JPH0329259Y2 - - Google Patents

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JPH0329259Y2
JPH0329259Y2 JP379884U JP379884U JPH0329259Y2 JP H0329259 Y2 JPH0329259 Y2 JP H0329259Y2 JP 379884 U JP379884 U JP 379884U JP 379884 U JP379884 U JP 379884U JP H0329259 Y2 JPH0329259 Y2 JP H0329259Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、車両緊急時の乗員保護用シートベル
ト装置に用いられる巻取装置を支持して車体へ取
付けるためのウエビング巻取装置用フレーム構造
に関する。
〔背景技術〕
シートベルト装置では、乗員拘束用ウエビング
の一端がウエビング巻取装置の巻取軸へ層状に巻
取られて格納されている。巻取軸の両端は、フレ
ームの両側に延びた一対の脚板へ軸支されると供
に、フレームの一部がボルトによつて車体へ固着
されるようになつている。
巻取軸には車両緊急時にウエビングの大きな引
張力が作用するから、巻取軸を支持するフレーム
にも所定の剛性が要求される。
また、従来のフレームはその片側がボルトによ
つて車体側壁へ取付けられているので、取付面の
延長線と巻取軸が離間している。従つて、車両緊
急時に巻取軸へ大きなウエビング引張力が加わる
と、フレームに大きな曲げモーメント及びねじり
トルクが作用してねじれや変形の生ずるおそれが
ある。
このため、従来ではフレームに肉厚3mm前後の
厚鋼板を用いているが、巻取装置全体の重量が大
きくなると共に、加工上の制約を受け易く複雑な
形状が難しくなる欠点があつた。
〔考案の目的〕
本考案はかる事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、強度が低下することなくしかも
肉厚を小さくできるウエビング巻取装置用フレー
ム構造を提供することにある。
〔考案の構成〕
上記目的を達成するため、本考案では、薄肉の
2つのフレーム半体を対向状態で重ね合わせると
共に、車体取付部分を両フレーム半体の中間位
置、好ましくは車体取付部分が巻取軸挿入孔の中
心付近を通るように形成して、フレーム全体の肉
厚が小さくてもフレームへ大きな曲げモーメント
が作用しないように構成している。
〔考案の実施例〕
第1図及び第2図には、本考案のフレーム構造
が適用されたウエビング巻取装置10が示されて
いる。
このウエビング巻取装置10では、フレーム1
2がボルト14で車体16へ固着され、フレーム
12は、第2図から判るように1組のフレーム半
体18,20から構成されている。フレーム半体
18の第1の基部としての基部19には、両側に
第1の脚板としての一対の脚板22,24が平行
に延びており、脚板22,24には各々軸支孔2
6及び孔28が穿設されている。軸支孔26はバ
ーリング加工によつて脚板22,24の外方へ突
出するボス部26Aを有し、巻取軸30を軸支で
きるようになつている。
フレーム半体18の下方には第1の車体取付部
分としての取付プレート32が一体に形成され、
取付プレート32は脚板突出方向へ湾曲した後更
に湾曲して下方へ延びている。また、取付プレー
ト32には、ボルト14の挿入孔36が穿設され
ている。
一方、フレーム半体20の第2の基部としての
基部21の両側にも一対の第2の脚板としての脚
板38,40が延びており、各脚板38,40に
孔42,44が穿設されている。孔42は脚板2
2,24の孔26よりもわずかに大きく形成さ
れ、軸支孔26のボス部26Aが嵌合できるよう
になつている。
また、フレーム半体20の下方にも第2の車体
取付部分としての取付プレート46が一体に形成
され、フレーム半体18の取付プレート32と同
様に湾曲しながら下方へ伸びボルト14の挿入孔
48を有している。
このため、フレーム半体18,20は軸支孔2
6と孔42を除いてほぼ対称の形状となつてお
り、フレーム半体18の脚板22,24を互いに
接近させた状態でフレーム半体20の内側へ嵌合
させると、弾性復元力によつて軸支孔26のボス
部26Aが脚板38,40の孔42へ各々嵌合す
る。また、取付プレート32,46も互いに当接
して車体への固着部33が形成され、第1図に示
すように孔36と孔48が連通し、更に孔28と
孔44も連通するようになつている。
従つて、フレーム半体18,20は基部19、
基部21、脚板22,24及び脚板38,40に
よつて収容部23が形成され全体として上方が開
口したボツクス形状のフレーム12を構成し、ワ
ツシヤ50を介して車体16へ固着される。2組
のフレーム半体18,20を重ね合わせてボツク
ス形状としたことによつて、荷重が作用した場合
におけるフレーム12の歪みは小さくなり、強度
が増加した分だけフレーム12の肉厚を小さくす
ることができる。また、フレーム半体18の可撓
性とボス部26Aの嵌合を利用しているから、フ
レーム12の組立ても簡単に行なえる。
取付プレート32,46の当接面は、第1図か
ら判るようにその延長線がほぼ巻取軸30の中心
を通るように形成されている。
巻取軸30は、組合わせられたフレーム12の
軸支孔26間に軸支され、第1図に示すようにウ
エビング52を層状に巻取つている。また、ウエ
ビング52は取付プレート32及び取付プレート
46に沿つた方向でかつ第1図紙面上方に向かつ
て引つ張られるようになつている。巻取軸30の
脚板24から突出した端部30Aには、ぜんまい
ばね(図示せず)の内端が係止され、ぜんまいば
ねの他端はばねカバー(図示せず)に連結されて
いる。このぜんまいばねは、巻取軸30をウエビ
ング巻取方向へ常時付勢し、乗員のウエビング装
着中はウエビング52を体に密着されると共に、
ウエビング装置が解除されるとウエビング52の
全量または所定量を巻取軸30へ巻取らせる作用
をする。
ウエビング52の他端には図示しないタングプ
レートが取付けられ、車両床から立設するバツク
ル装置(図示せず)へこのタングプレートを係合
させれば乗員はウエビング装着状態となることが
できる。
巻取軸30の一部には第1図に示すようにラチ
エツトホイル54が固着され、このラチエツトホ
イル54にポール56が対応している。ポール5
6は巻取軸30と平行に延びており、この両端が
フレーム12の孔28,44へ嵌入している。孔
28,44は略扇形状であるから、ポール56は
所定角度だけ旋回可能となつている。
このポール56は、通常巻径感知アーム58に
よつて上方へ固定されており、乗員がウエビング
装着状態になると制御手段(図示せず)によつて
下方へ旋回し、ラチエツトホイル54に係合して
ウエビング52の引出しを阻止する。巻径感知ア
ーム58はばね性を有してその先端がウエビング
外面に当接しており、ポール56と一体に旋回す
るようになつている。
以上のように構成されたウエビング巻取装置1
0は次のように作動する。
第1図はウエビング装着前の状態を示してお
り、2点式シートベルト装置の場合はウエビング
52の全量、3点式シートベルト装置の場合はウ
エビング52の所定量が巻取軸30へ巻取られて
いる。また、巻径感知アーム58が巻径外面に当
接して、ポール56のロツク作動を阻止してい
る。
ここで乗員がタングプレートを引いてウエビン
グ52を引出し、タングプレートをバツクル装置
へ係合させるとウエビング52の中間部を装着す
ることができる。ウエビング52の引出しに伴な
つてその巻径が減少するから、ウエビング52の
引出し位置は想像線で示すように移動する。ま
た、巻径感知アーム58も反時計方向へ旋回する
から、ポール56も係合可能となるが制御手段に
よつてまだ作動が阻止されている。
次に乗員がウエビング52を装着すると運転姿
勢になるまでまたは運転姿勢となつた直後に乗員
の腹部変化によつてウエビング52が若干巻取ら
れる。従つて、図示しない制御手段がポール52
をラチエツトホイル54へ係合させて巻取軸30
のウエビング巻出し方向回転が阻止され、車両緊
急時にも乗員の安全が確保される。
一方、車両緊急時にはウエビング52を介して
巻取軸30及びフレーム12へ大きな上方荷重が
作用する。この場合フレーム12の固定位置、即
ち取付プレート32,46の衝合面延長線Aがほ
ぼ巻取軸30の中心を通るように配置されている
ので、フレーム12に曲げモーメントやねじりト
ルクは殆んど生じない。つまり、ウエビング52
の引出し力はフレーム12に対して単純引張荷重
としてのみ作用するから、フレーム12のねじれ
や変形は発生しないことになる。
巻取軸30の両端は2重の脚板22,38及び
24,40(第2図も参照)、更に軸支孔26の
ボス部26Aによつて支持されているから、高荷
重にも充分対応することができる。
乗員がタングプレートをバツクル装置から外し
てウエビング装置を解除すると、ウエビング52
はぜんまいばねの付勢力によつて巻取軸30へ巻
取られる。ウエビング52の巻径が増大するに従
つて巻径感知アーム58が次第にポール56をラ
チエツトホイル54から離脱させ、ウエビング巻
取装置10は第1図の状態に復帰する。
尚、上記実施例では、自動ロツク式巻取装置
(ALR)を示したが、このフレーム構造は緊急ロ
ツク式巻取装置(ELR)にも適用が可能である。
この場合には、巻取軸30の矩形端部30B(第
2図参照)に緊急ロツク機構を組付け、更に慣性
錘等の加速度感知手段を設置すればよい。
〔考案の効果〕
叙上の如く、本考案のウエビング巻取装置用フ
レーム構造では、薄肉形成された2つのフレーム
半体を対向状態で重ね合わせると共にフレームの
車体取付面延長線が巻取軸挿入孔のほぼ中心を通
るように構成したから、車両緊急時における大き
な曲げモーメント発生を防止でき、従つてフレー
ムの薄肉軽量化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るフレーム構造が適用され
たウエビング巻取装置の一部縦断面図、第2図は
フレームと巻取軸の分解斜視図である。 10……ウエビング巻取装置、12……フレー
ム、18,20……フレーム半体、22,24…
…脚板(第1の脚板)、38,40……脚板(第
2の脚板)、23……収容部、26……軸支孔、
30……巻取軸、32……取付プレート(第1の
車体取付部分)、46……取付プレート(第2の
車体取付部分)33……固着部、52……ウエビ
ング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1の基部と、前記第1の基部の両側から向か
    い合つて延設されウエビングを巻き取るウエビン
    グ巻取軸の軸支孔が同軸的に穿孔された一対の第
    1の脚板と、前記第1の基部に向かい合つて設け
    られ前記第1の基部及び前記第1の脚板と共に前
    記ウエビング巻取軸の収容部を形成する第2の基
    部と、前記第2の基部の両側から向かい合つて延
    設されかつ前記第1の脚板の外方に位置すると共
    に前記ウエビング巻取軸の軸支孔が同軸的に穿孔
    された一対の第2の脚板と、前記第1の基部の一
    部から延設された第1の車体取付部分と、前記第
    2の基部の一部から延設され前記第1の車体取付
    部分と密着して前記第1の車体取付部分と共に車
    体への固着部とされる第2の車体取付部分とを有
    し、前記第1の車体取付部分と前記第2の車体取
    付部分との密着面の延長線が前記軸支孔近傍を通
    過しかつ前記ウエビングの引き出し方向に沿つて
    前記第1の車体取付部分と前記第2の車体取付部
    分とを配置したことを特徴とするウエビング巻取
    装置用フレーム構造。
JP379884U 1984-01-13 1984-01-13 ウエビング巻取装置用フレ−ム構造 Granted JPS60115157U (ja)

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JPS60115157U JPS60115157U (ja) 1985-08-03
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JP6580088B2 (ja) * 2017-06-09 2019-09-25 株式会社東海理化電機製作所 ウェビング巻取装置

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JPS60115157U (ja) 1985-08-03

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