JPH0327979A - 熱転写画像受容シート - Google Patents

熱転写画像受容シート

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JPH0327979A
JPH0327979A JP1162751A JP16275189A JPH0327979A JP H0327979 A JPH0327979 A JP H0327979A JP 1162751 A JP1162751 A JP 1162751A JP 16275189 A JP16275189 A JP 16275189A JP H0327979 A JPH0327979 A JP H0327979A
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中川 政宏
Katsumi Harada
勝巳 原田
Hiroharu Saito
斉藤 弘治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写画像受容シートに関するものである。詳
しく述べるならば、本発明は、サーマルヘッドによる加
熱によって、インクシ一トから、熱溶融インク画像を転
写させる熱転写プリンターに用いられる熱転写画像受容
シートに関し、さらに詳しくは、従来の上質紙と同様の
触感、使用適性を有し、しかも従来の上質紙よりも高解
像度の鮮明な画像を形成することのできる熱転写画像受
容シートに関するものである。
〔従来の技術、および発明が解決しようとする課題〕
最近サーマルヘッドと熱溶融性インクリボンとを用いる
熱溶融型転写方式プリンターが、ファクシミリ、乾式複
写機、カラーコンピューターグラフィックスプリンター
、およびカラービデオプリンターなどの用途に、普及し
始めている。これは、この方式のプリンターが鮮明な印
字、画像の形成が可能なためである。
熱溶融型転写方式プリンターのプリント操作において、
熱溶融性インク層を有するインクシ一トに、画像受容シ
ートが重ね合わされ、画像信号に応じて施されるサーマ
ルヘッドからの加熱により、インクシ一トが、画像に対
応して加熱され、熱溶融したインクの画像が画像受容シ
ートに転写され、このシート上に画像を形成する。カラ
ープリンターの場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、
黒などの色別の画像を転写し、これらの色画像を重ね合
わせて色画像を形成する。さらに面積階調、濃度階調を
用いる事により、フルカラー画像が得られる。
熱溶融転写方式プリンターにより形成される転写画像の
鮮明さは、受容シート表面の平滑さおよびインクと受容
シート表面との、接着性などにより左右される。そこで
、高水準の印字・画像の形戒を可能にするために、それ
ぞれのプリンタ一方式に適応した画像受容性を受容シー
トに付与するための様々な技法が知られている。
フルカラーなどの高解像度熱転写プリンター用画像受容
シートでは、良好な転写画像を得る為に通常の上質紙の
べツタ平滑度10〜50秒程度から、スーパーカレンダ
ー等を用いて100秒以上に平滑化処理すると、転写画
像の鮮明度が改善される。
更に画像受容シートの熱転写インク画像の受容性は、受
容シートの表面に吸油性顔料を含む受容層を設けること
によって改善される(特開昭57−182487号)。
印刷用コート紙に用いられる普遍的な顔料が列記されて
おり、熱転写受容性に一定の改善が得られる。
熱転写プリンターにおいて面積階調、濃度階調を用いる
事により、中間調のフルカラー画像が得られる。面積階
調のディザ法では、転写画像に画素よりも2〜4倍の高
解像度が要求される。このため転写ドットのサイズを1
0μ以下の精度で制御する面積階調方式も発表されてい
る。また、溶融インクの転写量を制御する濃度階調方式
のプリンターも発表されている。いずれの場合も、画像
受容シートに対する高解像度の要求は一段と厳しくなっ
ており、単にシート表面のべツタ平滑度が100秒以上
の上質紙を用いることだけで、上記要求に対応すること
は困難である。
溶融インク画像の転写量を制御する濃度階調方式のプリ
ンターでは、受容シートのインク受容能の均一性が、画
像の再現性に重大な影響を与えており、一m的な吸油性
顔料を塗工、又は内添した熱転写受容紙を用いても、中
間濃度のハーフドット部やべ夕部の濃度ムラ、ドット径
の不安定に起因する濃度むらなどの発生がみられ、転写
画像に中間調の再現と、高解像度を得ることは困難であ
った。
本発明者らは、熱転写インクに対する吸収性をドットの
サイズのオーダーまで均一とした高吸液性の受容紙を用
いれば、ドット再現性、ひいては良好な画像が得られる
という考えに基いて、紙に多量の填料を添加し改良した
熱転写画像受容紙を提案した。
しかしながら、紙に多量の填料を添加すると、得られる
紙の相互摩擦が高くなり、プリンター内のカットシ一ト
のペーパーフィードにおいて、重送、および紙詰りが発
生した。
上記のような現状に鑑み、本発明は、品質良好な画像を
受容することができ、しかもプリンター内における走行
性の良好な、熱転写画像受容シートを提供しようとする
ものである。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明の熱転写画像受容シートは、25−/100g以
上のJIS K5101に基づく吸油量を有する軽質炭
酸カルシウムを内添剤として含有する中性紙からなるシ
ート状基体と、 前記シート状基体の少なくとも1面上に形成され、かつ
ワックス剤を含む塗布層と、 を含んでなり、 前記ワックス剤塗布層表面が200秒以上の表面ベツク
平滑度を有する、ことを特徴とするものである。
このような熱転写画像受容シートを用いると、面積階調
、濃度階調方式において、濃度ムラがなく、低濃度から
高濃度まで、鮮明な高解像度の画像を安定して受容形成
することができ、従来の熱転写画像における問題点を改
善することができる。
本発明に用いられるシート状基体は中性紙から構或され
、その坪量は、20〜180 g / m’であること
が好ましく、その厚さは、20〜200j!mであるこ
とが好ましい。
本発明の熱転写画像受容シートにおいて、シート状基体
を構戊する中性紙は、内添剤として、軽質炭酸カルシウ
ムを、1〜40重量%の割合で含有することが好ましく
、この含有率は10〜30重量%であることがより一層
好ましい。またこの軽質炭酸カルシウムは2 5m!!
/ 100g以上、好ましくは35〜120rn!!.
/100gの吸油量を有するものである。
シート状基体に内添された軽質炭酸カルシウムの吸油量
が、2 0mI!/ 100g未満の場合、得られる画
像受容シートは、転写される熱溶融インク画像を十分に
受容することが困難になり、画像不均一および転写不良
などの不都合を生ずる。
また、軽質炭酸カルシウムの内添量が1重量%より少な
いと、得られる画像受容シートは転写されたインク画像
を完全に受容することが困難になることがあり、またイ
ンク戻り等の転写不良の原因になることがある。また、
それが40重量%より多い場合は得られる中性紙基体の
剛度低下、粉落ちなどの原因になることがある。
この画像受容シートには熱転写された画像に、ザラツキ
感や白抜けが発生しない範囲内で、各種のクレー、焼或
クレー、重質炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、タルク、珪酸カルシウム、硫酸カルシウム
、珪酸マグネシウム、合戊無定形シリカ、および有機顔
料等から選ばれた1員以上を併用することもできる。
しかしながら、シート状基体を構戊する中性紙に多量の
軽質炭酸カルシウムを添加すると、得られる紙相互の摩
擦が高くなり、プリンターのペーパーフィード部におい
て受容シートの重送、紙詰りか発生する。この問題の解
決のために、アルキルケテンダイマー(以下AKD)サ
イズ剤を内添するか、或いは表面にサイズすると、得ら
れる紙の摩擦係数のバラつきが大きくなり、このためプ
リンター内において受容シートの重送が発生する。
又、重質炭酸カルシウムを内添剤として用いると、得ら
れる受容シートの摩擦係数は適度になるが、画像のザラ
ツキ感や自抜けによる画質の低下が認められていた。
上記問題点は、本発明により、軽質炭酸カルシウム内添
中性紙からなるシート状基体の少なくとも1面上に、ワ
ックス剤を含むサイズ剤塗布層を形成することにより解
消することができる。
ワックス剤含有サイズ剤塗布層中には、澱粉、カゼイン
、ポリビニルアルコール、カルボキシル、メチルセルロ
ース、スチレンーマレイン酸共重合体、などのような水
溶性高分子材料の少なくとも1種を主戒分とし、食塩、
硫酸ナ} IJウム又は塩化カルシウムなどのような帯
電防止剤や、マレイン化石油樹脂、変性アルキッド樹脂
、スチレンー無水マレイン酸共重合体系樹脂、スチレン
ーアクリル共重合体系樹脂、オレフィンー無水マレイン
酸共重合体系樹脂、およびアルケニル無水コノ\ク酸重
合体系樹脂などの表面サイズ剤を含んでいてもよい。
ワックス剤含有サイズ剤塗布層に用いられるワックス剤
としては、動物性ワックス類、例えばセラフクロウなど
;植物性ワックス類、例えばカルナバワックスなど;石
油ワックス類、例えばバラフィンなど;合戒ワックス類
、例えばポリエチレンワックスなど;および高級脂肪酸
アマイド類など、から選ばれた1種、又は2種以上の混
合物からなるものであることが好ましい。
塗布層をシート状基体に形成するには、ワックス剤を含
有するサイズ剤塗布液を、シート状基体の所定表面にエ
アナイフ、ブレード、ロールなどの塗布手段を用いて塗
布してもよく、又は含浸してもよい。この塗布液は、今
イズ剤とワックス剤とを含むものであり、得られる塗布
層の固形分重量は0.5〜5g/m″であることが好ま
しい。
この塗布層中のワックス剤の含有量(固形分)は、塗布
層全固形分重量に対し、0.Ol〜5重量%であること
が好ましい。塗布層中のワックス剤含有率が0.01%
(重量〉未満であると、得られる塗布層の画像受容シー
トに対する紙詰り、重走防止効果が不十分となり、また
、それが5%(重量)より多くなると、受られる画像受
容シートの表面の滑りが過大となりプリンターへの給紙
の際ミスフィードが発生しやすくなる。
塗布層形成用塗布液中には、サイズ剤が0.05%〜5
%(固形分重量)の濃度で含まれることが好ましく、ワ
ックス剤は、0.01〜5%(固形分重量)の濃度で含
まれることが好ましい。
上記のようなワックス剤含有サイズ剤塗布量を設けるこ
とによって、得られる画像受容シートは、品質良好な画
像の形戒と、並びにプリンター内、特にフィード部にお
ける走行性が著るしく改善される。
本発明の画像受容シートのシート状基体、およびワック
ス塗布層には、一般的抄紙用添加剤、例えば紙力増大剤
、歩留助剤、湿潤紙力増強剤、着色剤(染料、顔料)な
どの少なくとも1種を含んでいてもよい。
本発明のワックス剤含有サイズ剤塗布層の表面は、20
0秒以上の、好ましくは250秒以上のべツク平滑度を
有する。このベツク平滑度が、200秒未満であると、
得られる画像受容シートに画像転写した場合画像中に白
抜けを発生したり、或は画像濃度の低下を生ずるなどの
不都合を生ずる。
ワックス剤含有サイズ剤塗布層の表面のべツタ平滑度を
200秒以上にするには、ワックス剤含有サイズ剤塗布
層を形成したシートの塗布層にスーパーカレンダーなど
による表面平滑化処理を施せばよい。
この平滑度が200秒未満であると、得られる画像受容
シートに受容された画像に、白抜けを生じたり、画像濃
度が、不十分になるなど画像品質不良を生ずる。
〔実施例〕 次に下記実施例により本発明を更に説明する。
なお、「部」は「固形分重量部」を表わす。
実施例lおよび2 内添剤として、下記形状・特性を有する軽質炭酸カルシ
ウム(商標:PC,白石工業社製)を用いた。
形状:紡錐状カルサイト 平均粒子径:3.2. 比表面積:5.Om″/g 吸油量: 4 0mN/ 100g この軽質炭酸カルシウム粉末20部に水を加えて高速分
散を行った後、これを叩解したフリーネス400cc 
(C S F )の晒クラフトLバルプ100部に添加
した。この際、添加剤として、反応性サイズ剤(アルケ
ニル無水コハク酸(ASA>、商標:ファイブラン81
、王子ナショナル四社製)0.05部と、カオチンデン
プン(商標:CATO−F,王子ナショナル四社製)1
部とを添加した。得られたパルブスラリーを水で稀釈し
てサイズ剤濃度を0.03%とし、これを抄紙原料とし
て用いた。この抄紙原料から長網多筒式抄紙機を用いる
抄紙工程により、坪量64g/m″、白色度90%の上
質紙に抄紙した。その灰分く炭酸カルシウム換算)は1
0.5%であった。この原紙をシート状基体1として用
いた。
ワックス剤含有サイズ剤塗布液を、デンブンおよびポリ
ビニールアルコール(固形分重量比が75:25)から
なるサイズ剤4%(固形分〉の水溶液に、ワックス剤と
してPEM17 (サンノプコ製:ボリエチレンエマル
ジョン)固形分3重量%を添加して調製し、これをサイ
ズプレスを用いて、シート状基体lの両面に片面当りの
塗布量が、0.5g/m″(固形分)になるように塗布
し、乾燥した。
得られたシートの両面をスーパーカレンダーで平滑化し
、その表面ベツク平滑度を、実施例1においては300
秒とし、実施例2においては600秒とした。
このようにして製造された各画像受容シートを、下記熱
転写プリントテストに供した。
D−SCAN溶融熱転写カラープリンター(セイコー電
子製:インクシートは、ポリエステル基材の上に、イエ
ロー、マゼンタ、シアン3色それぞれ熱溶融インク層を
設けたもの)を用い、各画像受容シート上に画像を、熱
転写させ、その白抜け、ムラなどについて評価した。
1色だけで印字し得られた熱転写画像について、1−’
)1つのドットの形状(丸い)、あるいはその欠落、お
よびかすれなどによって画像忠実度を評価し、受像紙に
乗るインクの量が多い(ドット径が大きい)かどうかに
より感度を評価した。又、受像紙のインク吸収性とムラ
を、3色重ねのべ夕印字画像の濃度ムラを目視一評価す
ることにより評価した。結果は5段階に分類し、極めて
良好なものを5、良好なものを4、普通のものを3、劣
るものを2、使用にたえないものを1と表示した。
画像受容シートのプリンター内走行性を評価するために
、目安として環境条件が20℃、湿度65%で調湿した
受像紙を、傾斜法により紙間静止摩擦係数を測定した。
上記テスト結果を第1表に示す。
実施例3および4 内添剤として、下記形状・特性の軽質炭酸カルシウム(
商標:アルパカーP○、ファイザー社製〉を用いた。
形状:葡萄房状カルサイト 平均粒子径:1.0/− 比表面積:20.Orn″/g 吸油量: 48. 4−/ 100 gこの内添剤粉末
20部に水を加えて高速分散を行った後、これを叩解し
たフリーネス400cc(CSF)の晒クラフ}Lパル
プ100部に添加した。この際、添加剤として、反応性
サイズ剤(アルケニル無水コハク酸(ASA)、商標:
ファイブラン81、王子ナショナル■社製)0.05部
と、カオチンデンプン(商標: CATO− F ,王
子ナショナル四社製)1部とをバルプスラリーに添加し
、水で稀釈して添加剤濃度を0.03%として抄紙原料
を調製した。この抄紙原料から長網多筒式抄紙機を用い
る抄紙工程により、坪量64g/m’、白色度90%の
上質紙を抄紙した。その灰分(炭酸カルシウム換算)は
17.0%であった。得られた原紙をシート状基体2と
して使用した。
ワックス剤含有サイズ剤塗布液として、デンプンとポリ
ビニールアルコール(固形分重量比、75:25)の混
合物からなるサイズ剤の4%濃度水溶液に、ワックス剤
としてPIEM1? (サンノプコ製:ポリエチレンエ
マルジョン)固形分0.5重量%を添加し、この塗布液
を、上記シート状基体2の片面に、サイブプレスを用い
て、塗布量(固形分)が3.5g/m’になるように塗
布した。
得られたシートの塗布層表面をスーパーカレンダーで平
滑化し、そのベツク平滑度を250秒(実施例3)、又
は400秒(実施例4)とした。
得られた画像受容シートの各々゜のテスト結果を第1表
に示す。
実施例5 実施例1と同一の操作を行った。但し、内添剤として、
前記軽質炭酸カルシウム15部と、カオリン(商標: 
UW90、エンゲルハルド社製、平均粒子径:0.5−
)5部とを用いた。
得られた上質紙の灰分は14.2%であった。この上質
紙をシート状基体3として用いた。
ワックス剤含有サイズ剤塗布液は、デンブンとポリビニ
ールアルコールとの混合物(固形分重量比、75:25
)からなるサイズ剤4%濃度の水溶液に、ワックス剤と
してカルナバワックスエマルジョン(商標:セロゾール
524、中京油脂社製〉固形分1重量%を添加して調製
されたものであった。
この塗布液をシート状基体3の片面に、サイズプレスを
用いて固形分塗布量が2.2g/m″になるように塗布
した。
このシートをスーパーカレンダーで平滑化し、その塗布
層表面のべツタ平滑度を300秒とした。
得られた画像受容シートのテスト結果を第l表に示す。
実施例6 内添剤として、下記形状・特性を有する軽質炭酸カルシ
ウム(商標:アラゴナイト、白石工業社製)を用いた。
形状:柱状アラゴナイト 比表面積: 8. 5 m”/ g 吸油量: 3 4mj?/ 100g この内添剤20部に水を加えて高速分散を行った後、こ
れを叩解したフリーネス400cc (C S F )
の晒クラフトL/Nバルブ(配合比90/10) 10
0部に添加した。この際添加剤として、反応性サイズ剤
(アルケニル無水コハク酸(ASA)、商標:ファイブ
ラン81、王子ナショナル四社製)0.05部と、カオ
チンデンブン(商標: CATO− F ,王子ナショ
ナル■社製〉 1部とをパルブスラリーに添加し、添加
剤濃度が0.03%になるように水で稀釈して抄紙原料
を得た。この抄紙原料から、長網多筒式抄紙機を用いて
、坪量72g/m’、白色度80%の上質紙を抄紙した
。その灰分(炭酸カルシウム換算)は15.6%であっ
た。得られた上質紙をシート状基体4として用いた。
ワックス剤含有サイズ剤塗布液は、デンプンとポリビニ
ールアルコールとの混合物(固形分重量比が、75 :
 25)からなるサイズ剤の濃度4%の水溶液に、ワッ
クス剤としてパラフィンワックスエマルジョン(商標:
ハイドリンP−7、中京油脂社製)を固形分0.2重量
%になるように添加して調製したものであった。この塗
布液を、シート状基体4の片面に、サイズプレスを用い
て、固形分塗布量が4.5g/m″になるように塗布し
、乾燥した。
このシートをスーパーカレンダーで平滑化し、塗布層表
面のべツタ平滑度を270秒とした。
得られた画像受容シートのテスト結果を第1表に示す。
比較例1 実施例のシート状基体1に、ワックス剤含有サイズ剤塗
布液として、デンプンーポリビニールアルコール混合物
(固形分重量比75:25)の濃度4%の水溶液に、ワ
ックス剤として、ポリエチレンエマルジョン(商標:P
EM17 、サンノプコ社製)固形分3重量%を添加し
たものを、サイズプレスを用いて、固形分塗布量1.1
g/m’lこなるように塗布した。
このシートを、スーパーカレンダーで平滑化し、塗布層
表面のべツク平滑度を100秒とした。得られた画像受
容シートの灰分(炭酸カルシウム換算)は10.5%で
あり第1表に示されているようなテスト結果を示した。
比較例2 実施例のシート状基体1に、デンブンーポリビニールア
ルコール混合物(固形分重量比75:25)の水溶液(
濃度:4%)のみを、サイズプレスを用いて、固形分塗
布量が0.5g/m”になるように塗工した。
このシートをスーパーカレンダーで平滑化し、塗布層表
面のべツタ平滑度を300秒とした。得られた画像受容
シートの灰分く炭酸カルシウム換算)は10.5%であ
った。
比較例3 実施例1と同一の操作を行った。但し、内添剤として、
下記形状・特性を有する重質炭酸カルシウム(商標:P
−3Q、白石工業社製)を用いた。
形状:粉砕カルサイト 平均粒子径:4.3fi 比表面積: 3. 4 m″/g 吸油量: 2 1m!!/ 100g また、表面サイズ液として、デンブンーポリビニールア
ルコール混合物(固形分重量比、75:25)のみを濃
度4%で含むものをサイズプレスを用いて、シート状基
体の片面に、固形分塗布量が2.8g/myになるよう
に塗布、乾燥した。
このシートをスーパーカレンダーで平滑化し、塗布層表
面のべツク平滑度を250秒とした。得られた画像受容
シートの灰分(炭酸カルシウム換算〉はl6.5%であ
り、そのテスト結果を第1表に示す。
第1表 実施例7においては、前記実施例1〜6において得られ
た画像受容シートの各々に、また、比較例4においては
、前記比較例1〜3において得られた比較画像受容シー
トの各々に、下記の熱転写記録摸作を施して画像評価サ
ンプルを作或した。
熱転写記録条件 サーマルヘッド:薄膜部分はグレーズタイプ記録密度は
400dpi 印字サイクル: 2.Qmsec/Line印字エネル
ギー: 0. 07mj ニップ位置圧力:2.Okg/cI!!インクドナーフ
ィルム二ベース厚さは3.5μインク塗布量は2.5g
/m″ A.黒インクドナーフィルムを使用した一次色記録の場
合 各受容シートに、6dot x5datサブマトリック
スにおいて、第1図(A)に示されているような4/3
6dotによる記録を行った。ニレコ社製ルーゼックス
5000を用いて3870一平方の面積中に、3877
−の間隔のメッシュを形成し、各メッシュのドット面積
率を測定した。
第2図に、各受容シートの100個のメッシュのドット
面積率の平均値と、標準偏差の計算値を示す。第2図か
ら明らかなように、実施例1〜6の受容シートにおける
ドナー面積率および標準偏差は、ともに比較例l〜3の
それらより良好であった。
各実施例および比較例の受容シートに、イエローインク
ドナーフィルムを用いて、第1図一(C)に示すような
5dot x6dotサブマトリックスに18/36d
otによる記録を行った。その上に、黒色インクドナー
フィルムを用いて、第1図−(B)に示されているよう
な5dot X 5dotサブマトリックスに8/36
dotによる記録を行い、前述と同様に二次色ドット面
積率の平均値および標準偏差を測定した。その結果を第
3図に示す。第3図から明らかなように実施例l〜6の
受容シートにおけるドナー面積率および標準偏差は、比
較例1〜3のそれらに比して、ともに良好であった。
すなわち、本発明による実施例1〜6の画像受容シート
を用いると、一次色、二次色のいづれにおいても、ドッ
ト面積率平均値が、目的面積率の値に近く、またその標
準偏差も小さいので、画像中のドットの脱落〈ヌケ〉お
よび一部欠如(割れ)によるドット面積率の減少が殆ん
どなく、すなわちドット画像の再現性が良好であった。
C.ライン画像の記録 各実施例および比較例の受容シートに、黒色インクドナ
ーフィルムを用いて、上記記録条件により、縦、横、各
々長さ10mmのライン1本の記録を行い、長さ10m
mの各ラインの任意の3点における幅を、読取顕微鏡に
より、測定し、その平均値を求めた。その結果を第4図
に示す。
第4図から明らかなように、本発明に係る実施例l〜6
の画像受容シート上に記録されたライン画像の平均幅は
、目的ライン幅に近い値を示し、ライン画像の再現性が
すぐれていた。
〔発明の効果〕
本発明の熱転写画像受容シートは、画像鮮明度、インク
転写性、ドット径の大きさ、濃度、均一性のいずれにお
いても優秀であり、且つプリンター内の走行においても
まったく問題のないものである。すなわち、本発明の熱
転写画像受容シートは従来の欠点を解消し、高解像度の
熱転写プリントを可能ならしめるものであり、産業界に
寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
第l図−(A). (B)および(C)は、それぞれ5
dot x5dotサブマトリックスにおける、4/3
6dot , 8/36dotおよび18/36dot
印画を示し、 第2図は、実施例l〜6および比較例1〜3の画像受容
シートの各々の一次色ドット面積率およびその標準偏差
を示すグラフであり、 第3図は、実施例l〜6および比較例1〜3の画像受容
シートの各々の二次色ドット面積率およびその標準偏差
を示すグラフであり、 第4図は、 実施例1〜6および比較例1〜3の 画像受容シートの各々のライン画像の幅(再現性) を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、25ml/100g以上のJIS K5101に基
    づく吸油量を有する軽質炭酸カルシウムを内添剤として
    含有する中性紙からなるシート状基体と、前記シート状
    基体の少なくとも1面上に形成され、かつワックス剤を
    含むサイズ剤塗布層と、を含んでなり、 前記ワックス剤含有サイズ剤塗布層表面が200秒以上
    の表面ベック平滑度を有する、 熱転写画像受容シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05270158A (ja) * 1992-01-31 1993-10-19 New Oji Paper Co Ltd 熱転写記録用受像紙及びその製造方法
JP2019073835A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 リンテック株式会社 撥水紙及びその製造方法

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