JP3165917B2 - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物Info
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Description
し、さらに詳しくは、優れた耐熱性、耐衝撃性、難燃性
を維持したまま機械的特性を向上させたポリアリーレン
スルフィド樹脂組成物に関する。
ルフィド(ホモ−PPS)等のポリアリーレンスルフィド
に対し、その機械的特性を改善するために、ガラス繊維
を配合することが行なわれている。
組成物については近年ますますその耐衝撃性の要求が高
まり、従来の樹脂組成物の有する耐衝撃性ではその要求
に応えることができない。
配合することも行なわれているが、耐衝撃性は改善され
ても、樹脂組成物の機械的特性が低下し、耐熱性や難燃
性も低下してしまう。
ド基を含有するポリフェニレンスルィドに熱可塑性エラ
ストマー、さらに必要に応じて無機充填剤を配合した樹
脂組成物が開示されているが、この樹脂組成物は耐熱
性、剛性などが著しく劣るものである。
れ性が劣り、マトリクス樹脂がどのようであれ、マトリ
クス樹脂に無機充填剤を単に配合しただけでは、初期の
強化効果を得ることができない。
ある。
燃性等を損ねることなく耐衝撃性、曲げ強度等の機械的
特性を向上せしめた樹脂組成物を提供することにある。
物を得ることができ、他の材料との濡れ性ないし接着性
を改良することが出来る原料樹脂組成物を提供すること
にある。
基および/またはアミド基を含有するコモノマーを共重
合してなるアミノ基および/またはアミド基を含有する
ポリアリーレンスルフィドと、酸、酸無水物、および酸
ハライドから選ばれると共に、一分子内に、前記アミノ
基またはアミド基と反応可能な二以上の官能基を有する
化合物(但し、高分子化合物を除く。)とを含有するこ
とを特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物で
あり、 請求項2に記載の発明は、アミノ基および/またはア
ミド基を含有するコモノマーを共重合してなるアミノ基
および/またはアミド基を含有するポリアリーレンスル
フィドと、酸、酸無水物、および酸ハライドから選ばれ
ると共に、一分子内に、前記アミノ基またはアミド基と
反応可能な二以上の官能基を有する化合物(但し、高分
子化合物を除く。)と、前記化合物と反応する官能基を
有するシラン系カップリング剤で処理された無機充填剤
とを含有することを特徴とするポリアリーレンスルフィ
ド樹脂組成物である。
子中にアミノ基および/またはアミド基を含有する。
鎖中に存在しても良いし、また分岐鎖中に存在しても良
い。
たはアルキル基であり、互いに同一であっても相違して
も良い。
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが好まし
い。
は−NH2であり、アミド基は−CONH2である。
重合成分としてポリアリーレンスルフィドに導入され
る。この共重合成分の含有量は、通常0.1〜50モル%、
好ましくは0.3〜20モル%、より好ましくは1〜10モル
%である。
ノ基および/またはアミド基含有共重合体とポリアリー
レンスルフィド単独重合体との混合物であってもよい。
この場合の含有量は、混合物全体中の共重合成分のモル
%を意味する。
レンスルフィドは、本発明における後述の特定の化合物
と反応することにより、優れた接着性もしくは濡れ性を
発揮することになる。また、前記含有量が0.1モル%未
満であると、ポリアリーレンスルフィドは、たとえ後述
する特定の化合物と反応することができたとしても接着
性もしくは濡れ性が改善されないことがあり、50モル%
を超えると、それに見合う濡れ性の向上の得られないこ
とがある。
ポリアリーレンスルフィドは、ASTM D−1238(316、
5℃、荷重5Kg)に準拠して測定したメルトフロレート
が通常10〜10,000g/10分であり、用途に応じて種々の分
子量のポリアリーレンスルフィドが採用される。たとえ
ば、射出成形用のポリアリーレンスルフィドの場合、そ
のメルトフロレートは、20〜2,000g/10分であるのが好
ましい。
の対数粘度数[ηinh]が通常0.1〜0.8、好ましくは0.1
5〜0.6である。前記対数粘度数[ηinh]が前記範囲内
にあると、機械的強度に優れたポリアリーレンスルフィ
ド樹脂組成物が得られる。
リアリーレンスルフィドおよび一部架橋もしくは分岐し
たポリアリーレンスルフィドのいずれであっても良く、
また、それらの混合物であっても良い。
ンスルフィドは、アミノ基および/またはアミド基を含
有するコモノマーを共重合させる各種の方法を採用する
ことにより、得ることができる。
ン、ジクロルアニリン、N−アルキルモノクロルアニリ
ン、N−アルキルジクロルアニリンなどの、クロル置換
されたアニリン類、クロルアセトアニリド等のクロル置
換されたアセトアニリド類、ジクロルベンズアミド等の
クロル置換されたベンズアミド類を共重合することによ
って導入される。
p−ジクロルベンゼンと、前記アミノ基および/または
アミド基を含有するコモノマーとを、硫黄と炭酸ソーダ
との存在下に重合させる方法、p−ジクロルベンゼンと
アミノ基および/またはアミド基を含有するコモノマー
との極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは水酸化ナトリ
ウムと水酸化ナトリウムまたは硫化水素と水酸化ナトリ
ウムとの存在下に重合させる方法、N−メチルピロリド
ン、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒やスルホラ
ン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロ
ルベンゼンおよび前記アミノ基および/またはアミド基
を含有するコモノマーとを反応させる方法などを挙げる
ことができる。この際、重合度を調整するために、カル
ボン酸やスルホン酸のアルカリ金属塩、塩化リチウムな
どのアルカリ金属ハロゲン化物などの重合助剤を添加し
たり、水酸化アルカリを添加しても良い。
ド基を有するポリアリーレンスルフィドは、アミノ基お
よび/またはアミド基を含有する共重合成分として、ア
ミノ基置換フェニレンスルフィド結合 [ただし、R1およびR2は前記と同様の意味を表わ
す。]、アミド基置換フェニレンスルフィド結合 [ただし、R3およびR4は前記と同様の意味を表わ
す。]、その外に種々のアミノ基置換アリーレンスルフ
ィド結合、アミド基置換アリーレンスルフィド結合、ア
ミノ基置換アルキレンスルフィド結合、アミド基置換ア
ルキレンスルフィド結合等をポリマー中に有することと
なる。
は、アミノ基および/またはアミド基を有するコモノマ
ーに由来する共重合成分の外に、 (ただし、R5はアルキル基、ニトロ基、フェニル基、ア
ルコキシ基、カルボン酸基またはカルボン酸の金属塩基
を示す)、 などを含有しても良い。
は、前記アミノ基および/またはアミド基を有するポリ
アリーレンスルフィド以外に、酸、酸無水物、および酸
ハライドから選ばれるとともに、一分子内に、前記アミ
ノ基またはアミド基と反応可能な二つ以上官能基を有す
る化合物(以下、単に特定化合物と称することがあ
る。)が用いられる。
フィドのアミノ基やアミド基と反応する限りにおいて特
に制限がないのであるが、代表的な官能基として、−CO
OH、−COX(ただし、Xはハロゲン原子を示す。)、−
C(=O)OC(=O)−(酸無水物基)を挙げることが
できる。
なくとも二個有することが重要である。少なくとも二個
の官能基の内その一個の官能基は、ポリアリーレンスル
フィド中のアミノ基および/またはアミド基と反応し、
残る一個の官能基が、濡れ性もしくは接着性の発現に大
きく寄与することになる。
で表わすことができる。
は次式 で表わされる酸無水物基を示し、AおよびBは互いに同
一であっても相違していてもよく、R6はアルキル基また
は芳香族炭化水素基を示す。またXはハロゲン原子を示
す。
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、1,9−ナノメチレンジカルボン酸、1,10−デカメチ
レンジカルボン酸、1,11−ウンデカメチレンジカルボン
酸、1,12−ドデカメチレンジカルボン酸、1,13−トリデ
カメチレンジカルボン酸、1,14−テトラデカメチレンジ
カルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等
の、一般式HOOC−R7−COOH(ただし、R7はアルキル基ま
たは芳香族炭化水素基を表わす。)で表わされるジカル
ボン酸、塩化フタロイル等の、一般式XC(=O)−R8−
C(=O)X(ただし、R8はアルキル基または芳香族炭
化水素基を表わす。)で表わされるジカルボン酸ハロゲ
ン化物、エチレンテトラカルボン酸二無水物、ブタンテ
トラカルボン酸二無水物、シクロペンタンカルボン酸二
無水物、ピロメリット酸無水物、3,3′,4,4′−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2
−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二
無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタ
ン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタ
ン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタ
ン二無水物、4,4′−(p−フェニレンジオキシジフタ
ル酸二無水物、4,4′−(m−フェニレンジオキシ)ジ
フタル酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸
二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、
3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−
フェナントレンテトラカルボン酸二無水物等の、次式 (ただし、R9は飽和脂肪属炭化水素基または芳香族炭化
水素基を表わす。)等のジカルボン酸二無水物を挙げる
ことができる。
物が好ましく、特に無水ピロメリット酸が好ましい。
もできるし、またその二種以上を併用することもでき
る。
有する官能基と反応可能な官能基を有するシラン系カッ
プリング剤で表面処理されてなる。
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を調製する際、前
記ポリアリーレエンスルフィドのアミノ基および/また
はアミド基と、前記特定の化合物の官能基と、無機充填
剤表面に付与された官能基とが反応しあい、結果的に単
に各構成成分間の濡れ性が改善されるだけでなく、特定
の化合物を介して前記ポリアリーレンスルフィドと無機
充填剤とが結合し、その結果、得られるポリアリーレン
スルフィド樹脂組成物の機械的特性が改善され、本発明
の目的を達成することができるものと考えられる。
記以外の表面処理剤で処理した無機充填剤では、本発明
の効果を奏することはできない。
ラン系カップリング剤は、前記特定の化合物中の酸、酸
無水物、酸ハライドと反応する官能基、たとえば、アミ
ノ基、水酸基、メルカプト基、エポキシ基、イソシアネ
ート基、ビニル基、ハロゲンなどを有するものである。
シシラン、r−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、3−ヒドロキシプロピルメトキシシ
ラン、(3−メルカプトプロピル)メチルジメトキシシ
ラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
(3−グリシドキシプロピル)メチルエトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、メタク
リロキシメチルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシシラ
ン)、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3
−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−ヨードプロ
ピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
することができるし、二種以上を併用することもでき
る。
繊維、金属繊維、アラミド繊維、繊維状チタン酸カリウ
ム、アスベストおよび炭化ケイ素や窒化ケイ素等を初め
とする各種のウイスカー等の繊維状無機充填剤、グラフ
ァイト、炭カル、マイカ、シリカ、チッ化ホウ素、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、クレー、パイロ
フィライト、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、
マイカ、雲母、ネフェリンシナイト、フェライト、アタ
ルパルジャイト、ウオラストナイト、ケイ酸カシウム、
炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンチモン、酸
化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、二硫
化モリブデン、黒鉛、石膏、ガラス粉、ガラスビーズ、
石英、石英ガラス、鉄、亜鉛、銅、アルミニウム、ニッ
ケル等の金属粉などを挙げることができる。
ましく、特にガラス繊維が好ましい。
は、通常20μm以下であり、特に5〜14μmであること
が望ましく、そのアスペクト比としては通常5〜500、
特に10〜300であるのが好ましい。
もよいし、あるいは二種以上を併用してもよい。
状無機充填剤と他の無機充填剤とを併用するのが好まし
い。このような併用をする場合、繊維状無機充填剤好ま
しくはガラス状繊維を無機充填剤全量に対して少なくと
も5重量%、好ましくは10重量%以上を使用するのが望
ましい。
必ずしも、シラン系カップリング剤で処理されていなく
てもよい。
するには、このカップリング剤またはこれを含む溶液中
に無機充填剤を浸漬するか、あるいはカップリング剤ま
たはこれを含む溶液を無機充填剤の表面に吹き付けるか
して、カップリング剤を無機充填剤の表面に付着させれ
ばよい。
物は、アミノ基および/またはアミド基を含有するコモ
ノマーを共重合してなるアミノ基および/またはアミド
基を含有するポリアリーレンスルフィドと、酸、酸無水
物、および酸ハライドから選ばれると共に、一分子内
に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能な二以上の
官能基を有する化合物(但し、高分子化合物を除く。)
とを含有してなり、請求項2に記載のポリアリーレンス
ルフィド樹脂組成物は、アミノ基および/またはアミド
基を含有するコモノマーを共重合してなるアミノ基およ
び/またはアミド基を含有するポリアリーレンスルフィ
ドと、酸、酸無水物、および酸ハライドから選ばれると
共に、一分子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応
可能な二以上の官能基を有する化合物(但し、高分子化
合物を除く。)と、前記化合物と反応する官能基を有す
るシラン系カップリング剤で処理された無機充填剤とを
含有してなる。
する二つ以上の官能基を含む前記化合物の配合量は、ア
ミノ基および/またはアミド基を含むポリアリーレンス
フィドの重量、またはこれと後述のホモ−ポリアリーレ
ンスルフィドとの合計量に対し、通常0.01〜5重量%、
好ましくは0.05〜3重量%である。
びアミド基を有するポリアリーレンスルフィドとこの特
定化合物とを含有するポリアリーレンスルフィド樹脂組
成物にあってはその接着性もしくは濡れ性が不十分にな
ることがあり、また、アミノ基およびアミド基を有する
ポリアリーレンスルフィドとこの特定化合物と前記化合
物と反応する官能基を有するシラン系カップリング剤で
処理された無機充填剤とを含有するポリアリーレンスル
フィド樹脂組成物にあってはその機械的特性の向上が見
られないことがある。また、この配合量が5重量%を超
えると、配合量の増加に見合う効果が得られないことが
ある。
はアミド基を含むポリアリーレンスルフィドの重量、ま
たはこれと後述のホモ−ポリアリーレンスルフィドと前
記特定の化合物と無機充填剤との合計量に対し、80〜5
重量%、好ましくは70〜10重量%、より好ましくは60〜
20重量%である。
ーレンスルフィド樹脂組成物の耐熱性や剛性を低下させ
ることなく、その耐衝撃性、曲げ強度などの機械的特性
の向上を図ることができ、80重量%を超えると樹脂成分
の含有量が不足して混練性、成形性が低下し、また、無
機充填剤の配合量が5重量%未満であると無機充填剤を
配合することによる耐熱性や補強効果が得られないこと
がある。
を含有する前記ポリアリーレンスルフィドを配合する
際、直鎖もしくは分岐状のホモ−ポリアリーレンスルフ
ィドを併用することができる。
ドとしては、 単位を80モル%以上含有するものが好ましく、メルトフ
ロレートが5〜10,000である広範囲の分子量を有するも
のから選ぶことができる。
その配合量は、アミノ基および/またはアミド基を含有
するポリアリーレンスルフィドと直鎖状または分岐状ホ
モ−ポリアリーレンスルフィドとの合計に対して99重量
%以下、好ましくは90重量%以下、さらに好ましくは80
重量%以下である。
諸特性を付与するために、各種重合体やエラストマー等
を、前記官能基を有するポリアリーレンスルフィドに適
宜に配合することができる。
チレン、ブチレン、ペンテン、ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン、スチレン、α−メチルスチレン、酢
酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、(メタ)
アリロニトリルなどの単独重合体または共重合体、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン12、ナイ
ロン46等のポリアミド、ポリウレタン、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアリルサル
ホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレート、ポリフ
ェニレンオキシド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
イミド、シリコーン樹脂、フェノキシ樹脂、フッ素樹
脂、ポリアリールエーテル、ポリスルフィドなどの単独
重合体、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフ
ト共重合体、前記以外のポリエステル、エラストマーな
どを挙げることができる。
上を併用することができる。
する際、各配合成分の混合順序については特に制約を受
けない。特に、本願請求項1に記載のポリアリーレンス
ルフィド樹脂組成物については、アミノ基および/また
はアミド基を含有するポリアリーレンスルフィドと、
酸、酸無水物、および酸ハライドから選ばれると共に、
一分子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能な
二以上の官能基を有する化合物とを各種の手段により混
合することができ、その混合の際にポリアリーレンスル
フィドにおけるアミノ基および/またはアミド基と前記
特定の化合物中の官能基とが反応させることまでは要求
されない。
物は、それを所定の対象物と組み合わせるときに、前記
ポリアリーレンスルフィド中のアミノ基および/または
アミド基と前記特定の化合物中の官能基とが反応してポ
リアリーレンスルフィド樹脂組成物の接着性もしくは濡
れ性が発揮されれば良いのである。また、請求項2に記
載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物にあっては、
官能基を有する前記特定の化合物とアミノ基および/ま
たはアミド基を含むポリアリーレンスルフィドとを先に
反応せしめてからシランカップリング処理をした無機充
填剤と混練する方法、各配合成分を同時に混練する方
法、官能基を有する特定の化合物とシラン系カップリン
グ剤で処理された無機充填剤とを先に反応させてから残
りの成分を混練する方法によって、ポリアリーレンスル
フィド樹脂組成物を調製することができる。
するのに採用する混合手段としては、均一な混合物が得
られるのであれば特に制約がなく、各種の混合方法を用
いることができる。
タンブルミキサー、ヘンシェルミキサー、オープンロー
ル、バンバリミキサー、ヘンシェルミキサー、単軸スク
リュー押出機、2軸スクリュー押出機、単軸往復動スク
リュー混練機等により行なうことができる。
脂組成物は、たとえば射出成形、圧縮成形、押出成形等
の各種の成形法により種々の成形品に成形することがで
きるし、各種のシーラントやコーティング剤として使用
することもできる。たとえば、本発明のポリアリーレン
スルフィド樹脂組成物を平板、フィルム、シート等に成
形し、このような板状体と他の板状体とで合板や積層体
を形成することもできるし、あるいは、共押出成形によ
り多層のフィルムやシートを成形することもできる。
レンスルフィド樹脂組成物は、繊維、パイプ、ロッド、
フィルム、シート、軸受等の各種の、機械分野、電気分
野、電子分野、その他の分野における成形品にすること
ができる。
に説明する。
5水塩)833モルとN−メチルピロリドン(NMP)510
を仕込み、減圧下に145℃に保ちながら1時間脱水処理
した。次いで反応系を45℃に冷却した後、p−ジクロロ
ベンゼン833モルとジクロロアニリン(DCA)41.85モル
を加え、240℃で5時間反応させた。しかるのち反応槽
を冷却して内容物をろ別し、次いでケーキを熱水で3回
洗浄したのちに170℃のNMPで1回、水で3回の洗浄を行
ない、さらにアセトンで1回洗浄してから185℃で乾燥
し、78kgの白色をした顆粒状のアミノ基含有ポリフェニ
レンスルフィド(以下、DCA−PPSと略称する。)を得
た。
粘度数[ηinh]が0.3、メルトフロレートが71g/10分で
あった。
重量あたり0.17%と3−アミノプロピルトリエトキシシ
ランで処理したガラス繊維(13mmφx3mm、旭ファイバー
ガラス社製、CSO3MAFT525)とを、ガラス繊維の含有率
が40重量%になるように混合し、2軸押出機で溶融混合
してペレットを製造した。
温度135℃の条件で射出成形して試験片を製造し、この
試験片のアイゾット衝撃強度と曲げ強度と熱歪温度(HD
T)とシャルピー衝撃強度とを測定した。
合して別途に調製したポリアリーレンスルフィド樹脂組
成物は、これにガラス繊維を加えて組成物としても同様
な結果が得られた。
にしたこと以外は前記実施例1と同様にして樹脂組成物
の試験片を製造し、その物性を測定した。
たこと以外は前記実施例1と同様にして樹脂組成物の試
験片を製造し、その物性を測定した。
ったこと以外は前記実施例1と同様にして樹脂組成物の
試験片を製造し、その物性を測定した。
ルフィド(直鎖状、対数粘度数[ηinh]0.26)を用い
たこと以外は比較例1と同様にして樹脂組成物の試験片
を製造し、その物性を測定した。結果を第1表に示す。
ド41.85モルを使用し、230℃で5時間反応させた以外は
前記実施例1と同様に実施した。
は、アミド基の含有率が5モル%、対数粘度数
[ηinh]が0.28、メルトフロレートが80g/10分であっ
た。
し、前記実施例2と同様にしてポリフェニレンスルフィ
ド樹脂組成物の試験片を製造し、その物性を測定した。
破断面を電子顕微鏡で観察したところ、明らかに、樹脂
とガラス繊維との間の接着性に差が見られた。
スルフィド樹脂組成物と組み合わせる対象物に対して良
好な接着性もしくは濡れ性を有する組成物を提供するこ
とができる。したがって、たとえば、請求項1に記載の
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物と各種の部材を組
み合わせて各種の複合材料たとえば合板や請求項2に記
載の樹脂組成物を形成することができる。
物は、アミノ基および/またはアミド基を含有するポリ
アリーレンスルフィドと、酸、酸無水物、および酸ハラ
イドから選ばれると共に、一分子内に、前記アミノ基ま
たはアミド基と反応可能な二以上の官能基を有する化合
物と、前記化合物と反応する官能基を有するシラン系カ
ップリング剤で処理された無機充填剤とを含有するの
で、樹脂と無機充填剤との接着性もしくは濡れ性が向上
し、その結果、ポリアリーレンスルフィドが本来備えて
いる熱歪温度および不燃性を損なうことなく、機械的特
性を大きく向上させることができる。
物から射出成形その他の成形法で得られる成形品は、機
械、電気、電子等の工業分野に重要な貢献をするもので
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】アミノ基および/またはアミド基を含有す
るコモノマーを共重合してなるアミノ基および/または
アミド基を含有するポリアリーレンスルフィドと、酸、
酸無水物、および酸ハライドから選ばれると共に、一分
子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能な二以
上の官能基を有する化合物(但し、高分子化合物を除
く。)とを含有することを特徴とするポリアリーレンス
ルフィド樹脂組成物。 - 【請求項2】アミノ基および/またはアミド基を含有す
るコモノマーを共重合してなるアミノ基および/または
アミド基を含有するポリアリーレンスルフィドと、酸、
酸無水物、および酸ハライドから選ばれると共に、一分
子内に、前記アミノ基またはアミド基と反応可能な二以
上の官能基を有する化合物(但し、高分子化合物を除
く。)と、前記化合物と反応する官能基を有するシラン
系カップリング剤で処理された無機充填剤とを含有する
ことを特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28422689A JP3165917B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 |
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