JPH03291906A - 耐熱コイル - Google Patents

耐熱コイル

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JPH03291906A
JPH03291906A JP9352190A JP9352190A JPH03291906A JP H03291906 A JPH03291906 A JP H03291906A JP 9352190 A JP9352190 A JP 9352190A JP 9352190 A JP9352190 A JP 9352190A JP H03291906 A JPH03291906 A JP H03291906A
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resin
coil
heat
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coating material
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Hiroshi Hashimoto
洋 橋本
Masanobu Yoda
依田 正信
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱コイルの改良に関し、くわしくは耐熱性
および絶縁特性を向上させた耐熱コイルに関する。
(従来の技術) 従来より、耐熱性に優れた電線として導体上にポリボロ
シロキサン樹脂を初めとする有機金属ポリマーを主成分
とした塗料を塗布焼き付けて耐熱性の絶縁塗膜を形成し
たものが使用されている。
このような耐熱電線をコイルに用いる際には、可撓性が
優れた状態となるように上記塗料をアンダーキュア状態
に焼き付けた電線をコイル巻き等によりコイル状に形成
して加熱した後、全体を絶縁塗膜形成用塗料と同様の塗
料で含浸するという方法が取られている(特開昭58−
212114号公報参照)。
しかしながら、この様な従来の方法によるコイルにおい
ては、含浸処理用フェスで含浸する過程で該ワニス中の
溶剤が絶縁層に作用することがその原因となって、アン
ダーキュア状態に焼き付けた絶縁塗膜の溶解やふくれが
生じるのをまぬがれず従ってコイルの絶縁性を著しく低
下させるという問題を生じている。また、このような絶
縁層の溶解やふくれを極力少なくするために、含浸処理
前にコイル全体を加熱して絶縁塗膜を硬化させる工程を
経る方法も提案されているが、工程が複雑化し、生産に
時間がかかるという欠点が生じている。
(発明が解決しようとする課題) 以上の点に鑑みて、本発明はコイルの耐熱性を良好に保
持しながら、絶縁塗膜の溶解やふくれを防止し絶縁性能
を大幅に向上させ、また工程数の少ない生産性に優れる
耐熱コイルを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は即ち、導体上に、ポリボロシロキサン樹脂、ポ
リカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタ
ノカルボシラン樹脂、ポリシラザン樹脂からなる群から
選ばれた一種または二種以上の樹脂と無機充填剤とを溶
剤に溶解家たは分散させた耐熱性電気絶縁塗料を導体上
に塗布焼き付けてなる絶縁電線をコイル状に形成し、全
体を含浸用塗料で含浸処理してなる耐熱コイルにおいて
、前記含浸用塗料は、400℃で24時間加熱したとき
の重量減量が10重量%以下のオルガノポリシロキサン
組成物100重量部とマイカ100〜600重量部を主
成分とすることを特徴とする耐熱コイルに関する。
本発明の耐熱コイルに使用する絶縁電線は、以下に述べ
る配合成分を溶剤に溶解または分散させてなる耐熱性電
気絶縁塗料を導体上に塗布焼き付けることにより製造さ
れる。
即ち、ポリボロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹脂
、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルボシラン樹脂
、およびポリシラザン樹脂は、主鎖にシラン、チタン、
硼素等の金属元素を有し、(IliIiにメチル基、フ
ェニル基等の有機基が結合している耐pIX:fi′に
優れたポリマーで、公知のものを使用することができる
。これらの樹脂は単独あるいは二種以上を混合して用い
ることができる。
また、この塗料には得られる電線の耐熱性や絶縁特性を
向上させる目的で絶縁性無機充填剤を配合する。これら
の絶縁性無機充填剤としては酸化マグネシウム、アルミ
ナ、酸化ジルコニウム、酸化カルシウム、酸化鉄、酸化
ホウ素、酸化クロム、酸化チタン、シリカ、マイカ、タ
ルク、チタン酸カリウム、酸化トリウム、酸化ウラン、
ケイ酸ジルコニウム等の酸化物系セラミックス、炭化ケ
イ素、炭化チタン、炭化ジルコニウム、ホウ化チタン、
ホウ化ジルコニウム、窒化チタン、窒化ホウ素、窒化ア
ルミニウム、窒化ケイ素、ゲイ化モリブデン等の非酸化
物系セラミックス、各種ガラス粉末などがあげられ、こ
れらは単独あるいは混合して使用することができる。こ
れらの絶縁性無機充填剤を塗料に添加する場合は、前記
樹脂分100重量部に対して5〜300重量部が望まし
い。
そして本発明における耐熱性電気絶縁塗料は、上述の成
分をキシレン、トルエン、N−メチル−2−ピロリドン
、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤やシリコーンオイ
ルに溶解または分散させて攪拌するか、あるいは、予め
同様の溶剤に溶解または分散させて液状にしたものを混
合し充分撹拌することにより製造される。このようにし
て得られる耐熱性電気絶縁塗料は、室温では有機系の塗
料と同様の性状をしており取扱いやずく含浸処理や塗布
作業も容易である。そして含浸や塗布後に焼成を完了さ
せれば!鎖の有機基が脱離し、最終的には半ばセラミッ
ク化して優れた耐熱性を奏する。
なお、本発明における耐熱性電気絶縁塗料には上述の各
成分のほか、本発明の効果を損なわない範囲でその他の
公知の添加剤を配合することができる。
本発明における耐熱電線は、導体上に直接あるいは他の
絶縁層を介して上記耐熱性電気絶縁塗料を塗布し、コイ
ル形成が可能な可撓性を持つ状態に焼成して製造する。
また、この時上記耐熱性電気絶縁塗料からなる絶縁塗膜
上に、ガラスやセラミックなどの無機質mMやテープを
巻回したり、あるいはこれらを上記耐熱性電気絶縁塗料
等によりあらかじめ含浸させてから巻回するなどして、
無機質#l#1巻線としても良い9 本発明の耐熱コイルは、上述のようにして製造した可撓
性のある耐熱電線をコイル芯上にコイル巻き等を行うこ
とによりコイル状に形成し、次いで全体を以下に述べる
含浸用塗料中に含浸し適宜加熱して含浸用塗料の層を硬
化させることにより製造される。
本発明における含浸用塗料は、400℃で24時間加熱
したときの重量減量が10重量%以下のオルガノポリシ
ロキサン組成物とマイカを主成分とし、これらを適宜溶
剤に溶解または分散させて使用する。このオルガノポリ
シロキサン組成物は、400℃の温度を保持しながら2
4時間加熱しても分解や揮発分が少ないものであり、シ
リコーンワニス(塗料)の場合は溶剤を除いた塗料同化
分がこのような加熱重量減量を有しているものであれば
使用できるのであって、シリコーンワニスが溶剤型であ
るか無溶剤型であるかを問わない。具体的には、オルガ
ノポリシロキサンの側鎖が100%メチル基のシリコー
ンワニス(東芝シリコーン社製 商品名TSR127B
、400℃X24時間加熱後の重量減量9.8重量%)
や常温液状のアルゲニル基含有オルガノポリシロキサン
とオルガノハイドロジエンポリシロキサン(重量比的1
00:5)と無機質充填剤(例えばシリカ、タルク、金
属水和物等)とを混合してなるシリコーンワニス(東し
・ダウコーニング・シリコーン社製 商品名AY49−
208.400℃×24時間加熱後の重量減量8,4重
量%)等がある。 ftc者(AY49−208)は、
200℃以下の温度で加熱すると、まずアルゲニル基含
有オルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジエンポ
リシロキサンとが反応して架橋が進行しゴム状の硬化物
となり、さらに続けて350℃以上の温度で加熱するこ
とにより、架橋したシリコーンポリマーの熱分解反応、
熱分解生成物と無機質充填剤との結合反応が進行し最終
的には固いセラミック状の硬化体が得られるものであり
、耐熱性などが特に良好である。
本発明の含浸用塗料においては、このような特定のオル
ガノポリシロキサン組成物100重量部に対してマイカ
を150〜300重量部添加する。
マイカを所定量添加することによってコイル製造後の含
浸用塗料の硬化部分にクラックが発生するのを大幅に防
止することができ、また絶縁電線との密着性が良好で剥
離の発生が低減される。肱な、添加量が300重量部を
越えるとワニス粘度が高くなり含浸処理が行いにくくな
るので好ましくない。
(作用) 本発明の耐熱コイルは、上記の耐熱性電気絶縁塗料から
なる絶縁塗膜を設けた絶縁電線を使用しているので電線
自体が非常に優れた耐熱性を有しており、また含浸処理
用塗料は400°Cで24時間加熱したときの重量減量
が10重量%以下のオルガノポリシロキサン組成物とマ
イカとからなるので、電線自体の有する耐熱性を低下さ
せることがない、′iな、この含浸処理用塗料は含浸処
理前に従来行っていた加熱工程を省略しても絶縁電線の
絶縁塗膜に膨れや溶解等の悪影響を及ぼすことがなく、
得られるコイルの絶縁特性を大幅に向上させている。さ
らに含浸処理用塗料を加熱硬化させた後に発泡が生じる
こともない。
(実施例) 本発明の実施例について説明する。
実施例1 ポリボロシロキサン樹脂と無機充填剤とをN−メチル−
2−ピロリドンに溶解した耐熱性電気絶縁塗料をニラゲ
ル−銅導体上に塗布し可撓性のある状態に焼き付けた耐
熱電線(仕上がり直径1閣)をコイル芯上にコイル巻き
した9次いでこれを前述のAY49−208 (樹脂分
の400℃X24時間加熱後の重量減量8.4重量%)
の樹脂分100重量部とマイカ100重量部とからなる
含浸用塗料に含浸した後、50°C×8時間加熱乾燥さ
せて耐熱コイルを製造した。
得られた耐熱コイルの絶縁抵抗値と絶縁破壊電圧値を、
初期および400℃X72時間加熱後のそれぞれについ
て測定した。400℃X’72時間加熱後のコイル外観
とあわせて結果を表に示す。
実施例2〜4 表に示す割合で各成分を配合した含浸用塗料を用い、そ
の他は実施例1と同様にして耐熱コイルを製造した。得
られた耐熱コイルを実施例1と同様にして試験した。結
果を表に示す。
比較例1〜3 比較として、400℃×24時間加熱後の樹脂分の重量
減量が43.0重量%のシリコーンワニス(東芝シリコ
ーン社製 商品名 TSR116)を含浸用途料として
用いたちの(比較例1)、含浸用塗料におけるマイカの
配合量が過少のもの(比較例2)、含浸用塗料において
マイカのかわりにガラス粉末を配合したもの(比較例3
)の例を示した。得られたコイルを実施例1と同様にし
て試験しな、結果を表に示す。
(以下余白) (発明の効果) 以上、本発明の耐熱コイルは、耐熱性を良好に保持しな
がら、絶縁電線の絶縁塗膜の溶解やふくれを防止して絶
縁性能を大幅に向上させるとともに、含浸塗膜にクラッ
クや剥離が発生するのを防止することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導体上に、ポリボロシロキサン樹脂、ポリカルボ
    シラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルボ
    シラン樹脂、ポリシラザン樹脂からなる群から選ばれた
    一種または二種以上の樹脂と無機充填剤とを溶剤に溶解
    または分散させた耐熱性電気絶縁塗料を導体上に塗布焼
    き付けてなる絶縁電線をコイル状に形成し、全体を含浸
    用塗料で含浸処理してなる耐熱コイルにおいて、前記含
    浸用塗料は、400℃の温度で24時間加熱後の重量減
    量が10重量%以下のオルガノポリシロキサン組成物1
    00重量部とマイカ100〜600重量部を主成分とす
    ることを特徴とする耐熱コイル。
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