JPH03285302A - 磁気記録用磁性粉および磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録用磁性粉および磁気記録媒体

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JPH03285302A
JPH03285302A JP2087227A JP8722790A JPH03285302A JP H03285302 A JPH03285302 A JP H03285302A JP 2087227 A JP2087227 A JP 2087227A JP 8722790 A JP8722790 A JP 8722790A JP H03285302 A JPH03285302 A JP H03285302A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic powder
coercive force
magnetic recording
powder
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Application number
JP2087227A
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English (en)
Inventor
Akihisa Yamamoto
陽久 山本
Tadayuki Kikuma
忠之 菊間
Nobuaki Yoneyama
米山 宣明
Hidenori Sawabe
沢部 秀紀
Kozo Mitani
幸三 三谷
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野J 本発明は、原子価および磁気記録媒体に関し、さらに詳
しくは、高密度磁気記録媒体用に適する微細な粒子から
なる六方晶系フェライト磁性粉およびそれを用いた磁気
記録媒体に関する。本発明の磁性粉から、所望の保磁力
を有する磁気記録媒体を精度よく得ることができる。
〔従来の技術〕
近年、磁気記録に対する高密度化の要求に伴い、磁気記
録媒体の厚み方向に磁界を記録する垂直磁気記録方式が
注目されている。このような垂直磁気記録方式において
使用される磁性材料は、磁気記録媒体表面に垂直な方向
に磁化容易軸を有するものであることが必要である。
六方晶系で一軸磁化異方性を有するフェライト、例えば
バリウムフェライト(BaFe+zO+el Mi磁性
粉、六角板状の結晶であって、板面に垂直な方向に磁化
容易軸を有しており、このため、該磁性粉は塗布しただ
けでも板面が基体面と並行になり易く、磁場配向処理も
しくは機械的配向処理によって、容易にその磁化容易軸
が垂直方向に配向するので、塗布膜タイプの垂直磁気記
録媒体用磁性材料として適している。
ところで、塗布膜タイプの垂直磁気記録用磁性材料とし
ては、六方晶系で一軸磁化異方性を有するだけではなく
、次のような要件を満足する必要がある。
すなわち、一般に磁気テープやフロッピーディスク等の
磁気記録媒体に磁気ヘッドを用いて記録再生および消去
を行なうためには、磁性粉は、通常、200〜2000
〔Oe〕程度の範囲の適度な保磁力(Hc)を有すると
共に、少なくとも40 e m u / g以上の大き
な飽和磁化(as)を有することが必要である。また、
磁性粉の平均粒子径は、記録波長との関係から0.3μ
m以下、かつ、超常磁性との関係から0.0171m以
上の範囲にあることが必要であり、さらに、その範囲内
ではノイズとの関係から0.1μm以下であることが好
ましい、しかも、磁気記録媒体として用いたときに高出
力が得られることが大切であり、このため分散性の良い
磁性粉であることが好ましい。磁気記録媒体における磁
性粉の分散性は、磁性粉の形状、表面性および磁性粉と
樹脂結合剤との相互作用等により決定されるため、磁性
粉の粒子形状のみでは分散性の良否を充分に判断するこ
とはできない、このため、一般に、磁性粉を樹脂結合剤
と混合して磁気記録媒体とし、その表面の光沢度を測定
することによって分散性の良否を評価している。したが
って、磁気記録媒体としたときの光沢度の大きな磁性粉
であることが望ましい。
ところが、一般に知られている六万品系バリウムフェラ
イト(BaFe+*0+−)m竹粉は、保磁力が500
0 [Oel近く、このままでは磁気記録用磁性材料と
しては保磁力が大きすぎるため、従来、バリウムフェラ
イトの構成元素の一部をコバルト(Co)等の置換元素
で置換して保磁力を低下させる方法(例えば、特開昭5
6−67904号公報、特開昭59−175707号公
報)が捉案されている。これらの方法によれば、Coの
置換量を制御することによって六万品系バリウムフェラ
イト磁性粉の保磁力を低減させ1M1気記録媒体用に適
した保磁力にすることができる(例えば、特開昭55−
86103号公報)。
しかしながら、Co置換により保磁力を制御したCo含
有六万品系バリウムフェライト磁性粉は、磁気記録媒体
用として用いたときにその保磁力が大きく変動するとい
う問題がある。例えば。
第1表に示すように、磁気記録媒体としたときのco置
換六万品系バリウムフェライト磁性粉の保磁力は、使用
した原料M1牲粉の保磁力に対して約1.1倍以上、場
合によっては2.0程度度にまで上昇するという問題が
ある。
(以下余白) このように、一般に、置換元素含有六方晶系バリウムフ
ェライト磁性粉の保磁力は、磁気記録媒体としたときに
変動するが、出力およびノイズ等の性能上の要求から、
磁気記録媒体の保磁力の変動許容範囲は、設定値±20
 [Oe1以内、好ましくは設定値±10[Oe]以内
であることが要求される。このため、所望の設定値の保
磁力を有する磁気記録媒体を±20 [Oe]以内、好
ましくは±10[Oe1以内の精度で製造するためには
、使用する磁性粉の保磁力と、それを磁気記録媒体にし
たときの保磁力との関係を前辺って正確に予測し、その
予測値通りの保磁力を有する磁性粉を製造し、使用しな
ければならない。
このことを具体的に第1表の特開昭62−207720
号公報記載の例で説明するならば、設定値650 [O
elの保磁力を有する磁気テープを±20 [oe]の
精度で製造するためには、先ず、正確に512±15(
Oelの保磁力を有するCO置換六方晶系バリウムフェ
ライト磁性粉を製造することが必要である。
ところで、Co含有六方晶系バリウムフェライト磁性粉
の保磁力は、Goの含有量をかえることによって制御で
きるが、Coの含有量が変化すると、その変化量が微量
であっても得られる磁性粉の保磁力は大きく変化し、(
日経ニューマテリアル、1986年4月28日号52頁
)しかも、製造工程の微少な条件変化によっても、保磁
力はかなり変化するため、前述の如き狭い許容範囲内で
所望の保磁力を有する磁性粉を安定して製造することは
非常に困難である。
次に、所望の保磁力を有する磁性粉を製造することがで
きたとしても、これを磁気記録媒体としたときに、その
保磁力が大きく変動しないように工程管理をしなければ
ならない。しかしながら、Co含有六方晶系バリウムフ
ェライト磁性粉の場合、磁性粉の含水率、表面イオン濃
度、分散の度合い、あるいは磁気記録媒体の製造工程に
おける条件の変化等によって、磁気記録媒体としたとき
にその保磁力が太き(変動し易いため、設定値通りの保
磁力を有する磁気記録媒体を精度よく製造することは極
めて困難である。
一方、Coを含まない高密度磁気記録媒体用バリウムフ
ェライト磁性粉についても各種の提案がなされている。
例えば、置換元素としてスズ(Sn)を用いたSn含有
バリウムフェライト磁性粉が知られており、これらの磁
性粉は、保磁力の温度依存性が小さい、しかしながら、
公知のCoを含まないSn含有バリウムフェライト磁性
粉は、一般に、平均粒径が0.085μm以上と大きい
ため、高密度化が不充分であること、板状比が10以上
と大きいため、塗布媒体中で高充填率が得られないこと
(例λば、東芝レビュー第40巻第13号1985年)
、粒度分布が大きいこと、保磁力を1000 [Oe]
以下にすることが困難であるため、低保磁力(200〜
900 [Oel )を要する磁気記録媒体には使用す
ることができないこと、飽和磁化が比較的小さいこと、
さらに分散性が悪いことにより、高出力が得られないこ
と等の欠点を有している。
例えば、特開昭60−122726号公報および特開昭
61−174118号公報において提案されているCO
を含まないSn含有バリウムフェライト磁性粉は、平均
粒径が0.2μm以上で、板状比も10以上と大きく、
また、飽和磁化は小さいといった欠点を有している。特
開昭61−219720号公報において提案されている
Coを含まないSn含有バリウムフェライト&fl性扮
は1000 [Oe]以下の低い保磁力まで制御できる
ものの、平均粒径が0.1μm以上と大きく、板状比も
10以上と大きいといった欠点を有している。
特開昭61−295236号公報において提案されてい
るCoを含まないSn含有バリウムフェライト磁性粉は
、平均粒径が小さく、がっ保磁力も低いものが得られて
いるものの、板状比が太き(、飽和磁化は52[emu
/g]以下と小さいといった欠点を有している。
特開昭63−193504号公報、特開昭63−193
506号公報および特開昭63−193507号公報に
おいて提案されているCOを含まないSn含有バリウム
フェライト磁性粉は、平均粒径が小さいものの、粒度分
布が大きく、また、保磁力を1000 [Oe]以下に
低減することが困難であり、200〜900 [Oel
のような低保磁力を要する磁気記録媒体用の磁性粉には
使用することができないといった欠点を有している。
また、特開昭63−310729号公報において提案さ
れているCoを含まないSn含有バリウムフェライト磁
性粉は、平均粒径が小さく、飽和磁化が大きく、また、
保磁力も低いものが得られているものの、平均粒径およ
び板状比が太き(、また1分散性が悪いため、磁気記録
媒体用の磁性粉として好ましくない。
このように、公知のCOを含まないSn含有バリウムフ
ェライト磁性粉は、高密度磁気記録媒体用磁性粉として
の性能が不充分である。
最近、特開平1−282129号公報および特開平1−
282130号公報には、バリウムフェライト磁性粉の
粒子表面に、Si、Al、Ca、Mg%BaおよびSr
から選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物および/ま
たは水酸化物を被着させた磁性粉が提案されている。こ
のSt等を表面被着したバリウムフェライト磁性粉は、
平均粒径が小さく、飽和磁化も高いけれども、該磁性粉
な用いて磁気記録媒体を作成すると、保磁力が大きく変
動するという欠点を有している。保磁力の変動は、前述
したとおり、磁性粉の設計、製造を非常に困難とさせる
ものである。
このように、Si等を表面に被着させたバリウムフェラ
イト磁性粉も保磁力が変動し易(、工業的な大量生産に
は不向きである。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、磁気テープなどの磁気記録媒体用とし
て用いた場合に、保磁力の変動が小さく、かつ、優れた
諸物性を有する磁性粉を提供することにある。
また、本発明の目的は、保磁力が磁気記録媒体用に適し
た範囲に制御でき、飽和磁化が太き(、平均粒径が小さ
く、粒度分布が均一であり、板状比が小さく、シかも分
散性に優れた六方晶系フェライト磁性粉を提供すること
にある。
本発明の他の目的は、上記の優れた諸物性を有する磁性
粉を用いた磁気記録媒体を提供することにある。
本発明者らは5前配従米技術の有する問題点を解決する
ために鋭意研究した結果、置換元素としてCoを含まず
、Sn、Sij:iよび特定の金属元素を含有させた特
定の組成を有する六方晶系フェライト6a性扮が上記目
的を達成する優れた物性を有することを見出し、その知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
(課題を解決するための手段j かくして、本発明によれば、一般組成式%式%(01 で表される原子価が提供される。
(ただし、M’はBa、Sr、PbおよびCaから選択
される少なくとも1種の金属元素を表わし、M2はCu
、Mn、Mg、Mo、Ni、W、Sb、NbおよびZ 
nから選択される少なくとも1種の元素を表わす、また
、a、b、c、d、eおよびfは、それぞれFe、Sn
、St、MM″および0の原子数を表わし、a=8.0
〜18.0、b=0.01〜6.05c=0.01〜8
.0、d=0.3〜6.0、およびe=0.01〜6.
0の値をとり、fは他の元素の原子価を満足する酸素の
原子数である。)また1本発明によれば、前記原子価を
用いることにより2所望の保磁力を有する磁気記録媒体
を精度よく、かつ、安定的に製造することができる。
以下5本発明について詳述する。
本発明の磁性粉の特徴は、各金属元素の種類および使用
割合等を制御することにより、磁性粉の保磁力を200
〜2000 [Oelの間で所望の値に設定でき、しか
も磁気記録媒体としたときの保磁力が原料磁性粉の保磁
力とほぼ同じであり、保磁力の変動が極めて小さいため
、所望の設定保磁力を有する磁気記録媒体を精度よく得
ることができる。
また、本発明の磁性粉は、飽和磁化が55e m u 
/ g以上と大きく、平均粒径が0.08μm以下で、
板状比(板状粒子の長軸径/板状粒子の厚み)が8以下
、個数基準の幾何標準偏差で表わされた粒度分布が3.
4以下で、かつ、分数性に優れており、磁気記録媒体用
磁性粉として優れた諸物性を有する。
(組成) 本発明の磁性粉は、前記一般組成式で示される組成を有
する置換六方墨糸フェライトである。
本発明においては、磁性粉の各成分元素の原子数a〜で
か前記数値範囲内にあることが必要であり、この範囲外
では、磁気記録媒体に適した保磁力や飽和磁化および平
均粒径0,08μm以下の磁性粉を得ることが困難であ
る。
各成分の好ましい割合は、前記一般組成式において、a
=8.0〜!4.0.b=0.02〜4.0、c=0.
02〜6.0、d=0.3〜5.5、およびe=0.0
2〜4.0の値であり、fは他の元素の原子価を満足す
る酸素の原子数である。
また、Mlは、前記特定の金属元素から選択されるが、
その中でもMn、Ni、Zn、Cu、Mgおよびそれら
の組合わせが好ましい。
本発明の六方晶系フェライト磁性粉は、SiとSnおよ
び他の特定元素の組み合わせによって顕著な効果を示す
ものであるが、該磁性粉におけるSiは1Mi性磁竹粉
面にのみ被着しているのではなく、結晶内部に取り込ま
れた状態になっているものと推定できる。なぜならば、
本発明の磁性粉をアルカリ溶液で洗浄した結果では、溶
液中に溶は出したSiの量は、磁性粉に添加した5it
llの0.01〜1重量%の範囲の値でしかなかったか
らである。
本発明の磁性粉は、製造条件の差異等により、必ずしも
正常な六角板状の結晶を呈していない粒子が混在する場
合もあるが、前記−M組成式を満足するものである限り
、本発明の磁性粉として好適に用いることができる。
(磁性粉の製造方法) 本発明の磁性粉の製造方法は特に限定されず、例えば、
共沈法、フラックス法、ガラス結晶化法、水熱合成法等
の任意の製造方法により得ることができる。その中でも
、各成分の混合が非常に良(、均一なフェライトが得ら
れること、比較的低温でフェライト化し得ることなどか
ら、共沈法が特に好ましい。
本発明の磁性粉を共沈法により製造する場合について、
以下に説明する。
各金属元素の原料化合物としては、酸化物、オキシ水酸
化物、水酸化物、アンモニウム塩、硝酸塩、硫酸塩、炭
酸塩、有機酸塩、ハロゲン化物、アルカリ金属塩等の塩
類、遊離酸、酸無水物、縮合酸等を挙げることができる
。その中でも、特に水溶付化合物が好ましい。
各金属元素の原料化合物は、水’1B’t&となるよう
に、水に混合溶解されることが好ましい、また。
アルカリ水溶液に混合溶解した方が都合がよい場合には
、後述のアルカリ水溶液中に混合溶解される。
一方、アルカリ水溶液に用いるアルカリ成分は、水溶性
のものであればよく、アルカリ金属の水酸化物や次酸塩
、アンモニア、炭酸アンモニア等が挙げられる。具体的
には、例えば、NaOH,Nag CO−、NaHCO
j、KOH2K、Co、、NH,0H1(NH,)I 
CO,等が用いられ、その中でも特に水酸化物と炭酸塩
との併用が好ましい。
次いで、上記金属イオン水溶液とアルカリ水溶液とを混
合し、pH5以上、好ましくはp +48以上で共沈物
を生成させる。得られた共沈物は、水洗した後濾別する
。このようにして得られたケーキ状ないしスラリー状の
共沈物は、これを乾燥後、600〜1100℃で10分
〜30時間高温焼成することにより六方晶系フェライト
磁性粉となる。
また、共沈物をフラックス(融剤)の存在下に焼成する
場合には、水洗された共沈物に水溶性フラックス(例え
ば、塩化ナトリウムや塩化カリウム等のハロゲン化アル
カリ金属塩;塩化バリウムや塩化ストロンチウム等のハ
ロゲン化アルカリ土類金属塩;硫酸ナトリウム、硫酸カ
リウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、およ、びこれ
らの混合物等)を適当量加え、水分を蒸発させて乾燥後
、600〜1100℃で10分〜30時間高温焼成した
後、水溶性フラックスを水または酸水溶液で洗浄濾別し
、必要に応じさらに水洗した後、乾燥して六方晶系フェ
ライト磁性粉を得る。
共沈法により形成されたアルカリ塩をフラックスとして
用いることもできる。この場合には、金属イオン水溶液
とアルカリ水溶液との混合物から得られる共沈物を塩酸
等でpH調整後濾別し、水洗することなくそのまま水分
を蒸発させてこれを乾燥後、前記と同様の操作を行なっ
て六方晶系フェライト磁性粉を得る。
本発明の磁性粉は、樹脂バインダーを用いる通常の塗布
法により基材に適用して、磁気テープなどの磁気記録媒
体とすることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、磁気記録媒体にしたときの保磁力の変
動が極めて小さいため、所望の保磁力を有する磁気記録
媒体を設定値±IO[Oe1以内の精度で安定的に製造
することができる。また、磁性粉の保磁力を200〜2
000 [Oe]の間で所望の値に設定できるため、汎
用の磁気ヘッドに合わせた保磁力を有する磁性粉が容易
に得られる。このため、所望の保磁力を有する磁気記録
媒体を精度よく製造することができる。さらに、平均粒
子径が0,08μm以下と微細な粒子のため、高密度化
に優れており、板状比は8以下、特に2〜5と小さい板
状比のものが得られ、個数基準の幾何標準偏差で表わさ
れる粒度分布は3.4以下であるために、塗布媒体中に
おいて高い充填率が得られ、また、飽和磁化が太き(か
つ分散性の優れた磁性粉を得ることができる。
これらの優れた特性は、公知のCo含有六六方系フェラ
イト磁性粉、あるいはSn含有六方品墨糸ェライト磁性
粉からは全く予想できない驚くべき効果である。
(以下余白) 〔実施例j 以下に実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
〈物性等の測定方法〉 実施例および比較例における各種物性の測定方法は、以
下のとおりである。
磁  の 磁 および VSM (振動磁気測定装置)を用い、最大印加磁場1
0 [KOel、測定温度28℃で測定した。
゛′ン亡 ′および 透過型電子顕微鏡で得られた磁性粉の写真がら400個
の粒子の最大直径、および最大直径と最大厚みの比を測
定し、算術平均により算出した。
亡庁   Od 上記粒子径の測定値を対数正規分布を用いて整理し求め
た。
シートの   および 試料磁性粉100重量部を、磁気テープバインダー(M
R−i10日本ゼオン■製)IOJJ量部およびメチル
エチルケトン、トルエン、シクロヘキサノンからなる混
合溶媒とよく混合して磁気塗料とし、これをドクターブ
レードにてポリエステルフィルムに塗布し、乾燥後、磁
気シートとした後、VSM (振動磁気測定装置)を用
い、最大印加磁場5 [KOelで、磁気シートの面内
方向の保磁力の測定を行なった。また、光沢度は。
村上色彩研究所製グロスメータを用いて、入射角60′
で測定した。
吐1■立皿滅ぶ 原料調製時の各元素の原子比を用いた。なお、磁ff粉
成分中の酸素の表示については、簡略化のため省略した
[実施例1] BaCj2g ・28z 0 0 、3モル、5ncp
s−2H,00,15モル、FeC156H102,7
25モル、およびN i C(l t61−1gOO,
125モルを2.5ρの純水に溶解し、これをA液とし
た。
NaOH10,0モル、NamCO5 2,5モルおよびNa−S i O=  、98t 0
0.2モルを2.5ρの純水に溶解し、これをB液とし
た。
A液、B液とも30℃に保ちなから両液を混合し、30
℃で12時間撹拌した。こうして得られた共沈物を含む
混合液にIN塩酸5500rr+j2および純水60I
2を加え、30℃で10時間撹拌した0次に、混合液を
濾別し、そのまま水分を蒸発乾固せしめ、890℃で2
時間電気炉で焼成した。得られた焼成物を純水を用いて
可溶物がなくなるまで洗浄した後、濾過、乾燥し、フェ
ライト磁性粉を得た。
得られたフェライト磁性粉の諸特性は、第2表に示した
とおりである。
[実施例2〜12] M’酸成分M22次および組成比を変λた以外は、実施
例1と全く同様の方法で第2表に示すフェライト磁性粉
を製造した。
なお1M′成分の原料は塩化物を使用し、M22次の原
料化合物はMOおよびWはアンモニウム塩を使用し、そ
の他の成分の原料は塩化物を使用した。
第2表から明らかなように、本発明の磁性粉は、適度の
保磁力を有するとともに、磁気シートとしたときの保磁
力の変動比が小さく、また、平均粒径が0.08μm以
下、板状比8以下、粒度分布3.4以下、分散性の指標
の光沢度で90%以上など、いずれの点でも優れた特性
を示す。
(以下余白) [比較例1〜2] 塩化ニッケルおよびメタケイ駿ナトリウムの代わりに塩
化コバルトを用いた以外は実施例1と全く同様の方法に
よって磁性粉を製造した。得られた磁性粉の組成および
物性値を第3表に示す。
[比較例3〜8] 特開昭61−295236号公報、特開昭63−193
504号公報、特開昭63−193506号公報、特開
昭63−193507号公報および特開昭63−310
729号公報記載の各実施例と同様の成分組成とした以
外は、実施例1と全く同様の方法によって磁性粉を製造
した。得られた磁性粉の組成および物性値を第3表に示
す。
第3表から、これら比較例の磁性粉は磁気シートにした
ときに保磁力が大きく変動していること、および高密度
磁気記録媒体用としての性能が不充分であることがわか
る。
これらの比較例はStを含まないものであり、Siの添
加による本発明の効果が大であることが分かる。
[比較例9〜10] 特開平!−282129号公報および特開平−2821
30号公報記載の各実施例と同様の成分組成とした以外
は、実施例1と全く同様の方法によって磁性粉を製造し
た後、これらの公開公報記載の方法でSLを被着した。
得られた磁性粉の組成および物性値を第4表に示す。
第4表から、これらの比較例9〜10の磁性粉は、磁気
シートにしたときに、保磁力が大きく変動しており、分
散性の指標の光沢度も小さ(、原子価としての性能が不
十分であることが分かる。
また、前記各実施例との対比から、本発明の磁性粉は、
Si、Snおよび前記−膜組成式のM2成分が同時に含
まれていることによって初めて著効を示すものであり、
Stのみを含むバリウムフェライト磁性粉では、本発明
のような顕著な効果を示さないことが分かる。
[参考例1〜3コ 実施例1〜3で得たバリウムフェライト磁性粉をアルカ
リ溶液で洗浄し、Siを溶かし出した。
その後、該洗浄液中に溶は出したSi量を測定した。
その結果を第5表に示す。
第5表から、溶は出したSi量は、洗浄しきれなかった
Si量を考慮しても、出発原料として添加したSi量の
1重量%以下、せいぜい0.01〜1重量%の範囲に過
ぎないことが分かる。
この測定結果から、本発明の六方晶系バリウムフェライ
ト磁性粉は、結晶内部にSiを包含しているものである
ことが推定される。
(以下余白)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般組成式 (Fe)_a(Sn)_b(Si)_c(M^1)_d
    (M^2)_e(O)_fで表される磁気記録用磁性粉
    。 (ただし、M^1はBa、Sr、PbおよびCaから選
    択される少なくとも1種の金属元素を表わし、M^2は
    Cu、Mn、Mg、Mo、Ni、W、Sb、Nbおよび
    Znから選択される少なくとも1種の元素を表わす。ま
    た、a、b、c、d、eおよびfは、それぞれFe、S
    n、Si、M^1、M^2およびOの原子数を表わし、
    a=8.0〜18.0、b=0.01〜6.0、c=0
    .01〜8.0、d=0.3〜6.0、およびe=0.
    01〜6.0の値をとり、fは他の元素の原子価を満足
    する酸素の原子数である。)
  2. (2)請求項1記載の磁気記録用磁性粉を用いた磁気記
    録媒体。
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WO2016117648A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 パウダーテック株式会社 六角板状フェライト粉及びその製造方法、並びに該フェライト粉を用いた樹脂組成物及び成型体
JPWO2016117648A1 (ja) * 2015-01-22 2017-04-27 パウダーテック株式会社 六角板状フェライト粉及びその製造方法、並びに該フェライト粉を用いた樹脂組成物及び成型体

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