JPH03291135A - 双ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
双ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法及びその製造装置Info
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- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明は双ロール方式の連続鋳造法によって、表面性状
の優れた低炭素鋼薄鋳片を製造する方法に関するもので
ある。
の優れた低炭素鋼薄鋳片を製造する方法に関するもので
ある。
（従来の技術）
従来鋳片の製造はインゴット法から製造効率の高い連続
鋳造法に代り、現状特殊な合金鋼の製造を除いて鋼材の
製造には、この連続鋳造法が主流となっている。周知の
ように、この連続鋳造法は厚さ２００〜３００關の断面
矩形の鋳片を連続的に製造しこれを切断したスラブを熱
間圧延−冷間圧延等の圧延処理を行い、所定の板厚とし
てストリ・ノブ製品を製造している。すなわち厚い鋳片
から薄い製品にするまでには、熱間圧延等各種の減厚工
程が必須であって、これらの製造工程に要する費用は製
品コストを高くしている。
鋳造法に代り、現状特殊な合金鋼の製造を除いて鋼材の
製造には、この連続鋳造法が主流となっている。周知の
ように、この連続鋳造法は厚さ２００〜３００關の断面
矩形の鋳片を連続的に製造しこれを切断したスラブを熱
間圧延−冷間圧延等の圧延処理を行い、所定の板厚とし
てストリ・ノブ製品を製造している。すなわち厚い鋳片
から薄い製品にするまでには、熱間圧延等各種の減厚工
程が必須であって、これらの製造工程に要する費用は製
品コストを高くしている。
近時、従来のような製造工程を省略し、作業工程の効率
化を同時に薄鋳片の製造法が盛んに研究され、一部開発
されつ＼ある。例えば、ベルト式あるいはキャタピラ−
式の連続鋳造法が提案されているが、これらは何れも厚
さ数１０ｕ＋の薄鋳片を製造しようとするものであり、
その後のストリ・ノブ製品を製造するためには、簡略化
された工程ではあるが、熱間圧延や冷間圧延が必要であ
り、これらの何れかを全く省略するまでには至っていな
い。
化を同時に薄鋳片の製造法が盛んに研究され、一部開発
されつ＼ある。例えば、ベルト式あるいはキャタピラ−
式の連続鋳造法が提案されているが、これらは何れも厚
さ数１０ｕ＋の薄鋳片を製造しようとするものであり、
その後のストリ・ノブ製品を製造するためには、簡略化
された工程ではあるが、熱間圧延や冷間圧延が必要であ
り、これらの何れかを全く省略するまでには至っていな
い。
また、最近、双ロール法による連続鋳造法が提案され、
５關以下の更に薄い鋳片の製造が試みられている。これ
によれば、冷薄製品を熱間圧延工程を経ることなく、製
造が可能となるが、鋳片製造工種々の問題が生起してい
る。例えば特開昭６１−７１５４３号公報には双ロール
鋳造後のオンライン冷間圧延が開示され、薄板鋳片表面
にスケールの発生を防止するために鋳造後の鋳片を水没
させる方法を提案している。スケール付着防止も鋳片表
面の重要な問題ではあるが、双ロール鋳造法においては
更に冷却ロールの稼動に伴う鋳片表面性状の劣化が起り
、これの改善が当面の要望事項となっている。
５關以下の更に薄い鋳片の製造が試みられている。これ
によれば、冷薄製品を熱間圧延工程を経ることなく、製
造が可能となるが、鋳片製造工種々の問題が生起してい
る。例えば特開昭６１−７１５４３号公報には双ロール
鋳造後のオンライン冷間圧延が開示され、薄板鋳片表面
にスケールの発生を防止するために鋳造後の鋳片を水没
させる方法を提案している。スケール付着防止も鋳片表
面の重要な問題ではあるが、双ロール鋳造法においては
更に冷却ロールの稼動に伴う鋳片表面性状の劣化が起り
、これの改善が当面の要望事項となっている。
（発明が解決しようとする課題）
双ロール方式の薄板連続鋳造法においては、冷却ロール
（双ロール）より引き出される薄鋳片の抽出速度は極め
て早い。そのため急速に鋳片内部まで凝固させる必要が
あり、冷却ロール直下で水やミストを鋳片表面に供給し
て鋳片を冷却する。
（双ロール）より引き出される薄鋳片の抽出速度は極め
て早い。そのため急速に鋳片内部まで凝固させる必要が
あり、冷却ロール直下で水やミストを鋳片表面に供給し
て鋳片を冷却する。
この際鋳片表は高温状態にあるため鋳片と接触した水は
蒸発し、水蒸気となって上昇する。この水蒸気が水冷ロ
ールに付着し、該ロール表面で冷却されて結露する。こ
の状態で高温の鋳片シェルに接触すると、付着水分が蒸
発して膨張し、密接したロール表面と鋳片シェル間に蒸
気が介在して抜熱が不均一となると共に蒸気の抜気力が
偏圧となってシェルを押し上げる。この結果、シェル表
面に縦方向、あるいは横方向の凹凸しわを生じさせる。
蒸発し、水蒸気となって上昇する。この水蒸気が水冷ロ
ールに付着し、該ロール表面で冷却されて結露する。こ
の状態で高温の鋳片シェルに接触すると、付着水分が蒸
発して膨張し、密接したロール表面と鋳片シェル間に蒸
気が介在して抜熱が不均一となると共に蒸気の抜気力が
偏圧となってシェルを押し上げる。この結果、シェル表
面に縦方向、あるいは横方向の凹凸しわを生じさせる。
特に、低炭素鋼鋳片においては、シェル強度が弱いため
、この凹凸しわが発生し易い。
、この凹凸しわが発生し易い。
本発明は、低炭素鋼薄鋳片を双ロール連続鋳造で製造す
るにあたって、上記したしわの発生のない、すなわち優
れた表面性状を有する鋳片を製造する方法及びその装置
を提供することを目的とする。
るにあたって、上記したしわの発生のない、すなわち優
れた表面性状を有する鋳片を製造する方法及びその装置
を提供することを目的とする。
（課題を解決するための手段）
本発明は上記目的を達成するために、以下の構成を要旨
とする。すなわち １）冷却ロール直下に水冷媒冷却手段を有する双ロール
連続鋳造法により、低炭素鋼薄鋳片を鋳造するにあたり
、ロール表面に凝縮する水分を２Ｘ１０−’ｇ／ｄ以下
にしたことを特徴とする双ロール鋳造法による表面性状
の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法であり、上記低炭素
鋼薄鋳片にはＣを０．００１〜０．１５重量％含ａさせ
る。
とする。すなわち １）冷却ロール直下に水冷媒冷却手段を有する双ロール
連続鋳造法により、低炭素鋼薄鋳片を鋳造するにあたり
、ロール表面に凝縮する水分を２Ｘ１０−’ｇ／ｄ以下
にしたことを特徴とする双ロール鋳造法による表面性状
の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法であり、上記低炭素
鋼薄鋳片にはＣを０．００１〜０．１５重量％含ａさせ
る。
２〉冷却ロール直下に鋳片冷却装置を有する双ロール連
続鋳造装置において、冷却ロールと鋳片冷却装置の間に
仕切板を設置すると共に冷却ロールの下方周面に沿って
、これを覆う保護カバーを配設したことを特徴とする双
ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼連鋳りの
製造装置であり、上記製造装置には保護カバーの直下に
鋳片に向って保護ガスを噴出するノズルを設置してもよ
く、また冷却ボックス上方に上昇蒸気を吸引する吸引管
を配置してもよい。
続鋳造装置において、冷却ロールと鋳片冷却装置の間に
仕切板を設置すると共に冷却ロールの下方周面に沿って
、これを覆う保護カバーを配設したことを特徴とする双
ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼連鋳りの
製造装置であり、上記製造装置には保護カバーの直下に
鋳片に向って保護ガスを噴出するノズルを設置してもよ
く、また冷却ボックス上方に上昇蒸気を吸引する吸引管
を配置してもよい。
（作 用）
以下本発明の詳細な説明する。
一般に双ロール連続鋳造法は、その概要を第３図に示す
ように、内部冷却される対の回転冷却ロール（双ロール
）１，２とサイドダム３によってタンデイツシュ４から
注入される溶鋼がブール５を形成し、該溶鋼は、冷却ロ
ールと接触して冷却され凝固シェル６を形成しながら冷
却ロールの回転で下方へ薄肉鋳片７となって抽出される
。冷果鋳片からロールへの抜熱が均一となって、縦しわ
、横しわが発生せず、割れのない表面品質に優れた低炭
素鋼薄鋳片の製造を可能とするものである。
ように、内部冷却される対の回転冷却ロール（双ロール
）１，２とサイドダム３によってタンデイツシュ４から
注入される溶鋼がブール５を形成し、該溶鋼は、冷却ロ
ールと接触して冷却され凝固シェル６を形成しながら冷
却ロールの回転で下方へ薄肉鋳片７となって抽出される
。冷果鋳片からロールへの抜熱が均一となって、縦しわ
、横しわが発生せず、割れのない表面品質に優れた低炭
素鋼薄鋳片の製造を可能とするものである。
本発明においてＣ含有量が０．００１〜０．１５％の低
炭素鋼を対象にしたのは、冷間圧延製品の多くが、この
範囲で製造され、双ロール法による薄鋳片から熱間圧延
を省略して、これらが製造できること、しかも双ロール
法によるしわの発生し易い材質であることから、本発明
法の適用によって大きなメリットを生じうるからである
。
炭素鋼を対象にしたのは、冷間圧延製品の多くが、この
範囲で製造され、双ロール法による薄鋳片から熱間圧延
を省略して、これらが製造できること、しかも双ロール
法によるしわの発生し易い材質であることから、本発明
法の適用によって大きなメリットを生じうるからである
。
このような低炭素鋼薄鋳片を製造するにあたって、冷却
ロールへの付着水分量を２ Ｘ １０”’ ｇ ／ ｃ
ｊ以下に限定したのは、下記実験結果に基づく。
ロールへの付着水分量を２ Ｘ １０”’ ｇ ／ ｃ
ｊ以下に限定したのは、下記実験結果に基づく。
Ｃ： ０．０４％、Ｓ ｆ＋０．００５％、Ｍｎ＋０．
２３％、その他不可避不純物及びＦｅよりなる溶鋼を双
ロール法で１．５ｍ厚の鋳片を鋳造した。鋳造温度は１
６００℃（溶鋼加熱度７０℃）、鋳造速度は４４ｍ／分
（ロール回転数４８ｒｐｍ）とした。
２３％、その他不可避不純物及びＦｅよりなる溶鋼を双
ロール法で１．５ｍ厚の鋳片を鋳造した。鋳造温度は１
６００℃（溶鋼加熱度７０℃）、鋳造速度は４４ｍ／分
（ロール回転数４８ｒｐｍ）とした。
２次冷帯における冷却水量を６通りに調整し鋳片に形成
された表面じわ発生量との関係を求めた。
された表面じわ発生量との関係を求めた。
冷却ロールへの水分付着量は、水冷による鋳片温度（断
面平均温度）の低下量を求め、これを熱量に換算し、更
に蒸発水量換算して２次冷却帯と冷却ロール間の幾何学
的関係から計算した。第１表に、鋳片の表面じわ発生量
と２次冷却水量の関係を示すと共に、この結果を第１図
に図示した。
面平均温度）の低下量を求め、これを熱量に換算し、更
に蒸発水量換算して２次冷却帯と冷却ロール間の幾何学
的関係から計算した。第１表に、鋳片の表面じわ発生量
と２次冷却水量の関係を示すと共に、この結果を第１図
に図示した。
第
実験 ２次冷却水量
胤 （１／分）
０
２０．５
１
４２．５
５ １０
５０
１表
凝縮水分
（ｓｒ／ｃｄ）
ｌＸｌ０−’
２ Ｘ １０−’
５ Ｘ １０−’
２ Ｘ １０−’
ｉ ｘ ｔｏ−’
表面じわ発生
量（ａｍ ／ ｃｊ ）
０．０１４
０．０６
０．１２５
これにより冷却ロール表面への凝縮水分量が２ Ｘ １
０−’ （ｇ ／ ｃｄ）を超えると急激にしわ発生量
フタ−を設け、直排気（１０−３Ｔｏｒｒ以下）を行う
装置を併用することが好ましい。尚、冷却ロール１゜２
に乾燥用気体を吹きつけても、同様の効果を奏する。
０−’ （ｇ ／ ｃｄ）を超えると急激にしわ発生量
フタ−を設け、直排気（１０−３Ｔｏｒｒ以下）を行う
装置を併用することが好ましい。尚、冷却ロール１゜２
に乾燥用気体を吹きつけても、同様の効果を奏する。
上記保護カバーや仕切板は、水分を付着するために、耐
食性を付与することがよく、例えば鋼板表面にセラミッ
ク被覆を行えば、長寿命化することができる。
食性を付与することがよく、例えば鋼板表面にセラミッ
ク被覆を行えば、長寿命化することができる。
（発明の効果）
以上の通り、本発明は双ロール連続鋳造法における冷却
ロールの水分付着を有効に防止することができ、付着水
分による薄鋳片のしわ発生、疵の生起をなくして、極め
て良好な表面性状の薄鋳片、特に低炭素鋼薄鋳片を製造
することができ、実用的に大きな効果を奏する。
ロールの水分付着を有効に防止することができ、付着水
分による薄鋳片のしわ発生、疵の生起をなくして、極め
て良好な表面性状の薄鋳片、特に低炭素鋼薄鋳片を製造
することができ、実用的に大きな効果を奏する。
第１図は２次冷却水量及び冷却ロール表面への凝結水分
と鋳片表面のしわ発生量との関係を示すグラフ、第２図
は本発明装置の一実施例、第３図は従来の双ロール連続
鋳造法の説明図、第４図は従来法（双ロール法）による
鋳片水冷材の表面のしわ状況を示す図である。 １．２・・・冷却ロール（双ロール） ７・・・薄鋳片 ９．１０・・・冷却ボック
ス１０、１１・・・仕切板 １２．１３・・・保
護カバー１４、１５・・・ガス噴射ノズル １６、１７・・・吸引管 復代理人
と鋳片表面のしわ発生量との関係を示すグラフ、第２図
は本発明装置の一実施例、第３図は従来の双ロール連続
鋳造法の説明図、第４図は従来法（双ロール法）による
鋳片水冷材の表面のしわ状況を示す図である。 １．２・・・冷却ロール（双ロール） ７・・・薄鋳片 ９．１０・・・冷却ボック
ス１０、１１・・・仕切板 １２．１３・・・保
護カバー１４、１５・・・ガス噴射ノズル １６、１７・・・吸引管 復代理人
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １）冷却ロール直下に水冷媒冷却手段を有する双ロール
連続鋳造法により、低炭素鋼薄鋳片を鋳造するにあたり
、ロール表面に凝縮する水分を２×１０＾−＾５ｇ／ｃ
ｍ＾２以下にしたことを特徴とする双ロール鋳造法によ
る表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法。 ２）０．００１〜０．１５ｗｔ％のＣを含有する低炭素
鋼を鋳造することを特徴とする請求項１記載の双ロール
鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方
法。 ３）冷却ロール直下に鋳片冷却装置を有する双ロール連
続鋳造装置において、冷却ロールと鋳片冷却装置の間に
仕切板を設置すると共に冷却ロールの下方周面に沿って
、これを覆う保護カバーを配設したことを特徴とする双
ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の
製造装置。 ４）保護カバー下方に鋳片に指向するガス噴出ノズルを
設けた請求項３記載の双ロール鋳造法による表面性状の
優れた低炭素鋼薄鋳片の製造装置。 ５）冷却ボックス上方に水蒸気吸引管を設けた請求項３
記載の双ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼
薄鋳片の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8921390A JPH03291135A (ja) | 1990-04-05 | 1990-04-05 | 双ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8921390A JPH03291135A (ja) | 1990-04-05 | 1990-04-05 | 双ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法及びその製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03291135A true JPH03291135A (ja) | 1991-12-20 |
Family
ID=13964441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8921390A Pending JPH03291135A (ja) | 1990-04-05 | 1990-04-05 | 双ロール鋳造法による表面性状の優れた低炭素鋼薄鋳片の製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03291135A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN107185993A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-09-22 | 长沙博朗思达金属材料有限公司 | 一种喷射轧制设备及其在铝合金板带材制备过程中的应用方法 |
-
1990
- 1990-04-05 JP JP8921390A patent/JPH03291135A/ja active Pending
Cited By (11)
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