JPH03281685A - プラスチック用紫外線吸収剤 - Google Patents

プラスチック用紫外線吸収剤

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JPH03281685A
JPH03281685A JP8326890A JP8326890A JPH03281685A JP H03281685 A JPH03281685 A JP H03281685A JP 8326890 A JP8326890 A JP 8326890A JP 8326890 A JP8326890 A JP 8326890A JP H03281685 A JPH03281685 A JP H03281685A
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JP
Japan
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resin
copolymer
ultraviolet absorber
methyl methacrylate
hydroxy
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JP8326890A
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Kazuto Kashiwai
柏井 一人
Michihira Endou
通平 遠藤
Hiroyuki Taniyama
谷山 弘幸
Takayuki Yamano
孝行 山野
Shinichi Kumagai
熊谷 紳一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Original Assignee
Ipposha Oil Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、少なくとも分子内に2重粘合を有する2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン類と、メタクリル酸メチルの共
重合体を高分子型紫外線吸収剤とL7て、従来低分子紫
外線吸収剤では相溶性、耐熱性の点で問題のあった樹脂
の光安定化に応用するものである。
[従来の技術] 屋外で使用される樹脂成形物等は、日常太陽光に曝露さ
れ、屋内においては螢光灯の光に曝露される。これら太
陽光や螢光灯の光には200〜400nIIの樹脂にと
って有害な紫外線が存在するが、この紫外線はポリマー
鎖中の官能基や残存する重合触媒を励起させ、その結果
光分解反応が起こり樹脂を劣化させたり、樹脂に添加さ
れている染料が褪色したりする。
このような有害領域の光から樹脂、染料等を保護するた
めに、通常紫外線吸収剤が添加される。
紫外線吸収剤は、有害領域の光の全て、あるいはその大
部分を吸収し、そのエネルギーを無放射遷移等の無害な
エネルギーに変換して放出することにより、光分解反応
から樹脂を保護し、また染料等の褪色を防ぐ。
紫外線吸収剤は、その目的のために樹脂の成形時に揮発
、または分解したり、製品となった後に樹脂表面に滲出
して飛散したりしてはならない。
また、有機溶剤や水によって抽出されてはならない、こ
れらは、紫外線吸収剤の耐熱性、あるいは樹脂との相溶
性に大きく依存している。さらに紫外線吸収剤は、その
効果を充分発揮するためには樹脂中に拡散しなければな
らず、この点についても樹脂との相溶性が大きな問題と
なってくる。また樹脂の透明性についても相溶性が大き
く影響する。ところで従来の紫外線吸収剤としては、2
.4ジヒドロキシベンゾフエノン、2.2’ 、4.4
’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4オクトキシベンゾフエノンといった2〜ヒドロキシ
ベンゾフエノン類、2− (2’−ヒドロキシ−5′メ
チルフエニル)ベンゾトリアゾール、2− (2’ヒド
ロキシー3′−1−ブチルー5′−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’、5’−ジt−ブチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾールといった2−ヒドロキシフェニルベ
ンゾトリアゾール類が広く用いられている。
[発明が解決しようとする課題) しかしながら、これら従来の紫外線吸収剤は分子量が2
00〜400程度の低分子化合物であるため樹脂との相
溶性が悪く、また耐熱性に欠けていたため、経日的に樹
脂表面に滲出して飛散したり、有機溶剤や水に抽出され
たり、あるいは成形時に揮発や分解が起こったりし、樹
脂成形物に長期光安定性を与えることができなかった。
また成形時の分解は、その残渣が鋳型等に残って樹脂成
形物表面の汚染にも繋がっていた。特に塩化ビニル、塩
化ビニリデン等のハロゲン含有樹脂は、光安定化させる
ために他の樹脂に比べて多量の紫外線吸収剤が必要とさ
れているが、これらハロゲン含有樹脂と従来の紫外線吸
収剤との相溶性は悪かった。
また、アクリルwI銹導体−塩化ビニル樹脂等は塗料バ
インダーや汎用アクリル繊維として広く用いられている
が、特にアクリル繊維の場合湿式紡糸であるため、従来
の紫外線吸収剤は紡糸時に溶剤に抽出されるという問題
があった。さらに、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカ
ーボネートのように高温で成形される樹脂は従来の紫外
線吸収剤では相溶性不良もさることながら耐熱性に問題
があり成形時の揮発による紫外線吸収剤の初期濃度の低
下や、分解によって生成した残渣による成形品表面の汚
染という問題がある。
一方で、上記した従来の紫外線吸収剤の欠点を改善すべ
く、分子量が400〜l000程度の比較的高分子量の
紫外線吸収剤が提案されており、例えば、特公昭54−
041038号、特公昭56−005279号、特開昭
56−145967号、特公昭57−014395号、
特公昭57−036952号、特開昭60−12463
5号、ヨーロッパ特許出願番号180993号等がある
しかしながらこれらは、従来の低分子紫外線吸収剤に長
鎖アルキル基や置換芳香環を導入したり低分子紫外線吸
収剤を三量化したりしたものであり、従来のものに比べ
て相溶性、耐熱性において若干の改善が見られるものの
充分ではながった。
特に樹脂との相溶性については紫外線吸収骨格に依存し
ており、上記高分子量紫外線吸収剤ではまだ紫外線吸収
骨格の影響による相溶性の悪さから経日的な樹脂からの
滲出はまぬがれ得す、従って最近とりわけ強く要求され
ている長期的光安定性を付与することはできていない。
[課題を解決するための手段] そこで本発明者らは、鋭意研究した結果、相溶性、耐熱
性の優れた2−ヒドロキシベンゾフェノンを含有する紫
外線吸収剤を開発した。即ち本発明は、分子内に二重結
合を有する2−ヒドロキシベア /’ 7二ノン類(以
下2−ヒドロキシベンゾフェノン系モノマーと称す)と
メタクリル酸メチルとの紫外線吸収性共重合物をポリマ
ー性紫外線吸収剤として、公知の紫外線吸収剤では特に
問題のあったポリオレフィン、塩素含有樹脂、及びポリ
スチレン、ABS樹脂、ポリカーボネートへ提供するこ
とを目的とする。
本発明の2−ヒドロキシベンゾフェノン系モノマーは、
一般式〔1〕で示される化合物であり、(ここで、Rは
水素又はメチル基を示し、Xは酸素、−ocuz CH
20−1−0CH2C)+(01()CH20−を示す
)例えば次に示す化合物が挙げられる。2−ヒドロキシ
−4−メタクリルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−(2−メタクリルオキシ)エトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メ
タクリルオキシ)プロポキシベンゾフェノン等である。
本発明の紫外線吸収剤(共重合体)を構成するもう一方
の七ツマ−はメタクリル酸メチルに限られる。例えばこ
れが炭素数2以上のエステル基を有するアクリル酸誘導
体(メタクリレート類)との共重合物であるならば、光
安定化しようとする樹脂との相溶性が悪く、相分離を起
こすことによってくもりを生じる。また、アクリル酸誘
導体(メタクリレート類)のエステル基が長鎖になるほ
どそれらの重合体に柔らかさが付与されてくるのは周知
の事実であり、従ってこれら長鎖アクリル酸誘導体(メ
タクリレート類)と本発明の2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン系モノマーとの共重合体を樹脂に添加すると、その
樹脂の機械的強度を低下させる原因にもつながる。
また、アクリル酸誘導体(メタクリレート類)以外の不
飽和上ツマ−1例えばエチレン、塩化ビニル、スチレン
、α−メチルスチレン等トの共重合は、重合条件や共重
合性の点で問題がある。エチレンと前出一般式(1)で
示される2−ヒドロキシベンゾフェノン系モノマーとは
気−個の反応であり特殊な重合条件を必要とする。また
、スチレンやα−メチルスチレン等の芳香族上ツマ−と
前出一般式〔1〕で示される2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン系モノマーとは共重合性が低いので歩留まりが悪く
、従ってコスト的に問題がある。
前出一般式〔1〕で示される2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン系モノマーの単独重合体は、樹脂との相溶性におい
て極めて不利である。上述したように樹脂との相溶性は
紫外線吸収骨格に依存するので、これらの単独重合体は
相溶性に関して低分子紫外線吸収剤を添加しているのと
変わりない。
従って、2−ヒドロキシベンゾフェノン系モノマーの単
独重合体は、耐熱性、耐揮発性、耐溶剤抽出性の点では
改善されるけれども、相溶性が悪いために樹脂中で相分
離を起こし、くもりの原因となる。
以上の点を考慮して本発明者らは、本発明の2ヒドロキ
シベンゾフエノン系七ツマ−とメタクリル酸メチルとの
共重合体が耐熱性、耐滲出性、耐溶剤抽出性、種々の樹
脂との相溶性、に優れ、なおかつ添加した後の樹脂成形
物の物性に悪影響を及ぼさないことを見出した。
前出一般式〔]〕で示される2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン系モノマーとメタクリル酸メチルとは、共重合性も
良く、従ってこれらは溶液重合、懸濁重合、乳化重合等
の一般的な方法で容易に共重合でき、しかも歩留まりが
極めて良い。前出−般式〔1〕で示される2−ヒドロキ
シベンゾフェノン系モノマーは、そのメタクリル酸メチ
ルとの共重合体成分中20〜80重量%含有される。前
出−般式〔1〕で示される2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン系モノマーが80ffi量%よりも多く存在する共1
4は、2−ヒドロキシベンゾフェノン骨格C性質が強く
なり、従って樹脂との相溶性の低下1来し、くもりを生
じる。
また本発明の2−ヒドロキシベンゾフェノン刃モノマー
とメタクリル酸メチルとの共重合体は、重量平均分子量
で1000〜100000のものが特に好ましい。この
範囲より低くても高(ても相溶性の(V下を招く。本共
重合体の合成を特に好適とするCは溶液重合である。こ
の場合の重合は、通常トルエン、キシレン等の芳香族系
溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
系溶卵の単一あるいはこれらの混合溶液を用いて40〜
その溶剤の沸点温度の範囲で行なわれる。また、賃金開
始剤としては過酸化ベンゾイル等の過酸化秒、アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物C中から選ばれ、さ
らに必要に応じてラウリルメルカプタン、チオグリコー
ル酸オクチル等の連&1JlS動剤を用いて分子量を調
節する。
得られた本発明の2−ヒドロキシベンゾフヱノン系モノ
マー/メタクリル酸メチル共重合体は、0.01〜40
Mfj1%の割合で光安定化しようとする樹脂に添加さ
れる。0.01重量%以下では目標とする光安定性を得
ることはできず、また40臣愛%より多いと樹脂の物性
が異質なものとなる。
また、本発明共重合物は、メタクリル酸メチルと上記ベ
ンゾフェノン系化合物のみの共重合物である必要はなく
、物性が変わらない程度であれば他のモノマーも共重合
してもよい。例えば、数%以下なら問題ない場合が多い
本発明の2−ヒドロキシベンゾフェノン糸上ツマ−/メ
タクリル酸メチル共重合体を添加する樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニルm脂、i化ビニル−アクリレート樹脂
、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ABS樹脂がある。
これらの樹脂においては、耐熱性、耐滲出性、耐溶剤抽
出性、透明性等の点から公知の紫外線吸収剤では十分長
期的光安定性を付与できていないのが現状であった。本
発明の2−ヒドロキシベンゾフェノン糸上ツマ−/メタ
クリル酸メチル共重合体は、メタクリル酸メチル残基が
存在することによってこれら樹脂との相溶性が改善され
、これら樹脂の基本物性を損なうことなく長期的光安定
性を付与することができる。また、相溶性のみならず耐
熱性もあるため、高温成形する樹脂や比較的高温にさら
されるような所で使用される樹脂にも応用が可能である
。さらに、前述したように湿式紡糸されるようなアクリ
ル繊維への応用にも道を拓くものである。
本発明の2−ヒドロキシベンヅフエノン系モノマー/メ
タクリル酸メチル共重合体は、必要に応じ他の添加剤、
例えば、他の光安定剤、酸化防止剤、可塑剤、顔料、染
料等と共に使用することができる。
[実施例〕 以下に本発明を実施例によって説明するが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。ここでは、実施例は本
発明共重合体の種々の製造例、参考例は本発明に含まれ
ない重合体の例、比較例は従来の紫外線吸収剤を示し、
試験例は本発明の実施例の性能を調べるための実験であ
り、比較試験例は本発明以外の例の性能試験を示す。
叉蓋賀↓(2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベン
ゾフェノンとメタクリル酸メチルとの共重合〕 ジムロート、滴下ロート、温度針、窒素導入管、撹拌装
置を備えた11!セパラブルフラスコに、2−ヒドロキ
シ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン111.5g
、メタクリル酸メチル445g、ラウリルメルカプタン
0.40 g、酢酸エチル560 g加え、窒素導入管
から窒素を吹き込みなから50”Cまで昇温する。その
後少量の酢酸エチルに溶かしたアブビスイソブチロニト
リル(以下rA I BH3と略す)1.66gを20
分で滴下し、滴下終了後さらに70℃まで昇温し、窒素
雰囲気下に8時間反応を行なう。なお、撹拌速度は10
0rp−とした。反応終了後室温まで放冷し、内容物を
10倍容量のメタノール中に投じて共重合物を沈澱させ
た。この沈澱物を吸引濾過により濾取し、少量のメタノ
ールで洗浄後乾燥した。
得られた共重合体の性状を表−1に示す。
去見皿叢(2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキ
シ)エトキシベンゾフェノンとメタクリル酸メチルとの
共重合〕 2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキシ)エトキ
シベンゾフェノン167 g 、メタクリル酸メチル3
88g、 A I BNl、60g、ラウリルメルカプ
タン0.65g、酢酸エチル560gを用い、実施例1
と同様の操作を行なって共重合体を淡黄色粉末として得
た。
得られた共重合体の性状を表−1に示す。
実丘拠ユ(2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキ
シ)エトキシベンゾフェノンとメタクリル酸メチルとの
共重合(その2)〕 2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキシ)エトキ
シベンゾフェノン277 g 、メタクリル酸メチル2
77g、 A I BNl、53g、ラウリルメルカプ
タン0.65 g、酢酸エチル560gを用い、実施例
1と同様の操作を行なって共重合体を淡黄色粉末として
得た。
得られた共重合体の性状を表−1に示す。
人施輿土〔2−ヒドロキシ−4−(3−ヒト′ロキシー
2−メタクリルオキシ)プロポキシヘンシフエノンとメ
タクリル酸メチルとの共重合〕2−ヒドロキシ−4−(
3−ヒドロキシ−2メタクリルオキシ)プロポキシベン
ゾフェノン390g、メタクリル酸メチル167g、 
A I BNl、65g、ラウリルメルカプタン0.7
g、酢酸エチル560gを用い、実施例1と同様の操作
を行なって共重合体を淡黄色粉末として得た。
得られた共重合体の性状を表−1に示す。
1考輿上〔2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキ
シ)エトキシベンゾフェノンの単独重合〕2−ヒドロキ
シ−4−(2−メタクリルオキシ)エトキシベンゾフェ
ノン557g、 A I BNl、67g、ラウリルメ
ルカプタン5.0g、酢酸エチル560gを用いて実施
例1と同様の操作を行ない、2ヒドロキシ−4−(2−
メタクリルオキシ)エトキシベンゾフェノン単独重合物
を得た。
得られた重合物の性状を表1に示す。
参考何1(2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキ
シ)エトキシベンゾフェノンとメタクリル酸メチルとの
共重合(その3)〕 2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキシ)エトキ
シベンゾフェノン426 g 、メタクリル酸メチル1
30g 、 A I B No、56g、酢酸エチル5
60gを用いて実施例1と同様の操作を行ない、共重合
物を淡黄色粉末として得た。
得られた重合物の性状を表1に示す。
1考孤IC2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベン
ゾフェノンとメタクリル酸n−ブチルとの共重合〕 2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン
167g、メタクリル酸n−ブチル388g、A I 
BNl、66g、ラウリルメルカプタン0.65g、酢
酸エチル560 gを用い、実施例1と同様の操作を行
なって共重合物を薄黄色粉末として得た。
得られた重合物の性状を表1に示す。
、比救卆ロー 従来のベンゾフェノン系紫外線吸収剤でよく知られてい
る2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノンの沸
点を熱重量分析により測定した。
結果を表1に示す。
4比較港じ− 従来のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤でよく用いら
れている1−(2’−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ルベンゾトリアゾールの沸点を熱重量分析により測定し
た。結果を表1に示す。
以上のことから、本発明の2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン系モノマー/メタクリル酸メチル共重合体は、従来の
低分子紫外線吸収剤よりも耐熱性があり、また、他の不
飽和性モノマーとの共重合よりも収率が良いためコスト
パフォーマンスに優れている。
試11粍上 実施例1〜4で得られた共重合体をポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、ポリカーボネートに溶融混合し、圧縮また
は射出成形により21厚のシートを作製した。これを1
ケ月間冷暗所に放置し、その後の透明性を見た。成形条
件及び結果を表2に示す。
凡W肚上 参考例1〜3で得られた単独重合体、及び共重合体をポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネートに熔融
混合し、圧縮または射出成形により2I厚のシートを作
製した。これを1ケ月間冷暗所に放置し、その後の透明
性を見た。成形条件及び結果を表2に示す。
以上の結果から本発明の共重合体に用いられる2−ヒド
ロキシベンゾフェノン系モノマーの単独重合物、2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン系モノマーとメタクリル酸メチ
ル以外のアクリル酸誘導体との共重合物、あるいは2−
ヒドロキシベンゾフェノン系モノマー/メタクリル酸メ
チル共重合体でも分子量の高いものは、種々の樹脂との
相溶性に欠けるため透明性が損なわれ、特に透明性が重
視されるような用途向けの樹脂への応用は不向きである
試1■14 ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
、ポリカーボネート、ポリスチレン、ABS樹脂に、実
施例2で得られた共重合体を樹脂に対してそれぞれ1.
5重量%添加し、2IllIM厚のシートに成形したも
ののうちの5gをメタノールで10時間ソックスレー抽
出した。抽出後、抽出液を濃縮して残渣をHPLC分析
し、低分子量の化合物が抽出されるかどうか確認した。
結果を表3に示す。
なお、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ンの試験片の成形条件は実施例4のそれぞれの樹脂の成
形条件に準じるが、その他の樹脂については以下の通り
である。
ポリプロピレン:200″C溶融混合後、成形温度16
0℃、圧力600kg/d、金型温度60℃にて射出成
形 ポリ塩化ビニリデン:実施例4、ポリ塩化ビニルシート
の作製条件に同じ ABS樹脂:実施例4、ポリスチレンシートの作製条件
に同じ 凡MUpH壓1 ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
に2−(2’−ビトロキシ−5′−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾールを樹脂に対してそれぞれ0.5重量%
溶融混合し、2II111厚のシートに成形したものの
うちの5gを試験例2と同様にソックスレー抽出した。
結果を表3に示す。なお試験片の作製条件は、試験例1
及び試験例2のそれぞれの樹脂の試験片の作製条件に準
しる。
試1u引l 実施例2で得られた共重合体を、試験例2に従ってポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ABS樹脂に熔融混合
し、2■厚のシートに成形したものを、サンシャインウ
ェザ−メーターにてIJ露試験に供し、それぞれの外観
の変化を見た。
耐候試験条件は以下の通り。
使用機種:サンシャインウェザ−メーターWEL−5L
IN−DC(H)  Cスガ試験機■製〕光源:カーボ
ンアーク、連続照射 スプレー号イクル:】8分/120分 温度ニブラックパネル83℃ 湿度ニア0%RH なお、ポリプロピレンについてはクランクの発生、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンについては黒変化を目
視により確認し、ポリカーボネート、ポリスチレン、A
BS樹脂については測色色差針(日本重色工業■製Z−
1001DP型)で樹脂表面の色差を測定した。
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
の試験結果を表4に、ポリカーボネート、ポリスチレン
、ABS樹脂の試験結果を第1図乃至第3図にそれぞれ
示す。
凡W壓l ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
、ポリカーボネート、ポリスチレン、ABS樹脂に2−
(2’−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールをそれぞれ樹脂に対して0.5重量%添加し
、試験例1.2のそれぞれの樹脂シートの成形条件に従
って21111厚のシートに成形し、それぞれの樹脂試
験片を得た。これらを試験例3と同様に耐候試験した。
結果を、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデンについては表4に、ポリカーボネート、ポリス
チレン、ABS樹脂については第1図乃至第3図に示す
以上の結果のように、本発明の共重合物は、樹脂から滲
出、飛散することなく、また成形時の揮発もなく樹脂に
長期的な光安定性を与えることができる。
試11述t ポリ塩化ビニル100部、可塑剤(フタル酸ジオクチル
)25部、安定剤(ステアリン酸カルシウム)0,1部
からなる組成に対し、実施例2で得られた共重合体〜参
考例3で得られた共重合体をそれぞれ10重量%、20
臣量%の割合で溶融混合し、試験例1での成形条件に従
って厚さ11Il11のシートを作製した。このシート
から強度測定試験片として3号ダンベルを打ち抜き、J
IS L6723に従って引張り試験を行なった。また
、紫外線吸収剤未添加の上記組成ポリ塩化ビニルシート
から試験片を作製し、同様に引張り試験に供した。結果
を第4図に示す。
拭II引i ポリカーボネート100部に対して、実施例2で得られ
た共重合体、参考例3で得られた共重合体をそれぞれ1
1部、25部添加したものについて、JIS K−67
19に従って試験片を作製し、引張り試験を行なった。
結果を第5図に示す。
以上の結果から、2−ヒドロキシベンゾフェノン糸上ツ
マ−/メタクリル酸メチル共重合体は、光安定化しよう
とする樹脂、あるいは樹脂組成物の初期機械的強度を低
下させないことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、試験結果を示すグラフである。 表 表 3 ※1:添加量に対する抽出された低分子量紫外線吸収剤
の割合を重量%で示したもの 表 第1回 $2図 第3回 紫外線吸収剤添加量 (重量%) 紫外線吸収1IPJ添加量 (重量%)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、主としてメタクリル酸メチルと一般式〔1〕で示さ
    れるベンゾフェノン系化合物との共重合体であって、該
    ベンゾフェノン系化合物を20〜80重量%含有するこ
    とを特徴とするプラスチック用紫外線吸収剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼……〔1〕 (ここで、Rは水素又はメチル基を示し、Xは酸素、−
    OCH_2CH_2O−、−OCH_2CH(OH)C
    H_2O−を示す) 2、用いるプラスチックが、ポリエチレン、ポリプロピ
    レン等のポリオレフィン類である特許請求の範囲第1項
    記載のプラスチック用紫外線吸収剤。 3、用いるプラスチックが、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
    ル−酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−アクリル酸誘導体樹
    脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩素含有樹脂である特許請
    求の範囲第1項記載のプラスチック用紫外線吸収剤。 4、用いるプラスチックが、ポリスチレン、ABS樹脂
    、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂である特許請求の
    範囲第1項記載のプラスチック用紫外線吸収剤。
JP8326890A 1990-03-30 1990-03-30 プラスチック用紫外線吸収剤 Pending JPH03281685A (ja)

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