JPH03287382A - 乾式切断用ブレード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、舗装された道路における破損部の修繕、配線
・配管等の埋設のための舗装切り取り、滑走路や高速道
路におけるスリップ防止のための安全溝の溝入れ等、ア
スファルトまたはコンクリートにより舗装された道路類
の切断を行うダイヤモンドブレード、とくに、乾式状態
で、６５０ＣＣ以上の排気量の台車式エンジンカッター
に好適使用されるダイヤモンドブレードに関する。

〔従来の技術〕

ダイヤモンドブレード等のコンクリートブレードによる
舗装道路の乾式による切断作業は苛酷な条件で行われる
ため、作業継続中に切粉のはけが悪くなり、切粉がブレ
ーキの役割をして、ブレードの回転数が落ちたり、また
、チップや基板の温度が高温となって焼き付き切断不能
となる場合がある。

そのため、ブレードの特性を十分に引き出して持続して
稼働させるためには、切粉を切削部より効率よく排出す
ることが必要であり、また、基板、チップの放熱をよく
しなければならない。

従来、この使用上の対策として、コンプレッサーによっ
て切削部に圧縮空気を送り、切粉の強制排出、基板の強
制空冷を行っており、切粉の強制排出、基板の強制空冷
のための相当の補助装置を必要としている。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、コンクリート乾式切断用のダイヤモンドブレ
ード自体の切粉の自己排出機能と冷却機能を高めること
によって、上記補助装置の使用を不要とすることを図る
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ブレード基板に風切りに適した形態を有する
風切り貫通孔を設けることによって、上記課題を解決し
たものである。

この風切り貫通孔の形態としては、風切りを良くするた
めの形状として任意の形状を採ることができるが、切粉
の排出能を高める機能を併せ持たせるためには長孔のス
リットを複数個穿設するのが有利である。

例えば、ブレード基板の厚み方向に対して４５〜６０°
の角度を有し、且つブレードの回転方向に対して、ブレ
ードによる切削面からブレードの中心に向かって傾斜し
たすくい角を持つ穴とすることにより、切粉が掻き出さ
れる。

貫通孔は切込み部分と外部空間の両側に渡って開口する
のが望ましい。

〔作用〕

ブレードの回転時にブレード基板に穿設した風切り穴が
周囲の空気を撹拌して基板自体の冷却能を上げる。

また、切削過程で生成した切粉が基板に焼付くこともな
く、排出が促進される。

〔実施例〕

添付図は本発明を一般コンクリート舗装道路切断用ダイ
ヤモンドブレードに適用した例を示す。

第１図は半裁した構造を示し、第２図は第１図の■−■
線から見た断面を示す。

第１図を参照して、１は風切り穴を示す。同風切り穴１
は基板２の外周縁に取付けられたダイヤモンドセグメン
ト３の下部から、矢印で示すブレードの回転方法に対し
て逆方向に基板１の内側に向かって傾斜して、すなわち
、ブレードの回転方向に対してすくい角を形成して設け
られている。

同すくい角αはブレードの回転数にもよるが３０〜６０
°の角度を形成するのが好ましい。

また、この風切り穴１の形状は、図示するように、先端
１１をブレードの切込み部分よりも外周縁寄りのセグメ
ント先端より中心に向かい４０ｎ＋ｍの位置に形成し、
その後端１２はセグメント３基端からブレードを固定す
るフランジの外周部（中心より６０〜８０碓）に及ぶ長
穴状である。さらにこの風切り穴１は基板強度の面から
先端１１および後端１２を丸く形成することが望ましい
。

さらに、この風切り穴１の断面は第２図に示すように、
基板２の厚み方向に対してβとして示す４５〜６０°の
角度を以て傾斜して設けられる。

この傾斜は、ブレードの回転によって空気を撹拌してブ
レード基板の冷却能率を上げる機能を有する。

本発明の実施例として１２’　Ｘ３．４”ブレードの作
用効果を比較例と共に第１表に示す。

エンジン排気量が６５０ｃｃの台車式エンジンカッター
機械によってコンクリートを切断した。

本発明のブレードの風切り穴の形状は、・風切り穴の数
　　６個 ・角度　α　　　６０゜ ・角度　β　　　６０゜ とした。

・作業条件 機械二台車式エンジンカッター エンジン出カニ１８馬カ プレート回転数：　２５ｏｏｒｐｍ 被削材：コンクリート 耐圧強度：　２００Ｋｇ／ｃｍ２ 切り込み深さ二５０ｍｍ 第１表に示すように、本発明によるブレードは従来のブ
レードに比較して、冷却効果において優れた結果を示し
、そのため切削速度を早めることが可能となり、また、
ブレードの寿命も格段に増大した。

第１表 １：風切り穴　　　　　２ニブレード基板３：ダイヤモ
ンドセグメント ４：切削面　　　　　　５：センターホール１１：風切
り穴先端　　１２：風切り穴後端※　比較例はダイヤモ
ンドセグメントが焼けるため連続切断不能であった。

〔発明の効果〕

本発明によって以下の効果を奏することができる。

〔１）　　ブレード自体の冷却能が増大し、強制冷却装
置を用いなくとも切断が可能である。

（２）切粉の掻き出しがスムーズに行われるので、基板
への焼付きがなくブレード寿命を格段に延長できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例にかかるダイヤモンドブレード
を半裁した構造を示し、第２図は第１図の■−■線から
見た断面を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、外周縁に切削用ダイヤモンドブレードを配設したブ
   レード基板に、風切り貫通孔を複数箇所設けた乾式切断
   用ブレード。 ２、請求項１の記載において、風切り貫通孔を基板厚み
   方向に対して４５〜６０°の角度で設けた乾式切断用ブ
   レード。 ３、請求項１または請求項２の記載において、風切り貫
   通孔がブレードの切削方向に対してすくい角をなして形
   成されている乾式切断用ブレード。 ４、請求項１の記載において、風切り貫通孔がブレード
   の切込み部分と外部空間の両側に渡って開口されている
   乾式切断用ブレード。