して2.5%未
満では良好なビード形状が得られない。また5、5%を
超えると溶接金属中に酸素量が増加し、大形の非金属介
在物が増加するためミクロ組織が微細化されず、じん性
が低下するのでTiO2は2.5〜5.5%とした。
MgO+0.1〜2.0%
MgOは、少量の添加で溶融金属からの溶融スラグの浮
上分離を促進し、溶接金属中の酸素量を低減する上で効
果がある。また、副次的作用として溶接後のスラグ剥離
が容易になるという特徴を持つ。
上分離を促進し、溶接金属中の酸素量を低減する上で効
果がある。また、副次的作用として溶接後のスラグ剥離
が容易になるという特徴を持つ。
しかし、0.1%未満では上記効果が得られず、また2
、0%を超えるとスラグの被包性が急激に低下し、ビー
ドが凸型となる、アンダーカットが発生するため、Mg
Oは0.1〜2.0%とした。
、0%を超えるとスラグの被包性が急激に低下し、ビー
ドが凸型となる、アンダーカットが発生するため、Mg
Oは0.1〜2.0%とした。
金属弗化物:F量として0.36〜2.5%弗化物は、
アークを安定化させ、更に溶融スラグの粘性を調整しか
つアーク中で解離しガス化した弗素ガスが溶融金属の攪
拌を促進する結果、溶融金属からのスラグの浮上分離を
促し、溶接金属中の酸素量を低下させるため使用する。
アークを安定化させ、更に溶融スラグの粘性を調整しか
つアーク中で解離しガス化した弗素ガスが溶融金属の攪
拌を促進する結果、溶融金属からのスラグの浮上分離を
促し、溶接金属中の酸素量を低下させるため使用する。
この金属弗化物のF置換算値が0.36%未満では上記
効果が得られず、また2、5%を超えるとスラグの流動
性が過剰となりビード形状が悪化するので、弗化物はF
jlとして0.36〜2.5%とした。
効果が得られず、また2、5%を超えるとスラグの流動
性が過剰となりビード形状が悪化するので、弗化物はF
jlとして0.36〜2.5%とした。
また、弗化物としてはCaF2・MgF2BaF2 *
NaFなどを使用する。
NaFなどを使用する。
S i:0.2〜1.2%
脱酸剤として使用し溶接金属の酸素量を低減させる上で
効果がある。しかし0.2%未満では脱酸力が不足しブ
ローホールが発生し、また1、2%を超えるとフェライ
トを固溶硬化させじん性を低下させるので上限を1.2
%とした。
効果がある。しかし0.2%未満では脱酸力が不足しブ
ローホールが発生し、また1、2%を超えるとフェライ
トを固溶硬化させじん性を低下させるので上限を1.2
%とした。
Mn+1.0〜4.0%
Mnは脱酸を補助し溶融金属の流動性を改善する上で効
果があり、又強度・じん性を改善する上でも効果がある
。しかし、1.0%未満では脱酸不足となり溶接欠陥が
発生し易く、又460%を超えると溶接金属が脱酸過剰
となりビットやブローホールが発生し易くなるので1.
0〜4.0%とした。
果があり、又強度・じん性を改善する上でも効果がある
。しかし、1.0%未満では脱酸不足となり溶接欠陥が
発生し易く、又460%を超えると溶接金属が脱酸過剰
となりビットやブローホールが発生し易くなるので1.
0〜4.0%とした。
Mg:0.10〜1.0%
Mgは、高温のアーク中において酸素と反応し、ワイヤ
先端の溶滴の段階で脱酸反応が行われる。
先端の溶滴の段階で脱酸反応が行われる。
その結果、脱酸生成物が溶融池内に残留しないこと、更
には溶融池内で反応するSi ・Mnの脱酸反応を助け
、溶接金属の酸素量を減少させる上で効果がある。
には溶融池内で反応するSi ・Mnの脱酸反応を助け
、溶接金属の酸素量を減少させる上で効果がある。
第1表に示す2Nのワイヤについて第2表・第2図の溶
接条件・開先形状による検討例を第1図に示す。
接条件・開先形状による検討例を第1図に示す。
TiO□量が4.5%、MgO量が0.6%、金属弗化
物がF量として0.62%であるAグループのワイヤで
は、Mg量が増加するに従って溶接金属中の酸素量は減
少し、またMg量が0,10%以上で溶接金属のしん性
が著しく改善されることが明らかである。
物がF量として0.62%であるAグループのワイヤで
は、Mg量が増加するに従って溶接金属中の酸素量は減
少し、またMg量が0,10%以上で溶接金属のしん性
が著しく改善されることが明らかである。
一方、TiO2量が6.5%でMgOを含まず、金属弗
化物がF量として0.09%であるBグループのワイヤ
では、Mg量が増加すると溶接金属中の酸素量は若干減
少する傾向を示すが、その絶対量は400〜500pp
■の間にある。即ち、TiO2量が過剰であり、MgO
・金属弗化物量が不足するBグループのワイヤでは酸素
量は減少せず、また大形の非金属介在物が要員に存在す
るためミクロ組織の微細化が達成されず、従って溶接金
属のしん性が改善されないことが明らかである。
化物がF量として0.09%であるBグループのワイヤ
では、Mg量が増加すると溶接金属中の酸素量は若干減
少する傾向を示すが、その絶対量は400〜500pp
■の間にある。即ち、TiO2量が過剰であり、MgO
・金属弗化物量が不足するBグループのワイヤでは酸素
量は減少せず、また大形の非金属介在物が要員に存在す
るためミクロ組織の微細化が達成されず、従って溶接金
属のしん性が改善されないことが明らかである。
しかし、0゜10%未満では、上記効果が不足し、また
1、0%を超えるとアーク長が過大となり立向溶接にお
いて溶融金属が垂れ下がり、ビード形成が不可能となる
のでMgは0.lO〜1.0%とした。
1、0%を超えるとアーク長が過大となり立向溶接にお
いて溶融金属が垂れ下がり、ビード形成が不可能となる
のでMgは0.lO〜1.0%とした。
Ni: 0.5〜5.0%
N1は強度・低温じん性を確保するために添加するが、
0.5%未満では十分なしん住改善効果が得られず、又
5.θ%を超えると高温割れが発生し易くなるので0.
5〜5.0%とした。
0.5%未満では十分なしん住改善効果が得られず、又
5.θ%を超えると高温割れが発生し易くなるので0.
5〜5.0%とした。
Cr: 0.3〜2.5 %
Crは強度を高めるため適量添加する。しかし、0.3
0%未満では強度を高める効果が十分得られず、又2,
5%を超えるとじん性が低下するので0.3〜2.5%
とした。
0%未満では強度を高める効果が十分得られず、又2,
5%を超えるとじん性が低下するので0.3〜2.5%
とした。
Mo: 0.1〜2.0%
Moは、溶接金属の焼き戻し軟化抵抗を高め、大入熱溶
接におけるミクロ組織の粗大化による強度の低下を防ぐ
ため使用する。しかし、0,1%未満では上記効果が不
足し、又2,0%を超えるとMo炭化物を析出し、溶接
金属を著しく硬化させじん性を低下させるので0.1〜
2.0%とした。
接におけるミクロ組織の粗大化による強度の低下を防ぐ
ため使用する。しかし、0,1%未満では上記効果が不
足し、又2,0%を超えるとMo炭化物を析出し、溶接
金属を著しく硬化させじん性を低下させるので0.1〜
2.0%とした。
本発明は以上の成分と残部は実質的に鉄からなるワイヤ
であるが、更にこれに下記のようにAl。
であるが、更にこれに下記のようにAl。
TI、Zr、Bの1種又は2種を含有した本発明ワイヤ
は更にじん性の向上が期待できる。
は更にじん性の向上が期待できる。
A[:0.01〜0,2%
AIは強膜酸剤であり、溶着金属の酸化を妨げ、かつミ
クロ組織を微細化しじん性を改善する上で効果がある。
クロ組織を微細化しじん性を改善する上で効果がある。
しかし、0.01%未満ではじん住改善効果は得られず
、又0.2%を超えるとAI酸化物が急激に増加して、
じん性を低下させるので、AI量は0.O1〜0.2%
とした。
、又0.2%を超えるとAI酸化物が急激に増加して、
じん性を低下させるので、AI量は0.O1〜0.2%
とした。
Ti:0.02〜0.2 %
T1は強膜酸剤であり溶着金属の酸化を妨げ、かつT1
酸化物の生成により溶接金属のミクロ組織を微細化し、
じん住改善に効果がある。しかし、0.02%未満では
ミクロ組織の微細化によるじん住改善効果が得られず、
又0.2%を超えると炭化物を形成し著しくじん性を損
なうので0.02〜0.2%とした。
酸化物の生成により溶接金属のミクロ組織を微細化し、
じん住改善に効果がある。しかし、0.02%未満では
ミクロ組織の微細化によるじん住改善効果が得られず、
又0.2%を超えると炭化物を形成し著しくじん性を損
なうので0.02〜0.2%とした。
Z r:0.02〜0.2%
Zrは強膜酸剤であり溶着金属の酸化を妨げ、かつ溶接
金属のミクロ組織を微細化し、じん住改善に効果がある
。しかし、0.02%未満ではミクロ組織の微細化によ
るじん住改善効果が得られず、又0.2%を超えると炭
化物を形成し著しくしん性を損なうので0.02〜0.
2%とした。
金属のミクロ組織を微細化し、じん住改善に効果がある
。しかし、0.02%未満ではミクロ組織の微細化によ
るじん住改善効果が得られず、又0.2%を超えると炭
化物を形成し著しくしん性を損なうので0.02〜0.
2%とした。
B :0.002〜0.01%
Bは溶接金属のミクロ組織を微細化し、じん住改善に効
果がある。しかし、(1,002%未満ではミクロ組織
の微細化によるじん住改善効果が得られず、又0.01
%を超えると炭化物を形成し著しくじん性を損なうので
0.002〜0.01%とした。
果がある。しかし、(1,002%未満ではミクロ組織
の微細化によるじん住改善効果が得られず、又0.01
%を超えると炭化物を形成し著しくじん性を損なうので
0.002〜0.01%とした。
以下、実施例により本発明を説明する。
(実施例1)
第3表に示すワイヤを用いて、第4表及び第3図に示す
溶接条件・開先形状により80キロ級高張力綱溶看金属
を作製した。この溶着金属から引張試験片及びシャルピ
ー衝撃試験片を採取し、機械試験を行なった結果を第5
表に示した。
溶接条件・開先形状により80キロ級高張力綱溶看金属
を作製した。この溶着金属から引張試験片及びシャルピ
ー衝撃試験片を採取し、機械試験を行なった結果を第5
表に示した。
又、−40℃の吸収エネルギーが4.8kgzf−rn
以上あれば良好な低温じん性を有するとした。
以上あれば良好な低温じん性を有するとした。
第3表において01〜C4が本発明ワイヤであり、D1
〜D4が本発明の限定外にある比較ワイヤである。
〜D4が本発明の限定外にある比較ワイヤである。
フラックス組成を本発明の限定内とした01〜C4のワ
イヤは、いずれも母材強度に適した強度を得、かつ良好
な低温じん性を得る。
イヤは、いずれも母材強度に適した強度を得、かつ良好
な低温じん性を得る。
一方、MgO量が本発明を超え、金属弗化物量が本発明
の範囲未満である比較ワイヤD1は、MgO量が過剰で
あるためスラグの被包性が低下しビード形状が不良であ
り、更に金属弗化物量が不足するためのスラグの分離浮
上が不十分であるため、溶接金属中の酸素量が多く、そ
のためじん性が不足する。
の範囲未満である比較ワイヤD1は、MgO量が過剰で
あるためスラグの被包性が低下しビード形状が不良であ
り、更に金属弗化物量が不足するためのスラグの分離浮
上が不十分であるため、溶接金属中の酸素量が多く、そ
のためじん性が不足する。
Mn量が本発明の範囲未満で、Mo 、金属弗化物量が
本発明を超えるD2は、Mn量が不足するため脱酸が不
十分であること、更にMo量が過剰であるため溶接金属
が過度に硬化したこととが相乗して、著しくじん性が低
下している。また、金属弗化物量が過剰であるため、ス
ラグの流動性が悪くなったためビードが不揃いとなって
いる。
本発明を超えるD2は、Mn量が不足するため脱酸が不
十分であること、更にMo量が過剰であるため溶接金属
が過度に硬化したこととが相乗して、著しくじん性が低
下している。また、金属弗化物量が過剰であるため、ス
ラグの流動性が悪くなったためビードが不揃いとなって
いる。
N1 ・Zr量が本発明の範囲を超え、T i O2が
本発明の範囲未満であるD3は、Ni量が過多であるた
め溶接金属にミクロ割れが発生し、更にZr量が過剰で
あるため溶接金属が過度に硬化したため著しくじん性が
低い。また、Tie2が不足するためスラグによる溶融
金属の保持力が不足しビード形状が悪くなっている。
本発明の範囲未満であるD3は、Ni量が過多であるた
め溶接金属にミクロ割れが発生し、更にZr量が過剰で
あるため溶接金属が過度に硬化したため著しくじん性が
低い。また、Tie2が不足するためスラグによる溶融
金属の保持力が不足しビード形状が悪くなっている。
Cr −TfOzが本発明の範囲を超えるD4は、Cr
量が過剰であるため溶接金属が過度に硬化したこと、更
にTie、が過多であるため溶接金属中の酸素量が多く
なったことが相乗して著しくしん性が低い。
量が過剰であるため溶接金属が過度に硬化したこと、更
にTie、が過多であるため溶接金属中の酸素量が多く
なったことが相乗して著しくしん性が低い。
即ち、本発明によりルチール系フラブクス入りワイヤの
特徴である良好な溶接作業性を確保し、かつ溶接金属酸
素量低下によりミクロ組織を微細化することにより低温
じん性が改善され、かつ母材強度とバランスの取れた溶
接金属強度を確保できることが明らかである。
特徴である良好な溶接作業性を確保し、かつ溶接金属酸
素量低下によりミクロ組織を微細化することにより低温
じん性が改善され、かつ母材強度とバランスの取れた溶
接金属強度を確保できることが明らかである。
(実施例2)
第6表に示すワイヤを用いて、第7表及び第4図に示す
溶接条件・開先形状により60キロ級高張力鋼溶接継手
を作製した。この溶接継手から引張試験片及びシャルピ
ー衝撃試験片を採取し、機械試験を行なった結果を第8
表に示した。
溶接条件・開先形状により60キロ級高張力鋼溶接継手
を作製した。この溶接継手から引張試験片及びシャルピ
ー衝撃試験片を採取し、機械試験を行なった結果を第8
表に示した。
又、−60℃の吸収エネルギーが4.8kg f −m
以上あれば良好な低温じん性を有するとした。
以上あれば良好な低温じん性を有するとした。
116表においてE1〜E4が本発明ワイヤであり、F
l−F4が本発明の限定外にある比較ワイヤである。
l−F4が本発明の限定外にある比較ワイヤである。
フラックス組成を本発明の限定内としたE1〜E4のワ
イヤは、いずれも母材強度に適した強度を得、かつ良好
な低温じん性を得る。
イヤは、いずれも母材強度に適した強度を得、かつ良好
な低温じん性を得る。
一方、Mn −Ti ・B量が本発明の範囲を超える比
較ワイヤF1は、溶接金属が過度に硬化するため溶接金
属強度が高く、またじん性が低い。
較ワイヤF1は、溶接金属が過度に硬化するため溶接金
属強度が高く、またじん性が低い。
N1 ・Cr−Mojlを含まず、金属弗化物量が本発
明の範囲を超える比較ワイヤF2は、合金量が不足する
ため母材強度に適した強度が得られず、更に金属弗化物
量が過剰であるため、スラグの流動性が悪くなったため
ど一ドが不揃いとなる。
明の範囲を超える比較ワイヤF2は、合金量が不足する
ため母材強度に適した強度が得られず、更に金属弗化物
量が過剰であるため、スラグの流動性が悪くなったため
ど一ドが不揃いとなる。
Ajl量が本発明の範囲を超え、金属弗化物量が本発明
の範囲未満である比較ワイヤF3は、AI量が過剰であ
るため溶接金属中の酸素量が増加し、更に適値に硬化し
たこととが相乗して、著しくじん性が低下している。ま
た、金属弗化物量が過剰であるため、スラグの流動性が
悪くなったためビードが不揃いとなっている。
の範囲未満である比較ワイヤF3は、AI量が過剰であ
るため溶接金属中の酸素量が増加し、更に適値に硬化し
たこととが相乗して、著しくじん性が低下している。ま
た、金属弗化物量が過剰であるため、スラグの流動性が
悪くなったためビードが不揃いとなっている。
Si量が本発明の範囲未満であり、TiO□が本発明の
範囲を超える比較ワイヤF4は、Si量が不足するため
脱酸不足となり、TiOzが過多であるため溶接金属中
の酸素量が多くなったことが相乗してじん性が低い。
範囲を超える比較ワイヤF4は、Si量が不足するため
脱酸不足となり、TiOzが過多であるため溶接金属中
の酸素量が多くなったことが相乗してじん性が低い。
即ち、本発明によりルチール系フラックス入りワイヤの
特徴である良好な溶接作業性を確保し、かつ溶接金属酸
素量低下によりミクロ組織を微細化することにより低温
じん性が改善され、かつ母材強度とバランスの取れた溶
接金属強度を確保できることが明らかである。
特徴である良好な溶接作業性を確保し、かつ溶接金属酸
素量低下によりミクロ組織を微細化することにより低温
じん性が改善され、かつ母材強度とバランスの取れた溶
接金属強度を確保できることが明らかである。
以上が本発明の主要構成であるが、アーク安定化や、少
量のスラグの物性調整によると一ド形状良好化を図るた
め、5iCh ・Al2O5・ZrO2などの酸化物を
、その総量が8%を超えない範囲で添加することができ
る。
量のスラグの物性調整によると一ド形状良好化を図るた
め、5iCh ・Al2O5・ZrO2などの酸化物を
、その総量が8%を超えない範囲で添加することができ
る。
(発明の効果)
以上に示したように、本発明ワイヤにより初めてルチー
ル系フラックス入りワイヤの特徴である優れた作業性を
確保し、かつ清浄な溶着鋼を得ることにより低温でのし
ん性を改善でき、また母材強度とバランスの取れた溶接
継手強度を確保でき、更には溶接能率をも著しく改善で
きる。
ル系フラックス入りワイヤの特徴である優れた作業性を
確保し、かつ清浄な溶着鋼を得ることにより低温でのし
ん性を改善でき、また母材強度とバランスの取れた溶接
継手強度を確保でき、更には溶接能率をも著しく改善で
きる。
従って、低温じん性を要求される高張力鋼を使用する構
造物の溶接加工において溶接部の品質向上、溶接能率の
改善が図れる。
造物の溶接加工において溶接部の品質向上、溶接能率の
改善が図れる。
第1図は溶接金属のじん性・酸素量に及ぼすMg量及び
TiO2・MgO・金属弗化物量の影響を示す図、第2
図は第1図で用いた開先形状を示す図、及び第3図・第
4図は本発明の実施例で用いた開先形状を示す図である
。
TiO2・MgO・金属弗化物量の影響を示す図、第2
図は第1図で用いた開先形状を示す図、及び第3図・第
4図は本発明の実施例で用いた開先形状を示す図である
。
Claims (2)
- (1)鋼製外皮にフラックスを充填してなるガスシール
ドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ
全重量に対して重量%で、 TiO_2:2.5〜5.5%、 MgO:0.1〜2.0%、 金属弗化物:F量として0.36〜2.5%、Si:0
.2〜1.2%、 Mn:1.0〜4.0%、 Mg:0.10〜1.0% を含有し、かつ Ni:0.5〜5.0%、 Cr:0.3〜2.5%、 Mo:0.1〜2.0% の1種または2種以上を含有することを特徴とするガス
シールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - (2)鋼製外皮にフラックスを充填してなるガスシール
ドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ
全重量に対して重量%で、 TiO_2:2.5〜5.5%、 MgO:0.1〜2.0%、 金属弗化物:F量として0.36〜2.5%、Si:0
.2〜1.2%、 Mn:1.0〜4.0%、 Mg:0.10〜1.0% を含有し、かつ Ni:0.5〜5.0%、 Cr:0.3〜2.5%、 Mo:0.1〜2.0% の1種または2種以上を含有し、更に Al:0.01〜0.2%、 Ti:0.02〜0.2%、 Zr:0.02〜0.2%、 B:0.002〜0.01% の1種または2種以上を含有することを特徴とするガス
シールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2098251A JP2723335B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2098251A JP2723335B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03294093A true JPH03294093A (ja) | 1991-12-25 |
JP2723335B2 JP2723335B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=14214742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2098251A Expired - Lifetime JP2723335B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723335B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2014119082A1 (ja) | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 新日鐵住金株式会社 | フラックス入りワイヤ、フラックス入りワイヤを用いた溶接方法、フラックス入りワイヤを用いた溶接継手の製造方法、および溶接継手 |
WO2018047880A1 (ja) | 2016-09-06 | 2018-03-15 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ及び溶接金属 |
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-
1990
- 1990-04-13 JP JP2098251A patent/JP2723335B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US11331742B2 (en) | 2016-03-08 | 2022-05-17 | Nippon Steel Corporation | Flux-cored wire, manufacturing method of welded joint, and welded joint |
KR20180108731A (ko) | 2016-03-08 | 2018-10-04 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 플럭스 코어드 와이어, 용접 조인트의 제조 방법, 및 용접 조인트 |
WO2018047880A1 (ja) | 2016-09-06 | 2018-03-15 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ及び溶接金属 |
KR20190035828A (ko) | 2016-09-06 | 2019-04-03 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 가스 실드 아크 용접용 플럭스 코어드 와이어 및 용접 금속 |
KR20190037286A (ko) | 2016-09-06 | 2019-04-05 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 가스 실드 아크 용접용 플럭스 코어드 와이어 및 용접 금속 |
KR20190035827A (ko) | 2016-09-06 | 2019-04-03 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 가스 실드 아크 용접용 플럭스 코어드 와이어 및 용접 금속 |
WO2018047879A1 (ja) | 2016-09-06 | 2018-03-15 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ及び溶接金属 |
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---|---|
JP2723335B2 (ja) | 1998-03-09 |
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