JPH0327637Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は、浴槽中に多数の微細な気泡を発生さ
せる健康風呂装置に関する。特に家庭において使
用する健康風呂装置に関する。

〔従来の技術〕

家庭用の健康風呂装置として、揚水ポンプの動
力により、浴槽内から揚水パイプで湯水を吸い込
み、これをノズルにより浴槽の水面にほぼ垂直に
噴出し、その浴槽内水面上の気体を巻き込みその
水面下で微細な多数の気泡を発生させ、この微細
な気泡により入浴中の人の皮膚を刺激して、健康
増進を行う健康風呂装置を出願人は提案した。

しかしながら、この装置では、下方に向かつて
開口しているノズルがそのまま固定して装着され
ているため、噴出位置が固定されて噴出口の移動
を行うことができなかつた。このノズルからの微
細な気泡を発生させる湯水の噴出流は非常に速
く、人体に直接当たると痛いものであるため、入
浴者の体位により、人体に直接当たらないように
するその噴出口の位置を変えることができるよう
にすることが求められていた。

また、揚水ポンプを収納する筐体をそのまま浴
槽の縁に載置し、この筐体を浴室の壁面等にボル
トなどで固定するものであるため、その取付作業
に専門的技術を必要とした。

〔考案の目的〕

本考案は、噴射ノズルを回動自在にして浴槽に
対する噴射位置を移動可能として浴槽内の人体の
位置に対応できる健康風呂装置を提供することを
目的とする。

〔考案の特徴〕

本考案は、浴槽内に揚水口が配置された揚水パ
イプと、この揚水パイプにより上記浴槽内の湯水
を吸入し昇圧する揚水ポンプとを備え、この揚水
ポンプの噴出口に送られる湯水を上記浴槽の水面
にほぼ垂直にかつその浴槽内水面上の気体を巻き
込みその水面下で多数の気泡を発生させるように
上記浴槽内に噴出するノズルが浴槽の水面近傍に
設けられ、上記揚水ポンプと、この揚水ポンプの
入力端に接続された揚水パイプと、上記揚水ポン
プの出力端に接続されたノズルとが１個の筐体に
実装され、この筐体が浴槽の縁に設置できる構成
である健康風呂装置において、上記ノズルがほぼ
水平方向に対して回転自在なパイプに取付けられ
たことを特徴とする。

〔実施例による説明〕

次に本考案実施例装置を図面に基づいて説明す
る。

第１図は本考案実施例装置の斜視図、第２図は
本考案実施例装置の内部構成図である。

本考案実施例装置は、第１図に示すように、筐
体１１の左下部にはノズル１が設けられた回転自
在のパイプ２が取付けられている。また正面横右
側に揚水パイプ３が配置され、その揚水パイプ３
の先端に逆流防止弁４が取付けられている。筐体
１１の正面には揚水ポンプ開閉ノブ５、正面上の
右に注水口６、正面にミラー７が配置されてい
る。また、筐体１１の左側面には電源コード８が
設けられており、筐体１１の下方左に揚水パイプ
掛け９が設けられ、この筐体１１の下側左右に
は、浴槽１２の縁に載置される前倒れ防止の取付
台１０が２個、浴槽の蓋を逃げる位置に設けられ
ている。

このように構成された本考案実施例装置の動作
を説明する。

揚水ポンプ開閉ノブ５を開にすると、揚水ポン
プ１３が動作し、この揚水ポンプの吸引力によつ
て揚水パイプ内の弁を持ち上げ、浴槽１２の湯水
１４を揚水して浴槽の水面近傍のノズル１から浴
槽１２内に激しく噴射させる。この噴射によつ
て、浴槽１２内の湯水中には多数の微細な気泡が
発生し、この気泡により人体を刺激して血行循環
を促進させる。このときノズル１は回転自在なパ
イプに取付けてあるので、入浴者の移動や体位に
よつてノズル１から噴射される湯水が直接体に当
たらないようにその噴射位置を調整することがで
きる。

また、湯水１４で満たされた浴槽１２内に揚水
パイプ３が第２図のように投入されていれば、こ
の揚水パイプ３内には常に湯水１４が充満してい
るために、揚水動作を停止した後、再びその動作
を開始しても湯水の切れ目がないために直ちに揚
水、噴射の動作を行うことができる さらに、この健康風呂装置を設置するに際して
浴槽１２の縁に装置取付台を載置し、揚水ポンプ
等を内蔵した筐体をフツク等で壁面に取付ける。
あるいは筐体裏面に設けられた取付型紙により装
着することもできる。

本実施例では家庭用の健康風呂装置を例として
説明したが、必ずしも家庭用に限定するものでは
なく、営業用にも使用することができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、健康風
呂装置の気泡発生の際にノズルからの噴射位置を
自由に変更することができるため、入浴者の位置
等により、自由に変更することができ、直接入浴
者に当たらないようにすることができる。

また、自由に噴射位置を変更できるため、装置
の取付け位置の選択の自由度が高まり、従来装置
では配管等の関係からその取付け位置が限られ入
浴者に不便を強いる結果となつていたことをなく
し、かつ装置の取付けが簡単になる効果がある。

また一つの筐体内に装置部品を収納して浴室の
壁などに取付けて使用できるため、この装置によ
り浴室内の空間を有効に利用でき、微細な気泡を
発生させて健康増進をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例装置の斜視図。第２図は
本考案実施例装置の内部構成図。 １……ノズル、２……パイプ、３……揚水パイ
プ、４……逆流防止弁、５……揚水ポンプ開閉ノ
ブ、６……注水口、７……ミラー、８……電源コ
ード、９……揚水パイプ掛け、１０……装置取付
台、１１……筐体、１２……浴槽、１３……揚水
ポンプ、１４……湯水。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 浴槽内に揚水口が配置された揚水パイプ３と、 この揚水パイプにより上記浴槽内の湯水を吸入
   し昇圧する揚水ポンプ１３と を備え、 この揚水ポンプの噴出口に送られる湯水を上記
   浴槽の水面にほぼ垂直にかつその浴槽内水面上の
   気体を巻き込みその水面下で多数の気泡を発生さ
   せるように上記浴槽内に噴出するノズル１が浴槽
   の水面近傍に設けられ、 上記揚水ポンプと、この揚水ポンプの入力端に
   接続された揚水パイプと、上記揚水ポンプの出力
   端に接続されたノズルと が１個の筐体に実装され、この筐体が浴槽の縁に
   設置できる構成である 健康風呂装置において、 上記ノズルがほぼ水平方向に対して回転自在な
   パイプに取付けられた ことを特徴とする健康風呂装置。