JPH03293771A - 薄膜トランジスタメモリ - Google Patents

薄膜トランジスタメモリ

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Publication number
JPH03293771A
JPH03293771A JP2095038A JP9503890A JPH03293771A JP H03293771 A JPH03293771 A JP H03293771A JP 2095038 A JP2095038 A JP 2095038A JP 9503890 A JP9503890 A JP 9503890A JP H03293771 A JPH03293771 A JP H03293771A
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JP
Japan
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insulating film
memory
transistor
gate electrode
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP2095038A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
広 松本
Hideo Naito
内藤 英雄
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜トランジスタメモリに関するものである。
〔従来の技術〕
最近、電気的に書込み、消去、読出しが可能なE2FR
OM等のメモリとして、メモリ用トランジスタと選択用
トランジスタとを薄膜トランジスタで構成した薄膜トラ
ンジスタメモリが考えられている。
この薄膜トランジスタメモリとしては、従来、ガラス等
からなる絶縁性基板の上に、メモリ用の薄膜トランジス
タ(以下メモリトランジスタという)と選択用の薄膜ト
ランジスタ(以下選択トランジスタという)とを隣接さ
せて形成し、このメモリトランジスタと選択トランジス
タとを、その一方のソース電極と他方のドレイン電極と
を接続する接続配線を介して直列に接続してトランジス
タメモリを構成したものが知られている。なお、メモリ
トランジスタと選択トランジスタとはそれぞれ、ゲート
電極と、ゲート絶縁膜と、i型半導体層と、ソース、ド
レイン電極とを積層して構成されており、メモリトラン
ジスタのゲート絶縁膜は電荷蓄積機能をもつ絶縁膜で形
成され、選択トランジスタのゲート絶縁膜は電荷蓄積機
能のない絶縁膜で形成されている。
第13図は前記従来の薄膜トランジスタメモリの等価回
路図であり、ここでは、1つのメモリトランジスタに対
して2つの選択トランジスタを備えた薄膜トランジスタ
メモリの等価回路を示している。
第13図において、TIはメモリトランジスタ、T2は
メモリトランジスタT、の両側に配置された2つの選択
トランジスタであり、メモリトランジスタT1のソース
電極S1は一方の選択トランジスタT2のドレイン電極
D2に接続され、メモリトランジスタT1のドレイン電
極D1は他方の選択トランジスタT2のソース電極S2
に接続されている。そして、前記一方の選択トランジス
タT2のソース電極S2はトランジスタメモリのソース
電極S。とされ、他方の選択トランジスタT2のドレイ
ン電極D2はトランジスタメモリのドレイン電極り。と
されており、前記ソース電極Soは図示しないソースラ
インに接続され、前記ドレイン電極D0は図示しないド
レインラインに接続されている。またメモリトランジス
タT1のゲート電極G1は図示しない第1のゲートライ
ンニ接続され、2つの選択トランジスタT2のゲート電
極G2は図示しない第2のゲートラインに共通接続され
ている。なお、前記第1および第2のゲートラインは多
数本平行に配線され、ソースラインおよびドレインライ
ンはゲートラインと直交させて多数本配線されており、
メモリトランジスタT1と選択トランジスタT2とによ
って構成される薄膜トランジスタメモリは、第1.第2
ゲートラインとソース、ドレインラインとの交差部にそ
れぞれ形成されている。
この薄膜トランジスタメモリの書込み、消去。
読出しは次のようにして行なわれる。
第13図において、(a)は書込み時、(b)は消去時
、(c)は読出し時の電圧印加状態を示している。
まず書込みについて説明すると、書込み時は、第13図
(a)に示すように、ソース電極S。およびドレイン電
極り。を接地(GND)するとともに、選択トランジス
タT2のゲート電極G2にON電圧V。Nを印加し、メ
モリトランジスタT1のゲート電極G1に書込み電圧子
V、を印加する。
このような電圧を印加すると、選択トランジスタT2が
オンし、メモリトランジスタT1のゲート電極G、とソ
ース、ドレイン電極S、、D、との間に書込み電圧+■
、がかかって、メモリトランジスタT1が書込み状態(
OFF状態)となる。
また消去時は、第13図(b)に示すように、ソース電
極S。およびドレイン電極り。を接地(GND)すると
ともに、選択トランジスタT2のゲート電極G2にON
電圧V。Nを印加し、メモリトランジスタT1のゲート
電極G、に、書込み電圧+V、とは逆電位の消去電圧=
VPを印加する。このような電圧を印加すると、選択ト
ランジスタT2がオンし、メモリトランジスタT1のゲ
ート電極G1とソース、ドレイン電極S、、D。
との間に書込み電圧子VPと逆電位の電位差(Vp)が
生じて、メモリトランジスタT1が消去状態(ON状態
)となる。
一方、読出し時は、第13図(C)に示すように、メモ
リトランジスタT1のゲート電極G1とソース電極S0
を接地(GND)するとともに、選択トランジスタT2
のゲート電極G2にON電圧VONを印加し、ドレイン
電極Doに読出し電圧VDを印加する。このような電圧
を印加すると、メモリトランジスタT、が消去状態(O
N状態)であればドレイン電極り。からソース電極S。
に電流が流れ、メモリトランジスタT1が書込み状態(
OFF状態)であれば前記電流は流れないため、ソース
電極S。からソースラインに流れる電流の有無に応じた
読出しデータが出力される。
なお、ここでは1つのメモリトランジスタT1に対して
2つの選択トランジスタT2を備えた薄膜トランジスタ
メモリについて説明したが、薄膜トランジスタメモリに
は、1つのメモリトランジスタに対して1つの選択トラ
ンジスタを備えているものもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記従来の薄膜トランジスタメモリは、
基板上にメモリ用の薄膜トランジスタと選択用の薄膜ト
ランジスタとを隣接させて形成して、このメモリトラン
ジスタと選択トランジスタとを接続配線により直列に接
続したものであるため、1つのトランジスタメモリの素
子面積(平面積)が大きく、シたがってトランジスタメ
モリを縦横に配列して構成されるメモリマトリックスの
集積度を上げることが難しいという問題をもっていた。
しかも、従来の薄膜トランジスタメモリは、メモリ用薄
膜トランジスタのゲート絶縁膜を電荷蓄積機能をもつ絶
縁膜とし、選択用薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を電
荷蓄積機能のない絶縁膜としたものであるため、メモリ
用薄膜トランジスタと選択用薄膜トランジスタとをそれ
ぞれ別工程で製造しなければならず、したがって薄膜ト
ランジスタメモリの製造に多くの工程数を要するという
問題ももっていた。
本発明は前記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、メモリ用薄膜トラン
ジスタと選択用薄膜トランジスタとで構成されるトラン
ジスタメモリの素子面積を小さくして集積度を上げるこ
とができるとともに、少ない工程数で容易に製造するこ
とができる薄膜トランジスタメモリを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の薄膜トランジスタメモリは、絶縁性基板上に形
成された下部ゲート電極と、この下部ゲート電極を覆っ
て前記基板上に形成された電荷蓄積機能をもつ下部ゲー
ト絶縁膜と、この下部ゲート絶縁膜の上に形成された半
導体層と、この半導体層の両側部の上に形成されたソー
ス、ドレイン電極と、前記半導体層およびソース、ドレ
イン電極の上に形成された電荷蓄積機能のない上部ゲー
ト絶縁膜と、この上部ゲート絶縁膜の上に形成された上
部ゲート電極とを備え、前記下部ゲート電極と下部ゲー
ト絶縁膜と半導体層およびソース。
ドレイン電極とでメモリ用薄膜トランジスタを構成し、
前記半導体層およびソース、ドレイン電極と上部ゲート
絶縁膜と上部ゲート電極とで選択用薄膜トランジスタを
構成するとともに、前記基板上に前記半導体層の一部分
に対向させて突出膜を形成し、前記基板上に前記突出膜
を乗越えさせて形成した下部ゲートラインの突出膜乗越
え部を前記下部ゲート電極として、前記下部ゲート絶縁
膜の前記下部ゲート電極と対向する部分をメモリ領域と
し、さらに前記下部ゲートラインおよび前記下部ゲート
電極の上に、前記下部ゲートラインを厚く覆い前記下部
ゲート電極は薄く覆う平坦化絶縁膜を形成して、この平
坦化絶縁膜の上に前記下部ゲート絶縁膜を形成し、かつ
前記上部ゲート電極は前記半導体層の全体に対向させて
形成するとともに、前記上部ゲート絶縁膜の膜厚を、前
記半導体層の前記メモリ領域に対応する部分の上におい
て厚くしたものである。
〔作用〕
すなわち、本発明の薄膜トランジスタメモリは、下部ゲ
ート電極と電荷蓄積機能をもつ下部ゲート絶縁膜と半導
体層およびソース、ドレイン電極とを積層して構成した
メモリ用薄膜トランジスタの上に、電荷蓄積機能のない
上部ゲート絶縁膜と上部ゲート電極とを積層して、前記
半導体層およびソース、ドレイン電極をメモリ用薄膜ト
ランジス夕と共用する選択用薄膜トランジスタを構成し
たものである。
この薄膜トランジスタメモリは、メモリ用薄膜トランジ
スタと選択用薄膜トランジスタとを積層して構成したも
のであるから、メモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜
トランジスタとで構成されるトランジスタメモリの素子
面積を小さくして集積度を上げることができるし、また
前記半導体層およびソース、ドレイン電極をメモリ用薄
膜トランジスタと選択用薄膜トランジスタとに共用して
いるため、少ない工程数で容易に製造することができる
そして、この薄膜トランジスタメモリにおいては、基板
上に半導体層の一部分に対向させて突出膜を形成し、こ
の基板上に前記突出膜を乗越えさせて形成した下部ゲー
トラインの突出膜乗越え部を前記下部ゲート電極として
、下部ゲート絶縁膜の下部ゲート電極と対向する部分を
メモリ領域とし、さらに前記下部ゲートラインおよび下
部ゲート電極の上に、下部ゲートラインを厚く覆い下部
ゲート電極は薄く覆う平坦化絶縁膜を形成して、この平
坦化絶縁膜の上に下部ゲート絶縁膜を形成し、かつ上部
ゲート電極は半導体層の全体に対向させて形成するとと
もに、上部ゲート絶縁膜の膜厚を、半導体層の前記メモ
リ領域に対応する部分の上において厚くしているため、
半導体層の選択用薄膜トランジスタ領域とメモリ用薄膜
トランジスタのゲート電極である下部ゲート電極との間
(下部ゲートラインとの間)、および半導体層のメモリ
用薄膜トランジスタ領域(下部ゲート絶縁膜のメモリ領
域に対応する部分)と選択用薄膜トランジスタのゲート
電極である上部ゲート電極との間をそれぞれ確実に絶縁
分離することができる。
したがって、この薄膜トランジスタメモリによれば、選
択用薄膜トランジスタがメモリ用薄膜トランジスタのゲ
ート電極(下部ゲート電極)に印加するゲート電圧の影
響で誤動作することはなく、また、メモリ用薄膜トラン
ジスタが選択用薄膜トランジスタのゲート電極(上部ゲ
ート電極)に印加するゲート電圧の影響で誤動作するこ
ともないから、半導体層およびソース、ドレイン電極を
共用するメモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜トラン
ジスタとを積層して構成したものでありながら、メモリ
用薄膜トランジスタと選択用薄膜トランジスタとをそれ
ぞれ正常に動作させて安定した書込み、消去、読出しを
行なうことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第5図は本発明の第1の実施例を示したもので
、第1図および第2図は薄膜トランジスタメモリの断面
図および平面図である。
この薄膜トランジスタメモリの構造を説明すると、図中
11はガラス等からなる絶縁性基板であり、この基板1
1上には下部ゲート電極GIGが形成されている。この
下部ゲート電極Gooは、基板ll上に形成した下部ゲ
ートラインG L 、、の一部により、下部ゲートライ
ンGLloの上方に突出させて形成されている。すなわ
ち、前記下部ゲートラインGLloは、基板11上に下
部ゲート電極G、。の形成部分に対応させて形成した厚
膜の突出膜12を乗越えさせて形成されており、下部ゲ
ート電極G +oは、下部ゲートラインG L + o
の突出膜乗越え部によって形成されている。なお、前記
突出膜12は、例えばSi N (窒化シリコン)等の
絶縁膜あるいはTa  (タンタル)等の金属膜によっ
て3000人の厚さに形成されており、下部ゲート電極
GIOは、基板11上の下部ゲートラインG L 、。
より突出膜12の厚さ(3000人)たけ突出している
また、前記基板11上にはそのほぼ全面にわたって、前
記下部ゲートラインGL、。および下部ゲート電極G1
oを覆う平坦化絶縁膜13か形成されている。この平坦
化絶縁膜13は電荷蓄積機能のない絶縁膜からなってお
り、この平坦化絶縁膜13は、下部ゲートラインGL、
。を厚く覆い、下部ゲート電極Gooを薄く覆う厚さに
形成されている。なお、この平坦化絶縁膜13の下部ゲ
ートラインGL、o上の部分の膜厚は4000人、下部
ゲート電極G1o上の部分の膜厚は1000人である。
そして、この平坦化絶縁膜13の上には、その全面にわ
たって、下部ゲート絶縁膜14が形成されている。この
下部ゲート絶縁膜14はその上層部の全域に電荷蓄積機
能をもたせたもので、この下部ゲート絶縁膜14は、電
荷蓄積機能のないSINからなる下層゛絶縁膜14aの
上に、Si(シリコン)の組成比を多くして電荷蓄積機
能をもたせたSiNからなるメモリ性絶縁膜14bを積
層した二層膜となっている。なお、前記下層絶縁膜14
aの膜厚は900人、メモリ性絶縁膜14bの膜厚は1
00人である。この下部ゲート絶縁膜14の上(メモリ
性絶縁膜14bの上)には、アモルファスシリコンまた
はポリシリコンからなるi型の半導体層15がトランジ
スタメモリの素子形状に対応するパターンに形成されて
おり、この半導体層15の両側部の上には、n型半導体
(n型不純物をドープしたアモルファスシリコンまたは
ポリシリコン)からなるオーミックコンタクト層16を
介して、ソース電極Sとドレイン電極りが形成されてい
る。このソース電極Sおよびドレイン電極りはそれぞれ
、下部ゲート絶縁膜14の上に前記下部ゲートラインG
 L 1oと直交させて配線したソースラインSLおよ
びドレインラインDLにつながっている。
また、前記半導体層15およびソース、ドレイン電極S
、Dの上には、基板11のほぼ全面にわたって、電荷蓄
積機能のないSINからなる上部ゲート絶縁膜17が形
成されている。この上部ゲート絶縁膜17の上には、上
部ゲートラインGL20が下部ゲートラインG L 、
、と平行に配線されており、この上部ゲートラインGL
2゜のうちの半導体層15上の部分は上部ゲート電極0
20とされている。
そして、前記下部ゲート電極GIGと、平坦化絶縁膜1
3および電荷蓄積機能をもつ下部ゲート絶縁膜14と、
半導体層15およびソース、ドレイン電極S、Dとは、
逆スタガー型のメモリ用薄膜トランジスタ(以下、メモ
リトランジスタという)TIOを構成している。また、
このメモリトランジスタTIOのゲート電極である下部
ゲート電極G□。
は、半導体層15のチャンネル長方向の中央部(ソース
、ドレイン電極S、D間の中央部)に対向させて、半導
体層15のチャンネル長方向幅のほぼ1/′3の幅に形
成されており、したがって下部ゲート絶縁膜14は、下
部ゲート電極G1oと対向する中央部分だけがメモリ領
域となっている。
一方、前記上部ゲート電極G 2’Oは、半導体層15
の全体に対向する電極とされており、この上部ゲート電
極G20と半導体層15との間の上部ゲート絶縁膜17
は、下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域(下部ゲート電
極G、。の対同部分)の上の部分と、ソース、ドレイン
電極S、Dのほぼ中央に対向する位置から外側の部分の
膜厚を厚くし、前記メモリ領域とソース電極Sとの間お
よびメモリ領域とドレイン電極りとの間の部分の膜厚を
それぞれ薄くした絶縁膜とされている。なお、この上部
ゲート絶縁膜17の膜厚部分は、ソース、ドレインライ
ンSL、DLの長さ方向における絶縁膜全長に形成され
ている。またこの上部ゲート絶縁膜17の膜厚部分の膜
厚は、半導体層15のメモリトランジスタTIO領域(
下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域に対応する部分)に
上部ゲート電極G20からゲート電圧が印加されるのを
防ぐのに十分な厚さ(この実施例では5000人)とさ
れ、上部ゲート絶縁膜17の薄膜部分の膜厚は、半導体
層15に上部ゲート電極G20から十分なゲート電圧を
印加てきる厚さ(この実施例では2000人)とされて
いる。
そして、前記メモリトランジスタTIOの上には、前記
半導体層15およびソース、ドレイン電極S。
DをメモリトランジスタTIOと共用する2つの選択用
薄膜トランジスタ(以下、選択トランジスタという) 
T2O,T2Oが形成されている。この2つの選択トラ
ンジスタT2o、T2oは、前記半導体層15およびソ
ース、ドレイン電極S、Dと、電荷蓄積機能のない上部
ゲート絶縁膜17と、上部ゲート電極G20とて構成さ
れたコブラナー型薄膜トランジスタであり、一方の選択
トランジスタ72Gは、半導体層15およびソース、ド
レイン電極S。
Dと、上部ゲート絶縁膜17の一方の薄膜部分と、上部
ゲート電極G20とで構成され、他方の選択トランジス
タT2゜は、前記半導体層15およびソース、ドレイン
電極S、Dと、上部ゲート絶縁膜17の他方の薄膜部分
と、上部ゲート電極G20とで構成されている。
この2つの選択トランジスタT2.. T2Oは、その
ゲート電極(上部ゲート電極)G20を半導体層15の
全体に対向する電極としたことによってゲート側で共通
接続されており、またこの両選択トランジスタT2..
 T2Oは、そのソース、ドレイン電極S、Dをメモリ
トランジスタT1oと共用したことによって、メモリト
ランジスタT、oと直列に接続されている。
さらに、前記上部ゲート絶縁膜17の選択トランジスタ
T2゜、T2Oを構成する2箇所の薄膜部分はそれぞれ
、下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域に対応する膜厚部
分のチャンネル長方向の幅を下部ゲート電極GIOのチ
ャンネル長方向幅より小さくすることによって、下部ゲ
ート電極GIGの両側部にラップさせである。このよう
にしているのは、メモリトランジスタTIOと両選択ト
ランジスタT 20+ T 2.との電気的な接続を確
保するためであり、上部ゲート絶縁膜17の選択トラン
ジスタT20.T20を構成する薄膜部分を下部ゲート
電極GIOにラップさせておけば、半導体層15のメモ
リトランジスタTIO領域と選択トランジスタT20領
域との境界部(下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域に対
応する部分の両側部)に、メモリトランジスタT1oの
ゲート電極(下部ゲート電極)G+。
からも選択トランジスタT2o、T2oのゲート電極(
上部ゲート電極)G20からもゲート電圧を印加するこ
とができるから、メモリトランジスタT1゜と選択トラ
ンジスタT2o、T2oとの両方をONさせたときに、
半導体層15を介してドレイン電極りからソース電極S
に電流が流れる。なお、この実施例では、上部ゲート絶
縁膜17のメモリ領域上の膜厚部分の幅を、下部ゲート
電極GIOの幅のほぼ1/2としているが、この膜厚部
分の幅は、下部ゲート電極G、。の幅量下であれば任意
の幅でよく、要は、上部ゲート絶縁膜17の薄膜部分が
下部ゲート電極GIOの少なくとも側縁に対向していれ
ばよい。
第3図は前記薄膜トランジスタメモリの製造方法を示し
たもので、この薄膜トランジスタメモリは次のような工
程で製造される。
まず、第3図(a)に示すように、基板11上に、下部
ゲート電極G1゜の下の突出膜12となるSIN等の絶
縁膜またはTa等の金属膜を3000人の厚さに堆積さ
せてこの堆積膜をフォトリソグラフィ法によりバターニ
ングする方法で下部ゲート電極G1゜の形状に対応する
突出膜12を形成する。
次に、第3図(b)に示すように、基板11上に下部ゲ
ートラインGLloおよび下部ゲート電極G、。となる
Cr  (クロム)等の金属膜を500人の厚さに堆積
させてこの金属膜をフォトリソグラフィ法によりパター
ニングする方法で下部ゲートラインGL、。を形成し、
この下部ゲートラインGL、。の突出膜12上の部分を
下部ゲート電極G、。とする。
次に、第3図(c)に示すように、基板11上の全面に
、5OG(スピンやオン・ガラス)と呼ばれるシラノー
ル系無機絶縁物をスピンコード法により塗布してこれを
約300℃で約1時間加熱し、下部ゲートラインGL、
。上の部分の膜厚か4000人、下部ゲート電極GIO
上の膜厚が1000人で、かつ上面が全域にわたって平
坦な平坦化絶縁膜13を形成する。
次に、第3図(d)に示すように、前記平坦化絶縁膜1
3の上に、電荷蓄積機能のない下層絶縁膜(Si N膜
)14aと、電荷蓄積機能をもつメモリ性絶縁膜(St
の組成比を多くしたSiN膜)14bとを、900人、
100人の厚さに連続して順次堆積させ、この下層絶縁
膜14aとメモリ性絶縁膜14bとからなる二層の下部
ゲート絶縁膜14を形成し、その上に、i型アモルファ
スシリコンまたはl型ポリシリコンからなる半導体層1
5と、n型半導体(n型アモルファスシリコンまたはn
型ポリシリコン)からなるオーミックコンタクト層16
とを、1000人、250人の厚さに連続して順次堆積
させ、さらにその上に、Cr等からなるソース、ドレイ
ン電極用金属膜30を500人の厚さに堆積させる。
次に、第3図(e)に示すように、前記ソース。
ドレイン電極用金属膜30をフォトリソグラフィ法によ
りバターニングして、このソース、ドレイン電極用金属
膜30からなるソース、ドレイン電極S、Dおよびソー
ス、ドレインラインSL。
DLを形成し、次いでオーミックコンタクト層16をソ
ース、ドレイン電極S、Dおよびソース。
ドレインラインSL、DLの形状にパターニングする。
次に、第3図(f)に示すように、前記半導体層15を
フォトリソグラフィ法によりトランジスタメモリの素子
形状にパターニングして、メモリトランジスタT1゜を
構成する。なお、この半導体層15は、ソースラインS
LおよびドレインラインDLの下にもその全長にわたっ
て残る。
次に、第3図(g)に示すように、基板11上の全面に
、上部ゲート絶縁膜(電荷蓄積機能のないSiN膜)1
7を、これに形成する厚膜部分の厚さ(5000人)に
堆積させる。
次に、第3図(h)に示すように、前記上部ゲート絶縁
膜17のうち、下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域(下
部ゲート電極G10の対向部分)とソース電極Sとの間
および前記メモリ領域とドレイン電極りとの間の部分を
フォトリソグラフィ法により3000人の深さにハーフ
エツチングして、この上部ゲート絶縁膜17を、前記メ
モリ領域の上の部分とソース、ドレイン電極S、Dのほ
ぼ中央に対向する位置から外側の部分とを膜厚5000
人の厚膜部分とし、前記メモリ領域とソース、ドレイン
電極S、Dとの間の部分を膜厚2000人の薄膜部分と
した形状に加工する。
次に、第3図(i)に示すように、前記上部ゲート絶縁
膜17の上にAp (アルミニウム)等の金属膜を40
00人の厚さに堆積させ、この金属膜をフォトリソグラ
フィ法によりバターニングして上部ゲート電極G2゜お
よび上部ゲートラインGL20を形成して、2つの選択
トランジスタT2o、T2゜を構成し、薄膜トランジス
タメモリを完成する。
なお、この製造方法では、平坦化絶縁膜13をSOGと
呼ばれるシラノール系無機絶縁物の塗布およびその加熱
によって形成しているが、この平坦化絶縁膜13は他の
方法で形成することもてきる。
すなわち、第4図は前記平坦化絶縁膜13を形成する他
の方法を示している。
この方法は、突出膜12と下部ゲートラインGL、。お
よび下部ゲート電極GIOを前述した方法で第4図(a
)に示すように形成した後、第4図(b)に示すように
基板11上の全面にPSG(燐ガラス)からなる絶縁膜
13Aを減圧CVD法により約4000人の厚さに堆積
させ、この後、850℃〜1000℃の水蒸気雰囲気中
で30分以上加熱するりフロー処理により前記絶縁膜1
3Aを平坦化して、第4図(c)に示すように、下部ゲ
ートラインG L 、。上の部分の膜厚が4000人、
下部ゲート電極G1o上の部分の膜厚が1000人の平
坦化絶縁膜13を形成する方法である。
なお、この第4図の方法で平坦化絶縁膜13を形成する
場合も、これ以後は、第3図の(d)〜(i)に示した
工程で薄膜トランジスタメモリを製造する。
第5図は前記薄膜トランジスタメモリの等価回路図であ
り、この薄膜トランジスタメモリは、1つの薄膜トラン
ジスタの中に、メモリトランジスタT1oと2つの選択
トランジスタT2o、T2oとを積層して形成した構成
となっている。なお、第5図では1つの薄膜トランジス
タメモリの等価回路を示しているが、この薄膜トランジ
スタメモリは、下部ゲートラインG1゜および上部ゲー
トラインG20とソース、ドレインラインSL、DLと
の交差部にそれぞれ形成されている。
この薄膜トランジスタメモリの書込み、消去。
読出しは次のようにして行なわれる。
第5図において、(a)は書込み時、(b)は消去時、
(c)は読出し時の電圧印加状態を示している。
まず書込みについて説明すると、書込み時は、第5図(
a)に示すように、ソース電極Sおよびドレイン電極り
を接地(GND)するとともに、選択トランジスタT2
..T2゜のゲート電極G20にON電圧VONを印加
し、メモリトランジスタTIOのゲート電極G、oに書
込み電圧+V、を印加する。
このような電圧を印加すると、2つの選択トランジスタ
T2゜、 T2゜がオンし、メモリトランジスタTIO
のゲート電極G1゜とソース、ドレイン電極S。
Dとの間に書込み電圧+vPがかかつて下部ゲート絶縁
膜14のメモリ領域(メモリ性絶縁膜14bのゲート電
極GI。対向部)に電荷がトラップされ、メモリトラン
ジスタT1oが書込み状態(OFF状態)となる。
また消去時は、第5図(b)に示すように、ソース電極
Sおよびドレイン電極りを接地(GND)するとともに
、選択トランジスタT20のゲート電極G2oにON電
圧VONを印加し、メモリトランジスタTIOのゲート
電極G0゜に、書込み電圧子VPとは逆電位の消去電圧
−VPを印加する。このような電圧を印加すると、選択
トランジ、スタT 2.。
T2゜がオンし、メモリトランジスタTIOのゲート電
極GIOとソース、ドレイン電極S、Dとの間に書込み
電圧+V、と逆電位の電位差(−Vp)が生じて下部ゲ
ート絶縁膜14のメモリ領域にトラップされている電荷
が放出され、メモリトランジスタT1oが消去状態(O
N状態)となる。
一方、読出し時は、第5図(c)に示すように、メモリ
トランジスタTIOのゲート電極GIOとソース電極S
を接地(GND)するとともに、選択トランジスタT2
..T2゜のゲート電極G20にON電圧VONを印加
し、ドレイン電極りに読出し電圧VDを印加する。この
ような電圧を印加すると、メモリトランジスタT1oが
消去状態(ON状態)であればドレイン電極りからソー
ス電極Sに電流が流れ、メモリトランジスタTIOが書
込み状態(OFF状態)であれば前記電流は流れないた
め、ソース電極Sからソースラインに流れる電流の有無
に応じた読出しデータが出力される。
すなわち、前記薄膜トランジスタメモリは、下部ゲート
電極G1oと電荷蓄積機能をもつ下部ゲート絶縁膜14
と半導体層15およびソース、ドレイン電極S、Dとを
積層して構成したメモリトランジスタTILIの上に、
電荷蓄積機能のない上部ゲート絶縁膜17と上部ゲート
電極G20とを積層して、前記半導体層15およびソー
ス、ドレイン電極S、DをメモリトランジスタTIOと
共用する2つの選択トランジスタT2o、T2oを構成
したものである。
この薄膜トランジスタメモリは、メモリトランジスタT
1oと選択用薄膜トランジスタT 20+ T 2゜と
を積層して構成したものであるから、メモリトランジス
タT1oと選択トランジスタT2o、T2oとで構成さ
れるトランジスタメモリの素子面積を小さくして集積度
を上げることができる。またこの薄膜トランジスタメモ
リでは、前記半導体層15およびソース、ドレイン電極
S、DをメモリトランジスタTIQと選択トランジスタ
T2o、T2oとに共用しているため、前述したような
少ない工程数で容易に製造することができる。
そして、この薄膜トランジスタメモリにおいては、基板
11上に半導体層15の一部分に対向させて突出膜12
を形成し、この基板11上に前記突出膜12を乗越えさ
せて形成した下部ゲートラインG L 、、の突出膜乗
越え部を下部ゲート電極G1oとして、下部ゲート絶縁
膜14の下部ゲート電極GIOと対向する部分をメモリ
領域とするとともに、基板11上に下部ゲートラインG
L1oを厚く覆い下部ゲート電極GIGは薄く覆う平坦
化絶縁膜13を形成してこの平坦化絶縁膜13の上に下
部ゲート絶縁膜14を形成し、かつ上部ゲート電極G2
0は半導体層15の全体に対向させ゛て形成するととも
に、上部ゲート絶縁膜17の膜厚を、半導体層15の前
記メモリ領域に対応する部分の上において厚くしている
ため、半導体層15の選択トランジスタT2o領域とメ
モリトランジスタT、Llのゲート電極である下部ゲー
ト電極GIOとの間(下部ゲートラインG L 、oと
の間)、および半導体層15のメモリトランジスタT1
o領域(下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域に対応する
部分)と選択トランジスタT 2.、 T 2.のゲー
ト電極である上部ゲート電極020との間をそれぞれ確
実に絶縁分離することができる。
したがって、この薄膜トランジスタメモリによれば、選
択トランジスタTIOがメモリトランジスタT1oのゲ
ート電極(下部ゲート電極)Gooに印加するゲート電
圧の影響で誤動作することはなく、また、メモリトラン
ジスタT1oが選択トランジスタ720+ T 2oの
ゲート電極(上部ゲート電極)G2oに印加するゲート
電圧の影響で誤動作することもないから、半導体層15
およびソース、ドレイン電極S、Dを共用するメモリト
ランジスタT1oと選択トランジスタT2o、T2oと
を積層して構成したものでありながら、メモリトランジ
スタT1oと選択トランジスタT2o、T2oとをそれ
ぞれ正常に動作させて安定した書込み、消去、読出しを
行なうことができる。
また、この薄膜トランジスタメモリでは、上部ゲート絶
縁膜17のソース、ドレイン電極S、 Dのほぼ中央に
対向する位置から外側の部分の膜厚も厚くしているため
、上部ゲート電極G20とソース、ドレイン電極S、D
との間の絶縁耐圧も十分である。
なお、前記実施例の薄膜トランジスタメモリは、1つの
メモリトランジスタT1oに対して2つの選択トランジ
スタT20を備えたものであるが、本発明は、1つのメ
モリトランジスタに対して1つの選択トランジスタを備
えた薄膜トランジスタメモリにも適用できる。
第6図〜第7図は本発明の第2の実施例を示している。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、1つのメモリ
トランジスタT1゜に対して1つの選択トランジスタT
20を備えたもので、第6図および第7図は薄膜トラン
ジスタメモリの断面図および平面図であり、第8図は薄
膜トランジスタメモリの等価回路図である。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、メモリトラン
ジスタT、。のゲート電極である下部ゲート電極G1゜
の下の突出膜12を半導体層15のほぼ一部分に対向さ
せて形成することにより、この突出膜12を乗越えさせ
て基板11上に形成した下部ゲートラインG L 、、
の突出膜乗越え部からなる下部ゲート電極G1oを半導
体層15のほぼ一部分に対向させて、下部ゲート絶縁膜
14の下部ゲート電極G1oと対向する部分をメモリ領
域としたもので、下部ゲート絶縁膜14は、基板11上
に下部ゲートラインGL1oを厚く覆い下部ゲート電極
GIOは薄く覆う厚さに形成した平坦化絶縁膜13の上
に形成されている。また、選択トランジスタT20のゲ
ート電極である上部ゲート電極G20は半導体層15の
全体に対向させて形成されており、上部ゲート絶縁膜1
7の膜厚は、前記メモリ領域に対応する部分の上におい
て厚くなっている。
そして、メモリトランジスタT1oは、下部ゲート電極
GIOと、下部ゲート絶縁膜14と、半導体層15およ
びソース、ドレイン電極S、Dとによって構成され、選
択トランジスタT2oは、前記半導体Nl15およびソ
ース、ドレイン電極S、Dと、上部ゲート絶縁膜17の
薄膜部分と、上部ゲート電極G20とによって構成され
ている。
なお、この実施例の薄膜トランジスタメモリは、選択ト
ランジスタT2oを1つとしただけで、基本的な構成は
前記第1の実施例と変わらないから、詳細な構造の説明
は図に同符号を付して省略する。
また、この実施例の薄膜トランジスタメモリの書込み、
消去、読出しは、第1の実施例の薄膜トランジスタメモ
リと同様にして行なうことができる。
また、前記の実施例では、上部ゲート絶縁膜17を、単
層膜をハーフエツチングして厚膜部分と薄膜部分を形成
したものとしたが、この上部ゲト絶縁膜17は、二層膜
構造としてもよい。
第9図および第10図は本発明の第3の実施例を示し、
第11図および第12図は本発明の第4の実施例を示し
ており、この各実施例はいずれも、上部ゲート絶縁膜1
7を、下層膜17aと上層膜17bとからなる二層膜構
造としたものである。
まず第3の実施例について説明すると、この実施例の薄
膜トランジスタメモリは、第9図に示すように、上部ゲ
ート絶縁膜17の下層膜17’aを、下部ゲート絶縁膜
14のメモリ領域(下部ゲート電極GIOの対向部分)
の上とソース、ドレイン電極S、Dのほぼ中央に対向す
る位置がら外側の部分の上とに形成し、上層膜17bを
、前記下層膜17aを覆って基板11の全面に形成した
もので、前記下層膜17gと上層膜17bはいずれも電
荷蓄積機能のない絶縁膜(例えばSiN膜)からなって
いる。また、前記下層膜17aの膜厚は3000人、上
層膜17bの膜厚は2000人であり、下層膜17aと
上層膜17bとからなる厚膜部分の膜厚は5000人と
なっている。なお、この実施例の薄膜トランジスタメモ
リは、上部ゲート絶縁膜17を二層膜構造としただけで
、その他の構成は前記第1の実施例と変わらないから、
重複する説明は図に同符号を付して省略する。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、第3図(a)
〜(c)または第4図(a)〜(c)のいずれかの工程
で突出膜12と下部ゲートラインGL、。および下部ゲ
ート電極G1゜と平坦化膜13とを形成し、次いで第3
図(d)〜(f)の工程によりメモリトランジスタT1
oを構成した後、第10図に示す工程で上部ゲート絶縁
膜17を形成し、その上に上部ゲート電極G20を形成
して製造されるもので、上部ゲート絶縁膜17は次のよ
うにして形成される。
まず第10図(a)に示すように、メモリトランジスタ
TIOを構成した基板11上にその全面にわたって、上
部ゲート絶縁膜17の下層膜17aを3000人の厚さ
に堆積させる。
次に、第10図(b)に示すように、前記下層膜17a
のうち、下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域とソース電
極Sとの間および前記メモリ領域とドレイン電極りとの
間の部分をフォトリソグラフィ法によりエツチング除去
する。
次に、第10図(c)に示すように、基板11上の全面
に上部ゲート絶縁膜17の上層膜17bを2000人の
厚さに堆積させて上部ゲート絶縁膜17を完成する。
すなわち、この上部ゲート絶縁膜17は、下部ゲート絶
縁膜14のメモリ領域の上の部分とソース、ドレイン電
極S、Dのほぼ中央に対向する位置から外側の部分とを
下層膜17aと上層膜17bとからなる二層膜構造の厚
膜部分(膜厚5000人)とし、前記メモリ領域とソー
ス、ドレイン電極S、Dとの間の部分を上層膜17bの
みからなる薄膜部分(膜厚2000人)としたものであ
る。
なお、上部ゲート絶縁膜17の上に形成する上部ゲート
電極G20は、前記第1の実施例と同様に、Al1等の
金属膜を4000人の厚さに堆積させ、この金属膜をフ
ォトリソグラフィ法によりパターニングして形成する。
一方、第4の実施例の薄膜トランジスタメモリは、第1
1図に示すように、上部ゲート絶縁膜17の下層膜17
aを基板11の全面にわたって形成し、上層膜17bを
、下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域(下部ゲート電極
GIOの対向部分)の上とソース、ドレイン電極S、D
のほぼ中央に対向する位置から外側の部分の上とに形成
したもので、前記下層膜17aと上層膜17bはいずれ
も電荷蓄積機能のない絶縁膜であり、さらに下層膜17
aと上層膜17bとは、エツチングレートが互いに異な
る絶縁物質で形成されている。なお、この実施例では、
下層膜17aをSiN膜とし、上層膜17bをSiO2
(酸化シリコン)膜としている。また、前記下層膜17
aの膜厚は2000人、上層膜17bの膜厚は3000
人であり、下層膜17aと上層膜17bとからなる厚膜
部分の膜厚は5000人となっている。なお、この実施
例の薄膜トランジスタメモリも、上部ゲート絶縁膜17
を二層膜構造としただけで、その他の構成は前記第1の
実施例と変わらないから、重複する説明は図に同符号を
付して省略する。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、第3図(a)
〜(d)または第4図(a)〜(c)のいずれかの工程
で突出膜12と下部ゲートラインG L 1oおよび下
部ゲート電極GIOと平坦化膜13とを形成し、次いで
第3図(e)〜(g)の工程によりメモリトランジスタ
T1゜を構成した後、第12図に示す工程で上部ゲート
絶縁膜17を形成し、その上に上部ゲート電極G20を
形成して製造されるもので、上部ゲート絶縁膜17は次
のようにして形成される。
まず第12図(a)に示すように、メモリトランジスタ
TIOを構成した基板11上にその全面にわたって、上
部ゲート絶縁膜17の下層膜(Si N膜)17aを2
000人の厚さに堆積させ、この下層膜17aの上にそ
の全面にわたって上層膜(St 02膜)17bを30
00人の厚さに堆積させる。
次に、第12図(b)に示すように、前記上層膜17b
のうち、下部ゲート絶縁膜14のメモリ領域とソース電
極Sとの間および前記メモリ領域とドレイン電極りとの
間の部分をフォトリソグラフィ法によりエツチング除去
して上部ゲート絶縁膜17を完成する。この場合、下層
膜17aは上層膜17bとはエツチングレートが異なる
から、上層膜17bのエツチングに際して下層膜17a
がエツチングされることはない。
すなわち、この上部ゲート絶縁膜17は、下部ゲート絶
縁膜14のメモリ領域の上の部分とソース、ドレイン電
極S、Dのほぼ中央に対向する位置から外側の部分とを
下層膜17aと上層膜17bとからなる二層膜構造の厚
膜部分(膜厚5000人)とし、前記メモリ領域とソー
ス、ドレイン電極S、Dとの間の部分を下層膜17aの
みからなる薄膜部分(膜厚2000人)としたものであ
る。
なお、この実施例の場合も、上部ゲート絶縁膜17の上
に形成する上部ゲート電極020は、前記第1の実施例
と同様に、A1等の金属膜を4000人の厚さに堆積さ
せ、この金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニ
ングして形成する。
そして、前記第3および第4の実施例の薄膜トランジス
タメモリも、メモリトランジスタT、。と選択用薄膜ト
ランジスタT2.. T2oとを積層して構成したもの
であるから、メモリトランジスタT1゜と選択トランジ
スタT2゜、T2゜とで構成されるトランジスタメモリ
の素子面積を小さくして集積度を上げることができるし
、また、前記半導体層15およびソース、ドレイン電極
S、DをメモリトランジスタT、。と選択トランジスタ
T 20゜T2Oとに共用しているため、少ない工程数
で容易に製造することができる。また、これら実施例の
薄膜トランジスタメモリにおいても、メモリトランジス
タTIOのゲート電極である下部ゲート電極GIOを、
半導体層15の一部分に対向させて形成した突出膜12
を乗越えさせて形成した下部ゲートラインGL1oの突
出膜乗越え部により形成して、下部ゲート絶縁膜14の
下部ゲート電極G1゜と対向する部分をメモリ領域とす
るとともに、下部ゲート絶縁膜14は、基板11上に下
部ゲートラインG L r oを厚く覆い下部ゲート電
極GIOは薄く覆う厚さに形成した平坦化絶縁膜13の
上に形成し、かつ選択トランジスタT2゜、T2.のゲ
ート電極である上部ゲート電極G20と半導体層15と
の間の上部ゲート絶縁膜17の膜厚を、半導体層15の
前記メモリ領域に対応する部分の上において厚くしてい
るため、半導体層15のメモリ領域対応部分に上部ゲー
ト電極G2oからゲート電圧が印加されてメモリ用薄膜
トランジスタを誤動作させるのを防ぐことができ、した
がって、半導体層15およびソース、ドレイン電極S、
Dを共用するメモリトランジスタT!oと選択トランジ
スタT 2o。
T2oとを積層して構成したものでありながら、メモリ
トランジスタTIOと選択トランジスタT2゜。
T2oとをそれぞれ正常に動作させて安定した書込み、
消去、読出しを行なうことができる。
なお、前記第3および第4の実施例の薄膜トランジスタ
メモリは、1つのメモリトランジスタTIOに対して2
つの選択トランジスタT20を備えたものであるが、こ
れら実施例は、1つのメモリトランジスタに対して1つ
の選択トランジスタを備えた薄膜トランジスタメモリに
も適用できることはもちろんである。
〔発明の効果〕
本発明の薄膜トランジスタメモリは、下部ゲート電極と
電荷蓄積機能をもつ下部ゲート絶縁膜と半導体層および
ソース、ドレイン電極とを積層して構成したメモリ用薄
膜トランジスタの上に、電荷蓄積機能のない上部ゲート
絶縁膜と上部ゲート電極とを積層して、前記半導体層お
よびソース。
ドレイン電極をメモリ用薄膜トランジスタと共用する選
択用薄膜トランジスタを構成したものであり、この薄膜
トランジスタメモリは、メモリ用薄膜トランジスタと選
択用薄膜トランジスタとを積層して構成したものである
から、メモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜トランジ
スタとで構成されるトランジスタメモリの素子面積を小
さくして集゛積度を上げることができるし、また前記半
導体層およびソース、ドレイン電極をメモリ用薄膜トラ
ンジスタと選択用薄膜トランジスタとに共用しているた
め、少ない工程数で容易に製造することができる。
そして、この薄膜トランジスタメモリにおいては、基板
上に半導体層の一部分に対応させて突出膜を形成し、こ
の基板上に前記突出膜を乗越えさせて形成した下部ゲー
トラインの突出膜乗越え部を下部ゲート電極として、下
部ゲート絶縁膜の下部ゲート電極と対向する部分をメモ
リ領域とし、下部ゲート絶縁膜は、基板上に下部ゲート
ラインを厚く覆い下部ゲート電極は薄く覆う厚さに形成
した平坦化絶縁膜の上に形成し、かつ上部ゲート電極は
半導体層の全体に対向させて形成するとともに、上部ゲ
ート絶縁膜の膜厚を、半導体層の前記メモリ領域に対応
する部分の上において厚くしているため、半導体層の選
択用薄膜トランジスタ領域とメモリ用薄膜トランジスタ
のゲート電極である下部ゲート電極との間(下部ゲート
ラインとの間)、および半導体層のメモリ用薄膜トラン
ジスタ領域(下部ゲート絶縁膜のメモリ領域に対応する
部分)と選択用薄膜トランジスタのゲート電極である上
部ゲート電極との間をそれぞれ確実に絶縁分離すること
ができる。したがって、この薄膜トランジスタメモリに
よれば、選択用薄膜トランジスタがメモリ用薄膜トラン
ジスタのゲート電極(下部ゲート電極)に印加するゲー
ト電圧の影響で誤動作することはなく、また、メモリ用
薄膜トランジスタが選択用薄膜トランジスタのゲート電
極(上部ゲート電極)に印加するゲート電圧の影響で誤
動作することもないから、半導体層およびソース、ドレ
イン電極を共用するメモリ用薄膜トランジスタと選択用
薄膜トランジスタとを積層して構成したものでありなが
ら、メモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜トランジス
タとをそれぞれ正常に動作させて安定した書込み、消去
、読出しを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第5図は本発明の第1の実施例を示したもので
、第1図および第2図は薄膜トランジスタメモリの断面
図および平面図、第3図は薄膜トランジスタメモリの製
造工程図、第4図は平坦化絶縁膜の他の形成方法を示す
工程図、第5図は薄膜トランジスタメモリの等価回路図
である。第6図〜第8図は本発明の第2の実施例を示し
たもので、第6図および第7図は薄膜トランジスタメモ
リの断面図および平面図、第8図は薄膜トランジスタメ
モリの等価回路図である。第9図および第10図は本発
明の第3の実施例を示す薄膜トランジスタメモリの断面
図およびその上部ゲート絶縁膜の形成工程図、第11図
および第12図は本発明の第4の実施例を示す薄膜トラ
ンジスタメモリの断面図およびその上部ゲート絶縁膜の
形成工程図である。第13図は従来の薄膜トランジスタ
メモリの等価回路図である。 11・・・基板、TIO・・・メモリ用薄膜トランジス
タ、T2o・・・選択用薄膜トランジスタ、12・・・
突出膜、GL+o・・・下部ゲートライン、GIO・・
・下部ゲート電極、13・・・平坦化絶縁膜、14・・
・下部ケート絶縁膜、15・・・半導体層、16・・・
オーミックコンタクト層、S・・・ソース電極、D・・
・ドレイン電極、17・・・上部ゲート絶縁膜、G20
・・・上部ゲート電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 絶縁性基板上に形成された下部ゲート電極と、この下部
    ゲート電極を覆って前記基板上に形成された電荷蓄積機
    能をもつ下部ゲート絶縁膜と、この下部ゲート絶縁膜の
    上に形成された半導体層と、この半導体層の両側部の上
    に形成されたソース、ドレイン電極と、前記半導体層お
    よびソース、ドレイン電極の上に形成された電荷蓄積機
    能のない上部ゲート絶縁膜と、この上部ゲート絶縁膜の
    上に形成された上部ゲート電極とを備え、前記下部ゲー
    ト電極と下部ゲート絶縁膜と半導体層およびソース、ド
    レイン電極とでメモリ用薄膜トランジスタを構成し、前
    記半導体層およびソース、ドレイン電極と上部ゲート絶
    縁膜と上部ゲート電極とで選択用薄膜トランジスタを構
    成するとともに、前記基板上に前記半導体層の一部分に
    対向させて突出膜を形成し、前記基板上に前記突出膜を
    乗越えさせて形成した下部ゲートラインの突出膜乗越え
    部を前記下部ゲート電極として、前記下部ゲート絶縁膜
    の前記下部ゲート電極と対向する部分をメモリ領域とし
    、さらに前記下部ゲートラインおよび前記下部ゲート電
    極の上に、前記下部ゲートラインを厚く覆い前記下部ゲ
    ート電極は薄く覆う平坦化絶縁膜を形成して、この平坦
    化絶縁膜の上に前記下部ゲート絶縁膜を形成し、かつ前
    記上部ゲート電極は前記半導体層の全体に対向させて形
    成するとともに、前記上部ゲート絶縁膜の膜厚を、前記
    半導体層の前記メモリ領域に対応する部分の上において
    厚くしたことを特徴とする薄膜トランジスタメモリ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5767531A (en) * 1994-08-29 1998-06-16 Sharp Kabushiki Kaisha Thin-film transistor, method of fabricating the same, and liquid-crystal display apparatus

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