JPH03281660A - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

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JPH03281660A
JPH03281660A JP8305790A JP8305790A JPH03281660A JP H03281660 A JPH03281660 A JP H03281660A JP 8305790 A JP8305790 A JP 8305790A JP 8305790 A JP8305790 A JP 8305790A JP H03281660 A JPH03281660 A JP H03281660A
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acid
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amino group
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に関し、
さらに詳しくは、ポリアリーレンスルフィド樹脂の有す
る優れた耐熱性を低下させることなく、機械的強度、特
に耐衝撃性を向上させた、たとえば電気・電子分野、機
械部品などに好適に利用することのてきるポリアリーレ
ンスルフィド樹脂組成物に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする課題]ポリフ
ェニレンスルフィト(ホモPP5)などのポリアリーレ
ンスルフィド樹脂(PAS)は、耐熱性、難燃性、高剛
性など優れた特性を有するエンジニアリングプラスチッ
クとして多くの分野で使用されている。
しかしながら、ポリアリーレンスルフィド樹脂は耐衝撃
性か十分てなく、一般に繊維状強化材の配合か行われて
いるか用途によっては満足てきるまてには達していない
そこでこの耐衝撃性を改善するため、エラストマーを配
合することも行なわれているか、耐衝撃性は改善されて
も、剛性等の他の機械的特性か低下し、耐熱性や難燃性
も低下してしまう。
一方、ポリアミド樹脂は、耐熱性、高剛性など優れた特
性を有する樹脂であるが、吸水性か高いという問題点か
ある。
そこで、ポリアリーレンスルフィド樹脂とポリアミド樹
脂とをポリマーアロイにすることによって、ポリアリー
レンスルフィド樹脂とポリアミド樹脂の両者の性質を改
善する試みか提案されている。
特公昭59−1422 (特開昭53−59255)号
公報には、ポリフェニレンスルフィト樹脂60〜97重
量%とポリアミド40〜3重量%との単純ブレンドによ
る樹脂組成物が開示されている。
特開昭63−69832号公報には、ポリフェニレンス
ルフィト10〜90重量%と、ポリアミド樹脂90〜I
O重量%と、3腸■以上の補強S酸とからなるm#I強
化熱可塑性樹脂複合材料か開示されている。
特開昭61−126170号公報には、50〜5重量%
ボッアリーレンスルフィトと95〜50重量%のナイロ
ン46とからなるポリアミド樹脂組成物が開示されてい
る。
しかしながら、これらの単純ブレンドによる樹脂組成物
は相溶性か不十分であるのて、機械的強度の低下が大き
く、衝撃強度の改良効果も少ないという問題点がある。
また、特開平1−174562号公報には脱イオン処理
されたポリフェニレンスルフィト1〜99重量%とポリ
アミド樹脂1〜99重量%とからなるポリフェニレンス
ルフィド樹脂組成物が開示されている。
特開昭59−155462号公報には、ポリフェニレン
スルフィドとポリアミドとエポキシ樹脂とを配合した樹
脂組成物が開示されている。
特開昭63−146939号公報には、ポリフェニレン
スルフィド樹脂とポリアミド樹脂とエポキシ樹脂とから
なるポリフェニレンスルフィト樹脂組成物か開示されて
いる。
しかしなから、これらの樹脂組成物は、相溶性向上のた
めに脱イオン処理したり、エポキシ樹脂を添加すること
により、物性かかなり改善されているか、ポリアミド樹
脂とポリフェニレンスルフィト樹脂との反応性かないた
め、安定性の点て必ずしも十分てない。
また、特開昭61−207462号公報には、アミノ基
やアミド基を含有するポリフェニレンスルフィトに熱可
塑性エラストマー、さらに必要に応して無機充填剤を配
合した樹脂組成物か開示されている。
しかしながら、エラストマーを用いているのて耐熱性か
低下するという問題点かある。
本発明は前記の事情に基いてなされたちのである。
すなわち、本発明の目的は、反応性ポリアリーレンスル
フィドと多官能化合物との使用により、ポリアミド樹脂
とポリアリーレンスルフィド樹脂とを反応させてアロイ
化し、機械的特性、特に衝撃強度や曲げ強度を向上させ
、しかも耐熱性および耐吸水性を改良した新規のポリア
リーレンスルフィド樹脂組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するための、請求項1の発明は、アミノ
基および/またはアミド基を含有するポリアリーレンス
ルフィドと、ポリアミド樹脂と、酸、酸無水物、および
酸ハライドよりなる群から選ばれると共に、一分子内に
、前記アミノ基またはアミド基と反応可能な二以上の官
能基を有する化合物とを含有することを特徴とするポリ
アリーレンスルフィド樹脂組成物であり、請求項2に記
載の発明は、前記ポリアリーレンスルフィドと前記ポリ
アミド樹脂との合計重量に対して1〜99重量%の配合
量の、前記アミノ基および/またはアミド基を含有する
ポリアリーレンスルフィドと前記合計重量に対して99
〜1重量%の配合量の前記ポリアミド樹脂との合計10
0重量部と、前記酸、酸無水物、および酸ハライドより
なる群からから選ばれると共に、一分子内に、前記アミ
ノ基またはアミド基と反応可能な二以上の官能基を有す
る化合物0.01〜5重量部とを含有することを特徴と
する請求項lに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組
成物てあり、 請求項3に記載の発明は、アミノ基および/またはアミ
ド基を含有するポリアリーレンスルフィドと、ポリアミ
ド樹脂と、酸、酸無水物、および酸ハライドよりなる群
から選ばれると共に、一分子内に、前記アミノ基または
アミド基と反応可能な二以上の官能基を有する化合物と
、充填剤とを含有することを特徴とするポリアリーレン
スルフィド樹脂組成物てあり、 前記請求項4に記載の発明は、前記ポリアリーレンスル
フィドと前記ポリアミド樹脂との合計重量に対して1〜
99重量%の配合量の、前記アミノ基および/またはア
ミド基を含有するポリアリーレンスルフィドと前記合計
重量に対して99〜1重量%の配合量の前記ポリアミド
樹脂との合計100重量部と、前記酸、酸無水物、およ
び酸ハライドよりなる群からから選ばれると共に、一分
子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能な二以
上の官能基を有する化合物0.01〜5重量部と、前記
充填剤5〜400重量部とを含有することを特徴とする
請求項3に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
である。
以下、本発明の詳細な説明する。
一ポリアリーレンスルフィドー 本発明において重要な点は、ポリアリーレンスルフィド
かアミノ基および/またはアミド基を含有するポリアリ
ーレンスルフィドであることである。
また、本発明で用いるポリアリーレンスルフィドは、未
架橋または一部架橋したポリアリーレンスルフィドおよ
びその混合物であっても良いし、直鎖状または分岐状の
ポリアリーレンスルフィドもしくはその混合物てあって
も良い。
また、本発明で使用されるアミノ基および/またはアミ
ド基を含有するポリアリーレンスルフィドは、分岐状も
しくは直鎖条のポリアリーレンスルフィド単独重合体と
前記アミノ基および/またはアミド基を含有する分岐状
もしくは直鎖状のポリアリーレンスルフィド共重合体と
の混合物であっても良い。
前記混合物中の重合体の含有量については、アミノ基お
よび/またはアミド基を含有するポリアリーレンスルフ
ィド共重合体におけるアミノ1および/またはアミド基
含有成分の含有量(これらの基を有するユニットの含有
量)などにより決まるものであって特に限定されるもの
ではなく、たとえば、ポリアリーレンスルフィド単独重
合体の含有蓋は0〜99重量%、好ましくは20〜60
重量%てあり、前記アミノ基および/またはアミド基を
含有するポリアリーレンスルフィド共重合体の含有量は
1〜100重量%、好ましくは80〜40重量%である
。この混合物内のアミノ基および/またアミド基含有成
分の含有量(アミノ基および/またアミド基を有する千
ツマーユニットの含有量)は、通常0.】〜50モル%
である。
前記ポリアリーレンスルフィド単独重合体としては、た
とえば、直鎖状または分岐状のホモ−ポリフェニレンス
ルフィト (PPS)を挙げることができる。
前記ポリアリーレンスルフィド単独重合体としては、A
STMFIj4D 123874(315,5℃、5k
g荷重)て測定したメルトインデックスカ月0〜1,0
00g/10分で、好ましくは20〜3,000 g/
10分てあり、一般式 で示されるフェニレンスルフィド単位か80モル%以上
、好ましくは90モル%以上て含まれるものが望ましい
この量か80モル%未満では耐熱性が不十分である。
本発明で用いるポリアリーレンスルフィド中に含まれる
アミノ基および/またはアミド基は、ポリマー主鎖中に
存在しても良いし、また分岐鎖中に存在しても良い。
前記アミノ基としては、 次式 () て表わされ、アミド基としては次式(■)\ 4 で表わされる。
たたし、R1、R2、R3およびR4は水素原子、また
はアルキル基てあり、互いに同一であっても相違しても
良い。
R1−R4で表わされるアルキル基としては、たとえば
メチル基、エチル基、プロピル基、メチル基などの低級
アルキル基等か好ましい。
いずれにしても、本発明においては、通常の場合、アミ
ノ基は−NH2てあり、アミド基は−CON Hzであ
る。
ポリマー主鎖を構成するフェニレン基にこのアミノ基お
よび/またはアミド基か結合しているとき、アミノ基お
よび/またはアミド基を結合するフェニレンスルフィド
単位の含有量は、好ましくは0.1〜30モル%、より
好ましくは0.3〜10モル%である。
なお、この場合に、前記含有量は、アミノ基および/ま
たはアミド基を結合するフェニレンスルフィド単位を含
有するポリアリーレンスルフィド共重合体とポリアリー
レンスルフィド単独重合体との混合物全体中の前記フェ
ニレンスルフィト単位のモル%を意味する。
この含有量が30モル%を越えるとポリフェニレンスル
フィド樹脂自体の結晶化度か低下し、耐熱性等の物性か
低下する。また、前記含有量か0.1モル%未満である
と、本発明における二官能性化合物との反応が十分に起
こらず、物性かあまり向上しないことかある。
このXうにアミノ基および/またはアミド基を有するポ
リアリーレンスルフィド共重合体は、A S T M 
 D −1238(316,5℃、荷重5 kg)に準
拠して測定したメルトインデックスか通常10〜10.
000g/10分で、好ましくは、20〜:l、000
 g/10分てあり、用途に応して種々の分子量のポリ
アリーレンスルフィド共重合体か採用される。
アミノ基および/またはアミド基含有のポリアリーレン
スルフィドは、アミノ基および/またはアミノ基を含有
するコモノマーを共重合させる各種の方法を採用するこ
とにより、得ることができる。
前記コモノマーとして、たとえばモノクロルアニリン、
ジクロルアニリン、N−アルキルモノクロルアニリル、
N−アルキルジクロルアニリンなどの、クロル置換され
たアニソン類、クロルアセトアニリド等のクロル置換さ
れたアセトアニリド類、ジクロルベンズアミド等のクロ
ル置換されたベンズアミド類を共重合することによって
導入される。
前記コモノマーを使用する重合方法として、たとえばp
−ジクロルベンゼンと、前記アミノ基3よび/またはア
ミド基を含有するコモノマーとを、硫黄と炭酸ソーダと
の存在下に重合させる方法、p−ジクロルベンゼンとア
ミノ基および/またはアミド基を含有するコモノマーと
を極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは水硫化ナトリウ
ムと水酸化ナトリウムまたは硫化水素と水硫化ナトリウ
ムとの存在下に重合させる方法、N−メチルピロリドン
、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒やスルホラン
等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロル
ベンゼンおよび前記アミノ基および/またはアミド基を
含有するコモノマーとを反応させる方法などを挙げるこ
とかできる。
この際、重合度を調整するために、カルボン酸やスルホ
ン酸のアルカリ金属塩、塩化リチウムなどのアルカリ金
属ハロゲン化物などの重合助剤を添加したり、水硫化ア
ルカリを添加しても良い このような方法により、アミノ基および/またはアミド
基を有するポリアリーレンスルフィドは、アミノ基およ
び/またはアミド基を含有する共重合成分として、アミ
ノ基置換フェニレンスルフィド結合 [ただし、R1およびR2は前記と同様の意味を表わす
。]、アミド基置換フェニレンスルフィト結合 [ただし、R3およびR4は前記と同様の意味を表わす
。]、その外に種々のアミノ基置換アリーレンスルフィ
ド結合、アミド基ll換アリーレンスルフィド結合、ア
ミノ基置換アルキレンスルフィド結合、アミド基置換ア
ルキレンスルフィド結合等をポリマー中に有することと
なる。
なお、本発明に8けるボッアリーレンスルフィドは、ア
ミノ基および/またはアミド基を有するコモノマーに由
来する共重合成分の外に、5 (たたし R%はアルキル基、ニトロ基、フェニル基、
アルコキシ基、カルボン酸基またはカルボン酸の金属塩
基を示す)、3官能フエニルスJしなどを含有しても良
い。
さらに1本発明て用いられるポリアリーレンスルフィド
は、ポリアミド樹脂との相溶性改善などの目的で、酢酸
などの酸により処理して用いることも可能である。
−ボリアミド樹脂− 本発明のボリーレンスルフィド樹脂組成物は、ポリアミ
ド樹脂を含有する。
本発明で使用するポリアミド樹脂は、アミノ酸、ラクタ
ム、あるいはシアミンとジカルボン酸を主たる構成成分
とするポリアミドである。
構成成分の具体例を挙げるとε−カプロラクタム、エナ
ントラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、ε
−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12
−アミノドデカン酸などのアミノ酸、テトラメチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、ウンデカメチレンシ
アミン、ドデカメチレンジアミン、2,2.4−/2,
2.4−トリメチルへキサメチレンジアミン、5−メチ
ルノナメチレンシアミン、m−キシリレンジアミン、p
−キシリレンジアミン、1.3−ビスアミノメチルシク
ロヘキサン、1.4−ビスアミノメチルシクロヘキサン
、ビスーP−アミノシクロヘキシルメタン、ビスーP−
アミノシフ口ヘキシルブロバン、イソホロンジアミンな
どのジアミン、アジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸
、セバシン酸、ドデカンニ酸、1.4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、】、3−シクロヘキサンジカルボン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
、ダイマー酸などのジカルボン酸かある。
これらの構成成分は単独あるいは二種以上の混合物の形
で重合に供され、そうして得られるポリアミドホモポリ
マー、コポリマーいずれも本発明で用いることかできる
特に本発明て有用に用いられるポリアミドは。
ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリテトラメチレン
アジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジ
パミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンアジパミ
ド(ナイロン610)、ポリウンデカンアミド(ナイロ
ン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、そし
てこれらポリアミドの共重合体および混合物である。こ
れらの内で好ましいのは、ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン46の内の一種、もしくはこれらの混合物であ
る。
ここで用いられるポリアミドの重合度については特に制
限なく、1%濃硫酸溶液25℃における相対粘度が1.
5〜5,0の範囲内にあるものを任意に用いることがで
きる。
一酸、酸無水物、酸ハライド− 本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物ては、前
記アミノ基および/またはアミド基を有するポリアリ−
レアスルフィトとポリアミド樹脂以外に酸、酸無水物、
および酸ハライドから選ばれるとともに、一分子内に、
前記アミノ基またはアミド基と反応可能な二つ以上の官
能基を有する化合物(以下、単に特定化合物と称するこ
とかある。)が用いられる。
これらの特定化合物の官能基は、ポリアリーレンスルフ
ィドのアミノ基やアミド基と反応する限りにおいて特に
制限かないのであるが、代表的な官能基として、−CO
OHl−COX (たたし、Xはハロゲン原子を示す。
)、−C(=O)QC(=O) =(酸無水物基)を挙
げることかてさる。
また、前記特定化合物は前記官能基をその分子中に少な
くとも二個有することか重要である。少なくとも二個の
官能基の内その一個の官能基は、ポリアリーレンスルフ
ィド中のアミノ基および/またはアミド基と反応し、残
る一個の官能基か、濡れ性もしくは接着性の発現に大き
く寄与することになる。
前記のような官能基を有する特定化合物は次の一般式て
表わすことかてきる。
A−R’ −B この一般式においてAおよびBは−COOH5−COX
または次式 て表わされる酸無水物基を示し、AおよびBは互いに同
一てあっても相違していてもよく、R6はアルキレン基
または芳香族炭化水素基を示す。またXはハロゲン原子
を示す。
前記一般式て表わされる特定化合物の代表例として、シ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸
、ピメリン酸、スペリン斂、アゼライン酸、セバシン酸
、1,9−ノナメチレンジカルホン酸、1,10−デカ
メチレンジカルボン酸、1.1】−ウンデカメチレンジ
カルボン酸、1.12− トテカメチレンシカルボン酸
、1.13− トリデカメチレンジカルボン酸、1.1
4−テトラデカメチレンジカルボン酸、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酩等の、一般式HOOC−R’ 
−COOH(たたし、R7はアルキレン基または芳香族
炭化水素基を表わす。)て表わされるジカルボン酸、塩
化フタロイル等の、一般式XC(=O)−Ra−C(=
O) X (たたし、R8はアルキレン基または芳香族
炭化水素基を表わす。)て表わされるジカルボン酸ハロ
ゲン化物、エチレンテトラカルボン酸二無水物、フタン
テトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンカルボン酸
二無水物、ピロメリット酸無水物、3.3’、4.4’
−ベンゾフェノンテトラカルホン酸二無水物、2.2’
、3.3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
、3,3′、4.4’−ピフェニルテトラカルボン酸二
無水物、2.2’、3.3−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)ブロバンニ無水物、2,2−ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)プロパンニ無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,
4−ジカルボキシフェニル)スルホンニ無水物、1,1
−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタンニ無水
物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタンニ無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタンニ
無水物、4.4’−(P−フェニレンジオキシ)シフタ
ル酸二無水物、4.4’−(m−フェニレンジオキシ)
シフタル酸二無水物、2,3,6.7−ナフタレンテト
ラカルボン酸二無水物、1,4,5.8−ナフタレンテ
トラカルボン酸二無水物、1,2,5.6−ナフタレン
テトラカルボン酸二無水物、1,2,3.4−ベンゼン
テトラカルボン酸二無水物、3,4,9.10−ペリレ
ンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6.7−アント
ラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,7.8−フ
ェナントレンテトラカル本ン酸二無水物等の、次式 (ただし、R9はアルキレン基または二価の芳香族炭化
水素基を表わす。)等のジカルボン酸二無水物を挙ける
ことができる。
前記各種の特定の化合物の中てもジカルボン酸二無水物
か好ましく、特に無水ピロメリット酸か好ましい。
これらの特定化合物はその一種を単独て使用することも
てきるし、またその二種以上を併用することもてきる。
一充填剤一 本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物において
は、充填剤を配合することもてきる。
前記充填剤としては、無機充填剤、有機充填剤などがあ
る。
前記無機充填剤としては、たとえばガラス繊維(チョッ
プトストランド、ミルドファイバー)、炭素a維、金属
Iam、繊維状チタン酸カリウム、アスベストおよび炭
化ケイ素や窒化ケイ素等を初めとする各種のウィスカー
等の繊維状無機充填剤、グラファイト、炭カル、タルク
、マイカ、シリカ、チッ化ホウ素、硫酸バリウム、硫酸
カルシウム、カオリン、クレー、パイロフィライト、ベ
ントナイト、セリサイト、ゼオライト、フェライト、ア
タパルジャイト、ウオラストナイト、ケイ酸カルシウム
、炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンチモン、
酸化マクネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、二
硫化モリブデン、黒鉛、石膏、ガラス粉、ガラスピーズ
、石英、石英ガラス、鉄、亜鉛、銅、アルミニウム、ニ
ッケル等の金属粉などを挙げることかできる。
前記各種の無機充填剤の中ても繊維状無機充填剤が好ま
しく、特にガラス繊維が好ましい。
ガラス繊維を使用する場合、その平均繊維径としては、
通常204m以下であり、特に5〜14gmであること
が望ましく、そのアスペクト比としては通常5〜500
、特に10〜300であるのか好ましい。
なお、ガラス繊維は1表面処理をしないガラスピーズ、
あるいは表面処理剤で処理したガラス繊維のいずれても
使用することかできるか、表面処理剤て処理したガラス
繊維か好ましい。
前記表面処理剤としては、通常に使用されている表面処
理剤てよいか、アミノシラン系の表面処理剤、プロ・ツ
ク化イソシアネート系処理剤、エポキシシラン系処理剤
等か好ましい。
なお、前記各種の無機充填剤は、一種単独て使用しても
よいし、あるいは二種以上を併用してもよい。
二種以上の無機充填剤を使用する場合には、前記m錐状
無機充填剤と他の無機充填剤とを併用するのか好ましい
。このような併用をする場合、繊維状S機充填剤、好ま
しくはガラス繊維を、S機充填剤全量に対して少なくと
も5重量%、好ましくは10重量%以上を使用するのか
望ましい。
なお、ガラス繊維を併用する場合の他の無機充填剤は必
ずしも、表面処理剤で処理されていなくてもよい。
上記表面処理剤て集機充填剤を表面処理するには、この
表面処理剤またはこれを含む溶液中に無機充填剤を浸漬
するか、あるいは表面処理剤またはこれを含む溶液なs
si充填剤の表面に吹き付けるかして、表面処理剤を無
機充填剤の表面に付着させればよい。
また、前記有機充填剤としては、アラミド繊維、超高分
子量ポリエチレン粉や繊維などがある。
さらに本発明の組成物にあっては、必要により他の樹脂
を加えることもてきる。これら樹脂としては、たとえば
エチレン、ブチレン、ペンテン、ブタジェン、インブレ
ン、クロロブレン、スチレン、α−メチルスチレン、酢
酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、(メタ)
アクリロニトリルなどの単独重合体または共重合体、ポ
リウレタン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリ
サルホン、ポリアリルサルホン、ポリエーテルサルホン
、ボリアリレート、ポリフェニレンオキシド、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリイミド、シリコーン樹脂、フ
ェノキシ樹脂、フッ素樹脂、ボリアリールエーテルなど
の単独重合体、ランダム共重合体、ブロック共重合体、
グラフト共重合体、などを挙げることかてきる。また、
不飽和カルボン酸あるいは、その誘導体により変性され
たポリオレフィン系樹脂なども用いることかてきる。
これらは一種単独て使用することかてきるし、二種以上
を併用することかできる。
−各成分の配合量− 本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物は、上述
した各成分により、すなわち、前記ポリアリーレンスル
フィドと前記ポリアミド樹脂との混合物と、前記酸、酸
無水物、および酸ハライドから選ばれると共に、一分子
内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能なニブ上
の官能基を有する化合物と、必要に応じて配合される前
記充填剤とを含有する。
ポリアリーレンスルフィドとポリアミド樹脂との混合割
合は、目的とする特性によって異なるが、ポリアリーレ
ンスルフィド1〜99重量%、好ましくは5〜80重量
%に対して、ポリアミド樹脂99〜1重量%、好ましく
は95〜20重量%である。
ポリアリーレンスルフィドおよびポリアミド樹脂の添加
割合か各々1重量%未満では本発明の目的とする効果か
少ない。
酸、酸無水物、および酸ハライドから選ばれると共に、
一分子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能な
ニブ上の官能基を有する化合物の配合量は、上述したポ
リアリーレンスルフィド単独重合体とアミノ基および/
またはアミド基を含有するポリアリーレンスルフィド共
重合体との混合物から構成されるところのポリアリーレ
ンスルフィドとポリアミド樹脂の全重量100重量部に
対して、0.01〜5重量部てあり、好ましくは0.0
5〜3重量部である。
この配合量か0.01重量部未満であると、アミノ基お
よび/またはアミド基を有するポリアリーレンスルフィ
ドとこの特定化合物とを含有するポリアリーレンスルフ
ィド樹脂組成物にあってはその接着性もしくは濡れ性が
不十分になることかあり、また、アミノ基および/また
はアミド基を有するポリアリーレンスルフィドとこの特
定化合物を含有するポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物にあってはその機械的特性の向上が見られないことか
ある。また、この配合量か5重量部を超えると、配合量
の増加に見合う効果が得られないことがある。
充填剤の添加量は、上述したアミノ基および/またはア
ミド基を含有するポリアリーレンスルフィドとポリアミ
ド樹脂との混合物100重量部に対して、5〜400重
量部、好ましくは20〜300重量部である。
この充填剤の配合量か前記範囲内にあると、ポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物の耐熱性や剛性を低下させる
ことなく、その耐衝撃性、曲げ強度などの機械的特性の
向上を図ることかてき、400重量部を超えると樹脂成
分の含有量か不足して混練性、成形性が低下し、また、
充填剤の配合量がsll郡部未満あると充填剤を配合す
ることによる耐熱性や補強効果が得られないことがある
一樹脂組成物の調製− 本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の調製は
種々の公知の方法で可能である。
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を調製する際、各
配合成分の混合順序については特に制約を受けない。
本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を調製混
合するにあたり、アミノ基および/またはアミド基を含
有するポリアリ−レノスルフィドと、ポリアミド樹脂と
、酸、酸無水物、および酸ハライドから選ばれると共に
、一分子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能
なニブ上の官能基を有する化合物とを各種の手段により
混合することがてき、その混合の際にポリアリーレンス
ルフィドにおけるアミノ基および/またはアミド基と前
記特定の化合物中の官能基とか反応させることまでは要
求されない。
請求項18よび2に記載のポリアリーレンスルフィド樹
脂組成物は、それを所定の対象物と組み合わせるときに
、前記ポリアリーレンスルフィド中のアミノ基および/
またはアミド基と前記特定の化合物中の官能基とか反応
してポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の接着性もし
くは濡れ性か発揮される。また請求項3.4に記載のポ
リアリーレンスルフィド樹脂組成物にあっては、官能基
を有する前記特定の化合物とアミノ基および/またはア
ミド基を含むポリアリーレンスルフィドとポリアミドと
を先に反応せしめてから充填剤と混練する方法、各配合
成分を同時に混練する方法、官能基を有する特定の化合
物と充填剤とを先に反応させてから残りの成分を混練す
る方法によって、ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
を調製することができる。
本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を調製す
るのに採用する混合手段としては、均一な混合物が得ら
れるのてあれば特に制約かなく、各種の混合方法を用い
ることかてきる。
その具体例としては、たとえば、リボンツレンダー、タ
ンクルミキサ−、ヘンシェルミキサーオーブンロール、
ハンバリミキサー、ヘンシェルミキサー、単軸スクリュ
ー押出機、2軸スクリユ一押出機、単軸往復動スクリュ
ー混線機等により行なうことがてきる。
このようにして得られるポリアリーレンスルフィド樹脂
組成物は、たとえば射出成形、圧縮成形、押出成形等の
各種の成形法により種々の成形品に成形することかてき
るし、各種のシーラントやコーティング剤として使用す
ることもできる。
たとえば、本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物を平板、フィルム、シート等に成形しこのような板状
体と他の板状体とで合板や積層体を形成することもてき
るし、あるいは、共押出成形により多層のフィルムやシ
ートを成形することもでき墨。
また、前記各種の成形法により1本発明のポリアリーレ
ンスルフィド樹脂組成物は、繊維、バイブ、ロフト、フ
ィルム、シート、軸受等の各種の、機械分野、電気分野
、電子分野、その他の分野における成形品にすることが
てきる。
[実施例] 次に本発明を実施例と比較例とに基づいてさらに具体的
に説明する。
(実施例1) アミノ   ポリフェニレンスルフィトの攪拌機を備え
た反応槽に含水硫化ナトリウム(N a 2 S ・5
水塩)833モルとN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)5]口文を仕込み8減圧下に145℃に保ちなから
1時間かけて脱水処理をした。次いて反応系を45℃に
冷却した後、P−ジクロロベンセン833モルとジクロ
ロアニリン(DCA)41.85モル(5モル%)とを
加え、240℃で5時間かけて反応を行った。しかるの
ち反応槽を冷却して内容物を濾別し、次いてケーキを熱
水で3回洗浄したのちに170℃のNMPで1回、水で
3回の洗浄を行い、さらにアセトンで1回洗浄してから
 185°Cて乾燥し、白色で顆粒状のアミノ基含有ポ
リフェニレンスルフィド(以下、 DCA−PPSと略
称する。) 78kgを得た。
このDCA−PPSはアミノ基含有単位の含有率か5モ
ル%、対数粘度数[η1nhlか0.26、メルトイン
デックスが59g/10分てあった。
ボマフェレンスルフィド     の 次に、第1表に示す各成分の組成比(重量部)に従い、
すなわち、アミノ基および/またはアミド基を含有する
ポリアリーレンスルフィドとして上記DCA−PPSを
50重量部と、ポリアミド樹脂としてナイロン66(宇
部興産■製、UBEナイロン66)50重量部と、無水
ピロメリット酸0.5重量部とを混合し、2軸押出槻て
溶融混合してベレットを製造した。
続いて、このベレ・ントをシリンダー温度320℃、金
型温度135℃の条件て射出成形して試験片を製造し、
この試験片のアイゾツト衝撃強度と曲げ強度と熱歪温度
(HDT)と吸水率とを測定した。
アイゾツト衝撃強度: ASTM D 256に準拠曲
げ強度: ASTM D 790に準拠1/81nch
、スパン50墓− 速度2,0■1/分 熱歪温度(l(DT)・ASTM D 648に準拠1
8.5Kg/c鵬2 吸水率: ASTM D 0570に準拠結果を第1表
に示す。
(比較例1) 実施例1において、DCA−PPSの代わりに直鎖状の
ホモポリフェニレンスルフィド(以下、ホモ−PPSと
略称する。対数粘度数[η1nhlかo、26てあり、
ASTM法D 123874(315°C15kg荷重
)で測定したメルトインデックスか59g/10分であ
る)のみを用いた。
このホモ−PPS樹脂のみのベレットを製造し、実施例
1と同様にその物性を測定した。
結果を第1表に示す。
(比較例2) 実施例1において、無水ピロメリット酸を添加しなかっ
たこと以外は実施例1と同様に行った。
結果を1g1表に示す。
(実施例2) 第1表に示した組成比に従い、ポリフェニレンスルフィ
トとしてホモ−PPSとDCA−PPSとの混合物を用
い、ポリアミド樹脂としてナイロン65を用い、無水と
ロメリット酸を配合して実施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(実施例3.4) 実施例2において、ガラス繊維を添加した以外は実施例
2と同様に行った。
第1表に示した組成比に従い、ポリアミド樹脂としてナ
イロン66あるいはナイロン46を用いた。
結果をgs1表に示す。
(実施例5) アミド   ボ1フェニレンスルフィトの実施例1のア
ミノ基含有ポリフェニレンスルフィトの製造方法におい
て、ジクロロアニリンの代わりに2,5−ジクロルベン
ズアミド41.85モルを使用し、230°Cて5時間
反応させた以外は上述したアミノ基含有ポリフェニレン
スルフィトの製造方法と同様に実施した。
得られたこのアミド基含有ポリフェニレンスルフィトは
(以下、DCBA−PPSと略称する。)、アミド基含
有単位の含有率か5モル%、対数粘度[ηinh]か0
.28、メルトインデックスか80g/10分てあった
実施例4において、 DCA−PPSのかわりにDCB
A−PPSを用いた以外は実施例4と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(比較例2.3) ポリフェニレンスルフィトとして、ホモ−PPSを用い
、無水ピロメリット酸を添加しないて、第1表に示す組
成比により、実施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(比較例5) 比較例4において、無水ピロメリット酸を添加したこと
以外は比較例4と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(以下、余白) 注) ホモ−pps 、ホモ−ポリフェニレンスルフィト、 
 MI =  59 g/10分 DCA−PPS  、アミノ基含有ポリフェニレンスル
フィト、アミノ基含有フェニレン スルフィドユニット含有量が5モ ル%、M I = 29g/10分 DCBA−PPS  ;アミド基含有ポリフェニレンス
ルフィド、アミド基含有フェニレン スルフィト含有量か5モル%、 M I = 80g/10分 ナイロン66;宇部興産■製、UBEナイロン66ナイ
ロン46:日本合成ゴム−製、JSRTS300GF 
   、ガラス繊維、13φμylx3mm、旭ファイ
バーグラスー製、FT525 無水ピロメリット酸:市販試薬 (評 価) 実施例2.3に見られるように、実施例2は。
ホモ−ポリフェニレンスルフィトとアミノ基を含有する
ポリフェニレンスルフィトとの混合物であるポリアリー
レンスルフィドと、ポリアミド樹脂と、無水ピロメリッ
ト酸とを配合したものであり、実施例3はさらにガラス
繊維を配合したものであるか、アイゾツト強度1曲げ強
度か向上している。HDTも上昇し、耐熱性も向上した
ことがわかる。
実施例3を比較例3(ホモ−PPSにガラス繊維を配合
したもの)と比較してみると、111衝撃強度か45k
g−cm/ clから 80kg−cm/ cl2と大
巾に向上し、曲げ強度も2,300kg / cl2か
63,100kg/c■2と向上している。しかも熱変
形温度HDTか259から271℃と上昇し、耐熱性も
向上したことがわかる。
さらに比較例5に見られるようにポリアリーレンスルフ
ィドとしてホモ−PPSのみを用いて、本発明と同様に
無水ピロメリット酸を添加した場合、得られる効果は、
本発明に比較して小さい。
[発明の効果] 本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物は、アミ
ノ基および/またはアミド基を含有するポリアリーレン
スルフィドと、ポリアミド樹脂と、酸、酸無水物、およ
び酸ハライドから選ばれると共に、一分子内に、前記ア
ミノ基またはアミド基と反応可能な二以上の官能基を有
する化合物と、充填剤とからなることにより、ポリアリ
ーレンスルフィドの有する優れた耐熱性を損ねることな
く、むしろ耐熱性を向上させ、かつ、ポリアミド樹脂に
より強靭化されることにより、得られたポリアリーレン
スルフィド樹脂組成物は機械的特性、特に耐衝撃性か大
巾に向上し、しかも耐吸水性も改良されている。
したかって、このポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
から射出成形その他の成形法て得られる成形品は1機械
、電気、電子等の工業分野に重要な貢献をするものであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アミノ基および/またはアミド基を含有するポリ
    アリーレンスルフィドと、ポリアミド樹脂と、酸、酸無
    水物、および酸ハライドよりなる群から選ばれると共に
    、一分子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能
    な二以上の官能基を有する化合物とを含有することを特
    徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
  2. (2)前記ポリアリーレンスルフィドと前記ポリアミド
    樹脂との合計重量に対して1〜99重量%の配合量の、
    前記アミノ基および/またはアミド基を含有するポリア
    リーレンスルフィドと前記合計重量に対して99〜1重
    量%の配合量の前記ポリアミド樹脂との合計100重量
    部と、前記酸、酸無水、物、および酸ハライドよりなる
    群からから選ばれると共に、一分子内に、前記アミノ基
    またはアミド基と反応可能な二以上の官能基を有する化
    合物0.01〜5重量部とを含有することを特徴とする
    請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
  3. (3)アミノ基および/またはアミド基を含有するポリ
    アリーレンスルフィドと、ポリアミド樹脂と、酸、酸無
    水物、および酸ハライドよりなる群から選ばれると共に
    、一分子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能
    な二以上の官能基を有する化合物と、充填剤とを含有す
    ることを特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成
    物。
  4. (4)前記ポリアリーレンスルフィドと前記ポリアミド
    樹脂との合計重量に対して1〜19重量%の配合量の、
    前記アミノ基および/またはアミド基を含有するポリア
    リーレンスルフィドと前記合計重量に対して99〜1重
    量%の配合量の前記ポリアミド樹脂との合計100重量
    部と、前記酸、酸無水物、および酸ハライドよりなる群
    からから選ばれると共に、一分子内に、前記アミノ基ま
    たはアミド基と反応可能な二以上の官能基を有する化合
    物0.01〜5重量部と、前記充填剤5〜400重量部
    とを含有することを特徴とする請求項3に記載のポリア
    リーレンスルフィド樹脂組成物。
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