JPH0329004Y2 - - Google Patents

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JPH0329004Y2
JPH0329004Y2 JP10930685U JP10930685U JPH0329004Y2 JP H0329004 Y2 JPH0329004 Y2 JP H0329004Y2 JP 10930685 U JP10930685 U JP 10930685U JP 10930685 U JP10930685 U JP 10930685U JP H0329004 Y2 JPH0329004 Y2 JP H0329004Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鋳造されたシリンダブロツクを鋳型か
ら取出して冷却コンベアに搬送するシリンダブロ
ツク鋳物の搬送装置に関する。
(従来技術) 一般にエンジンのシリンダブロツクの鋳造に際
しては、第5図に示すように上型aと下型bとの
間に各種の中子c〜eを配置してなる型装置が用
いられ、これらの型a〜eによつて構成されるキ
ヤビテイfに湯口gから湯道h及び堰部iを介し
て溶湯を注入して凝固させることにより、所定形
状のシリンダブロツク鋳物を製造するのである
が、その場合に、型装置の分割構造上、該シリン
ダブロツク鋳物は図示のように横向き姿勢で鋳込
まれるのが通例である。
一方、このようにして鋳造されたシリンダブロ
ツク鋳物は、型ばらしされた後に例えば実開昭58
−93358号公報に示すような運搬装置で型ばらし
された後に冷却コンベアに移載されて冷却される
のであるが、該冷却コンベア上における冷却性や
該コンベア上で行われる作業の作業性等を考慮し
た場合、該コンベアには鋳物を縦向き姿勢で載置
するのが望ましい。そこで、鋳型から鋳物を取出
して冷却コンベアに移載する搬送装置には、横向
き姿勢で鋳型から取出した鋳物を縦向き姿勢に姿
勢変更する装置が備えられるのである。
ところで、第5図に示すような型装置を用いて
シリンダブロツク鋳物を製造する場合、湯もぐり
と称せられる洩れ湯による余剰部が生じる場合が
ある。つまり、この型装置で用いられる中子c〜
eのうち、ボア中子cは体積が大きいので中空状
とされるのであるが、このボア中子cに寸法誤差
があり或は該中子cの下型bへの取付位置に誤差
が生じて該中子cの端面と下型bの内端面との対
接部jに隙間が生じた場合に、キヤビテイfに注
入された溶湯の一部がこの隙間を通つてボア中子
cの中空部c′内に流入し、その結果、第6図に示
すように製品部(シリンダブロツク)xに余剰部
yが生じるのである。そして、このような余剰部
yが生じると、鋳物を縦向き姿勢にして冷却コン
ベアに移載する際に姿勢が不安定となるだけでな
く、該余剰部yを取除く際に鋳物を再び横向き姿
勢に倒さなければならないことになり、その場合
に該鋳物は重量が大きく、しかも手作業で姿勢を
変えなければならないので、この余剰部を取除く
ための作業が著しく面倒な作業となるのである。
一方、鋳型から取出された鋳物には、第6図に
示すように、上記の洩れ湯による余剰部yとは別
にトツプランナと称せられる余剰部zが常に付随
する。これは型装置における湯口gや湯道h内で
溶湯が凝固したもので、鋳物を縦向き姿勢に姿勢
変更する前にこれを取除く作業が行われるが、こ
の作業はトツプランナzの上端の頭部z1(湯口g
内で凝固した部分)を自動化されたハンマ装置で
叩くことによつて行われ、該トツプランナzの全
体を堰部z2から折り取るのである。しかし、上記
のように洩れ湯による余剰部yが生じていると、
その分だけトツプランナzが短くなり、そのため
該トツプランナzの除去時にハンマ装置が空振り
して該ランナzが除去されないことになる。そし
て、このようにトツプランナzが製品部xに残留
すると、特に2個の鋳物をトツプランナz側の端
面を対向させた状態で並行処理する場合には、こ
れらの鋳物を回転させて縦向き姿勢とする時に一
方の鋳物に残留したトツプランナが他方の鋳物に
衝突して姿勢変更がスムーズに行われず、また鋳
物や該鋳物の姿勢を変更する装置が損傷すること
になる。
(考案の目的) 本考案はエンジンのシリンダブロツク鋳物を鋳
型から取出して冷却コンベアに搬送する場合にお
ける上記のような実情に対処するもので、上記シ
リンダブロツク鋳物に洩れ湯による余剰部が生じ
ている場合に、当該鋳物の姿勢変更を行わない
で、該鋳物を鋳型から取出した時の横向き姿勢の
まま冷却コンベアに移載するようにする。これに
より、冷却後における上記余剰部を取除く際に鋳
物を縦向き姿勢から再び横向き姿勢にする作業を
不要として、この余剰部除去作業の作業性を向上
させることを目的とする。また、2個の鋳物を並
行して搬送する場合においては、上記余剰部の発
生に伴つて一方の鋳物の製品部に残留したトツプ
ランナが姿勢変更時に他方の鋳物に衝突するとい
つた不具合を回避する。
(考案の構成) 本考案に係るシリンダブロツク鋳物の搬送装置
は、上記目的達成のため次のように構成したこと
を特徴とする。
即ち、鋳型から横向き姿勢のシリンダブロツク
鋳物を取出して冷却コンベアに搬送するローダが
備えられた構成において、上記シリンダブロツク
鋳物に洩れ湯による余剰部が生じているか否かを
検出する余剰部検出器を備えると共に、上記ロー
ダにはクランプ治具を回動させることによつてク
ランプした鋳物を横向き姿勢から縦向き姿勢に姿
勢変更するクランプユニツトを設ける。そして、
上記検出器が鋳物の余剰部を検出しなかつた時に
は上記クランプ治具を回動させるが、該検出器が
余剰部を検出した時には上記クランプ治具の回動
を行わないように構成する。
このような構成によれば、鋳型から取出された
鋳物に余剰部が生じていない場合は、該鋳物はロ
ーダに備えられたクランプユニツトによつて横向
き姿勢から縦向き姿勢に姿勢変更された上で冷却
コンベアに移載されるが、鋳物に余剰部が生じて
いる場合は、上記クランプユニツトのクランプ治
具が回動しないので、鋳物は鋳型から取出された
時の横向き姿勢のまま冷却コンベアに移載される
ことになる。
(考案の効果) このように本考案に係るシリンダブロツク鋳物
の搬送装置によれば、上記シリンダブロツク鋳物
に洩れ湯による余剰部が生じている場合に、該鋳
物を鋳型から取出した時の横向き姿勢のまま冷却
コンベアに移載するようにしたので、冷却コンベ
ア上等で上記余剰部を取除く際に縦向き姿勢とさ
れた鋳物を再び横向き姿勢にする手間が省れるこ
とになる。これにより、余剰部が生じている場合
に、従来であれば重量の大きい鋳物の姿勢を作業
者が手作業で変更しなければならなかつた面倒が
解消され、余剰部除去作業の作業性が向上される
ことになる。また、2個の鋳物を同時に搬送する
場合においては、余剰部の発生に伴つて鋳物に残
留したトツプランナが姿勢変更時に他方の鋳物に
衝突して、この姿勢変更作業が妨げられ、或は鋳
物や該鋳物の姿勢を変更するクランプユニツト等
が損傷するといつた不具合が回避されることにな
る。
(実施例) 以下、図に示す本考案の実施例について説明す
る。
第1図に示すようにシリンダブロツク鋳物の搬
送装置は、鋳物取出しステーシヨンAと冷却コン
ベアへの移載ステーシヨンBとの間に複数の支柱
1…1を介して架設された2本の平行な搬送レー
ル2,2を有すると共に、図示しない駆動装によ
り該レール2,2に沿つて上記鋳物取出しステー
シヨンAとこれに隣接する中間ステーシヨンCと
の間で往復動される第1ローダ10と、上記中間
ステーシヨンCと移載ステーシヨンBとの間で往
復動される第2ローダ20とが備えられている。
第1ローダ10は上記レール2,2上を転動す
る車輪11…11が下面四隅に取付けられたロー
ダ本体12と、該本体12から吊り下げられた昇
降フレーム13とを有する。そして、ローダ本体
12の中央部に下向きに取付けれた昇降シリンダ
14におけるロツド14aの下端が昇降フレーム
13に連結され、且つ該昇降フレーム13に立設
されたガイドロツド15…15が上記ローダ本体
12に固設されたガイドスリーブ16…16に摺
動自在に嵌挿されていることにより、上記シリン
ダ14の作動によつて昇降フレーム13が昇降さ
れるようになつている。また、該昇降フレーム1
3の下面には先端が係止爪17a,17aとされ
た一対のクランプアーム17,17が開閉自在に
枢着されていると共に、該フレーム13の上面に
はこれらのアーム17,17を開閉させるクラン
プシリンダ18,18が設置されている。
また、第2ローダ20も、上記レール2,2上
を転動する車輪21…21が下面四隅に備えられ
たローダ本体22と、該本体22から吊り下げら
れた昇降フレーム23とを有すると共に、ローダ
本体22の中央部に下向きに取付けられた昇降シ
リンダ24におけるロツド24aの下端が上記昇
降フレーム23に連結され、且つ該昇降フレーム
23に立設されたガイドロツド25…25がロー
ダ本体22に上下動自在に支持されていることに
より、上記シリンダ24の作動によつて昇降フレ
ーム23ぎ昇降されるようになつている。ここ
で、この第2ローダ20においては、ローダ本体
22の上下面に上記各ガイドロツド25…25に
周囲四方から接するガイドローラ26…26が備
えられ、これらのローラ26…26によつてガイ
ドロツド25…25が上下方向にガイドされるよ
うになつている。
然して、この第2ローダ20の昇降フレーム2
3には、クランプしたシリンダブロツク鋳物の姿
勢を変更する機能を有するクランプユニツト30
が備えられている。このクランプユニツト30
は、第2図aに示すように第1、第2クランプ部
材31,32を有し、両クランプ部材31,32
に夫々備えられた車輪33…33及び34…34
が上記昇降フレーム23の側面に上下平行に設け
られたガイドレール35,35に係合されている
ことにより、両クランプ部材31,32が互いに
接近、離反するように移動可能とされている。そ
して、両クランプ部材31,32は上記ガイドレ
ール35の中央部に固設されたバネ受け部材36
との間に装着されたスプリング37,38により
互いに離反する方向に付勢されていると共に、両
クランプ部材31,32の上部にはクランプシリ
ンダ39の後端部と該シリンダ39におけるロツ
ド39aの先端部とが夫々ブラケツト40,41
を介して連結され、該シリンダ39の作動により
ロツド39aが後退した時に両クランプ部材3
1,32が上記スプリング37,38に抗して互
いに接近する方向に移動されるようになつてい
る。また、両クランプ部材31,32の下端部に
は互いに対向するように一対のクランプ治具4
2,43が備えられているが、これらのクランプ
治具42,43は第2図b,cに示すように夫々
90゜づつ回動するようになつている。つまり、第
1クランプ部材31においては、第2図dに示す
ようにクランプ治具42の回転軸44にレバー4
5が固着されていると共に、該レバー45に治具
回転用のシリンダ46のロツド46aが連結さ
れ、該ロツド46aが突出した時に上記レバー4
5及び回転軸44を介してクランプ治具42が
90゜回動されるようになつている。また、第2ク
ランプ部材32においては、第2図eに示すうに
クランプ治具43の回転軸47と上方の駆動軸4
8に夫々固着されたスプロケツト49,50にチ
エーン51が巻掛けられていると共に、駆動軸4
8にはピニオン52が固着され、且つ該ピニオン
52に噛合うラツク53がシリンダ54,54に
よつて移動されるようになつており、これにより
該シリンダ54,54の作動に伴つて上記ラツク
53、ピニオン52、駆動軸48、チエーン51
及び回転軸47を介してクランプ治具43が90゜
回動されるようになつている。
尚、この実施例においては、第1、第2ローダ
10,20は2個の鋳物を同時に搬送できるよう
になつている。つまり、第1ローダ10において
は一対のクランプアーム17,17及びクランプ
シリンダ18,18が第1図の紙面に直交する方
向に2組備えられており、また第2ローダ20に
おいては、第1、第2クランプ部材31,32及
びクランプシリンダ39等でなるクランプユニツ
ト30が同様に2組備えられているのである。
更に、この搬送装置においては、上記中間ステ
ーシヨンCに搬送レール2,2に直交する方向に
一対の平行な鋳物取出しレール3,3が敷設され
ていると共に、第3図に示すように、該レール
3,3に沿つて2個の鋳物X,Xを夫々両側方に
取出す台車60,60と、該台車60,60によ
つて取出された鋳物X,XのトツプランナZ,Z
を取除くハンマ装置70,70とが備えられてい
る。
上記台車60は、鋳物取出しレール3,3の互
いに対向する面に一定ピツテ間隔で軸支されたロ
ーラ4…4上に載置されて該レール3,3上を移
動可能とされていると共に、レール3,3の端部
に取付けられたシリンダ61のロツド61aが該
台車60に連結されて、該シリンダ61の作動に
より移動されるようになつている。そして、該台
車60の上面には鋳物Xのクランプ台62と、該
台62上に載置された鋳物Xをクランプするクラ
ンプアーム63と、該アーム63にロツド64a
が連結されて該アーム63を揺動させることによ
り鋳物Xをクランプし或はクランプを解除させる
クランプシリンダ64とが配備されている。ま
た、上記ハンマ装置70は、搬送レール2の下面
に揺動自在に枢着されたハンマ部材71と、該ハ
ンマ部材71の上部にロツド72aが連結された
シリンダ72とで構成され、該シリンダ72のロ
ツド72aが突出した時にハンマ部材71の下部
71aが鋳物XにおけるトツプランナZの頭部を
叩くようになつている。
以上の構成に加えて、この搬送装置には鋳物X
に鋳造時の洩れ湯による余剰部Yが生じているか
否かを検出する余剰部検出装置80が設けられて
いる。この検出装置80は、第3図及び第4図a
〜cに示すように、上記中間ステーシヨンCに敷
設された鋳物取出しレール3,3のうちの移載ス
テーシヨンB側に位置するレール3を利用して設
けられていると共に、該レール3内に複数の支持
壁81…81を介して回転自在に支持された回転
軸82と、レール3の中央部において上記回転軸
82に取付板83を介して固着されたU字状の検
出アーム84とを有する。このアーム84の両側
の軸部84a,84aは同時に搬送される2個の
鋳物X,Xの対向端面X1,X1の通過位置の近傍
に位置すると共に、回転軸82に固着されたレバ
ー部材85とレール3に固着されたブラケツト8
6との間に装着されたスプリング87によつて回
転軸82がイ方向に付勢されていることにより、
該検出アーム84が上向きに突出した姿勢に保持
されている。そして、上記鋳物Xの端面X1から
余剰部Yが突出している時には該余剰部Yが検出
アーム84における当該鋳物X側の軸部84aに
当接することにより、該アーム84ないし回転軸
82がロ方向に回動されるようになつていると共
に、この時、該回転軸82に固設されたカム88
がリミツトスイツチ89の触子89aを押圧して
該スイツチ89を導通させるようになつている。
尚、第1図に示すように移載ステーシヨンBに
おいて第2ローダ20から鋳物Xが移載される冷
却コンベア90は、搬送チエーン91が吊り下げ
られたバケツト92に受台93を載置した構成と
されている。また、該移載ステーシヨンBには鋳
物Xの移載時に上記受台93の姿勢を安定させる
受台支持装置94が設けられている。この支持装
置94は、シリンダ95によつて第1図の鎖線で
示す位置から実線で示す位置に揺動される2個の
支持アーム96,97を有し、鋳物受取り時にこ
れらのアーム96,97を実線の位置に揺動させ
ることによつて受台93の姿勢を安定させるよう
になつている。
次に、上記実施例の作用を説明する。
先ず、前工程において鋳造され且つ上型が取外
されたシリンダブロツク鋳物Xが下型Wと共に第
1図に示す鋳物取出しステーシヨンAに搬入され
ると、該ステーシヨンAに待機している第1ロー
ダ10の昇降フレーム13が昇降シリンダ14に
よつて下動されると共に、該フレーム13に備え
られた一対のクランプアーム17,17がクラン
プシリンダ18,18によつて閉動されて上記鋳
物Xを掴持する。そして、昇降フレーム13が再
び上動して鋳物Xを下型Wから取出す。ここで、
鋳物Xは2個同時に、且つ鋳込まれた時の横向き
姿勢の状態で取出される。その後、第1ローダ1
0が図示しない駆動装置によつて搬送レール2,
2上を所定方向に移動されることにより、該鋳物
X,Xが中間ステーシヨンCに送られる。この
時、該ステーシヨンCにおいては第2ローダ20
が移載ステーシヨンB側に退避していると共に、
第3図に示す鋳物取出しレール3,3上の台車6
0,60が該ステーシヨンCに到達した第1ロー
ダ10の直下方に位置しており、該第1ローダ1
0によつて搬送されて来た2個の鋳物X,Xが台
車60,60に夫々移載されてクランプアーム6
3,63によつてクランプされる。
そして、台車60,60がシリンダ61,61
によつて側方へ搬出された後、ハンマ装置70の
シリンダ72が作動してハンマ部材71が第3図
に矢印で示すように揺動される。そのため、鋳物
X,XにおけるトツプランナZの頭部が叩かれて
製品部から取除かれることになり、然る後上記シ
リンダ61,61によつて台車60,60が鋳物
X,Xと共に再びレール3,3の中央部に戻され
る。この時、上記第1ローダ10は鋳物取出しス
テーシヨンA側に戻されると共に、第2ローダ2
0が中間ステーシヨンCに送り込まれる。
このようにして、鋳物X,Xがトツプランナ
Z,Zを取除かれた後に台車60,60によつて
再び中間ステーシヨンCの中央部に戻されると、
次に該鋳物X,Xは上記台車60,60上から第
2ローダ20によつて持ち出される。即ち、該ロ
ーダ20における昇降フレーム23が昇降シリン
ダ24によつて下動されると共に、クランプユニ
ツト30におけるクランプシリンダ39が作動し
て第1、第2クランプ部材31,32が互いに接
近する方向に移動されることにより、各一対のク
ランプ治具42,43が鋳物X,Xを夫々挾持す
る。そして、昇降フレーム23が再び上動された
後、第2ローダ20が冷却コンベア90への移載
ステーシヨンBに向つて移動を開始するのである
が、その移動途中において、第2図a,b,cに
示すように上記第1、第2クランプ部材31,3
2における各一対のクランプ治具42,43が同
方向に90゜づつ回動する。これにより、横向き姿
勢にあつた鋳物X,Xが縦向き姿勢に姿勢変更さ
れ、この姿勢で該鋳物X,Xは冷却コンベア90
に移載されるのである。
然して、2個の鋳物X,Xの少なくとも一方に
洩れ湯による余剰部Yが生じている時は、中間ス
テーシヨンCにおいて第2ローダ20に掴持され
た鋳物X,Xが該ローダ20によつて移載ステー
シヨンB側に搬送開始された時に、上記余剰部Y
が鋳物取出しレール3に設けられた余剰部検出装
置80における検出アーム84に当接する。その
ため、該アーム84と共に回転軸82が第4図に
示すロ方向に回動されて該回転軸82に固設され
たカム88がリミツトスイツチ89を導通させ、
該スイツチ89から余剰部Yを検出したことを示
す信号が出力される。。そして、この信号が出力
された場合には、中間ステーシヨンCから移載ス
テーシヨンBに向かつて移動中の第2ローダ20
においては、第1、第2クランプ部材31,32
における各一対のクランプ治具42,43の回動
が禁止され、そのため鋳物X,Xは横向き姿勢の
まま移載ステーシヨンBに搬送されて冷却コンベ
ア90に移載されることになる。これにより、冷
却コンベア90上或は該コンベア90より下流側
で上記余剰部Yを除去する際に鋳物Xを縦向き姿
勢から横向き姿勢に倒す作業が不要となり、もつ
てこの余剰部除去作業の作業性が向上されること
になる。
また、余剰部Yが生じた時にはトツプランナZ
が短くなるため、上記ハンマ装置70により該ト
ツプランナZの取除き時にハンマ部材71が空振
りして該トツプランナZが取除かれないことにな
るが、このようにトツプランナZが残留した鋳物
Xを第2ローダ20により搬送途中で縦向き姿勢
に回動させると、該ランナZが同時に搬送されて
いる他方の鋳物Xに衝突して該鋳物Xや第2ロー
ダ20のクランプユニツト30等に無理な力が作
用することになり、これらを損傷させる原因とな
る。しかし、この搬送装置によれば、鋳物Xに余
剰部Yが生じ、、これに伴つて該鋳物Xにトツプ
ランナZが残留する時は、鋳物X,Xの縦向き姿
勢への回動が行われないので、上記のようなトツ
プランナZの衝突による不具合が回避されること
になる。
尚、この実施例では余剰部検出装置80が同時
に搬送されている2個の鋳物X,Xについて兼用
されているので、2個の鋳物X,Xの一方にのみ
余剰部Yが生じている場合に、他方の鋳物の姿勢
変更も禁止されることになるが、余剰部検出装置
を2個の鋳物X,Xの夫々について互いに独立さ
せて設ければ、余剰部Yが生じている鋳物Xにつ
いてのみ姿勢変更を禁止させるようにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の実施例を示すもので、第
1図は搬送装置の全体配置図、第2図aは第2ロ
ーダにおけるクランプユニツトの構成を示す正面
図、同図b,cは該ユニツトにおけるクランプ治
具の回動状態を夫々示す要部正面図、同図d,e
は第2図aの−,−矢視によるクランプ
治具の回動機構を夫々示す側面図、第3図は第1
図の−矢視によるトツプランナ除去部の配置
図、第4図a,b,cは夫々第3図の−,
−,−矢視による余剰部検出装置の要部縦
断面図である。また、第5,6図は本考案装置の
対象物であるシリンダブロツク鋳物の鋳造用型装
置と該鋳物を示す概略図である。 20……ローダ(第2ローダ)、30……クラ
ンプユニツト、42,43……クランプ治具、8
0……余剰部検出器(余剰部検出装置)、90…
…冷却コンベア、X……シリンダブロツク鋳物、
Y……余剰部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋳型から横向き姿勢のシリンダブロツク鋳物を
    取出して冷却コンベアに搬送するローダが備えら
    れたシリンダブロツク鋳物の搬送装置であつて、
    上記シリンダブロツク鋳物に洩れ湯による余剰部
    が生じているか否かを検出する余剰部検出器を備
    えると共に、上記ローダに、余剰部検出器からの
    出力を受けて、余剰部がない時にはクランプ治具
    を回動させてシリンダブロツク鋳物を縦向き姿勢
    に姿勢変更し且つ余剰部が検出された時には上記
    クランプ治具を非回動としてシリンダブロツク鋳
    物を横向き姿勢に保持するクランプユニツトを設
    けたことを特徴とするシリンダブロツク鋳物の搬
    送装置。
JP10930685U 1985-07-16 1985-07-16 Expired JPH0329004Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10930685U JPH0329004Y2 (ja) 1985-07-16 1985-07-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10930685U JPH0329004Y2 (ja) 1985-07-16 1985-07-16

Publications (2)

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JPS6215855U JPS6215855U (ja) 1987-01-30
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