JPH0790184A - 耐光及び耐薬品性樹脂組成物 - Google Patents

耐光及び耐薬品性樹脂組成物

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JPH0790184A
JPH0790184A JP17537994A JP17537994A JPH0790184A JP H0790184 A JPH0790184 A JP H0790184A JP 17537994 A JP17537994 A JP 17537994A JP 17537994 A JP17537994 A JP 17537994A JP H0790184 A JPH0790184 A JP H0790184A
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JP
Japan
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group
resin
chemical
resistant
ultraviolet absorbing
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Application number
JP17537994A
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English (en)
Inventor
Atsuo Akata
充生 赤田
Emiko Daimon
恵美子 大門
Yuji Hama
裕司 濱
Takashi Kameshima
隆 亀島
Kazuhiro Kono
和浩 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高いレベルでしかも長期的に安定
した耐光及び耐薬品性を有する樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明の樹脂組成物は、合成樹脂及び重量平
均分子量1000〜45000の紫外線吸収性重合体を
含有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐光及び耐薬品性樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】高強度、高耐久性及び良好な成
形加工性を有する合成樹脂は、例えば自動車、電気・電
子、建築等の広範な産業分野において汎用されている
が、日光等の紫外線を含む光に晒されると、紫外線によ
って劣化や変色を受け、分子量低下ひいては強度低下を
起こすという欠点を有している。
【0003】合成樹脂の紫外線に対する耐久性(耐光
性)を向上させるために、紫外線吸収剤を添加すること
が通常行なわれている。このような紫外線吸収剤として
は、例えば2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール類や
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−オクチルオキシベンゾフェノン等のベンゾフェノ
ン等が知られている。しかしながら、これら従来の紫外
線吸収剤は低分子量の低沸点化合物であるため、これら
を合成樹脂に添加すると種々の不都合を生ずる。例えば
紫外線吸収剤を多量に添加すると、相分離を起こして合
成樹脂の透明性や機械的強度を低下させることになる。
そこで紫外線吸収剤の添加を極力少量に止めているが、
その場合には合成樹脂の耐光性を満足できる程度に向上
し得ない。また紫外線吸収剤は合成樹脂の成形時に揮散
又は熱分解したり、或いは成形品表面に滲み出すため、
長期に亙って安定な耐光性を合成樹脂に付与することが
不可能になる。
【0004】上記のような欠点を解消するために、上記
紫外線吸収剤にビニル基等の重合性二重結合を有する基
を付与し、このものを重合させて高分子量化し、樹脂と
の相溶性を改善したり、紫外線吸収剤の揮散、熱分解、
滲出等を防止しようとする試みがなされている(特開昭
60−38411号公報、特開昭62−181360号
公報、特開平3−281685号公報等)。しかしなが
ら、これら紫外線吸収性重合体にも、次に示すような欠
点があり、改善の余地が残されている。即ち、合成樹脂
の種類によっては相溶性が不充分であり、やはり合成樹
脂の機械的強度を低下させる。この傾向は特にポリオレ
フィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の熱可
塑性樹脂に顕著である。また長期的な耐光性の点でも未
だ満足できるものではない。
【0005】更に、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステル、熱
可塑性ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂は極めて高い
機械的強度を有し、各種成形用材料として広く用いられ
ているが、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
カーボネート、ポリエステル及び熱可塑性ポリウレタン
樹脂はアルカリ成分によって分解を受け、その機械的強
度が低下するという欠点があり、またポリアミド樹脂は
メタノール等の汎用の溶剤に溶解するという欠点があ
り、いずれも耐アルカリ性や耐溶剤性等の耐薬品性の改
善が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来か
ら開発されている紫外線吸収性重合体の中でも特定の重
量平均分子量を有するものが、広い範囲の合成樹脂との
相溶性に優れ、合成樹脂の好ましい特性を損なうことな
く優れた耐光性を付与することができ、しかも合成樹脂
の成形時に揮散や熱分解を生ずることがなく且つ成形品
表面に滲出することがないため、合成樹脂に長期に亙っ
て安定な耐光性を付与し得ることを見い出した。更に上
記特定の重量平均分子量を有する紫外線吸収性重合体
は、耐アルカリ性や耐溶剤性に乏しい合成樹脂に優れた
耐アルカリ性や耐溶剤性を付与し得ることをも見い出し
た。本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものであ
る。
【0007】即ち、本発明は、合成樹脂及び重量平均分
子量1000〜45000の紫外線吸収性重合体を含有
する耐光及び耐薬品性樹脂組成物に係る。
【0008】本発明において、合成樹脂としては、特に
限定がなく従来公知のものを広く使用することができる
が、紫外線吸収性重合体の添加し易さ等を考慮すると、
熱可塑性樹脂がより好適に使用できる。熱可塑性樹脂と
しては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ア
クリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリエステ
ル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(AB
S)樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、塩化ビニル−塩
化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニ
トリル−スチレン(AS)樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリ
フェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶プラスチック
等を挙げることができる。この中でも、例えばポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリオレフィン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル
樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂、熱可塑
性ポリウレタン樹脂等を好ましく使用できる。更にこれ
らの中でもポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
カーボネート、ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン樹
脂等の耐アルカリ性に乏しい熱可塑性樹脂やポリアミド
等の耐溶剤性に乏しい熱可塑性樹脂を特に好ましく使用
できる。本発明ではこれら合成樹脂を1種単独で使用し
てもよいし、2種以上混合して使用してもよい。
【0009】本発明において、紫外線吸収性重合体とし
ては、通常重量平均分子量が1000〜45000程
度、好ましくは1000〜20000程度のものを使用
するのがよい。重量平均分子量が1000未満であると
成形品表面への滲出が起こる傾向となり、逆に重量平均
分子量が45000を越えると樹脂との相溶性が不充分
になる虞れが生ずるので、いずれも好ましくない。
【0010】紫外線吸収性重合体としては、重量平均分
子量が上記の範囲内にある限り特に制限がなく従来公知
のものを広く使用することができるが、具体的には下記
一般式(1)〜(4)で表わされる紫外線吸収性化合物
(以下「紫外線吸収性モノマー」という)の単独重合
体、前記紫外線吸収性モノマーを2種以上重合させた重
合体(以下「同族重合体」という)及び前記紫外線吸収
性モノマーとこれと共重合可能なモノマーとの共重合体
を例示できる。
【0011】一般式
【0012】
【化5】
【0013】〔式中、R1 、R2 及びR3 は、そのうち
の少なくとも1つが基
【0014】
【化6】
【0015】(式中R4 は炭素数1〜10の直鎖又は分
枝鎖状アルキレン基を示す。R5 は水素原子又は炭素数
1〜4の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を示す。mは0又
は1を示す。)を示し、他は同一又は異なって炭素数1
〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、シア
ノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、カルボキシル基又
はアルコキシカルボニル基を示す。〕で表わされるベン
ゾトリアゾール類。
【0016】一般式
【0017】
【化7】
【0018】〔式中、R1 、R2 及びR3 は前記に同
じ。〕で表わされるベンゾフェノン類。
【0019】一般式
【0020】
【化8】
【0021】〔式中、R1 、R2 及びR3 は前記に同
じ。〕で表わされるサリチル酸エステル類。
【0022】一般式
【0023】
【化9】
【0024】〔式中、R1 、R2 及びR3 は前記に同
じ。〕で表わされるシアノアクリレート類。
【0025】上記〔化6〕で示される基としては、基
【0026】
【化10】
【0027】〔式中R4'は炭素数1〜4の直鎖又は分枝
鎖状アルキレン基を示す。R5'は水素原子又はメチル基
を示す。〕で表わされる基を好ましく例示できる。紫外
線吸収剤への上記〔化6〕や〔化10〕で表わされる重
合性二重結合含有基の導入は、例えば特開昭60−38
411号公報、特開昭62−181360号公報、特開
平3−281685号公報等に記載の方法に従って行な
うことができる。
【0028】上記一般式(1)〜(4)で示される各種
紫外線吸収性モノマーの中でも、特に一般式(1)で表
わされるベンゾトリアゾール類が好適である。一般式
(1)で表わされるベンゾトリアゾール類の中でも、一
般式
【0029】
【化11】
【0030】〔式中、R1'は水素原子又は低級アルキル
基を示す。R2'は基
【0031】
【化12】
【0032】(式中R4'及びR5'は前記に同じ。)を示
す。〕で表わされるベンゾトリアゾール類が特に好適で
ある。
【0033】上記紫外線吸収性モノマーと共重合可能な
モノマーとしては、例えばメタクリル酸、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸ノニル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等のメ
タクリル酸及びそのアルキルエステル、アクリル酸、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ノニル等のアクリル酸及びそのアルキルエステル、メ
チルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビ
ニルエーテル等のアルキルビニルエーテル、ギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、アクリル酸ビニル、酪酸ビニル、カプ
ロン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のアルキルビニル
エステル、アクリロニトリル、塩化ビニル、スチレン等
を挙げることができる。これらは1種単独で又は2種以
上混合して使用される。
【0034】上記紫外線吸収性モノマーとこれと共重合
可能なモノマーとの使用割合としては、特に制限されず
広い範囲内から適宜選択することができるが、得られる
紫外線吸収性共重合体と合成樹脂との相溶性、合成樹脂
の透明性や機械的強度に対する影響等を考慮すると、通
常得られる上記共重合体中に紫外線吸収性モノマーが1
0〜70重量%程度、好ましくは20〜50重量%程度
含有されるように両者を配合するのがよい。
【0035】本発明の紫外線吸収性重合体は、紫外線吸
収性モノマーの1種又は2種以上を単独重合させるか、
該モノマーと上記共重合可能なモノマーとを共重合させ
ることにより製造される。重合方法としては、従来公知
の方法を広く採用することができ、例えば溶液重合法、
懸濁重合法、乳化重合法等を挙げることができる。
【0036】溶液重合法を採用する場合、例えば適当な
溶媒中にて重合開始剤の存在下に前記モノマーの少なく
とも1種以上を重合させればよい。ここで溶媒として
は、従来公知のものを広く使用でき、例えば酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、シクロヘキ
サン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類等を挙げることができる。これら
溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用すること
ができる。また重合開始剤としても従来公知のものを広
く使用でき、例えばベンゾイルパーオキシド等の過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物等を
挙げることができ、これら重合開始剤も1種単独で又は
2種以上混合して使用され得る。重合開始剤の使用量は
特に限定されるものではないが、通常モノマー使用量の
0.1〜5モル%程度とするのがよい。
【0037】上記特定の重量平均分子量の重合体は、公
知の分子量調節法に従って得ることができる。斯かる分
子量調節法としては、例えば四塩化炭素、ラウリルメル
カプタン、チオグリコール酸オクチル等の連鎖移動剤を
添加する方法等を挙げることができる。この重合反応
は、通常室温〜130℃程度、好ましくは50〜100
℃程度の温度下で行なわれ、通常2〜120時間程度、
好ましくは3〜48時間程度で終了する。
【0038】本発明組成物中に配合される上記合成樹脂
及び紫外線吸収性重合体の配合割合としては、特に制限
がなく広い範囲内から適宜選択できるが、通常前者:後
者を重量比で80〜99.995:20〜0.005、
好ましくは90〜99.9:10〜0.1となるように
配合するのがよい。
【0039】本発明組成物には、更に必要に応じて酸化
防止剤、光安定剤、加工安定剤、老化防止剤、相溶化剤
等の公知の添加剤の少なくとも1種を配合することがで
きる。酸化防止剤としては、例えば1,6−ヘキサンジ
オール−ビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホ
ネート−ジエチルエステル等のヒンダードフェノール系
酸化防止剤、ジラウリル 3,3′−ジチオジプロピオ
ネート等の有機イオウ系酸化防止剤、トリアルキルフェ
ニルホスフェート等のリン系酸化防止剤等を挙げること
ができる。光安定剤としては、例えばビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等
のヒンダードアミン系光安定剤、ジブチルジチオカルバ
ミン酸ニッケル等のニッケル塩系光安定剤等を挙げるこ
とができる。加工安定剤としては、例えばトリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート等の
リン系加工安定剤等を挙げることができる。老化防止剤
としては、例えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキセン、N,N′−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミン等を挙げることができる。また相溶化剤
としては、例えばスチレン−ブタジエン−スチレン・ブ
ロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチ
レン・ブロック共重合体等の熱可塑性ゴム等を挙げるこ
とができる。これら添加剤の配合量は特に制限されない
が、通常合成樹脂に対して0.01〜20重量%程度用
いるのがよい。
【0040】本発明の組成物は、合成樹脂が使用される
全ての用途に使用可能であるが、特に日光又は紫外線を
含む光に晒される可能性のある用途に特に好適に使用で
きる。その具体例としては、例えばガラス代替品とその
表面コーティング材、住居、施設、輸送機器等の窓ガラ
ス、採光ガラス及び光源保護ガラス用のコーティング
材、住居、施設、輸送機器等の内外装材及び内外装用塗
料、蛍光灯、水銀灯等の紫外線を発する光源用部材、精
密機械、電子電気機器用部材、各種ディスプレーから発
生する電磁波等の遮断用材、食品、化学品、薬品等の容
器又は包装材、農工業用シート又はフィルム材、印刷
物、染色物、染顔料等の退色防止剤、日焼け止めクリー
ム、シャンプー、リンス、整髪料等の化粧品、スポーツ
ウェア、ストッキング、帽子等の衣料用繊維製品及び繊
維、カーテン、絨毯、壁紙等の家庭用内装品、プラスチ
ックレンズ、コンタクトレンズ、義眼等の医療用器具、
光学フィルター、プリズム、鏡、写真材料等の光学用
品、テープ、インク等の文房具、標示板、標示器等とそ
の表面コーティング材等を挙げることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、高いレベルでしかも長
期的に安定した耐光及び耐薬品性を有する樹脂組成物を
提供することができる。
【0042】
【実施例】以下に合成例(紫外線吸収性重合体の製造
例)、実施例及び比較例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。
【0043】合成例1 冷却管、窒素導入管、温度計及び攪拌器を備えたガラス
製フラスコに、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾー
ル20g、メタクリル酸メチル80g、テトラヒドロフ
ラン119ml及びアゾビスイソブチロニトリル0.7
2gを加え、均一溶液とした。この溶液を、窒素ガス導
入下に、70℃に加熱して3時間重合した。得られた反
応液を大過剰量のメタノールに投入し、析出した沈殿を
濾取し、40℃で15時間真空乾燥し、微黄色粉状重合
体74gを得た。このものは、標準ポリスチレンを基準
とするGPC分析により、重量平均分子量4.2×10
4 のものと確認した。またNMRスペクトル及び極大吸
収波長における吸光度から、該重合体が上記モノマー化
合物の重合体であることが確認された。また該重合体に
は、上記ベンゾトリアゾール系モノマーが23重量%含
まれていた。
【0044】合成例2 2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタクリロイルオキ
シエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール40g、メタ
クリル酸メチル60g、テトラヒドロフラン100ml
及びアゾビスイソブチロニトリル0.60gを使用する
以外は上記合成例1と同様に操作し、淡黄色粉状重合体
61gを得た。このものは、重量平均分子量0.5×1
4 であり、上記ベンゾトリアゾール系モノマーが46
重量%含まれていた。
【0045】合成例3 2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタクリロイルオキ
シエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール25.8g、
スチレン74g、テトラヒドロフラン100ml及びア
ゾビスイソブチロニトリル0.66gを使用する以外は
上記合成例1と同様に操作し、淡黄色粉状重合体45g
を得た。このものは、重量平均分子量0.5×104
あり、上記ベンゾトリアゾール系モノマーが54重量%
含まれていた。
【0046】合成例4 2−〔2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−
5′−(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕ベ
ンゾトリアゾール15.1g、スチレン84.9g、テ
トラヒドロフラン110ml及びアゾビスイソブチロニ
トリル0.66gを使用する以外は上記合成例1と同様
に操作し、微黄色粉状重合体49gを得た。このもの
は、重量平均分子量1.5×104 であり、上記ベンゾ
トリアゾール系モノマーが20重量%含まれていた。
【0047】合成例5 2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシ)エ
トキシベンゾフェノン26.2g、メタクリル酸メチル
87.8g、ラウリルメルカプタン0.1g、酢酸エチ
ル120ml及びアゾビスイソブチロニトリル0.75
gを使用し、且つ重合時間を10時間とする以外は上記
合成例1と同様に操作し、微黄色粉状重合体88gを得
た。このものは、重量平均分子量2.4×104 であ
り、上記ベンゾフェノン系モノマーが22重量%含まれ
ていた。
【0048】合成例6 メタクリル酸メチルの代りにスチレン87.8gを使用
する以外は上記合成例5と同様に操作し、微黄色粉状重
合体81gを得た。このものは、重量平均分子量0.9
×104 であり、上記ベンゾフェノン系モノマーが22
重量%含まれていた。
【0049】合成例7 2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシメチル安息
香酸フェニル20g、テトラヒドロフラン120ml及
びアゾビスイソブチロニトリル0.72gを使用する以
外は上記合成例1と同様に操作し、微黄色粉状重合体7
8gを得た。このものは、重量平均分子量1.1×10
4 であり、上記ヒドロキシ安息香酸フェニル系モノマー
が25重量%含まれていた。
【0050】合成例8 2−シアノ−3−フェニル−3−(4−メタクリロイル
オキシフェニル)プロペニル酸メチル20g、テトラヒ
ドロフラン120ml及びアゾビスイソブチロニトリル
0.72gを使用する以外は上記合成例1と同様に操作
し、微黄色粉状重合体63gを得た。このものは、重量
平均分子量1.8×104 であり、上記フェニルプロペ
ニル酸メチル系モノマーが24重量%含まれていた。
【0051】合成例9 冷却管、窒素導入管、温度計及び攪拌器を供えたガラス
製フラスコに、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾー
ル4.9g、スチレン17.2g、メチルエチルケトン
800ml及びアゾビスイソブチロニトリル6.6gを
加え、均一溶液とした。この溶液を、窒素ガス導入下
に、80℃に加熱して7時間重合した。得られた反応液
を20%含水メタノール0.8リットルに投入し、析出
した沈殿を濾取し、減圧乾燥して、微黄色粉状重合体
2.8gを得た。このものは、重量平均分子量1.7×
103であり、上記ベンゾトリアゾール系モノマーが3
1重量%含まれていた。
【0052】比較合成例1 冷却管、窒素導入管、温度計及び攪拌器を備えたガラス
製フラスコに、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾー
ル3.23g、スチレン9.36g、メチルエチルケト
ン1000ml及びアゾビスイソブチロニトリル49.
2gを加え、均一溶液とした。この溶液を、窒素ガス導
入下に、80℃に加熱して14時間重合した。得られた
反応液を減圧下に濃縮した後、真空ポンプによる減圧下
に浴温120℃の油浴上で加熱して不純物を除去し、黄
色油状の重合体14.8gを得た。このものは、標準ポ
リスチレンを基準とするGPC分析により、重量平均分
子量5.7×102 であり、ピークは2.1×102
ら9.5×102 の間の広がりを有していた。またNM
Rスペクトル及び極大吸収波長における吸光度から、該
重合体が上記モノマー化合物の重合体であることが確認
された。該重合体の上記ベンゾトリアゾール系モノマー
含量は17重量%であった。
【0053】比較合成例2 冷却管、窒素導入管、温度計及び攪拌器を備えたガラス
製フラスコに、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾー
ル12.5g、スチレン75g、テトラヒドロフラン1
000ml及びアゾビスイソブチロニトリル0.15g
を使用する以外は上記合成例1と同様に操作し、微黄色
粉状重合体78.4gを得た。このものは、重量平均分
子量6.4×104 であり、上記ベンゾトリアゾール系
モノマーが27重量%含まれていた。
【0054】実施例1及び比較例1 ポリプロピレン100重量部に対し、上記合成例で得た
紫外線吸収性重合体又は従来の紫外線吸収剤を下記表1
に示す割合で混合し、射出成形してJIS2号ダンベル
を得た。
【0055】
【表1】
【0056】得られたダンベルをサンシャインウェザー
メーターによる暴露試験に供し、所定時間暴露後引張り
強度試験を行ない、それぞれの引張り破壊伸び率を調べ
た。試験条件を以下に示す。
【0057】暴露試験; 使用機種:デューサイクルサンシャインウェザーメータ
ーWEL−SUN−DC、スガ試験機(株)製 光源:カーボンアーク 降雨サイクル:120分毎に18分間降雨 温度:ブラックパネル80℃ 引張り強度試験; 使用機種:島津オートグラフDSC、(株)島津製作所
製 条件:200kg/FS、クロスヘッドスピード50m
m/分、GL=30mm試験結果を図1に示す。図1か
ら、本発明品が従来品に比し優れた耐光性を有している
ことが判る。
【0058】実施例2及び比較例2 ポリ塩化ビニル100重量部に対し、上記合成例で得た
紫外線吸収性重合体又は従来の紫外線吸収剤を下記表2
に示す割合で混合し、射出成形して厚さ1.6mmの平
板を得た。得られた平板を、実施例1と同様にして暴露
試験に供した。結果を表2に併せて示す。
【0059】
【表2】
【0060】実施例3及び比較例3 ポリ塩化ビニリデン100重量部に対し、上記合成例で
得た紫外線吸収性重合体又は従来の紫外線吸収剤を下記
表3に示す割合で混合し、射出成形して厚さ1.6mm
の平板を得た。得られた平板を、実施例1と同様にして
暴露試験に供した。結果を表3に併せて示す。
【0061】
【表3】
【0062】実施例4及び比較例4 ポリスチレン100重量部に対し、上記合成例で得た紫
外線吸収性重合体又は従来の紫外線吸収剤を下記表4に
示す割合で混合し、射出成形して厚さ1.6mmの平板
を得た。
【0063】
【表4】
【0064】得られた平板を、実施例1と同様にして暴
露試験に供した後、色差計(商品名:カラーコンピュー
ターSM−2、スガ試験機(株))を用いて平板表面の
色差(ΔEab*)を定量した。結果を図2に示す。図
2より、本発明品が従来品に比し優れた耐光性を有する
ことが判る。
【0065】実施例5及び比較例5 アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体10
0重量部に対し、上記合成例で得た紫外線吸収性重合体
又は従来の紫外線吸収剤を下記表5に示す割合で混合
し、射出成形して厚さ1.6mmの平板を得た。
【0066】
【表5】
【0067】得られた平板を、実施例1と同様にして暴
露試験に供した後、色差計(商品名:カラーコンピュー
ターSM−2、スガ試験機(株))を用いて平板表面の
色差(ΔEab*)を定量した。結果を図3に示す。図
3より、本発明品が従来品に比し優れた耐光性を有する
ことが判る。
【0068】実施例6及び比較例6 ポリカーボネート100重量部に対し、上記合成例で得
た紫外線吸収性重合体又は従来の紫外線吸収剤を下記表
6に示す割合で混合し、射出成形して厚さ1.6mmの
平板を得た。
【0069】
【表6】
【0070】得られた平板を、実施例1と同様にして暴
露試験に供した後、色差計(商品名:カラーコンピュー
ターSM−2、スガ試験機(株))を用いて平板表面の
色差(ΔEab*)を定量した。結果を図4に示す。図
4より、本発明品が従来品に比し優れた耐光性を有する
ことが判る。
【0071】実施例7及び比較例7〜8 上記合成例で得た紫外線吸収性重合体又は従来の紫外線
吸収剤とポリスチレンとをテトラクロルエタン中で下記
表7に示す配合量で混合し、均一溶液とした。これらの
溶液を、スピンコーターを用いて直径30mm、厚さ1
mmの石英ガラス製ディスク上に滴下し、厚さ0.9〜
1.0μmの均一薄膜を作成した。該ディスクを70℃
の温水中に入れ、該薄膜の340nmにおける吸光度を
2時間毎に測定した。
【0072】従来の紫外線吸収剤(比較例7)及び比較
合成例1の重合体(比較例8、分子量1000未満)を
用いたものは、これらの溶出により吸光度がほぼ直線的
に減少した。これに対し、合成例9の重合体(実施例
7、本発明物、分子量1700)を用いたものは溶出
(滲出し)がなく、吸光度が初期と同程度に保持されて
いた。それぞれの薄膜の340nmにおける初期吸光度
(A0 )、10時間後の吸光度(A10)及び吸光度保持
率(%、A10/A0 )を表7に併記する。
【0073】
【表7】
【0074】また、10時間後のディスクを実施例1と
同様のサンシャインウエザーメーターで暴露試験を行な
ったところ、実施例7で得たディスクは500時間経過
後も目視による変化は認められなかったのに対して、比
較例7で得たディスクは200時間で黄色化が確認され
た。従って、本発明組成物が安定な耐光性を有している
ことが判る。
【0075】比較例9 ポリカーボネート樹脂100重量部に、比較合成例2の
紫外線吸収性重合体(分子量45000以上)1.0重
量部を混合し、実施例6と同様に射出成形して厚さ1.
6mmの平板を得た。
【0076】この平板は、灰白色の薄い濁りを有してい
た。一方前記したように、実施例6のものは透明であっ
た。上記比較合成例2の重合体の添加量を増加させる
と、更に灰白色の濁りは顕著になり、10重量部の添加
により白色の不均一層が生じた。このことから、上記比
較合成例2の重合体とポリカーボネート樹脂との相溶性
が不良であることが明らかである。
【0077】実施例8及び比較例10 上記合成例2で得た紫外線吸収性重合体又は従来の紫外
線吸収剤とポリメタクリル酸メチル(PMMA)とをテ
トラクロルエタン中で下記表8に示す配合量で混合し、
均一溶液とした。これらの溶液を用いて、実施例7で示
した方法と同様にして厚さ約1μmの均一薄膜を調製し
た。該ディスクを70℃の温水中に入れ、該薄膜の34
0nmにおける吸光度を2時間毎に測定した。結果を表
8に示す。
【0078】
【表8】
【0079】表8の結果から、本発明の組成物において
は、紫外線吸収性重合体が樹脂マトリックス中に完全に
保持されて溶出(滲出し)することが全くないことが判
明した。
【0080】実施例9及び比較例11〜12 合成例6で得た紫外線吸収性重合体11mgとポリカー
ボネート89mg(実施例9)、従来の紫外線吸収剤
(2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチル
フェニル)ベンゾトリアゾール)5mgとポリカーボネ
ート95mg(比較例11)又はポリカーボネート10
0mg(比較例12)をそれぞれテトラクロルエタン5
mlに均一溶解し、実施例7と同様にしてそれぞれ厚さ
約1.1μmの薄膜を調製した。得られた薄膜の340
nm及び231nmにおける吸光度(A0 )はそれぞれ
0.333及び2.51(実施例9)、0.263及び
2.46(比較例11)又は2.62(比較例12,2
31nmにおける吸光度のみ測定)であった。該薄膜を
70℃の2%水酸化ナトリウム水溶液中に入れ、該膜の
340nm又は231nmにおける吸光度(At )を2
時間毎に測定し、保持率をAt /Ao として表わした。
結果を図5に示した。
【0081】図5に示す結果から、高温のアルカリ水溶
液中において、従来の紫外線吸収剤を含むポリカーボネ
ート膜又はポリカーボネート単独膜では紫外線吸収剤の
溶出(340nmでの保持率の減少)に加えてポリカー
ボネート膜の溶解(231nmにおける保持率の減少)
が顕著であるのに対し、本発明の紫外線吸収性重合体組
成物からなる膜では紫外線吸収性能は全く低下すること
がないのに加え樹脂組成物に対して耐アルカリ性が付与
できることが判る。
【0082】実施例10及び比較例13 合成例6で得た紫外線吸収性重合体15mgとポリエチ
レンテレフタレート85mg(実施例10)又は従来の
紫外線吸収剤(2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール)5mgとポリエチレン
テレフタレート95mg(比較例13)をそれぞれ実施
例9と同様にして薄膜とした。得られた薄膜を実施例9
と同様にして70℃の2%水酸化ナトリウム水溶液中に
入れた。10時間後の紫外線吸収性能及び膜の保持率を
測定したところ、比較例13では紫外線吸収性能が85
%、膜の保持率が50%それぞれ低下したのに対し、実
施例10ではいずれもほぼ100%保持されていた。
【0083】実施例11及び比較例14 合成例6で得た紫外線吸収性重合体11mgとポリカー
ボネート89mg(実施例11)、従来の紫外線吸収剤
(5−クロロ−2−(3′−tert−ブチル−2′−
ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル)5mgとポリカーボネート95mg(比較例14)
をそれぞれ実施例9と同様にして膜厚約0.9μmの薄
膜とした。該薄膜の340nm及び231nmにおける
吸光度(A0 )はそれぞれ0.262及び2.46(実
施例11)、0.288及び2.51(比較例14)で
あった。該膜を95%メタノール中に浸して還流条件下
で加熱した。途中2時間毎に該膜の吸光度を測定した。
結果を図6に示した。
【0084】図6に示す結果から、従来の紫外線吸収剤
を含むポリカーボネート組成物は95%メタノール中に
おいて紫外線吸収性能の低下に加えてポリカーボネート
膜の溶解が起こるのに対し、本発明の紫外線吸収性重合
体組成物からなる膜は完全な安定性を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】暴露試験後の本発明品(実施例1)と従来品
(比較例1)の引張り特性を示すグラフである。
【図2】暴露試験後の本発明品(実施例4)と従来品
(比較例4)の色差(ΔEab*)を示すグラフであ
る。
【図3】暴露試験後の本発明品(実施例5)と従来品
(比較例5)の色差(ΔEab*)を示すグラフであ
る。
【図4】暴露試験後の本発明品(実施例6)と従来品
(比較例6)の色差(ΔEab*)を示すグラフであ
る。
【図5】アルカリ水溶液中での溶解試験における本発明
品(実施例9)と従来品(比較例11及び比較例12)
の紫外線吸収剤の保持率及びポリカーボネート膜の保持
率を示すグラフである。
【図6】95%メタノール中での溶解試験における本発
明品(実施例11)と従来品(比較例14)の紫外線吸
収剤の保持率及びポリカーボネート膜の保持率を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀島 隆 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島研究所内 (72)発明者 河野 和浩 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂及び重量平均分子量1000〜
    45000の紫外線吸収性重合体を含有する耐光及び耐
    薬品性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 合成樹脂がポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
    ニリデン、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリス
    チレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、
    ポリエステル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
    ン樹脂及び熱可塑性ポリウレタン樹脂からなる群より選
    ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の耐光及び
    耐薬品性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 合成樹脂がポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
    ニリデン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステ
    ル及び熱可塑性ポリウレタン樹脂からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種の耐アルカリ性及び/又は耐溶剤性に
    乏しい合成樹脂である請求項1に記載の耐光及び耐薬品
    性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収性重合体が一般式 【化1】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は、そのうちの少なくとも
    1つが基 【化2】 (式中R4 は炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖状アルキ
    レン基を示す。R5 は水素原子又は炭素数1〜4の直鎖
    又は分枝鎖状アルキル基を示す。mは0又は1を示
    す。)を示し、他は同一又は異なって炭素数1〜8のア
    ルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、シアノ基、ヒ
    ドロキシ基、ハロゲン原子、カルボキシル基又はアルコ
    キシカルボニル基を示す。〕で表わされる紫外線吸収性
    化合物の単独重合体、同族重合体及び該紫外線吸収性化
    合物と共重合可能なモノマーとの共重合体からなる群よ
    り選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の耐光
    及び耐薬品性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 紫外線吸収性重合体が一般式 【化3】 〔式中、R1'は水素原子又は低級アルキル基を示す。R
    2'は基 【化4】 (式中R4'は炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状アルキレ
    ン基を示す。R5'は水素原子又はメチル基を示す。)を
    示す。〕で表わされる紫外線吸収性化合物の単独重合
    体、同族重合体及び該紫外線吸収性化合物と共重合可能
    なモノマーとの共重合体からなる群より選ばれた少なく
    とも1種である請求項1に記載の耐光及び耐薬品性樹脂
    組成物。
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