JPH03284671A - グルコシルトランスフェラーゼ阻害活性の増強方法 - Google Patents

グルコシルトランスフェラーゼ阻害活性の増強方法

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JPH03284671A
JPH03284671A JP2080787A JP8078790A JPH03284671A JP H03284671 A JPH03284671 A JP H03284671A JP 2080787 A JP2080787 A JP 2080787A JP 8078790 A JP8078790 A JP 8078790A JP H03284671 A JPH03284671 A JP H03284671A
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glucosyltransferase
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catechins
catechin
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光一 中原
Hiroyuki Ono
裕之 小野
Kyoichi Ogura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカテキン類のグルコシルトランスフェラーゼ阻
害活性を増強する方法及びこの方法によりグルコシルト
ランスフェラーゼ阻害活性が増強されたカテキン類を有
効成分として含有する抗う蝕剤に関する。
[従来の技術] う蝕の原因については過去、種々の仮説が提唱されたが
、現在ではミラー(Miller )の化学細菌説に基
づく細菌感染症の一種であると認められている。
この説に基づくう蝕の発生機構は以下のごとくである。
即ち、口腔連鎖球菌、特にストレプトコッカス・ミュー
タンス(5trepto−coccus mutans
)が産生ずるグルコシルトランスフェラーセ゛という酵
素が、まず、口中のしよ糖を基質として、粘着性、不溶
生の多糖(グルカン)を生成する。ストレプトコッカス
・ミュータンス(以下、「S、ミュータンス」と略称す
る)の菌体は、生成したグルカンによって、歯表面に付
着して画壇(歯垢)を形成する。 この歯垢中ではS、
ミュータンスを始め種々の微生物−が共生、繁殖してい
るが、これら微生物の代謝によって有りl酸が産生され
、この有機酸の作用で歯表面のpHが低下し、エナメル
質表面に脱灰が生じて、う蝕が発生し、進行する。
また、歯垢形成は、う蝕のほかに、歯周病や口臭の原因
ともなると考えられている。
[発明が解決しようとする課題] このような知見に基づき、う蝕予防の方法として、口腔
内微生物の抗菌剤や上記グルコシルトランスフェラーゼ
の阻害剤、またグルコシルトランスフェラーゼがしよ糖
を基質として形成した多糖を分解する酵素について種々
の研究がなされている。しかしながら、未だ満足すべき
効果を有する抗う触法は見い出されていない。
特に、S、ミュータンスを中心とする口腔連鎖球菌によ
って形成される歯垢がう蝕の原因となっていることから
、S、ミュータンスのグルコシルトランスフェラーゼ活
性を抑制して歯垢形成を抑えることが、ひいてはう蝕の
発生を予防する有効な手段となりうると考えられている
が、実際に利用しうるようなグルコシルトランスフェラ
ーゼ活性阻害物質が見出されていないのが現状である。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、このような事情に鑑み、グルコシルトラ
ンスフェラーゼを効果的に阻害し、かつ、人体に対して
有害な作用を有しない物質を見いだすべく鋭意研究を行
った。
そしてその結果、微弱ながらもそれ自体グルコシルトラ
ンスフェラーゼ阻害能を有するカテキン類を加熱処理す
ることにより、グルコシルトランスフェラーゼ阻害活性
が著しく増強されること及びこの加熱処理したカテキン
類は抗う厳刑として利用しうろことを見出し、本発明を
完成させるに至った。
従って、本発明の第一の目的は、1種または2種以上の
カテキン類を加熱処理することを特徴とするカテキン類
のグルコシルトランスフェラーゼ阻害活性増強方法を提
供するものである。
また、本発明の他の目的は、グルコシルトランスフェラ
ーゼ阻害活性が増強されたカテキン類を有効成分として
含有する抗う厳刑を提供するものである。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明の、グルコシルトランスフェラーゼ阻害活性の増
強方法において原料として用いるカテキン類は、カテキ
ン、エビカテキン、エピガロカテキン、エビカテキンガ
レート、エピガロカテキンガレート等の1種または2種
以上の混合物の何れでもよく、特に、その由来、製法、
純度を限定するものではない。
カテキン類の加熱処理は、溶剤に溶解若しくは懸濁させ
たカテキン類を加熱すれば良い。
この加熱処理は、温度と時間に依存し、例えば、加熱温
度が40〜60℃である場合は、処理に数日を要し、ま
た、加熱温度が60〜80°Cである場合は処理に2〜
3日を要するが、一般には経済性の面から90〜100
℃で、30分〜6時間加熱処理することが好ましい。
溶剤は通常、水を用いるがこれに限定されるものではな
く、例えば塩類溶濠、緩衝液などを用いてもよい。
上記の加熱処理により、カテキン類のグルコシルトラン
スフェラーゼ阻害活性は著しく増強され、加熱処理物そ
のままのもの、濃縮したもの、溶剤を除去した乾燥物な
どいがなる状態のものでもグルコシルトランスフェラー
ゼ阻害剤として使用することが出来るが、保存性、有機
溶剤の安全性の点で乾@物の状態にするのが好ましい。
叙上の如くして得られたカテキン類の加熱処理物は、グ
ルコシルトランスフェラーゼ阻害活性が著しく増強され
るので、抗う厳刑として利用できる。
この抗う厳刑は、歯磨、洗口液、トローチ等の口腔用剤
の剤型の他、ジュース、ガム、飴等の食品の形態で利用
することが可能である。
カテキン類の加熱処理物を口腔用剤、食品などの剤形の
抗う厳刑に配合するに際して、その使用量は特に限定さ
れないが、味、色、香りなどの点を考慮すると、0.0
01〜0.5%の濃度範囲とすることが好ましい。
叙上の如くして得られる本発明の抗う厳刑は、例えば次
の様にして使用すること力Sできる。
すなわち、洗口剤は、適it(約20m1程度)をグラ
スに注ぎ、口に含んで約20秒程すすぎこれをはきだす
ことにより、トローチは、製剤1個(約1〜2g)を1
日2〜3回、口の中でかまずにゆっくり溶かすこと番こ
より目的とする抗う蝕効果を得ることができる。
[作用及び発明の効果] 本発明は、カテキン類を加熱処理するとグルコシルトラ
ンスフェラーゼ阻害能が著しく上昇するという新しい知
見に基づくものである。
そして、本発明のカテキン類加熱処理物を利用すること
により、グルコシルトランスフェラーゼ阻害機構による
新しいタイプの抗う厳刑を得ることができ、う蝕の予防
や治療に有利に利用することができる。
[実施例] 次に本発明におけるカテキン類の処理法、グルコシルト
ランスフェラーゼ阻害活性試験、および本発明における
カテキン類の処理物を必須成分とする抗う厳刑の製造に
関する実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。
実施例 】 カテキン類の加熱処理: カテキン、エビカテキン、エピガロカテキン、エビカテ
キンガレート、エピガロカテキンガレートをそれぞれ4
000ppmの濃度になるように水に溶解し、100°
Cで2時間加熱処理して、加熱処理物を得た。
実施例2 カテキン類の加熱処理: エビがロ力テキンガレートを4000 ppmとなるように水に溶解し、100″Cでそれぞれ
20分、40分、60分、90分、120分および18
0分加熱処理して加熱処理物を得た。
実施例3 グルコシルトランスフェラーゼ阻害活 性の検定: 実施例1で得た加熱処理物および未処理物について、そ
れらのグルコシルトランスフェラーゼ阻害活性を以下の
方法により測定した。
この結果を第1表に示す。
(測定法) 5%ショ糖、0.5%デキストラン Tl010.5%
アジ化ナトリウムを含む500 mMリン酸ナトリウム
Ii面液(pH6,0)  0.6m]5、試料液 0
.15m1、S、ミュータンスから調製した酵素液及び
全量3mlとなる量の水を加えて反応系を作成し、ガラ
ス試験管内で反応させる。この際、酵紫量は37・C1
3時間の反応で550nmの吸光度が約1.0になるよ
うに設定する。
生成した不溶性グルカンを超音波破砕し、550nmの
吸光度(A)を測定した。試料液の代わりに水を用いた
ときの吸光度をコントロール(B)として、1メ下の計
算式で阻害率(%)を求めた。
100X (B−A) 阻害率 (fi定結果) (以下余白) 第 カ  テ  キ  ン エビカテキン エピガロカテキン エビカテキンガレート エピガロカテキンガレート 1表 22         41 24         48 20         48 22         76 23         88 実施例4 グルコシルトランスフェラーゼ阻害活 性の検定: 実施例2で得た加熱処理物について、それらのグルコシ
ルトランスフェラーゼ阻害活性を実施例3と同様の方法
により測定した。
この結果を第2表に示す。
(以下余白) 第  2  表 試料加熱時間 阻 害 率 未処理 20分 40分 60分 90分 120分 180分 23% 25% 29% 30% 45% 82% 90% 実施例 5 歯  磨  剤: (組成〉 第ニリン酸カルシューム グリセリン カラギーナン ラウリル硫酸ナトリウム サッカリンナトリウム バラオキシ安息香酸ブチル 加熱処理物9 香    料 水 (重量部) 2 8 0.9 1.2 0.09 0.005 0.05 残量 量                 100市実施例
1で得られたエピガロカテキンガレートの加熱処理物。
全 実施例6 洗  口  液: (組成) ラウリル硫酸ナトリウム グリセリン ソルビトール エチルアルコール 加熱処理物9 1−メントール 香    料 サッカリンナトリウム (重量部) 0.8 5 0.05 0.05 0.04 0.1 全    量                100
重実施例1で得られたエビカテキンガレートの加熱処理
物。
実施例7 トローチ= (組成) アラビアゴム ブドウ糖 加熱処理物1 リン酸第二カリウム リン酸第−カリウム 乳    糖 香    料 (重量部) 3 0.02 0.2 0.1 7 0.1 1                100重実施例2
で得られたエビがロ力テキンガレートの180分加熱処
理物。
全 実施例8 ガ   ム : (組成) ガムベース 炭酸カルシウム (重量部)  0 ステビオサイド        0.1加熱処理物” 
         0.01乳    11i    
           76.89香    料   
                 1全    量 
               100市実施例1で得
られたエビカテキンガレートの加熱処理物。
実施例 9 ジュース= (組成) 冷凍濃縮果汁 果糖ブドウ糖液糖 クエン酸 L−アスコルビン酸 加熱処理物1 香    料 色    素 水 全    量 (重量部) 1 0.2 0.02 0.01 0.2 0.1 残  量 00 *実施例1で得られカエビガロ力テキンガレートの加熱
処理物。
実施例10 飴: (組成)          (重量部)粉末ソルビト
ール     99.745香    N      
             C12加熱処理物”   
       0.005ソルビトールシード    
  0.05全    量             
     100市実施例2で得られたエピガロカテキ
ンガレートの180分加熱処理物。
以上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1種または2種以上のカテキン類を 加熱処理することを特徴とするカテキン 類のグルコシルトランスフェラーゼ阻害 活性増強方法。
  2. (2)請求項第1項記載の方法によりグル コシルトランスフェラーゼ阻害活性が増 強されたカテキン類を有効成分として含 有する抗う蝕刻。
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