JPH0328380B2 - - Google Patents

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JPH0328380B2
JPH0328380B2 JP8036782A JP8036782A JPH0328380B2 JP H0328380 B2 JPH0328380 B2 JP H0328380B2 JP 8036782 A JP8036782 A JP 8036782A JP 8036782 A JP8036782 A JP 8036782A JP H0328380 B2 JPH0328380 B2 JP H0328380B2
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JP
Japan
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temperature
gel
quartz glass
dry gel
dry
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Expired
Application number
JP8036782A
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English (en)
Other versions
JPS58199733A (ja
Inventor
Motoyuki Toki
Sadao Kanbe
Satoru Myashita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/12Other methods of shaping glass by liquid-phase reaction processes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルコキシドを原料とするゾルーゲ
ル法によつて石英ガラスを低温で製造する方法に
おいて、気泡のない多孔性の乾燥ゲルの製造方法
に関する。
石英ガラスは、銅やほう素等の不純物濃度が
0.1ppm以下の高純度のものがつくられるようにな
つたため、ゲルマニウムやシリコンその他の半導
体の製造において、るつぼやボート、拡散炉等々
に用いられるようになり、大いにその有用性が認
められている。また、理化学用のビーカーや光学
測定用のセルとしても、石英ガラスはよく使用さ
れ、更に水酸基の少ないものや、光学的均一性の
よいものが開発されたことによつて、各種の光学
的用途に使用されるようになり、特に光通信用の
石英ガラスフアイバーは最近注目されている。こ
のように実用的、工業的に必要性の高い石英ガラ
スは一般に次の三通りの方法で製造されている。
(1) 一つは天然水晶を洗浄しこれを溶融する方
法。
(2) 高純度SiCl4またはSiH4より出発してSiO2
つくる方法。
(3) 天然珪砂を溶解する方法(泡を含んだ石英ガ
ラスになる。)等である。
これらいずれの方法でも、原料費が高価である
ことや、高温での処理が必要である等の理由によ
り、石英ガラスは高価なものになつている。
そこで、石英ガラスを安価に製造するために、
最近では石英ガラスをゾルーゲル法によりアルコ
キシドから低温で合成しようという試みが、野上
ら(窯業協会誌、87、37、1979年)や山根ら(窯
業協会誌、87、434、1979年)によつてなされて
いる。このゾルーゲル法は原料のアルコキシドの
精製が容易だということから純度の高い石英ガラ
スが得られるということと、製造コストが従来の
ものより安価であるという特徴を有している。
このゾルーゲル法の概略を次に述べる。
シリコンテトラエトキシド、水、エタノール、
塩酸を適当な比に混合し、加水分解、重合反応を
促進した後、適当な容器、シヤーレ等に加え、必
要ならば加熱しながらゲル化、収縮を行う。こう
して得られる乾燥ゲルを適当な方法で加熱処理
し、1000℃程度まで高温処理すると石英ガラスと
なる。この方法においての問題点は、乾燥ゲルが
割れないで得られにくいということと、乾燥ゲル
を熱処理する時にクラツクが入つたり割れたりす
ることがあるということである。特に、700℃〜
1000℃の間にはげしい体積収縮があり、この時に
最も割れ安く、割れない石英ガラスを得るのが困
難であつた。割れない乾燥ゲルをつくる方法は、
ゲル化の容器、ふたの仕方、ゲル化温度を適当に
選択することにより達成されるが、700℃〜1000
℃の熱処理時の、脱水反応を共なう無孔化による
体積収縮及びゲルーガラス転移によるクラツクや
割れを除く方法が望まれている。
この方法として、野上らや、山根らは20Åの小
孔と更に50〜200Å程度の比較的大きな小孔を多
量に持つ乾燥ゲルが熱処理時に割れにくいという
結論を出している。そして、この比較的大きな小
孔を多量に持つ乾燥ゲルの製造方法として、60℃
以上ぐらいの高温でゲル化収縮をする方法を提案
している。しかし、この方法では、収縮中に気泡
を多数発生し、光学的にも機械的にも均一な乾燥
ゲルを製造しがたい。
そこで、本発明の目的は、気泡を発生させない
で、比較的大きな小孔(50〜200Å程度)を多量
に有する乾燥ゲルの製造方法を提供することであ
る。
ゲル中に気泡の発生する原因は、ゲル化温度が
高すぎるということと、容器に傷等の不均一な点
が有るということである。容器に関しては不均一
にならぬよう表面を仕上げれば良い。それから、
気泡をなくすためにゲル化温度を下げるというの
は、20Å程度の小孔が多く、50〜200Å程度の比
較的多きな小孔はできにくく、熱処理時に割れ安
くなる。そこで、我々は、ゲル固化する時は比較
的低温で行ない気泡を発生させないようにし、収
縮乾燥する時は比較的高温で行ない、50〜200Å
程度の大きな細孔を有する乾燥ゲルを製造する方
法を考案した。というのは、乾燥ゲルのポーラス
度は、ゲル固化する時の条件にはほとんど影響さ
れず、主に、収縮乾燥する時の条件に左右される
ことが種々実験するうちに分かつたので、本発明
は、40℃〜60℃の間の一定温度で一定時間保持し
たのち、90℃〜120℃の間の一定温度で一定時間
保持したのち、焼結するという二段階の熱処理工
程の製造方法を考案するに致つた。
本発明の製造方法を説明する。
すなわち、従来の方法と同様に、シリコンテト
ラエトキシド、水、エタノール、塩酸を混合し、
撹拌することにより加水分解する。この加水分解
後の溶液をテフロン等のシヤーレに加え、必要な
らば小穴の開いたふたをし、比較的低温で放置す
る。この温度は、気泡の発生しない温度であり、
我々の実験によると、高々60℃程度であつた。従
つて実用的な温度範囲として、室温から60℃程度
までの温度に一定に保ちゲル固化させる。固まつ
てから、ポーラス度の高い比較的大きな小孔を有
する乾燥ゲルを製造するために、60℃〜120℃程
度の比較的高い温度まで昇温し、その温度で一定
に保ち収縮乾燥させ乾燥ゲルとする。
このようにして得られる乾燥ゲルは、50〜80Å
程度の比較的大きな細孔を有し、更に気泡の含ま
れていない、一定形状の割れていない乾燥ゲルで
ある。この乾燥ゲルは、700〜1000℃程度まで熱
処理するとガラスに転移し、この時、クラツク
や、割れたりはしないで、完全な形のままの石英
ガラスとすることができる。
以下、実施例に従い本発明の態様を説明する。
実施例 1 市販のシリコンテトラエトキシドを単蒸留で精
製した後、このシリコンテトラエトキシド41.6g
(0.2モル)に0.1規定の塩酸水溶液を36ml、エタ
ノールを4ml加え、30分間激しく撹拌し、加水分
解反応を終了させ、この溶液をテフロンシヤーレ
(100mmφ)に加え、1.5mmφの穴を10個開けたふ
たをして60℃の恒温槽に仕込んだ。24時間放置し
た後、6時間かけてゆつくりと90℃まで昇温し
た。それから3日間放置した。こうして、気泡の
入つていない、ポーラス度の高い、比較的大きな
細孔(50〜80Å)を多量に持つている乾燥ゲルが
得られた。この乾燥ゲルは、従来通りの熱処理を
することにより割れないで、50mmφの石英ガラス
が得られた。
実施例 2 実施例1と同様にシリコンテトラエトキシド、
水、塩酸、エタノールを混合し、加水分解した後
その溶液を100mmφのテフロンシヤーレに加え、
1.5mmφの穴を10個開けたふたをして50℃の恒温
槽に仕込んだ。40時間放置した後8時間かけてゆ
つくりと90℃まで昇温した。それから3日間放置
した。こうして気泡の入つていないポーラス度の
高い比較的大きな細孔(50〜80Å)を多量に持つ
ている乾燥ゲルが得られた。この乾燥ゲルは従来
通りの熱処理をすることにより割れないで50mmφ
石英ガラスを得られた。
実施例 3 実施例1と同様にシリコンテトラエトキシド、
水、塩酸、エタノールを混合し、加水分解した
後、その溶液を100mmφのテフロンシヤーレに加
え、1.5mmφの穴を10個開けたふたをして40℃の
恒温槽に仕込んだ。48時間放置した後10時間かけ
てゆつくりと90℃まで昇温した。それから3日間
放置した。こうして気泡の入つていないポーラス
度の高い比較的大きな細孔(50〜80Å)を多量に
持つている乾燥ゲルが得られた。この乾燥ゲルは
従来通りの熱処理をすることにより割れないで50
mmφ石英ガラスを得られた。
実施例 4 実施例2と同様に仕込み、始めの恒温槽の温度
を60℃にし、収縮乾燥の恒温槽の温度を100℃に
して乾燥ゲルを得、熱処理(930℃まで)して50
mmφの石英ガラスが得られた。
実施例 5 実施例3と同様にして、始めの恒温槽の温度を
40℃にして、収縮乾燥時の温度を110℃にして乾
燥ゲルを得た。同様の930℃までの熱処理をして
50mmφの石英ガラスを得た。
実施例 6 実施例5と同様にして、始め恒温槽の温度を40
℃にして、収縮乾燥温度を120℃にし乾燥ゲルを
得た。得られた乾燥ゲルを同様の熱処理をするこ
とにより50mmφの石英ガラスを得た。
以上、実施例で説明したように、本発明の40℃
〜60℃の間の一定温度で一定時間保持したのち、
90℃〜120℃の間の一定温度で一定時間保持する
という二段階の熱処理による乾燥ゲルの製造法を
行うと、ガラス化する700〜1000℃の熱処理に耐
えて、割れやクラツクの入らない完全な形の石英
ガラスとなりうる乾燥ゲルが得られる。このよう
に、本発明によつて得られる乾燥ゲル及びその焼
結体である石英ガラスは種々応用が考えられ、従
来の製法による石英ガラスより低コストでできる
ために、更に応用が広がるものと考えられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリコンアルコキシドを酸性媒体で加水分解
    し、前記加水分解溶液をゲル化、乾燥、焼結する
    シリカガラスの低温合成方法において、 前記乾燥にあたつて、40℃〜60℃の間の一定温
    度で一定時間保持したのち、90℃〜120℃の間の
    一定温度で一定時間保持することを特徴とするシ
    リカガラスの低温合成方法。
JP8036782A 1982-05-13 1982-05-13 シリカガラスの低温合成方法 Granted JPS58199733A (ja)

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JP8036782A JPS58199733A (ja) 1982-05-13 1982-05-13 シリカガラスの低温合成方法

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JP8036782A JPS58199733A (ja) 1982-05-13 1982-05-13 シリカガラスの低温合成方法

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JPS58199733A JPS58199733A (ja) 1983-11-21
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JPS6191021A (ja) * 1984-09-20 1986-05-09 Seiko Epson Corp 石英ガラスの製造方法

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JPS58199733A (ja) 1983-11-21

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