JPH0329047Y2 - - Google Patents

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JPH0329047Y2
JPH0329047Y2 JP1984007959U JP795984U JPH0329047Y2 JP H0329047 Y2 JPH0329047 Y2 JP H0329047Y2 JP 1984007959 U JP1984007959 U JP 1984007959U JP 795984 U JP795984 U JP 795984U JP H0329047 Y2 JPH0329047 Y2 JP H0329047Y2
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JP
Japan
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hole
cutting
spindle
ring
cylindrical part
Prior art date
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JP1984007959U
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JPS60120704U (ja
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、カウンターボーリング等に使用する
切削工具、特に切刃位置を二次元方向に迅速かつ
正確に微調整し得る微調整式切削工具の改良に関
する。
(ロ) 従来技術とその問題点 被加工物の仕上ボーリング時には、穴径、基準
面からの穴深さ、さらには穴間ピツチ等の許容寸
法誤差が厳しく制限されることが多く、このよう
な場合に、切刃の切削長手及び切削半径方向位置
を共に微調整し得る加工工具が要求される。
かゝる要求に応えた従来の微調整式切削工具と
しては、目盛付管体の中心穴に、その穴に対して
偏心した穴をもつスリーブを嵌挿し、さらに、こ
のスリーブの穴に、スリーブ開口部に係止する調
整ナツトの螺合したバイトホルダを、スプリング
により後ろ向きに付勢して組込んだ実公昭52−
51356号、或はそれの改良として提案されている
実公昭58−3605号に開示されるものや、一軸方向
調整ユニツトを、板ばねとくさびを備えるスライ
ド機構を利用して切削長手方向に移動させるよう
にした実公昭56−38706号に記載のもの等が知ら
れている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、前2者の工具は、切刃の切削長
手方向位置を調整する偏心スリーブと、切削半径
方向位置を調整する調整ナツト間にバイトホルダ
を付勢するスプリングの力が作用し、大きな摩擦
が生じるため、いずれか一方を回転させると他方
が共回りして予め調整した切削半径方向又は切削
長手方向寸法を狂わせる欠点がある。この欠点
は、一方の調整部材をスパナ等で固定した上で他
方の調整部材を回転させることによつてある程度
補うことができるが、それでは作業性に優れず、
確実な作業も望めない。
一方、後者の工具は、切削長手方向の微調整を
くさびによつて行うため、調整ユニツトの横移動
量を見る寸法目盛の表示が難しく、しかも板ばね
を用いてユニツトを復帰させる方法では、充分な
復帰力を得難いと云う問題がある。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上述の欠点を無くした微調整式切削
工具を提供するもので、その特徴は、切刃の位置
を変える2つの調整手段を、工具本体の貫通穴の
一端部と他端部に独立して設けたところにある。
即ち、本考案の二次元方向微調整式切削工具
は、先端に切刃を有し、その後方に円柱部、切削
長手方向と平行な平面を有する非円柱部、螺子部
を順に形成したスピンドルと、その円柱部に嵌合
する孔を有し、外周面が上記孔に対して偏心した
切刃の切削長手方向位置調整リングと、工具本体
の貫通穴内部に穴軸方向にはスライド自在で周方
向には回転不可に挿入され、一端を上記調整リン
グの後面に当接させると共に中心穴にスピンドル
非円柱部を切削長手方向にのみ間隙の生じる状態
に挿入したスピンドルの回り止めリングと、この
リングとスピンドル螺子部の途中に螺合される座
板との間に圧縮して介在された弾性体と、上記螺
子部の後方に螺合された切刃の切削半径方向位置
調整ナツトとを備え、上記本体の貫通穴の一端部
に上記調整リングを抜け止めして回転自在に嵌挿
し、貫通穴の他端開口部に上記調整ナツトをその
外周に遊嵌させる支持物で軸方向に引留めて回転
自在に取付けた構成とし、切刃の二方向位置調整
を別個所で行うようにしてあり、そのため、調整
リングと調整ナツトの共回りが起こらず、また、
切刃の移動量の表示も容易となり、かつ移動した
刃の不完全復帰の問題もなくなる。
(ホ) 実施例 以下、添付図に基いて本考案の切削工具の一実
施例を説明する。
第1図及び第2図の符号1はスピンドルで、そ
の先端部には、スローアウエイチツプ1aが着脱
自在に装着されている。また、チツプ取付部の後
方には、円柱部1bと、対向部位に切削長手方向
に延びる平行な2平面を有する非円柱部1cと、
螺子部1dが形成され、上記円柱部1bの周りに
切刃の第1軸方向位置調整リング2が隙間のない
状態に外嵌されている。
この調整リング2は、第3図に示すように、ス
ピンドル挿入孔2aの中心Oと外周面2bの中心
O′が互いにずれた位置にある偏心リングであつ
て、前面の肩部を工具本体10に設けた調整ユニ
ツト組込用貫通穴11の一端開口部に固定した前
蓋12に係合させ、穴11内に回転自在に嵌挿さ
れており、その前面に付した基準目盛2cと前蓋
12に付した寸法目盛12aによつて切刃の移動
量を表示するようにしてある。なお、目盛2cと
12aは位置関係を逆にしてよい。
次に、調整リング2の後方には、本体の貫通穴
11よりも小径で一端がリング2の後面に接する
スピンドルの回り止めリング3を、後述するキー
の長さ方向に多少動けるようにして組込んであ
る。このリング3は、スピンドルの非円柱部の平
面と直角な線上に位置した外周の対向位置に、貫
通穴11の軸方向に延びるキー溝3aを有し、こ
の溝に本体10に支持されるキー13を係合して
回り止めされており、その方形とした中心孔3b
(第5図参照)にスピンドルの非円柱部1cを、
スピンドルの切削長手方向移動を許容する状態、
即ち、中心孔3bの内面と非円柱部1cの外面と
の間に、第5図に示す間隙Sの生じる状態に挿入
してスピンドルの回転を防止している。
また、スピンドルの螺子部1dの途中には、座
板4が取付けられ、この座板と回り止めリング3
との間に圧縮介在した皿ばね5により、スピンド
ル1が後ろ向きに付勢されている。
さらに、螺子部1dの後方には、切刃の第2軸
方向位置調整ナツト6が螺合され、このナツト
は、貫通穴11の他端開口部に設けた後蓋14に
係合し、定位置において回転する(但し、14と
の間には図のように径方向の遊びがあるので、A
方向にはスピンドルと共に遊びの範囲で動くこと
ができる)ようになつている。
上記調整ナツト6にも切刃の移動量を表示する
寸法目盛6aが付されているが、この目盛と後蓋
に付した基準目盛14aの該設位置も逆にしてよ
いことは云うまでもない。
また、回り止めリング3は、加工性は悪くなる
が、その回転を防止するキーとキー溝の位置を逆
にして組込むことができ、さらに、該リングの孔
に挿入するスピンドルの非円柱部の平面は1個所
形成すれば足りる。
なお、第2図の符号15はキー14の止めねじ
を、第3図及び第4図の符号16は前後の蓋1
2,14を本体に固定する締結ねじを示してい
る。
以上の構成とした切削工具は、調整リング2を
回転させると、その孔中心Oが偏位してスピンド
ル1が第1図の矢印A方向に微移動し、切刃の切
削長手方向位置が変わる。一方、調整ナツト6を
回転させると、スピンドル1が第1図の矢印B方
向に微移動し、切刃の切削半径方向位置が変化す
る。そして、A,Bいずれの方向への調整時も調
整手段の共回りが起こらない。即ち、調整リング
2と調整ナツト6は、回り止めされたスピンドル
に別々に係合しているため、一方の回転力が他方
に伝達されることがない。
(ヘ) 効果 以上説明したように、本考案の切削工具は、調
整リングと調整ナツトを独立した位置に設けるこ
とにより、両者の共回りをなくしたので、切削寸
法の調整作業が簡単かつ迅速に行え、一軸方向調
整後の切刃位置を狭わせることもない。
また、スピンドル外周に係合したリングとナツ
トを回転させて切刃位置を変えるため、移動量の
寸法目盛の表示が容易であり、さらに、スピンド
ル、調整リング、調整ナツトには通性体の強い押
し力が作用するので切刃の不完全復帰、各部品の
ガタツキ、調整ナツトのバツクラツシユも防止さ
れ、従つて、高精度の仕上ボーリング加工が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の切削工具の一実施例を示す
一部破断側面図、第2図は、その一部破断正面
図、第3図は、第1図の−線に沿つた断面
図、第4図は、第1図の矢示方向視図、第5図
は第2図の−線に沿つた断面図である。 1……スピンドル、1a……チツプ、1b……
円柱部、1c……非円柱部、1d……螺子部、2
……調整リング、3……回り止めリング、3a…
…キー溝、4……座板、5……皿ばね、6……調
整ナツト、10……工具本体、11……貫通穴、
12……前蓋、13……キー、14……後蓋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端に切刃を有し、その後方に円柱部、切削長
    手方向と平行な平面を有する非円柱部及び螺子部
    を順に形成したスピンドルと、上記円柱部に嵌合
    する孔を有し、外周面は上記孔に対して偏心して
    いる切刃の切削長手方向位置調整リングと、工具
    本体の貫通孔内部に孔軸方向にはスライド自在で
    周方向には回転不可に挿入し、かつ、一端を上記
    調整リングの後面に当接させて中心穴にスピンド
    ルの上記非円柱部を切削長手方向にのみ間隙の生
    じる状態に挿入したスピンドルの回り止めリング
    と、このリングとスピンドル螺子部の途中に螺合
    される座板との間に縮設する弾性体と、上記螺子
    部の後方に螺合された切刃の切削半径方向位置調
    整ナツトとを備え、上記本体の貫通穴の一端部に
    上記調整リングを抜け止めして回転自在に嵌挿
    し、貫通穴の他端開口部に上記調整ナツトをその
    外周に遊嵌する支持部で軸方向に引留めて回転自
    在に取付けて成る二次元方向調整式切削工具。
JP795984U 1984-01-23 1984-01-23 二次元方向微調整式切削工具 Granted JPS60120704U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP795984U JPS60120704U (ja) 1984-01-23 1984-01-23 二次元方向微調整式切削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP795984U JPS60120704U (ja) 1984-01-23 1984-01-23 二次元方向微調整式切削工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60120704U JPS60120704U (ja) 1985-08-15
JPH0329047Y2 true JPH0329047Y2 (ja) 1991-06-21

Family

ID=30486796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP795984U Granted JPS60120704U (ja) 1984-01-23 1984-01-23 二次元方向微調整式切削工具

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JP (1) JPS60120704U (ja)

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Publication number Publication date
JPS60120704U (ja) 1985-08-15

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