JPH0328123Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動車等にグラブボツクスのドアに
用いられるグラブドアロツク装置に関し、更に詳
しくは、ストライカシヤフトが進入する凹部が形
成され車室内のグラブボツクスのドアに取付けら
れるハウジングと、該ハウジングに前記凹部の開
閉を行えるように摺動可能に保持され且つコンプ
レツシヨンスプリングにより常時閉方向に付勢さ
れたバーと、前記ハウジングに回動可能に軸支さ
れその回動動作により前記バーを開方向に移動さ
せるハンドルとを備えたグラブドアロツク装置に
関する。

（従来の技術） 第３図に示すように、グラブドアロツク装置１
は、グラブボツクス部分のインストルメントパネ
ル２にヒンジを介してその下部が取付けられたド
ア３を、ロツクしたり、又は後述のハンドル操作
により、ドア３の上部を手前側に引き倒して開扉
を行うもので、従来装置の具体的構造は第４図及
び第５図で示される。これらの図において、１０
は車室内にグラブボツクスのドア３に取付けられ
るハウジングで、上部にはストライカシヤフト５
（車体側に固定されている）が進入するための凹
部１０ａが形成され、下部には凹部１０ａの開閉
を行えるように合成樹脂製バー１１を上下方向に
摺動可能に保持する空所１０ｂが穿設されてい
る。１３はハウジング１０に延設されたアーム
（図示せず）にピン１４でもつて回動可能に軸支
された合成樹脂製ハンドルで、一端側１３ａは操
作部となつており、又、他端側の非操作部１３ｂ
はハウジング１０の側壁に穿設されたスリツト１
０ｃは貫通し、且つその下面はバー１１の凹部底
面１１ａに係合している。このハンドル１３は図
示しないトーシヨンスプリングにより第５図にお
ける反時計方向に回動付勢されている。尚、この
ハンドル１３の回動範囲は、非操作部１３ｂがス
リツト１０ｃの上端面１０ｄとストツパ部１０ｅ
とに当接する範囲である。従つて、非操作状態に
おいて、ハンドル１３は第５図に示す位置にあ
る。１５はバー１１を上方に付勢するコンプレツ
シヨンスプリングで、ハウジング１０内に配設さ
れている。このコンプレツシヨンスプリング１５
によりバー１１は上方に押し上げられ、バー１１
の凹部底面１１ａがハンドル１３の非操作部１３
ｂの下面に当接した位置（第５図の位置）で停止
し、ハウジング１０の凹部１０ａは閉じられる。
１６はピン１４に嵌装されたガタ防止用のトーシ
ヨンスプリングで、ハウジング１０のスリ割１０
ｇに挿入された一端はハウジング１０の凹部１０
ａまで延び、凹部１０ａ内に進入したストライカ
シヤフト５をバー１１側に押圧するようになつて
いる。尚、このトーシヨンスプリング１６の他端
はハウジング１０に掛止されている。

上記従来装置において、開扉は、ハンドル１３
の操作部１３ａ下部を第３図及び第４図の手前側
に引きハンドル１３を第５図の時計方向に回動さ
せ、非操作部１３ｂでバー１１の凹部底面１１ａ
を下方に押してバー１１を押し下げ、ハウジング
１０の凹部１０ａを開いてグラブドアロツク装置
全体を第３図及び第４図の手前側に移動すること
により行う。又、閉扉は、ストライカシヤフト５
にバー１１の傾斜面１１ｂを押し付けることによ
りバー１１をスプリング１５の付勢力に抗して下
方に移動させ、ハウジング１０の凹部１０ａ内に
ストライカシヤフト５を進入させることにより行
う。尚、ストライカシヤフト５が凹部１０ａ内に
入ると、バー１１はスプリング１５の働きによ
り、再び上方に移動し第５図の位置に戻る。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、上記従来装置では、閉扉時にストラ
イカシヤフト５がハウジング１０の凹部１０ａ内
に進入後、スプリング１５の付勢力により、バー
１１が再び上方に移動し、その凹部底面１１ａが
ハンドル１３の非操作部１３ｂ下面に衝突して停
止することになる。このため、閉扉に際し大きな
衝突音（異音）が生じるという問題があつた。

本考案は上記問題に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、閉扉時の異音を低減したグラブドアロ
ツク装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決する本考案は、ストライカシ
ヤフトが進入する凹部が形成され車室内のグラブ
ボツクスのドアに取付けられるハウジングと、該
ハウジングに前記凹部の開閉を行えるように摺動
可能に保持され且つコンプレツシヨンスプリング
により常時閉方向に付勢されたバーと、前記ハウ
ジングに回動可能に軸支されその回動動作により
前記バーを開方向に移動させるハンドルとを備え
たグラブドアロツク装置において、前記バーの閉
位置での停止を前記ハウジングに装着したクツシ
ヨン部材で行い、前記ハンドルが非操作状態で且
つ前記バーが該クツシヨン部材に当接し停止して
いる状態では、前記バーと前記ハンドルの係合面
間に間隙が生じるように構成したことを特徴とす
るものである。

（実施例） 以下、第１図及び第２図を用いて本考案の実施
例を詳細に説明する。

第１図及び第２図において、１８はゴム等の弾
性体でなるクツシヨン部材で、ハウジング１０の
頂部に穿設された貫通穴１０ｆに、その抜止フラ
ンジ付きフツク部１８ａが下方から押し込まれて
いる。又、ハンドル１３が非操作状態で且つバー
１１がクツシヨン部材１８下面に当接している状
態では、前記バー１１の凹部底面１１ａとハンド
ル１３の非操作部１３ｂ下面との間に間隙Ｇが生
じるように構成されている。尚、上記以外の構成
は第４図及び第５図に示した装置と同一である。
従つて、同一部分には同一符号を付し、その説明
は省略する。

上記構成の実施例における基本的作動は従来装
置と全く同様であるが、閉扉時におけるバー１１
の作動が大きく異なる。即ち、閉扉時にストライ
カシヤフト５がハウジング１０の凹部１０ａ内に
進入後、スプリング１５の付勢力によりバー１１
が再び上方に移動するが、バー１１の停止はその
先端部１１ｃがクツシヨン部材１８の下面に衝突
することによりなされる。このため、閉扉に際
し、従来装置におけるような大きな異音は生じな
い。

尚、クツシヨン部材１８の取付位置は上記実施
例に限らず、ハウジング１０の他の場所であつて
もよい。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、バー１
１とハンドル１３の衝突を回避できるので、閉扉
時の異音を低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は第１図装置の主要部を示す分解斜視図、第３
図はグラブドアロツク装置の取付状態説明図、第
４図は従来装置の正面図、第５図は第４図のAA
断面図である。 １……グラブドアロツク装置、２……インスト
ルメントパネル、３……ドア、５……ストライカ
シヤフト、１０……ハウジング、１０ａ……凹
部、１１……バー、１３……ハンドル、１５……
コンプレツシヨンスプリング、１８……クツシヨ
ン部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ストライカシヤフトが進入する凹部が形成され
   車室内のグラブボツクスのドアに取付けられるハ
   ウジングと、該ハウジングに前記凹部の開閉を行
   えるように摺動可能に保持され且つコンプレツシ
   ヨンスプリングにより常時閉方向に付勢されたバ
   ーと、前記ハウジングに回動可能に軸支されその
   回動動作により前記バーを開方向に移動させるハ
   ンドルとを備えたグラブドアロツク装置におい
   て、前記バーの閉位置での停止を前記ハウジング
   に装着したクツシヨン部材で行い、前記ハンドル
   が非操作状態で且つ前記バーが該クツシヨン部材
   に当接し停止している状態では、前記バーと前記
   ハンドルの係合面間に間隙が生じるように構成し
   たことを特徴とするグラブドアロツク装置。