JPH03287649A - ゴム組成物及び硬化物 - Google Patents

ゴム組成物及び硬化物

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JPH03287649A
JPH03287649A JP9068690A JP9068690A JPH03287649A JP H03287649 A JPH03287649 A JP H03287649A JP 9068690 A JP9068690 A JP 9068690A JP 9068690 A JP9068690 A JP 9068690A JP H03287649 A JPH03287649 A JP H03287649A
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rubber
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fluororubber
mold
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JP9068690A
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English (en)
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Hiroshi Inomata
博 猪俣
Shinichi Sato
伸一 佐藤
Hidenori Fujii
秀紀 藤井
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ロール加工性、成形加工性に優れているとと
もに、且つ良好な離型性及び機械的強度を有する硬化成
形品を与えることが可能なゴム組成物及びその硬化物に
関する。
(従来技術) フッ素ゴムやシリコーンゴムは、離型性及び剥離性に優
れており、従来から種々の分野で使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 然しなから、フッ素ゴムは、ロール加工に際して、原料
のフッ素生ゴムや充填剤がロールに粘着し易いために、
充填剤がフッ素生ゴム中に均一に分散され難く、またロ
ール上での切返し等の混合操作が容易でない上にロール
表面が汚れ易いなど、ロール加工性が劣るという問題が
あった。更に、プレス成形時の金型離型性も劣り、金型
汚れもひどいという問題があった。このために、フッ素
ゴムにおいては、このようなロール加工性、成形加工性
の改良が望まれており、また得られる硬化成形品の離型
性をより向上させることも望まれている。
またシリコーンゴムにおいてもフッ素ゴムと同様な問題
があり、特に離型性を向上させることで型取り用として
存効に使用されるシリコーンゴムの開発が望まれている
。即ち、離型性を有する型取り用のシリコーンゴムは、
従来から文化財、美術工芸品などの複製に汎用されてい
るが、近年における電気・電子産業や自動車産業等の発
展に伴って、電気・電子部品、自動車部品、その他の工
業製品の製造にも用いられる様になっている。このため
に、型取り用シリコーンゴムは、複雑な形状の複製物を
大量に且つ精巧に得ることが可能となるような性能が要
求されるほか、種々の樹脂材料の使用に対しても劣化を
生じないような耐久性を有するものであることが望まれ
る。
この様な要求に応えるためのシリコーンゴム組成物とし
て、 式: R+5iOo、 s (Rは一価の炭化水素基)
で表されるオルガノシロキシ基で処理された疎水シリカ
を、分子鎖末端がシラノール基で封鎖されたオルガノポ
リシロキサンに配合した組成物(特公昭47−3042
2号)、 補強性充填剤とSiN化合物を、分子末端にビニル基を
有するオルガノポリシロキサンに配合した組成物(特公
昭40−19178号)、などが知られているが、この
ようなシリコーンゴム組成物も、上述したような離型性
や耐久性を満足し得るものではない。
・また、現在型取り用シリコーンゴム組成物として用い
られているものは、液状ゴムが主流であり、作業性はよ
いものの、強度が弱く、鋭利な部分の母型として使用し
難く、更に耐久性も悪いという問題がある。
従って本発明は、ロール加工性及び成形加工性に優れて
いるとともに、離型性、機械的強度及び耐久性に優れた
硬化成形物を与えることが可能なフッ素ゴム乃至はシリ
コーンゴム組成物及びその硬化物を提供することを目的
とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明のゴム組成物は、 (A)フッ素ゴム又はシリコーンゴムから成るゴム成分
、 (B)下記一般式(1)又は[II]、f 式中、 R,は、−価パーフロロアルキル基又は−価パーフロロ
ポリエーテル基を示し、 R1は、非置換又は置換−価炭化水素基を示し、これら
は互いに異なる基を示していてよい、R2は、炭素原子
数1〜6の二価アルキル基又は式: −R’−0−R’
−(R3及びR′は炭素原子数1〜6の二価アルキル基
であり、これらは同一の基を示していてよい)で表され
る基を示し、− Xは、水素原子又は式: R5−5i−R? (R’−R’は非置換又は置換−価炭化水素基であり、
これらは互いに同一の基であってよい)で表される基を
示し、 mは、2〜4の整数であり、 nは、1〜5000の整数である、 で表される有機ケイ素化合物、 及び、 (C)硬化剤、 から成るものである。
即ち本発明は、上記一般式(1)または(II)で表さ
れる有機ケイ素化合物を使用することによって、フッ素
ゴム或いはシリコーンゴムのロール加工性、成形加工性
を改善するとともに、得られる加硫成形品の離型性、機
械的強度及び耐久性を向上させることに成功したもので
ある。
−〇リニLム底斑 本発明においては、ゴム成分として、フッ素ゴム又はシ
リコーンゴムが使用される。
フッ素ゴムとしては、従来公知のフッ素ゴムは全て使用
することができ、例えばこれに限定されるものではない
が、フッ化ビニリデンの単独重合体、フッ化ビニリデン
又は四フッ化エチレンと六フッ化プロピレンとの共重合
体、フッ化ビニリデン、四フッ化エチレン及び六フッ化
プロピレンから成る群より選択された少なくとも一種と
これらと共重合可能な単量体とから成る共重合体等が例
示される。ここで共重合可能な単量体としては、例えば
エチレン、プロピレン、イソブチレン等の通常のオレフ
ィン、トリフルオロエチレン、モノクロルトリフルオロ
エチレン等のハロゲン化オレフィン、トリフルオロエチ
レントリフルオロメチルエーテル等の側鎖にエーテル結
合を有するオレフィン、パーフルオロブチレン(C,F
9−C11,CH2) 。
パーフルオロヘキサエチレン(C6F + 3c)I=
CHz) 。
パーフルオロオクチルエチレン(CsF+7CEl=C
Hg)等のフッ化アルキル基を有するオレフィン類、パ
ーフルオロビニルエーテル、アルキルフルオロビニルエ
ーテル等のハロゲン化ビニルエーテル、エチルビニルエ
ーテル等のエーテルを挙げることができ、これらは1種
単独でも2種以上の組合せでも使用することができる。
上述した各種のフッ素ゴムは、例えばデュポン社製VI
TONシリーズ、3M社社製フローレジシリーズダイキ
ン工業社製ダイエルシリーズ、JSR・旭硝子社製アフ
ラスシリーズ、旭モンテ社製テクノフロンシリーズ等と
して市販されており、本発明はこれらの市販品を使用す
ることができる。
またシリコーンゴムとしても、熱加硫型シリコーンゴム
、付加硬化型液状シリコーンゴム等の従来公知のシリコ
ーンゴムを何れも使用することができ、例えばこれに限
定されるものではないが、ジメチルポリシロキサン単独
重合体、3.3.3−トリフルオロプロピルメチルポリ
シロキサン単独重合体、ジメチルポリシロキサン/3.
3.3−トリフルオロプロピルメチルポリシロキサン共
重合体、ジメチルポリシロキサン/フェニルメチルポリ
シロキサン共重合体、及び上記各種の重合体或いは共重
合体の末端若しくは側鎖にビニル基が導入された重合体
乃至共重合体等が好適に使用される。上述した各種のシ
リコーンゴムは、例えば信越化学工業社製KEシリーズ
、FEシリーズとして市販されている。
B  転入 本発明のゴム組成物においては、前述した一般式(1)
又は〔■〕、即ち、 R。
(式中、各R,X、m、nは前記の通りである)で表さ
れる有機ケイ素化合物が配合される。
これらの一般式について詳細に説明すると、基Rtは、
−価パーフロロアルキル基又は−価バーフロロポリエー
テル基であり、その炭素原子数は、1〜20、特に4〜
12であることが望ましい。その具体例としては、例え
ば、CaF+z−+CsF+、−+等を挙げることがで
きる。
基R1は、非置換又は置換−価炭化水素基であり、好ま
しくは炭素原子数が1〜8、特に1〜6の範囲にあるも
のである。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニ
ル基、フェニル基。
トリル基等のアリール基、3,3.3− トリフロロプ
ロピル基、3−クロロプロピル基などの一部の水素原子
がハロゲン原子で置換された基等を例示することができ
る。特にゴム成分(A)としてフッ素ゴムを使用する場
合には、フッ素ゴムとの相溶性の点から、前記基R1は
、一部の水素原子がハロゲン原子、特にフッ素原子で置
換されている基(例えば3,3.3−トリフロロプロピ
ル基)であることが好適である。
基R2は、炭素原子数1〜6の二価アルキル基又は式:
 −R3−0−R’−(R3及びR4は炭素原子数1〜
6の二価アルキル基である)で表される基であり、具体
的には、例えば、−CI(z−、−CfhCHg−、−
C82CH,CF!!−。
−CFIgOCFIz−、−CHzCHzCthOCH
x−等を挙げることができる。
6 基Xは、水素原子又は式: R5−5i−7 (R’〜R7は非置換又は置換−価炭化水素基である)
で表される基である。ここでR5−R7としては、基R
1について例示したものと同様の基を挙げることができ
、これらの基は互いに同一であってもよい。
かかる式で表される基として、具体的には、次のものを
例示することができる。
ものを挙げることができる。
C)Iz CH3CH2Si− CH3 CFI。
CH2=CH−5i− CH2=CH C)12=CH CFI、!=CH−5i − C)12=CH CO。
また一般式(1)において、mは2〜4の整数であり、
特に2であることが好適である。
また一般式(II)において、nは1〜5,000、特
に1〜500の範囲の整数であることが好適である。
本発明において、前記一般式(1)で表される有機ケイ
素化合物の代表的な例としては、以下のCH:l   
  CHgCHzCaF+q0 H3CSi  OSi  CH3 C)13     CH。
尚、上述した一般式(1)で表される有機ケイ素化合物
は、例えば、下記式で示される方法、R1 RI  R1 Rf  R”−5iCLz + HOSiOSiOH R’  R によって製造される。
また前記一般式〔■〕で表される有機ケイ素化合物の代
表的な例としては、以下のものを挙げることができる。
(n=1〜5000の整数) (n= 1〜5000の整数) (n= 1〜5000の整数) 上述した一般式〔■〕で表される有機ケイ素化合物は、
例えば前記一般式〔I〕で表される有機ケイ素化合物の
内、m=2のものについて、開環或いは開環重合を行う
ことによって容易に製造することができる。この開環重
合の方法としては、アルカリ金属、アルカリ金属シリコ
ネート、テトラブチルホスホニウムハイドロオキサイド
、テトラメチルアンモニウムAイドロオキサイド等の塩
基性触媒や、硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の
酸性触媒を用いることにより重合することができる。
上述した一般式(1)或いは(n)で表される有機ケイ
素化合物は、それぞれ単独又は2種以上の組合せで使用
することができ、一般にゴム成分(A)  100重量
部当り0.01〜40重量部の割合で配合することが望
ましく、特にフ・ン素ゴムを用U)た場合には、フッ素
ゴム100重量部当り0.5〜IO重量部、またシリコ
ーンゴムを用いた場合には、シリコーンゴム100重量
部当り0.1〜5重量部の割合で配合されることが好適
である。
(C)硬化剤 本発明において使用する硬化剤は、用いるゴム成分(A
)の種類に応じて選択的に使用される。
例えばフッ素ゴムを用いた場合には、N、 N’−ジシ
ンナミリデン−1,6−へキサメチレンジアミン。
ヘキサメチレンジアミンカルバミン酸等のアミン化合物
、 CB。
CF。
等のポリオール化合物、 ベンゾイルパーオキシド、2.5−ジメチル−2,5−
ジt−ブチルパーオキシヘキサン、ジクミルパーオキシ
ド等のパーオキサイド化合物などの硬化剤が、フッ素ゴ
ムの種類に応じて使用される。この場合、これらの硬化
剤の使用量は、その種類及び用いるゴムの種類によって
それぞれ異なるが、一般的には、いわゆる触媒量の範囲
である。
またシリコーンゴムを用いた場合に使用される硬化剤は
、シリコーンゴム組成物を硬化させるために一般的に使
用されるものであり、具体的には、有機過酸化物、或い
はオルガノハイドロジエンポリシロキサンと白金族金属
系触媒との組合せが使用される。
有機過酸化物としては、例えばベンゾイルパーオキサイ
ド、モノクロルベンゾイルバーオキサイド、p−メチル
ベンゾイル−オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−
ブチルパーベンヅエート、t−ブチルパーオキシイソプ
ロビルカーボネート、ジクミルバーオイサイド、2.5
−ビス−(t−ブチルパーオキシ)−2,5−ジメチル
ヘキサン、2,5−ビス−(t−ブチルパーオキシ)−
2,5−ジメチルヘキシン、及びシミリスチルパーオキ
シカーボネート、ジシクロドデシルバーオキシジカーボ
ネート等のジカーボネート類、t〜ジブチルモノオキシ
カーボネート類下記式、 CH8 R”00C−0−CHz−C−CHz−0−COOR1
1II      I      II OCR,0 (式中、R8は炭素原子数3〜10の前記したR1と同
様の一価炭化水素基である) で表される化合物等が例示され、これらは単独又は2種
以上の組合せで使用することができる。これら有機過酸
化物は、通常、ゴム成分(A)  100重量部当り0
.5〜5重量部の割合で配合される。
また成分(A)として用いるシリコーンゴムが、その分
子中にビニル基、アリル基等のアルケニル基を含有して
いるものである場合には、このアルケニル基と付加反応
するケイ素原子結合水素原子を1分子中に2個以上有す
るオルガノハイドロジエンポリシロキサンと白金族金属
系付加反応触媒との組合せを硬化剤として使用すること
ができる。
かかる白金族金属系付加反応触媒としては、例えば白金
系、パラジウム系、ロジウム系の触媒があり、白金系触
媒が好適である。白金系触媒としては、白金黒、アルミ
ナ、シリカなどの担体に固体白金を担持させたもの、塩
化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオ
レフィンとの錯体、白金とビニルシロキサンとの錯体が
例示される。これらの白金族金属系付加反応触媒は、成
分(A)のシリコーンゴムに対して、白金族金属換算で
5〜500 ppm 、特に2〜200 ppmの割合
で配合されるのが好適である。
またオルガノハイドロジエンポリシロキサンとしては、
例えば下記平均組成式(II)、R’JcSiOL、i
(II ] 式中、 R9は、前記したR1と同様の炭素原子数1〜8の置換
又は非置換の一価の炭化水素基、b及びCは、それぞれ
正の数であり、且つb+cが1.0〜3.0を満足する
数である、で表され、且つ分子中に少なくとも2個のケ
イ素−水素結合を有するものが使用される。この平均組
成式[■]において、基R9の好適例としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキ
ル基、フェニル基等のアリール基あるいは3,3.3−
 )リフルオロプロピル基を例示することができる。
またこのオルガノハイドロジエンポリシロキサンの重合
度は300以下であることが望ましく、更にその分子構
造は、従来から知られている線状構造、環状構造、分枝
構造の何れであってもよい。
かかるオルガノハイドロジエンポリシロキサンの配合量
は、成分(A)のアルケニル基含量(モル数)に対して
、そのケイ素−水素原子結合量が50〜300モル%の
範囲とすることが好適である。
土少皿皇り金星 本発明のゴム組成物においては、必要に応じて種々の添
加剤、例えばカーボンブラック、シリカ、タルク、クレ
ー、けいそう土等の充填剤、その他フッ素ゴムやシリコ
ーンゴムに通常添加される各種の添加剤を、それ自体公
知の量で配合することができる。例えば、充填剤はゴム
成分(A) 100重量部当たり10〜100重量部の
割合で配合されることが望ましい。
特にフッ素ゴムを用いた場合には、加硫に常用されてい
る受酸剤を配合することが好適である。
この受酸剤としては、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の
金属酸化物、水酸化カルシウム等の金属水酸化物、エポ
キシ化合物、有機錫化合物、アルカリ土類金属塩等が例
示され、これらは1種単独或いは2種以上の組合せで使
用することができる。
これらの受酸剤は、成分(A)のフッ素ゴム100重量
部当り、1〜30重量部の割合で配合されることが望ま
しい。
ゴU圃ll刀l製 本発明のゴム組成物は、通常のゴム組成物と同様の方法
で調製することができ、例えば各種の配合成分を、ゴム
混線用ロール、加圧ニーダ−等の混合機を用いて、通常
30〜100°C1好ましくは30〜60°Cの温度範
囲で混合することにより容易に調製される。この場合、
混合温度が低すぎると成分CB)の有機ケイ素化合物を
均一に混合することが困難となるおそれがあり、また高
すぎると、混合中に硬化が進行して各成分を均一に混合
することが困難となる場合がある。
尚、一般に加硫剤は、成形直前に配合される。
1人組底笠 かくして得られる本発明のゴム組成物は、ロール加工性
等の成形加工性に優れており、例えば射出成形、押出成
形、カレンダー成形等の各種成形法によって硬化成形物
とすることができる。その成形温度は、通常、50〜2
50°Cの範囲とすることができるが、成形後、加熱処
理を行うことによって、硬化成形物の引張強度、伸び、
引裂強度等の物性を更に向上させることが可能である。
この加熱処理は、150〜250°Cで2〜48時間、
特に4〜24時間行うことが好適である。
得られた硬化成形物は、機械的強度、耐久性及び金型離
型性に極めて優れている。
(実施例) 以下の実施例において、成分(B)の有機ケイ素化合物
として、下記の5種類のものを使用した。
(Bl)       3Hc     CElzCH
zCsF+ 7\/ 1 (B3) H3 CH2CH2C8Fl? 1(3C−Si −0−5i−Cf(1(n=200) (n=150) (n=300) 1〜12    ゛  1〜2 第1表に示す各配合成分を、第1表に示す配合量に従っ
て、二本ロールで十分に混練りしてフッ素ゴム組成物を
調製した。
得られたゴム組成物を170°Cで15分間プレス加硫
した後、230°Cで24時間オーブン加硫して加硫ゴ
ムシートを作成した。
この加硫ゴムシートについて、硬度、引張強さ、伸び、
引き裂き強さ、反撥弾性及び圧縮永久歪を、JIS K
 6301に記載の方法にしたがって測定した。
また、下記の方法により、フッ素ゴム組成物のロール加
工性、ロール加工後のロール表面の汚れの度合、プレス
加工性(シート分出し性)及び加硫物の金型離型性を評
価した。
これらの結果は、第2表に示した。
ロール加工性; ロール間隔3II1m、ロール時間20分/バッチでロ
ール加工中のロール切返し操作を何回できるかを測定し
、またその時の充填剤の混合状態及びゴム組成物のロー
ル表面の付着性を観察し、下記の基準で評価した。
A:40回以上の切返しができる。充填剤の混合状態は
良好であり、ゴム組成物のロールへの付着は1回もない
B:25〜39回の切返しができる。充填剤の混合状態
は、表面に充填剤の層が認められる。ゴム組成物は、加
工中にロール表面に付着する傾向を示し、ロール剥離性
が悪い。
C:切返し操作は25回未満しかできない。充填剤の混
合状態は、表面に充填剤の厚い層が認められる。またゴ
ム組成物が、加工中にロール表面に付着し、ロール作業
中にロールの回転を停止し、ロール冷却を行わなければ
ならない。
ロール加工後のロール表面の汚れ; ゴム組成物を混練した後のロール表面の汚れの度合を、
ロール表面に付着した充填剤の除去のし易さから、下記
の基準で評価した。
A:紙ガーゼで拭くだけですぐ取れる。
B:紙ガーゼで力を入れて拭けば取れる。
C:研磨剤を用いないと取れない。
プレス加工性; プレス加工時の加工性を下記の基準に従って評価した。
A:計量し易く、成形し易い形に整え易い。
B:何とか計量でき、成形し易い形に何とか整えられる
C:計量及び成形し易い形に整えることが困難である。
金型剥離性; 第1図に示すように、クロムメツキを施した2枚のS[
JS 304板1.1間で、ゴム組成物をプレス加硫し
、次いでオーブン加硫して加硫ゴムシート2  (25
X 50 X 1mm)が間に挟まれた試験片を作成す
る。
この試験片について、オートグラフにより300+am
/minの速度で、板1,1をそれぞれ矢印で示す方向
に引張り、その剥離性を評価した。
13〜18    ・  3 各配合成分を、第2表に示す配合量に従って、二本ロー
ルで十分に混練りしてシリコーンゴム組成物を調製し、
得られたゴム組成物を170”Cで10分間プレス加硫
した後、200°Cで4時間オーブン加硫して加硫ゴム
シートを作成した。
このゴム組成物及び加硫ゴムシートについて、実施例1
と同様に各種物性を測定するとともに、下記の方法によ
り、型取り回数及び型取り状態を評価した。
型取り回数; ゴム組成物を加硫成形することにより得られた凹状成型
母型に、エポキシ樹脂を繰り返し注型した場合の型取り
回数を測定した。
型取り状態; 上記方法で、20回型取り後の母型の表面状態を下記基
準で評価した。
○:しわがなく、異常が認められない。
Δ:しわが生じる。
×:クランクが生じる。
(発明の効果) 以上の実施例からも明らかなとおり、本発明によれば、
フッ素ゴム又はシリコーンゴムに特定の有機ケイ素化合
物を配合することにより、これらゴムの機械的強度を損
なわせることなく、ロール加工性、プレス加工性、離型
性及び型取り性を向上させることができた。
本発明のゴム組成物及びその硬化物は、特に型第1図は
、実施例において、金型離型性の試験に使用される試験
片を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)フッ素ゴム又はシリコーンゴムから成るゴ
    ム成分、 (B)下記一般式〔 I 〕又は〔II〕、 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 式中、 R_fは、一価パーフロロアルキル基又は一価パーフロ
    ロポリエーテル基を示し、 R^1は、非置換又は置換一価炭化水素基を示し、これ
    らは互いに異なる基を示していてもよい、R^2は、炭
    素原子数1〜6の二価アルキル基又は式:−R^3−O
    −R^4−(R^3及びR^4は炭素原子数1〜6の二
    価アルキル基であり、これらは互いに同一の基を示すも
    のであってよい)で表される基を示し、 Xは、水素原子又は式:▲数式、化学式、表等がありま
    す▼ (R^5〜R^7は非置換又は置換一価炭化水素基であ
    り、これらは互いに同一の基であってよい)で表される
    基を示し、 mは、2〜4の整数であり、 nは、1〜5000の整数である、 で表される有機ケイ素化合物、 及び、 (C)硬化剤、 を含有しているゴム組成物。
  2. (2)請求項(1)に記載の組成物を硬化してなるゴム
    硬化物。
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Cited By (1)

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