JPH032807Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は高さ及び深さの測定に用いる測定機に
係り、測定子の位置を測定台上の任意の点に移動
させることが可能な高さ及び深さ測定機に関する
ものである。

［従来の技術］ 従来、載置台上に置いた被測定物を測定する手
段として複数本の腕を作動して測定子を移動させ
るものは、実開昭57−155402号公報、特開昭57−
64101号公報等に記載されているが、前者は測長
用部材を作動させる腕が載置面に対して平行かつ
垂直方向に変位しないため高さと深さを同時に測
定するものには不向きである。又後者は支柱を中
心に水平方向に回動するアームの先に測定のため
の部材を有する軸を取付けてあつて、前記水平方
向回動アームは載置面に対して上下垂直方向の運
動は行なうが、測定部材をもつ軸を載置面に対し
て平行に延びない。故に前者同様高さ、深さの同
じ測定はできない。殊に、これら周知のものは手
動で円滑、容易に操作することはできない。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案の課題は、載置台上の被測定物を移動さ
せることなく、高さ並びに深さの測定が手動で容
易、確実にできるものを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の手段は、測定台の一側に立設した支柱
に、固定用ねじを備えた支持腕を昇降可能に装着
し、支持腕の先端に測定台の測定物載置面と平行
に延びる第１連絡腕と第２連絡腕とを順次接続
し、第２連絡腕に腕変位把手を固定し、第２連絡
腕に測長用ゲージを着脱可能に取付け、測定物載
置面の測定物に、垂直方向の変位を測る測長用ゲ
ージの測定子を測定台上に吊下したことである。

［作用］ 支持腕３を支柱２に沿つて所望の高さにして固
定用ねじ１３により固定させ、しかる後腕変位把
手８を手で握つて測長用ゲージ６を２本の連絡腕
４，５により水平に移動させて測定子７を被測定
物９に接触させて測定する。

［実施例］ 図中１は被測定物９を載せる測定台で一側面に
近く支柱２を立設し、支持腕３を支柱２に昇降可
能に装着し、支持腕３に固定ねじ１３をねじ込み
支柱２に列設した頸部１４，１４の１箇所に固定
ねじ１３の先が入つて支持腕３を任意の高さ位置
で固定する。

支持腕３の先端に、第１連絡腕４と第２連絡腕
５とを軸１０，１１により順に接続し、第２連絡
腕５に軸１２で測長用ゲージ６（図示実施例は直
読型リニヤゲージ）を着脱可能に取付ける。そし
て測長用ゲージ６の測定子７を測定台１の上に垂
直に吊持させ、前記連絡腕４，５により測定子７
は水平に移動できる。又第２連絡腕５には腕変位
把手８を設ける。

［考案の効果］ 本考案によれば、支持腕を任意に高さに固着す
ることによつて測長用ゲージ６は２本の連絡腕
４，５による可変運動機構で測定子７を被測定物
の所望の位置に移動させ接触させることができる
ため、被測定物を移動させずに済み、段差ａ，
ｂ、穴深さｃ，ｄ等の測定が自由にでき、測定時
間の短縮並びに測定精度の安定性、信頼性を向上
させることが可能となる。特に本考案においては
腕変位把手８を握つて前記の操作が手動で円滑に
行なわれる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る高さ及び深さ測定機の一実
施例を示したもので、第１図は斜視図、第２図は
平面図である。 １……測定台、２……支柱、３……支持腕、４
……第１連絡腕、５……第２連絡腕、６……測長
用ゲージ、７……測定子、８……腕変位把手。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記(イ)(ロ)(ハ)３要素の結合から成り立つ高さ及び
   深さ測定機。 (イ) 測定台の一側に立設した支柱に、固定用ねじ
   を備えた支持腕を昇降可能に装着したこと、 (ロ) 支持腕の先端に測定台の測定物載置面と平行
   に延びる第１連絡腕と第２連絡腕とを順次接続
   し、第２連絡腕に腕変位把手を固定したこと、 (ハ) 第２連絡腕に測長用ゲージを着脱可能に取付
   け、測定物載置面の測定物に、垂直方向の変位
   を測る測長用ゲージの測定子を測定台上に吊下
   したこと。